今日の産経ニュース(1/7分)

共同通信明治維新の映画支援検討、政府』
https://this.kiji.is/190357066733667831?c=39546741839462401
 もちろん『ああ野麦峠』(山本薩夫、1979年)、秩父事件120周年記念作品『草の乱』(2004年、神山征二郎)のような映画は支援する気ゼロで『八甲田山』(1977年)、『二百三高地』(1980年)とかいった「産経や安倍らウヨ的に誇れる明治の映画」を支援したいのでしょう。司馬遼太郎坂の上の雲』でも映画化したいのかも知れませんが、それはさておき。
 佐藤栄作の「明治100年記念事業」の2番煎じです。佐藤の事業同様、忘れ去られるとは思いますが、こうした考えの背景にある「韓国併合などの負の面」を無視した明治美化は大概にして欲しいですね。
 こういうことやるから中韓との関係も悪くなるわけですが、そう言う理解はないのでしょう。
 しかしこうなると2019年のNHK大河が西郷隆盛つうのもこういうことなんですかね。

柔道や相撲の大会を開催する案もある。

 そうか、柔道って「忘れがちだけど」柔術を元に嘉納治五郎が明治時代に開発した格闘技だもんな(皮肉、冗談のつもり)。
 ただ相撲は明治に関係ないだろうに。

参考

■柔道(ウィキペ参照)
 幼少時代から柔術修行に打ち込んだ嘉納治五郎が様々な流派を研究してそれぞれの良い部分を取り入れ、さらに自らの創意と工夫を加え、1882年(明治15年)に創始したとされる武道である。

嘉納治五郎1860年〜1938年:ウィキペ参照)
 講道館柔道の創始者であり「柔道の父」と呼ばれる。


【ここから産経です】
■“カボチャ騒動”田畑智子*1半同棲中の岡田義徳*2と結婚報道も「今は一緒の時間を過ごしている段階」
http://www.sankei.com/entertainments/news/170107/ent1701070011-n1.html

 田畑は、11年ごろから交際と破局を繰り返してきた俳優、岡田義徳(39)と結婚の意思を固め、今作の千秋楽後にも具体的に動き出すと報じられたばかり。15年には田畑がカボチャを料理中に左手首を切る騒動もあったが、乗り越えて現在は半同棲中。

 「カボチャ料理中に指ならともかく手首切るとかどんだけエキセントリックな調理だよ、どう考えても発作的、衝動的な自殺未遂(以下略)」「本当にただの料理事故なら騒動を乗り越えてとか、表現がおかしいだろ」つう気がしますが、まあ事務所とマスコミの方で「人気女優と彼女の交際相手とされる俳優を守るため」、「そうすることにした」のでしょう。どう見ても無理がありすぎですが。


■【長さ日本一】茨城に桜川−潮来81キロの「つくば霞ケ浦りんりんロード」誕生 トリプル日本一目指す
http://www.sankei.com/premium/news/170107/prm1701070003-n1.html

 11月下旬に行われた開通式典で、サイクリングロード*3を管理する県は「距離の長さだけでなく、安全性や走りやすい環境も日本一を目指したい」とトリプル日本一!?を目指す。
 開通式典は土浦市の市川口運動公園で開かれ、橋本昌知事や地元の市長らが出席した。橋本知事は「東京圏からも近く、健康づくりに役立つだけでなく、観光客を呼び込む力にもなる」とあいさつ。デモンストレーション走行ではサイクルスーツに身を包み、先頭に立って真新しい道を走り抜けた。
 つくば霞ケ浦りんりんロードは、旧筑波鉄道*4を利用した自転車専用道「つくばりんりんロード」(桜川市土浦市間)と、霞ケ浦湖岸の「霞ケ浦自転車道」(土浦市潮来市間)を接続させた計約81キロ。(ボーガス注:桜川、土浦、潮来に)つくば、かすみがうら、行方を加えた6市を通る。
 今後、霞ケ浦湖岸の市町村道などの整備が進めば、将来は約180キロのサイクリングコースとなる。
(中略)
 日本語と英語を併記し、場所によって中国語やタイ語、韓国語も加えた。

 「偕楽園など観光名所ならともかく」日本の茨城くんだり(?)まで来て、サイクリングなんかやる欧米人や中国人、韓国人、タイ人(?)がいるのかしら、いや、それ以前に日本人だってどれほどいるのか、と思います。大体「気軽に一寸走る」のならともかく「80㎞(現状)」だの「180㎞(最終目標)」だのかなり本格的です。スポーツ自転車でどのくらいスピードが出るのか知りませんが、仮に「時速20キロ*5」と仮定しても「往復160㎞(片道80㎞)」だの「往復360㎞(片道180㎞)」だの「8時間」「18時間*6」ですから、もう1日がかりです。
 もちろんこんな長いサイクリングロードがないのは「金がかかる」「そう言うサイクリングロードにできそうな場所がない(この茨城の場合「旧筑波鉄道*7」ですからね)」つうのもありますがそもそもそんな長い距離、乗る人間はいくらサイクリングがブームになりつつとは言え、日本にほとんどいないと思います。
 しかし、「現在がそうである(日本人だけでなく外国人もこのサイクリングロードに良く来ている)」というより「そういう客寄せをしたい」ということなんでしょう。
 でこの産経記事もそうした客寄せの一環、宣伝であると。


■【月刊正論2月号】沖縄は日本ではない…に抗議しない翁長雄志*8県知事 対中最前線国境の島からの報告 仲新城誠(八重山日報編集長)
http://www.sankei.com/premium/news/170107/prm1701070012-n1.html
 「沖縄本島は日本ではない」は中国政府ではなく一部のトンデモ中国人にすぎず、こんなもんは安倍政権だってろくに相手していません。
 「尖閣は日本ではない」は中国政府の公式見解ですが、まあこれについては翁長氏は「国と国との関係で日本政府が抗議してれば県まで抗議する必要はない」との考えなのでしょう。中国人観光客が沖縄観光に占める%を考えれば「必要以上に中国ともめたくない」という翁長氏の考えは一理あります。

 この問題を受け、私は石垣市の中山義隆市長に対し、尖閣諸島世界自然遺産登録に対する考えを再度聞いてみた。「まずは上陸して調査しないと分からない部分がある。現時点では何らかのアクションを起こす段階ではない」というのが答えだった。 
 海洋基本計画策定時、中山市長は「まず尖閣の学術調査をしたい。学術調査なら中国から異論は出ないのではないか」と同じようなことを話していた。3年経って状況が何も変わらないのは致し方ないとしても「言いだしっぺ」の石垣市世界遺産登録に対する強い意欲が感じられないのは残念だ。  
(中略)
 石垣市は国の補助金を活用し、尖閣諸島ジオラマ(立体模型)を2015年に製作した。当初は空港や港湾など、外国人観光客も含め人目につきやすい場所に展示する案もあったが、現在はなぜかひっそりと図書館の片隅に設置されている。

 ウヨの中山市長も中国相手にカマしてみたものの、県どころか「彼が期待していたであろう」国(安倍政権)も乗り気ではなく、石垣市民も必ずしも支持しないので弱気になってるんでしょう。

 尖閣諸島魚釣島では沖縄戦末期、米軍の空襲を受けた疎開船が漂着し、多数の住民が飢えや病気で死亡するという悲劇があった。現在も遺骨が残ったままになっていると見られ、石垣市議会は遺骨収集と現地での慰霊祭開催を政府に求める決議を行っている。

 「遺骨収集はともかく」慰霊祭を現地でやる必要ないですし、産経の場合「遺骨収集と慰霊祭は口実でしかない」ですからね。

*1:1992年公開の映画『お引越し』の主演女優としてデビュー。2000年にNHK連続テレビ小説私の青空』でヒロインを演じる

*2:1993年、『浅草橋ヤング洋品店』のモデルオーディションをに受けたことがきっかけで芸能界デビュー。翌年1994年、TBSドラマ『アリよさらば』に出演し俳優デビュー。

*3:ちなみに我が埼玉にも荒川や利根川の土手上にサイクリングロードがあったかと思います。

*4:茨城県土浦市土浦駅茨城県西茨城郡岩瀬町(現・桜川市)の岩瀬駅とを結んでいた筑波鉄道(現・関鉄筑波商事)の鉄道路線。1987年(昭和62年)4月1日に廃止された。国鉄分割民営化と同日であった。廃線跡はほぼ全線がサイクリングロード(茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線、愛称:つくばりんりんロード)となっている。なお、会社(筑波鉄道)自体は関鉄筑波商事(http://www.kantetsu.co.jp/tsukuba/index.html)に社名変更し、現存する。主な事業としてビルおよびゴルフ場の所有と管理を行っている。(ウィキペ「筑波鉄道筑波線」)。

*5:つうかたぶん相当鍛えてる人間が本格的なスポーツ自転車に乗らない限り、常人なら20㎞がせいぜいじゃないか。

*6:もちろん途中だけちょこっと走って往復20㎞なんて走り方もできるでしょうが

*7:こういう廃線跡地は物にもよるでしょうがやはり鉄道ファンにとっては魅力的でしょう。

*8:那覇市議、沖縄県議、那覇市長を経て県知事。著書『戦う民意』(2015年、角川書店