今日の産経ニュース(7/9分)&「密告を奨励する自民党」ほか(追記・訂正あり)

■メディアが報じない参院選挙制度の「隠れた欠陥」〜自民党「圧倒的有利」には理由があった:都市有権者の声はどこへ?(菅原琢*1
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49131

 (ボーガス注:参院選挙区の)問題とは、都道府県別に定数が異なり、都市部の選挙区では定数が多く農村部では少ないために、農村を支持基盤とする自民党が圧倒的に有利となっていることである。
(中略)
 農村部が(ボーガス注:1人区で事実上の)小選挙区、都市部が(ボーガス注:2人区以上の)中選挙区という歪な参院選挙区の構成は、自民党に大きなボーナスを与えるという点において選挙結果に(ボーガス注:自民党有利という)影響を与える。しかしそれだけでなく、(ボーガス注:農村部が支持基盤の政党(自民党)が議席の多数を占めることによって)都市有権者の声を減衰させるため、政治にも(ボーガス注:農村重視、都市部軽視という形で)多大な影響を与えているのである。
(中略)
 衰退地域・衰退産業への過剰な補助金や過度の規制による保護、今後につながらない公共事業が推進される一方、新しい産業の動向には鈍感になり、都市住民の生活や人生に即した政策は促進されない。
 たとえば少子化への抜本的な対応がなされず、待機児童問題が何十年も放置されてきた背景のひとつとして、政権内に都市住民の代表が少ない*2という構造的な問題があると指摘できる。

 つまり
1)農村部は1議席(事実上の小選挙区)なので「農村部を支持基盤*3とする自民党が有利になり」、都市部は「複数議席」なので「都市部を基盤とする政党(共産党民進党?)が不利になる」
2)特定政党(それも政権与党)が有利になるだけでも問題だがその結果、都市部住民の声が政治には反映されにくくなるのではないか
という話です。
 菅原氏の認識が正しいか*4素人の小生には分かりませんが「選挙制度の欠陥が自民党を有利にし、かつそれが都市部住民の声が選挙に反映しないことを助長している」のならそれはきちんと批判されてしかるべきでしょう(本来マスコミはただの選挙予想ではなくこういう政治的議論をすべきなのですが)。
 残念ながら菅原氏は解決策を提示していませんが、「菅原批判が正しいとして」いわゆる一票の格差問題に対する配慮から「単純に人口で配分する」と「農村部は1人区化して」この問題は解決しないでしょうし、やはり「比例制度を大幅に導入*5して弊害を是正する」という方策になるんですかね?。ただ自民が「少数政党の死票が少なくなる」比例導入を嫌ってることがネックですが。


■現代ビジネス『高揚感に浸る安倍首相からにじみ出る「超長期政権」の野心と、経済界が抱く「ある不安」』(歳川隆雄)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49135
 参院選での安倍自民勝利(事前選挙予想)など安倍批判派として本当に勘弁して欲しいですが、歳川氏(安倍批判派?)は「本来経済問題について興味も知識もない安倍」が参院選勝利で図にのって経済そっちのけで「改憲」にひた走り、経済がズタボロになる事を危惧しています。


id:shigeto2006氏のはてなブックマーク『高度P制(残業代ゼロ)法案は参院選の重要争点です』(渡辺輝人)

http://b.hatena.ne.jp/entry/bylines.news.yahoo.co.jp/watanabeteruhito/20160627-00059313/
id:shigeto2006
 もし明日の参院選自公政権が圧勝すれば、憲法改正の前に残業代ゼロ法案が成立するだろう。労働者の基本的な権利を守りたい人はよく考えてほしい。 #与党が勝つと残業代がゼロになります

 全くもってうんざりしますね。ただこの件で「残業代ゼロ」にガチンコで闘ってくれそうな「頼りになる政党」が「共産しかいない」辺りが何とも。「岡田*6代表など自民出身者が幹部」で財界から献金をもらい「残業代ゼロ」を公然と支持する人間がいる民進党は正直「議席が減っていいとは言いませんが」、この件では「増えてもあまり期待できません*7」。「残業代ゼロ反対」の連合が一応民進党を支持してるんですけどね。
 一方、社民党は「反対する」でしょうが議席が期待できない。結局「政策と当選可能性で選んだらサラリーマンなら共産しか選択肢がない」という悲惨な状況に今あるわけです。もちろん共産支持が悲惨なわけではなく「共産しか現実的選択肢がない」ことが悲惨なわけです。「期待した政党が期待はずれだったとき」に備えて「選択肢は多ければ多いほどいい」わけで共産支持者の小生ですら現状には悲しみを覚えます。


高世仁『「子供たちを戦場に送るな」という教師*8を密告せよ』
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20160709
 俺にとってあまりにも衝撃的な話なので
■「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(6/21分:高世仁の巻、ほか)(追記・訂正あり)
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20160621/5064208022
ではなく「7/9日付のこちら」に書きました。
 タイトルは高世の主張ではなく、「自民党がそう言うことを公式ホームページでやってる」というとんでもない話です。「救う会とつきあう」高世もさすがにこんな暴挙は批判するわけです。まあその辺り何があっても安倍批判しない家族会よりは高世の方が少しはマシです。
 それにしても一議員じゃなくて党の公式ホームページ。もはや正気ではありません。谷垣*9幹事長も「安倍に逆らえず渋々か、積極的か*10」はともかくこれにOKだしたわけです。幹事長無視してこんなコトしないでしょうから。もはや今の自民党は「大平正芳*11三木武夫*12宮沢喜一*13河野洋平*14」といったある種のリベラル性をもつ面子が総裁やってたころとは全然違うわけです。しかも選挙中にこれやるって何を考えてるのか。
 これについては、たとえば
赤旗自民党が“密告”のすすめ、戦場に送るな・安保法廃止は“偏向” 「教育の政治的中立性調査」うたい』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-07-10/2016071001_01_1.html
自民党が学校の先生の政治発言の密告を推奨した件(渡辺輝人)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/watanabeteruhito/20160709-00059798/
■リテラ『戦前か! 自民党がHPで“「子供たちを戦場に送るな」という偏向教育を行う教員”の通報を呼びかける密告フォーム』
http://lite-ra.com/2016/07/post-2401.html
■kojitakenの日記『リアル『1984』か、リアル「戦前」か! 戦慄の自民党「密告フォーム」』http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160709/1468044973
も紹介しておきます。しかし自民支持者*15ってのはこれでもあの党を支持するんですかね(マスコミもろくに批判*16しないので知らない人も少なくないようですが)。一寸理解ができないですね。知っても「日教組の偏向教師が悪い」と産経みたいな非常識なことを事言い出すのか。
 はたまた「俺は教師じゃないから関係ない」と言い出すのか(基本、この話は「安倍自民に批判的な奴は許さない」つう独裁体質の話ですから教師限定で終わるわけもないですが。たとえばNHKの国谷キャスターが更迭されたのはそう言うことです。まあ「何があろうとも安倍自民に従う」つう人間なら問題はないのでしょうが)
 もう何というか自民党と日本社会が狂ってるとしか言いようがないですね。これで「中国、北朝鮮、ロシアは独裁的」だの自民党や産経が言い出すのは何かの冗談なのか。
 「俺の独裁はきれいだが、あいつらの独裁は汚い」と言い出すのか。
 こんな独裁体質の党が「参院選で大勝するかも知れない」というのは絶望しかないですね。アベノミクスも明らかに失敗が表面化しつつありますし。「共産党が改選前3からかなり躍進するようだ」「うまくいけば10議席こえて11議席」というのしか希望がない。
 まあ11議席が今回の最大の予想議席のようです。もっと上の議席数に行って欲しいですけどね。でも安倍自民が大勝するかも知れないような異常な政治状況では3→11でも充分「大勝」でしょう。いや予想議席ですからもっと下の可能性もありますが「最小の予測議席数でも5」ですからね。最後まで油断は禁物、最後まで可能な限りの最大議席数を求めて奮起すべきですが、「議席増自体はほぼ確実」で最低限の責務は果たしたと言えるでしょう。
 ただ
■kojitakenの日記『朝日終盤予想、自民56、民進30、公明14、共産7、お維8、社民1、生活0』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160707/1467846632
によれば「自民大勝」「公明、お維新の躍進*17」が危惧されるのが「批判派としては」なんともはや「これで安倍や産経などウヨが頭に乗って経済そっちのけで改憲しようとしたり、日中、日韓関係が悪くなるのか」と「絶望的な気持ち」ですね。共産支持者的には「お維新や公明には勝ちたい」ところですね。まあ、「お維新の予想議席数は共産と似たり寄ったり」なので「お維新*18には勝てるんじゃないか」と願望込みで思いますが。
 まあ、そう言う俺みたいな共産支持者てのはこういう自民の暴挙を問題視してる人が多いかとは思います。
 今の自民が問題だと思うから、自民党を懲らしめたいと思うから共産党に投票すると。 id:Bill_McCrearyさんなどもそうでしょうが「別に共産主義者ではない*19」。正直、「今の最大野党が社会党なら」社会党支持したかも知れないし、「自民党がもっと穏健保守だった時代*20」なら自民党に投票したこともあり得る、その程度の男が俺です。
 今の自民党に内部批判は期待できない。自民べったりのお維新や公明がこういうことで自民を批判するわけもない。
 そして民進党てのはこの種の教組敵視をする右翼人間(例:松原仁)には事欠きませんのでこの件で自民を批判すること*21が全く期待できない。民進党はそう言う意味で最大野党と言っても全然社会党と違うし、今の日教組はそう言う意味で政治力が弱いわけです。「日教組が連合加盟労組として支持した」民主党政権時代に俺なんかは「これで教員免許更新制度も廃止されるんだろう、制度導入者は安倍だし、導入理由は教師を政府与党でコントロールしたい*22という下劣なもんだから。民主党も政治転換をアピールできるし、廃止ってのは何か新しい制度を作るわけではなく元に戻すだけだから簡単だろう」と思ってました。
 山梨県教組委員長出身の「輿石東氏」が「民主党幹事長になったとき」は「これでやっと更新制度も廃止か」と思っても廃止されませんからねえ。廃止を是としない安倍みたいな極右があの党の党内にごろごろいるわけです。まあ、俺は教員じゃないですから関係ないですが「その程度の事もできないのか」と既に「公約違反の消費税増税論」「公約違反の沖縄基地県内移設論(しかも反対した福島少子化担当相を鳩山首相が更迭)」などで民主党には失望していましたが、改めて民主党には失望しました。
 社民党はまあ批判が期待できますがいかんせん共産に比べて党の力が弱い。今回の選挙予測でも「1議席穫れるかどうか*23」ですから「世論調査では3→10と3倍増もあり得る共産」とは全然違う。
 それにしても麻生内閣時代に「日教組を誹謗して中山*24国交相引責辞任に追い込まれた」のは何だったのか。小生は「さすがにあんな教組敵視は許されないよ」と思ったがそうじゃなかったのか。
 中山が他にも「成田空港ごね得発言」したから批判されたのか。それとも日教組への誹謗において「日教組組織率が高い県は学力テストの成績が悪い(そんな相関関係はないので、文科省さえ否定しました)」という明らかなデマを放言したから批判されたのか。単に「打倒日教組」なら批判されなかったのか。はたまた「国民に嫌われてた麻生内閣だから、中山だから」批判されたという属人的な話なのか。それとも麻生内閣時代から今の第三次安倍内閣に至るまでに日本社会が急激に劣化したと言う事なのか。


■kojitakenの日記『ぼやき』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160708/1467932397

最後まで参院選そっちのけで都知事選の話ばかりだった。仮に小池*25、長島*26、増田*27、石田*28、宇都宮*29の5者の争いにでもなったら、今回も*30白票を投じるしかない。

 今の右傾化する政治状況へのぼやきにはid:kojitaken氏に同意するところもありますが、白票ってのは理解できないですね。氏は元社民連支持者だそうで「アンチ自民、アンチ極右」の立場なんでしょうから「石田か宇都宮」に投票すればいいでしょうよ(他の面子は右派でありkojitaken氏は支持できないでしょう)。白票ってのは当人がどう言い訳しようと「現状への白紙委任」と変わりませんからね。


■NY円、一時99円台 「安全資産」で買われる
http://www.sankei.com/economy/news/160708/ecn1607080037-n1.html
 「一時的とは言え」、100円割っちゃうんだから、一時と比べたらすさまじいまでの反動円高です。さすがにびっくりしました。アベノミクスの失敗を象徴しているんじゃないか。


■【参院選改憲勢力「3分の2」勢い続く 最終盤情勢 民進は苦戦
http://www.sankei.com/politics/news/160708/plt1607080071-n2.html

 自民党(改選50)は60議席に迫り、公明党(同9)も10議席超えが確実な情勢だ。改憲に前向きなおおさか維新の会(同2)も勢力を伸ばしそうだ。非改選の改憲勢力は自民、公明、維新の3党に日本のこころを大切にする党や改憲に前向きな無所属・諸派4人を加えた88議席。このため、今回改選で74議席を確保すれば「3分の2」に達する。
 安倍政権下での改憲阻止を共通目標とする民進、共産、社民、生活の4野党は、32の改選1人区で候補者を一本化した。だが、20選挙区で自民党が優勢。野党統一候補が優勢なのは4選挙区程度にとどまり、選挙戦序盤から支持の広がりがみられない。
 民進党は改選43から大幅に議席を減らし、30議席割れも予想される情勢だ。岡田克也*31代表は「改憲勢力3分の2」の阻止を「最低限」の目標としており、阻止できなければ責任論は免れない。共産党(改選3)は10議席をうかがう勢いとなっている。

 「共産党の躍進予想以外」には改めてげんなりしますが、最後まで全力を尽くした上で、結果を待ち、良くない結果でもさらに頑張ると言う事しかないわけです。
 なお、憲法など「与党の必死の争点隠し」で争点となっていると言えるか疑問ですが、紙面において「改憲が争点と強弁する辺り」さすが産経です。


■【三重「正論」懇話会詳報】中華帝国を復活させたい習近平政権、戦略根底に東シナ・尖閣・沖縄も〝欲しい〟…危機感なき日本 石平氏
http://www.sankei.com/west/news/160708/wst1607080015-n1.html

 秦の始皇帝が武力で中国を統一する前は、中華帝国は存在しなかった。そのいろんな国があった時代に、中国の文化は繁栄*32した。多くの思想家が生まれたが、例えば「論語」を書いた孔子は、統一された後の中国で生まれたら粛正される*33だろう。紀元前221年の始皇帝の中国統一が歴史の不幸の始まりだ。

 こういう馬鹿話を「できる石の神経」「聞いてられる客の神経」「記事にできる産経の神経」には呆れます。始皇帝の中華統一の何が不幸かさっぱりわかりません。そもそも、そんな大昔のことが別に今の中国と直結してるわけでもない。そんな大昔のことを何だかんだ言ってもどうにもなるわけでもない。
 まあ、日本史を例に考えて見ましょう。何でもいいですが、たとえば「秀吉の朝鮮侵略」について今の日本人が「今の日韓関係の不幸に繋がってる」といったら「はあ?」でしょう。直接繋がってるのは誰が考えても、明治時代の韓国併合だからです。かつそんな事言っても秀吉の行為について何もどうにもならないわけです。

 前漢武帝が登場する時代に圧倒的な軍事力と経済力を持つようになり、周辺の国々を滅ぼして土地を奪う侵略政策を進めた。

 侵略戦争が悪だという認識がない時代のことをとやかく言っても意味がないでしょう。
 「たぶんモンゴルと日本が何かで対立関係にあったら『元寇をネタに罵倒する』んだろうな、鎌倉時代のことなのに」と実感させてくれる産経の悪口雑言です。

今の中国のエリートにとって心の中の一番の英雄が武帝

 根拠が何も出されてませんし、石の言う事なので真偽不明です。なお、以前読んだある本に寄れば「モンゴル人に取ってチンギスハンは英雄」だそうですがだからといって「チンギスハン時代のようにヨーロッパや中央アジアにまで領土を広げたい」とはモンゴル人は誰も思ってないでしょう(やりたくてもできる話でもありませんが)。石の「武帝云々」は「チンギスハンを英雄視するモンゴル人は侵略を何とも思わない野蛮人だ、おそらく今も侵略の野望がある」というレベルの言いがかりです。

 中華思想には領土という概念がない。

 仮にそうだとするならば今の中国は「中華思想ではない」わけです。当然ながら「近代国家中国」に「領土概念がないわけがない」からです。

中国と貿易をしたいために朝貢の形をとった足利義満の例外はあるが、日本は中国に朝貢してこなかった。

 朝貢の形は取らなくても日唐貿易(遣唐使)、日宋貿易平清盛など)、日元貿易(足利尊氏など)、日清貿易(江戸幕府)の形で貿易はしてるわけです。
 なお、「朝貢」なんて建前にすぎないわけですから、実利を考えれば義満の行為には何の問題もないでしょう。

東アジアの中で唯一、朝貢せずに華夷秩序の外に身を置いて独立を保ってきたのが日本という国だ。

 朝貢なんて建前に過ぎませんので、朝貢したところで独立国であることには変わりはない。朝貢するかどうかにここまでこだわる理由はどこにもありません。
 むしろ朝貢によって「中国という後ろ盾ができる」「朝貢貿易で利益が出る」というメリットがあるわけです。

1949年に中華人民共和国を建国した毛沢東も、漢の武帝や唐の太宗になるべくして、まず着手したのが侵略戦争だった。建国の翌年、当時は完全な独立国家だったチベットに軍隊を派遣した。新疆ウイグル内モンゴルも支配し、朝鮮半島にも出兵した。

 やれやれですね。チベット、新疆ウイグル内モンゴル中華民国時代から中国領土扱いです。建前上は「領土回復」でしかないし、蒋介石が内戦勝利したとしても同じ事をしたでしょう。
 侵略呼ばわりは不当でしょう。それが侵略なら「琉球処分も侵略」じゃないんですかね。建前では当時の琉球は国ですから。
 また、朝鮮戦争金日成の要望による物だしスターリンソ連も出兵しています。
 要するに毛沢東の行為は全然、武帝や太宗の海外遠征に比較できるようなもんじゃありません。
 「武帝や太宗の海外遠征」に比較できる大規模戦争といったらむしろ「戦前日本のアジア侵略」「ヒトラーのヨーロッパ侵略」「米国のベトナム戦争」「旧ソ連のアフガン戦争」といったあたりか。

ただ、領土の拡大につながったのはチベットウイグル自治区だけで、ほとんどが失敗に終わった。

 「ほとんどが」て領土紛争て言えるのは「1950年代の台湾侵攻」「1960年代のソ連やインドとの国境紛争くらい」でしょう。中国ががんがん海外派兵したなんて事実はそもそもありません。そんな能力が「毛沢東時代の中国」にはないですが、そもそも「そんな動機もなかった」んじゃないですかね。

参考

武帝(ウィキペ参照)
 高祖・劉邦冒頓単于に敗れて以来、漢はその孫の軍臣単于が君臨する匈奴に対して低姿勢で臨んでいたが、武帝は反攻作戦を画策する。
 かつて匈奴に敗れて西へ落ちていった大月氏へ張騫を派遣し、大月氏との同盟で匈奴の挟撃を狙った。同盟は失敗に終わったものの、張騫の旅行によりそれまで漠然としていた北西部の情勢がはっきりとわかるようになった事が後の対匈奴戦に大きく影響した。
 武帝は衛青とその甥の霍去病の両将軍を登用して、匈奴に当たらせ、幾度と無く匈奴を打ち破り、西域を漢の影響下に入れた。更に李広利に命じて、大宛(現・中央アジアのフェルガナ地方)を征服し、汗血馬を獲得した。また南越国(現ベトナム)に遠征し、郡県に組み入れ、衛氏朝鮮を滅ぼして楽浪郡を初めとする漢四郡を朝鮮に置いた。
 これらの成果により前漢の最大版図を築き、武帝の治世は前漢の全盛期と賞される。高祖にすら成し遂げられなかった匈奴打倒を達成した武帝は泰山に封禅の儀式を行って、自らの功績を上天に報告した。

■太宗 (唐)(ウィキペ参照)
 629年(貞観3年)、充実した国力を背景に突厥討伐を実施する。李勣・李靖を登用して出兵し、630年(貞観4年)には突厥の頡利可汗を捕虜とした。これにより突厥は崩壊し、西北方の遊牧諸部族が唐朝の支配下に入ることとなった。更に640年(貞観14年)、西域の高昌国を滅亡させ西域交易の重要拠点のこの地を直轄領とした。

*1:東京大学教授(政治学)。著書『世論の曲解:なぜ自民党は大敗したのか』(2009年、光文社新書)など

*2:まあ確かに現政権トップ・安倍は山口という農村部代表です。

*3:未だにそうなんですかね。

*4:ただし「比例でも自民有利」なのでそれだけが自民有利予想の理由ではないでしょう。まあ、「菅原氏の名誉」のために断っておけば、菅原氏も「自民有利を助長している不適切な制度設計」としているだけで「地方区の欠陥が自民有利原因の全てだ」とは言ってはいませんが。

*5:もちろん「完全比例(全部比例)でもいい」ですが、とにかく「小選挙区の弊害」がなくなればいいので俺個人は「完全比例」にする必要はないと考えています。

*6:民主党幹事長(鳩山代表時代)、鳩山、菅内閣外相、野田内閣副総理・行政刷新担当相、民主党代表代行(海江田代表時代)を歴任

*7:なお、ここが共産党が一定の躍進(過大評価は禁物ですが)を予想されても民進党が苦戦する理由でしょう。「前回、民主進歩党に投票したけど期待はずれだから今回は比例は共産にするわ」みたいな選挙民が「過大評価はできない」が「共産が一定程度躍進する程度には」つまり「無視できない程度にはいる」つうことでしょう。

*8:ネット上の批判を受け、後で修正したそうですが修正内容が「安保法反対の教師」という表現の変化にすぎないらしいです。酷いですね。

*9:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相自民党総裁、第二次安倍内閣法相など歴任。谷垣氏が総裁になったときは「これで自民も少しマシになる」と思ったのですがねえ。まさか安倍が復権するとは。

*10:まあ渋々でしょうが。彼の総裁時代はこんなコトしてませんし、彼もここまで極右じゃないでしょう。

*11:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*12:片山内閣逓信相、鳩山内閣運輸相、岸、池田内閣科学技術庁長官、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官などを経て首相

*13:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相。

*14:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*15:息子として嘆かわしいことに以前も書きましたがウチの両親がまさに支持者(それもかなり右)なのですが(ただし最大の支持理由は「地元の自民党政治家にはいろいろと世話になってる」つう話ですが)。以前、例えば1)「アベノミクスなんか成功してない」といった、2)石原の尖閣購入論に「あんなの都がやることじゃない」と批判しただけで「アベノミクスは成功してる」「石原さんは正しい」といわれ、頭ごなしに怒鳴られ、激怒されてなだめるのに本当に苦労したので、「我ながら情けないですが」両親相手には政治的なことは何も言わないことにしています。【追記】ただし今回は知人に「議席が危ないから今回ばかりは公明でお願いします」と頼まれて選挙区、比例両方とも公明にしたようです。「本当に危ないのか」どうかは知りません。

*16:昔なら批判してるでしょう。マスコミの劣化も深刻です。

*17:とはいえ「野党第二党に成り上がった」第三極ブーム時代に比べれば「予想議席数が公明や共産と並び大名」で大分「お維新」も衰退していますが(お維新の自民にとっての価値はおそらく公明以下でしょう)。「お維新」の将来は「お維新に早く消えてほしいと言うアンチお維新の俺の願望込みですが」、「新自由クラブ」「みんなの党」のようなもん、つまりいずれは自民入党でしょう。

*18:アレを支持できる人間の気が知れません。

*19:つうか党員や後援会員ですらどれほど「共産主義に思い入れ」があるかどうか。まあ「ある人もいる」でしょうが「他の党が酷いから共産党員に、後援会員になった、悪いけど共産主義にそれほど思い入れない」つう人も多いでしょう。

*20:党主流ではないものの昔の自民には「軍縮」を強く訴えるハト派宇都宮徳馬氏を党所属議員にする懐の深さがありました。

*21:民進議席減を、共産が議席増を予想される理由の一つはそこでしょう。自民批判派にとって民進は今ひとつ信用できません。

*22:実際の更新制度はそこまで酷いものにできず、ほとんど「自動車免許の更新」的なもん(つまりほとんどの教師は更新可能)のようですが安倍の狙いはそう言うことだったわけです。

*23:ちなみに生活(小沢一郎山田太郎グループ)、日ころや新党改革も同様の予想です。まあ野党である社民や生活には最低でも1議席はとって欲しいですね。

*24:この中山が小泉内閣文科相だったというのだから恐ろしい話です。

*25:自民党代議士、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)など歴任

*26:民主党代議士。鳩山、菅内閣防衛大臣政務官、野田内閣防衛副大臣を歴任。集団的自衛権容認のタカ派であり彼を民進党が擁立した場合、都知事選での野党共闘をやめたとみなしていい。

*27:岩手県知事。第一次安倍、福田内閣総務相

*28:俳優。

*29:日弁連会長

*30:「も」てのが理解できませんが。前回も白票だったのか?。それこそ「宇都宮氏に投票すればいい」でしょうに。

*31:民主党幹事長(鳩山代表時代)、鳩山、菅内閣外相、野田内閣副総理・行政刷新担当相、民主党代表代行(海江田代表時代)を歴任

*32:もちろん統一王朝における文化繁栄は当然あります。よくもまあそう言うことが無視できるもんです。

*33:焚書坑儒からの連想でしょうが、儒学が中国において最終的には官学になったことは石においてどう理解されるんでしょうか。