今日の産経ニュース(10/1分)

■【田村秀男が斬る・人民元SDR化】人民元は日本の8倍規模で急膨張している これを阻止せねば世界は無法通貨に荒らされかねない!
http://www.sankei.com/premium/news/161001/prm1610010037-n1.html
 と田村がわめいたところでどうにもならないでしょう。田村も何処まで本気か疑問です。


■【女性の活躍推進】女性自衛官増は是か非か? 米軍ではアフガン&イラク戦争で200人超戦死 英国も前線への女性配置に批判根強く
http://www.sankei.com/premium/news/161001/prm1610010044-n1.html
 「米軍では200人超戦死」と堂々書ける辺りさすが産経です。「自衛官はこれからは戦死を覚悟しろ、女性も含めて!」つうことでしょうか。


■【女性の活躍推進】変革迫られる自衛隊 女性自衛官9%というが、宿舎は、トイレは? 特殊部隊「吉田沙保里*1レベルでなければ難しい…」
http://www.sankei.com/politics/news/161001/plt1610010010-n1.html
 女性の活躍で「自衛隊」という話を始める辺り、さすが自衛隊大好き産経です。
 まあそもそも一般企業自体女性の進出が少ない上、自衛隊には「3K(キツイ、危険、汚い)」で「男尊女卑」つうイメージがある*2からなおさらそりゃあ少ないでしょう。

 自衛隊は昨年度末で約2万人の定員割れとなっている。少子化が進む中で、25万人の巨大組織を維持するためには能力を見極めた上で女性の受け入れが不可欠と位置付け、環境整備も進めている。

 「定員減らせよ、以上」としか思いませんが。


■【歴史戦】蘭人司教ら殺害の正定事件で「日本軍犯行説」の既成事実化進む…司教名の散歩道が故郷に 新種の赤いバラにも同じ名が
http://www.sankei.com/premium/news/161001/prm1610010040-n1.html
 産経が「日本軍の犯行じゃない、中国軍の犯行だ!」と以前わめいていた「正定事件」の続報です。
 笠原『南京事件』(岩波新書)、秦『南京事件』(中公新書)、吉見『従軍慰安婦』(岩波新書)、森村『悪魔の飽食』(角川文庫)などの啓蒙書がある南京事件慰安婦731部隊に比べ無名でネット検索しても「産経の記事をネタに冤罪だと叫ぶウヨサイト」以外に情報が全然ヒットしないこの事件について小生は全く無知です。つうかこの事件に詳しい人はかなりの歴史通でしょう。
 しかし
1)産経の南京事件否定論河野談話否定論は疑いの余地なくデマ
2)産経はこの事件について日本軍無罪説、中国軍犯行説を主張しながらまともな根拠を提出できない
3)産経に寄ればこうした「正定事件・日本軍犯行説」について外務省は「日本軍の犯行自体は認めている」(ただし犯行動機とされる「慰安婦提供を拒否されたコトによる逆上」説は否定)
といったことから『犯行動機はともかく』、「日本軍犯行説こそが真実で産経の主張こそデマだろう」と小生は見ています。

 オランダ人のカトリック司教ら9人が昭和12(1937)年10月に中国河北省正定で拉致・殺害された「正定(せいてい)事件」で、司教殺害に関する調査を行っているオランダの団体が今年に入って同国内の司教の出身地に司教の名前を冠した散歩道を整備した際、「女性を守ったため日本軍により殺された」との表示を付け加えていたことが分かった。
(中略)
 殺害されたシュラーベン司教の名前がついた散歩道は、司教が生まれたオランダ南東部にあるロットゥムに設置された。10キロにわたる散歩道の除幕式とバラのお披露目は今年6月26日に開かれた。シュラーベン司教と名付けられたバラの色は「殉教者の血」を表すとしている。

 まあ百歩譲って「日本軍犯行でなくて冤罪だとしても*3」、『南京事件はデマだ』『河野談話はデマだ』というデマ垂れ流しの前科がある『狼少年』産経が「正定事件の犯人は日本軍じゃない」と叫んだところで逆効果でしかないでしょう。


■【築地移転延期】なぜ豊洲が選ばれたのか 「土壌対策が完了すれば問題ない」 反対押し切り決定
http://www.sankei.com/affairs/news/161001/afr1610010002-n1.html
 産経記事にも書いてありますがあそこは東京ガスの工場跡地です。

 ガスの製造過程ではベンゼンやシアン化合物、ヒ素などの有害物質が発生する。(ボーガス注:平成)13年の同社による調査で、工場跡地の土壌から環境基準の1500倍に上るベンゼンが検出されたが、都は「東京ガスの土壌汚染処理が完了すれば問題はない」とし、反対の声も上がる中で、同年に豊洲移転を正式に決めた。

ということで、計画発表当初から共産党など懐疑派、慎重派、反対派によって「土壌、水質汚染の疑い」が指摘され、にもかかわらず、石原はそれを無視し、それを都民も石原四選で愚かにも後押ししたところ、結局危惧通りだったという馬鹿話です。
 最初からこんな危険性は分かっていた話であり都民の愚かさには絶句です。
 「何故選ばれたか」というのは一つ誰でも思いつくのは東京ガスと石原の癒着です。東京ガスが石原に献金などする代わりに石原が税金で高値で跡地を買ってやる。土壌汚染の土地なんて買いたがる人はいませんから、都民の健康を無視すれば、東京ガスと石原にとっておたがいに美味しい話です。もちろんこんな癒着疑惑も「誰でも思いつく話」なので当初から指摘されていました。
 もちろん「盛り土がなかったこと」も問題ですが「そもそも盛り土しないといけないような土壌、水質汚染の疑いがある所を買う必要があったのか」も問題でしょう。
 なお、現在、豊洲問題ほど話題にはなっていませんが石原には他にも過去に「秋葉原再開発鹿島建設に便宜を図った疑惑」「新銀行東京で情実融資した疑惑」「水谷建設ヤミ献金疑惑」があるわけです。

*1:女子レスリングでアテネ、北京、ロンドン五輪金メダル(55キロ級)、リオ五輪銀メダル(53キロ級)

*2:まあそうしたイメージが全くの事実誤認と言えるかどうかは甚だ怪しいと思いますが。

*3:そんなことはないでしょうが