「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2/16分:高世仁の巻)(追記・訂正あり)

■平出和也さん植村直己*1受賞!
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170217
植村直己*2といっても最近の若者は知らないんでしょうねえ。1984年に亡くなってから30年以上経ってますからね。ちなみに「植村冒険館http://www.uemura-museum-tokyo.jp/)」て施設が「植村が晩年住んでいた板橋区」に、「植村直己冒険館http://www3.city.toyooka.lg.jp/boukenkan/)」て施設が、植村の出身地・兵庫県豊岡市にあります。
 また植村は生前、そこそこ知名度がありましたので1984年の「彼の死」の後、『植村直己物語』(1986年)なんて映画が西田敏行主演で作られています。
・この高世記事の後半には「正男暗殺をネタにした北朝鮮への悪口」が出てきます。
 とは言え前半は「平出さん」ですし、記事タイトルもご覧の通り「平出さん」です。高世が北朝鮮問題に対する熱意を失ってることが想像できます。

金正男が暗殺された。北朝鮮の犯行であることは間違いない*3。かの国が「普通の独裁国」ではないことが、誰の目にのもはっきり見えただろう。

 イヤー「誤解を恐れず言えば」全然「普通の独裁国」でしょう。海外でまで暗殺をやらない国が多いのは「実行困難だから」つう要素が大きいでしょう。
 「海外の反対派を暗殺したら普通じゃない」のなら

・「メキシコに亡命した」トロツキー*4を暗殺したスターリンソ連
・(日本や米国の反対で実行されなかったが)「日本に亡命した」金大中を暗殺しようとした朴チョンヒ韓国
・(実行はされなかったが)英国の作家サルマン・ラシュディに死刑宣告*5したホメイニ・イラン
・「英国に亡命した」リトビネンコを暗殺した疑惑があるプーチン*6ロシア(現時点では疑惑ですが)

なども「普通じゃない」のか。いや、勿論やっていいとはいいませんよ。ただ別に「異常ダー」と大騒ぎするほど異常とも俺は思いません。
 つうか「スターリンソ連は、ホメイニ・イランは、プーチン・ロシアは異常だ」と言ってもどうにもなりませんしね。「異常だからつきあいません」つうわけにもいかんでしょう。
 実際つきあい続けたわけですし。
 北朝鮮だって話は同じだと思います。

 暗殺された今、「とてもいい人だった」「北朝鮮改革開放の希望だった」と褒めたたえる声がメディアにあふれている*7が、ちょっと待って。三浦小太郎さんの指摘を読んでほしい。
http://miura.trycomp.net/?p=4212
http://miura.trycomp.net/?p=4221

 三浦の主張は「正男が改革派だって根拠あるの?」「彼は政治抗争に敗北したから正恩の悪口言ってるだけと違うか?」「そもそも彼が北朝鮮政治に現実的に影響与える可能性あったの?」つう主張であり俺も実は「細部はともかく」大筋では異論ありません。なお、細部(例:金正恩について反中国呼ばわり)については別の拙記事(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20080822/1307052595)で突っ込みましたのでご参照下さい。
 それにしても
「おいおい、高世よ、お前何でそこで三浦の主張なんか持ってくるの?」
「三浦なんて北朝鮮の専門家でも何でもないやん」
「そこは伊豆見元氏*8、礒崎敦仁氏*9小倉紀蔵*10小此木政夫*11武貞秀士*12、平岩俊司氏*13、和田春樹氏*14とか専門家もってこいよ」
「お前、つくる会理事で、都知事選挙では田母神支持を表明した極右活動家の三浦と交際して恥ずかしくないの?。救う会や家族会関係での腐れ縁だろうが最低だな、お前」ですよねえ。


■なくなるものは、なくなるんじゃ!
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170216

 1月30日、民俗学者宮本常一*15先生の37回忌。
 毎年、うちの近くのお寺で開かれる。今年も関東を中心に40人ほどの参加者があった。先生の故郷、山口県周防大島では「水仙忌」と呼ばれ法要があるという。
 かみさんが「地平線通信」454号に一文を載せているので関心のある方はどうぞ。http://www.chiheisen.net/

 いきなり「地平線通信」なんて言われても「は?。何それ?。宮本常一と何か関係あるの?。それとも関係ないけど単に高世のカミさんが宮本常一関係で寄稿したの?」「何で高世のカミさんが寄稿してるの?。通信の編集委員か何か?。それともただの一読者?」ですよね。そのくらい高世も説明してくれてもいいのに。不親切ですよね。

『あるく、みる、きく』を先生と一緒に創刊した写真家の菅沼清美さんが、宴席で隣になり、こんな話を聞かせてくれた。
あるとき、菅沼さんが、いろんな風物や伝統が次々になくなっていくのを憂えると、先生は怖い目をして
「なくなるものは、なくなるんじゃ!」と大きな声で言った。

 まあ、民族伝統文化を抹殺するような少数民族差別政策のようなモンは別ですが、なくなるもんは「関係者が必要性を認めないからなくなる」んでしょうしねえ。無理に残すことが常に正しいのかと言う問題はあるでしょう。たとえば「チベットの転生霊童」なんてもんはなくなっていいでしょう。


■日報はやっぱりあったじゃないか!
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170212
 高世のこの記事に関しては関連記事として
■五十嵐仁*16の転成仁語『通常国会のアキレス腱となった金田(ボーガス注:法相の共謀罪法案問題)と稲田(ボーガス注:防衛相の南スーダン問題)、それに文科省(ボーガス注:の天下り問題)』
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2017-02-09
を紹介しておきます。
 これらの問題プラス「例の右翼小学校の土地払い下げ疑惑問題」はマスコミと野党の力量が問われる問題でしょう。奮闘を期待したい物です。とはいえ野党はともかく、高世が

 このところ、日米首脳会談をめぐる一連の報道を観ていると恥ずかしくなる。
(中略)
 ゴルフをしたとか、飯を食ったとか、いかに仲良くやっているかばかりが報じられて、メディアもこれでいいのか。

と嘆くように今のマスコミには俺はかなり失望していますが。

【追記】
 赤旗の記事を紹介しておきます。
赤旗
南スーダン 陸自部隊日報あった、PKO撤退の可能性指摘 政府が否定の「戦闘」表記
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-02-08/2017020801_01_1.html
■穀田氏 政府に隠ぺい体質、PKO日報一転「あった」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-02-08/2017020802_01_1.html
■主張『南スーダン陸自日報、「戦闘」隠し派兵を続けるのか』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-02-10/2017021001_05_1.html
南スーダン 陸自日報廃棄は虚偽 衆院予算委 笠井氏が追及、閲覧可能 データベースに保存、稲田防衛相の責任は重大
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-02-15/2017021501_01_1.html
■論戦ハイライト『新任務付与ありき:政府ぐるみの隠ぺい工作、PKO日報 データベースで「容易に検索」、衆院予算委 笠井議員の質疑』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-02-15/2017021503_01_1.html
■主張『南スーダン「日報」:隠蔽は重大、防衛相は辞めよ』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-02-18/2017021801_05_1.html


■「自由に生きていいんだよ」
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170210

 現在の生き方に疑問を持ち、迷い悩むたくさんの日本の若者が村にやってくる。

 こういうのは俺にはよく分からないですね。カンボジアに行ったって人生の答えなんかないと思うんですが。カンボジアは別にユートピアでも何でもないわけですから。「森本氏と一緒に働きたい」つうのならともかく。

その村は私たちにほんとうの幸せとは何かを教えてくれる。

 幸せなんか人それぞれですからね。大人げないことを言えば「幸せを教えてくれる村」なんてもんはないでしょうよ。


■飢餓と肥満を同時解決する?
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170207

 このところ、異常な日々だった。
 朝、始発で出かけ、ある建物の人の出入りを二人で見張る。近くのコンビニで交代でトイレ休憩。そのまま夜っぴて張り込みを続け、深夜(朝方)3時、漫画喫茶に入ってバッテリーの充電と仮眠。朝6時からまた張り込み現場に戻る・・。ほぼ丸一日張り込みしたのは、私もはじめて。
 その目的は、ある人物の行動パターンを知ったうえで、「直撃取材」を成功させるためだった。生活が不規則な人でてこずり、張り込みにおよそ1週間かけてやっと直撃できた。そのうち放送されると思う。

 意味がさっぱりわかりませんがまあ、放送されるまでは「放送をスクープとしたいので誰に直撃したか明かさないで欲しい」とでもテレビ局から言われてるんでしょうか?。まあ、放送されたら詳しい説明を高世もするんでしょうけどね。


■ホームレスではなくアーバンキャンパー
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170127
 米国だってこういうホームレスを蔑視、敵視する人間はいるでしょうし、そうした風潮は「トランプ大統領就任」で強まるでしょうが、それでも「こういう映画が作られるだけ」日本よりはマシな気がします。

*1:主催者は植村の故郷である兵庫県豊岡市

*2:著書『エベレストを越えて』、『青春を山に賭けて』、『北極点グリーンランド単独行』(以上、文春文庫)など

*3:まあ多分そうでしょうが捜査中にそう言うコトを断定的に言うのはダメでしょう。ただの偏見じゃないですか。

*4:外相、国防相を歴任

*5:さすがに今さら誰も殺害をやる気はないでしょうが宣告したのが「現代イランにおける国父・ホメイニ」なので現実問題、イラン政府には取り消すことができません。

*6:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*7:えー、そうか?

*8:東京国際大学教授。著書『北朝鮮で何が起きているのか:金正恩体制の実相』(2013年、ちくま新書)など

*9:慶應義塾大学准教授。著書『新版・北朝鮮入門』(共著、2017年、東洋経済新報社

*10:京都大学教授。著書『新聞・テレビが伝えなかった北朝鮮:市民経済と大衆文化が明らかにする真実の姿』(編著、2012年、角川書店)、『北朝鮮とは何か』(2015年、藤原書店

*11:慶應義塾大学名誉教授。著書『朝鮮戦争:米国の介入過程』(1986年、中央公論社)など

*12:拓殖大学教授。著書『金正恩北朝鮮・独裁の深層』(共著、2013年、角川oneテーマ21)など

*13:関西学院大学教授。著書『北朝鮮:変貌を続ける独裁国家』(2013年、中公新書)、『北朝鮮は何を考えているのか:金体制の論理を読み解く』(2013年、NHK出版)など

*14:東大名誉教授。北朝鮮関係の著書に『朝鮮戦争全史』(2002年、岩波書店)、『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(2002年、彩流社)、『拉致問題を考えなおす』(共著、2010年、青灯社)、『北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書)など

*15:著書『忘れられた日本人』(岩波文庫)、『女の民俗誌』、『空からの民俗学』、『宮本常一、アフリカとアジアを歩く』(以上、岩波現代文庫)、『民俗学の旅』、『イザベラ・バードの旅:『日本奥地紀行』を読む』(以上、講談社学術文庫)、『海に生きる人びと』、『山に生きる人びと』(以上、河出文庫)、『日本の村・海をひらいた人々』(ちくま文庫)など

*16:著書『戦後政治の実像:舞台裏で何が決められたのか』(2003年、小学館)、『労働再規制:反転の構図を読みとく』(2008年、ちくま新書)、『労働政策』(2008年、日本経済評論社)、『対決・安倍政権:暴走阻止のために』(2015年、学習の友社)、『活路は共闘にあり:社会運動の力と「勝利の方程式」』(2017年、学習の友社)など