荒木への批判以外にも色々書いています。
■ハーパービジネスオンライン『国連制裁・韓国人客激減でも東南アジアの北朝鮮レストランが不滅な理由とは?』
https://hbol.jp/123719
ここは、プノンペンを南北に貫く幹線路モニボン通りにある北朝鮮レストラン(以下、北レス)「平壌レストラン」だ。
(中略)
11月末の国連による北朝鮮に対する新たな制裁が決議された後も営業していた。
カンボジアと北朝鮮の関係は良好で、シアヌーク前国王がポル・ポト政権(クメール・ルージュ)誕生前に(ボーガス注:ロン・ノルクーデターによって)平壌へ亡命していた歴史もある。
(中略)
カンボジアと北朝鮮は、元首同士の信頼が深い関係と言える。
11月30日に国連安全保障理事会で決議された北朝鮮に対する新たな制裁の18項目目には、全ての加盟国に対し、北朝鮮が自国の領土内に所有・借用する不動産を外交活動や領事活動以外の目的で使用することを禁止することを決定する。
と記載されている。上記内容を文面通りに解釈すれば、アジア中にある北レスは、営業できなくなるはずだ。しかし、新たな制裁決議後もカンボジアはもちろん、中国、タイ、ベトナムなどの北レスは営業を続けている。
なぜ営業を続けることができるのだろうか。その理由は、各国の北レスは北朝鮮独資ではなく、現地企業との合弁で営業されているからだ。そのため、営業許可や賃貸契約などは現地パートナー名で認められている。つまり、契約上の運営者は現地ローカル企業となり制裁内容に抵触していないと認識されているからだ。
北朝鮮はかなり前から国連など国際的な締め付けが強まることを予想して抜け道となるような対策を練ってきたフシ*1があり用意周到に準備をしてきた結果なのだ。
なかなか面白い記事だと思ったので紹介しました。
■特別調査班へのご協力御願い
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/01/news23652812-0b.html
ばかばかしい。荒木が断らなくても、一民間団体がそんな事をやってるなんて誰も思ってない。
昔の新聞記事とか拾っていくと「えっ!」と驚くような報道が結構あるものです。
つきましては御願いですが、お時間のある方はそれぞれの地元紙の昔の記事などめくってみて*3いただけないでしょうか。不審な事件*4とかお気付きになったら調査会に送って戴けると幸いです。
うんざりですね。「昔の新聞記事から特定失踪者を見つけ出す」とか言い出すんでしょうが、そんなコトして拉致の解決にどう役立つのか。
これまで情報を提供して下さった方の中にも「警察に話したが相手にしてくれなかった」というケースがいくつもあります。
そりゃ相手にされないような「ゴミみたいな情報だから」でしょう。全く荒木と「荒木を野放しにする家族会、救う会、拉致議連」には心底呆れます。
いずれにせよこの一文からは
1)「山本美保さんの遺体発見発表を撤回しない(山梨県警)」など、荒木の思い通りに必ずしも動かない警察を荒木が敵視していること
2)荒木が政治家(拉致議連)や家族会とつるんでるが故に、「荒木の誹謗に憤慨しながらも」批判ができない警察も荒木のことをおそらく激しく敵視しているであろう事
が伺えます。まあ本気で拉致を解決する気なら警察への誹謗*5なんてそれに逆行するんですが、荒木の場合拉致解決なんか本心では全く考えてないですからね。
■有田芳生ツイートにコメント
ストックホルム合意の枠組みでなければ、拉致問題は解決しません。核実験のあとも非公式の交渉は続いています。合意を破棄すれば10年単位で事態は動かなくなるでしょう。いまや勇ましい観念論ではなく、リアルな認識が必要なのです。
全く同感ですね。ストックホルム合意破棄なんて馬鹿な事をしたら解決のめどがなくなるでしょう。
弱るのは「救う会や拉致議連のこうした暴論」に家族会が同調してることです。本当に家族会って何考えてるんだろうと頭痛がしてきます。
■産経『「北朝鮮、先制攻撃能力を強化するとの言及は過去なかった」 韓国側、北の「新年の辞」に警戒』
http://www.sankei.com/world/news/170101/wor1701010029-n1.html
まあ、本気で先制攻撃できるわけもなく誰が考えても牽制でしかないですが、不測の事態が起きかねないからこういうのはやめてほしいですね。
そもそも今のセヌリ党政権は「サード配備」「開城工業団地中止」でわかるように、南北交渉には力を入れず、軍事対応ばかりに力を入れるタカ派政権です。こういう声明をしたらチキンレースで恐ろしい事態になりかねない。もちろんセヌリが軍事タカ派だからこそ、こういう牽制がされるという面はありますが、それにしてもこれはまずいでしょう。
■朝鮮日報『正恩氏 新年演説で異例の自己批判=「能力不足」』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/01/01/2017010100840.html
正恩君がこうした謙虚ポーズをとることは決して悪いことではないでしょう。
なぜなら「虚心坦懐に考え方針変更が必要と考えた」として、彼が今後何らかの方針変更をする可能性が若干ではあれ高まるからです。
朝鮮日報
■読者の意見:朝鮮日報の報道に怒り、もう読む気になれない
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/12/30/2016123000904.html
■読者の意見:朴大統領への失望よりも朝鮮日報への失望の方が大きい
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/12/30/2016123000906.html
未だに「朴大統領を批判するな!」「朴大統領弾劾に賛成し、ついにセヌリ党を離党した非朴派は裏切り者だ、左傾化してる、真の保守じゃない」「朴批判は北朝鮮を利する」だの言う朴信者がいるんですね。信じられません。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/12/30/2016123000906.html
李明博(イ・ミョンバク)政権の時も家族や親戚による不正、四大河川開発関連の疑惑など問題は多かったが、それでも(朝鮮日報は)自制してきた。それがなぜ今の政権に対しては厳しい批判を続けるのか。
そりゃ李以上に朴の疑惑が酷い上に、動かぬ証拠も沢山出ているから、その結果、国民の朴への怒りもすさまじいから、でしょう。
「李を追及しなかったように朴もかばえ」て正気じゃないですね。
■海陸全力を挙げて戦い
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/01/news23642811-b5.html
「海陸全力を挙げて戦い、余力をもって米英にあたる」
前にもメールニュースで書いたことがありますが、先の大戦で陸軍と海軍が犬猿の仲だったことを揶揄した言葉です。
全く荒木の馬鹿さには心底呆れますね。「それ拉致問題と何の関係があるんだよ」ですね。
なお、「海陸全力を挙げて戦い、余力をもって米英にあたる」というのは勿論あくまでも皮肉です。
いくら何でもそこまで米英を舐めてるわけもない。
そんな状態で世界中の大国相手に戦争して米国以外にはほとんど負けなかったというのは考えてみれば凄いことなのかも知れません。
これまた、そんなことは拉致問題と何の関係もない。そもそも「世界中の大国相手」という荒木ですが「格上、ないし互角」と言える相手と戦ったのは俺の理解では「日清戦争(1894年、清朝=中国)」「日露戦争(1905年、ロシア)」「太平洋戦争(1941〜1945年、米英)」の3つしかない。
その他の戦争は「義和団事変鎮圧(1900年)」「第一次世界大戦*6(1914〜1918年)」「シベリア出兵(1918〜1922年)」「満州事変以降の日中戦争(1931〜1945年)」と「格下の相手*7」ばかりです。
(ボーガス注:救う会、家族会の妨害で国交正常化時の経済支援予定はチャラになり)金正日は騙されたことになり、「日本というのは何とずるがしこい国か」と思ったかもしれません。
まあ別に「ずる賢い」とは思わなかったでしょう。小泉政権が最初からだます気ではなく、「救う会や家族会の非難に屈服して、結果としてだますことになった」ということは向こうも分かってるでしょう。ただそうなったことで「まただまされてはかなわない」ということで北朝鮮が交渉のやる気を失った可能性は否定できないでしょう。なにせ「特定失踪者」なんて与太を持ち出し、「小泉訪朝後も北朝鮮拉致がある」とデマカセほざいてる家族会、救う会に日本政府が調子をあわせてるわけですから。
まあ、「特定失踪者」だの「小泉訪朝後も拉致がある」だのの与太を放置してるようでは日朝交渉の進展は見込みづらい。家族会も「本気で拉致問題を解決したいなら」いい加減救う会の与太に調子を合わせるのは止めるべきでしょう。
「北朝鮮の体制など潰してやる」という立場と「自分だけは皆さんの立場を理解している」と北朝鮮に寄り添う(?)人が、気がついたら共同謀議で拉致被害者救出の役割分担をすることになるかも知れません。
「北朝鮮の体制など潰してやる」というのが荒木ら救う会であることは公然の秘密ですがまさか荒木自ら公言するとはねえ(呆)
それにしても「共同謀議で役割分担」つうのはどういう意味なんでしょうか。荒木は「外務省*8の交渉路線を黙認してもいい」つうことなんでしょうか。良く意味がわかりません。
■嘘の連鎖
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/12/news2363281231-.html
山本美保さんDNAデータ偽装事件
正直、何度もこの件には突っ込んでて「飽きつつある」ので軽く流します。「山梨県警が足利事件のようなDNA誤鑑定した」ならまだしも「拉致問題を沈静化させるための故意の捏造、小泉政権も荷担した疑いがある」なんてあり得ない与太話を放言する荒木には心底呆れます。
そして荒木の与太を容認する家族会にも呆れます。本当に何考えてるんですかね。それにしても一般人が荒木のように警察を誹謗中傷したら確実に逮捕・起訴されてるでしょうに逮捕・起訴されないんだから背筋が寒くなります。たかがチンピラ右翼・荒木に「家族会や巣くう会、拉致議連」を恐れて警察が手が出せないと言うんですから。
「荒木レベルで政治的配慮で手が出せないんじゃ、政財官界の大物(例:大臣経験者の大物議員、経団連役員経験者の大物財界人、中央省庁の局長級)なんか警察には手が絶対出せない、つうことやん」ですよね。
■一点突破・全面展開
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/12/news2361281229-.html
動かすためには根本的な部分に穴を空けるしかありません。昔の学生運動華やかなりし時代、来年こそよく言われた「一点突破・全面展開」を何とか実現しなければと思います。それができれば一気に変わる手前までは来ていると認識しています。その突破口がどこにあるのかはまだ分かりませんが
「だから何をどう一点突破して、何をどう全面展開すんの?」「『沖縄県知事選で翁長候補*9で勝利して一点突破して、それを全国規模での野党共闘に全面展開したい(共産党)』『社長引責辞任に至った電通の過労死追求を一点突破に全国規模での過労死撲滅運動に全面展開したい(過労死問題に取り組む人々)』とかある程度具体的じゃなきゃだめでしょ?」「突破口がどこかは分からない、じゃそんな事言ったって意味ないでしょ?」ですね。小泉訪朝から14年も経ってこんな無内容な精神論ほざいてるバカ・荒木を良く家族会も支持できるもんです。家族会は荒木に腹が立たないのか。俺だったら荒木にマジギレしてますよ。
■産経【主張】拉致問題 何一つ進展なく越年する
http://www.sankei.com/column/news/161230/clm1612300001-n1.html
めぐみさんは昭和39年10月、東京五輪開幕の直前に生まれた。早紀江さんは「次の東京五輪までに絶対にめぐみを返してほしい」と訴えている。
「え、今から4年後の2020年までで、いいの?。今すぐじゃなくて?」ですね。まあ今の状況じゃ2020年でも解決するか疑問ですが。
拉致を北朝鮮指導部の人権犯罪として国際刑事裁判所(ICC)に付託するため、国連の場においてロシアと中国を引き込まなくてはならない。
普通に考えてそんなん無理ですけど、本気で「中国を引き込みたい」のなら「南京事件資料ユネスコ登録での中国への因縁つけ」「稲田の靖国参拝」など「中国の反感を無駄に買う行為はやめろ」つう話です。AIIBにもとっとと入った方がいい。
■大森勝久ブログ『非アメリカ的次期大統領トランプ氏によってアメリカと自由主義世界は危うくなる』
http://ameblo.jp/omorikatsuhisa/entry-12232421131.html
オバマ大統領はアサド独裁政権の退陣を要求した。これに対して、アサド独裁政権を支持支援するロシアの独裁者プーチンが反発したのだ。するとトランプ氏は、「どんな国も『米国は特別な国』などという話は聞きたくない。侮辱されたことになるからだ」(2013年9月、テレビ番組で)とオバマ大統領を批判したのである(演説、発言等は11月12日付読売新聞より)。つまりトランプ氏は独裁支配者のプーチンやアサド政権の側に立ってアメリカを非難したのである。確かにオバマ大統領はこの時、シリア・アサド政権に対する正義の軍事介入をすることはなかったから、弱腰だとの批判は免れない。しかし侵略者プーチンと仲良しのロシアの尖兵の安倍首相を糾弾できない日本人に、オバマ大統領を批判する資格は一切ない。
オバマ大統領は弱腰ではあるが、独裁侵略国家ロシアのウクライナ侵略とクリミヤ半島略奪(2014年3月)を非難して、NATO諸国、 EU諸国を結集してロシアに経済制裁を実行した。
(中略)
トランプ氏は選挙戦を通じて、クリミア半島はロシアのものだとか、ロシアの侵略強奪を受け入れて、米国主導の経済制裁も解除する意向を表明してきた。またシリアに関して、ISと戦うためにロシアやアサド独裁政権と協力する考えも表明した(11月12日付読売新聞)。
(中略)
クリントン氏は「欧州の同盟国と連携して欧州でのロシアの侵略行為を阻止し、プーチン大統領に代償を払わせる」という外交政策を掲げた。クリントン氏とトランプ氏でどちらが次期大統領にふさわしいかは明明白白である。天と地の違いだ。
トランプ氏は選挙中、プーチンを「有能な指導者で、オバマ大統領よりも優れている」と繰り返し讃え、プーチンもトランプ氏を「卓越した才能ある人物だ」と評価した。トランプ氏は2015年9月の党員集会で、「私ならプーチンにも尊敬される大統領になる」とも発言した。本年9月の第1回テレビ討論会ではトランプ氏は、「プーチン大統領とうまくやれればそれでいい」と発言し、クリントン氏から「ロシアの操り人形だ」と批判された。
「反ロシア」大森氏にとっては「ロシアに接近しようとしてるトランプ」よりは「ロシアに批判的なクリントン」の方が良かったわけです。
■日刊スパ『豊洲、五輪だけじゃない。マスコミが報じない小池*10知事の拉致問題対策の本気度』(扶桑社)
https://nikkan-spa.jp/1264007
(ボーガス注:小池知事が)朝鮮大学校への認可取り消しまで踏み込むことができれば、拉致問題は新たな局面を迎えることができるかもしれない。
さすがフジサンケイグループの扶桑社です。そんな事と拉致の解決と何の関係があるのか。言ってることが馬鹿すぎて心底呆れます。
■中波放送「しおかぜ」停波
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/12/news2359281227-.html
ぐだぐだ言い訳していますが要するに金欠が理由だそうです。
■殺人事件はなかったのか
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/12/news2358281226-.html
「北朝鮮工作員は日本国内で拉致以外に例えば殺人とかやってなかったのか、日本国内の未解決殺人事件に北朝鮮工作員の犯行はないのか」てバカバカしいですね。根拠レスで放言していいなら「三億円事件は北朝鮮の犯行ではないか」「国松警察庁長官狙撃は北朝鮮の犯行ではないか」とか何でも言えるわけです。
でもそんな事言ったって証明のしようがないし、なんの意味もない。ただバカバカしいだけです。
■産経【主張】朝鮮学校への補助 不適切な公金支給やめよ
http://www.sankei.com/column/news/161226/clm1612260001-n1.html
不適切な支出なんてもんはどこにもありません。こんなもんを騒いでるのも産経だけです(いや、読売も産経の同類だったか?)。朝日、毎日、日経などは「朝鮮学校支援を訴えてるわけでもない」が産経のような朝鮮学校潰しも叫ばない。当たり前の話で「朝鮮学校はウヨとして嫌いだから潰したい」なんてもんにはなんの合理性も正当性もないからです。「日本人であること」「そしてこんな在日差別がまかりとおってること」に心から屈辱と申し訳なさを感じます。
■河信基の深読み『金正恩政権の寿命は残り2年±α』
http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/47263851.html
バカバカしいですね。「制裁してるから崩壊して欲しい」という願望と「崩壊しそうにない」現実を混同してどうするんでしょうか。まあ、「金正恩政権崩壊」を願う気持ちもよく分かりませんが。もちろん「金正恩政権は〜、千代に八千代に細石にこけの生すまで」続いてほしいとは俺も思いませんが「内戦になったユーゴのように」下手な形で崩壊されても周辺諸国が困ります。
■讀賣新聞『北拉致 蓮池さん講演』
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20161223-OYTNT50053.html
「法務省が主催」と言う辺りを高く評価したと思います。まあ法務省は救う会や家族会に非難されれば「蓮池薫氏の見解と政府見解は必ずしも一致しません」と言い訳するのでしょうが。
蓮池さんは「北朝鮮が最も求めているのは見返り。インフラ整備など軍事利用されない経済協力が必要」と指摘した。
「経済支援とのバーター以外には拉致の現実的解決策はないby蓮池兄弟」といういつもの「代わり映えしない話」ですが全く正論だと思うので「改めて」紹介しておきます。こうした正論を家族会はいつまで無視し続ければ気が済むんでしょうか。
■スプートニク日本『制裁は北朝鮮を戦争へと追いやる』
https://jp.sputniknews.com/opinion/201612233173559/
制裁で北朝鮮を追い詰めることは可能だが、その状態こそが軍事衝突の発生という観点からは最も危険な状態なのである。他に外交問題の解決手段を失った北朝鮮指導部が、最後の手段として戦争に走ることは十分にあり得る。
(中略)
このようなことから、私は、朝鮮半島の緊張緩和は北朝鮮との協力および貿易を発展させることによってのみ可能になると考える。活発な貿易は利益をもたらし、金正恩は緊張がエスカレートした場合にその利益が失われることを恐れるようになるだろう。さらに、客観的に見て、貿易の活性化は純粋な軍事計画から資源や原料を引きはがすことにもなる。
小生も全く同感です。そしてこうした考えから行われたのが金大中、盧武鉉政権時の太陽政策のわけです。
■12月23日付新潟日報
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/12/1223-9109.html
荒木の与太をそのまんま記事にしてるんだから新潟日報には心底呆れます。こういうのをマスゴミと言います。
大体「松本瀧雄・元新潟中央署長(故人)は生前私、荒木に『めぐみさん失踪は発生直後から北朝鮮拉致だと思ってた』と言った」なんて荒木発言を何故信用できるのか。「死人に口なしで荒木がデマってる」と考えるのが自然でしょう。
■朴大統領弾劾運動の背後に北朝鮮勢力 現実になりそうな「韓国の消滅」(櫻井よしこ)
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/12/24/6642
タイトルだけで唖然ですね。よしこも本気で言ってるわけではないでしょう。単に韓国野党を敵視するよしこが北朝鮮シンパのレッテルを貼ってるだけです。
■日本が「拉致」を解決できない理由(櫻井よしこ)
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/12/22/6634
現行憲法下では日本はまともな国にはなりえないのである。現行憲法の精神に染り続ける日本は到底、国たり得ない、従って、拉致被害者も救えない
以上は櫻井よしこの寝言、放言です。
日本が拉致を解決できない理由、それはよしこや救う会らウヨが「拉致の解決には改憲が必要」とデタラメなことを言い、それを家族会が容認しているからです。このよしこ記事でもよしこは「拉致の解決には改憲が必要」と放言しています。
改憲の是非*11はともかく「拉致と改憲と関係ない事」は憲法九条がない韓国に拉致被害者がいることで明白です。
「日本人皆が毎日牛乳を飲めば拉致が解決する」「首相が靖国参拝すれば拉致が解決する」「日本がAIIBに参加すれば拉致が解決する*12」とかそのレベルの滅茶苦茶な与太「拉致の解決には改憲が必要」を家族会が黙認するようでは拉致が解決しないのも当然です。
もちろん「拉致と改憲は関係ない」し、当然ながらこれでは小生のような護憲派は到底、拉致被害者家族会を支援できないからです。
いや護憲派でなくても「狂信的改憲派でない限り」こんなデマがまかり通る状況で拉致被害者家族会を応援しようとは思わないでしょう。
10月下旬、都内の友愛会館で開催された拉致問題解決を目指す集会で横田早紀江さんが近況を語った。
「主人の具合がはかばかしくありません。私自身も、あちらこちら具合が悪くて困っています」
そんな泣き言を抜かしても俺は今さら同情しません。健康なときに訪朝してウンギョンさんに会えば良かっただけの話です。とりあえずこのままでは「優柔不断なのが自業自得とは言え」滋さんがかわいそうなので「滋さんを尻に敷いて」、彼の訪朝を妨害した「悪妻」早紀江には本当に早く死んで欲しい(少なくとも滋さんより先に死んで欲しい)」ですね。滋さん死後、早紀江が無茶苦茶な暴言吐くのを見たくありませんし。
俺にとって早紀江とは「マンガ・だめオヤジ*13のオニババ」なみの糞ババアです。
「オニババ」早紀江が死ねば「だめオヤジ」滋さんも訪朝できるかも知れません。いやわかりませんけどね。
「救う会」は毎年のように、韓国やタイの拉致被害者の家族を日本に招いてきたが、ある年、父親を拉致された韓国の女性が訴えた。訴えは、(ボーガス注:小泉訪朝で拉致被害者を取り戻した)日本が羨しいという一言に凝縮されていた。
という韓国女性の思いを足蹴にし、小泉訪朝を罵倒するんだから救う会や家族会、よしこらウヨは本当にバカです。
「若い記者のその質問に、私の方がびっくりしました。詳しく話すわけにもいきませんので、私は『国家の意思の問題です』と答えました」
「私」とは中山恭子のことですがバカバカしいですね。そんな精神論で解決すれば誰も苦労しません。「大和魂によって太平洋戦争で米国に勝つ」とかそのレベルの与太です。もちろん「問題を解決するため」には拉致に限らず正しい方法論が必要です。
■警察は何を隠しているのか
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/12/news2355281221-.html
もちろん隠してる呼ばわりする根拠は何もありません。ばかばかしくて話にならないですね。
■朝日新聞『吉見教授の控訴棄却 桜内元議員の発言めぐり』
http://www.asahi.com/articles/ASJDG3QBBJDGUTIL010.html
■朝鮮新報『吉見裁判/地裁に続き請求棄却:法の公正性問われる不当判決』
http://chosonsinbo.com/jp/2016/12/sk1216-8/
地裁判決を維持するとかもうわけがわかりませんね。桜内発言のどこが「吉見氏に対する名誉毀損に当たらない」のか。
裏で安倍の恫喝でもあるのか、と疑いたくなります。朝鮮学校無償化除外の裁判でも地裁が「差別じゃない、違法じゃない」と安倍に媚び出すんじゃないかと背筋が寒くなります。
■国基研「オスプレイの不時着に思う」太田文雄(元防衛庁情報本部長)
http://jinf.jp/feedback/archives/19713
3日(火)の夜、沖縄県名護市の海岸に米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイが不時着した。これに対し、在沖縄米軍トップのニコルソン四軍調整官(海兵隊中将)が、抗議に訪れた沖縄県の安慶田副知事に対し、パイロットは住宅地を避けて海上に不時着させたと説明し、県民や住宅に被害がなかったことは「感謝されるべきだ」と述べたと報じられ、批判を浴びている。
ニコルソン調整官の発言は誤訳された可能性が指摘されている。
おいおいですね。通訳がその場にいるとしたら「米軍の通訳」でしょうに「誤訳だからニコルソン調整官は悪くない」とでも言う気でしょうか。呆れて二の句が継げません。
■兄弟と友人
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/12/news2354281218-.html
「日本と韓国は友人か兄弟か、答えは兄弟である。なぜなら友人は選べるが兄弟は選べないから」
こういう話を教えてくれたのは元海自で潜水艦長をしていた中村秀樹さん。
この場合の「選べない」つうのは「隣国が選べない」つう意味でしょう。でそれは何も「日本と韓国」だけじゃない。日本で言えば「中国、北朝鮮、ロシア」がそうです。たとえばアメリカだと「カナダ、メキシコ」が、英国だと「EU諸国」なんかがそうでしょう。
で選べない以上「それなりに仲良くやっていくしかない」。その場合、日韓関係を例にすると当然ながら「日本が全部悪い」つう事もない代わりに「韓国が全部悪い」つうこともない。お互いに問題があるわけでそれを認めてうまくやっていくしかない。荒木らウヨのように「日本は何一つ悪くない、慰安婦は公娼だ」なんつうのは話になりません。つうかこれって「韓国の協力を得る事が拉致解決に必要」て話にしない限り、「荒木にとってのメインテーマであるはずの」全然拉致に関係ないですよね。
【追記1】
後で気付いたんですが、この荒木の話って元ネタはいわゆるスターリンジョークですね。
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/2261/sekaishi/j-commu-01.htm
東欧諸国の人たちが集まって言った。
「ソ連はわれわれを兄弟国というが、なぜだろう。」
ハンガリー人が答えた。
「もちろん、仲がいいからさ。」
ポーランド人がすかさず反論した。
「それは、違うね。友達は自由に好きな奴を選べるが兄弟は選ぶことができないからね。」
さすがに荒木も韓国を「スターリンジョークにおけるソ連」扱いはしてないと思いたいところですが、非常識な男が荒木なのでそこは分かりません。
【追記2】
「肉親(例:横田夫妻にとってのウンギョンさん)は選べないが友人(例:横田夫妻にとっての家族会や救う会)は選べる」というのは荒木の言うとおりですが何故か「友人を肉親より大事にしている」珍人物が横田夫妻です。
■ヤクザの出入り
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/12/news2353281216-.html
ヨンビョン島砲撃について「ヤクザの出入りみたい」といったところで拉致が解決するわけでも何でもない。
ヤクザと交渉しなければならない外務省の皆さんも大変です。やはりヤクザと渡り合うのはそれに相応しい人間がやった方が良いような気がします。場合によっては出入りも必要になるでしょうから。それとも本職(?)に業務委託するとか。
冗談にしても最低最悪です。荒木と「荒木を容認する家族会」の馬鹿さには心底うんざりします。
大体荒木以外が「日朝交渉は山口組に任せたらどうか」といったら家族会はそれ容認するんですか!、て話です。
■「活躍する女性が集う」
http://jinf.jp/news/archives/19704
12月16日、櫻井よしこ・国家基本問題研究所理事長は、国基研客員研究員である杉田水脈氏、ジャーナリストの大高未貴氏、気象予報士の半井小絵氏など様々な世界で活躍している女性らと懇談をもった。
半井はどうやらウヨのようです。
半井の名前でググると
https://twitter.com/hayakawa2600/status/765769839927582725
・産経がやってる「大東亜戦争を語り継ぐ会」、今月末の大阪の集会は、司会が半井小絵女史らしい。(ボーガス注:半井がそう言う人間とは思ってなかったので)ちょっと衝撃
・やはりDHC*14の番組に出演したのが躓きの石か
https://www.dhctheater.com/movie/100112/
pandaokyo
@aoyamaaay
@hayakawa2600
半井小絵さんって知らなかったので「半井小絵さんって誰?」って検索したら本人のブログもこんなかんじでした。http://ameblo.jp/nakarai-sae/entry-12190886407.html
「8月15日 その②」
終戦の日に靖国神社に参りました。
驚いたのは、若い日本人や外国人の方々が多いことでした。インドの国旗を掲げた方々は、植民地からの独立は日本のおかげだとして、「インド独立記念日」に靖国を参拝されているそうです。
なんてのがヒットします。なお「半井が出演する」DHCの番組は出演者が
https://www.dhctheater.com/season/261/
・青山繁晴、百田尚樹、井上和彦、ケント・ギルバート、上念司、有本香、小川榮太郎、武田邦彦
などと完全にウヨの巣窟です。
よしこや杉田、大高らウヨとつきあっても半井にメリットがあるとも思えないんですがねえ。まあ、これはよしこらウヨの方も半井と付き合ってどんな利益があるのかわかりませんが。
■産経【北朝鮮情勢】拘束の牧師に面会 カナダ外務省、釈放協議か
http://www.sankei.com/world/news/161215/wor1612150064-n1.html
拉致ではないですが「身柄拘束されてる」と言う意味では同じ話です。で、こういうときはもう「交渉しかない」わけです。常識があれば「カナダ軍を突入させよう」なんて救う会みたいな馬鹿な事は言わない。
要するに大使館はないもののパイプはあるわけです。日本はその点どうなんですかね?
リム氏は昨年1月に北朝鮮へ入国後、体制転覆を図ったとして拘束。同12月に国家転覆陰謀罪で無期労働教化刑(無期懲役に相当)を言い渡された。
リム氏が何やったか知りませんが、仮に「反北朝鮮行為」をやったにせよ、せいぜい「立ち入り禁止地帯に勝手に入った」「反北朝鮮ビラをまいた」「北朝鮮政府に反体制派認識されてる人間に会った」とかその程度でしょう。
「無期懲役に当たる程の大事件」、たとえば「文世光事件(朴チョンヒ暗殺未遂)のような大事件」を画策したとか、実行したとか言うことは普通に考えてあり得ない。ただまあ、その点は交渉においてはカナダも解放最優先で「あいまいにごまかす」でしょう。
■ハンギョレ『黄教安体制後、国定教科書再び強行…野党「必ず廃棄」』
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/25958.html
今時、国定教科書なんて正気の沙汰ではありませんが、まあ所詮、黄(大統領代行を務める首相)は朴の選んだ総理ですからねえ。結局「セヌリを下野させる以外に道はない」てことでしょう。
■朝鮮日報『北朝鮮の柳京ホテル 来年開業か=着工から30年』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/12/15/2016121501576.html
柳京ホテルは1987年に着工したピラミッド型の105階建て超高層ホテル。高さ約330メートルで客室数は3000室に上る。1989年の完工を目指したものの1992年に資金難で工事が中断した。鉄骨がむき出しのまま放置され「世界最大の廃虚」などと呼ばれたが2008年にオラスコムの投資で建設が再開した。
エジプトの外交筋らによると、オラスコムのナギブ・サウィリス会長が今月初めに平壌を訪問していたことが分かった。
2008年に北朝鮮に進出したオラスコムが重点を置いている事業は、北朝鮮の移動体通信事業と柳京ホテルの建設工事だ。
まあ現時点では判断がつきかねますが今後の報道に期待したいところです。
■日露関係を左右するプーチン*15の人柄(桜井よしこ)
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/12/15/6622
プーチン氏とはどんな人物なのか。
(中略)
北海道大学名誉教授の木村汎氏*16の近著、『プーチン:人間的考察*17』『プーチン:内政的考察*18』(いずれも藤原書店)は、合わせて1200頁余、ロシア及びプーチン分析では他の追随を許さない。
プーチン像を、木村氏は「人誑(ひとたら)し」という言葉で鮮やかに表現した。
まあプーチンに限らず政治家とは本来「人たらし(人心掌握にたけている、ある種の人間的魅力がある)」でなければつとまらないでしょう。安倍や朴クネはどう見ても「人たらし」じゃありませんがそれは彼らには「親の七光り」があるからです。プーチンのようなたたき上げは「人たらし」じゃないと、つまり上司(例:エリツィン前大統領)の引きや、同僚、部下の支持がないとやっていけません。
木村氏はさらにジョージ・ブッシュ前米大統領が如何に「めろめろ」にされたかも描いた。反ソ、反露主義のブッシュ氏は、大統領就任後、なかなかプーチン氏に会おうとしなかったが、2001年6月16日、とうとう会談した。そのときプーチン氏は、幼いときに母親から貰った十字架を見せて、マルクス主義の下でロシア正教の信仰が禁止されていた少年時代に、母親の計いで洗礼を受けた体験を、ブッシュ氏に静かに語ったそうだ。
ブッシュ氏は明らかに心を動かされ、次の言葉を残している。
「私はこの男(プーチン)の眼をじっと見た。彼が実にストレートで信頼に足る人物であることが判った」。
英国人ジャーナリストのロックスバフ氏は、「ブッシュは、プーチンの釣針に見事に引っ掛った」と評した
ブッシュもそこまでバカじゃないでしょう。おそらくもっと国益を考えてる。単に反プーチン派に「プーチンは信用できる奴だ」といいたいだけです。
木村氏はこの人誑しイメージとは異なる別のプーチン評も紹介する。
「プーチンは自己(および家族)のサバイバルやセキュリティを何よりも重視し、この目的達成を人生の第一義にみなして行動する人間」(プーチンの公式伝記『第一人者から』の執筆者)であり、プーチンの胸深くには、「己が何が何でも・サバイバル・せねばならないという欲望が、一本の赤い糸のようになって貫いている」と、断じるのだ。
上半身裸で馬を駆ったり、釣りをする姿を、プーチン氏は好んで映像にとらせる。そこから連想されるマッチョなイメージとは正反対に、彼は「臆病すぎるほどの慎重居士」だと木村氏は見る。
従ってプーチン氏はいかなる人間をも絶対的に信頼することはない。常に複数の人間に保険をかける。状況が動いているときにはとりわけそうだ。
「自己保存意識が強い」「最悪の事態を想定してしっかり保険をかける」なんて政治家としては当然の態度です。
側近による反乱、宮廷クーデター
その可能性は極めて低いでしょう。なにせ「メドベージェフ」が建前ではプーチンの上司だった時代(メドベージェフ大統領、プーチン首相)が一番「反乱に適した時代」だったでしょうがそんな事は起きなかったわけです。
ロシア人の82%がプーチン大統領を支持し、同じく82%がロシアは深刻な経済危機に直面していると答えた。
要するに野党が「プーチンをうまく攻めることができてない」ということです。
■有田芳生ツイートにコメント
有田芳生
北朝鮮の特別調査委員会が残留日本人の調査をしたのは2014年。10数人の生存がわかり、すべて帰国を望んでいました。そのうちのひとり丸山節子さんは日本にいる弟が会いに行ったとき、涙を流して帰国を求めました。しかし日本政府は動かず。丸山さんは15年1月に亡くなります。人道問題です。
勿論こうなったのは救う会と家族会のせいであり彼らの罪は重いと言うべきでしょう。であるからこそ俺は「冷酷非道な」家族会には何一つ同情しません。
有田芳生
地下鉄に乗ると拉致問題の啓発ポスターを眼にしました。「必ず、救い出す」がメインの主張で「必ず生きている」とある。願望はわかるが、虚偽はダメ。「必ず生きている」証拠を日本政府は持っていない。韓国筋のまったく根拠ない情報を振りまいて家族を翻弄する「救う会」幹部の言動は無責任の極みだ
ついに有田氏も思い切った発言をしていますね。全く正論ですがただこれいうと確実に「救う会の奴隷と化した」家族会が有田氏を敵視しますよね。まあそれでもいいと覚悟したんでしょうか?
■日経『拉致相、国際刑事裁判所に金正恩氏提訴を検討』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS10H18_Q6A211C1PE8000/
加藤勝信拉致問題相は10日、都内で開いた日本人拉致問題に関する国際シンポジウムに出席した。北朝鮮に拉致問題の解決を促すための圧力として、金正恩(キム・ジョンウン)委員長を人権侵害などの罪で国際刑事裁判所(ICC)に提訴する可能性を検討する考えを示した。
要するに荒木の
■金正恩を法廷に
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/12/news23489281210.html
に調子を合わせてるわけですが笑えない冗談も大概にして欲しいですね。
日経が
と書くように非現実的なことは言っても意味がない。いや正直「中国やロシアが拒否権発動する」のはほぼ確実でしょうが、仮に発動しなくてもこんなん現実性がない。大体、拉致の解決にこんなことがどうつながるのか。
10日のシンポジウムに出席したICC被害者信託基金*19の野口元郎*20理事長は、安保理を通さなくても、同じく拉致問題を抱える韓国と共同でICCに提訴することは「国際法上、十分可能だ」と指摘した。野口氏は、旧ポル・ポト派の大量虐殺などの罪を裁くカンボジア特別法廷で国際判事として責任者を裁いた国際司法の権威の一人だ。
これに対し、加藤氏は「安保理を通さないICCへの提訴の可能性は、拉致問題に真摯に向き合おうとしない北朝鮮への選択肢を検討するうえで大変興味深い」と強調した。
なんてのも勿論非常識の極みです。野口氏が「ポルポト派国際法廷判事経験者」の「国際法の権威」だろうとよくもまあこんな馬鹿が言えるもんです。仮に法的に可能性でも政治的には無意味でしょうよ。
裁判当時は完全に落ちぶれて「文革当時は支援していた中国も支援を辞めて見捨てたポルポト一派」と「国連加盟国で中露が支援してる」北朝鮮と全然違うじゃないですか。そんなん韓国も共同提訴なんかするわけもない。
まあ野口氏は「元最高検検事」で検察庁に本籍があるお役人なのでこう言わざるを得ないのでしょうが。下手な事言ったら「外務省を追放された田中均氏みたいに」お役所に戻れなくなりますからね。
大体「おたくの国家元首をICCに提訴する事を検討してる」と言われて日朝交渉したがるバカが何処にいるのかという話です。どう見ても北朝鮮を挑発することによる「日朝交渉潰し」を疑われても仕方がない。あきれるのはこうした動きを家族会が批判したり距離を置いたりするどころか歓迎することですね。
「経済支援とのバーターで取り戻すしかない」という蓮池兄弟の意見に何故従わないのか。
まあ加藤氏も本気で言ってるわけではなく「検討はします(提訴するかどうかは確約できません)」つうだけのリップサービスでしょうがそれにしても呆れる話です。
■金正恩を法廷に
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/12/news23489281210.html
本文読まなくてもタイトルだけで内容の大筋は分かります。
以前、ピノチェトが大統領辞任後、反体制派の虐殺で刑事告発されたことがありましたが
1998年に病気療養のために渡ったイギリスで、スペインの司法当局の要請(チリ在住のスペイン人に対する弾圧の罪で)を受ける形でジャック・ストロー*21内相(当時)が拘束を指揮、逮捕した。拘束をめぐっては、拘束をめぐっては、国家元首を他国が裁くことの是非、チリとの外交関係悪化をめぐって論議が起こったが、イギリス政府は2000年3月2日、最終的に病気で裁判に出るのは無理だと診断*22されたためチリ帰国を認めた。
2000年には、チリの市民団体がピノチェトを告発し、事件を担当するサンティアゴ高裁のフアン・グスマン判事は、2000年12月1日にピノチェトを殺人及び誘拐罪で起訴。しかし、12月11日にチリの高裁が、12月20日には最高裁が、ピノチェトに対する精神鑑定が行われていないことを理由に、起訴を一旦無効とした。翌2001年1月29日に、グスマン判事はピノチェトに対する精神鑑定と事情聴取を行った上で、再起訴に踏み切った。しかし、2001年7月1日、サンティアゴ高裁は「ピノチェトは痴呆で裁判を受けられない」としてこれを却下し、翌月には最高裁もこの判断を支持した。しかし、アメリカのテレビ局のインタビューに答えていたことなどから、痴呆というのは嘘ではないかという声が高まり、2004年8月には最高裁に免責特権を剥奪された。
2004年12月、サンティアゴ控訴裁は、左派の活動家に対する誘拐・殺人の罪でピノチェトを告発したが、2005年9月には、チリ最高裁は、最終的にピノチェトの健康状態から裁判に耐えられないとして罪状を棄却した。しかし、ピノチェトには在任中の2700万ドルと言われる不正蓄財の容疑でも捜査が進められ、妻と息子が逮捕され(妻は高齢のためその後保釈)、2005年10月にはピノチェトと家族の全ての資産が差し押さえられた。又、2006年10月25日には、香港の銀行に9tもの金塊を所有している事が明らかになった。しかし、2007年10月26日、サンティアゴ高裁は、嫌疑不十分でピノチェトの妻子とその側近らの立件を断念するとともに、身柄の拘束も解く事になった。
2006年12月10日14時15分、心不全のためサンティアゴ市内の軍病院にて91歳で没した。
ということで結局彼に対する裁きはうやむやに終わりました。ことほど権力犯罪を裁くことは難しい。
現実問題、「国際裁判でアレ国内裁判でアレ」裁かれてるケースなんてポルポト派とか「大統領辞任後の全斗煥(光州事件と不正蓄財)」とか落ちぶれた連中ばかりのわけです。
ましてや、そんな現実性の低いコト主張して拉致被害者救出に役立つのか。荒木の言ってる事はたとえて言うなら「シベリア抑留当時」に「シベリア抑留の罪と北方領土不法占拠の罪で法廷でスターリンを裁きたい」というようなもんです。そんな事言って本当に裁けるのか。あるいはそんな事言って島は戻ってくるのか、シベリア抑留者は帰ってくるのか。いずれもノーでしょう(ちなみに不破哲三氏も『スターリン秘史』で触れてますがスターリンは「カチンの森虐殺」といった明らかな戦争犯罪をやっています)。
まあ、もちろんスターリン生存時にはICC(国際刑事裁判所)はないですけど。
あるいは、「習近平をチベット弾圧の罪で裁きたい」というようなもんです。
これについては以前、小生もどこかの記事に書いた気がしますし、id:Bill_McCreary氏記事『ダライ・ラマの超問題発言? 誤解? スペインでの逮捕状*23』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/e80a565a26114ef9e27648a13c089491)で江沢民や李鵬について、刑事告発の動き*24があることが触れられていますが。
ただこの刑事告発だってダライラマ・チベット政府はノータッチですし、江沢民*25(元国家主席)や李鵬*26(元首相)は大物で「今も首相退任後の岸信介のように」隠然たる影響力もあるでしょうが、現役じゃない。かつ訴えてる連中にはおそらく「拉致被害者」のような厄介な問題はない。つまり現地チベットに恐らく自分の身内はいないと言うことです。
それにしてもこんな荒木を家族会が支持し、家族会に引きずられて政府も「積極的でなく消極的な形だが支持」してるんだから呆れます。
*1:それだけではなく北朝鮮を支援する中露が「敢えて抜け穴を作ってる」という面もあるのではないか。
*2:「調査会自体吹けば飛ぶような組織」と荒木が本気で思ってたら警察を誹謗なんかしないでしょう。
*3:よほど奇特な人でない限りそんなことはしません。
*4:「不審な事件=北朝鮮の工作」ではないのに良く馬鹿な事が言えるもんです。
*5:もちろん警察に世話になっていようが「適切な批判」はすべきでしょうが、荒木のやってることは「ただの不当な誹謗」です。
*6:日英同盟による英国の参戦要求をいい口実にドイツの租借地・山東半島、ドイツ領パラオを攻撃。戦争終了後、パラオは日本の委任統治領(事実上の植民地)となった。
*7:ドイツは格下とは言いがたいが、ヨーロッパの戦争で手一杯だった。
*8:もちろん外務省は「北朝鮮打倒論ではない」「交渉派」とはいえ「北朝鮮に寄り添」っているわけではありませんが。つうか荒木ら救う会って「打倒論以外は寄り添ってる」、つまり「敵か味方か」の「二者択一」しかないんでしょう。
*10:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を歴任
*12:とはいえ日本のAIIB参加などで中国と友好関係を築けば「中国が北朝鮮相手にもつパイプ」で拉致解決の可能性が高まることは事実です。逆に首相靖国参拝などで中国との関係を悪くすれば拉致解決の可能性は低くなります。
*13:決して「映画版だめオヤジ(松竹)のオニババ(倍賞美津子)」ではありません。「男はつらいよ」倍賞美津子をさすがに「マンガに忠実な」悪辣なキャラにできず映画版は「肝っ玉母さん」的キャラでしかありません。
*14:化粧品会社で政治に関係ない会社なのにウヨ運動を露骨にプッシュとは「東日本ハウス(今は違うかも知れませんが)やアパ」並みの異常性です。
*15:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領
*16:著書『プーチン主義とは何か』(2000年、角川oneテーマ21)、『現代ロシア国家論:プーチン型外交とは何か』(2009年、中公叢書)、『メドベージェフvsプーチン:ロシアの近代化は可能か』(2012年、藤原書店)、『新版・日露国境交渉史:北方領土返還への道』(2016年、角川選書)など
*17:2015年刊行
*18:2016年刊行
*19:国連機関。「ICCで裁かれた犯罪」の被害者の経済支援が任務。
*20:http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_003225.htmlによれば検察庁出身(元最高検検事)。
*21:ブレア内閣内相、外相、ブラウン内閣司法相など歴任
*22:勿論こうした診断が「本当は政治的配慮じゃないか」と怪しいのはいつものことです。
*23:ピノチェトの件もそうですがこういう時にスペインを使うというのは「その道では有名な手法のよう」ですね。
*24:注:ただし中国の猛抗議でスペインがこの制度を改正してしまい、江沢民や李鵬への刑事告発は無効となりました。