今日の産経ニュース&しんぶん赤旗(1/31分)その他色々

朝鮮日報『韓日のトルコつり橋受注合戦、韓国に軍配』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/01/30/2017013001180.html
 インドネシア高速鉄道(中国が受注)もそうですが今や日本が楽々受注できる程甘い世界ではないのでしょう。


【ここから赤旗です】
赤旗『共産10人全員当選 北九州市議選、自民現職2人落選 維新はゼロに』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-01-31/2017013101_02_1.html
 まずは共産の全員当選(10人)を素直に喜びたい。いや贅沢を言えば「自民(18)や公明(13)の議席より少ないこと」は正直愉快ではないですが。
 そして維新がゼロという辺り、維新が完全に「大阪ローカル政党に転落したこと」を示しています。実に喜ばしい。早く大阪でも消滅して欲しいもんです。
 そして最大議席18とは言え「自民現職2人落選」と言う辺り決して自民が絶対的支持を得てるわけではないことも分かります。
 まあ、北九州には北九州の特殊事情があるのでしょうが「民進7、共産10」というあたり、全く最大野党とは思えない民進党のふがいない戦績です。

【追記】
■産経『【参院予算委員会】蜜月から一転?維新が「身を切る改革」で政権追及』
http://www.sankei.com/politics/news/170131/plt1701310039-n1.html
 北九州市議選の惨敗がよほどショックだったらしく「文科省天下り問題ガー」だそうですが、所詮付け焼き刃ですからいずれ化けの皮がはがれるでしょう。大体そんな追及は既に他の野党がやっている。


【ここから産経です】
■【トランプ大統領始動】EU大統領のトゥスク氏*1「トランプ米政権は中国、ロシア、イスラム過激派と並ぶ『脅威』」
http://www.sankei.com/world/news/170131/wor1701310058-n1.html
 ご本人に悪意はないのでしょうが、これは中国やロシアの反感を買う失言だと思いますね。


■中国選手団、宿泊ホテルをアパから変更へ 札幌、アジア大会
http://www.sankei.com/life/news/170131/lif1701310029-n1.html
 結局、札幌のアパが撤去しなかったのか、はたまた撤去はするものの「大会期間限定」の上、「何故撤去しないといけない」とさんざんオーナー元谷が吠えたことに「そんなんで宿泊できるか」と中国側が激怒したのか。どっちにしろアパの自業自得です。まあ、「経営ががたがたになる*2までは」懲りないんでしょうけど。下手したら「がたがたになっても」憎悪を募らせるだけで懲りないのかも知れません。


■【政界徒然草】安倍首相4カ国訪問でわかった「世界のリーダー」への期待 某紙*3「中国包囲網へ人権そっちのけ」にはビックリ
http://www.sankei.com/premium/news/170131/prm1701310006-n1.html
 まあ「経済大国日本」に対する期待は「総理が誰であろうとも」高いでしょう。別に安倍の手柄でも何でもない。一方、安倍が画策している「らしい」中国封じ込め*4なんて何処の国も本気で協力する気はない。適当に安倍をあしらってるだけです。
 「経済大国中国相手にそんなことできるわけないだろ。つうか日本だって中国との貿易で儲けてるのに何でそんなコトしたがるの?」と各国首脳は首をかしげてることでしょう。

 フィリピンでは政府開発援助(ODA)と民間投資を合わせ今後5年間で1兆円規模の支援を行う考えを表明し、(中略)インドネシアでは、中国と対立する離島の開発を含めたインフラ整備のため総額約740億円の円借款供与を発表し、ベトナムでは南シナ海での海上警備能力向上のため新造巡視船6隻の供与を表明した。

 別にこういう安倍の行為を否定はしません。
 ただ「中国が経済支援すると不正な買収行為であるかのようにけなし、一方安倍が同じ事をやると褒める」産経のデタラメぶりには呆れます。
 そしてこういう事(金や物の提供)をやれば当然歓迎されるでしょう。それだけの話です。「親日」云々つう話では全くない。

昨年11月、世界の首脳で最初に大統領選当選直後のトランプ氏と会談した安倍首相に対し、トランプ氏の人柄などを身を乗り出して聞く首脳もいたという。各首脳は安倍首相を「世界のリーダー」として迎えたに違いない。

 おいおいですね。本気で産経もこんな事言ってないでしょうがそれはさておき。
 先ず第一に「トランプの情報」を集めるためには安倍にも話は聞くでしょう。ただそれだけの話です。そしてその安倍の情報がその首脳にとって役に立ったかはもちろんわかりません。
 第二に安倍がどんなに酷いバカでも「経済大国日本の首相」である以上、粗略には扱えません。ただそれだけの話です。安倍に「首相という肩書き」がなければ相手しない首脳もいるでしょう。たとえば「元首相時代」の安倍をどれほど海外の政治家が相手してくれたのか。

 これも長く首相を務めているからこそだろう。5年目に突入した安倍首相は、主要7カ国(G7)のトップのうち、ドイツのメルケル*5首相に次いで2番目に古参となった。

 要するにそう言うコトです。向こうは安倍なんぞ評価してないでしょう。ただ「当分、政権が続きそうだから」つきあってるだけです。
 しかし「メルケルの次が安倍」ですか。日本人としてこれほど恥ずかしい話もありません。
 メルケル程の政治力も見識も何もない男ですからね。正直、福田総理や菅総理の方が安倍よりもずっとマシでしょう。

 もっとも、外交は笑顔の交流だけでうまくいくはずもない。事実、安倍首相を迎えたマニラでの晩餐会で「日本は兄弟よりも近い友人」と持ち上げたドゥテルテ氏は中国とも接近している。豪州もインドネシアベトナムも経済面を中心に中国とのつながりは深い。したたかな外交の世界では、全て日本の思い通りにいかない。

 そんなんは当たり前でしょう。外交とはシビアな実利主義です。友人づきあいとは違う。

そんなことは安倍首相も百も承知のはず。

 承知しているのならいいんですがね。つうか承知してたら中国封じ込めなんて馬鹿な事言わないでしょう。おそらく承知してない。

とはいえ、「米国第一主義」を掲げるトランプ米大統領との会談前に設定した今回の4カ国訪問は、南シナ海問題などで問題意識を共有した地ならしという意味では成功だったに違いない。

 産経的な意味(中国封じ込め)では明らかに成功ではありません。

 心配が出てきた。ほかにこんなことができる首相は日本にはいないのではないか、と。3月の自民党大会で党総裁任期は3期連続9年まで延長される運びだ。現在2期目の安倍首相が来年9月の総裁選に出馬して当選すれば*6、平成33年9月まで「安倍時代」が続くことになる。しかし、「安倍後」の時代は間違いなく訪れる。「安倍後」を担う首相は、誰であっても大変に違いない。

 「産経の言う意味とは違いますが」そりゃ大変でしょう。安倍のようなアンチ中国、アンチ韓国、戦前美化、歴史修正主義路線がいつまでも続けられるとも思えない。新首相が自民党でアレ、民進党であれ最初の重要な仕事は日中、日韓関係の修復になる。
 まあ、安倍以前だって日中、日韓には色々しこりはありましたが、安倍がそれを最悪レベルにしてくれましたからね。「安倍が首相にさえならなければ」「しかも長期政権になるとは」「自民党と日本人の馬鹿さが恨めしい」感は常識人なら誰でももつでしょう。

野田氏*7は今回の4カ国訪問に関しても、こう難癖を付けた。
 「フィリピンで1兆円に及ぶ協力*8を約束したと報じられている。首相就任以来の経済支援の表明総額は官民合わせておよそ54兆円に及ぶと聞く。積極的な首脳外交を否定はしないが、こうした経済協力について、どのような理念を持って行い、どのような成果が上がっているか」

 単に批判であって難癖ではないですね。そもそも難癖だとしても成果があったのなら「こういう成果があった」で済む話です。それが言えない安倍と産経が無様なだけです。さすがに国会答弁で「中国封じ込め」なんて公言するのは日中関係上、やばすぎますし、とはいえ「嘘であっても他のもっともらしい理念や成果を述べること」は安倍にも取り巻きにもできないのでしょう。

 安倍首相の4カ国訪問に関しては、驚くべき記事も出た。1月17日付の東京新聞こちら特報部」に掲載された「安倍首相 比にミサイル供与申し出!?/現地報道 政府は全否定/中国包囲網へ人権そっちのけ」との見出しの記事だ。見出しだけ読むと、安倍首相が人権を無視して中国包囲網を構築しているような印象を与える。人権? 何の人権なのか、との疑問も沸いた。

 まあ、ドゥテルテ*9が「麻薬犯罪者を違法殺害してるのではないか」とオバマ米国大統領や潘基文国連事務総長(役職はどちらも当時)などに批判されたことを知ってれば東京新聞記事の内容は「読まなくても」大体分かるでしょう。
 「中国封じ込めを理由に安倍はドゥテルテをただただ持ち上げていいのか。しかもドゥテルテは中国と友好関係で封じ込めなんか成功してないのに」つう話です。
 それを「安倍首相が人権を無視して中国包囲網を構築しているような印象を与える。人権? 何の人権なのか」で片付ける産経には呆れます。
 安倍とドゥテルテとのつきあいに問題がない、あるいはそもそもドゥテルテの麻薬取締に問題などない、と思うならはっきりそう書けばいいでしょう。そう書けないのは産経もさすがに「ドゥテルテの麻薬取締に問題などない」などということは躊躇してるのでしょう。

 記事を読むと、もっとひどい。ドゥテルテ氏が安倍首相との会談でミサイル供与の申し出を受け、断ったとする現地紙報道を紹介しているのだが、「日本政府は否定しているものの、安倍政権が中国包囲網構築を視野に、軍事面で連携を強めているのは確かだ」と断定している。

 ミサイル供与云々はともかく「軍事面で連携を強めているのは確か」ですよねえ。そこは嘘ではない。
 そしてkojitakenの日記
■「安倍晋三が『中国包囲網』をドゥテルテに持ちかけたが拒絶された」のが真相か
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170117/1484611519
が書くように現地紙報道のキッカケはドゥテルテの「安倍との会談後」の「安倍にもミサイルはいらないと言った」云々発言ですからね。
 もちろんドゥテルテ発言は「安倍からミサイル供与の話があった」とは言っておらず、その意味するところは理解困難ですが「ドゥテルテが適当に放言してる」と考えない限り「安倍から中国包囲網なり軍事支援なりで何らかの話があり、それを中国との関係に配慮してドゥテルテが断った」上で「こうした発言で安倍を牽制するとともに中国へ友好アピールしてる」と見るべきでしょう。まあ、さすがに安倍の話も「ミサイル」ではないのでしょうが、注目を集めるためにドゥテルテは「ミサイル」と言ったんでしょう。

 かねてから安倍政権を批判している元外務省局長の孫崎享*10の言葉として「『対中包囲網』は構築できない」と断定

 そりゃ構築できないでしょう。孫崎氏に限らずまともな人間ならそんなもんが構築できると思ってる人間はいない。
 AIIBに世界各国が参加したことでも分かる話です。大体中国人観光客誘致を政策としてすすめながら、一方で中国封じ込めという安倍政権は明らかにちぐはぐです。

何をどうしたらこういう記事になるのだろうか。とにかく安倍首相のやることなすこと何でも批判したいのだろう。どうせ批判するならもうちょっと理屈と筋が通った記事にしたほうがいい。余計なお世話だろうが。

 吹き出しました。産経の支離滅裂さやデタラメさよりは東京新聞の方がずっとまともでしょう。

*1:ポーランド首相

*2:なるかどうかは何とも言えませんが。

*3:東京新聞です。

*4:一方で中国人観光客誘致政策ですから安倍のしていることは全くちぐはぐですが

*5:コール内閣女性・青少年問題相、環境相キリスト教民主同盟 (CDU) 幹事長などを経て首相

*6:そしてその後、「衆院選敗北で野党政権奪還」「参院選敗北などで党内から安倍おろしが起きて首相辞任」にならなければ、ですね。

*7:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相を歴任。現在、民進党幹事長

*8:一方で中国からも「領土紛争を手打ちにする見返り」で多額のカネもらってますから本当にドゥテルテはやり手です。

*9:ダバオ市長を経て大統領

*10:ウズベキスタン大使、外務省国際情報局局長、駐イラン大使など歴任。著書『日本外交・現場からの証言』(1993年、中公新書)、『日米同盟の正体:迷走する安全保障』(2009年、講談社現代新書)、『日本人のための戦略的思考入門:日米同盟を超えて』(2010年、祥伝社新書)、『日本の国境問題:尖閣竹島北方領土』(2011年、ちくま新書)、『不愉快な現実:中国の大国化、米国の戦略転換』(2012年、講談社現代新書)、『日本の「情報と外交」』(2013年、PHP新書)、『これから世界はどうなるか:米国衰退と日本』(2013年、ちくま新書) など。