今日の産経ニュースほか(9/18分)

■リテラ『二重国籍問題がTBS山内アナにまで…池田信夫が「日本国籍失う」「解雇しろ」とデマ&ヘイト攻撃』
http://b.hatena.ne.jp/entry/lite-ra.com/2016/09/post-2568.html  
 「アナウンサー山内氏が二重国籍ベトナムと日本だそうです)」で何が問題なのか。蓮舫氏に対する物言い以上に無茶苦茶です。
 しかしこれ「日本より格下と見くびってる台湾やベトナム」だからこういう事言うのであってこれが例えば「G7加盟国(米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア)」ならこういうことはいわんのでしょう。


共同通信民進蓮舫*1代表に期待56%、共同通信世論調査
http://this.kiji.is/150144849008068089
 安倍支持率とはどう見ても矛盾する結果であり、つまりは「昔はともかく」今や日本人はまともに政治を考えてない愚民と言う事なのでしょう。「中国や韓国が経済発展を遂げた中」日本の将来が不安になる実に恥ずかしい、情けない話です。
 「日本初の女性首相か!」「日本初の台湾ルーツの党首!」「元芸能人!*2」とか騒がれるとそれに踊らされちゃう*3と。それもどうかと思います*4が、裏返せば「安倍支持率の高さ」も油断してはならないが「恐れすぎる必要もない」ということでしょう。
 今後の蓮舫氏の動きによってはしぼむ程度の存在が安倍支持率でしょう。

【追記】
 ちなみにウィキペ「蓮舫」によれば

祖母:陳杏村
 戦後は黒い霧事件自由民主党への贈収賄や不正融資が疑われ第52回国会農林水産委員会議事録に名の残る台湾人政商。
■事件の概要
 佐藤*5内閣時代の1966年11月1日第52回国会農林水産委員会第4号「バナナ等輸入果実その他に関する件」(http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/052/0408/05211010408004c.html参照)で、自由民主党黒い霧事件として取りざたされた。その趣旨は、「日本バナナ輸入組合理事長砂田勝次郎氏*6を激励する会」の世話人岸信介*7元首相、参加者が当時の川島正次郎*8自民党副総裁、赤城宗徳*9自民党政調会長中村梅吉*10文相、中村寅太*11運輸相、清瀬一郎*12衆院議長、田中伊三次*13衆院副議長など自民党国会議員多数という事実を以て、台湾バナナ輸入に関して陳杏村ら台湾人政商による贈収賄やそれによる不正融資が疑われ、農林水産政策に関する調査が行われたというもの。

だそうです。「自民と癒着した台湾人政商(バナナ商人)」と疑われた人間・陳杏村の孫・蓮舫氏が「自民党御用新聞・産経」から「台湾籍を理由に攻撃される」というのも奇妙な風景です。
 それにしても今や台湾は工業国で、日本に流通するバナナは「フィリピンやエクアドル辺りから来ている」わけですが日本で流通するバナナのメインは昔は台湾だったわけです。


【ここから産経です】
■【飛田新地の内幕】密やかに続く“遊郭”に中国の影…元料亭経営者がその内実を赤裸々に明かした!
http://www.sankei.com/premium/news/160918/prm1609180021-n1.html

 現代の残る“遊郭”とも称される大阪市西成区の通称「飛田新地」。大小約160の料亭が集まり、料亭の玄関には、妙齢の女性が座る。表向きは自由な恋愛、実質的には半ば公然と売買春が行われているとされる場所だが、その内幕を明らかにした書物は少ない。このほど、『飛田をめざす者』(徳間書店)を出版した元料亭経営者の男性から話を聞いた。
 飛田新地の料亭のオーナーは「親方」と呼ばれる。著者の杉坂圭介さんは50代の男性。執筆の動機は「売られてきた女性*14が働かされているとか、ヤクザが絡んでいるとか、いわれのない悪評を払拭したかったから。僕なりの奮闘も記したかった」。 

 「イヤー、こういう業種は確実にヤクザが絡んでるのと違いますか?」と思いますけど。

親の意向で働かされ、収入のほぼすべてを親に渡す女性の一例や、ホスト、恋人に貢ぐ恋愛依存症的なケースは少なからずあると話した。

 それ明らかに「広義の人身売買」なんですが。

飛田が残った理由として、杉坂さんは「未成年は働かせない。暴力団とは関係しないなど、秩序を保ってきたから」とする。

 まあ、「ネガティブイメージの払拭に努めそれが成功した」のは事実なんでしょう。ただ「未成年」はともかく「ヤクザと無関係」てのは「嘘だろ」と思いますけど。

 一方で、気になる外国人観光客に対する記述だ。
 要約すると、〈中国で売られている日本の観光ガイドブックに、飛田が紹介されてるらしく、中国人観光客を専門に扱っているという旅行代理店から「そちらの店と契約を結んで、うまくやっていきたいんだけど」と打診があった。「お客には30分4万円というから2万円をバックしてくれ」という。その時は即断ったが、これだけ日本人のお客さんが減ってきたとなると、飛田は中国だけでなく外国人観光客を受け入れていかない状況になっているといえる〉

 「客1人あたり2万円のキックバックはともかく」商売を考えれば「外国人客は嫌だ」という理由は何処にもありません。

 外国人観光客が増えるのはいい。日本をよく知ってもらう機会にもなる。しかし、風俗店の利用を目的にした観光客が増えるのはいかがなものだろう。
(中略)
 観光立国を目指した結果、売買春に寛容な国という風評が立たねばいいが…。そんな懸念がよぎった

 まあ実際、寛容な国ですしねえ。厳密にがちがちに取り締まったら「岐阜金津園、滋賀雄琴*15ソープランド街」「夕刊フジ日刊ゲンダイの風俗広告」とか成立しませんから。
 なお、最初読んだときは「産経には珍しくまともな記事だ」と思いましたがよく考えると一つ産経らしい限界というか、問題点があることに気付きました。
 それは産経が「売春観光で外国人客呼ぶのはまずいのと違うか*16」といいながらもそれはあくまでも「公然と観光業者が売春を売りにするのは日本国や大阪のイメージが破壊される」「かえって『売春しか売りがないんか』と思われかねない」という話でしかなく、当然ながらそうなると「そもそも売春があるのが法律上、おかしいヤンか、なくそう」という話にならないのは勿論、「売春観光を堂々と宣伝してワシら日本人観光業者の側から公然と外国人客を呼ぶのは問題やけど、ワシらが宣伝するのは大阪城とかUSJとか大阪のクリーンなもんだけで客が勝手に飛田とか大阪の繁華街で売春を期待するのは客の自由でええやんか」つう話になりかねないと言う事です。

*1:菅、野田内閣行政刷新担当相、民進党代表代行を歴任

*2:1988年に音響機器メーカーのキャンペーンガールクラリオンガール」に選ばれ本格的芸能活動を開始。テレビ朝日の報道番組『ステーションEYE』のメインキャスター(1993年4月〜1995年10月)、TBSラジオ『BATTLE TALK RADIO アクセス』のパーソナリティー(2003年1月〜2004年3月)などを務めた。

*3:従って前原や玉木が代表ならもっと期待度は低かったでしょう。

*4:ただ二重国籍云々なんて馬鹿げたことがほとんど問題にされてないことはもちろんいいことです。

*5:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*6:http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/052/0408/05211010408004c.htmlによれば自民党総務会長を務めた砂田重政代議士の息子で、福田内閣文相、海部内閣北海道・沖縄開発庁長官を務めた砂田重民代議士の弟。

*7:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相

*8:鳩山内閣行政管理庁長官(自治庁長官兼務)、自民党幹事長(岸総裁時代)、副総裁(池田、佐藤総裁時代)など歴任

*9:内閣官房長官防衛庁長官自民党総務会長(池田総裁時代)、政調会長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣農林相など歴任

*10:石橋、岸内閣法相、自民党政調会長(岸総裁時代)、総務会長(池田総裁時代)、池田内閣建設相、佐藤内閣文相、衆院議長など歴任

*11:佐藤内閣運輸相、国家公安委員長(行政管理庁長官兼務)を歴任

*12:鳩山内閣文相、衆院議長を歴任

*13:石橋、岸内閣自治庁長官、衆院副議長、佐藤、田中内閣法相を歴任

*14:まあ「闇のマーケット的な狭義の人身売買(それは現代では発展途上国はともかく日本ではさすがにないでしょう)」つうより「ナニワ金融道的な借金の返済のためにいやいや渋々つう広義の人身売買」でしょうね。それははっきり言って今もあるんじゃないか。

*15:例えば『滋賀県特殊浴場協会』公式サイト(http://www.ogoto.net/top.php)参照

*16:まあ正論だとは思います。