新刊紹介:「前衛」12月号

 「前衛」12月号の全体の内容については以下のサイトを参照ください。興味のある内容だけ簡単に触れます。
 http://www.jcp.or.jp/web_book/cat458/cat/
特集「アジアの平和の構築を考える」
北朝鮮と中国にどう対応するか:平和運動の立場から(川田忠明*1
(内容紹介)
 Q&A方式で書いてみる。なお、以下は川田論文を元にした架空問答である。川田氏の主張から大幅にかけ離れてるとは思わないが若干のズレはあるかと思う。
 また、拙記事を書くにおいては「小生がその意見に強く賛同し、日頃参考にしている」浅井基文氏*2のブログを大いに参照している。ここで浅井氏に感謝の意を表明したい。
川田氏(日本共産党平和運動局長)
「我が党の軍縮主張については、中国脅威論、北朝鮮脅威論を持ち出して『脅威があるのに軍縮するのか』などという方が良くいるのでそれについて簡単に説明したいと思います。まず北朝鮮の核・ミサイル問題ですがこれについては元外務省中国課長、元広島市立大学広島平和研究所所長である外交評論家・浅井基文氏の指摘が極めて重要と思います。そこで長くなりますが浅井氏の個人ブログの記事『朝鮮の半島非核化に関する提案と米韓のアプローチ』(http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/820.html)から氏の主張を引用します。

http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/820.html
 7月6日、朝鮮政府スポークスマンは、朝鮮労働党第7回大会が明らかにした「アメリカによって強要されている核戦争の危険を強大な核抑止力に依拠して根源的に終息させ、地域と世界の平和を守り、敵対勢力が核でわれわれの自主権を侵害しない限り、先に核兵器を使用しないであろうし、国際社会に対して担った核拡散防止 の義務を誠実に履行し、世界の非核化を実現するために努力するという政策的立場」に対する米韓の否定的反応を批判し、「われわれが主張する非核化は朝鮮半島全域の非核化であり、これには南の核廃棄と南朝鮮周辺の非核化が含まれている」と指摘するとともに、「米国と南朝鮮当局が朝鮮半島の非核化に一抹の関心でもあるなら、次のようなわれわれの原則的要求から受け入れるべきだ」として、以下の5項目を提起しました。

 第一に、南朝鮮に引き入れて是認も否認もしない米国の核兵器をすべて公開すべきである。
 第二に、南朝鮮からすべての核兵器とその基地を撤廃し、世界の前で検証を受けなければならない。
 第三に、米国が朝鮮半島とその周辺に随時展開する核打撃手段を二度と引き込まないという保証をしなければならない。
 第四に、いかなる場合にも核で、核が動員される戦争行為でわれわれを威嚇、恐喝したり、わが共和国に対して核を使用したりしないということを確約しなければならない。
 第五に、南朝鮮で核の使用権を握っている米軍*3の撤退を宣布しなければならない。

 さらに声明は、「このような安全の保証が実際に遂げられるなら、われわれもやはりそれ相応の措置を取ることになるであろうし、朝鮮半島非核化の実現において画期的な突破口が開かれるであろう」と述べ、「南の核廃棄と南朝鮮周辺の非核化」を含む朝鮮半島の非核化という枠組みの中で、間接的表現ながらも、朝鮮自身の非核化に応じる用意があることを明らかにしました。

 浅井氏の文章を引用しました。なお、本筋ではありませんが、浅井氏の文章(北朝鮮声明の引用)の「南朝鮮」とは韓国、「共和国」とは朝鮮民主主義人民共和国、つまり北朝鮮のことです。韓国を公式には正統政府とは認めてない、そして自国名を「共和国」と略称する北朝鮮の声明文の引用ですので、「南朝鮮」「共和国」と表記した方が適切と考え、あえて「韓国」「北朝鮮」と表記していないことをお断りしておきます。
 ここで重要なのは北朝鮮の5つの提案は「韓国からの米軍撤退を意味するモノではなく」、全て「韓国(朝鮮半島南部)からの核兵器の撤去」を意味するモノ、つまり「韓国版非核三原則」にすぎないので本来米韓両国にとって「核戦争を計画していないのなら」飲むことは極めて容易だし、かつ「飲まないで北朝鮮のみに核廃棄を要求すること」は道義にも反すると言う事です。また米韓両国と北朝鮮の軍事格差を考えれば『韓国国内に核兵器を置かないことを宣言すること』は米韓にとってそれほど軍事的に不利なことでもないでしょう。しかも「何処まで本気か」と言う問題はともかく、北朝鮮は「米韓がこの要求に応じるならば、核廃棄に応じる容易がある」としました。北朝鮮に核廃棄を求めるためにも米韓はこの要求を受け入れるべきだったと思います。と言うより実は「米国は既に韓国から核を撤去し、当面持ち込みの計画もない」という説が有力です。であるなら、北朝鮮提案の受入は「既成事実の追認」でしかないわけです。
 しかし米韓両国は「北朝鮮に融和的な姿勢をいかなる形でも見せたくないのか」この北朝鮮提案を完全に無視しました。そのことが北朝鮮の米韓への不信感を高め核、ミサイル開発をエスカレートさせていることは否定できないと思います。北朝鮮核、ミサイル問題について言えば「交渉に応じる態度を全く示さず、制裁一本槍」、しかも何処まで本気かはともかく「金正恩斬首(暗殺)作戦のデモンストレーション」などを行っている米韓のまずい態度がもっと批判されてしかるべきでしょう。
 「在日米軍などの反撃によって北朝鮮政府が滅亡する危険性」を考えれば北朝鮮には韓国や日本、米国を攻撃する能力は到底なく、あくまでも瀬戸際外交的意味で軍事エスカレートしているわけです。
 また金大中盧武鉉政権の太陽政策時には南北朝鮮関係が今よりももっと安定していたことも今こそ想起されるべきです。そうした南北関係の安定があってこそ『小泉訪朝の成功もあった』と見るべきでしょう。拉致解決のためにも米韓が北朝鮮と交渉し「国交樹立(ダブル国家承認)」「朝鮮戦争の正式な終戦」を行い、朝鮮半島を安定させるべきです。
 私が不思議でならないのは、何故イラン核廃棄では米国は「イラン政権転覆」など公言せず、交渉姿勢をとり核合意にこぎつけたのに、あるいは今まで敵視していたキューバに対し米国は国交を開く態度を見せたのに、北朝鮮に対してだけは米国はいたずらに敵対的対応をするのかと言う事です。北朝鮮の行動を免罪する気はありませんが米韓の交渉意欲の無さを無視する事は、浅井氏が個人ブログ(http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/index.html)の記事で批判するように北朝鮮に全ての責任を押しつける、間違った、偏った見方であり、およそ適切な見方でありません。イランやキューバに対してとられた米国の交渉態度が北朝鮮に対しても行われてしかるべきです。またそうした米韓の態度改善を前提に今こそ6カ国協議が再開されるべきです。
 なお、北朝鮮の核についての態度の参考材料として■産経『核兵器禁止条約、北朝鮮は決議採択に賛成』(http://www.sankei.com/world/news/161028/wor1610280048-n1.html)を紹介しておきます。北朝鮮は『核廃棄したいが米国が廃棄しないから国防のため、仕方なく持ってる、だからこの決議に賛成したことと我が国の核保有は矛盾しない』として賛成したわけですが、これから分かるように北朝鮮は建前では一応『核廃棄論なのだ』ということを指摘しておきたいと思います。一方日本(安倍政権)は『核の傘』論や日米友好関係を理由にこの決議に米国とともに反対し、世界の核廃棄世論の厳しい批判を浴びています。日本政府の態度については赤旗
核兵器禁止条約の交渉開始決議案の採択を心から歓迎する 日本の「反対」は恥ずべき態度(日本共産党幹部会委員長・志位和夫
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-29/2016102901_02_1.html
核兵器禁止条約、日本政府に厳しく抗議、広島で被爆者訴えhttp://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-30/2016103001_02_1.html
を紹介しておきます。こうした日米政府の態度はオバマの広島訪問がいかに欺瞞に満ちたモノであったかを暴露していると思います。オバマ広島訪問の欺瞞性については浅井基文ブログの
オバマ大統領の広島訪問決定と日本政治の病根
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/800.html
オバマ訪広(某紙書面インタビュー)
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/801.html
オバマ大統領の広島訪問とマス・メディアの報道姿勢
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/806.html
オバマ訪広に関する評価
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/807.html
オバマ広島訪問に関するインタビュー発言
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/819.html
朝日新聞インタビュー(オバマ広島訪問)
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/828.htmlを紹介しておきます」

「反北朝鮮右翼分子id:noharra(八木孝三)辺りは川田先生及び浅井先生の北朝鮮外交についての主張、そして両先生に同感する俺のことを皆、北朝鮮シンパ認定して憎悪していると思いますが、まさに川田先生や浅井先生のおっしゃる方向性でしか北朝鮮核、ミサイル問題は解決しないように思います。
 改めて浅井先生の優れた外交評価、分析に感銘しました。こうした浅井先生のような優れた分析に日本マスコミの報道ではまず出会うことはなく中国、北朝鮮への不当な敵意を扇動してるとしか思えない報道が横行しているのは『浅井先生も嘆かれていることですが』、実に悲しむべき事です。それでは中国脅威論についてお聞きします」
川田氏 
「まず中国脅威論について言いたいことはその中国脅威論が尖閣を舞台にした日本自衛隊との軍事衝突を意味するのならその可能性は極めて低いと言うことです。現在、日中両国は極めて密接な経済関係にあります」

「たとえば100円ショップの中国製商品や、中国人観光客のいわゆる爆買いですね。いわゆる毒入り餃子事件でも冷凍食品やお総菜のかなりの部分が中国製であることが分かりました」
川田氏
「その通りです。今ボーガスさんが挙げた事例「100円ショップの中国製商品」、「中国人観光客のいわゆる爆買い」「中国製の冷凍食品やお総菜」に限ってもこうしたものが日中両国の軍事衝突でおじゃんになることは日本にとっても中国にとっても大きな経済的ダメージです。日中両国政府に一定の常識があれば軍事衝突など起きようはずがありません。そして私はその程度の良識は日中両国政府にあると信じる程度には両国政府を信頼しています。
 また、南シナ海問題について言えば、フィリピンやベトナムの態度を見れば、両国は中国と領土問題を抱えながらも決定的対立は避けていることがわかります。ベトナムのAIIB加盟やフィリピン・ドゥテルテ大統領の先日の訪中はそれを示しています。産経新聞のように、フィリピンやベトナムのこうした理性的対応を無視し、あるいはそうした対応について『中国の恫喝に屈した』『中国のカネに転んだ』『いずれ破綻する』などと中国だけでなく、フィリピンやベトナムまでも侮辱し、いたずらに南シナ海危機を宣伝することは事実に反する上、フィリピン、ベトナムの努力を無にしかねない愚行と言うべきでしょう。問題は『どう中国とフィリピン、ベトナムが領土問題をうまく解決していくか』であって無意味な対立を煽ることは有害なだけです。
 なお、南シナ海問題では例の仲裁裁定を根拠に中国を非難する人が『アンチ中国ではない善意の方』にも多数いるようですが、あの裁定は『紙くず呼ばわり(中国)』するのはまずいとしても手放しで評価できるモノではありません(特に日本にとっては)。なぜならあの裁定の立場だと、日本が領有権を主張している沖ノ鳥島竹島も「島ではない」として領有権が否定される恐れがあるからです。
 また、「中国が領有権をしている島」は台湾も同様の理由で領有権を主張しているから当たり前なのですが、あの仲裁裁定については台湾も違法無効を主張しています。
 これらの問題については
浅井基文ブログ
南シナ海問題に関する仲裁裁定
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/824.html
南シナ海仲裁裁定の問題点(中国専門家の指摘)
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/825.html
■中比関係の質的転換の本質的意義は何か
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/853.html
■産経【緊迫・南シナ海国際法上の「島」の要件を厳格化 仲裁裁定、専門家が注目 沖ノ鳥島にも影響の可能性
http://www.sankei.com/world/news/160713/wor1607130065-n1.html
■誰かの妄想・はてな版『2016年7月12日中比仲裁裁判判決全体に関する感想』
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20160716/1468594460
■リベラル21『南シナ海国際仲裁裁定のもたらしたもの』(阿部治平)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-3759.html
矢吹晋*4
南シナ海におけるフィリピンと中国との仲裁裁判所「仲裁判断」の功罪:内閣機密費に酔い痴れる新聞記者たちの判決誤解
http://www.21ccs.jp/china_watching/DirectorsWatching_YABUKI/Directors_watching_89.html
■岸田外相の無知(無恥)を暴露した記者会見あとさき
http://www.21ccs.jp/china_watching/DirectorsWatching_YABUKI/Directors_watching_90.html
北京老学生・日本に帰国
■【南シナ海仲裁】矢吹晋氏講演会に行く やはり内容は日本にとって厳しい部分が…前篇
http://blogs.yahoo.co.jp/mochimoma/21067132.html
■【南シナ海仲裁】矢吹晋氏講演会に行く 沖ノ鳥島は『島』でなく『岩』に過ぎない 中篇
http://blogs.yahoo.co.jp/mochimoma/21069091.html
■【南シナ海仲裁】矢吹晋氏講演会 沖ノ鳥島に投じた800億の血税がムダに? 後篇
http://blogs.yahoo.co.jp/mochimoma/21073081.html
を紹介しておきます。中国の裁定非難は決して根拠のない居直りではないのです。」

「どうもありがとうございました」


参考
北朝鮮
赤旗
■北問題は外交努力で、井上氏「軍事対応は悪循環」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-09-03/2015090304_04_1.html
北朝鮮の核実験 6カ国協議による外交的解決こそ
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-01-12/2016011201_03_1.html
【中国】
赤旗
■領土問題 尖閣諸島 竹島日本共産党はこう考えます
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-11/2012091105_01_1.html
■中比首脳会談 南シナ海問題 協議再開へ、両国関係改善・発展で一致
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-21/2016102107_01_1.html
日経新聞
南シナ海「当事国で解決」 中国・フィリピン共同声明
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H57_R21C16A0MM8000/
人民日報
習近平主席がベトナム首相と会談
http://j.people.com.cn/n/2015/1106/c94474-8972751.html
習近平主席がフィリピン大統領と会談 中比関係の発展に4提案
http://j.people.com.cn/n3/2016/1021/c94474-9130873.html
■外交部、ドゥテルテ大統領の対中関係改善は両国の利益に合致
http://j.people.com.cn/n3/2016/1115/c94474-9141845.html


南シナ海問題と“危機を好機に変える”ASEANの対応(井上歩)
(内容紹介)
 ASEAN首脳会議が名指しで中国を非難することを避け「穏やかな表現で批判or牽制したこと」を産経など日本ウヨメディアは「名指しでの批判に特に消極的だったと言われるカンボジアラオスミャンマー」を中心に「貧乏国家が中国に懐柔された」「カンボジアラオスミャンマーは独裁的国家*5で中国の類友だから」とか相当酷い悪口をするのに対し、「名指しではないが、一定の批判、牽制を中国に加えたことは評価できる」「ASEAN分裂の危機や中国との全面的対決の危険性を犯してまで名指し批判することは現実的ではない」として井上氏は評価しています。まあ「カンボジアラオスミャンマー」を「中国の飼い犬呼ばわり」しても何もどうにもなりませんしね。産経だと「日本のカネでカンボジアラオスミャンマーを寝返らせる」とか言い出しそうですが、まあ無理でしょう。

参考
1)赤旗記事
南シナ海「宣言履行」声明へ、ASEAN・中国 高官協議で合意
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-06-11/2016061107_02_1.html
ASEAN 南シナ海「深刻な懸念」、中国との外相会合 意見の違い浮き彫り
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-06-16/2016061609_01_1.html
南シナ海「行動宣言」再確認、ASEAN中国共同声明
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-07-26/2016072607_01_1.html
ASEAN外相声明 南シナ海「複数国が懸念」、仲裁裁判判決には触れず
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-07-26/2016072601_04_1.html
南シナ海 行動規範、枠組み案 来年前半に、ASEANと中国 初合意
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-08-18/2016081806_01_1.html
南シナ海「深刻な懸念」、ASEAN首脳会議が議長声明
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-09-09/2016090901_03_1.html
ASEAN首脳会議、南シナ海での領有権問題めぐり、問われた中心性・結束・信頼性
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-09-10/2016091007_01_1.html
2)産経らのカンボジアラオスミャンマーへの悪口雑言
日経
カンボジア首相、中国支持を明言*6 南シナ海問題
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM20H9C_Q6A620C1FF8000/
産経
■中国、ASEANを分断…南シナ海問題ミャンマー取り込む 外相会議
http://www.sankei.com/world/news/140809/wor1408090047-n1.html
■【緊迫・南シナ海ASEANは共同声明断念か 中国、カンボジアなど加盟国に分断工作展開
http://www.sankei.com/world/news/160711/wor1607110029-n1.html
ASEAN議長国ラオス*7、親中・親北で会議空転の懸念
http://www.sankei.com/world/news/160724/wor1607240036-n1.html
■【緊迫・南シナ海】限界さらしたASEANの「全会一致」原則 親中に引きずった議長国カンボジア
http://www.sankei.com/world/news/160725/wor1607250067-n1.html
■【緊迫・南シナ海】「大失態」から巻き返しに奔走した王毅*8外相 「ASEANは中国を支持」と“勝利宣言”
http://www.sankei.com/world/news/160725/wor1607250063-n1.html
■東南アジア各国、「日中てんびん」 フィリピンに続きミャンマー
http://www.sankei.com/world/news/161106/wor1611060032-n1.html

櫻井よしこブログ
ASEANの中国傾斜に日本が歯止めを 
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/08/04/6463

【追記】
 南シナ海問題については
■リベラル21『南シナ海国際仲裁裁定のもたらしたもの』(阿部治平)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-3759.html
にコメントしておきます。

http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-3759.html
 フィリピンのドゥテルテ*9大統領は訪日に先立って中国を訪問したが、当事国でありながら仲裁裁判所の裁定には触れず、総額240億ドル(2兆5000億円)という巨額の経済協力を取り付けた。
(中略)
 ミャンマーの最高指導者アウンサン・スーチー*10女史も中国を訪問して両国関係の緊張を避ける工作を行って経済支援を取り付け(中略)た。
 マレーシアのナジブ首相も、訪日に先立ち中国を訪問した。マレーシアは南シナ海スプラトリー諸島の領有権を主張しているが、今回の訪中では対話による解決の重要性を強調する声明を発表し、貿易促進や鉄道などインフラ整備で協力することで合意した。
(中略)
 中国は日本とはけた違いの巨額援助によって、南シナ海問題を2国間協議に持ち込み、裁定の「紙くず化」に成功しつつある。ラオスカンボジアは以前から中国寄りだが、南シナ海で中国と戦争までやったベトナムまでが、(中略)対中姿勢をやわらげている。
(中略)
 ASEAN諸国は対中包囲網もヘチマもない、どれもこれもしたたかに日中・中米の対立を自国の利益のために利用しているのである。

 まあそういうことですね。フィリピンやベトナムにとって領土問題で対決しているとは言え、中国は別に不倶戴天の敵ではない。安倍が中国包囲網なんか叫んでも応じるわけもない。
 中国からお土産がもらえれば「ある種の妥協、和解に達しても」いっこうに構わないわけです。もちろんこのお土産は「お互いそれなりの利益を得た」のであって「中国がフィリピンやベトナムに一方的にぼったくられた(フィリピンやベトナムの方が有利)」わけでもなければ「フィリピンやベトナムが中国に端金で転んだ(中国の利益の方がでかい)」わけでもない。
 なお、フィリピンは「裁定を棚上げにした」ものの裁定の効力を否定したわけではありません。その意味では「紙くずにした」は誤解を招く物言いでしょう。裁定は決して紙くずにはなっていませんが「棚上げされ」有名無実化したわけです。ただ今後の中国の対応によってはフィリピンが裁定を再び持ち出すことは充分考えられるし、少なくとも法的にはそれは可能なわけです。
 しかし阿部氏も「南シナ海における中国の脅威」を散々叫んでいた分際で良くもこんな文章が平然と書けるもんです。まあ、以前から「阿部氏」も「阿部氏の駄文を掲載するリベラル21関係者」も、俺はまともな人間たちだとは少しも思っていませんが。


特集「学習指導要領改訂と安倍教育「改革」」
新自由主義教育改革への対抗軸:シカゴ教員組合運動にみる反学校統廃合・反学力テスト(山本由美*11
(内容紹介)
 公教育の「公共性」を見失い「学力テストの低い学校閉鎖=ただの貧困地域の切り捨て」など深刻な問題を産み出しているシカゴ市の教育「改革」とそれに対する教員組合運動の批判運動が紹介されている。筆者の過去著書のタイトル『教育改革はアメリカの失敗を追いかける:学力テスト、小中一貫、学校統廃合の全体像』(2015年、花伝社)からは筆者の問題意識が分かるかと思う。
 なお、こうした「改革」を実行し教員労組と全面対決するに至ったシカゴ市長「ラーム・エマニュエル」はオバマ政権で大統領首席補佐官を過去に務めた人物(ウィキペ「ラーム・エマニュエル」参照)であり、このことはオバマ民主党が決して新自由主義と対立するものではないことが指摘されている。以下は私見だがそのことが「サンダースブームやトランプブーム」の背景にあるといえるだろう。


■対談
現代史とスターリン:『スターリン秘史─巨悪の成立と展開』が問いかけたもの(2)(渡辺治×不破哲三
(内容紹介)
 色々書いてありますが興味のある部分だけ紹介します。
ウィキペ「日独伊三国同盟」に

・1940年11月15日、ソ連モロトフ外相はフリードリヒ・ヴェルナー・フォン・デア・シューレンブルク駐ソ・ドイツ大使をクレムリンに招き、ソ連は「日独伊ソ四国同盟」を締結する準備がある*12と告げた。条件は、ドイツ軍のフィンランドからの撤退(ボーガス注:当時、ソ連フィンランドと戦争をしていた)、ソ連ブルガリア協定の締結、ボスポラスとダーダネルス両海峡における海軍基地建設のための長期借地権、北サハリンにおける日本の石炭・石油採掘権の放棄だった。しかしソ連侵攻を考えていたヒトラーは曖昧な態度をとり明確な返答をしなかった。スターリンは最後まで四国同盟締結の希望を失わず、ドイツ軍の奇襲を許してしまった。
 松岡外相も「日独伊ソ四国同盟」によってアメリカに対抗しようと考えていた。松岡はそのため1941年3月から独・ソ・伊三国を歴訪し、それぞれの指導者を歴訪した。この結果日ソ間で結ばれたのが日ソ中立条約である。ドイツのリッベントロップ*13外相も同じような構想を抱いていたと言われる。しかしヒトラーの主導により、日伊に通告なく始められた独ソ戦によってその構想は消えてしまった。松岡は直ちに対ソ攻撃するよう主張したが、陸軍内部ではソ連の敗北が明らかになってから参戦する「熟柿論」が台頭したため、結局参戦を見合わせた。

と書いてありますが、不破氏もこの件を取り上げ「領土欲のためにヒトラーと野合しようとして恥じないスターリン」を厳しく批判しています。
 なお、不破氏は「もしドイツが四国同盟を締結し、英国を屈服させるまではソ連相手に戦争はしないという立場だったら歴史はどうなっていたろうか」としていますが小生も同感ですね。そうなったら「日独伊ソによる世界支配」がありえたのかどうか。
 またこの「四国同盟の件で」まんまとヒトラーにだまされたのはスターリンだけではなく日本もそうですが、日本は敗戦直前に

日ソ中立条約の不延長通告の後も、日本はソ連を仲介者とする連合国との和平工作を行っていた(ウィキペ「ソ連対日宣戦布告」参照)。

ということで今度はまんまとスターリンにもだまされます。不破氏は「日本の戦争指導はデタラメだ、情報分析能力が全然ない」と憤慨しています。


■なぜ「政治とカネ」の問題はなくならないのか:白紙領収書、違法献金、政務活動費問題の根底には何かあるのか(上脇博之*14
(内容紹介)
 赤旗記事の紹介で代替。なお、共産党大阪府議の政務活動費不正について紹介しないのはアンフェアかと思いそれについても紹介している。

【白紙領収書】
赤旗
■3閣僚 白紙領収書認める、菅*15官房長官・稲田*16防衛相・高市*17総務相 開き直り “規正法の根幹揺らぐ”小池書記局長が批判、参院予算委
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-07/2016100701_01_1.html
■白紙領収書閣僚 苦しい答弁、小池氏が切り込む
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-07/2016100715_01_1.html
■白紙領収書「悪用できる」、5万〜10万円領収書 元国会議員も「エッ」、さらなる追及に期待の声
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-08/2016100815_01_1.html
■主張『閣僚の白紙領収書:制度ないがしろの責任は重大』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-08/2016100801_05_1.html
■「白紙領収書」疑惑、3閣僚追及に大反響 各紙が小池質問を報道
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-08/2016100801_04_1.html
■白紙領収書“問題ない”の強弁、自民の常識は国民の非常識
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-09/2016100901_01_1.html
■白紙領収書問題 “支出側の記入適当でない”、参院予算委 大門氏が追及 総務省作成「手引」に明記、首相、「ご指摘ごもっとも」と改善表明
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-12/2016101203_01_1.html

 昔なら内閣が崩壊しておかしくない疑惑だが、日本政治、社会も劣化したと嘆かざるを得ない。


【違法献金
赤旗
■西川農水相 違法献金か、補助金受給企業から300万円、首相の任命責任重大
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-14/2015021415_01_1.html
■下村文科相も「違法献金」か、週刊誌報道 無届け団体が寄付
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-27/2015022719_01_1.html

【政務活動費不正】
赤旗
■政務活動費自筆領収書問題、朽原党大阪府議が辞職、私的流用認める 自筆分全額返還
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-27/2016102715_01_1.html
富山市議補選 共産2氏当選、議席倍増で議案提案権、不正解明 市民の期待集める
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-11-08/2016110801_01_1.html
■富山自民市議また辞職、領収書偽造先月に発覚 補選後に一転
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-11-09/2016110915_01_1.html

 投票率が低かったことと自民が過半数を維持したことは残念だが富山市議補選での共産の議席増は素直に喜びたい。なお、富山が氷山の一角でしかないことは間違いないだろう。地方議会の政務活動費に対するさらなる追及が期待される。いずれの不正においても、不正を防止する各種の制度改正が不可欠だろう。また疑惑政治家を落選させる選挙民の良識も求められる。


熊本地震から半年 復旧・復興に何が求められているか(山本伸裕)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
赤旗
■被災障害者の支援拡充を、熊本地震 堀内氏が改善求める
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-05-26/2016052614_02_1.html
■住まいの再建急いで、仁比氏 支援へ弾力的運用求める
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-05-27/2016052705_01_1.html
■復興財源の法案可決、田村貴議員 一部損壊への支援要求
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-06/2016100604_02_1.html
■「一部損壊 調査する」、熊本地震被害 政府が答弁、仁比氏質問
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-12/2016101215_01_1.html


■牛乳・乳製品の安定供給を脅かす指定団体制度の「廃止」(橋本正一)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
赤旗
■生乳取引制度 廃止狙う、規制改革会議提言 北海道補選争点に
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-04-10/2016041002_03_1.html
■主張『指定生乳生産団体:国産牛乳の生産・供給安定こそ』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-04-20/2016042001_05_1.html


■「しんぶん赤旗リオ五輪報道の視点:「選手に温かい」理由:競技者と五輪精神の尊重貫く(勝又秀人)
(内容紹介)
 赤旗記事の紹介で代替。

http://www.jcp.or.jp/akahata/web_daily/cat8/
東京五輪パラリンピック
 開催経費が大幅に膨らむことが予想される2020年東京五輪パラリンピックは、都政改革本部の調査チームが3会場の見直しを打ち出しました。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長はコスト削減に理解を示しIOCと都、組織委員会、国とによる作業部会を提案。開催計画の見直しに向け動き出しました。都民負担を抑えつつ、競技者にベストな環境はどうあるべきかを提案していきます。
◎不正腐敗
 国ぐるみの組織的なドーピングが発覚したロシアをはじめ、再検査によって次々と違反が発覚しています。ロシア選手はリオ・パラリンピックから全面排除されました。薬物汚染の実態解明とともに東京五輪に向けた反ドーピングの課題を考えていきます。
◎戦争用語を使わない
 「敵」や「主砲*18」といった戦争用語を使わない「しんぶん赤旗」のスポーツ報道が注目されています。友情をはぐくみ、平和な社会をつくることに貢献するスポーツは、戦争とは相いれないと考えるからです。相手を尊重し、お互いに成長する―そんな視点からスポーツの面白さを伝えていきます。
体罰・暴力・差別一掃
 トップ競技から学校の部活動に至るまで、指導者による暴力と体罰が問題になっています。また、Jリーグでは人種差別事件も起きました。スポーツ界から暴力や差別を一掃するたたかいと努力を伝えます。同時に、スポーツ団体の自治能力も問われています。「選手を主役」にしたスポーツの民主的発展をはかるためのキャンペーンを強めます。


■メディア時評
【テレビ:共に闘う地元メディア】(沢木啓三)
(内容紹介)
琉球朝日放送『枯れ葉剤を浴びた島2:ドラム缶が語る終わらない戦争』(http://www.qab.co.jp/special/ao2)の紹介。

参考

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/70488
沖縄タイムス『QAB番組「枯れ葉剤を浴びた島2」 民放連で最優秀賞受賞』
 日本民間放送連盟の第64回民間放送全国大会が9日、都内のグランドプリンスホテル新高輪であり、ラジオ番組などを表彰する2016年同連盟賞のテレビ報道番組部門で、琉球朝日放送(QAB)の「枯れ葉剤を浴びた島2〜ドラム缶が語る終わらない戦争」が最優秀賞を受賞した。
 番組は、2013年に沖縄市サッカー場で見つかったドラム缶からダイオキシンが検出された問題を追及。県民の命に関わる問題として焦点を当て、2千ページもの報告書を検証し、元米兵や枯れ葉剤被害に苦しむベトナムも取材した。
 制作したQAB報道制作局の島袋夏子記者は「県民の生命に関わる問題についてしっかり伝えたいと思った。難解な問題だがきちんと取り組めた」。
 新垣康之カメラマンも「受賞をきっかけに全国でも放送されることに期待している」と話した。

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/21958
沖縄タイムス『「基地内の子にとっても危険だ」 サッカー場ダイオキシン、元米軍人が警鐘』
 ベトナム戦争で枯れ葉剤に被ばくして2型糖尿病を発症し、米退役軍人省が補償認定した元米海兵隊員のダン・シェアさん(66)=米国=が14日、高濃度のダイオキシン類を含むドラム缶が発見された米軍嘉手納基地跡地の沖縄市サッカー場を視察した。
 ダンさんは心臓に障がいを抱えた息子を3歳で亡くした経験を振り返り、世代を超えて受け継がれるダイオキシンの怖さを指摘。サッカー場ダイオキシンは「(サッカー場近くにある)基地内の子どもにとっても危険だ」と述べ、動物を捕獲してのダイオキシン蓄積の有無や、自然環境中への流出などを厳密に調べる必要があるとした。
 ダンさんは米退役軍人の平和団体「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」のメンバーで、元米陸軍大佐のアン・ライトさん(69)=同=と枯れ葉剤の処理に取り組んでいるベトナムを定期的に訪れている。
 アンさんは「ベトナムでは、米国政府が数十億円の予算を計上してダイオキシンで汚染された土壌の無害化に取り組んでいる」と紹介し、日本でも徹底して処理するよう求めた。

http://hbol.jp/32092
■ハーパービジネスオンライン『ベトナム戦争の「枯れ葉剤」が沖縄でも使われていた!?』
 今から約半世紀前のベトナム戦争。米国は敵が潜むジャングルを丸裸にするため、枯れ葉剤を散布した。枯れ葉剤には猛毒のダイオキシンが含まれ、これを浴びたベトナム市民や米兵を中心に健康被害が生じている。
 ところがこの枯れ葉剤が、実は米軍統治下の沖縄でも、基地内の除草などの目的で散布されていた? との疑惑が持ち上がっている(米国政府は沖縄米軍基地での枯れ葉剤の備蓄と使用を否定)。
 これまでほとんど知られてこなかった沖縄での枯れ葉剤の実態について、英国出身のジャーナリスト、ジョン・ミッチェルさんは昨秋、著書『追跡・沖縄の枯れ葉剤』(高文研刊)にまとめた。
 本書によると、ドラム缶に詰められた枯れ葉剤が、沖縄の米軍基地内に大量に備蓄され、一部は漏れ出していた。住民の除草目的で横流しされた枯れ葉剤もあったそうだ。そして近年、基地跡地に造られたサッカー場の地中から、枯れ葉剤を詰めたとみられるドラム缶が掘り起こされた――という。
 以下はミッチェルさんへのインタビューである。
(以下略)

*1:著書『それぞれの「戦争論」:そこにいた人たち、1937・南京、2004・イラク』(2004年、唯学書房)、『名作の戦争論』(2008年、新日本出版社

*2:著書『日本外交:反省と転換』(1989年、岩波新書)、『新しい世界秩序と国連』(1991年、岩波セミナーブックス)、『私の平和外交論』(1992年、新日本出版社)、『PKOと日本の進路』(1992年、ささら書房)、『「国際貢献」と日本』(1992年、岩波ジュニア新書)、『新保守主義』(1993年、柏書房)、『「国連中心主義」と日本国憲法』(1993年、岩波ブックレット)、『国際的常識と国内的常識』(1994年、柏書房)、『大国日本の選択』(1995年、旬報社)、『新ガイドラインQ&A』(1997年、青木書店)、『平和大国か軍事大国か』(1997年、近代文芸社)、『中国をどう見るか?』(2000年、高文研)、『集団的自衛権日本国憲法』(2002年、集英社新書)、『戦争する国しない国』(2004年、青木書店)、『13歳からの平和教室』(2010年、かもがわ出版)、『ヒロシマと広島』、『広島に聞く・広島を聞く』(以上、2011年、かもがわ出版)、『すっきりわかる!集団的自衛権』(2014年、大月書店)など

*3:第一〜第四項目のことを考えると「核の使用権を握ってる米軍」とは「米軍の核兵器部隊」と言う意味であり、「米軍全面撤退を意味してるわけではない」と見るべきでしょう。

*4:著書『文化大革命』(1989年、講談社現代新書)、『毛沢東周恩来』(1991年、講談社現代新書)、『トウ小平』(1993年、講談社現代新書)、『中国人民解放軍』(1996年、講談社選書メチエ)、『朱鎔基:中国市場経済の行方』(2000年、小学館文庫)、『中国の権力システム:ポスト江沢民のパワーゲーム』(2000年、平凡社新書)、『尖閣問題の核心:日中関係はどうなる』(2013年、花伝社)、『南シナ海領土紛争と日本』(2016年、花伝社)など

*5:ラオス共産党一党独裁ミャンマーは長く軍政、そしてカンボジアはフンセン首相が1985年から首相を務める長期政権です。

*6:結果的に、「中国支持になる」のだとしても、そして「真意は中国支持」なのだとしても「どんな裁定がでようが支持する気はない」と裁定前にいうことを「中国支持」とタイトルつけるのはおかしいでしょう。俺がタイトルつけるなら「裁定不支持を明言、中国に配慮か」ですかね。

*7:とはいえさすがの反共・産経も「共産国で中国、北朝鮮とも親しいラオスは打倒対象」とは言いません。

*8:駐日大使、中国共産党中央台湾工作弁公室主任(国務院台湾事務弁公室主任兼務)などを経て外相

*9:ダバオ市長を経て大統領

*10:外相(大統領府相、国家顧問を兼務)

*11:著書『学力テスト体制とは何か:学力テスト・学校統廃合・小中一貫教育』(2009年、花伝社)、『小中一貫教育を検証する』(編著、2010年、花伝社)、『教育改革はアメリカの失敗を追いかける:学力テスト、小中一貫、学校統廃合の全体像』(2015年、花伝社)など

*12:なお、四国同盟のもともとの発案者は松岡洋右外相

*13:戦後、戦犯裁判で死刑判決

*14:政治資金オンブズマン共同代表。著書『ゼロからわかる「政治とカネ」』(2010年、日本機関紙出版センター)、『財界主権国家・ニッポン:買収政治の構図に迫る』(2014年、日本機関紙出版センター)、『告発!政治とカネ』(2015年、かもがわ出版)、『追及! 安倍自民党・内閣と小池都知事の「政治とカネ」疑惑』(2016年、日本機関紙出版センター)など

*15:第一次安倍内閣総務相

*16:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)を歴任

*17:第一次安倍内閣沖縄・北方担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)を歴任

*18:「敵」はともかく「主砲」は元の意味は明らかに「兵器」であり、比喩に過ぎず「中心打者」「主軸」「クリーンナップ」など、言い換え(?)が簡単にできますからね。