今日の産経ニュース&しんぶん赤旗ニュース(11/17、11/18分)ほか

赤旗『サンダース氏、米民主党上院指導部入り』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-11-18/2016111807_01_1.html
 サンダースをうまく活用できず、サンダース支持者を失望させる危険性もありますが、まずは素直に喜びたい。
 こんなことならサンダースを、選挙戦中からもっと重用して欲しかったと思いますが、ひとまずは「サンダース活用を決意した党上層部」と「困難を覚悟して上層部入りを決意したサンダース」を評価したい。
 もちろん赤旗もそう言う趣旨でこういう記事を書いてるわけですが。


【ここから産経です】
奥野誠亮*1元法相が死去、103歳 保守政治家の最長老
http://www.sankei.com/politics/news/161117/plt1611170009-n1.html
 年齢を考えればいつなくなってもおかしくないし、政界も引退していたので社会に大した影響もないでしょう。産経が奥野の反動極右性を賛美しているのはいつものことです。

【追記】
■誰かの妄想・はてな版『歴史修正主義者の極右政治家、永眠』
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20161117/1479399925
 タイトルからして辛辣ですが、まあ、奥野とはそう言う男です。


■【台湾・李登輝元総統と会見 詳報(1)】「『米国第一主義』を掲げるのであれば、日本はこの機会を利用して憲法改正実現を」
http://www.sankei.com/world/news/161117/wor1611170003-n1.html
 李登輝って本当にどうしようもないバカですね。改憲なんて「日本と台湾の友好」に関係ないしこんな事をやれば「護憲派の日本人」は李登輝から距離を置きます。完全に日本ウヨの飼い犬、走狗に転落した哀れな李登輝です。


■【台湾・李登輝元総統と会見 詳報(2)】「台湾は台湾、中国は中国」
http://www.sankei.com/world/news/161117/wor1611170006-n1.html

蔡政権は20日で発足半年を迎える。評価は
「彼女ならしっかりやれるんじゃないかと、かなりの期待を持っていたが、最近の状態を見ていると、ズレが出ている。50%もあった支持率が35%まで落ちた。恐らくまだ落ちるんじゃないか」
蔡政権は対中政策で「現状維持」を掲げている
「現状維持って何だ。民進党中国共産党が現状を維持するとは、何を意味する? それが分からないでしょう。台湾の人々が考えているものとは、かなり離れているわけだな。だから支持率が落ちてきている。」

 蔡の支持率低下を無理矢理「台湾独立論」にこじつける李ですが支持率低下の理由はそんな事ではない。主たる理由は景気低迷でしょう。李の主張とは違い「台湾独立論」などエスカレートさせたら、「中国の経済制裁的行為→さらなる景気低迷」で余計支持率が落ちるでしょう。
 蔡は「馬前政権」と比べ中国に距離を置こうとしていますがそれは結果的には「中国の経済制裁的行為→景気低迷の助長→支持率低下」を招いています。とはいえ支持者の手前、簡単に中国に対し「今までの主張を一部変更したい」などとして頭も下げられないし、とはいえこうなると頭を下げないわけにも行かないし、本当に蔡は袋小路状態です。


■【台湾・李登輝元総統と会見 詳報(3)】「国民党は台湾では生きられない」
http://www.sankei.com/world/news/161117/wor1611170007-n1.html
 元国民党幹部でありながら、こんな暴言を吐くのだから李も呆れた男です。李が国民党関係者に憎悪されてるのも当然でしょう。
 なお、李が悪口したところで国民党は最大野党としてそれなりの政治力を保有し続けるでしょうし、今度の政治情勢によっては政権復帰もありうるでしょう。


■【台湾・李登輝元総統と会見 詳報(4)】「日本との関係が一番大切」
http://www.sankei.com/world/news/161117/wor1611170008-n1.html
 李が何を言おうと台湾にとって一番大切な関係は「中国との経済関係」でしょう。


李登輝友の会『日台連携で世界市場へ─「第4次産業革命」は日台運命共同体が主役!』李登輝
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20161112/
 日本と台湾の連携はまあいいとしても「運命共同体」などというデタラメは勘弁して欲しい。

吉田信解氏(埼玉県本庄市長)(中略)は現在、日本李登輝友の会の理事を務める

 渡辺利夫が会長を務めるようなウヨ団体の理事が平然とできるとは相当の右翼でしょう。
 なにせ吉田氏以外の役員は

http://www.ritouki.jp/index.php/about/board/
■名誉会長
小田村四郎:元拓殖大学総長
■副会長
加瀬英明:外交評論家
田久保忠衛杏林大学名誉教授(ボーガス注:国基研副理事長、日本会議会長でもある)
■常務理事
伊藤哲夫日本政策研究センター代表
梅原克彦国際教養大学教授、前仙台市
柚原正敬:本会事務局長(ボーガス注:展転社創業者)
■理事
・尾崎幸廣:弁護士
水島総: (株)日本文化チャンネル桜代表取締役
元谷外志雄アパグループ代表

などと「その世界では有名なウヨ」揃いです(俺が知らない人もいますが)。
 つうかこういっちゃ何ですが県庁所在地でもない本庄市の市長が理事とは奇妙です。まあ、現役の保守系政治家でここまでウヨ運動に関わる人もあまりいないのでしょう。
 それにしても本庄市にとってこんな李登輝とのつきあいに何のメリットがあるんでしょうか?
 なお、吉田氏同様、「理事に名を連ねてる現役政治家」には

萩原誠司岡山県美作市

がいます。萩原氏も吉田氏同様、相当のウヨなのでしょう。
 ちなみに吉田・本庄市長については以下の記事を紹介しておきます。

http://chosonsinbo.com/jp/2016/09/02yj/
■朝鮮新報『〈関東大震災93周年〉教訓を心に刻み、両国の友好を/埼玉北部の本庄、熊谷市上里町朝鮮人犠牲者追悼式』
 関東大震災が起きたちょうど93年後の1日、震災時に飛び交ったデマにより、官憲や「自警団」によって虐殺され犠牲になった多くの朝鮮人の追悼式が、埼玉県北部地方の本庄、(ボーガス注:上里町神保原、熊谷の墓地などで挙行された。
 追悼式では、黙とうや焼香、献花などが行われ、参列した総聯、民団関係者をはじめとする同胞と、市長、町長、県議、市議をはじめとする日本市民たちは、犠牲者を偲び、冥福を祈った。
 総聯からは、総聯中央の黄明常任委員や総聯埼玉県本部の申敏浩委員長をはじめとする活動家たちが参加した。
 埼玉県北部地域は、「朝鮮人が暴動を起こした」などの流言飛語が飛び交い、東京方面から避難、連行、移送されてきた人々をはじめとする多くの朝鮮人が虐殺された地域だ。
 本庄市主催のもと、長峰墓地の慰霊碑の前で行われた追悼式(参加者約160人)では、吉田信解市長が慰霊のことばで、「過去の悲惨な事件を教訓に、人と人とが信頼し合う真に災害に強い、安心安全な地域社会を築いていくことをこの場において厳粛に誓う」と語った。
 上里町が主催する追悼式(参加者約140人)は、安盛寺境内にある慰霊碑の前で行われた。関根孝道町長は追悼の辞で「犠牲となった在日朝鮮人の方々に哀悼の意を表するととめ、私たちはこの地で慰霊祭を開催し、改めてご冥福をお祈り申し上げ、不幸で悲劇的な出来事が再び繰り返さないよう心に期する日としている」と述べた。
 メモリアル彩雲で行われた追悼式(参加者約170人)は熊谷市が主催。富岡清市長は追悼のことばで「この悲しい歴史を後世に正しく語り継ぐとともに、御霊に心からの弔意を捧げ、再び過ちを犯さぬことをお誓い申し上げる」と語った。

 関根・上里町長や富岡・熊谷市長が
「不幸で悲劇的な出来事が再び繰り返さないよう心に期する(関根氏)」、
「この悲しい歴史を後世に正しく語り継ぐとともに、御霊に心からの弔意を捧げ、再び過ちを犯さぬことをお誓い申し上げる(富岡氏)」
なのに対し
「人と人とが信頼し合う真に災害に強い、安心安全な地域社会を築いていくことをこの場において厳粛に誓う*2(吉田氏)」
とし「再び繰り返さない」「語り継ぐ」「弔意」と言った面が強くでてない点は「さすが『関東大震災での朝鮮人虐殺』を否定するウヨがごろごろいる、右翼団体李登輝友の会の役員やる右翼政治家・吉田氏は普通の保守政治家(関根氏や富岡氏)とは違う(勿論褒めてない)」と思いますがそれはさておき。
 ウヨの吉田氏ですら「こうした式典には出席し」、そしてさすがに虐殺否定論は放言しないわけです。安倍が河野談話を未だに撤回できないのと話は同じで、そんなことをしたらさすがに政治生命が終わりかねないくらいの計算は吉田氏もできるわけです。

参考

■本庄事件 (ウィキペ参照)
 1923年(大正12年)9月4日に発生した埼玉県本庄町(現・本庄市)における朝鮮人殺害事件のこと。
 1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災直後、関東各地において、「地震の混乱に乗じて朝鮮人が暴動を起こす」という情報が流れ、この噂に恐怖した住民による自警団が関東各地で組織され、朝鮮人労働者等が暴行を受けるなど混乱した状況であった。
 9月4日、埼玉県の本庄町(現・本庄市)でも、住民によって朝鮮人が殺害される事件が起きた。
 本庄警察署では、興奮した自警団等により危害を加えられる事を恐れた朝鮮人労働者数十人を保護していたが、収容しきれなかったため、一部をトラックに分乗させ群馬県方面に移送しようとした。しかし受け入れ先がみつからず、本庄署に引き返したところ、署の周辺に蝟集していた群衆がこれをみつけて暴徒化し、朝鮮人労働者及び警察官に襲いかかった。暴徒化した群衆は更に署内にも乱入し、署内で匿われていた朝鮮人らに対して暴行を加えて殺傷するに至った。
 本庄署では応援を要請し、翌日以降、周辺の警察署から応援の警察官が到着、更に軍隊も到着したことにより暴徒は鎮静化し、事件は収束した。 9月下旬、関係者の一部が検挙され裁判に付された。

*1:みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会初代会長」と言う極右政治家。田中内閣文相、鈴木内閣法相、竹下内閣国土庁長官を歴任。国土庁長官時代に日中戦争について「あの当時日本に侵略の意図は無かった」と発言して批判を浴び、国土庁長官引責辞任。「国士庁長官」と揶揄された。

*2:間違ったことは言ってないし、そうした社会を築くには関根氏や富岡氏が言うように、『弔意をささげ語り継ぐ』しかないんですが。