今日の産経ニュース(12/4分)

■「スー・チー氏は何のためにノーベル平和賞受賞した」 マレーシア首相、ロヒンギャ問題めぐり批判
http://www.sankei.com/world/news/161204/wor1612040042-n1.html
 ロヒンギャ問題とやらを重視すればこうなるのでしょう。なおロヒンギャイスラム教徒(一方ミャンマーの主流は仏教徒です)で「マレーシアやインドネシアイスラム国」のため、「ロヒンギャ差別はイスラム差別だ」とばかりにマレーシアやインドネシアミャンマー非難が沸騰、マレーシア首相も民衆沈静化のため、こういう発言をせざるを得なかったようです。
 ただスーチー(現在、外相兼国家顧問)からすれば
1)ロヒンギャ問題でもらったわけじゃない
2)くれと言ってもらったわけじゃない、あげるというからもらった
3)軍どころか、国民一般がロヒンギャに興味がない(中には差別し、敵視する国民すらいる)から下手にこれに触れると政権がぽしゃりかねない。スーチー支持者ですらロヒンギャに興味のある者は少なく下手すると差別し、敵視(以下略)
つうことになるでしょう。
 まあ、スーチーの態度に人権上問題ないとは言いませんが、「日本ウヨと野合するダライラマ(彼もノーベル平和賞受賞者)」よりはマシだと思いますね。
 なお、ダライの愚行ですら擁護するid:Mukkeさんなら「マレーシアの首相はスーチーを責めるな!。彼女だって大変なんだ」とスーチーを擁護してくれるでしょう(皮肉のつもり)。


■【プロ野球】DeNA山口、巨人移籍へ
http://www.sankei.com/sports/news/161201/spo1612010030-n1.html
■【プロ野球】FA森福、巨人移籍表明 ソフトバンク中継ぎ左腕
http://www.sankei.com/sports/news/161201/spo1612010037-n1.html
■【プロ野球】巨人、元楽天のマギー獲得発表 2013年の日本一に貢献
http://www.sankei.com/sports/news/161204/spo1612040044-n1.html
■【プロ野球】G小山と楽天・柿沢がトレード 巨人と楽天が発表
http://www.sankei.com/sports/news/161204/spo1612040045-n1.html
■【プロ野球】巨人、陽岱鋼とも交渉…堤GM「センターライン強化」
http://www.sankei.com/sports/news/161204/spo1612040046-n1.html
 よほど今年優勝できなかったことがショックだったのか、巨人のお家芸「FA選手をカネで引っ張る」などの金に飽かせた強化策の大量発動です。まあ資本主義だから当然と言えば当然ですが、「自分の事ばかり考えずに球界全体のことも考えて欲しい」もんです。


■【日曜に書く】首傾げる「死刑廃止ありき」の朝日新聞社説 制度存続のために必要なこと 論説委員・清湖口敏
http://www.sankei.com/column/news/161204/clm1612040009-n1.html

本来なら喧嘩(けんか)両成敗となるところを赤穂側だけに厳罰を下した幕府への痛烈な批判

 当時においてはそうでしょうが現代の我々からすれば「喧嘩両成敗」というのは筋が通らない話です。
 というのも「どちらに非があるか確定するのは難しいことが多い」「喧嘩両成敗とすればその難しさから裁判官役が解放されるし、喧嘩をやる人間も減るだろう。喧嘩をすればどういいわけをしても処罰されるのだから」「そもそも喧嘩の場合、どちらも何らかの非があることが多いだろう」という価値観が喧嘩両成敗だからです。どうも、こうした考え方は「どちらに非があるかを確定するよりとにかく争いごとをなくすことが大事だった」戦国時代に定着したようです。
 つまりは「逆恨みで襲われても」喧嘩両成敗だと「襲われた側も処罰される」わけですから、こんなに理不尽な話もない。産経なんかは「原爆投下」「ソ連軍の北方領土侵攻」などで「日本が酷い目にあわされた」などと言いますが喧嘩両成敗を単純適用すれば「やられる側(日本)にも非があった」「先に米国に戦争をしかけたのは日本だ」「一方的に米国やソ連を非難するな」などということになるわけです。それで産経は納得するのか。まあ日本にも一定の非があることは否定はできないでしょうけど、だからといって原爆投下やソ連北方領土支配を正当化されても困る。
 正直、赤穂だけ処罰されたのは「浅野の逆恨みだと判断されたから」「当時の将軍・綱吉にとって、浅野の逆恨みなのに喧嘩両成敗で、大大名・上杉の親族である大身旗本の吉良を処罰することに躊躇を感じたから」でしょう(その判断が正しいかどうかはひとまずおきます)。
 忠臣蔵で吉良が悪党に描かれるのはそうでないと、浅野に共感しづらいからです。ただし歴史上の記録では浅野が吉良を襲った理由は不明ですし、家臣が吉良を襲撃したのも「吉良が悪人だから」ではなく、「喧嘩両成敗に反する行為の是正」です。あくまでも喧嘩両成敗とは「喧嘩したらどっちも処罰する」と言う話であって、「どちらに非があるか」などということは最初から問題になっていません。

庶民感情が法を超えて社会を動かす

 おいおいですね。その理屈だとたとえば「太平洋戦争時に、日系に対する敵対感情の高まり」によって「日系が敵性民族として強制収容所に送られたこと」も「当時の米国国民の庶民感情」で正当化出来るでしょう。当然ながら「庶民感情」などというものは法律を越えていい訳がない。
 しかも「賠償請求権の時効の成立などで慰安婦など戦争被害者への賠償を否定していいのか」「賠償しないまでもせめて何らかの経済支援すべきではないか。それが人の情ではないのか」という意見については「感情論で法律を歪めるな、日韓基本条約などで解決済みだから問題ない」というのだから産経は全くでたらめです。
 都合のいいときは「庶民感情」で法の存在を無視し、都合の悪いときは「庶民感情」を否定し「法律」を振り回すわけです。
 たとえば
■【激震・朴政権】怒れる「民心」におびえる韓国政界 野党代表にも抗議メール攻勢…冷静な議論封じ込め
http://www.sankei.com/world/news/161204/wor1612040043-n1.html
では「朴の即時辞任」を求める「民心=庶民感情(というか朴批判デモ)」を「冷静な議論封じ込め」呼ばわりしています。「与野党は民心に従い朴を弾劾せよ」とは言わない。
 産経にとっては「朴が辞めても構わない」が「今辞めたら野党有利」という汚い計算があるのでしょう。

 いま考えるべきは、「死刑制度存続のため、冤罪防止などの手立てをどうするか」であるはずだ。

 おいおいですね。死刑制度の問題点は冤罪オンリーではないと思いますが、それはさておき。
 そもそも口先だけで「冤罪防止」と言うなら誰でも出来ます。産経にせよ、他の死刑愛好家にせよ、「代用監獄の廃止」「捜査の可視化」など、まともな冤罪防止策の実現についてどれほどのことをしてきたのか。まあ個人的には「死刑廃止」以外に死刑冤罪をゼロにする手はないと思いますが、日本の場合、国連やアムネスティ日弁連の提言(例:代用監獄廃止)を政府が無視し続け、それを国民が容認してるのだから「それ以前の話」です。


■【主張】高速実証炉 「もんじゅ」の轍を踏むな
http://www.sankei.com/column/news/161204/clm1612040003-n1.html

2050年には、高速炉が原子力発電部門で重要な位置を占めるというのが国際的な観測だ。

 2050年と言えば「今から約35年後」で大分先ですが未だに高速炉実用化の見込みもないのに誰がそんな観測をしてるんでしょうか。いい加減、成功の見込みが怪しい高速炉計画は止めたらどうなのか。