今日の産経ニュース(8/24分)

拉致被害者蓮池薫さん*1講演会「命以外すべて奪われた」「北に見返り必要ない」 南あわじ市議会議員公開研修会
http://www.sankei.com/west/news/160824/wst1608240022-n1.html

 北朝鮮の望む経済支援について「犯罪者に何の見返りか、というのは正論だが、食糧支援など核やミサイルに使われない形での見返りも必要になる」と被害者帰国に向けた交渉に期待を寄せた。

 おいおいですね。はっきり「食糧支援など核やミサイルに使われない形での見返りも必要になる」と蓮池氏が言ってるのに何でタイトルが「見返り必要ない」になるのか。明らかにタイトルが間違っています。


■【スポーツ岡目八目】愛ちゃんの相手はいつも中国人…大阪人の野球留学と同じ!? 卓球は五輪で生き残れるか
http://www.sankei.com/west/news/160824/wst1608240007-n1.html
 「金メダルが毎回、やる前からほぼ王者・中国で確定」では「視聴率が穫れない」と言う意味で五輪種目から脱落しないかという話です。
 ただそれ言ったら「金メダルとる国がほぼ確定してる」のって卓球だけじゃないでしょうしねえ。

 終盤の愛ちゃんの試合を見ても、団体準決勝のドイツ戦(14日)では第3試合のダブルスでシャン・シャオナ、第5試合のシングルスではハン・イン、16日シンガポールとの3位決定戦でもシングルスでユ・モンユ、ダブルスでユとジョウ・イーハンと、みな中国系選手。シンガポールなど試合に出た代表3人全員が中国からの帰化選手だ。
 女子団体戦に参加した16カ国(アジア7、欧州5、北南米2、アフリカ・オセアニア2)を調べると、中国系が一人もいないのは日本とルーマニア、エジプトなど数えるほど。逆に豪州やイギリス、ドイツ、アメリカなどは複数の中国系あるいは帰化選手を擁しており、その数26人と半分強。シングルスを含めた参加選手全体でもほぼ40%を占めている。

 おそるべし、中国パワーですね。まあ日本だって昔は「小山ちれ」という中国出身選手がいたわけですが。

 国際卓球連盟に加盟している国・地域は220で、一、二を争う加盟数を誇っているが、中国系の選手が上位で争い、最後に優勝するのは中国「本国」ばかり。この構図が続けば、競技普及の地域的偏りが指摘され、ひいてはIOC内で五輪競技としての存続意義を問う声が出てきてもおかしくない。

 「アジア*2と米国以外ほとんど普及してない、ヨーロッパやアフリカでは普及してない野球」と違い「普及してるけど中国だけが飛びぬけて成績がいい」つうのは「地域的偏り」とは言わないのではないか。
 ウィキペ「世界卓球選手権」によれば過去の優勝選手は中国だけでなく「ハンガリー活躍時代(1930年代)」「チェコスロバキアや日本が活躍した時代(1950年代)」「スウェーデン活躍時代(1980年代後半〜1990年代前半)」があることがわかります。まあ、2000年代入ってからはほぼ「金メダルは中国が独占状態」になるわけですが。

*1:著書『蓮池流韓国語入門』(2008年、文春新書)、『半島へ、ふたたび』(2011年、新潮文庫)、『拉致と決断』(2015年、新潮文庫)など

*2:それも東アジア(日本、中国、台湾、韓国)中心