「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(11/9分:荒木和博の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)

 荒木への批判以外にも色々書いています。
明治天皇に見る、存在するだけで国家の求心力であり得る皇室・天皇の役割(櫻井よしこ
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/12/03/6614
 よしこは生前退位否定論ですので、「本文を読まなくても」タイトルだけで内容が丸わかりです。現天皇が「公務ができないなら天皇を続ける意味がない」と理解してるのに対し、極端な話「植物人間だろうが脳死だろうが、精神病や認知症でまともなコミュニケーションが取れなかろうが」生きてさえいればいい、つうのがよしこの考えです。俺個人は「そこまでして退位否定する意味あるのか」と思いますが。

 日清戦争が勃発すると、明治天皇朝鮮半島に近く、主力部隊の出港地だった広島の大本営に赴いた。粗末な木造2階建ての民家で7カ月、戦地の兵と同じ生活をという理由で、暖房なしで過ごした。

 こうした明治天皇の行動を記述しながら「明治天皇に見る、存在するだけで国家の求心力であり得る皇室・天皇の役割」とよしこが言うのか、さっぱりわかりません。
 「存在するだけで国家の求心力」なら明治天皇が広島に行く必要はないわけです。東京の皇居にいればいい。そして「存在するだけで国家の求心力」なら広島に行ったときも「戦地の兵の気持ちを少しでも知りたい」なんて言って暖房を遠慮する必要もない。
 まあ、広島に行ったことが意味がどれほどあったのかわかりません。
 ただ明治天皇は「天皇は存在するだけでは意味がない。天皇らしい行動をしなければ意味がない」と思ったからわざわざ広島に行ったわけでこうした明治天皇の価値観は「天皇は存在するだけで意味がある」というよしこのような価値観よりむしろ「公務ができないなら天皇を続ける意味がない」という現天皇の価値観に近いんじゃないか。

 刺し身がお嫌いなのは、明治元(1868)年10月、「東京城」(江戸城)に入城されるまで京都におられたことと関係があるのではないか。当時は冷蔵技術も未発達で、生きの良い魚が宮廷にまで届かなかったのではないかと、私は勝手に考えている。

 おそらくそうなんでしょう。新鮮でない刺身は「もちろんまずい」ですが、まずい以前に下手したら食中毒になる恐れがあります。

「清潔さに興味がない」についても十分な理由がある。私はなぜ、明治天皇があまりお風呂に入らなかったのかを知って、大いに同情したのだが、詳細は米窪明美*1の『明治天皇の一日』(新潮新書*2)に譲る。

 ググって見つけた米窪本の紹介文によると

http://news.ameba.jp/20160103-114/
 驚くべきことに、昭和天皇はお一人でお風呂に入られていた。
 何を言っているのか、入浴は一人が当然であり、どこが驚くべきことなのか、と思われるかもしれない。しかし、これは宮廷においては決して「常識」ではなかった。明治天皇がお風呂に入られるときには、3人の女官がお供をしていた。お体を洗うにしても天皇は何もせず、女官たちがお世話をしていたのである。
(中略)
 上半身は(ボーガス注:脳みそがあるので?)清浄、下半身は(ボーガス注:大小便を排泄するので?)不浄とされた。それゆえ、明治天皇がお風呂に入られるときには3人の女官がお供をして、お体を洗う際には上役の女官が天皇の上半身を、下級の女官が下半身を担当した。
 また、首までお湯に浸(つ)かると、下半身に触れたお湯により上半身まで穢(けが)れてしまうことになる。そこで湯船には少なめにお湯が張られて、明治天皇は(ボーガス注:腰まで浸かる)半身浴の形式で湯船に浸かられ、後ろに回った女官が手拭いで新しいお湯をかけた。
 さらに湯上がりに一枚の布で全身を拭くと、お体全体が穢れてしまうため、専用の浴衣をまとい水分を拭きとる。

ということで「風呂にまでおつきの者がついて自分で自由に体が洗えないから(さすがに明治天皇もうんざりする)」「だから風呂嫌い」だそうです。
 「いかに部下とは言え」全裸の自分の横に「毎回おつきのもの」がついていたら、さすがにうんざりするでしょう。体を洗うくらい自分一人でやれるし、やりたい。
 そしていかに明治天皇が君主とは言え、そしてそんなしきたりにいかにうんざりしていたとは言え、彼は即位当時は10代の少年だし、昔のしきたりはそうそう簡単には変えられなかったのでしょう。
 まあ遅くとも大正以降は違う*3んじゃないか、一人で入浴していたんじゃないかと思いますが、明治は「少なくとも明治初期は」そう言う時代だったわけです。このよしこが紹介する米窪本、うんちく本として意外に面白いかも知れません。
 ちなみに「伝統ガー」というよしこらウヨだってさすがに「天皇は一人では入浴しないという明治の伝統は素晴らしかったと思います。又復活させるべきだ」なんて言わないわけです。それどころかよしこは「私はなぜ、明治天皇があまりお風呂に入らなかったのかを知って、大いに同情した」んだそうです。
 要するにくだらない伝統はなくなるわけです。「お付きの者が体を洗ってあげます」なんて伝統は「天皇当人」ですら「俺が自分で洗うからいいよ」と迷惑がる程、くだらないからなくなった。つまり問題は「生前退位しない」「女帝はしない」なんて伝統(伝統っていっても明治にできた伝統でそれ以前は生前退位も女帝もありますが)は意味あるのかて事です。
 なお、米窪本紹介記事に寄れば

http://news.ameba.jp/20160103-114/
・皇太子時代にヨーロッパを外遊して以来、昭和天皇はライフスタイルを欧米風に切り替えられていた。それゆえ新婚時代からずっとベッドを使用し、パジャマを着用されていた。
 昭和天皇がベッドから起き上がられると、共に寝ていた良子皇后はすでに傍らにいない。身支度を整えるために一足先に洗面所へと向かわれているからだ。ガウンをはおり、スリッパを履いた天皇はブザーを押す。これは侍従の控える部屋など関係部署に通じていて、昭和の宮廷の一日が始まる。
 一方、明治天皇は美子皇后と御寝室を共にされていない。2人が不仲だったのではなく、それが皇室の伝統だったのだ。
明治天皇昭和天皇の御寝室の違いは、なんといってもお后女官の有無に尽きる。お后女官は大正時代まで存在したが、(ボーガス注:大正天皇の妻である)貞明皇后から4人もの皇子*4が誕生したことで、「お后」としての役目はなかった。表面的な制度は残したまま、実質的には一夫一婦制度へと移行していたことになる。昭和天皇はさらに改革を推し進め、権典侍という役名そのものを宮廷からなくす。これにより、皇室は完全な一夫一婦制となり現在に至っている。
・続いて天皇家の食卓をのぞいてみる。
 明治天皇は寝間着から和服へと着替えられて、お一人で朝の食卓に向かう。美子皇后は化粧着のまま、自室で朝食をとられる。
 昼食、夕食は両陛下揃ってとる。とはいえ、一つの食卓は囲まない。天皇皇后が別々のテーブルに着席する。
 給仕は天皇に2人、皇后に1人の女官が付く。彼女たちが最も気を遣ったのは、食事をいかに美味しく召し上がって頂くか、ではない。最大の注意を払ったのは、食器を触る手の平が何かの加減で自分の衣服に触れないようにすることだ。このような場合、(ボーガス注:掌が穢れるので、そのまま給仕するわけに行かず?)もう一度手を洗い直さなければならない。こうした独特な作法を守るため、お給仕に時間がかかってしまう。しかし、天皇皇后は文句も言わずじっと待っていた。
 ところで、両陛下のお食事というと、懐石料理のようにほんのちょっぴりずつ、美しくお料理が盛りつけられているイメージを抱く方が多いのではないか。しかし明治の御代はイメージと逆で、大きなお皿に驚くほどの量が盛られていた。
 そこから、女官が天皇皇后用としてほんの少しだけ取り分け、残りは全て臣下に下賜された。これは「おすべり」という宮廷で古くから続く慣習である。おすべりは天皇から臣下への思いやりの気持ちを表すもので、同じ料理を食べることで和気藹々(わきあいあい)とした雰囲気作りに一役買っていた。
 一方、昭和の宮廷では、三食とも天皇皇后が揃って一つのテーブルを囲まれた。また、明治天皇ご夫妻の食事と異なるのは、それぞれ一人前が一つの器に上品に盛りつけられていた点だ。臣下へのおすべりという習慣は残っていたが、厨房で最初から天皇皇后用と臣下用に取り分けられていた。
 明治の御世と昭和の御世では、このように臣下へのおすべりの形式が異なる。その意味するものは何か。
 明治の宮廷では、天皇の周囲に常に多くの人々が控えていて、およそプライバシーというものはなかったが、それが当たり前だった。
(中略)
 昭和天皇も祖父と同様に多くの人々に囲まれて生活していたが、近代的な教育を受け外遊を経験し、君主といえども、ある程度のプライバシーは守られるべきだと考えられていた。天皇は皇后やお子さまたちとの時間を殊の外大事にされており、家族団欒の様子は世間一般のそれと変わらない。一つのお皿に一人前ずつ盛りつけられたスタイルは、伝統を受け継ぎつつも、個というものを大切に考え始めた昭和の宮廷の姿を図らずも表している。

だそうで「伝統ガー」と叫び女帝制度や生前退位に反対するよしこらウヨには皮肉なことに皇室において「是非はともかく」様々な変化、改革があったことがわかります。明治天皇大正天皇は違うし、大正天皇昭和天皇は違うわけです。ずーっと同じ伝統が続いたわけじゃない。
 なお、米窪本紹介記事にはなかなか面白い記述がありますので紹介してみましょう。

http://news.ameba.jp/20160103-114/
 明治天皇の生涯を通じてのお楽しみは、学者肌の昭和天皇とは対照的に酒を呑むことだった。
(中略)
 薩摩藩出身で後に内閣総理大臣となった黒田清隆*5は、酒乱との噂のある人物だったが、天皇皇后の御前でも大虎ぶりを発揮している。皇太子(後の大正天皇)の御立儲(りっちょ)(皇太子を立てる所謂立太子)の御内宴で嬉しさのあまり泥酔した黒田は、(ボーガス注:函館戦争で明治新政府軍と戦ったが、その後、新政府の要職を歴任した)旧幕臣榎本武揚を指さし、「陛下、この席に賊がおります」と言い出した。その後も「賊がおる」を連発し、危うく一触即発の事態となったという。
 黒田の悪酔いにも呆れるが、とぐろを巻く黒田を放置して宴会は続いたというから驚かされる。恐れ多くも臣下のほうが先に酔い潰れることはよくあり、皆さして気にしなかったのだ。
(中略)
 ちなみに昭和天皇は酒が全く呑めない。宮中饗宴の席では煮冷水(ゆざまし)を用意させ、あたかも酒を口にしているように振る舞い、相手に気を遣わせないよう工夫されていたほどだ。

 黒田の行為は

・2008年(平成20年)11月、スペインのフアン・カルロス1世夫妻を迎えて開催された、天皇・皇后主催の宮中晩餐会における悪酔い騒動は、中川本人もそれを認めて反省しているエピソードである。同席していた妻の制止を聞かずに多量飲酒した中川は、東宮大夫野村一成(元外務省ソ連課長、元ロシア大使)に、「水問題について皇太子殿下もお詳しいと聞いたので是非お話しさせていただく機会がほしい」と絡み、素っ気なく「無理」と返されたことに激怒、「分かった、帰る!」と大声を出したという。また、「宮内庁のばかやろう」と怒鳴って途中退席したとの報道もあった(ウィキペ「中川昭一」参照)。

という中川昭一*6を想像させます。まあ黒田が「酒が失脚には繋がらなかった」のに対し、中川は酒が「麻生内閣財務相辞任、議員落選、失意のウチに病死」という中川にとっての悲劇になりますが。
 それはともかくウィキペ「榎本武揚」によれば

1)伊藤内閣農商務相だった黒田が「伊藤内閣総辞職、黒田内閣誕生」で首相となったとき、伊藤内閣逓信相だった榎本をそのまま留任させ、また黒田が伊藤内閣で務めていた農商務相も「後任に井上馨を任命するまで」榎本に務めさせた
2)黒田内閣文相だった森有礼が右翼テロで暗殺されると榎本を文相*7に任命

そしてウィキペ「黒田清隆」によれば

 明治11年1878年)3月28日、肺を患っていた妻の清が死んだ。ところが酒に酔って帰った黒田が、出迎えが遅いと逆上し妻を斬殺したという記事が新聞に載った。黒田は「事実無根だが自分の不徳」として辞表を提出したが黒田を評価する大久保利通*8の説得でこれを撤回した。
 黒田はこの頃より酒が過ぎることが多く、開拓長官時代にも商船に乗船した際に、酒に酔って船に設置されていた大砲(当時は海賊避けのため商船も武装していた)で面白半分に岩礁を射撃しよう*9として誤射し、住民を殺害したことがあり、これは示談金を払って解決した。また、首相時代に、黒田の不平等条約改正案に反対した井上馨*10農商務相への鬱積から、酒に酔ったまま井上邸内に忍び込むという事件(明治22年(1889年)12月15日夜)を起こして政府内から非難を浴びて謹慎している。
 明治14年1881年)に開拓使の廃止方針が固まると、黒田は開拓使官営事業の継続のため、官吏を退職させて企業を起こし、これに官営事業の設備を払い下げる計画を立てた。このとき事業が赤字であったことを理由に、非常な安値を付けた。黒田は、事業には私利で動かない官吏出身者を充てるべきだとして優遇を弁護したが、払い下げの規則を作った大隈重信*11が反対した。黒田の払い下げ計画が新聞報道されると、在野はこれを薩摩出身の政商・五代友厚の企みによるものだとして、激しく非難した(開拓使官有物払下げ事件)。大隈が情報を流したせいだと考えた伊藤博文、黒田ら薩長閥は、いわゆる明治十四年の政変で大隈を失脚させた。しかし払い下げは中止になり、黒田は開拓長官を辞めて一時、内閣顧問の閑職に退いた。
 これらの醜聞は後々まで世人に記憶され、黒田の名声を傷つけた。薩摩閥の重鎮とはいえ、醜聞のために晩年は浮いた存在となり、同郷の人々は離れていった。代わって旧幕臣との付き合いが濃密となり、特に外交分野では榎本武揚を重用するようになった。黒田の死に際し榎本が葬儀委員長を務めたのも、薩摩の人々が黒田を敬遠したためとも言われている。

というのだから黒田が榎本を高く評価していたこと、そしてそれに対して榎本が黒田に恩義を感じていたことは確かでしょう(ただし榎本の業績として一般にあげられるのは「駐露特命全権公使として樺太千島交換条約を締結」、つまり外交*12であって、彼にとって「大臣に任命されたとは言え」文教や農商務、逓信は専門分野、得意分野とは言い難いのですが)。
 つまり黒田の発言も榎本に対する気安さからの放言であって本気ではないわけですが、さすがに榎本もこれは不快だったんじゃないか。

参考

明治天皇(ウィキペ参照)
エピソード
・若い頃(とりわけ明治10年代)には、侍補である漢学者・元田永孚の影響を強く受けて、西洋の文物に対しては懐疑的であり、また自身が政局の主導権を掌握しようと積極的であった時期がある。
 教育に関しては儒学を基本にすべしとする元田の最大の理解者でもあり、教育行政の要職に森有礼*13のような西洋的な教育論者が任命されたことには不快感を抱いていた。特に明治17年1884年)4月下旬に森が文部省顧問として御用掛に任命されることを知ると、「病気」を口実に伊藤博文*14(当時、内務卿及び宮内卿)ら政府高官との面会を一切拒絶し、6月25日まで2か月近くも公務を放棄して引籠もって承認を遅らせている。こうした事態を憂慮した伊藤は、初代内閣総理大臣就任とともに引き続き初代宮内大臣を兼ねて、天皇の意向を内閣に伝えることで天皇の内閣への不信感を和らげ、伊藤の目指す立憲国家建設への理解を求めた。その結果、明治19年1886年)6月23日に宮中で皇后以下の婦人が洋装することを許可し、9月7日には天皇と内閣の間で「機務六条」という契約を交わして、天皇は内閣の要請がない限り閣議に出席しないことなどを約束(「明治天皇紀」)して天皇が元田ら保守派が主張していた天皇親政の可能性を自ら放棄した。
奈良時代聖武天皇が肉食の禁を出して以来、皇室ではタブーとされた牛肉と牛乳の飲食を自ら進んでし、新しい食生活のあり方を国民に示した。
・散髪脱刀令が出された後の明治6年1873年)3月、明治天皇が西洋風に断髪したことで、国民も同様にする者が増えたという。
・写真嫌いは有名である。現在最も有名なエドアルド・キヨッソーネ(お雇い外国人の一人)による肖像画は写真嫌いの明治天皇の壮年時の「御真影」がどうしても必要となり、苦心の末に作成されたものである。
・日本酒を好み、夜は女官たちと宴会をすることが多かった。

昭和天皇(ウィキペ参照)
エピソード
大正天皇が「事実上実施していた一夫一婦制」をさらに推し進めて、「側室候補」として「未婚で住み込み勤務」とされていた女官の制度を改め「既婚で、自宅通勤」を認めた。
・皇女が4人続けて誕生したときには側近が側室を勧めたが、これに対し拒否した。側室候補として華族の娘3人の写真を見せられた時も「皆さん、なかなかよさそうな娘だから、相応のところに決まるといいね」と返答し写真を返したエピソードが残っている。また、皇后に対しては「皇位を継ぐ者は、秩父さんもおられれば、高松さんもおられる」「心配しないように」と励ましたという。
・酒に関しては、5歳の頃正月に屠蘇を勧められ試飲したものの、悪酔いして寝正月を過ごす破目になり、以後だめになったと伝わっている。
・戦後の全国行幸で多くの説明を受けた際、「あ、そう」という無味乾燥な受け答えが話題になった。ただしこの受け答えは園遊会などでもよく使われており、説明に無関心だったというよりは単なる癖であったと思われる。天皇本人も気にしており「ああ、そうかい」などと言い直すこともあった。
・帝王の趣味として、ゴルフを勧められ1917年(大正6年)の皇太子時代よりゴルフを行っていた。
・朝食にハムエッグを食べることを好んだという。 戦後はオートミールコールスローにトースト2枚の朝食を晩年まで定番とした。
・1964年(昭和39年)に下関に行幸した際には、中毒の恐れがあるからとフグを食べられないことに真剣に憤慨し、自分たちだけフグを食べた侍従たちに「フグには毒があるのだぞ」と恨めしそうに言ったという逸話がある。
好角家として知られる昭和天皇は、当時の日本相撲協会理事長・春日野清隆が「蔵間(最高位は関脇)は大関になります」と語った言葉をのちのちまで覚えていたらしく、あるとき「蔵間、大関にならないね」とこぼした。春日野は「私は陛下に嘘を申し上げました」と言って謝罪したという逸話がある。
・趣味として釣りを楽しんだ。釣った魚は全て食べる主義であった。終戦直後には「ナマコが食べられるのだから、ナマコの仲間のウミウシも食べられるはずだ」と、葉山御用邸で料理長にウミウシを調理させ食したことがある(後に「あまり美味しい物ではなかった」と述べた)という。採集品については食べることはなかったともいわれ、船頭が献上した大ダイを食べずにそのまま標本にしてしまい、船頭が惜しがったというエピソードがある。

【追記】

http://www.dailyshincho.jp/article/2015/12190600/?all=1
「一人で寝ても必ずしもうまくゆくとは限らぬ」
 昭和59年(1984年)1月5日。皇后と寝室を別にしては、という侍従・卜部亮吾の提案に、天皇はなかなか首を縦に振らなかった。『天皇陛下の私生活:1945年の昭和天皇』の著者、米窪明美さんが言う。
「その6年半前に那須御用邸で腰椎を骨折して以来、皇后さまは体力、気力、記憶力などの減退に悩まされていました。入江相政侍従長の日記には、妻を懸命に支える天皇の姿が詳細に記されています。」
(中略)
 入江侍従長の日記を引用する。
〈どういふものか大変おねむさう*15。のべつにおあくび。又昨夜皇后さまお起こしになったか〉(昭和57年6月15日)
〈この間お吐きになつたのも、皇后さまがお厠所がおわかりにならず、お上をお起こしになつた為ではないかと思はれる〉(昭和57年7月19日)

 「体力、気力、記憶力の減退」とぼかしてますがおそらくは「軽い認知症」だったのでしょう。骨折で体力が衰えて認知症を発症するのは良く聞く話です。
 「トイレが分からないから連れて行ってくれ」と寝ている夫を起こすだの、侍従が「お一人で寝た方がいい」だのいうのはそういうことでしょう。


■日本と世界が知るべき日本軍の真実(櫻井よしこ
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/12/01/6605
 よしこが紹介する光俊明氏の話が事実ならそれは勿論幸いなことでしょうが、それは当然ながら
1)南京事件731部隊などの旧日本軍の残虐行為を否定しないし
2)光氏をかわいがったという日本兵が中国を侵略しなかったことを意味するわけでもないし
3)全ての日本兵が「光氏をかわいがったという日本兵」のような好人物でもない
わけです。まあ、光氏の本を読むなり、彼の話を聞くなりしないと彼の考えは分かりませんが、彼もよしこが放言する程、能天気じゃないんじゃないですかね。まあ、そんな事はよしこも分かってるでしょうが。
 大体こんなことで「日本は悪くない」と言えるならたとえば「中国残留日本孤児を育ててくれた」中国人養父母、NHKドラマにもなった『大地の子』の陸徳志のような人物をネタに「中国人は親日的だ」とも言えてしまうわけです。
【追記】
 コメント欄では「戦場のピアニスト」についてご指摘いただきました。


■特定失踪者リスト人数の訂正
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/12/news234428121-e.html

 午前中流したニュースで香月正則さんの国内での所在確認により公開の調査会独自リストは270名としていましたが、6月に花田昭博さんを公開したときに人数を追加していなかったようで、正しくは下記のようになります。お詫びして訂正します。
 公開の調査会独自リスト 271名。

 つまりは荒木にとって特定失踪者なんて「その程度の代物」のわけです。荒木本人ですら北朝鮮拉致だなんて少しも思ってないでしょう。


■香月さん、そして金田さん
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/12/news234328121-a.html

 今日警察は昭和60年(1985)に失踪した香月正則さんについて国内で所在を確認し、北朝鮮による拉致の可能性はないと発表しました。

 また特定失踪者が国内で発見されたそうです。それでも特定失踪者という与太を辞めない荒木ら巣くう会と言い、救う会の愚挙に荷担する家族会といい本当にうんざりします。

 ご家族に連絡をとったところ、正則さんに会うことはおろか、警察から所在確認の連絡すら受けていなかったとのこと。これまで国内での所在が確認された人の警察発表においては事前にご家族が会うか、最低限電話で話す等のことをしていたのですが、ご家族にも伝えずに公表するというのは聞いたことがありません。警察はプライバシーの問題があるとしてマスコミにもそれ以上のことは明らかにしていないようですが、ご家族に伝える前に公表した理由くらいは説明しても良いのではないでしょうか。

 ご家族ならともかく赤の他人の荒木らには関係のない話です。そんな事より荒木はデマの垂れ流しをわびたらどうなのか。
 まあ「可能ならば」警察が家族に説明はすべきでしょうが、説明しなくても、何となく想像はつきます。要するに正則さんが「家族に会いたくない」「マスコミ報道で家族が間接的に知るのならいいが家族に直接連絡しないで欲しい」と言ったと言うだけの話でしょう。つまり彼は「家族を憎み恨んでいるのか」「家族にあわす顔がないと恥じているのか」はともかく彼は「特定失踪者扱いされることは我慢がならなくても」家族にはどうしても会いたくないし、「マスコミ報道を通した間接的な形ならともかく」家族と連絡を取りたくないのでしょう。

 昨日一通の喪中葉書が届きました。誰かと思ったら平成8年*16(1996)に失踪した金田祐司さんのご家族からで、私たちの連絡先になっていたお母さん、金田和子さんが先月90歳で亡くなられたとのことでした。大阪の堺にお住まいで家族懇談会などでたびたびお会いしていました。ご高齢で、近年は癌を患っていたそうですがお元気な方で、息子さんに会いたい一心でがんばっておられました。遅ればせながらご冥福をお祈り申し上げます。

 荒木の物言いだと金田和子さん死去後、ご遺族は荒木とは関係を持つ気はなさそうです。結局ご遺族は「バカバカしいとは思うけど、母さんがやりたいつうなら気の済むまでやらせよう、もう寿命も長くないし(でも母さんが死んだらあんな連中とはつきあう気ないから)」つうことだったんでしょう。
 だからこそ「一枚の喪中ハガキ」で話が終わるわけです。
 

■大森勝久『日本は最大の危機にある!』
http://ameblo.jp/omorikatsuhisa/entry-12223960827.html
 安倍の「プーチンへの接近」を非難する大森氏です。もちろん「本当に領土が返ってくるのか」つう批判はあっていいのですが、大森氏だと「安倍はプーチンの飼い犬で反日」と陰謀論発動するから論外になるわけです。

 安倍首相は10月26日の夕方、フィリピンのドゥテルテ大統領と首脳会談を行った。その中で安倍首相は、「大統領が訪中し、比中関係の改善と発展に尽力していることを歓迎する」と述べたのだ(10月27日付読売新聞)。

 だから「安倍は中国の犬だ」と無茶苦茶言い出す大森氏です。まさか安倍だって「ドゥテルテ氏に中国に媚びるなと忠告した」などの反中国暴言を吐くわけにもいかないでしょう。

 安倍首相が9月22日、キューバを訪問してラウル・カストロ国家評議会議長と会談し、政治・経済両面の関係強化で一致した(日本がキューバを経済支援する)のも、首相が共産主義者だからだ。

 吹き出しました。安倍自民がウヨであり、中国、北朝鮮にはやたら敵対的なのに、「共産国キューバベトナムとは仲良く(?)商売上のおつきあいができるのは、極めて興味深い現象だと思います。しかしそれにしても「共産国キューバベトナムとつきあえるのは安倍自民が共産主義シンパ、反日集団の証拠by大森勝久」と言われても爆笑せざるを得ません。
 つうか安倍に限らず日本ウヨで今ベトナムキューバを「共産主義」を理由に敵視してる人って「皆無ではないものの」少ないと思いますが。

 「安保法制懇」座長の柳井俊二氏(国際海洋裁判所長)が指名した裁判官が、2016年7月の仲裁裁判所判決を出したのである。中共南シナ海中共の領海だと主張する根拠とする「九段線」を、根拠なしと否定し、人工島建設と軍事基地化を違法だとした正しい判決である。柳井氏は「法の支配」を堅持する立派な裁判官である。

 おいおいですね。柳井氏が「中国を負かすために」故意に偏向した判事を選んだらそれこそ問題であり、中国の「柳井は元外務事務次官、元駐米大使で安倍ブレーンの一人だ。柳井が安倍の指示で、偏向した判事を選んだに違いない。だからあんな不当判決は無効だ」という批判が全く正しい事になってしまうのですが、そういう理解は大森氏にはないようです。
 勿論実際どうかはともかく柳井氏は「公正中立な立場から選んだ」というわけですが。


■もう一つの憲法9条:海上保安庁法25条 太田文雄(元防衛庁情報本部長)
http://jinf.jp/feedback/archives/19593

 海上保安庁が創設された1948年5月、この創設に強く反対し同組織を軍として組織かつ訓練することを禁じた第25条を挿入することを強硬に主張したのは、米英ソ中の代表からなる連合軍総司令部の諮問機関である対日理事会のソ連代表デレビヤンコ政治中将であった。

 なお、自衛隊の前身である警察予備隊がつくられたのは1950年であり、それより前の1948年に作られた海上保安庁を「海軍を作るための偽装組織」とソ連が疑ったのも無理はないでしょう。実際そう言う思惑が当初は日本にあったのかも知れない。いずれにせよ海上自衛隊が誕生したことで「海上保安庁」を軍隊化する必要性はなくなったと言えるでしょう。
 かつ「軍隊でない海上保安庁」ですら、『九州南西海域工作船事件』では北朝鮮の不審船を機関銃で撃沈する程度の「武力」は保有しているわけです(憲法学者などの中には、機関銃で船を撃沈できるレベルの武力はもはや軍隊であり、海自ならともかく海上保安庁保有すべき武力ではない、と批判する学者もいますがそれはひとまず無視します)。
 今以上に海保の武力を強化する必要が何処にあるのか。むやみやたらに武力強化などすれば海保と海自の区別がつかなくなりますし、それこそ海保と中国艦船などとの武力衝突という笑えない事態を引き起こすことにもなりかねません。それとも海保をなくして「海保の領域も海自が扱うこと」がこの種のウヨ連中の野望でしょうか。


■どうやって拉致されたのか 
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/11/news2339281127-.html

今回海岸から吹上浜の海岸を見て思ったのですが、市川さん・増元さんの拉致は本当にここで行われたのでしょうか。

 思わず吹き出しました。小泉訪朝(2002年)から14年も経ってからそんな事言って何か意味があるんですかね。仮に「吹上浜以外」で拉致が行われた*17として、そんなことどうやって確認するのか。いや確認したところでそれが拉致被害者救出という意味で意味あるのかてことですよね。

警察庁のホームページには市川さん・増元さん拉致について次のように書かれています。
(中略)
 考えてみるとこの文章には2人がどう拉致されたのかについて書かれていません。なぜなのでしょう。おそらく警察に聞けば「捜査に支障を来す恐れがあるので、お答えは差し控えたい」ということになるのでしょうが、すでに36年が経過した事件であり、北朝鮮も拉致を認めているのですから発表して不都合とは思えません。明らかにすればさらに情報も集まるでしょうし、特定失踪者の調査にも大きなプラスになるはずです。

 いや単に拉致方法について詳細まで分からない、てだけじゃないですかね。目撃者がいたわけでもないでしょうし。そしてそんなこと公開したところで情報なんか今さら集まるわけもないでしょう。


■国基研『中国は尖閣奪取で米新政権の出方試す』太田文雄(元防衛庁情報本部長)
http://jinf.jp/feedback/archives/19562
 まあ、バカバカしいですね。近々、日中韓首脳会談の予定がある(朴クネは恥さらしにも出席したいと放言)というのにそんなことするわけないでしょう。国基研も本気でこんな事書いてないでしょうが。


天皇陛下のお言葉に応えるには(櫻井よしこ
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/11/24/6598
 「天皇の言葉に応える道」、それはもちろん「少なくとも現天皇には生前退位を認めること」でしょうね。それ以外に応える道はない。もちろん「応えなきゃいけないか」といったらそれは個人の価値観です。ただし「応える道」は「生前退位容認」でしかないわけです。彼は「公務を減らせばいい」「摂政を置けばいい」という「生前退位否定論者の主張」には明確に否定的考えを示してるわけですから。
 もちろん、よしこは「摂政でいいじゃないか」という生前退位否定派ですから応えないわけです。ただし、よしこは「これが応える道なのだ」と強弁するわけです。実際には「天皇の気持ちなど関係ない、あるべき天皇制のためには生前退位など認められないのだ」つうだけの話のわけですが。

 早急にできることがある。天皇陛下のお仕事は現在、➀国事行為、➁公的行為、➂祭祀、➃私的行為に分類されている。長い伝統に基づけば、皇室本来のお務めで第一に来るべきは➂である。
(中略)
 天皇のご日常を➂を最優先して、➂➀➁の順に組み替えればよい。

 おいおいですね。思いきり政教分離原則違反ですし「少なくとも建前では祭祀最優先などとは現天皇は一言も言ってない」のですが、よしこらウヨにはそう言う常識は通用しません。


■明日鹿児島特別検証
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/11/news2338281124-.html

 今回の検証の最大のテーマは「なぜ薩摩半島西岸が集中的に使われたのか」です。

 ばかばかしい。そんなもん「検証して」一体拉致の解決という意味で何の意味があるのか。


■「拉致と真実」で『靖国の宴』紹介
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/11/post-37fe.html
 まさか「拉致と真実」発行人の萩原遼も本気で荒木の駄小説をプッシュしてるわけではなく「しがらみ」「おつきあい」でしょうが、本当に哀れなもんです。


■25日の特別検証を報じる南日本新聞
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/11/25-57dc.html
 頭痛がしますね。おそらく「何らかのしがらみで記事にしてる」だけでしょうがそれにしても酷い話です。記事にするようなまともな話じゃないですからね。


NHK『韓国政府 日韓機密情報協定 23日にも締結の方針』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161121/k10010777491000.html
 日韓ジーソミアやサードを仮に「是とするとしても」問題は朴クネが「こうした軍事的対応にばかり力を入れ南北交渉にやる気がないこと」でしょう。これでは北朝鮮の不信や警戒を高め、かえって南北関係は緊張すると思います。
 また問題なのは、「今まで国論を二分する問題と言う事で動かなかった朴」がここに来ていきなり日韓ジーソミア締結に動き出してることです。
 朴批判派は
1)北朝鮮カードで「反北朝鮮世論を高めることにより疑惑問題をごまかす」「少なくとも朴支持層の支持は何とか取り戻すこと」で何とか疑惑追及から逃げようとしている
2)もはや疑惑追及から逃げられないのを覚悟して「ならば大統領を辞めたらできないことをやる」とばかりに暴走してる
などと見なし、非難しています。小生も、朴がまともな政治家なら「日韓ジーソミアが仮に必要だと本心考えていたとしても」それは「朴が退陣し、セヌリ党非朴派に党や政府の実権を渡してから」、新しい党・政府に問題を引き継ぐべきであって「レイムダック大統領」が強行するような話じゃないだろうと思います。


■崔順実ゲート関係記事色々
朝鮮日報【社説】国家的危機、朴大統領の4月退陣明言で乗り越えられる
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/12/02/2016120200956.html
 「4月まで朴」とか冗談も大概にして欲しいですね。


中央日報『オランド氏と朴槿恵氏の共通点…支持率4%』
http://japanese.joins.com/article/061/223061.html
 「支持率が異常に低い」というだけでオランドと朴を同列に並べるなんてオランドに失礼すぎだと思いますが、今オランドの支持率がすさまじいことになってるようです(理由は知りませんが)。先日の保守党候補者選挙で「サルコジが選ばれなかったこと(サルコジ大統領の可能性がなくなったこと)」には改めてほっとしています。しかしオランドと安倍を比べたら段違いでオランドの方がまともでしょうに「安倍の方が支持率が高い」とはねえ。まあ日本人がフランス人に比べて「ウスラバカ」だからこうなるんでしょうが。

【追記】
 オランドは出馬をあきらめたようです。


■産経【激震・朴政権】元高官が自殺未遂、検察の逮捕状請求直前に
http://www.sankei.com/world/news/161130/wor1611300050-n1.html

 聯合ニュースによると、韓国の朴槿恵政権で大統領府政務首席秘書官を務めた玄伎煥氏が30日、南部釜山を舞台とした贈収賄事件を巡って検察が同氏の逮捕状を請求する直前、釜山市内のホテルで自殺を図り病院に搬送された。命に別条はないという。
 玄氏は釜山で建設中の高層複合施設「LCT」の施工会社のオーナー、イ・ヨンボク被告=横領などの罪で起訴=に便宜を図った見返りに、数億ウォン(数千万円)規模の金品を受け取ったなどの疑いが持たれている。
 事件を巡っては、朴大統領が親友の崔順実被告との疑惑で支持率が急落した11月、法相に徹底捜査を指示。野党重鎮らが関与したとのうわさもあり、朴氏の「反撃」ともみられたが、逆に朴政権の元高官の玄氏に捜査が及ぶ結果となっている。

 朴の思惑に反し「LCT疑惑」では野党や与党内反朴派より与党内親朴派が真っ黒なのか、はたまた「朴の野郎、オワコンの分際でふざけてる。誰が手前の思惑に乗るか。そんなことしたら、俺達まで批判デモのターゲットになるし、次の政権はほぼ確実にアンチ朴だから俺達が次期政権に叩かれる」「俺達の事情聴取要求を無視した癖に何様だ」と検察が猛反発、「とにかく野党とか与党反朴派とかの捜査は、朴が大統領辞任して政治家として完全に終わるまで後回しでいいから。まずは朴とその仲間の捜査だ」とばかりに朴とその類友に牙をむいてるのか知りませんが、全くこういうのを「人を呪えば穴二つ」とでもいうんでしょうか。


朝鮮日報【コラム】朴槿恵被疑者を信じて支えてきた人々の絶望感
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/25/2016112501088.html
 ついに朴大統領ではなく、「朴被疑者」です。


東亜日報『李貞鉉セヌリ代表「イエスを裏切ったユダになれと言うのか」』
http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/788762/1
 「朴クネはイエスじゃない」で終わる与太話です。むしろ「朴を支持し続けること」こそが「国民を裏切るユダ」でしょう。


東亜日報『金武星氏、「大統領選不出馬、朴大統領弾劾に率先」親朴と完全な決別』
http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/787981/1
 セヌリ党内反朴派の重鎮、元セヌリ党代表が「不出馬」宣言したからと言って信用できるか疑問ですが、まあ、この御仁は退路を断ったとは言えるのでしょう。
 朴派の「金は大統領選に出たいから朴氏の足を引っ張ってるのだ、私利私欲の言動だ、そんな奴の退陣要求には絶対応じない」と言う居直り非難に対し「そこまで朴派がいうなら次期大統領選挙にはでない」と言いきることで朴派との全面対決に打って出たわけです。


朝鮮日報『国政介入:法務部長官と民政首席秘書官が辞意』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/24/2016112400754.html
 朴も追い詰められてるようで大変いいニュースです。野党に好意を持つ小生からすれば「朴の後釜がセヌリ党」ではあまり嬉しくないのですが、まずは朴を辞めさせることが大事でしょう。朴の辞任はほぼ確実と思いますが「朴を実際に辞任させるまでは」いささかの油断もならないでしょう。


朝鮮日報北朝鮮 朴大統領親友の国政介入事件で「反政府扇動」』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/22/2016112201749.html
 反朴デモに「北朝鮮に踊らされてる奴ら」というレッテルを貼る気のようです。
 朴批判派からすれば「朴大統領が引責辞任すれば済むことだろ」「大体、手前が汚い不正するからデモが起こるんだろうが、朴はふざけるな」「そんな汚いレッテル張りまでして大統領の地位に居座りたいか」と怒り心頭でしょう。


東亜日報[社説]邪悪な崔順実の共犯、朴大統領を収賄罪で弾劾すべきだ
http://japanese.donga.com/List/3/0501/27/785512/1

 検察は昨日、崔順実(チェ・スンシル)容疑者や前大統領府政策調整首席秘書官の安鍾範(アン・ジョンボム)容疑者、前大統領府付属秘書官のチョン・ホソン容疑者を拘束起訴しながら、朴槿恵(パク・グンヘ)大統領が彼らの犯罪行為に共謀したと発表した。3人に適用された職権乱用、権利妨害、強要、公務上機密漏洩の罪が朴大統領にも同じように適用されることを意味する。
(中略)
 検察は、ミル財団やKスポーツ財団の基金774億ウォンを募ったのを、朴大統領が背後で影響力を行使した強要行為とみなした。複数の企業は、大統領を補佐する安容疑者の要求に応じなければ、様々な許認可や税務調査における不利益を受けることを恐れて拠出指示に従ったという。
(中略)
 裁判所に提出された控訴状によると、朴大統領はミル・スポーツ財団の基金募金過程だけでなく、崔容疑者が利権を手にする過程にも直接介入した。安容疑者は、朴大統領が現代(ヒョンデ)自動車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長に会う席で、崔容疑者の娘であるチョン・ユラ氏の友人の親が経営する会社「KDコーポレーション」はいい会社だと主張し、現代自に納入できるようにしてほしいと直接話した。崔容疑者は、納入を実現させる代わりに、その見返りとして約5000万ウォンを受け取った。朴大統領が現代グループの鄭夢九会長との単独面談後、安前首席は、大統領から渡された崔容疑者の広告会社「プレイグラウンド」のPR冊子を副会長に渡し、広告を発注するよう要請した。朴大統領は、安容疑者を通じて、ロッテグループが75億ウォンを追加拠出することにも関わった。大統領府がいつからこのような押し売りに転落したのか。犯罪容疑とは関係なく大韓民国の大統領としての品格に絶望せざるを得ない。
 検察の起訴状の内容通りなら、朴大統領は「総責任者」で安容疑者は「行動隊長」で、崔容疑者は集金担当だった。犯罪容疑がこれほどなら、検察は朴大統領や安容疑者に対し、第3者贈賄容疑を適用しなければならない。

 保守系東亜日報すらここまで朴を激しく非難しています。もはや朴は終わりではないのか。


朝鮮日報『韓国野党 朴大統領の弾劾推進決定』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/21/2016112102023.html
 盧武鉉氏の弾劾(弾劾したのは今のセヌリ党に当たる連中ですが)がかえって失敗に終わったことから、「弾劾しないんじゃないか」とも言われていましたが検察の起訴状に励まされて弾劾するようです。朴の失職を強く希望します。


■産経【激震・朴政権】起訴状から浮かぶ朴槿恵氏の明確な「指示」…「中国首相の訪韓まで設立を急げ」
http://www.sankei.com/world/news/161121/wor1611210007-n1.html

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の友人で女性実業家の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件で、検察は崔被告ら起訴した3人と朴氏の「共謀」を認定しただけでなく、崔被告が実質支配した財団に対する企業への出資強要などに関して、朴氏本人の詳細な指示があったという構図を描いている。3人の起訴状を基に朴氏の発言をたどった。(ソウル 桜井紀雄)
 「大企業の会長たちに連絡し、日程を押さえるように」。
 起訴状によると、昨年7月20日ごろ、大統領府政策調整首席秘書官だった安鍾範(アン・ジョンボム)被告が、朴氏からこう命じられたのが“事件”の始まりだった。
 数日後には朴氏と現代自動車グループ会長ら企業トップらの面談の場が設けられた。その場で、朴氏は「文化・スポーツ関連の財団を設立しようと思うが、積極支援をお願いしたい」と要請したという。
 安被告には「各300億ウォン(約28億円)規模の文化・スポーツの財団を設立するよう」命じた。最終的に計774億ウォンを集めた。朴氏は崔被告にこんな依頼もした。
「設立する財団の運営をみてもらえないか」
 朴氏からの“全権委任”を受け、崔被告が人事や運営を掌握することになり、私物化へ道を開いた。
 朴氏は昨年10月には、安被告にこう指示していた。
「中国の李克強首相の訪韓時に、文化財団に関する覚書を締結しなければならない。財団の設立を急ぐように」。
 朴氏本人の強い意欲がうかがえる。
 朴氏は、具体名を挙げて財団の役員を指名したほか、財団の名称についても「竜を意味する韓国語の『ミル』にするように」と指示したとされ、執着する様子がにじんでいる。
 機密文書の流出に関しても、起訴状には、付属秘書官だったチョン・ホソン被告が2013年10月ごろ、体育施設の建設地案に関する政府の内部文書を崔被告に送るよう「大統領の指示を受けた」と記された。
  疑惑発覚直後の10月25日の会見で、朴氏は「(崔被告に)大統領選の際、演説文の表現などで意見を聞いたことがあるが、大統領府の体制が整ってからはない」と釈明した。だが、検察が認定した外交や外遊に関するものも含め、流出した47件の機密文書の多くは大統領就任後のものだ。
 今月4日の謝罪談話で朴氏は、「特定の個人の違法行為」だという認識を示した。しかし、企業への出資強要の疑いについても、検察の認定通りならば、責任は回避できそうにない。

 ソウル支局長が起訴されたことをよほど恨みに思ってるのか、産経が朴批判記事でハッスルしています。


■産経【激震・朴政権】フィギュア女王、キム・ヨナ*18さん 崔順実被告の事業「ヌルプム体操」拒否で報復受ける
http://www.sankei.com/world/news/161121/wor1611210008-n1.html

 韓国の朴槿恵大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の側近が絡む政府関連事業の行事を巡り、フィギュアスケート女子で元五輪女王のキム・ヨナさんが参加を拒んだことで崔被告周辺の報復を受けていたとKBSテレビが21日までに報じた。
 関連行事は、崔被告側近の映像監督チャ・ウンテク容疑者が考案した「ヌルプム(発展の可能性の意)体操」の発表式。同体操には政府予算3億5千万ウォン(約3300万円)が投じられ、2014年11月の発表式には朴氏も参加した。
 キムさんは発表式への参加を求められたが、自身のイメージに合わない*19などの理由で断った。その後、大韓体育会が選ぶ15年の「スポーツ英雄」の選定でキムさんは圧倒的得票を得たが、「年齢が若い」との規定にない理由で外された。
 これに関し、崔被告のめいのチャン・シホ氏(横領容疑で拘束)の側近はKBSに、崔被告が影響力を持つ文化体育観光省*20がキムさんを目の敵にしているとチャン氏が話していたと証言。同省が大韓体育会にキムさんを選ばないよう圧力をかけた可能性がある。

 真偽不明ですが事実ならもう朴クネ&「朴の親友」崔順実という人間は「どうしようもない屑」ですね。安倍晋三の方がマシにすら見えてきます。
 しかしこの種の疑惑がごろごろ出てくるとはもう朴も完全にレイムダックでしょう。

【追記】
朝鮮日報『国政介入:デマに傷付けられる「国民の妖精」たち』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/22/2016112200543.html
 朝鮮日報記事によればキム・ヨナ被害説はデマ(大韓体育会と文化体育観光省がそうした事実を否定)だそうですがまあ真偽の程は分かりません。
 キム・ヨナは「2016年スポーツ英雄に選定されてるので気にしていない」と大人の対応だそうですが。


朝鮮日報『国政介入:検察、朴大統領の共謀容疑立証に自信』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/20/2016112001450.html

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)容疑者の国政介入などの疑惑をめぐり、検察の特別捜査本部は20日、崔容疑者、前青瓦台(大統領府)政策調整首席秘書官の安鍾範(アン・ジョンボム)容疑者、前青瓦台付属秘書官のチョン・ホソン容疑者を起訴するとともに、中間捜査結果を発表した。

 この発表では、崔、安、チョンの犯行について「事前に朴大統領が知っていた可能性が高い」「道義的・政治的責任にとどまらず、朴大統領が共犯に当たる可能性が否定できない」とされ「朴大統領からの事情聴取が必要」「大統領の事情聴取拒否は遺憾」とされました。いよいよ朴も追い込まれているわけです。


朝鮮日報『国政介入:「朴大統領、検察の聴取には一切応じない」:弁護人「検察の中間発表内容は一切認められない」』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/20/2016112001426.html
 検察の中間発表が「大統領も共犯の疑いがあり事情聴取が絶対に必要」とされたことで「検察は幕引きのセレモニーではなく、ガチンコで事情聴取するかも知れない」「ポスト朴が野党であれ、与党内親朴派であれ、与党内反朴・非朴派であれ、朴に恩なんか売ったって意味がないと検察は判断してる(親朴派すら野党や与党内反朴・非朴派を利するのを恐れて曖昧な立場をとってるが内心では朴を切って捨てたいと思ってる、と検察は理解してる)」と改めて朴は理解したのでしょう。
 いったんは「捜査にいずれ応じる」としてたのが「検察は偏見まみれで捜査に応じられない」「特別検察官捜査があるから応じる必要はない」と言い出しました。
【崔順実ゲート関係記事紹介・終わり】


陸軍中野学校
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/11/news2337281121-.html

 市川雷蔵主演の「陸軍中野学校」シリーズ、昭和41年(1966)から始まった作品ですからもう50年前の映画です。
 この映画を大好きだったのが金正日。「金正日の料理人」こと藤本健二氏は著書の中で一緒に射撃に行って、見事命中すると金正日が「ナカノヤー」と言っていたと書いています。また、元工作員安明進氏は金正日政治軍事大学の教育の中でこの映画が教材に使われたと言っていました。どこのシーンとは言いませんでしたが、スライドにしたものを使っていたそうです。
 確かにこの映画の中には背乗りとか病院を使った拉致*21とか、実際に北朝鮮が日本でやった工作活動が出てきます。映画オタクの指導者が指示して行った、日本映画を真似た工作活動に日本が振り回されたとすれば笑い話にもなりませんが、真面目な話一度は見ておく必要があると思います。警察庁の特別指導班の皆さんとか、観たことあるのでしょうか。

 「まじめな話」て、どう見ても冗談としか思えませんが、「陸軍中野学校を見ろ」と言われても警察も荒木の非常識さに呆れるだけでしょう。

*1:著書『島津家の戦争』(2010年、集英社インターナショナル)、『明治宮殿のさんざめき』(2013年、文藝春秋)、『天皇陛下の私生活:1945年の昭和天皇』(2015年、新潮社)

*2:2006年刊行

*3:昭和天皇が違うのは紹介した米窪本紹介記事で明らかです。

*4:昭和天皇秩父宮雍仁親王高松宮宣仁親王三笠宮崇仁親王

*5:伊藤内閣農商務相、首相、枢密院議長など歴任。元老の一人。

*6:小渕内閣農水相小泉内閣経産相麻生内閣財務相を歴任

*7:榎本文相は第1次山縣内閣でも留任し、明治天皇の希望であった道徳教育の基準策定を命じられる。大臣親任式天皇から特に希望されたにもかかわらず、榎本は「道徳教育の基準策定」について天皇が希望する程には積極的に取り組まなかった。そのため1890年(明治23年)2月の地方官会議で知事たちから突き上げられ、5月17日に大臣を更迭、枢密顧問官となった(榎本の後任文相は芳川顕正)。明治天皇の希望した「道徳教育の基準」は芳川文相時代に教育勅語として制定される(ウィキペ「榎本武揚」「芳川顕正」「教育勅語」参照)

*8:参議、内務卿など歴任。紀尾井坂の変で不平士族に暗殺される。

*9:まるで本多勝一氏がコラムで批判した「ベトナム戦争での石原慎太郎の所業」ですね(石原は周囲に「撃つべきでない」と批判されて撃たなかったそうですが)。

*10:伊藤内閣外相、黒田内閣農商務相など歴任。元老の一人。

*11:伊藤、黒田内閣外相、首相など歴任

*12:榎本は駐露特命全権公使、駐清特命全権公使、松方内閣外相など歴任。

*13:伊藤、黒田内閣で文部大臣。復古主義者により暗殺される。

*14:工部卿、内務卿、宮内卿、首相、枢密院議長、貴族院議長、韓国統監など歴任。元老の一人。民族活動家・安重根によって暗殺される。

*15:昭和50年代の日記で文語調ってのは驚きですね。入江のような戦前世代だとこうなるんでしょうか。

*16:失踪時期から考えて北朝鮮拉致ではないでしょう。

*17:そうなると吹上浜の遺留品などは偽装になるのでしょうが。

*18:2010年バンクーバー五輪金メダル、2014年ソチ五輪銀メダル

*19:キム・ヨナが参加をためらう程センスのない体操のようです。

*20:日本の文科省に当たる。

*21:「病院を使った拉致」なんてのは荒木らが勝手にそう言ってるだけで日本警察が公式に認めた話では全然ありません