「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(9/9分:荒木和博の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)

 荒木への批判以外にも色々書いています。
■宇宙征服
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/09/news229928920-a.html

 韓国を征服することに失敗して60年余、もちろん世界征服もできないので宇宙を征服することにしたのかも知れません。
 さて、わが政府や「国際社会」なるものはどうするのでしょうか。「許し難い暴挙」とか「到底受け入れられない」とか、言葉だけなら北朝鮮のアナウンサーの方が一枚上手です。こっちも「たいがいにせえよ。大阪港に簀巻きにして放り込んだるぞ。ムシロ10枚くらいいるかもしれんが」とか言わないと釣り合いがとれません。菅官房長官あたりが記者会見でこう言えばそれなりの迫力はありそうですが。

 バカバカしい。「宇宙征服」とか「大阪港に簀巻きにして放り込む」とか、冗談とは言え、こういう非常識、不謹慎な与太飛ばす荒木には呆れますし、荒木とつきあう家族会や救う会にも呆れます。
 なお、これ「ロケット(ミサイル)発射」でなくて「ロケット発射用のエンジン開発」ですからねえ。果たして非難したり制裁したりすることができるような話なのか。もちろん「本当にそう言うエンジンなのか」つう問題(つまりハッタリではないのかと言う事)もありますが。
 ちなみに、話が脱線しますが昔は「人工衛星やロケットの発射」を「宇宙征服」といっていました。
 いやそれどころか「アムンゼンの南極征服」「エドモンド・ヒラリーのエベレスト征服」「志望校を征服した(高校、大学入試で合格したの意味)」とか普通に言ってました。最近は「南極点やエベレストの山頂に始めて行ったからって、別に人間が南極やエベレストの自然を完全にコントロールできるようになったんと違うやろ。征服と言うのは思い上がりやろ」「宇宙にロケット打ち上げた程度で宇宙征服と言うのは思い上がりやろ」「志望校に合格した程度で志望校を征服したと言うのは(以下略)」などという意見もあってあまりこういう物言いはしないように思いますけど。

先週の自民党拉致問題対策本部・外交部会合同会議ではミサイルが着弾した場合の対応について問題になっていましたが、防衛省の答弁は結局何もしていないということです。

 着弾しないようにするのが本筋*1であって着弾したらどうしようもないでしょう。死者が多数発生するのは避けられない。
 そんなことをしたら在日米軍の反撃などで国が滅亡しかねないので、北朝鮮はそもそもミサイルなんて撃ってこないでしょうが、そもそも「撃たせたら日本外交の失敗」です。ミサイル発射を「地震津波、台風」のような「避けようがない自然災害」と一緒にしないでほしい。

何か北朝鮮も茶番、日本も茶番、「国際社会」も茶番

 北朝鮮や国際社会はともかく「荒木のようなバカ」が家族会の支持を受けて拉致業界でのさばってる日本は確かに茶番ですね。

北朝鮮のニュースを見て皆が爆笑している画像でも流したら良いのでは。この際お笑い並みの発想が必要のような気がします。

 ばかばかしい。そんなことをして拉致や核、ミサイル問題の解決という意味で何の意味があるのか。
 単に荒木らアンチ北朝鮮が「北朝鮮を小馬鹿にして気分爽快になるだけ」のくだらない話です。
 むしろお笑いが必要というなら、「小生のように家族会や巣くう会を笑いのネタにすること」が必要でしょう。
 正直、家族会や救う会は「自衛隊を突入させて拉致被害者を救う」とか馬鹿な事ばかり言ってるので大して頭を使わなくても「小泉訪朝後の失踪も北朝鮮拉致なんてそんなんあるわけないやろ。ある言うなら証拠出せや」「自衛隊で救出とかそんなん現実的にできるわけないやろ。居場所もわからないのにどこに突入させるのや。言うてみい」「サッカー日本代表チームは平壌行ってサッカー北朝鮮代表チームと試合するなとか、ファンはその試合観戦のために平壌行くなとか、旅行会社はそう言う観戦ツアー企画するなとか理屈が明らかにおかしいわ。そんなん拉致の解決と1ミリも関係ないがな」などと普通に突っ込むだけで充分お笑いになります。これほど酷いお笑い集団も救う会や家族会以外にはあまりないでしょう。
 こんなお笑い集団を日本政府や日本社会が「バカいってんじゃねえよ」と突っ込まずに放置した結果の拉致敗戦です。まあ、突っ込まない人間も内心では「バカだと思ってるが下手な事言うと後が怖いので黙っていよう」「触らぬ拉致にたたり無し」と「救う会や家族会をヤクザ並みの反社会的集団扱いしてるだけ」なので当然拉致は時間が経てば経つほど風化します。「バカだと思ってる人間に積極的に協力する奴」はいない。「日本人が拉致に関心を失い、マスコミも報じなくなり」拉致が風化するのはそう言う意味で家族会、救う会の自業自得です。
 蓮池透氏が最近は「バカいってるんじゃねえよ」とツッコミ始めたのはせめてもの救いでしょう。


■国基研『日韓の今後、大事なのは日本が強くなること』荒木和博(拓殖大学海外事情研究所教授)
http://jinf.jp/feedback/archives/19179

 年末の日韓合意は失敗である

 この辺り「安倍自民信者であること」「下手に慰安婦問題をぐちゃぐちゃにすると米国から批判されかねないこと」から「河野談話否定派のはずの」島田洋一櫻井よしこなどは「合意を支持表明したり、支持するかしないか曖昧にごまかしたり」していますが「失敗だ」という「河野談話否定派」荒木です。
 ただ「失敗だ」といいながら「日本から撤回しろ」とは言えず「どうせ韓国から撤回するだろう」としている辺り、完全に荒木は腰が引けています。この件で「日本から撤回しろ」と安倍批判して他のウヨ連中から攻撃されることを明らかに荒木は恐れています。

韓国の保守派はあてにならない

 「何で河野談話を韓国の保守派は支持するんだ」と無茶苦茶を言い出す荒木です。あの「反共軍事独裁全斗煥政権ですら「韓国併合に問題はない」と放言した藤尾*2文相(当時)の更迭を中曽根*3首相に要求してるんですが?(その結果、藤尾が辞任を拒否したため中曽根が更迭)。
 荒木的には「全斗煥の野郎、ふざけてる」なんでしょうか。

 一方で韓国では街中に日本風の飲み屋が増えている。店の前に「おでん」と書いた提灯があったり、日本風をあえて誇示するような店も少なくない。日本への観光客は増えている。

 やれやれですね。「日本政府の対韓国外交政策を批判する」のと「日本文化を愛好する(おでんを食べる。富士山や京都奈良など日本観光を楽しむ)」のとは何ら矛盾する話ではありません。
 この荒木の理屈だと

・沖縄基地問題で米国を批判する人間はディズニー映画を見たり、コカコーラを飲んだり、マクドナルドハンバーガーを食べたりしてはいけない
チベット問題で中国を批判する人間はカンフー映画を見たり中華料理を食べたりしてはいけない。万里の長城を見に観光に行ってはいけない。
プーチン政権をチェチェン問題で批判したらボリショイサーカスを見てはいけない。ロシア文学を読んではいけないしロシア料理も食べてはいけない。
・インドの核保有を批判する人間はカレーを食べてはいけないし、タージマハルを見に観光に行ってはいけない
・最近、北朝鮮で寿司屋がオープンしたのもおかしい

などとなりますがもちろんそんな馬鹿な話はないわけです。

反日を抑える方法はただ一つ、日本が強くなることだ。

 「韓国なんて日本を弱いと思って舐めてるんだから日本が強くなれば靖国だの慰安婦だの竹島だので何も言わなくなる」という完全なヤクザの論理です。恐らく荒木らウヨは中国(尖閣靖国など)やロシア(北方領土)相手にも「あいつら日本を舐めてる、あいつらより強くなってやる」云々と同じ事を考えてるのでしょう。ぶっちゃけこんな態度では韓国、中国、ロシアとの関係が悪くなるだけです。
 もちろん「韓国や中国、ロシア相手」でこれですから「この三国より国力の劣る北朝鮮」なんてもっと荒木は見下してるでしょう。
 なお、「強くなれば勝てる、舐められてたまるか」という敵視対象からは「荒木らにとって絶対に刃向かえない親分様・アメリカ」は除外されます。


■わずか5名
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/09/5news229828919-.html

 一昨日の国民大集会の挨拶の中で安倍総理は次のように述べられました。
 「無事祖国への帰還を果たせたのは、北朝鮮に囚われた被害者の内、わずか5名の方と、その御家族の方々のみに過ぎません。未だ多くの同胞が、北朝鮮に残され、救出を待ち侘び、お年を召された御家族が愛する肉親との再会を切望しています」
 勝手な推測かも知れませんが、全体が17名(政府認定者)だという認識なら「わずか5名」という言葉はでてこないでしょう。

という無茶苦茶な詭弁で「総理は特定失踪者も事実上拉致と認めてるんだ」と強弁するいつもの荒木です。
 自らの主張が詭弁であることは荒木も自覚しているらしく後で

 総理の挨拶の他の部分はこれまでの政府方針と基本的に変わりませんでした。「わずか5名」というのも特別な意味はないのかも知れません。

とトーンダウンしています。


産経
■【朝鮮大学校 60年の闇(上)】小池*4都知事朝鮮大学校認可取り消し視野 美濃部亮吉氏が政府無視*5、強引に認可
http://www.sankei.com/premium/news/160920/prm1609200006-n1.html
■都内の朝鮮大学校「日米を壊滅できる力整える」 金正恩氏に手紙、在校生に決起指示
http://www.sankei.com/politics/news/160920/plt1609200005-n1.html
 何つうかあまりにもばかばかしくて詳細に突っ込む元気が湧いてきません。
 なにせ決起指示云々の記事の根拠は「ある朝鮮大学校関係者からの情報」です。「公安警察朝鮮大学校監視担当者」だか誰だか全く正体不明です。こんな記事は怪文書でしかない。
 産経のようなデマ新聞、在日差別新聞が「街宣右翼の機関紙」ではなく「日本新聞協会加盟の全国紙」として存在することに日本人として心底、空しさと悲しみ、屈辱と「在日の方への申し訳なさ」がこみ上げてきます。
 突っ込む元気はありませんが、一応紹介だけしておきます。「特定失踪者調査会代表」荒木や「救う会副会長」島田、「守る会副代表にしてつくる会理事」三浦が自ブログで取り上げるでしょう*6からそのときに「突っ込む元気が湧いてきて」改めて突っ込むかも知れません(突っ込むと確約はしません)。
 「極右」小池知事誕生で「これで朝鮮大学校の認可を取り消してもらえる(穏健派・舛添とは極右・小池は違うから)」つう「黒い野望」が産経にむくむくとわき始めたようです。まあ、「極右石原でもそう言うことはしなかった」し、小池でもそう言うことはやらないんじゃないかと思いますが「絶対にやらないとは言い切れない」し「認可取り消しはしないまでも何らかの嫌がらせは危惧される」ので警戒が必要でしょう。
 しかし都民も全くとんでもない奴を知事に選んでくれたもんです。これが増田氏*7や鳥越氏*8なら産経もこういう馬鹿な事は書かないんじゃないか。

【追記】
 この「信憑性皆無のアホ記事」には「ウスラバカのid:morimori_68*9id:guldeen*10」とかバカウヨのバカブクマ(例:朝鮮大学校許さない、とか)が多いのですがまともなブクマもあるので紹介しておきましょう。

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.sankei.com/politics/news/160920/plt1609200005-n1.html
id:daruyanagi
 原本の写真すらないのか。ちょっと記事にできるレベルじゃない
id:napsucks
 ほんとかいな。異国で子供を育て生計を立ててるのに遠く隔たった本国に忠誠を誓い続けることなんて難しいと思うけど
id:motorunder
「米日帝国主義を壊滅」と「日米を壊滅」は全く意味が違うだろ。情報源も怪しい
id:sasaki_juzo
 公調*11の「リーク」か何か知らないが、大仰な見出しでプロパガンダ合戦ですか
id:inoyo55
 産経のこの類の記事は迂闊に信じると恥かきそうなので続報待ち
id:vio1et-ce1ery
 証拠が関係者の証言のみ
id:siomaruko
 はてさがどうとか言ってる極右がいるようだが、(ボーガス注:「ミンダナオ島日本兵発見」「江沢民死去」などデマ記事の多い)産経の記事にマジレスしろと言われてもなあ。
id:popoi
 朝大関係者て何者w。デマ、流言飛語の可能性を無検討の人は何なの?w。関東大震災当時「××が井戸に…」て与太話を盲信し、朝鮮人や中国人や訛ってる人を(ボーガス注:訛りを理由に外国人認定し)殺した暴徒や、輩を煽った官憲の同類か?
id:junpei191
 第二次朝鮮戦争が起きたら朝鮮人収容所を作りますよというメッセージかな?
id:bottomzlife
 目の前でシオンの議定書*12が生まれる瞬間を見られるなんて、ぼくらは希有な時代に生まれたんだなあ(棒読み)
id:scopedog
 産経が「取材」したというだけで、信頼性が(ボーガス注:デマ常習のバカウヨの)まとめサイトレベルだからなぁ。近々に大震災が起きたら、この記事を根拠に(ボーガス注:関東大震災時のように)在日朝鮮人を虐殺する奴が多数現れるだろうな*13
id:T_Tachibana
 産経だし話半分で聞いといたほうが良さげ
id:mstil
 真偽不明の記事にレイシストがワラワラと。↑「あった」と断言する奴多すぎ。
id:houjiT
 いや〜流石に原本なし(つか話すならなぜ持ってない関係者よ)で騒がれてもなぁ。5月に決起をしろと言ったって、これまで何か起きたっけ?


■産経【北朝鮮核実験】米の敵視政策は「荒唐無稽で時代錯誤だ」非同盟会議*14金永南*15が呼びかけ
http://www.sankei.com/world/news/160920/wor1609200006-n1.html
 つまりは「朝鮮戦争を正式に終結*16させて、米朝間で国交樹立でも結べば安心できるけどお前ら米国政府はそう言う動き見せないやん、ワシらに対する態度と、制裁解除したイランや国交回復したキューバに対する態度が明らかに違うやん」「ワシらに対する態度ってたとえるならシリアのアサド政権に対する態度(敵視し可能なら打倒する)と近いヤン」「それで核実験するなとかよう言うわ」つう話ですね。
 要するに「米国が公式に北朝鮮打倒を廃棄したと見なせる動きが出たら核なんかいつでも廃棄したる」つうことです。ただ残念ながら今の米国には「朝鮮戦争を正式に終結させて、米朝間で国交樹立」のようなことはできないでしょう。当然、北朝鮮も当面は核廃棄などしないでしょう。


朝鮮学校への公的助成を求める連絡会・東京『「朝鮮学校への公的助成を求める連絡会・東京」が文部科学省に対して要請を行いました
http://mushokashien.blog.fc2.com/blog-entry-65.html

 2016年3月の朝鮮学校を名指しにした「通知」にひきつづき、その後の「対応」状況を文科省都道府県に照会していることが、今月はじめに明らかとなりました。
参考記事:
毎日新聞文科省朝鮮学校補助金「対応調査」 「適正化」通知受け』
http://mainichi.jp/articles/20160902/k00/00m/040/122000c
 こうした見逃せない動きを受けて、「朝鮮学校への公的助成を求める連絡会・東京」が、文部科学省に対して要請を行いました。
 ここにご紹介いたしますので、ぜひともご一読ください。
(以下略:興味のある方はリンク先を読みましょう)

 一応ここでご紹介しておきます。既に下の「毎日新聞記事に対するコメント」で言いたいことは書いたので今回は特にコメントはしません。


毎日新聞文科省朝鮮学校補助金「対応調査」 「適正化」通知受け』
http://mainichi.jp/articles/20160902/k00/00m/040/122000c

 都道府県が支出する朝鮮学校への補助金について、文部科学省が適正性や公益性に照らした検討状況を都道府県にただしていることが分かった。馳浩文科相が3月、学校設置を認可する28都道府県に補助金の「適正かつ透明性ある執行の確保」を求める通知を出したことを受けた措置。自治体の補助金に対する国の干渉になりかねず、専門家から批判も出ている。
 馳氏は3月29日付の都道府県への通知で、朝鮮学校について「北朝鮮と密接な関係を有する団体である朝鮮総連がその教育を重要視し、教育内容、人事及び財政に影響を及ぼしているものと認識している」とし(1)補助金の公益性や教育振興上の効果(2)適正な執行の確保(3)補助金の透明性の確保及び補助金の趣旨や目的に関する住民への情報提供−−について検討するよう求めた。
 文科省はこの通知を受けて8月*17、各都道府県内の私立高校の所在地や生徒数などを聞く「私立高等学校等の実態調査」と合わせる形で、(1)〜(3)について自治体の検討状況をただす文書「3月29日付け通知に関する対応状況等の調査」を出した。
 馳氏の通知を巡っては「子どもと無関係な政治的理由で補助金を停止するのは、憲法14条が禁止する不当な差別に相当する」として、日本弁護士連合会などが反対声明を出している。
 毎日新聞朝鮮学校に設置認可をした28都道府県に4月に実施したアンケートでは、2016年度予算に朝鮮学校への補助金を計上している18道府県のうち、引き続き支出すると答えたのは愛知県教委だけ。現在も補助金支給の可否を検討している都道府県が多いとみられる。ある自治体の担当者は「通知を受けた対応を年度途中に聞かれるのは異例で、国の調査はプレッシャーになる」と話した。
 教育行政に詳しい名古屋大の中嶋哲彦*18教授は「都道府県は歴史的・地域的事情を踏まえて外国人学校の設置認可や財政補助を判断している。補助金の削減や打ち切りを事実上求める趣旨の通知を出すこと自体、地方自治の原則に照らして問題だが、今回は調査と称して通知の履行状況をただしたり促したりしており、更に重大な問題だ」と話している。【高木香奈】

・この記事には

http://b.hatena.ne.jp/entry/mainichi.jp/articles/20160902/k00/00m/040/122000c
taka37564
 いつまでたっても在日コリアンをよそ者扱い。調べるなら、税金が使われているすべての学校を対象にしないといけないだろうに。なのに、こうして朝鮮学校たけを目の敵にする。差別。

つうブクマがついていますが同感です。もちろん「全学校を調べるべきだ」とtaka37564氏は言ってるわけではない。そんなことはすべきでもなければ「マンパワー的にできることでもない」でしょう。
毎日新聞・高木記者のこの記事については毎日及び高木氏をそれなりに評価したいと思います。本当は批判の一大キャンペーンくらいやって欲しいですが「安倍支持率が高いような極右社会・日本」ではあまり贅沢も言えない。
 しかしどう見てもこれは調査を名目にした恫喝ですよね。はっきりと「出すな」と通達するのはさすがに違法の疑いが強く、まずいので「適正化しろ(意味はわかるな)」でその後「調査」する。調査したところで「適正化通達の内容が曖昧過ぎて何らかの指示など出来ないし、実際しない」「さすがに出すなとは言えない」でしょうから結局「ワシらの意を汲んで出すな(でもワシら国は出すなとは一言も言ってないから何か問題が起こったらお前ら地方自治体が責任とれ。ワシらは取らないから)」というとんでもない話です。
 こうした安倍の意を受けて小池も朝鮮学校に対する嫌がらせを実行しているわけです。
 朝鮮学校差別(無償化除外など)は「鳩山政権時代からずっとされてきた」ので「政権交代したところでその点、期待しがたい」のですがそれでも安倍よりはマシでしょう。それにしても小生は「八ッ場ダム中止公約を反故にした」「沖縄基地県外移設公約を反故にした(あげく反対した福島少子化等担当相を鳩山首相が更迭)」「消費税増税しない公約を反故にした(あげく野田内閣で三党合意)」などで民主党政権に対する怒り*19が今でも消えませんがそうした怒りの一つが「朝鮮学校を無償化から除外し在日差別を助長したこと」ですね。


■産経『ノルウェー人男性を解放 比過激派アブサヤフ ドゥテルテ大統領「身代金を払ったのに解放しないとは不誠実だ」と異例の表明の末』
http://www.sankei.com/world/news/160917/wor1609170027-n1.html
 大統領自ら「身代金を払った」と認めてるんだから払ったんでしょう。こういうのは曖昧にごまかした方がいいんじゃないかと思いますが。
 結局、北朝鮮拉致に限らず人質を取られたら「身代金を払うのが一番現実的解決法」でしょう。
 払わないと、最悪

 ノルウェー人男性と一緒に拉致されたカナダ人男性2人は今年4月と6月、身代金が支払われなかったとして相次いで殺害

となるわけです。ダバオ市長時代、「非合法殺人部隊で麻薬犯罪容疑者を殺しまくってた」と疑われ、大統領になった現在も「フィリピン警察や軍の麻薬犯罪容疑者非合法殺人を黙認、助長してるんじゃないか」と国連事務総長オバマ米国大統領に批判される御仁ですらこういう時に身代金払う程度の現実主義者ではあるわけです。
 まあ、外国人旅行客が殺されたら客が来なくなる、つう問題が大きいわけですが。
 このフィリピンの件だって正直「反政府イスラムゲリラのアブサヤフ」に金なんか払いたくないでしょうが人質解放を最優先したらそれしかないわけです。


■産経【朝鮮学校問題】「朝鮮総連は在日の人権踏みにじっている」 小池百合子*20知事が打ち出した補助金凍結に、さらなる強硬策を求める声
http://www.sankei.com/premium/news/160919/prm1609190023-n1.html
 拉致問題がテーマのはずの集会で、朝鮮学校への因縁つけ始めるんだから心底呆れます。関係ねえじゃん。
 ちなみにこの記事についたブクマコメント

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.sankei.com/premium/news/160919/prm1609190023-n1.html
houjiT
「総連に代わって金出しますよ!」とか「民族教育を日本でももりこみますよ!」ならまだ分るのよ。これだけだと朝鮮学校に通い難くなるだけで、(ボーガス注:民族)教育の機会を奪っただけよね。しかも今、(ボーガス注:日本は教育に予算を全然つけてないとして日本を教育予算のランキングで22位とする)OECDランキングが出た後なのに

 全く同感です。それでは産経記事に突っ込みます。

「2002年9月、朝日平壌宣言発表以後、日本当局は『拉致問題』を極大化し、反共和国・反総連・反朝鮮人騒動を大々的に繰り広げることによって、日本社会には極端な民族排他主義的な雰囲気が醸成されていった」という内容だった。

 本当か知りませんが朝鮮学校の教科書記述の一部だそうです。俺なんか「事実ジャン、救う会とか在特会とかがそうジャン」「朝鮮学校無償化除外とか補助金不支給(小池が今やってること)とかそういう排外主義以外の何物でもないジャン」「そういう排外主義を在特みたいな犯罪でしかない物まで含めて、長いこと野放ししてたのが日本政府ジャン、最近さすがに国内外の声に押されてヘイトスピーチ規制法作ったけどな」で「異論なし、異議無し、全く同感」なんですが。
 まあ百歩譲ってこの記述に問題があったとしてこんなことは小池の無法行為「補助金不支給」の正当化理由に全くなりません。

 西岡会長は、今年2月に朝鮮大学校経営学部元副学部長が逮捕された事件に触れ、「北朝鮮の工作機関の指示を受けて、日本から韓国にいるスパイを指導していた。朝鮮大学校がスパイ基地だったということが警視庁の調査でも明らかになったと記事が出ている」と説明。

 「スパイ」云々記事は産経しか書いてないし産経記事の根拠は公安の非公式リークです。警察の正式発表でも何でもない。
 おまけに元副学部長氏の逮捕理由は詐欺でスパイではないし「朝鮮大学校は全く関係ない」上、彼は不起訴処分です。不起訴処分が「証拠不十分」か「当人も反省してるし微罪だから(あるいは被害者との間に和解が成立したから、あるいは懲戒解雇などで社会的制裁を受けたから)」か知りませんが西岡のような事実が本当にあるなら不起訴処分ですむわけがない。
 元副学部長氏や朝鮮大学校側に名誉毀損で訴えられてもおかしくありません。しかし「名誉毀損訴訟で辻本清美氏*21に阿比留が敗訴しても、阿比留を免罪するのが日本ウヨ」なので「訴えられても痛くねえ」とふざけたこと考えてるのでしょう。ぶっちゃけ名誉毀損の賠償額はもっと引き上げるべきです。

 朝鮮大学校について「各種学校として認可されているから、学校法人で固定資産税がかかっていない。そういう保護を受ける資格があるのか。各種学校として認めているということについて、ぜひ東京都として検討していただきたい、徹底的な調査をしていただきたいというふうに思っている」と語った。

 歴代知事(石原、猪瀬、舛添*22)には認可取り消しなどはできなかったので小池にもできないかとは思いますが警戒は必要でしょう。 しかし拉致と全く関係ない事が拉致集会で発言されるんだから呆れます。

 日本人拉致を行った実行犯に、協力したという指摘もある朝鮮総連

 一部のウヨが放言してるだけです。逮捕者が出たとかそう言う話では全くない。

 小池氏は東京都知事として、どこまで追及できるのか。拉致被害者家族や関係者は、今後の取り組みを注視している。

 何をどう追及しろと言うのか。結局「学校への補助金不支給、各種学校認可取り消しなどの嫌がらせを朝鮮学校朝鮮総連相手にやれ」というくだらない話でしかありません。


■産経【環球異見】北朝鮮核実験 中国・環球時報「解決を中国に“外注”するな」「核放棄説得する能力ない」と開き直りも 韓国・中央日報核武装は防げない段階」
http://www.sankei.com/column/news/160919/clm1609190006-n1.html
 開き直りじゃなくて全く中国の言う通りだと思いますけどね。中国が下手に締め上げて内戦でも起こったら中国にとってかえって厄介だし、浅井基文氏なども指摘していますが北朝鮮の行為は「政治的に問題ではあるにせよ」違法と言えるかは疑わしいわけです。北朝鮮の行為が違法なら「インドやパキスタンは何で野放しなの?」つう話になるわけです。中国からすれば「ぐちゃぐちゃ抜かしやがって、全てワシに丸投げするのも大概にしろ。お前ら(米韓)が北朝鮮が飲めないような敵対的態度取るからやろうが。ワシには北朝鮮に何でも飲ませる能力なんかないし、お前らのために努力して飲ませて何かワシにメリットあるんか。お前らがごたごたの始末ができて都合ええだけやないか」「そんなにワシに協力してほしいんやったらサード配備辞めるとか、南シナ海問題での批判控えるとか、米国がAIIB加盟を発表するとか、ワシにそれなりのお土産があってええんと違うか?。土産も無しにそういうこと言うんか」「ワシが北朝鮮問題で拒否権発動したら困るのお前らやろ」「大体インドやパキスタンの核実験黙認して北朝鮮だけぼこるとか筋通らんやろ」位にキレてるんじゃないか。


讀賣新聞『米の北朝鮮空爆も…次期政権に政策研究機関提言』
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160917-OYT1T50110.html
 「空爆なんてできるわけないだろ」と呆れますね。本気で空爆を躊躇しないほど極右シンクタンクなのか、さすがにそこまでやばくはなく「牽制に過ぎない」のかはともかく、牽制だとしても非常識だと思いますね。
 このシンクタンクが牽制のつもりでも北朝鮮が「米国は本気と受け取ってor本気だという口実で軍拡する可能性もあれば」、これを「本気にした米国極右政治家がそう言う方向にホワイトハウスを引っ張ろうとする危険性」もあるわけです。どっちにしろそうなれば第二次朝鮮戦争という恐ろしい結果になりかねません。


毎日新聞毛沢東主席、北朝鮮に配慮示す 中国人教授、著書で紹介』
http://mainichi.jp/articles/20160919/k00/00m/030/124000c

 中朝関係に詳しい中国華東師範大学の沈志華教授が冷戦下のソ連や中国の大量の資料をもとに中朝関係史をまとめた著書を日本で今月出版した。著書によると、中ソ関係が悪化に向かった1950年代後半、中国の毛沢東主席は北朝鮮金日成主席*23(当時は首相*24)に対し、「(中国)東北部はあなたがたの後方であり、すべてあなたがたのものだ」と述べ、北朝鮮に配慮を示していた。

 この本は以前、拙エントリ(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20160821/5064208022)で紹介した「最後の『天朝』:毛沢東金日成時代の中国と北朝鮮」(2016年、岩波書店)のことでしょう。
 「え、これってなんかニュースバリューあるの?。中ソ関係が悪化すれば北朝鮮取り込むために『いざとなったら中国東北部からがんがん支援しますから何でも言って下さい』位は言うんじゃないの?」「金日成が第二次朝鮮戦争考えてた疑いがあるとか、毛沢東ソ連に向かって金日成を『ハンガリーのナジ首相呼ばわり』してそれを後で知った金が激怒したとかはニュースバリューあると思うけど」と俺は思いますが。
 なお、さすがに「君らの領土みたいなもんだ」といってもまさか北朝鮮に割譲する気まではないでしょうし、そんな事は金日成の方も分かってはいるでしょう。

当時の中朝関係について、沈教授は「毛沢東北朝鮮宗主国に対する従属国ととらえていた。北朝鮮が欲しいものは何でも与えるのは当然だった」と指摘している。

 イヤー、宗主国云々とか「伝統的中華思想的に」理解するのはまた違うんじゃないですかね。
 中ソ論争の時は中国はソ連と「共産主義陣営のリーダーは俺だ」的に争ってたわけですからね。
 文革の時は中国は日本共産党内にもいわゆる中国派を作ってますがあれだって「宗主国云々」じゃないでしょう。

 
■認定の有無にかかわらず 
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/09/news229728917-7.html
 政府方針「認定の有無に拘わらず救出*25」を「理由はともかく」いったん納得したはずなのに
1)マスコミが特定失踪者について全然報じない(特定失踪者をたまに報じる『荒木のお仲間』産経ですら政府認定拉致被害者とでは扱いが違う)
2)政府の対応は明らかに政府認定拉致被害者と特定失踪者で差がある
3)やっぱ、安倍は俺達右翼のプリンスなんだからこの件で認定の方向で動いてもらわないと、ということで「やっぱ納得いかねえ!。認定しろ」とごね出す荒木です。まあごねても安倍は無視するでしょうし、それに対し、荒木も打つ手はないでしょうが。


■産経『陸自秋田駐屯地「中国、北朝鮮の脅威に即応」 64周年行事に9200人来場』
http://www.sankei.com/politics/news/160918/plt1609180011-n1.html
 「9200人皆右翼、皆自衛隊のやることを全面支持」とは思いませんがこの中の面子がどれだけ「自衛隊や防衛政策に対して批判的な目線を持ってるのかな」とは思います。

 観閲式では、駐屯地司令の前島政樹1佐が式辞で「東シナ海南シナ海への海洋進出と力による現状変更を続ける中国」「核実験、弾道ミサイル発射などの軍事的挑発行為をエスカレートさせている北朝鮮」などと国名を挙げて「わが国を取り巻く安全保障環境は予断を許さない」と指摘。

 さすが田母神を産み出したごろつき官庁というべきでしょうか。隣国に無用な挑発発言しないで欲しいですね。


■産経【iRONNA発】金正恩の暴走 脱北者による「亡命政権」の樹立を急げ 李英和*26
http://www.sankei.com/premium/news/160918/prm1609180014-n1.html
 「作れるのかどうかも疑問*27」「そもそも脱北者でもない李にそんな事を言う資格は何もない」ですが、「そんなもん作ってなんか意味あるのか」「それなりの意義が認められたドゴール*28の亡命政府「自由フランス」(1940〜1945年)とか、李承晩*29が大統領を務めた大韓民国臨時政府(1919〜1948年)とかと全然違うやろ」としか言い様がないですねえ。ダライのチベット亡命政府だって世間にろくに相手されてないですし。
 id:noharraや巣くう会(西岡力一味)、守る会(三浦小太郎一味)、国基研(櫻井よしこ一味)といったウヨは李に賛同するのかも知れませんが(苦笑)。李英和も産経も完全に気が狂った、つうか一線を越えてしまったようです。


■産経【田村秀男のお金は知っている】北の核実験阻止に必要なのは中国金融機関の締め上げだ
http://www.sankei.com/premium/news/160917/prm1609170009-n1.html
 まあ現実問題そんな事ができるとはとても思えませんが。


櫻井よしこ『首脳レベルでは良好になった日韓関係 それでも残る協力関係実現への不安』
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/09/17/6519

 韓国の反朴勢力が全力で推進する反日歴史戦が熾烈さを増している。彼らは昨年12月の日韓合意をほごにするために、ひどい映画を製作したと、拓殖大学教授の呉善花氏が語る。
「『鬼郷』という映画で、慰安婦問題がテーマです。」

 この映画の内容についてみてないので評価しませんが「日韓合意を反故にするため」云々は悪質なデマです。
 日韓合意の発表が2015年12月末、映画の公開は2016年2月です(ウィキペ『鬼郷』参照)。映画の作成が2ヶ月でできるわけもないでしょう。残念ながらググっても「製作時期がいつか」よくわからないのですが。


拓殖大学海外事情研究所『海上民兵』(富坂聰*30
http://www.kaiken.takushoku-u.ac.jp/column.html

 「いよいよ『海上民兵』が正体を現した」などと大騒ぎする日本のメディアには首をかしげざるを得ませんでした。
 日本で喧伝された「海上民兵」とは、おそらく普段は漁民を装いながら、軍人としての任務を遂行したり、いざというときには兵士として戦闘に加わる隠れた兵士というイメージなのでしょう。しかしそんな先入観を抱き中国の漁村に行けば、きっと「海上民兵」の姿に拍子抜けすることでしょう。
 第一に彼らは隠れた兵士ではなく法律上も正規兵だという点です。所属する組織は各末端政府の人民武装部というだけで、それ以外はただの漁民です。
 この制度が確立したのは毛沢東時代です。もともとは台湾海峡有事を想定した組織で、当時の任務は不足する軍の輸送力を補うことでした。また当時の中国では「全民皆兵」が当たり前で、18歳から50歳までの男性は自動的に組織に組み入れられることになっていました。それが時代の変化にともない財政的にも負担となり18歳から35歳までの男性と縮小されたのです。組織自体は現在も存続していますが、定期的な訓練などはありません。

 富坂はウヨですがそれでも「海上民兵の恐怖」などという与太には我慢ならなかったようです。


西村眞悟衆議院議員の書評
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/09/post-3711.html
 荒木の駄本に書評を書いたと言うから大笑いです。

 この宴の場が、何故、日本の靖国神社なのか。
 彼らは、中共の革命英雄祈念碑の下やフランスのノートルダム寺院に集まったのではない。

 「だから靖国はスバラシイ」と強弁する西村ですが、何故って「靖国愛好家の荒木がそう言う設定にしたから」にすぎません。ノンフィクションではなくフィクションなんだからそこに描かれてることは勿論事実ではない。そこに描かれてるのは「荒木の価値観」にすぎません。「中共の革命英雄祈念碑の下やフランスのノートルダム寺院」という設定にしたっていっこうに構わないわけです。

 シナおよび西洋のもつ戦闘思想は、 異民族を殺戮し殲滅するためのものである。
 これに対して、我が国のもつ戦闘思想は、天皇のもとで「和」をもたらすためのものである。

 吹き出しました。源平合戦南北朝戦乱、戦国下克上、関ヶ原合戦などといった日本史上の戦乱を「天皇のもとで「和」をもたらすためのもの」などとは到底言えないでしょう。

 シナや西洋では「兵は詭道」(敵を騙すこと)である。
 しかし、我が国においては、「兵は誠心誠意の精鋭」である。

 おいおいですね。大河ドラマ真田丸」でもわかるように「戦国下克上」の時代においてはまさに「兵は詭道」です。まあこの場合の「詭道」つうのは「だます」「裏切る(あるいは敵の配下を買収して裏切らせる)」ということもありますがそれよりは広く「相手の裏をかく」つうことでしょう。
 「相手が攻めると思ってる場所は防御が堅いから、せめないで、防御が薄い、相手がせめないと思ってる場所をせめる」とかいろいろあります。
 「詭道」を用いずして小大名・真田がいわゆる上田合戦で徳川の大軍に対抗できるわけもない。「詭道」を用いて大大名である北条氏、上杉氏、徳川氏を翻弄し生き残ったのが真田氏のわけです。
 また日本の真珠湾攻撃のような「奇襲戦法」も「詭道」の一種ですし、満州事変なんて謀略は議論の余地なく「兵は詭道(敵を騙すこと)」です。
 西村らウヨが評価する楠木正成ももちろん「詭道」の達人の一人でしょう。
 しかし孫子という人物も「短い言葉で見事に戦争の本質を表現しています」ね。
 まあ、何も「兵」に限らずスポーツなんかでも「詭道(相手の裏をかく)」はありますが。
 たとえば野球で「ノーアウト1塁、3塁」のときに「普通にヒッティングで行くと見せかけて、スクイズダブルスチール」といった策に出ればこれはまあ「詭道(相手の裏をかく)」じゃないですかね。


■大森勝久ブログ『国民よ、安倍首相は中共・ロシアの手先だと認識せよ。そうしなければ日本は亡国へ向うことになる』
http://1st.geocities.jp/anpo1945/2809.html
 「プーチンを12月に山口に迎える予定」と安倍が表明したときから「安倍はプーチンの手先だ」と罵倒してきた大森氏が何を言うか期待していましたが期待通りの文章です。
 まあ、大森氏の与太、陰謀論はともかく「安倍のロシアへの甘さ」を黙認する日本ウヨも本当にデタラメです。 
 プーチンは一言も「島を返す」といっていない以上、「島が返る保障はなく」、12月に予定されるプーチン訪日も成果がなく終わる可能性大でしょうがそれでも日本ウヨは安倍を許すのでしょう。

6月17日、東シナ海上空で中共戦闘機がスクランブルをかけた航空自衛隊戦闘機に対し「攻撃動作」を取るが、安倍政権は抗議せず隠ぺい

 産経が騒いでた奴です。確かに安倍政権は

http://1st.geocities.jp/anpo1945/2809.html
 6月29日、安倍政権は内閣記者会見を行った。官房副長官の萩生田氏は、6月17日に空自機がスクランブル発進したことを明かしつつも、「攻撃動作をかけられたとか、ミサイル攻撃を受けたという事実はない」と事実関係を否定したのである。さらに論文投稿を「国際社会に与える影響も極めて大きく、個人的には遺憾だと思っている」と批判し、防衛省の「情報漏えい」も問題視したのであった。
 6月29日の内閣記者会見は萩生田官房副長官に続いて、制服組トップの河野克俊*31統合幕僚長も記者会見して、「6月28日付織田論文は事実に基づいていない」と否定し、論文投稿自体を「適切ではない」と非難したのである。

ということで「通常のスクランブル」に過ぎず「中国軍機の攻撃動作などなかった」「ありもしないことを主張されるのは遺憾だ」としています。
 この一件、実際はどうか知りませんが、「安倍政権は嘘をついており攻撃動作はあった」と見るならば「中共の手先」呼ばわりは論外にしても「中国に低姿勢の逃げ腰で許せない」「もめ事を作りたくないからといって嘘までつくのか」という非難はあって当然でしょう。ところがこの件について、安倍信者であるが故に「安倍政権非難もろくにせず」、かといって「安倍政権の言うように、攻撃動作はなかった、誤報だった」としてわびもしないのが産経らウヨですから全くデタラメです。

 安倍自民党は2012年12月の総選挙の「公約」に「領海警備法の検討を進めます」と書いた。この法律は「領海侵犯対処」と同種のものだ。しかし安倍氏は首相になるや公約を放棄した。

 まあ、それやったら日中関係がマジでやばくなるでしょうからねえ。「野党時代は吹いてた」安倍も躊躇したのでしょう。勿論今後「安倍が領域警備法提出に暴走する可能性はゼロではない」でしょうが今のところ安倍もそれは避けてるわけです。でそれを大森氏が罵倒すると。

 昨年の安全保障法制国会において、野党側が「領海警備法案」を提出しようとした(結局されなかったが)。これに対して安倍首相・自民党総裁は反対した。反対理由として彼は次のように述べていた。「海上保安庁巡視船と海上自衛隊(の「海上警備行動」)の密接な連携によって、いかなる不法行為にも切れ目のない対応を確保する態勢が整備されたので、新たな法整備は必要だとは考えていない」と。

 野党というのは正確には「民主党(現・民進党)」です。こういう辺りが俺が民主党を支持したくない理由であり、「安倍の支持率がなかなか落ちない理由の一つ」でもあるでしょう。安倍が「日中関係悪化を恐れて」領域警備法案提出を「今のところ」自粛してるのに「結局、社民、共産に配慮して出さなかったとはいえ」法案提出の可能性を「一時的とは言え」語るとはどんだけ民主党の政治センスは狂ってるのかと言う事です。

 安倍政権は9月に中共で開催されるG20首脳会議に合わせて、習近平との日中首脳会談を求め、「日中関係の改善」を求めている。読売新聞もそのように主張する。安倍首相のこの思想的立場や政策は、分りやすい例えで言えば、首相が山口組組長との会談を求め、政府と山口組との関係改善を求めるのに似ている。

 さすがに安倍や産経も習中国国家主席山口組組長扱いはできないでしょう。さすが「極端な反中国」の大森氏です。

 「日中関係の改善」を掲げるということは、中共が反発するようなことはしないということだ。

 正確には「無意味に反発を招くようなことはしない」ですね。「すべて中国の言いなりになればいい」ということではない。まあ、何が「無意味に反発を招くことか」は考えにより違いますが。
 俺にとっては「尖閣への日本人上陸」「閣僚靖国参拝」「当事者でもないのに南シナ海問題で必要以上に中国を非難すること」などがそれに当たりますが、大森氏はそう言う立場じゃないでしょう。


■特別検証3(山口・島根海岸)報告
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/09/3news229628914-.html

 2001年に北朝鮮工作船が入ろうとして海上保安庁と銃撃戦をして自沈した。今後は工作船の形態を変えて工作船と分からないような形*32にするのではないか。
 60年代中盤から(ボーガス注:拉致を?)やっていたと話したが今後も北朝鮮の工作機関が残るとすれば日本人化のために連れて行った人も年を取るわけだからそうなればまた拉致が起きる可能性もあるのではないかと思う。

「2001年に北朝鮮工作船が入ろうとして海上保安庁と銃撃戦をして自沈した(いわゆる九州南西海域工作船事件のこと)」と前半で書きながら、後半で「また拉致が起きる可能性もあるのではないかと思う」と書ける馬鹿さには呆れます。
 ああいう撃沈事件が起こり、その後、小泉訪朝で拉致を認めたのに「また、やろうとするわけがない」し、百歩譲って「またやろうとしても」それを許す程、日本政府当局も甘くはないでしょう。
 荒木の与太は
1)北朝鮮が「また拉致をしよう」とするほど常軌を逸した蛮勇があり、その蛮勇を実現できるほど有能
2)そしてその北朝鮮の蛮勇を阻止できないほど日本が無能
という「あり得ない想定」でしかない。


■大学のホームページで『靖国の宴』の紹介を載せてくれました。
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/09/post-a4c6.html
 いかに荒木が拓殖大教員とは言えよくこんな駄本を大学ホームページで紹介できるもんです。まあ、さすがに紹介文を書いたのは荒木本人でしょうが。


■五十嵐仁*33の転成仁語『北朝鮮による深刻な脅威を生み出した日本外交の失敗』
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2016-09-13-1

 北朝鮮が核開発やミサイル実験を繰り返しているのは、アメリカを恐れているからです。いつ攻められるのかという恐怖感に打ち勝つために核戦力を強化し、それを国民に示して金正恩党委員長の権威を強めようとしているのです。
 そのような北朝鮮に対して、さらに強い圧力をかけて「締め上げ」ようとすれば、もっと強い反発が返ってくるだけでしょう。
(中略)
 今日の『朝日新聞』の「オピニオン&フォーラム」欄に、国連「北朝鮮制裁委員会」の元専門家パネル委員の古川勝彦さん*34東京国際大学国際戦略研究所教授の伊豆見元さん*35のインタビュー記事が出ていました。お2人の専門家のご意見は注目すべきものです。
 古川さんは「(ボーガス注:欧米との間に合意が成立しなかった)北朝鮮への制裁に比べ、(ボーガス注:合意が成立した)イランの核開発疑惑に対する制裁は成功したとされています。何が違うのでしょう」と問われ、「大切なのは、制裁は外交の手段の一つに過ぎないということです。イランの核開発疑惑に対しては、制裁と同時並行で外交対話が続けられました。しかし、北朝鮮については、制裁のみで、外交はほぼ皆無でした」と答えています。
 問題は「制裁のみで、外交はほぼ皆無」だったという点にあるのです。転換しなければならないのは、この点にあるということにほかなりません。
 また、伊豆見さんも、「北朝鮮はこれまで全てをなげうって核開発をしてきたわけではなく、核開発を巡って米国との取引を考えた時期もありました。阻止できる時間はあったのです」としたうえで、以下のように指摘しています。
 「米国がオバマ政権になった09年以降、関係国は核開発をめぐって北朝鮮と取引することをほぼ放棄してきました。北朝鮮に一方的に要求をのませようとしたのです」
 「近年は北朝鮮と交渉をせず、制裁だけに頼ってきました」
 「制裁は北朝鮮経済にダメージを与え、いわば嫌がらせのようなことはできました。しかし、制裁の本来の目的は北朝鮮の核開発阻止だったはずです。その効果がないのに、制裁だけを続け、関係国は問題を先送りしてきました」
 「若い金正恩(キムジョンウン)氏や既得権益層は統治のために、正恩氏の権威を確立する必要がありました。制裁を受けて孤立が進むなか、権威確立には核開発しかないという論理です」
 こう述べたうえで、伊豆見さんは「国際社会はさらなる核開発を阻止するため、効果はなくても制裁は続け、強化すべきではあります」としつつも、「そのうえで、関係各国の首脳は再び北朝鮮との取引を検討する必要があります。大変不愉快ではありますが、北朝鮮とギブ・アンド・テイクの取引をする覚悟を決める時が来ています」と指摘しています。
 ようやく、外交や交渉の必要性を指摘する声が聞こえるようになってきたということでしょうか。6カ国協議の再開に向けて関係国は努力しなければなりませんが、カギを握っているのはアメリカです。
 今回の核実験に際して事前説明を受けた中国筋は、「北朝鮮当局者から(中国側に)米韓が北に対して外科手術的な方法*36を取ろうとしており、対抗するために核実験を行う必要があるといった話があった」と語っているそうです(『朝日新聞』9月13日付)。「外科手術的な方法」など取ろうとしていないということを、分からせなければなりません。
 また、必要なら無条件で直接対話にも応ずる姿勢を示すべきでしょう。核放棄という前提条件を付けたままでは、交渉や対話は一歩も進みません。
 北朝鮮との国交回復交渉を打ち切ってしまった日本政府の過去の対応も完全な誤りでした。拉致問題の解決を優先するということで、交渉より制裁を選択したからです。
 小泉内閣のときに交渉を進めて日朝間の国交を回復していれば、その後の拉致問題についての進展も核やミサイル開発の経過も大きく違っていたのではないでしょうか。拉致問題の解決を優先*37したために、かえって拉致問題の解決の手がかりを失ってしまったという痛恨の失敗を繰り返してはなりません。
 北朝鮮を話し合いの場に引き出すことでしか問題解決の道はないということは、はっきりしています。しかし、そのような道を選ぶ意思も能力も今の安倍政権にはないというところに、本当の危機が存在しているのではないでしょうか。

 五十嵐氏や「五十嵐氏が紹介する伊豆見氏」の意見に「全く同感」「ガッテンガッテン」ですので長文引用しました。もちろん五十嵐氏や伊豆見氏のような意見(制裁反対論、外交交渉推進論)を敵視する、愚かな道を歩み続けたのが「ただの極右団体に転落した」拉致被害者家族会のわけですが。


文化放送福井謙二グッモニ』2016年9月13日(火)第900回
http://www.joqr.co.jp/good/2016/09/913900.html

 みなさんこんにちは。福井謙二グッモニです。
 きょうのコメンテーターはジャーナリストの藤吉雅春さん。
 先週5回目の核実験を行った北朝鮮についてお話を伺いました。
 これまで北朝鮮に対しては過去に何度も国連安保理による制裁が決議されていますが、制裁がどのように行われ、どんな人や組織が摘発されたのか、実態については、何の検証も報じられていません。
 藤吉さんは「北朝鮮の核計画事案の捜査」が任務の安全保障の専門家を取材。
 よく「中国が裏で北朝鮮を支援している」という見方がされますが、実はそんな単純な話ではなく、北朝鮮を支えている国は他にもたくさんあるそうです。中には無自覚に北朝鮮の軍部に協力しているケースも多いとか。
 日本側の認識にも問題があるそうで、放送では「制裁によって核計画を断念させるフェーズはとっくに過ぎていて、今になって脅威を認識するのはもう遅い」というお話もしていただきました。
(中略)
 明日の放送もお楽しみに!!

 で、その藤吉氏の書いた記事が下↓のフォーブスジャパンの記事です。


■フォーブズジャパン『国連の担当者が初めて語る、北朝鮮制裁の意外な舞台裏』(フォーブスジャパン副編集長・藤吉雅春*38
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160913-00013562-forbes-bus_all

以下、(ボーガス注:安保理北朝鮮制裁事務に関与した経験がある元・国連職員)古川氏の話を聞こう。

 テレビの報道を見て違和感を抱くのは、「中国が裏で北朝鮮を支援している」という見方です。中国ばかりに焦点が集まりがちですが、中国は多くの問題の一部にすぎません。他にも悪質な国はたくさんあります。
 まず、北朝鮮から通常兵器を買っているアフリカ諸国。また、弾道ミサイルの原材料やパーツを購入しているシリアやエジプトなどの国。次に、北朝鮮フロント企業やエージェントが活動する東南アジア諸国。そして意外かもしれませんが、先進諸国です。
(中略)
 もはや北朝鮮の核や兵器関連の物資は、完成品の形で取引されることはほとんどありません。しかも、北の核施設や弾道ミサイルでは、市販の汎用製品が数多く使われています。臨検をしても、非合法物資とは容易に判断できないのです。
 さらに、すでに禁輸対象に指定されている核・ミサイル関連物資であっても、臨検を行う国に成分分析などの科学的能力がなければ、禁輸物資かどうか判断できません。そもそも信頼性の高い科学的実験設備を有する国は、意外と数が少ないのです。
(中略)
 そもそも臨検そのものをどこの国もあまりやりたがりません。
 貨物船を長時間停めさせると、その分、航海が遅れるので船主からクレームがきます。貨物を引き留めれば、荷主からクレームがきて訴訟に発展する恐れもあります。
 また、多くの場合、他国からの機密情報をもとに臨検が行われます。しかし、機密情報の精度は必ずしも高いわけではなく、調べても違法物資は見つからないこと*39がままあります。臨検国には「もういい加減にしてくれ」との徒労感が強くなります。
(中略)
 「兵器関連物資は、アメリカに聞けばすぐに教えてもらえるだろう」との声をよく聞きます。しかし、現実は必ずしもそう簡単ではありません。アメリカ政府内では、(ボーガス注:国家機密保護を理由に)他国や国連への情報開示にあたり複雑な手続きが定められており、これを経ないと情報共有ができません。
(中略)
 国連加盟国に捜査協力を要請する場合、各国の国連代表部を通じて、公式書面で問い合わせます。しかし、どこの国の代表部でも、担当の外交官は一人で複数の業務を割り当てられており、北朝鮮制裁のみを担当する外交官など、日本を除いてまずいません。一人で、イランの核問題、シリア内戦、テロ問題などの大型案件を兼務するのが一般的です。国連では、イランやテロ問題に比べると、北朝鮮事案は優先順位が相対的に低かったのが実情です。
(中略)
 アメリカやドイツですら、(ボーガス注:北朝鮮制裁での国連の協力要請に対する)レスポンスはあまりよくありませんでした。
(中略)
 アメリカやEUは、数多くの北朝鮮関連の個人や企業を単独で制裁してきました。しかし、制裁の根拠となる証拠は(ボーガス注:機密保護を理由に)国連には提供されない(ボーガス注:ことが多い)ため、安保理は制裁指定できません。
(中略)
(ボーガス注:何故、米国やEU諸国は国連に情報提供してくれないのかと)しばしば苦々しく感じました。
(中略)
 日本にも課題があります。これまで全国の警察がさまざまな対北朝鮮不正輸出事件*40を摘発してきました。特に、2008年から2009年にかけて摘発された対北朝鮮不正輸出事件は、「大連グローバル」という中国・大連市に拠点を置く企業が、指南役として度々関与していました。
 この企業は、大量破壊兵器などの開発に使用されうる運搬車や安保理決議で禁輸対象とされている奢侈品などを中国経由で日本から北朝鮮へ迂回輸出するためのスキームを仕切っていました。
(中略)
 私は大連グローバル社を国連制裁対象として安保理に推薦することを視野に、捜査を開始しました。ただ、国連としては、いかに日本の法廷で結審した事案でも、この企業の非合法活動を立証したことになりません。やはり裁判所で使用された証拠資料や裁判所の判決文が必要です。しかし、意外な壁にぶち当たりました。日本では裁判所関連の情報開示制度が、諸外国に比べて未整備なのです。
 刑事事件の裁判記録の取り扱いについては、法務省の説明によると、判決文は判決時にのみ法廷にいる記者には配布されるが、それ以上は開示しないそうです。また、裁判で使用された証拠の開示については、地方検察局*41の担当検事の判断にゆだねられている。
 もしそこで開示が許可されたとしても、文書はコピーできず、筆記で写すことしか認められていないのです。ニューヨークから何度も来日して、自分で日本中の地方検察局を訪問して、担当検事と交渉して、もしうまくいっても、筆記しかできない。思わず絶句してしまいました。他のいろんな国々にも裁判所の公式資料の提供を要請しましたが、こんなことを経験したことはありません。日本だけです。
 結局、大連グローバルについては、安保理への制裁対象推薦は断念し、捜査も打ち切りました。
 いくら日本の裁判で違法行為が認定されても、それだけでは国連制裁にはもってゆけません。その後、大連グローバル社の経営陣は社名を変えて、複数のフロント企業を設立し、主に北朝鮮と中国との間で複数の貨物船を運行し続けていました。
(後略)
(以下、次回)

 まあ制裁なんて我々が考えてる以上に難しいという話ですね。
 なお、この記事で名前が出てきた「大連グローバル関係の記事」をいくつか紹介しておきます。

http://www.asahi.com/special/08001/TKY201009160495.html
朝日新聞北朝鮮の秘密警察幹部が発注か ぜいたく品不正輸出事件』
 日本の禁輸措置に違反し、ピアノや高級車などの「ぜいたく品」などを中国経由で北朝鮮に不正に輸出したとされる事件について警察当局は、摘発した6事件のいずれにも中国・大連の会社が関与し、主な発注元は北朝鮮の貿易会社社長で、同国の秘密警察「国家安全保衛部」の幹部であるとの見方を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
 日本政府は核実験や拉致問題への制裁として北朝鮮への禁輸措置を実施。2006年11月からぜいたく品の輸出を禁じ、2009年6月から日用品を含め全面禁輸とした。
 禁輸措置強化後、全国の警察は6事件を摘発。このうち化粧品を輸出したなどとして関税法違反の罪などに問われた山口県下関市の「慶南商事」や、大阪市の貿易会社「スルース」について捜査当局は、いずれも中国・大連で朝鮮系中国人が経営する船舶代理会社「大連グローバル」を経由し、北朝鮮に化粧品や衣類などを輸出したとみている。
(中略)
 広島市安佐北区の「サプライダー・トレーディング」や鳥取県境港市の「ファースト商会」によるピアノ不正輸出事件でも、大連グローバルの手配で大連の別会社を経由したという。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/TO000301/20120218-OYT1T00375.html
■読売新聞『北の闇市場へPC4千台、高官購入か…不正輸出』
 北朝鮮にノートパソコンを不正輸出したとして、警視庁公安部に外為法違反容疑で逮捕された中古パソコン販売会社「ポプラテック」(東京)社長の李舜奇容疑者(49)が、少なくとも4000台以上のパソコンや液晶モニターなどを北朝鮮に送っていたことが捜査関係者への取材でわかった。
 多くは北朝鮮闇市場を通じて朝鮮労働党の高官ら富裕層に渡ったとみられ、一部の特権階級を中心にパソコンが急速に普及している実態が浮かび上がった。
 捜査関係者によると、李容疑者は逮捕容疑のノートパソコン100台のほか、2008〜09年に計4回にわたって、少なくともパソコンやモニターなど計4000台以上を輸出していたという。いずれも中国・大連の北朝鮮系貿易会社「大連グローバル」を経由し、平壌のパソコン販売店に納入されていた。


■産経『横田めぐみさんの同級生が再会誓うコンサート 両親が初めて欠席』
http://www.sankei.com/world/news/160911/wor1609110030-n1.html
 「初めて欠席」つう事はこれが初めてじゃないわけです。こんな事を何度やっても無意味だと思いますが売名&金儲けなんでしょうか、はたまた「俺はいいことやってる」つう「無意味なオナニー行為」か。こういうのはNHKの某番組の言葉を使えば「感動ポルノ」といっていいでしょう。
 いずれにせよめぐみさんの両親(横田夫妻)はもう高齢だし、今、神奈川県川崎に住んでるし、新潟までこんな事で出かける必要はどこにもないでしょう。むしろ何で両親に配慮して川崎でやらないのか不思議です。「同級生のほとんどは新潟に住んでる」なんてのは理由にならないでしょう。


NHK北朝鮮の核問題 「原因はアメリカに」中国が非難』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160912/k10010682541000.html
 「原因は北朝鮮に甘い中国にある」と一方的に非難されたので『南シナ海問題』『オバマのダライとの面会問題』などで米国に反感感じてることもあって「売り言葉に買い言葉になってる」という面はあるでしょうが、それでも「全く心にもないことを言った」わけではないでしょう。
 中国側には「米韓がいたずらに北朝鮮を敵視するのが一番良くない」という思いがおそらく強いわけです。
 こうした中国の米国に対する反発については
浅井基文*42ブログ
■中国の対朝鮮政策:朝鮮の第5回核実験と「中国責任論」
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/845.html
を紹介しておきます。


東洋経済オンライン『北朝鮮経済制裁強化」でも活況呈す街の正体:羅先国際商品展示会から見える経済の現状』福田恵介(東洋経済記者)
http://toyokeizai.net/articles/-/135625
 いつもながら「経済制裁って意味あるのか」て話です。もちろん制裁は痛いでしょう。でも我慢できない痛さではないと。
 一方、「韓国、米国」は「北朝鮮との関係正常化には乗り気じゃない」しそれどころか一部からは「政権転覆論」すら出る状況で「軍事アピールしないと米韓軍がせめてくるかもしれない」という危機感と「軍事アピールすることがむしろ瀬戸際外交的な意味で米国、韓国との外交交渉の糸口になる」という政治認識があるのでしょう。
 つまりは米韓が「太陽政策にシフトをきれば」北朝鮮の軍事アピールもなくなるでしょう。

 北朝鮮経済に詳しい環日本海経済研究所(新潟市)調査研究部主任研究委員の三村光弘氏は、展示会開催中に現地を訪れた。三村氏によれば、展示会への参加企業は85社ぐらいで、中国企業が最も多かったと証言する。この数年、この展示会を毎回訪れている三村氏は「100社から減ったように感じたのは、中国政府がこれまでのように積極的に旗を振って、中国国内企業に展示会への参加を促すことがなくなったためではないか」と指摘する。
 これまで、北朝鮮と国境を接する中国・延辺地域や遼寧省吉林省などの地方政府は、域内企業に対し展示会への参加を呼びかけていた。これが、経済制裁中央政府が同調して今年になって制裁強化の姿勢を打ち出したため、地方政府もこの意向を忖度せざるをえない。そのため、地方政府はこれまでのように各企業に参加を促すことに消極的になったためでないか、という説明だ。

 ただそれでも中国は「参加するな」という圧力を企業にかけはしないわけです。


■産経【北朝鮮情勢】イトーヨーカ堂&AOKIが独自の制裁に乗り出した! 総連系工場製の衣料品輸入中止へ
http://www.sankei.com/premium/news/160912/prm1609120002-n1.html
 産経がギャーギャーわめき立てるので「このままではウヨの街宣が店舗前で嫌がらせする事態にもなりかねない」ということで両社は輸入中止したに過ぎません。正直、両社は産経には怒りを覚えてるでしょうが今の日本では「北朝鮮と関係があるものはどんな手を使ってでも叩き潰すことが善行」というとんでもない認識が広まってますので、まあある意味、両社は「泣き寝入り」になるわけです。

 りそな銀行が国内の紳士服製造卸会社への融資を通じ、北朝鮮労働者の働く中国内の別の朝鮮総連系企業製造衣料の輸入・販売を後押ししていたことも6月に発覚

 この件でりそなにまで言いがかりをつける産経です。


■産経【北朝鮮核実験】朴槿恵大統領の「体制急変」言及に反発 「初歩的な常識もない」と非難
http://www.sankei.com/world/news/160913/wor1609130009-n1.html
 確かに「隣国に向かって」『体制急変』などといって無意味に反感を買う朴クネには「初歩的な常識もない」とは思います。


夕刊フジ【ニッポンの新常識】北が米国人拉致か 事実であれば特殊部隊の奪還作戦は当然だ(ケント・ギルバート
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20160910/dms1609101000004-n1.htm
 例の「スネドン君拉致疑惑」という与太話です。もちろんそんな事実はないし、仮にそんな事実があっても交渉で取り戻そうとするでしょう。当たり前の話です。


NHK『猪木参議院議員 北朝鮮のキム委員長の側近と会談』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160910/k10010680201000.html

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は10日、朝鮮労働党で国際関係を統括するリ・スヨン副委員長が、ピョンヤンを訪れているアントニオ猪木参議院議員と会談したと伝えました。

 ひとまず紹介だけしておきます。


櫻井よしこ『対中国戦略でも高まる重要性 大きな可能性を内在するアフリカ外交』
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/09/10/6510

 現実は決して甘くない。官房副長官萩生田光一氏が語る。
「今回、多くの課題を話し合ったわけです。全般的に、日本と各国は非常に良い関係にあり、絆は深まりました。しかし、南シナ海をはじめ国際社会の共有財である海、その航行の自由について安倍首相が語ったとき、各国首脳からの反応がないのです」
 日本による人材育成プログラムは前述のように中国とは全く異なるアプローチであり、アフリカ諸国の首脳から大歓迎されている。だが、南シナ海の一件になると、反応がなくなるというのだ。
「それで首相がもう1度、同じ趣旨の話題を持ち出すのですが、それでも全く反応がないのです。いかに中国が南シナ海東シナ海の案件を気にして、十分な根回しをしているかが見えてきた一例です」と、萩生田氏。

 そりゃアフリカ諸国はあの問題の当事者じゃないし、「日本を支持します」なんて下手な事言って中国の反感買ってもばかばかしい。中国に「ODA大幅カット」などで報復されかねない。だからといって逆に「中国を支持します」といったら日本の反感を買うわけです。「じゃーはっきり言わせてもらいますけど、中国を支持します」といっても「正直なご意見ありがとうございます」で済ませて「ODA大幅カットなどで報復しないほど」安倍や安倍の取り巻き連(例:官房副長官の萩生田、首相補佐官の衛藤)、安倍支持の反中国極右(例:櫻井よしこ)が「寛大な心」のわけもない。
 当然「日本や中国の反感勝ってもばからしいから黙ろう」となるでしょう。
 「中国の根回し」はあるかもしれませんが、なくたってこうなるでしょう。


■産経『大阪市が朝鮮学園と和解へ 土地明け渡し求めた訴訟 16日の市議会で議決求める』
http://www.sankei.com/west/news/160909/wst1609090080-n1.html
 和解案をどう評価すべきか何とも言えませんが、「最善ではないにせよ」とりあえず最悪の事態だけは避けられたと言う事でしょうか。
 もし「橋下の市長辞任」が当事者が和解に動いた一因であるならばあの男が市長を辞めたことは実に良かったと思います。


■虚構
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/09/news229428910-a.html

 日本政府が本当に北朝鮮のミサイルや核実験を脅威だと考えているなら、何度も書いているように、ミサイルが領土に着弾したときにどうするかを考えて準備しなければならないはずです。

 無論「北朝鮮の軍事的脅威」なんてのは虚構です。そんなものはないしそんなことは恐らく日本政府も韓国政府も分かってる。なぜなら「北朝鮮が軍事力で隣国を打倒すること」はその隣国が日本でアレ中国であれ、韓国でアレ、ロシアでアレ「北朝鮮が軍事的に劣るが故に」不可能だからです。
 そんなことをしようとしたらかえって報復で北朝鮮がやられてしまう。その状況下で北朝鮮に軍事力行使ができるわけがない。ただし「北朝鮮の軍事的脅威」を煽ることによって「北朝鮮が被害者意識を強めれば」その「ありえないこと」の起こる可能性は「わずかであれ」高まります。北朝鮮脅威論はそう言う意味で害しかない。そう言う意味で朴クネのサード配備論には怒りを覚えますね。
 ついでに書けば「ミサイルが着弾したらどうするか」てどうしようもない。「着弾した時に何かできるかのように言う事」は虚構でしかない。
 多数の人間が死ぬでしょうね。問題は「ミサイルが来たら」ではなく「ミサイルを来させない手」です。それは「太陽政策による緊張緩和」しかあり得ないでしょう。
 なお、虚構と言えば「特定失踪者」なんてのも酷い虚構です。「特定失踪者」という虚構について日本政府や家族会がきっちり駄目出しできないようではいつまで経っても拉致解決なんかあり得ません。


■核実験
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/09/news229328910-0.html

 この状態が続けばどうなるか分かっている人間も北朝鮮にはいるはずです。こちらからそういう人たちの行動を誘い出す努力が必要です。総理も「未来を描かせない」とか生ぬるい発言ではなく、「あの若大将をどうにかしてくれたら未来を約束する」というメッセージくらい送っても良いはずです。

 どう見ても「クーデターの唆し」にしか見えませんが「クーデターの現実性がない」「北朝鮮の反発で日朝交渉が挫折しかねない」「仮にクーデターが起こっても、イラクやアフガン、シリアのような内戦状態になってかえって拉致被害者やその他の日本人同胞(日本人妻、寺越さん、ウンギョンさんなど)の命が危険になりかねない」と言う意味で実に非常識です。
 俺が横田夫妻なら「ウンギョンを殺す気か」と荒木には激怒してますね。

 ところで日本で反核運動とかやっている人は何かやっているのでしょうか。

 過去の核実験でも反核団体被爆者団体は北朝鮮批判声明を出していますし今回も当然出すでしょう。

 原発再稼働反対であれだけ騒ぐのであれば

 荒木が原発推進派であることがモロバレです。

こういうときこそ先頭に立って朝鮮総連におしかけるべきだと思うのですが。

 朝鮮総連が核実験したわけでもないのにおしかけて何の意味があるのか。


■歩調
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/09/news22922899-c3.html

 現状では「オールジャパン」という言葉が皆で何もしないことになっています。それより破壊的に「ゴジラ」みたいなショックを与えた方が前に進むはずです。

・そもそも「蓮池透*43田中均*44、和田春樹氏*45」のような「救う会に批判的な人間の存在を無視してる」と言う意味で救う会の言う「オールジャパン」と言う言葉は大嘘です。
 そもそも「日本人スポーツ選手に五輪で活躍して欲しい」などという「誰も異論がないようなもの」を除けば「オールジャパン」なんてことはありえません。拉致について言えば「被害者救出」という総論では異論はなくても「救う会をどう評価するか」など各論では「異論大あり」なわけです。
救う会の言いなりではない安倍によほど不満がたまってるようです。まあ「ゴジラみたいなショック」が「安倍による救う会批判」なら俺も「荒木に同感」ですが(苦笑)

*1:もちろん「外交による緊張緩和でそもそも撃たせない」のが目指すべき道です。まあ、外務省ならともかく、防衛省自衛隊の立場だとそれではすまず「PAC3で打ち落とす」つうことになるのでしょうが。

*2:鈴木内閣労働相、自民党政調会長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣文相を歴任

*3:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*4:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を歴任

*5:自治体の裁量権限の全くない事案(いわゆる法定受託事務)でない限り」、自治体が政府に従う義務はありません(例えばだからこそ石原も「裁判で違法行為認定されて廃止しましたが」国の批判に従わず銀行税を条例で制定したわけです)。それに、この産経の理屈だとたとえば「学テ結果公表要求を文科省に拒否され」、『文科省は馬鹿だ』と悪口雑言した橋下大阪市長も「国に逆らった時点で」発言内容など分析しなくても否定していいことになります。まあ産経は勿論橋下を擁護したんですが。

*6:【追記】予想通り三浦はhttp://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=01192を書き産経記事を称え、認可当時の美濃部都知事に悪口雑言し、小池による認可取り消しを希望しています。

*7:岩手県知事、第一次安倍、福田内閣総務相を歴任。

*8:サンデー毎日編集長、テレビ朝日ザ・スクープ」キャスターなどを歴任

*9:id:noharraの俺に対する誹謗記事にこのバカがはてなスターつけたときからこのバカには心底呆れています。

*10:「産経文化人」やまもといちろうなんか評価してんじゃねえよ、ドアホ。

*11:公安調査庁のこと

*12:シオンの議定書」つまり産経のデマ記事は今に始まった話ではなく、デマ記事の対象も朝鮮総連北朝鮮限定ではありませんが(例:最近の蓮舫氏に対する「二重国籍」攻撃、兵本達吉を使った共産党攻撃、阿比留の辻元清美氏誹謗記事など)。

*13:勿論皮肉でしょう。さすがに今の日本がそこまでやばいとは俺も思ってませんしid:scopedog氏も同様でしょう。

*14:こうした会議への参加で分かるように北朝鮮は「左うちわで万々歳」ではもちろんないものの、反北朝鮮の極右が言うほど「国際社会で孤立」などしていないわけです。

*15:朝鮮労働党国際部副部長、外務次官、党書記(国際担当)、外相など外交畑の要職を歴任。現在、最高人民会議常任委員長。

*16:建前では今の状態は休戦で在韓米軍も「国連軍」、38度線も国境ではなく「停戦ライン」に過ぎません。

*17:8月3日に内閣改造がされて馳は文科相を退任してますから、「確認していませんが」おそらく馳退任後のことでしょう。馳続投ならこういう事はなかったかどうかは何とも言えませんが「この種のウヨ政策を実施する」には馳よりも適任者がいる(つまり極右政治家ですが)、それが松野博一(現文科相)だ、つう判断を安倍がしたのでしょう。

*18:著書『教育の自由と自治の破壊は許しません。:大阪の「教育改革」を超え、どの子も排除しない教育をつくる』(2013年、かもがわブックレット)、『教育委員会は不要なのか:あるべき改革を考える』(2014年、岩波ブックレット)など

*19:もちろんそれでも「安倍よりはずっとマシだ」と思っていますが。ただ「福田康夫さんと比べたら?」と聞かれたら即答できずに「ウーン(福田氏の方がマシかも?)」ですね。

*20:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を歴任

*21:個人サイト(http://www.kiyomi.gr.jp/)。社民党政策審議会長、国会対策委員長鳩山内閣国交副大臣菅内閣首相補佐官(災害ボランティア担当)、民主党政調副会長、民進党役員室長など歴任。著書『いま、「政治の質」を変える』(2012年、岩波書店)、『デマとデモクラシー』(2016年、イースト新書)など

*22:第一次安倍、福田、麻生内閣厚労相

*23:毛沢東の「主席」は「党主席(国家主席は確か劉少奇)」、金日成の「主席」は「国家主席(党トップとしては1950年代は委員長で1960年代以降総書記。もちろん金日成が党トップ)」で違う「主席」なのできちんと「党」「国家」までつけた方がいいかと思う。

*24:当時は首相ポストが北朝鮮政府の最高位だが後に国家主席が政府の最高位に変更。

*25:勿論認定できなければ救出すべきでないし、救出対象にするなら認定すべきでこの「証拠がないから認定したくないが巣くう会とはもめたくない」という「巣くう会に媚びた方針」は明らかにおかしいですが

*26:著書『北朝鮮・秘密集会の夜:留学生が明かす“素顔”の祖国』(1996年、文春文庫)、『朝鮮総連と収容所共和国』(1999年、小学館文庫)、『暴走国家・北朝鮮の狙い』(2009年、PHP研究所)など

*27:脱北者が「俺が亡命政府の首相だ」つっても「お前なんか支持できるか」と他の脱北者にいわれればそれで終わるわけです(大体作れるようならとっくの昔に作ってるでしょう)。それとも特定の脱北者にCIAが金でも与えて支援するのか。それ傀儡政権って言いますけどね。またこの亡命政府論は本気で実行するなら「韓国が唯一の朝鮮半島の正統政府、とする米国、日本、韓国の建前をどう考えるか」「北朝鮮の国連加盟をどう考えるか」つう問題も出てきますよね。

*28:第二次大戦後、大統領

*29:後に初代韓国大統領

*30:著書『中国人民解放軍の内幕』(2012年、文春新書)、『中国という大難』(2013年、新潮文庫)、『習近平の闘い:中国共産党の転換期』(2015年、角川新書)など

*31:護衛艦隊司令官、自衛艦隊司令官海上幕僚長など歴任

*32:舟の形態をどうしようと「工作船であることは隠しようがない」と思いますが。

*33:最近の著書に『日本の雇用が危ない:安倍政権「労働規制緩和」批判』(共著、2014年、旬報社)、『対決・安倍政権:暴走阻止のために』(2015年、学習の友社)など

*34:下で紹介した藤吉雅春氏の記事に出てくるのと同一人物です。

*35:著書『北朝鮮で何が起きているのか:金正恩体制の実相』(2013年、ちくま新書

*36:金正恩政権転覆」の「婉曲表現」

*37:特定失踪者などと言う与太をかっ飛ばしてる時点で「拉致問題の解決も優先どころかおざなりであること」は明白でしょう。

*38:文化放送福井謙二グッモニ」火曜日コメンテーター。著書『福井モデル:未来は地方から始まる』(2015年、文藝春秋)など

*39:もちろんその場合「1)完全なガセネタ」「2)相手が巧妙に隠していたので見つからない」の2パターンありますが、「1)の可能性が否定できない」なら訴訟されれば負けるわけです。「2)かもしれないジャン」といっても意味はないでしょう。

*40:そのかなりの部分は国連制裁ではなく日本独自制裁だと思いますが。

*41:原文のまま。「検察庁」が正しいのではないかと思う。

*42:元外務官僚。退官後、日本大学法学部教授、明治学院大学国際学部教授、広島市立大学広島平和研究所所長を歴任。最近の著書として『中国をどう見るか?』(2000年、高文研)、『集団的自衛権日本国憲法』(2002年、集英社新書)、『戦争する国しない国』(2004年、青木書店)、『13歳からの平和教室』(2010年、かもがわ出版)、『ヒロシマと広島』、『広島に聞く・広島を聞く』(以上、2011年、かもがわ出版)、『すっきりわかる!集団的自衛権』(2014年、大月書店)など。

*43:拉致被害者蓮池薫氏の兄。元家族会事務局長。後に家族会を除名される。著書『拉致:左右の垣根を超えた闘いへ』(2009年、かもがわ出版)、『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社

*44:元外務省アジア大洋州局長。小泉訪朝の立役者の一人だが家族会、救う会に酷く敵視され外務省退官に追い込まれる。

*45:東大名誉教授。北朝鮮・韓国関係の著書に『金日成満州抗日戦争』(1992年、平凡社)、『北朝鮮:遊撃隊国家の現在』(1998年、岩波書店)、『朝鮮戦争全史』(2002年、岩波書店)、『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(2002年、彩流社)、『これだけは知っておきたい日本と朝鮮の一〇〇年史』(2010年、平凡社新書)、『北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書)、『慰安婦問題の解決のために:アジア女性基金の経験から』(2015年、平凡社新書)など