今日の産経ニュース(12/6分)

■【安倍晋三首相真珠湾訪問】「傑出した知性示せる」「軽率な言動取らないはず」 識者はどう見る?
http://www.sankei.com/politics/news/161206/plt1612060001-n1.html
 一体何が「傑出した知性」なんですかね。内心じゃ産経だって安倍のことなんかバカにしてる癖に。いや「産経の持ち出す識者」にまともに突っ込んでも空しいですが。

杏林大学名誉教授の田久保忠衛氏(国際政治学
 オバマ大統領の広島訪問と安倍首相の真珠湾訪問は連動

 つまりはオバマから要請されていやいや、渋々のわけです。正直怖いのは、安倍や取り巻きが「ハルノートのせいでああなった」とか無茶苦茶な事言ってオバマら米国政府や米国民の心情をかえって傷つけることでしょう。まあ、安倍はさすがに自重するでしょうが。
 ただそんな安倍ですから「日米友好万歳」とか「戦争はよくない」とか抽象的なことは言っても絶対に「真珠湾攻撃は愚行だった」などの真珠湾攻撃評価は何一つしないでしょう。

安倍首相は謝罪するべきではなく、あくまで慰霊の訪問に徹してほしい。あらゆる国家には独自の歴史認識があり、自国の歴史観を貫きながら相手の立場も理解することが必要だ。

 そんな事言ってあの戦争を未だに正当化しようとするから「中国や韓国」が典型ですが海外の批判を浴びるわけです。もちろん米国だって安倍ら日本ウヨにはこの件では不満で一杯でしょう。「TPPとか沖縄基地問題とか」を理由に安倍批判を避けてるだけです。

拓殖大学客員教授潮匡人氏(安全保障)
 侵略戦争を認めるとなれば重大な戦争犯罪に問われることになる。

 は?、ですね。「東京裁判侵略戦争認定され、それを日本政府も受け入れてる」のに今さら何を言ってるのか、ですね。しかし拓殖って潮なんぞを教授にするんですねえ。
 さすが荒木を教授にするだけのことはあります。

安倍首相は広島と長崎への原爆投下、全国への空襲爆撃の遺族の思いも理解しているはずなので、軽率な言動は取らないだろう。

 おいおいですね。「真珠湾攻撃を謝罪したら」被爆者や空襲被害者の気持ちを踏みにじることに産経的にはなるようです。


■【主張】トランプ氏と中国 暴走阻止する姿勢を貫け
http://www.sankei.com/column/news/161206/clm1612060002-n1.html

ペンス次期副大統領は「儀礼的な電話」に問題はないとして、抗議は受け付けない構えを示している。

 「儀礼に過ぎない」と言いわけしてる点に注意が必要でしょう。少なくともトランプ陣営は「実質的政治会談でも何ら問題ない」と居直る程のチャレンジャーではないわけです。

今や台湾海峡の軍事バランスは圧倒的な中国優位にある。

 「産経のこの社説の中で指摘していますが」米国が未だに武器供与してますしそんなことはないでしょう。まあ仮に中国優位だって「実行した場合に予想される欧米諸国の政治的非難と経済制裁」を考えたら「じゃあ軍事攻撃しよう」なんておいそれとできるもんじゃありませんが。
 むしろ中国が優位なのは「軍事」じゃなくて「経済力」であり「経済力をバックにした政治力」でしょう。


■【スポーツなんでやねん】アジアの「政治力学」か…サッカー「年間最優秀選手賞」ノミネートは中東と中国だけ
http://www.sankei.com/west/news/161206/wst1612060010-n1.html

 過去には「表彰式に出席することが受賞の条件」といった条項が原因で、「本当に活躍した選手が選ばれていない」などと揶揄(やゆ)されることもあったが、ずいぶんとまともになった感がある。
 改善された主な要因は2012年に、最優秀選手賞とは別に、最優秀国際選手賞が設けられたことだろう。アジア以外の地域でプレーする選手を対象とした最優秀国際選手には表彰式出席の義務はなく、これによって、シーズン真っただ中で表彰式に出席しにくい欧州でプレーする選手を“色メガネ”をかけることなく扱うことができるようになった。

 要するにある種の興業だから「表彰式に出なさい(そうでないと興行的に話題にならない)」となるわけですし、「表彰式に出れない人間も表彰できるようにした方が興行的にもいいんじゃないか」ということで「最優秀国際選手賞ができる」わけです。

 今年は最優秀国際選手賞に岡崎慎司(レスター)、香川真司ドルトムント)、孫興民トットナム)の日韓の3人がノミネート。レスターのイングランド・プレミアリーグ初制覇に貢献した岡崎慎司が初受賞した。
 一方、最優秀選手の候補となったのは、オマル・アブドゥルラフマン(アラブ首長国連邦=UAE)、ハンマーディー・アフマド(イラク)、武磊(中国)の3人*1だった。
(中略)
 気になったのは、最優秀国際選手賞で日本と韓国の選手がスポットライトを浴びる一方で、最優秀選手賞の方ではノミネートすらされていない点だ。

 「是非はともかく」それ単に「興行的理由」だと思いますけど。
 「最優秀国際選手賞は日韓から選ぶけど、最優秀選手賞まで日韓から選んだら日韓のファン以外が興味持たないから、最優秀選手賞は日韓以外から選ぼう」「日韓以外から選ぶとレベル的にUAEイラクと中国かな」「中国ってサッカー途上国だけど人口でかいし、サッカーがブームになれば美味しいからここで中国の選手も候補にして中国サッカー人気にてこ入れしとくか(もしかしたら中国だけでなくUAEイラクにもそうした理由があるのかも知れません)」と。
 まあ、興行的理由もある意味「政治力学」ではあるでしょうけど。

*1:ちなみに受賞者はUAEの選手「オマル・アブドゥルラフマン」です。