荒木への批判以外にも色々書いています。
■情報はある
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/01/news237929125-b.html
旅行案内をめくって「そのうちどこかに行こうかな」と思っているのと「札幌の雪祭りを見に行こう」と思ってどうやって行くか、どこに泊まるか、何をどう見るかなどを調べるのとの違いです。
いや「情報なんかないだろ」で終わる話です。目的意識とやらで分かるのならやってみろて話です。大体荒木のたとえ話に乗っかれば、拉致情報なんて、雑誌記事にもネットにも情報が載ってない、実際に現場に行かないとわからない、しかし現場にどうやったら行けるのかもわからない秘境の宿、というような話じゃないですか。
■朝日新聞『脱北の北朝鮮元公使、米国へ 政府関係者に制裁継続訴え』
http://www.asahi.com/articles/ASK1S5J07K1SUHBI01V.html
まあ脱北するような輩ですから個人的恨みからそう言うでしょうね。問題はそれがいいことかということです。俺はいいことだとは思いません。この点、「当然北朝鮮への恨みはあるでしょう」がそれを飲んで「制裁だけしていいのか、むしろ交渉進展を狙って解除すべきじゃないか」という蓮池兄弟にこそ俺は男気を感じます。
■北朝鮮にとっても時間はない
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/01/news237829124-c.html
このニュースを見ている北朝鮮関係者の皆さん、機会があればかつて高倉健*1が主演した東映ヤクザ映画*2でも観て下さい(村尾調査会専務理事の父村尾昭さんが多くの脚本を書いています)。あのラストシーンのようになりたくなかったら今のうちに交渉に応じた方が良いのではないでしょうか。
どう見てもふざけてるとしか見えない不謹慎な文章ですが荒木は気でも狂ってるんでしょうか。これを容認できる家族会も全く困ったもんです。
なお「不謹慎なことを承知で書いていますが」、そして別に「北朝鮮が高倉健演じる仁義に厚いヤクザのようだという意味でもないですが*3」、北朝鮮に「特定失踪者」などという因縁をつける荒木の方こそ「高倉にぶった切られる屑ヤクザ」を連想させます。
■日テレ『横田早紀江さん、米山新潟県知事と面会』
http://www.news24.jp/articles/2017/01/23/07352255.html
知事に外交権限なんかないんだから会ったって何がどうなるもんでもない。何でこう横田母はバカなんでしょうか。
■国基研『欧米はなぜ中韓のプロパガンダを信じるのか』太田文雄(元防衛庁情報本部長)
http://jinf.jp/feedback/archives/19884
南京事件や慰安婦は捏造だといういつものデマです。
もちろん「信じるも何も」慰安婦や南京事件が戦争犯罪だというのは事実です。
安倍ですら「南京事件資料ユネスコ世界遺産登録」「慰安婦銅像」に因縁をつけても「南京事件否定論」「河野談話否定論」を公言できず「過去の政府見解を否定する気はない」と言わざるを得ないわけです。
そもそも安倍は「建前の世界では違法性を否定できない(本音では否定したがってることはモロバレですが)」のだから欧米も「結局、否定できないから否定しないんジャン」としか思わない。
というとこういうウヨ連中は「否定しない安倍政権が悪い」と言い出すから度し難いですが。南京事件や慰安婦の違法性を否定するなんて「ホロコースト否定論」「文革肯定論」並みに非常識ですがそう言う常識はこれらのウヨにはないようです。しかしこれが「元防衛庁情報本部長」ですか。田母神元航空幕僚長などとセットで国際社会は「自衛隊は幹部があんな非常識ウヨなんて大丈夫なのか」と疑惑の眼で見てるでしょう。
考えられる理由はいくつかある。ひとつは第2次大戦で彼らは日本を敵として戦ったが故に、自国の正当性を主張するため日本悪玉論を簡単に鵜呑みにする思考傾向があるのではないかということだ。
というより南京事件や慰安婦を否定する連中は中韓だけでなく、欧米相手にも「いわゆるバターン死の行進は虐殺ではない」「泰緬鉄道建設工事で英国捕虜の虐待などなかった」「ハルノートのせいで太平洋戦争が起こった」「ルーズベルトは真珠湾攻撃を事前に知っていた」「大東亜戦争は欧米から東南アジアを解放するための聖戦だった」などと嘘八百ですからね。
そんな連中が「慰安婦や南京事件は嘘だ」といったところで「バターン死の行進は捏造だ、冤罪だと言ってる連中の言う発言だろ(失笑)」と扱われるのは当然の話です。
軍服を脱ぎ捨てて武器を隠し持ち、敵が弱みを見せると攻撃を仕掛ける便衣兵のやり口と同じだ。むろん国際法違反行為であるが、これを(ボーガス注:南京で)処断したことを中国は一般市民の虐殺行為*4だと非難してきた。
先ず第一に南京事件において「ゲリラ兵という意味での便衣兵」がいたという事実は「虐殺否定派の元軍人の証言」しか根拠がなく「疑う余地のない確実な証拠」では何一つ確認されていません。「ゲリラ兵はいなかった」と見るのが通説です。
第二に「ゲリラ行為をすれば違法行為」ですが便衣に着替えること自体は違法ではありません。
第三に便衣に着替えた理由は「日本軍は捕虜はとらない、中国の兵が投降しても問答無用で殺害する」と中国兵が認識していたからです。そう言う状況で軍服を着続けるお人好しは普通いない。当然そう言う理由で便衣に着替えたんだからゲリラ行為なんかやるわけがない。なお、実際、日本軍は捕虜となった中国兵を「食料の余裕がない」と言う理由で虐殺しています。
第四に「ゲリラ兵だろうと現行犯以外は軍事裁判の手続き無しで処刑することは違法」です。そして日本軍は「現行犯でない人間*5」を軍事裁判抜きで処刑していますから「相手がゲリラ兵でも違法行為」です。
東京裁判を「報復裁判」と言うウヨ連中が南京事件では「裁判がなくても問題ない」というそのデタラメさにはいつもながら呆れます。
第五に「これは南京事件とは直接関係ありませんが」、このように南京事件ではゲリラ行為*6に悪口雑言するウヨ連中が「チベットゲリラ(CIA支援が打ち切られるまで実施)」や「戦前日本の一億玉砕*7」というゲリラ行為を美化するのは何なんでしょうか?。
彼らウヨの南京事件がらみでの「ゲリラ兵は現行犯でなくても裁判無しで処刑していい」発言を適用するなら「太平洋戦争での米軍」「ダライ一味がチベットでゲリラ行為していた時代の中国軍」も同じ事を「日本人やチベット人」相手にやっていい*8ことになるわけですが、さすがにウヨ連中もそうはいえないでしょう。
かようにウヨ連中の言う事は嘘八百です。彼らは「嘘を嘘と知りながら」恥知らずにも嘘を垂れ流すわけです。
これについては
■「敗残兵狩り」は「合法」か?−「国際法」をめぐる吉田・東中野論争①−
http://www.geocities.jp/yu77799/nankin/saigen8.html
■「敗残兵狩り」は「合法」か?−「国際法」をめぐる吉田・東中野論争②−
http://www.geocities.jp/yu77799/nankin/saigen9.html
を紹介しておきます。
韓国には2004年9月まで米兵相手の慰安所があったことが判明している。
だからなんだ、て話です。それが日本軍慰安婦制度のような代物であればそれも批判されてしかるべきだという話でしかありません。「日本の戦争犯罪(慰安婦や南京事件)を批判すればお前ら欧米の似たような戦争犯罪も追及されるぞ(だから俺達ウヨを擁護しろ)」なんて言ったところで「分かりました」という欧米人なんていないでしょう。少なくともそれは建前の世界では公言できる話じゃない。
「米国だって先住民族迫害してきたのにチベットがどうのこうの言うな(中国タカ派)」というのと同レベルの発言をしている自覚はこのウヨにはないんでしょうか?
■金がない
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/01/news237729123-5.html
社会のために役立ってるいるNPOなど、たとえば「あしなが育英会」「日本赤十字」*9などが「お金が足りないので寄付をお願いします」といえば世間もそれに好意的に応じるでしょう。
しかし荒木の場合はそうじゃないですからね。「しおかぜ放送は役に立ってる」といったところでそんな証明は何一つされてないわけです。
大体
既にお知らせしているとおり、しおかぜの中波送信は昨年末で一度中止しています。これは冬になると電波状態が悪くなることもあるのですが、根本的には資金の不足です。
(中略)
現在短波放送には政府の広報を30分の放送に1分ずつ入れて、その対価としてしおかぜの放送費用に充当しています。中波も同様にすべく交渉をしていますが、事態が動かない現状
と言うんだからお話になりません。結局荒木らが税金にたかってるだけの話です。「短波」で味をしめた荒木が「中波」でも税金にたかろうとしたら「将来はともかく現時点では」安倍政権にそれを否定されただけの話です。
でウヨ連中も家族会もおそらく「将来はともかく現時点では」安倍政権に「中波に対して税金を出せ」とは言わない(言わなくていいですが)。
そして「カネがない」という荒木の嘆きに対し、「巣くう会副会長・島田洋一」などウヨ連中も「荒木さん心配するな、俺が日本会議に掛け合って金を出させるから」などとも言わない(当然ウヨ団体から荒木に対してカネなんかでない)。
つまりは荒木なんか「荒木批判派」はもちろん口先では「荒木支持」というウヨ連中からも「あんな奴のために金なんか出せない」と見捨てられてるわけです。
■浅井基文ブログ『対朝鮮半島政策の根本的見直し提言』(李敦球文章)
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2017/875.html
浅井氏が紹介する中国の国際政治学者・李は色々言っていますが、一つ「俺的に」重要なことを指摘しておけば、李たち中国側は「サード配備問題」で韓国相手に引く気は全くないと言う事です。
韓国相手にガチンコでやり合う覚悟を完全に決めてる。「ノルウェーがわび入れたり」、「モンゴルが2度とダライを国内に入れたりしないと約束したり」、「スペインが江沢民元主席への亡命チベット人の訴追を法改正で潰した」ように韓国が「サーセン、サード導入は少なくとも当面はしないからどうぞ許して下さい」つうことを目指してる。中国のよく使う言葉で表現すればサード問題は中国にとって「周辺的利益」じゃなく、「核心的利益」のわけです。
その前提として李たちはサードを「北朝鮮対応です、ロシアや中国は関係ないです」という米韓の主張を全く信じていない。
「中国やロシアもターゲットだ」「絶対にサードを阻止する」と思っている。だからこそ韓国に対し強硬路線をとっている。李は韓国のサード配備、日本の集団的自衛権、沖縄基地強化などの動きを「米韓日によるアジア版NATO(ターゲットは中国やロシア)」とまで表現しています。
こうした中、李は「中国が安保理制裁に賛成し続けてきたのは北朝鮮をかえって暴走させ、かつ米韓に『中国恐れるに足らず』と誤解させ、その結果のサードではないか」とし「北朝鮮との関係改善」と「米韓から距離を置くこと」を李は中国の中央政府に提言しています。
なお、李も浅井氏も指摘していますが
1)制裁について中国に賛成されたことで北朝鮮の面子が潰れた
2)多少手を抜いているとは言え中国が制裁を全くしていないわけではなく北朝鮮のダメージがゼロの訳でもない
と言う意味で「中国の制裁賛成」が北朝鮮にとってどうでもいいわけではないことに注意が必要でしょう。
■歴史戦争に勝つには真実しかない(櫻井よしこ)
http://yoshiko-sakurai.jp/2017/01/19/6661
もちろんよしこの言う真実とは「南京事件否定論」「河野談話否定論」などのデマです。
真実じゃないデマをおそらく「デマと知りながら」、真実だと強弁し垂れ流す。
呆れて二の句が継げませんね。
三菱マテの裁判で、中国人原告の代理人をつとめた平野伸人氏が、中国での訴訟は、実は韓国での訴訟から学んだ結果だと分析しているように、対日企業訴訟で中韓両国は緊密に連携している。
過去に似た訴訟があれば、それを参考にするのは当たり前の話です。それは連携でも何でもない。いや別に連携(というか人的な交流)していても何ら問題はないですが。
ダライ・ラマとラビア・カーディルが連携しようと「連携の仕方はともかく」連携すること「それ自体」は何ら問題ないのと同じです。
日本企業を訴える背景には、戦時中に日本が労働者を強制連行或いは強制動員し、奴隷的労働を強いて、逃亡させないように監視していたなどという主張がある。だがそのような主張を一蹴し、真実を知る一助となる本がある。朝鮮人の鄭忠海(チョン・チュンヘ)氏が1990年に出版した『朝鮮人徴用工の手記』(河合出版)である。
やれやれですね。仮に鄭氏の記述が、よしこのいうようなもので、かつそれが事実だとしてもそれは「彼限定の話」です。よしこの物言いはたとえば先日三菱マテリアルと和解が成立*10した元中国人労働者に対して「ゆすりたかり」呼ばわりし、かつ三菱を「ゆすりに応じた愚人」扱いしているに等しい暴言です。よしこのいうように「三菱に何の非もなければ」、三菱は原告の主張に応じなかったでしょう。
■国基研『アジア結束で米新政権を引き込む』湯浅博
http://jinf.jp/feedback/archives/19848
成果収めた4か国歴訪
まあフィリピン、オーストラリア、インドネシア、ベトナム訪問は何らかの成果は収めたでしょう。ただしそれが産経・湯浅の言う「中国封じ込め」でないこともまた確かです。
■やまと新聞 山本美保さんDNAデータ偽装事件と拉致の闇(1)
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/01/dna-a302.html
この荒木の与太については何度も突っ込んでるので正直改めて詳細に突っ込む気にはなりません。
正直「誤鑑定」ならまだしも「拉致を風化させるための故意の捏造」と荒木が言いきったことは明らかに荒木に対する不信を強めたでしょう。この一件はどう考えても蓮池透氏の救う会批判にも影響してるでしょう。
なにせまず第一に「山本美保さん」なんて世間的には全く無名人です。たぶんその辺を歩いてる人に「横田めぐみさんを知ってますか」といえばほぼ確実に知ってるでしょう。しかし「山本美保さんを知ってますか」ではほぼ確実に「誰それ?」でしょう。
横田めぐみさんと山本美保さんには「AKB48メンバー(日本全国の人が知ってる)と地方のご当地アイドル(その地方の人しか知らない)」「熊本県のくまモン(日本全国の人が知ってる)と埼玉県のコバトン(埼玉県では知らない人はまずいないが他の地域ではそうじゃない)」位の知名度の差がある。
ちなみに「県の鳥・シラコバト」をゆるキャラにしたコバトンについてはhttp://www.pref.saitama.lg.jp/a0301/kobaton/tanjo.htmlを参照して下さい。
もしかしたらこの美保さんの件をネタに朝鮮総連や和田春樹氏など「救う会に対する批判派」が「美保さんの遺体発見当時」何らかの批判を加えたかもしれませんがぶっちゃけそれは世間に広まらなかったでしょう。俺もこの与太を知ったのは「自ブログを始めた」とき(2009年7月)に「救う会批判のネタ探しのために荒木ブログをウオッチするようになってからのこと」です。いつ知ったのか、もはや正確な日時は覚えてませんが、それは「遺体発見発表(2004年3月)」からだいぶ時間が経ってからのことです。
もちろん政府サイドががんがんそう言う広報をしたと言う事もない。
美保さんの存在をほとんどの日本人が知らないのに「拉致の風化」を狙った云々もない。風化したのは「山梨限定で盛り上がっていたらしい」美保さんの拉致認定を求める動きです。
第二に「美保さんの遺体が発見された」と警察が発表してもそれで傷つくのは「特定失踪者」云々と言う与太話だけです。拉致問題そのものが風化するなんてことは「拉致問題への関係者の取組がまともである限り」はありっこない。もちろん「特定失踪者」なんて与太に固執したあげく、「山本美保さんDNAデータ偽装事件と拉致の闇」などと馬鹿な事を言えば当然「馬鹿すぎてつきあいきれない(世間)」となり風化しますが。
当時私は救う会事務局長でしたが、山本美保さんの双子の妹、森本美砂さんから5人の泊まっている赤坂プリンスホテルの従業員を装って5人に近づきたい、双子だから姉を知っていれば何か反応があるはずだからと頼まれたことがあります。当時は5人の扱いが極めてデリケートだったためご遠慮いただいたのですが。
荒木すらドンビキさせるんだから森本さんも本当に非常識です。「きちんとした手続きで会いたい」ならまだしも「ホテル従業員を装って会いたい」って何なんでしょうか、この人。
大体知ってる保障はどこにもないし、仮に知ってても「私たちの知ってることは政府には全て話しました。政府以外には話すことはないです」で終わりでしょう。
(ボーガス注:平成15年)1月、特定失踪者問題調査会が設立されると山本美保さんは特定失踪者第1次リスト40名の1人として発表されました。
(中略)
地元の甲府では高校時代の同級生らが中心になって山梨県全体、さらに他県にも広がる署名運動が始まりました。甲府市の人口を上回る署名が集まり、街中には「特定失踪者全員の解決がなされなければ、拉致問題は終わらない」というポスターや幟などが目につくようになりました。当時特定失踪者支援の運動としては全国でもトップの運動と言えました。
(中略)
(ボーガス注:平成16年3月6日)山梨県警は丸山潤・警備1課長が記者会見をし、山形県遊佐町の海岸で昭和59年(1984)6月21日、つまり美保さん失踪から17日後に発見された身元不明の漂着遺体の骨髄のDNAと、森本美砂さんの血液のDNAが完全に一致したと発表しました。
(中略)
発表には「自殺の可能性がある」と書かれており(その根拠は全く示されていません*11でしたが)、これを境に世論は一気に冷却化していきます。「なんだ、拉致と言っていたけれど、自殺だったんじゃないか」ということです。
私たちにとっても、やがて救出して会えると思っていた人が失踪直後に亡くなっていたというのはショックでした。
冷却化したのは「世間一般」というより「美保さんを拉致認定させよう!」と盛り上がっていた人々でしょう(まあ美保さんは世間的には無名ですからそんな人々は少数派ですが。せいぜい山梨県にしかいないでしょう)。
で、その冷却化に荒木は「俺の面子が潰れた」「警察を許せない!」と逆ギレするわけです。まだ「特定失踪者の数」も少なく、その為、「特定失踪者が遺体や生存者として国内で見つかる」などの「言い訳のできないぼろ」も美保さん以外にはなかった。
荒木にとっては幸いなことに、そして荒木批判派や県警にとっては不幸なことに「美保さんの遺体は腐乱して肉眼では確認が不可能」でした。だから遺体発見直後は身元が分からなかったわけです。結果DNA鑑定するしかなかった。平成16年と言えば「まだ無罪判決が出ていなかった」ものの「足利事件」「東電OL殺人事件」のDNA鑑定が「誤鑑定ではないか」と騒がれ始めた時期です。
荒木の黒い心に「誤鑑定だと言えばいい!」「いやいっそ故意の捏造だと言ってみよう!」という邪悪な考えが生まれます。問題は不幸なことにこの邪悪な考えを「美保さんの妹」「拉致被害者家族会」などが容認してしまったことです。
「荒木さん、あんた何馬鹿な事言ってるんだ」と一喝すれば荒木の邪心は「何の成果も生まずに消滅した」でしょう。そしてこの荒木の邪心は「蓮池透氏の救う会への不信をいっそう高め」、彼は救う会批判を開始するわけです。警察の方もこれを機に荒木ら救う会には不信感と不快感を高めたでしょう。
ところがその後、様々な矛盾が出てきたのです。美保さんのデータと遺体のデータが全く合わない。ジーパンや下着など、遺体の遺留品も美保さんが使っているものとは全く違いました。
この辺り小生は「何とも評価できません」が一つ言えることは「故意の捏造などあり得ない」でしょうね。
荒木らにどう善意に理解してもあり得るのは「誤鑑定&責任逃れの居直り」です。荒木らがまだ「これは誤鑑定ではないのか」といえば「誤鑑定だと前提してのこと*12」ですが警察も非を認めたかも知れない。
しかし「捏造」と言いきったことで警察も非を認めるわけにはいかなくなった。こういう辺り荒木は「美保さんの鑑定の取り消し」をまともには全く考えてないでしょう。
俺が荒木の立場なら「これこれこういう問題点があるので誤鑑定じゃないか」「誤鑑定は問題だと思うが我々はその責任追及をする気はない(まあ、誤鑑定だと認めれば我々が責任追及しなくても責任問題にはならざるを得ないでしょうが・・・)」「とにかく間違った鑑定を撤回したいだけなんです」というでしょうね。無意味に「捏造だ!」なんて喧嘩売らない。
そしてどうしても警察が撤回しないなら「心苦しいが」と断った上で「遺体発見発表を撤回せよ」という訴訟を起こすでしょう。あるいは「間違った発表で遺族が精神的被害を受けた」として国家賠償請求するでしょう。しかし荒木は訴訟しない。訴訟しても勝てないと自覚してるのでしょう。
■国基研『慰安婦問題でなお偏向する米紙社説』(太田文雄)
http://jinf.jp/weekly/archives/19831
第2次世界大戦の連合国軍が発した慰安婦に関する唯一の公電(1944年10月1日ビルマ発の報告APO689)は、朝鮮人慰安婦が「ぜいたくに近い生活を送り」、借金返済を終えた一部慰安婦は帰郷できたこと*13、当時の一兵卒の約50倍の給料を貰っていたこと、気に入った兵士と結婚できたこと*14、酒に酔った兵士を拒絶できたこと*15などを記述し、とても性奴隷と呼べる待遇ではなかったことを立証している。
そもそもこの情報が信用できるかどうか自体、眉唾であること(米軍兵士の偏見の疑い濃厚)、百歩譲ってこれが「ビルマの一部慰安婦」の状況だったとしても「これが慰安婦の一般的姿だったとはとても言えないこと」を指摘しておきます。
なお、『当時の一兵卒の約50倍の給料』というのは単にハイパーインフレで「額面上」そうなっただけで実際には「50倍の給料」など何処にも存在しないことについてはたとえば
■誰かの妄想・はてな版『従軍慰安婦高収入説は誤り・1(再掲)』
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20120323/1332519449
を紹介しておきます。もちろんhttp://d.hatena.ne.jp/scopedog/20120323/1332519449でid:scopedog氏が批判するように「高給だから性奴隷ではない」と言うことには全くなりませんが。
何も秦の推定が全てじゃありません。
20万人という推定が決して過大とは言えないことについては
■誰かの妄想・はてな版『慰安婦推定数20万人は別におかしくありません』
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20130412/1365787012
を紹介しておきます。そもそも日本軍が書類を廃棄した以上、推定値しか出しようがないし、その推定値についてあげつらうのはまともな行為ではないでしょう。
まあ、この種の人権問題において、「数を必要以上に云々すること」はまともな行為ではありませんが。
像の設置が外国公館の威厳の侵害防止を定めたウィーン条約に違反していることも記述していない。
というのは日本ウヨの一方的な物言いに過ぎません。そもそも銅像の何が「威厳を侵害してる」んですかね。「俺が気にくわない」と言う程度の事は「威厳の侵害」とはとても言えないし、それを「威厳の侵害」というなら「中国大使館前のウヨのデモ」なんかも中国にとって充分「威厳の侵害」にあたるでしょう。
■東洋経済オンライン『北朝鮮への経済制裁が効かない本当の理由』
http://toyokeizai.net/articles/-/153873
中国が経済制裁に参加するかどうかという問題だ。北朝鮮は対外貿易の約90%以上を中国に依存している。中国が北朝鮮との取引を全面中断すると、北朝鮮は相当な圧力を受けることになる。反面、中国政府が黙認すれば、国連レベルの対北制裁にはそれほど意味がない。
(中略)
中国の立場からは、北朝鮮に対し経済的圧力を加えることを好ましいとは思っていない。経済制裁で北朝鮮が厳しい状態に陥ると、悪影響は中国にそのまま反映されるからだ。経済的に北朝鮮住民の生活が厳しくなれば、国境を越えて来る北朝鮮住民の数は増える。
(中略)
一方では「緩衝地帯論」という概念がある。もし北朝鮮が崩壊、(ボーガス注:統一韓国が米軍を中韓国境に貼り付けて)米軍が鴨緑江と豆満江を隔てて中国と対峙し駐屯することになれば、中国の軍事費負担は幾何学級的に増える。中国から見ると、北朝鮮はトラブルを招く存在ではあるものの、それでも緩衝地帯として残されることをひそかに望んでいる。中国が見えない対北支援を継続する最大の理由は、中国の核心的利益に合う北朝鮮の緩衝地帯論が存在するためである。
「北朝鮮と貿易している国は恐らく中国だけではない」ので、制裁があまり効かない理由を「中国のせいばかりにする」のも違う気がしますが、「一つの大きな理由」ではあるでしょう。裏返せば拉致を解決したいなら中国と関係を良くしておくべきだ、という話です。
■情報がない
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/01/news237429117-e.html
最近何となく感じるのですが、拉致被害者救出に自衛隊を使うことに否定的な意見にも変化が出てきたようです。かつては憲法や自衛隊法の制約でできないというのが多かったのですが、最近ではそれよりも「被害者の情報もないのに行けないだろう」という否定論になってきました。
「荒木の言う変化」とやらは、安倍が改憲意欲をむき出しにしてるからなのか、はたまた荒木の「自衛隊を突っ込めばいい」という暴言に政府関係者もうんざりしてきたのか。まあ、前者なら護憲派として俺はあまり喜べませんが、「情報がないのに何処に突っ込むんだ」という主張が公然と成されるようになった事「それ自体」はいいことです。
さて荒木は「法の制約を理由にしなくなって良かった」と強弁していますがこれは明らかに強がりでしょう。「情報がないからいけない」と言われたら「ここに情報があるから行け」と言う以外に反論のしようはないからです。そして当然ながらそんな情報は出せるわけもない。荒木は「頑張って情報を集める」と強弁していますがそんなことは誰が考えても無理です。
■感謝
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/01/news237329116-f.html
ときどき高校での講演を依頼されることがあるのですが、拓大一高(武蔵村山市)では、私自身が拓大の教員であることもあり、毎年1年生に拉致問題を話させていただいています。
荒木に講演を依頼するなど「キチガイの沙汰」ですね。
私は予備役ブルーリボンの会でやった拉致のシミュレーションの映像なども見せ、拉致は人ごとでなく自分にも起こり得ること、だから皆が気をつけなければならないと強調しています。
高校生諸君もまともな常識があれば「今の日本で北朝鮮拉致なんかあるわけねえだろ、この荒木て爺バカだろ」「俺が通うような学校だから、ウチの学校もぶっちゃけレベル高くないけどこんなバカ爺呼ぶ程、教師がバカだとは思わなかった」と呆れてるでしょう。
あわせて個人情報をむやみに人に伝えたりネットに載せないことなども含め、最低限の自分の守り方もあわせてお話ししているのですが、多少は薬になるようです。
やれやれですね(苦笑)。もちろん世の中には「オレオレ詐欺の犯人」など、個人情報を悪用しようとする馬鹿者がいますので「個人情報をむやみに教えないこと、ネットに載せないこと」は大事です。しかしその馬鹿者に「日本人拉致を企む北朝鮮工作員」なんてもんは今時いません。
ところで去年の12月にやった講演の後、感想文にこんなことを書いてくれた生徒さんがいました。
「帰るときはなるべく1人にならない、明るい道を通るなど、親に昔から言われ続けたことはこういうことがないようにするためなんだと分かり、わかったわかったと軽く受け流していたことを申し訳なく思う。ずっと心配してくれたことに感謝し、自分の身は自分で守ろうと思った」
今回この感想文を読んだだけでもお話しした甲斐があったと思いました。
やれやれですね(苦笑)。荒木が「犯罪から身を守る方法」を講演に来た「警察の偉いさん」ならそれでいいでしょう。しかし「拉致の講演」で「身を守ることが大事だと思った」なんて感想は明らかにとんちんかんです。よほど荒木の講演に中身がないのでそんな事しか感想に書けなかったのでしょう。
■拉致問題「声をあげることが大事」家族や支援者ら悲痛な訴え 考える国民のつどいin広島
http://www.sankei.com/west/news/170116/wst1701160028-n1.html
湯崎英彦知事と松井一実市長も駆けつけた。湯崎知事は「拉致の可能性を排除できない人が本県にもいる。問題解決に向けて努力していく」とあいさつ。
いつもの特定失踪者という与太です。勘弁して欲しいですね。何で拉致問題になると、あほなことを言う政治家ばかりが出てくるのか。
特定失踪者の白石耕司さん=同(24)=の母、ツタエさんと、古川龍(りょう)さん=同(22)=の姉、早苗さん(67)=広島市中区=も出席した。
さて白石氏や古川氏はどんな人なのか、広島県警のサイト(http://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/police12/rachi.html)を見てみましょう。
まず白石氏。
平成7年8月29日,日本(ボーガス注:つまり郷里ですね)での夏休みを終え,(ボーガス注:当時住んでいた)オーストラリア・シドニーに戻ったものの,勤務先である日本料理店に出勤してこないため,店長らが自宅アパートを訪れたところ,旅券や財布,日本のお土産等が入ったカバンが残されたまま姿はなく,連絡が取れなくなり行方不明となっています。
呆れて二の句が継げませんね。平成7年という失踪時期といい、オーストラリアという失踪場所といい北朝鮮拉致の可能性は皆無でしょう。もちろん北朝鮮拉致だと主張するまともな根拠など何一つない。つうか海外での犯罪事件なんて日本警察には何一つできることはないでしょう。豪州の警察に任せるしかない。
次に古川氏。
昭和61年8月,語学勉強のため,短期滞在の在留資格を得て,イギリスのエクスター市に渡航したが,在留期限が過ぎスペインに退去した以降,連絡が途絶え行方不明となっています。
これまた拉致だと判断する根拠は何一つないでしょうし、日本警察には何一つできることはないでしょう。スペインの警察に任せるしかない。
■週刊新潮【拉致問題】横田早紀江さんの苦悩が増す、夫・滋さんの体調問題
http://www.dailyshincho.jp/article/2016/12190600/?all=1
「日本中のお父さんお母さんの中で、『(子どもが拉致されたのに)もういいです。諦(あきら)めます』と言う方がひとりでもいらっしゃるでしょうか」
「もうあきらめろよ、生きてる保証ないし、孫とひ孫がいるからいいジャン。訪朝して孫やひ孫と一緒に暮らせよ」とか言ったら張り倒されるんでしょうか。いや正直俺はそう思ってますが。
夫の滋さん(84)の姿がなかったのだ。
「当日、イベントにあわせて懇談が行われたんですが……」と、神奈川県政関係者が声を潜める。
「黒岩祐治知事や横浜市の副市長がいた十数名の場でした。滋さんがいらっしゃらなかったので、参加者から彼の近況について質問が出たんです。すると早紀江さんは、『歳も歳なので、体調が良くないんですよね。特に自分の考えをまとめて話すのが難しくなっていて。しょうがないんですけどね』と仰(おっしゃ)っていました」
「軽い認知症」つうことでしょうか。まあ、「奥さんにへいこらした自業自得」つう気もするのであまり同情はしません。
「滋さんがなかなか拉致問題関連のイベントなどに出ることができず、そのため政府からは『代理』として息子さんたち(めぐみさんの双子の弟)にイベントに出てほしいと要請があるのだとか。でも、彼らにも仕事や生活があり、どうしたらいいのかと、早紀江さんはお困りでしたね。」
ぶっちゃけ仕事や家庭を犠牲にしてまででる必要もないでしょう。まあ、「めぐみさんが15歳の少女だから」話題づくりに家族が引っ張りだこつうのは分かりますが本来おかしな話です。「他の拉致被害者家族はどうでもいいのか」てなりますから。
「確かに、主人*16が以前のように話を滑らかにできないということは申し上げました。でも、主人だけではないんです。私も段々と弱ってきていますし、ふたりとも本当に疲れ果てています。(拉致被害者の)有本恵子さんのお母さまもあまり具合が良くないですし」
「なら集会にでなくていいよ、休め」ですね。
■産経【北朝鮮拉致】飯塚繁雄さん「日本人として一緒に戦ってください」 被害者奪還、広島で国民のつどい
http://www.sankei.com/world/news/170115/wor1701150038-n1.html
「一緒に戦ってくれ」て言われてもねえ。「いや外務省が今、日朝交渉してるでしょ。それ以上、素人に何ができるんですか?」ですよねえ。
■東洋経済オンライン『北朝鮮亡命外交官が語った「金王朝の弱点」』
http://toyokeizai.net/articles/-/153742
当然、脱北者発言ですから「金正恩体制は長くない」なんて「アンチ北朝鮮にとって景気のいいこと」いったところで全く鵜呑みにはできません。ここではむしろ「景気があまり良くないこと」を中心に見てみましょう。また明らかなトンデモ発言にも突っ込んでおきます。
インタビュアー
金正恩と実際に会ったことはあるか。
元駐英大使
ない。
そりゃそうでしょう。側近でもなければねえ。
そんなわけねえだろ、ですね。もちろん「いざとなったらその覚悟がある」という瀬戸際外交はやっていますが。
インタビュアー
北朝鮮による外国人拉致問題について聞いてみたい。拉致された人と会ったことはあるか。
元駐英大使
個人的に拉致された人を一度も見たことはない。政策的な側面に絞って言おう。小泉純一郎政権時代、日本は金正日に拉致問題を公式に認めてほしいと要求した。北朝鮮が日本人を拉致したと認め、帰国させてくれれば、首相として責任を持って100億ドルを提供すると述べた。北朝鮮もこれを受け入れた。
問題は、その後だ。北朝鮮は100億ドルを受け取るつもりだったが、拉致被害者が北朝鮮の人権侵害の実像を打ち明けた。日本の世論も沸騰した。カネをやるつもりだった小泉首相も、結局、金正日との約束を守ることができなかった。北朝鮮としても、相当なジレンマを持っている。拉致問題を解決しようとすれば、フレームを変えなければならない。100億ドルを積み上げ、生存者や「死亡者の骨」を返してほしいとアプローチすれば、話は変わってくるはずだ。
そりゃトップシークレットでしょうから知らないでしょう。なお脱北するような御仁でも、このようにある程度常識があれば「経済支援とバーターでしか拉致は解決しないよ」というわけです。
また「死亡者の骨」というように常識があれば「全員生きてる保証はない」と考えるわけです。
元駐英大使
統一されれば北朝鮮エリート層を無罪にすべき
まあマンデラが「アパルトヘイトの刑事責任追及はしなかった」ように、韓国が平和的に統一を目指すならそれしかないでしょう。この御仁は「無罪」云々に「金正恩君とその家族、最側近グループ」は含めてないようですが、俺は「全部無罪にすべき」と思いますけどね。
「甘い」「腰抜け(そんなに朝鮮半島有事が怖いか*17)」「北朝鮮の手先」とか横田奥さん辺りから言われそうですけど。
まあ、要するに「最低でも」この脱北した御仁(元駐英大使)と同程度の高官は大目に見て無罪にしてくれ、そうでなきゃ、「俺が今も北朝鮮にいたら」韓国主導の統一なんか絶対反対するし、「昔の仲間が反対しても」責める気にはならない、そういうことでしょう。
パン氏が「セヌリ党が擁立するであろう候補の最有力だから」でしょう。盧武鉉政権時代は外相として太陽政策を推進していたから批判する理由もなかった。
事務総長時代も
1)「歴代総長と比べ、親北朝鮮、北朝鮮宥和策でもない」が「反北朝鮮、北朝鮮敵視」でもなく、歴代総長と対して変わらない
2)制度の問題もあるが国連の北朝鮮に対する態度はパン総長の意思より、常任理事5か国(米英仏露中)の意思が大きい
つうことで批判する理由がなかった。しかし「今、セヌリ系として朴クネの反北朝鮮外交を継承しようとしてるから」叩くつう話です。
正直、北朝鮮や野党の批判同様にパン氏には「盧武鉉政権・元外相が、反盧武鉉のセヌリの候補目指すのかよ、盧武鉉政権高官(大統領秘書室長など)だった文在寅氏(最大野党「共に民主党」前代表)と争うのかよ。それ権力亡者の野合じゃねえか、変節じゃねえか、盧武鉉氏への裏切りじゃねえか、パンギムン酷くねえか?」感がありますね。
■天皇陛下の譲位、総選挙、憲法改正 国政は今秋から大仕事がめじろ押し(櫻井よしこ)
http://yoshiko-sakurai.jp/2017/01/14/6657
これは昨年12月30日、「言論テレビ」の番組で、「産経新聞」の名物記者、政治部長にして黒シャツ姿で知られる石橋文登氏が語ったものだ。
(中略)
「(ボーガス注:安倍氏は)大目標がはっきりしている人で、それ以外のことは妥協も構わない。今だから言いますが、郵政民営化のとき、衛藤晟一*18、平沼赳夫*19、古屋圭司*20各氏ら、もともと安倍さんと非常に親しい人材が亀井(静香)*21さんに乗せられ反対し、小泉政権をつぶそうとした*22。安倍さんが最後の段階で彼らに言ったのは、郵政なんかよりもっと大きな目標がある。自分たちが政治家としてやろうとしているのは憲法改正、安全保障などじゃないかということでした」
恐らく安倍はそんな事は一言も言ってないでしょう。「安倍氏は先見の明があった」という後の自慢話(おそらく石橋の作り話)でしかない。まあ、仮に言ったのだとしても「今は安倍の子分」である衛藤や古屋と言った連中はそれを当時無視し、亀井や平沼と行動を共にしたのだからそんな事が事実だとしても「当時、亀井や平沼と比べて、いかに安倍の政治力や人望がなかったか」という恥さらしにしかならないのですが、よしこや石橋はそうは思わないようです(苦笑)。
■拉致認定
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/01/news237229114-a.html
政府があたかも認定被害者だけが拉致被害者であるかのようにアピール
言ってることが意味不明ですね。「拉致と認定できない人間(荒木の言う特定失踪者)」は救出対象になるわけがないし、救出対象にするのなら拉致認定すべきです。
荒木の言ってることは「誘拐事件*23と断定できなくても失踪者を救出対象にすべき」「殺人事件と断定できなくても、自殺や事故死の可能性があっても犯人を逮捕すべき」並みに無茶苦茶です。
たとえば「いわゆる下山事件(下山国鉄総裁変死事件)」について「犯人を逮捕しろ*24」というには「他殺*25だ」ということを証明しないといけない。
「下山国鉄総裁は自殺」なら犯人はいないわけですから。
あるいは「孝明天皇の死は薩長派による毒殺、幕府に批判的でも倒幕まで望んでいなかった孝明天皇は薩長にとって邪魔だった」というには「孝明天皇の死は他殺*26だ」とまず証明しないといけない。病死なら犯人はいないわけですから。まずは荒木は「特定失踪者を拉致だとまともに証明しろ」つう話です。
■最高領導者
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/01/news237129112-7.html
北朝鮮のメディアが金正恩君のことを「最高領導者」と呼ぶことを「何が最高領導者だ」と悪口する荒木です。正直「アホか」ですね。もちろん荒木が金正恩君に悪口したいなら勝手にすればいい。問題は「そんな事が拉致の解決に役立つのか」ですね。俺が荒木なら拉致の解決に役立つ事以外はする気にならない。一方、俺が家族会なら「拉致の解決に関係ないコトするな!」と荒木に不快感、不信感を感じるでしょう。全く荒木にも家族会にも困ったもんです。
韓国内で昨年から起きている反朴デモと執拗な報道は様々な要因がありますが、その中でも重要なものは北朝鮮の影響でしょう。
バカバカしい。もちろんデモ参加者には開城工業団地を中止してしまった朴クネに対する批判をもつ対北朝鮮ハト派外交論者もいるでしょう(俺もそうしたハト派に共感する立場ですが)。でも全てのデモ参加者がそうではない。朴の弾劾に賛成したセヌリ党内の反朴派がわかりやすい例ですが彼らだって別に「対北朝鮮ハト派」ではない。
崔順実のいいなりになっただけのか、はたまた「崔と一緒に利権を漁っていたのか」はともかく「崔の作った財団に金を出せ」などと財界に献金の強要なんかすれば朴が非難されるのは当たり前のことです。荒木が本気で「北朝鮮を利する」云々言うのなら言うべき事は「朴は早く辞めろ」でしょう。
別にそう言うコトと関係なく朴のような汚職政治家はやめるべきですが、朴が居座れば居座る程保守派、つまり対北朝鮮タカ派が不利になります。その点、朴と違い、「池田勇人*27を後継指名するだけの力があったから」とはいえ「新安保条約成立後」、「自民党&岸」批判派の批判をかわすことを目的に首相辞任した岸*28は「敵ながらあっぱれ」というか、それなりに有能な政治家だったとは言えるでしょう。
まあ今や朴にはそんな計算する能力もなく「保守派が不利になろうと構わない、無様な辞任や辞任後の逮捕起訴は嫌だ。とにかく弾劾を憲法裁判所でつぶせる可能性が1%でもあるなら辞めない」という完全な利己主義でしょうが。そしてそんな朴をいさめる人間は取り巻きにはいないし、たとえ保守の大物でもいさめる人間は無視するのが今の朴なのでしょう。
■真珠湾攻撃の意味を変えた首相訪問(櫻井よしこ)
http://yoshiko-sakurai.jp/2017/01/12/6650
よしこって本当に馬鹿な詭弁屋だなとしか言い様がありません。
米国にとって「真珠湾攻撃の意味」が安倍の訪問で何がどう変わったというのか。何も変わりません。変わったものがあるとしたらそれは「米国にとっての真珠湾攻撃の意味」ではなく、「日本は真珠湾攻撃という不当な攻撃を我が米国に仕掛けたが今はそんな野蛮な国ではなくなり我が国とは友好関係だ」という「米国人の日本イメージ」でしょう。
安倍が訪問したら「真珠湾攻撃は米国がハルノートなんて不当なことをするから起こったんだ」というよしこら日本ウヨの言い分を米国が認めたのか、米国にとっての真珠湾攻撃の意味が「不当な日本の攻撃から、正当な日本の自衛行動」に変わったのか、といったら無論そんな事はない。
かつて真珠湾攻撃にはスニーク・アタック(卑怯な攻撃)という形容詞がつきものだったけれど、今回は殆んど(ボーガス注:の米国メディアの報道が)がサプライズ・アタック(奇襲攻撃)に変わっていた。
というよしこの指摘が事実だとしてもそれは「日本国首相が訪米したのにスニーク・アタックは表現としてまずかろう」つうだけの話です。
そもそも安倍は「真珠湾攻撃は自衛だ、ハルノートなんか米国が出すから悪い」なんて言ってないわけですから。
よしこみたいな馬鹿な事を言ったら米国側が怒るか、呆れるか、笑うかはともかく「この日本人は恥知らずのバカだな」と認識するでしょう。まあ安倍がそんな事を言わないのは勿論、よしこらウヨですら「仲間内ではこんな放言ができても」米国人相手にはとても言えないでしょうが。
■毎日新聞『そこが聞きたい:北朝鮮制裁の効果』国連北朝鮮制裁委員会元専門家パネル委員・古川勝久氏
http://mainichi.jp/articles/20170112/ddm/004/070/023000c
■記者
安保理が昨年11月に採択した6回目の制裁決議は(中略)効果を期待できますか?
■古川氏
(前略)
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は昨年のアフリカ歴訪でナミビアなどから「北朝鮮との取引をやめる」という言質を取り付けましたが、実際には何も変わっていない。
(中略)
中国では、制裁対象企業の支店を営業停止処分にしても、代表者が別の会社名で同じ業務を続けていることがよくあります。
(中略)
私たちは2013年に、エジプトが北朝鮮からミサイル部品の調達を図っていることを発見しました。その後、エジプトに取引をやめるよう求めましたが、同国は取引の存在自体を認めませんでした。エジプトは肝心の情報を隠しており、北朝鮮との非合法関係を続けているのではないかと憂慮されます。
■記者
なぜ国際社会の関心は低いのでしょうか?
■古川氏
東アジアの地域的問題であって、国際的な戦略課題だとは認識されていないのです。
イランの核問題と比較してみましょう。イランが核開発をすれば、イスラエルが戦争を仕掛ける恐れがあります。そうなれば戦争になって、石油価格など世界経済に深刻な影響が出かねません。他方、北朝鮮を攻撃して核開発を止めようとする国はありません*29。核実験の影響も、韓国の株式市場などが一時的に下落する*30程度です。北朝鮮の核問題に向けられる国際的関心は限定的なものにならざるをえません。
■記者
それでも厳しい制裁をきちんと履行すれば核開発を止めることはできますか?
■古川氏
難しいでしょう。北朝鮮は豊富な天然資源を持ち、技術と経験も蓄積してきました。北朝鮮の対外経済活動を制限しても、核・ミサイル開発に直接的な打撃とはならない可能性があります。
制裁だけで核開発をやめさせることはできません。相手が苦しいと感じた時に交渉を始められる外交的アプローチも不可欠です。制裁と外交交渉のタイミングが重要なのですが、今はどの国も外交戦略を持っていない。それが最大の問題です。
■記者
米国で今月20日にトランプ政権が発足します。
■古川氏
北朝鮮問題でどんな政策を取るのか見当がつきません。そもそも北朝鮮政策を真剣に考えない可能性すらあります。トランプ氏はイラン核合意の破棄*31を主張してきましたが、イラン問題を蒸し返すならば東アジア政策は相対的に手薄になるでしょう。
新政権の人事が決まらないと、政策は固まりません。北朝鮮政策の輪郭が出てくるのは早くて今年夏、遅ければ秋になります。その間は政策の空白が続くことが懸念されます。米国の専門家と話すと、「北朝鮮の核ミサイルはまだ米本土に届かない。まだ時間がある」という見解をよく聞きます。日本と米国では北朝鮮の脅威への切迫感が違うと感じます。
(中略)
■聞いて一言
北朝鮮に関する問題を考える時に忘れがちなのが、国によって政策立案における重要度や目標が異なりうることだ。北朝鮮はすでに5回も核実験を行い、日本のほぼ全土を射程に収めるミサイルを実戦配備している。日本にとっては現実の脅威*32であるだけに、国際社会を巻き込んだ対応強化を図るために努力すべきなのは当然だ。同じような状況に置かれた韓国と協力して、まずは米国のトランプ次期政権に真剣な関与を求めていくことが必要だろう。
「北朝鮮は追い詰められてる」つう救う会の主張がいかにデマカセかと言う事です。
■国基研『駐韓大使の一時帰国は早計に過ぎる』富坂聰*33(拓殖大学教授)
http://jinf.jp/feedback/archives/19810
所詮ウヨの富坂なので「慰安婦の人権を考えろ」などという人道的な主張は何一つしないわけです。
また「すべきではなかった」ではなく「早計」と言う辺り、腰が引けていますが、それでも「日韓関係を悪化させて何か意味があるのか」つうのはまあ、国基研関係者のウヨとしてはまともな方でしょう。
■NHK『米元国防長官 トランプ次期政権は北朝鮮と交渉を』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170110/k10010833891000.html
クリントン政権で北朝鮮政策を担ったペリー*34元国防長官は、北朝鮮の核・ミサイル開発を食い止められなかったとしてオバマ政権の政策を批判し、今月20日に発足するトランプ次期政権に対して、北朝鮮との交渉に乗り出すよう求めました。
民主党のクリントン政権で、北朝鮮への対応に当たったことで知られるペリー元国防長官は9日、今月20日にトランプ次期政権が発足するのを前に、首都ワシントンで記者会見しました。
この中でペリー氏は、北朝鮮が非核化に向けた具体的な措置を取らないかぎり直接交渉はしないとした、オバマ政権の戦略的忍耐と呼ばれる政策について、核・ミサイル開発を食い止められずに脅威が高まり、失敗したと批判しました。
小生のような「(仮に核廃棄*35を目指す場合でも)核廃棄という条件をつけず、無条件で北朝鮮と交渉すべき」と言う人間にとっては実に嬉しい発言ですね。
なにせ発言者は「元」とはいえ米国国防長官ですから。
ペリー氏は
というわけですので「何があろうとタカ派路線は絶対に避けるべき」というハト派の小生とは違いますがそれでも「彼のような人物」が交渉を主張したことは意義深いと思います。
■国基研『このままなら北方領土返還は夢のまた夢だ』木山義朗(弁護士)
http://jinf.jp/feedback/archives/19782
ロシアに北方領土を返還させるためには、ロシアを畏怖させるに足る領土奪還可能な実力部隊を道東部に配備、それを支える憲法改正を頂点とする法体制の整備、故大平正芳*36外務大臣が提案した国際司法裁判所への提訴を含む対ロシア包囲網の形成―などが必要で、これらを交渉武器として首相に与えるべきである。
ICJ提訴はまあいいとして、「領土奪還可能な実力部隊を道東部に配備」てのは完全に正気ではないですね。無人島「竹島や尖閣」とは違い、北方領土には住民がいるんですが「いざとなったら自衛隊で住民を殺しても構わない」とでも思ってるんでしょうか。専守防衛じゃなくてもはや侵略じゃないですか。
■国基研『焦眉の急を要する憲法改正』(櫻井よしこ)
http://jinf.jp/weekly/archives/19793
改憲の何がそんなに緊急性を要するのかさっぱり分かりません。
よしこは「中国の脅威ガー」と言い出しますがばかばかしいことこの上ない。
よしこらウヨには「中国人観光客」「中国、インバウンド」などでググることを推奨したいですね。
そうすれば、たとえば
http://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000090923.html
■テレビ朝日『輸出拡大めざし 中国人観光客にパックごはんを配布』
農林水産省は、中国人観光客を対象に国産のパックごはん10万食を無料配布するキャンペーンを始めます。来年1月下旬から3月まで、国内の旅行案内所や空港内の免税店などで配布する予定です。現在、中国向けのコメの輸出は、中国側が指定した精米施設が日本国内1カ所に限られるなど、厳しい条件があります。精米に比べて輸出の制約が少なく、手軽に食べられるパックごはんで、中国向けの輸出拡大につなげる狙いです。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO11220620Y6A221C1TI5000/
■日経新聞『サンリオピューロランド、中国で電子チケット販売』
テーマパーク「サンリオピューロランド」(東京都多摩市)を運営するサンリオエンターテイメント(同)は中国でインバウンド(訪日外国人客)向けに電子チケットの販売を始める。訪日客はスマートフォン(スマホ)でデータを受け取る。来日後はスマホ画面に表示したQRコードをかざして入場する。
買い物から体験型の「コト消費」へ関心が移る中国人訪日客の需要を取り込む。
なんて記事がヒットするわけです。貿易立国・日本にとって中国を敵視していいことは何もない。
■朝鮮日報『文在寅氏*37が乗った車、朴大統領支持者に囲まれ立ち往生』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/01/09/2017010901060.html
市庁入口で「(朴大統領の)弾劾反対」「北朝鮮の下僕は立ち去れ」「朴大統領がんばってください」と書いたプラカードなどを掲げてデモを行っていた。
まあ少数派ではあるのでしょうが未だに朴を擁護したあげく批判派(それも最大野党の元代表・文氏)を「北朝鮮の下僕」呼ばわりとは相当に頭が狂っています。
■朝鮮日報『北朝鮮の山林育成支援へ 境界地域の育苗場造成を検討=韓国』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/01/09/2017010900729.html
開城工業団地中止やサード配備計画と整合性がない気がしますが、こうした宥和策自体はいいことだと思います。
開城工業団地の再開やサード配備中止の方向に是非動いて欲しい。
■有田芳生氏のツィート
有田芳生 @aritayoshifu
この原稿(http://blogs.yahoo.co.jp/sakimori777/13556070.html)は拉致問題解決が停滞する情況にあって、どこに隘路があるかを自分なりに整理したものです。したがって「救う会」と対立するつもりはいっさいありません。しかし理不尽な言説が被害者家族を萎縮させているなら問題だと思います。
「未だに救う会べったりの」横田夫妻や家族会と対立したくないのか、そこまで、まだ腹がくくれてないのか、蓮池透氏などに比べれば有田氏の腰が引けています。あの「週刊文春掲載写真」の件でさんざん、救う会に誹謗されたし、そのときあのバカ夫婦は何一つ有田擁護してくれなかったのにねえ(絶句)。
「理不尽な言説が被害者家族を萎縮させているなら問題」てその理不尽な言説のネタ元は救う会なんだから「理不尽な言説(例:例の写真での有田氏への誹謗、蓮池透氏の家族会除名など)を批判すること」は必然的に「救う会と対立」します。
そもそも
http://blogs.yahoo.co.jp/sakimori777/13556070.html
ある記者からこう言われた。
「2016年で拉致問題のいちばんのニュースは横田滋さんと早紀江さんがモンゴルで孫のウンギョンさんとはじめて出会ったときの写真が公開されたことです」。
この感動的な写真は私が「週刊文春」6月16日号で公表したものだ。ウンギョンさんだけでなく、その娘(めぐみさんの孫になる)と笑顔で写っている6枚だ。もちろん公開は横田夫妻と相談し、原稿(「横田滋・早紀江夫妻に孫娘が初告白 めぐみさんの『消息』」)も事前に読んでいただき、ご意見に従って加筆、訂正した内容である。拉致問題がいっこうに動かない現状を打開するための一石であった。それが横田夫妻の意向だった。
ところがただちに凄まじい圧力が複数の関係者たちから横田夫妻に加えられた。なかには恫喝といえるものもあった異常さだ。
「こんな写真を出せば生きている拉致被害者はみんな殺される」「(横田夫妻が)はしゃいでいる写真を見て金正恩は日本の世論はもう大丈夫だと判断している」などなど、根拠のない意見を横田早紀江さんにぶつけたのである。その結果、写真公開は私が横田夫妻に強要したかのようにされた。まったくもって事実ではない。こうした事情を知っている関係者は「拉致問題を解決したくないんでしょうか」と深い疑念をさらに強めている。その悪影響が生まれている。
2017年1月5日から10日まで東京・新宿の高島屋で「横田滋写真展」が開かれる。横田夫妻の高齢化や関係者の負担もあり、 大規模な開催はこれが最後だとみられる。 その主催者からの案内文にこんな一節がある。
「一番展示したかった写真は展示できず、その他にも共催者*38の絡みでなかなか思うような展示にはならない部分がございますが、出来る中で最大限来場者に訴える写真展になるよう務めております」。
「一番展示したかった写真は展示できず」とは何か。それがモンゴルでの写真なのだ。「一番展示したかった」のは主催者だけでなく、横田夫妻の思いでもある。それを「絶対にダメだ」と封じ込めたのも運動団体幹部だ。「金正恩は日本人があの写真を見て浮かれていることを交渉に利用しようとしている」というのである。まるで見てきたような嘘であるだけでなく「世界史的愚論」 (シュテファン・ツヴァイク)のたくいだ。
横田滋さん、早紀江さんが独自の行動を取ることに恐れを抱いているのだろう。そもそも夫妻がモンゴルを訪問して孫娘ウンギョンさんと会うことを、拉致担当大臣*39も「救う会」「家族会」もいっさい知らされていなかった。その写真が公開されることもまた同様である。横田夫妻だけの行動なら、陰で不満や批判を口にしていても、公然とおニ人に伝えることはできなかったのである。ところが写真公開には私が関係したので、ここぞとばかりに居丈高な筋違いの攻撃を加えることで、横田夫妻の行動に強いしばりをかけたのである。ひどい話である。
(中略)
(ボーガス注:救う会や家族会は、報告書などいらない、今すぐ拉致被害者を出せなどというのはやめて)まずはある局面で北朝鮮が用意した報告書を受け取ることである。その内容を警察庁をふくめた専門家が、必要があれば訪朝して検証をすることで事実を確定していくことだろう。
と言う文章を読んで「有田氏は救う会と対立する気はない」なんて誰も思わないでしょう。
有田氏が批判する「複数の関係者たち」「運動団体幹部」というのは救う会でしかない(はっきり救う会と書かない辺り、有田氏も腰が引けてますが)。
「(ボーガス注:写真の件での有田批判は)見てきたような嘘、世界史的愚論、居丈高な筋違いの攻撃」「『(ボーガス注:運動団体は)拉致問題を解決したくないんでしょうか』と深い疑念をさらに強めている」というのは最大級の救う会(運動団体)への非難でしょうに何で「対立する気がない」のか。対立すればいいじゃないですか。
まあこの件について言えば、「未だに腰が引けてる」有田氏だけでなく、未だに救う会べったりのバカ夫婦「横田夫妻」も非常に問題ですけどね。
有田芳生が川添友幸をリツィート
トランプ政権は拉致問題に取り組みません。優先順位に入っていないどころか、視野に入っていません。被害者家族に幻想を与えることは、いまや犯罪的です。安倍政権が在留日本人問題など、人道問題を入り口にする戦略を持たなければ、竹槍で突進する観念論であって、拉致問題は永遠に解決しません。川添友幸
@kawazoetomoyuk
トランプ大統領が拉致問題に取り組むと幻想を抱く(ボーガス注:島田洋一)救う会全国副会長と提灯記事を書く夕刊フジ*40
アメリカは北朝鮮問題は安全保障問題(ボーガス注:核、ミサイル問題のこと)しか関心はない‼︎
有田氏はともかく川添氏はアンチ北朝鮮の右翼活動家です。「何らかの内紛で追放された」ようですが、もともとは救う会の一員だった御仁です。
その川添氏ですら「無根拠なトランプ礼賛をする巣くう会一味」は「ブッシュもオバマもリップサービスしかしなかったのに何でトランプは違うと思えるんだ!」「お前らブッシュやオバマ相手にも期待すると言ってなかったか?」と見るに堪えないのでしょう。
さて川添氏が激怒してる夕刊フジ記事。
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20161227/frn1612270830001-n1.htm
トランプ人事では、この男に注目だ。米国の次期政権で、外交に携わる国務副長官候補として名前が浮上しているジョン・ボルトン元国連大使は、対北朝鮮強硬派として知られ、日本人拉致被害者家族と面会したこともある。
「国連本部ビルの最上階(事務総長執務室など幹部の部屋がある)がなくなったとしても何ら困る事はない」(ウィキペ『ジョン・ボルトン』参照)
など、「国連を誹謗するような暴言が酷かった*41」ため、議会の承認が得られず「何とか事後承認すること」を狙って見切り発車でボルトンを任命したものの結局、事後承認が穫れず、大使を更迭されたことを知ってれば笑う他はない記事です。
そんなトラブルメーカーを任命する可能性は極めて低いでしょう。まあ、仮にボルトンが任命されたところで彼に拉致への興味はないでしょうが。
同氏を高く評価するのが、拉致被害者の支援組織「救う会」の副会長を務める福井県立大の島田洋一教授だ。
島田氏が2003年に、当時国務次官だったボルトン氏に会ったときのことだ。面会には、1977年に拉致された横田めぐみさん(52)=拉致当時(13)=の双子の弟、拓也さん(48)と哲也さん(48)らも同席した。
島田氏が振り返る。
「めぐみさんの話を横田さんがして、『13歳で自分たちの姉は拉致されたんだ』と言うと、ボルトン氏は顔を真っ赤にして、体を揺すりながら、『絶対に許せない』と怒りを示した。そういう人だから、その後何回も私たちに会ってくれた」
ただのリップサービスじゃないですか。
実績もある。米国は2005年9月、北朝鮮の偽米ドルのマネーロンダリング(資金洗浄)に関わったとして、マカオの「バンコ・デルタ・アジア」と米系銀行の取引を停止し、北朝鮮系の口座を凍結した。
この措置で北朝鮮の国際決済がマヒ状態に陥ったとされる。島田氏は「仕切ったのはボルトン氏と親しいレビー財務次官(当時)で、2人が組んでやった」と説明する。08年に北朝鮮のテロ支援国家指定が解除された際も、ボルトン氏は反対の論陣を張った。
やれやれです。この口座凍結を「やって良かった」と見るにせよ、「悪かった、やるべきでなかった」と見るにせよ、どう理解するにせよこれは「核、ミサイル問題対応」であって「拉致対応」ではありません。
極端な話、「拉致は解決しないが核、ミサイル問題は解決する」「核、ミサイル問題は解決しないが拉致は解決する」なんて策があったとしたら「拉致のことなんか後回し、核、ミサイル問題最優先」が米国です。
仮に米国の政策が「拉致解決に役立つとしても」それは「核、ミサイル問題解決策が拉致解決にも役立った」という結果論でしかありません。
■読む・考える・書く「米倉斉加年さんとモランボンの「ジャン」」
http://vergil.hateblo.jp/entry/2014/08/30/220034
米倉さん死去直後の文章ですので少し古いですが紹介しておきます。
焼肉のタレといえば「モランボンのジャン」がすぐ思い浮かぶ。スーパーの肉コーナーには欠かせない一品だろう。
そのジャンのコマーシャルには、今では想像もできないほどの産みの苦しみがあった。
今から、30年ほど前だと思う。
当時、キムチは朝鮮人だけが食べるもので、ニンニク臭いとされ、一般のスーパーでは見かけることもなかった。なにしろ「チョーセン」という言葉を口にすることさえはばかれた時代だ。まして放送の中ではタブーを超えていたと言ってもいい。
そんな中、「朝鮮の味、ジャン!!」というナレーションと共に、美しい映像がテレビ画面いっぱいに流されたのだ。
私*42は、その映像に釘付けになった。
モランボンのコマーシャルは、何度となく放送局から拒否された。また、「朝鮮」を掲げた企業のコマーシャルに出演してくれる俳優を探すのも困難を極めた。それこそ、俳優生命の終りを意味するほどの差別感情が社会に蔓延していたからだ。
抜擢されたのは、CMには決して出ることのなかった名優、米倉斉加年さんだった。
(中略)
そのせいで米倉さんが受けた仕打ちは凄まじいものだった。まず、すべての役から下ろされ、メディアへの出演も断られた。仕事がまったくなくなったのだ。朝鮮人の味方をする者への兵糧攻めである。
もちろん米倉さんの子どもも無事ではいられなかった。学校で「チョーセンジン」といじめられて帰ってきて、「ねぇ、お父さん、私の家は朝鮮人なの?」と尋ねたそうだ。
その時、米倉さんは微動だにせず「そうだ、朝鮮人だ。朝鮮人で何が悪い?」という趣旨の言葉を子どもたちにかけた。
米倉さんは、1934年に福岡で生まれた日本人である。しかし彼は、自分は日本人だとは決して口にしなかった。それは、このコマーシャルを引き受けるときの彼の覚悟でもあったのだろう。
(後略)
日本人である米倉さんの、「そうだ、朝鮮人だ。朝鮮人で何が悪い?」という言葉は、植木等さんの父親、徹誠(てつじょう)さんが、「ヒトシ、俺は部落民じゃない、と言ったその瞬間からそれは部落差別なんだ」と語ったという話を思い起こさせる。
(中略)
改めて、米倉さんのご冥福をお祈りします。安らかにお休みください。
*1:『八甲田山』、『幸福の黄色いハンカチ』で第1回日本アカデミー賞・最優秀主演男優賞(1978年)、『動乱』、『遥かなる山の呼び声』で第4回日本アカデミー賞・最優秀主演男優賞(1981年)、『駅 STATION』で第5回日本アカデミー賞・最優秀主演男優賞(1982年)、『鉄道員(ぽっぽや)』で第23回日本アカデミー賞・最優秀主演男優賞(2000年)を受賞など賞を多数受賞。
*2:『日本侠客伝シリーズ』、『網走番外地』シリーズ、『昭和残侠伝シリーズ』など
*4:ろくな法的手続きなど行わずに処刑していますので「便衣兵でも何でもない一般市民が便衣兵認定で虐殺されたこと」は間違いないでしょう。つまり中国の批判は全く正当です。というか何もこれは中国の主張に限った話ではなく東京裁判の認定だって同じだと思います。
*5:というかそもそもゲリラなどいないのですが。
*6:ただし中国の他の場所はともかく、南京事件当時の南京ではゲリラ行為はありませんが。
*7:まあこれはポツダム宣言受諾によって計画だけで終わりましたが。
*8:もちろんそれを米軍や中国軍がやったら確実に一般市民が虐殺されることになるでしょう。
*9:俺が知ってて世間的にも評価されてる団体を上げただけでそれ以上の意味はありません。これらの団体がカネに詰まってるとか、これらの団体を俺が他の団体と比べて、特に評価しているという意味ではない。
*10:一部は成立していませんが
*11:謎の失踪を遂げた人間が失踪直後死亡し、「失踪には犯罪に巻き込まれたと思われる痕跡がなく」、かつ「遺体にも他殺の痕跡がなければ」『自殺の可能性がある』になるでしょうね。そもそも遺体発見時だって「どれほどきちんと捜査がなされたか」はともかく「変死者」ですから他殺の可能性も一応調べはしたでしょう。その結果、身元が分からない時点でも「他殺の可能性は低い」とされたわけです。
*12:勿論実際はどうかわかりません。正しい鑑定かも知れない
*13:おそらく「建前上は借金返済で帰れた」というだけでしょう。現実にそう言う慰安婦がごろごろいたとはとても思えません。
*14:江戸時代の吉原で客が遊女を身請けするような話でしょう。全然性奴隷の否定にはならないでしょうね。
*15:酔っぱらいが拒絶できる程度の事が何で「性奴隷じゃない理由」にできるのかわけがわかりません。
*16:個人的にはあの夫婦は「横田母が主人で横田父が奴隷か召使い」のような気がします。
*17:マジレスすれば勿論怖いですね。その可能性はほぼ皆無でしょうが「窮鼠猫をかむ」と言うことわざもあります。
*19:村山内閣運輸相、森内閣通産相、小泉内閣経産相など歴任
*21:村山内閣運輸相、橋本内閣建設相、自民党政調会長(小渕、森総裁時代)、鳩山、菅内閣金融担当相など歴任
*22:衛藤、平沼、亀井らの名誉のために言っておけば「郵政民営化」を潰す気はあっても、小泉政権を潰す気はないでしょう。
*24:まあアレが他殺だとしてももはや犯人逮捕なんか無理ですが
*25:たとえば有名な松本清張『日本の黒い霧』(文春文庫)が他殺説です。一方、警察は自殺と断定し捜査を打ち切りました。
*26:有名な「他殺説」の人間としては石井孝氏がいますが通説は病死説です。
*28:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相。戦後、自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相
*29:まあ、なくていいんですが。
*30:大幅下落なら話は違ってくるでしょう。つまり誰も「北朝鮮が戦端を開く」とは考えてないわけです。
*31:さすがに破棄しない、できないと思いますが、トランプが「支持者向けのパフォーマンス」で実際にはやる気ないとしても「核合意破棄」主張を早急に撤回しなければ、古川氏の言うとおりいかなる形でも北朝鮮問題には動きがない状態にあるでしょう。
*32:本気で毎日記者はそう思ってるんですかね?、なら日本海側の原発稼働の即時停止でも主張していただきたいもんです。北朝鮮がミサイルぶち込んできたらしゃれになりませんから。まあ正直「北朝鮮の核開発を放置していい、とはいいませんが」、「北朝鮮が脅威だ」なんて思ってる人間はほとんどいないでしょう。
*33:著書『中国の地下経済』(2010年、文春新書)、『中国人民解放軍の内幕』(2012年、文春新書)、『中国は腹の底で日本をどう思っているのか』(2015年、PHP新書)、『中国・無秩序の末路:報道で読み解く大国の難題』(2015年、角川oneテーマ21)、『習近平の闘い:中国共産党の転換期』(2015年、角川新書)、『風水師が食い尽くす中国共産党』(2016年、角川新書)、『トランプVS習近平』(2016年、KADOKAWA)など
*34:カーター政権国防次官、クリントン政権国防副長官、国防長官を歴任。
*35:個人的にはもはや核廃棄は無理でありむしろ「核実験やミサイル発射実験」などさらなるエスカレートの阻止が現実的かと思います。
*36:池田内閣官房長官、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相
*37:盧武鉉政権大統領秘書室長、最大野党「共に民主党」代表など歴任
*38:共催者には「朝日新聞社、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県」がありますがまあ普通に考えて有田氏が予想するように「共催者=救う会、家族会」でしょう。朝日や自治体が駄目出しするとも、駄目出ししてそれに横田夫妻が従うとも思えない。
*39:「家族会、救う会、拉致議連」はともかくさすがに拉致担当大臣は知ってるでしょう。家族会や救う会を恐れて「知らない振り」をして外務省(岸田外相や外務官僚)に責任転嫁してるだけでしょう。
*40:■夕刊フジ『トランプ人事で拉致問題解決に追い風 米国務副長官候補が救世主に? 』(http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20161227/frn1612270830001-n1.htm)のこと。