荒木への批判以外にも色々書いています。 金正男暗殺というビッグニュースが飛び込んできたのでそのネタが多いです。しかし朝のワイドショー（2／15）はこれ一色で本当にうんざりしますね。
正直、「政治力のない」金正男が暗殺されようと北朝鮮なり海外なりの政治への影響は小さいでしょう。
仮に北朝鮮の犯行としても、せいぜい「たとえ金一族でも刃向かう奴は容赦しない」つう意味合いしかないわけです。
「トランプだのシリアだの北朝鮮だの外国のことばかり」「日本のことはシャープだの東芝だの清水富美加さん騒動だの安倍批判は徹底的に避ける」「安倍のことを取り上げるときはトランプとの友好をべた褒めするなどおべっかばかり」のテレビ局は最低最悪ですね。なぜ「沖縄基地問題」「共謀罪法案」「南スーダンPKO問題」「例の小学校国有地払い下げ疑惑」等、日本の政治をまともに報じないのか。まあ日本のテレビ局のあほさには、書くだけ空しくなってきますが。
しかし「豊洲市場問題や文科省天下り」だって正直ろくに報じてないマスゴミですが、それと比べてもこの土地払い下げは報じられてませんからねえ。「文科省天下りや豊洲よりアレがアンタッチャブルなのかよ？」「まあ確かに天下りや豊洲以上にある意味酷い（まだ天下りや豊洲の方がマシ）のに、首相周辺が関与してるつう崔順実疑惑並みの酷さだけどな」「お前ら日本マスゴミは、色々紆余曲折はあったが最終的には崔と朴を失脚させた韓国マスコミより劣るな。良く韓国マスコミを批判出来たよな、カス野郎」「後世、お前らマスゴミと日本社会、日本政治の黒歴史として古今東西に語り継がれるだろうな」と思って頭痛がしてきます。
佐藤圭（東京新聞特別報道部）@tokyo_satokei
■日刊スポーツ『首相の疑惑追及なぜ伸び悩む』
http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1780641.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp
日刊スポーツコラム子の言う通り、「こんなおいしいものはない」のにね。我が東京新聞も社会部や政治部はあまり関心がないみたい。だから私が特報面でやりましたけど。
山口二郎*1 @260yamaguchi
NHKの7時のニュース、トップが金正男の暗殺、2番目が韓国の疑獄。自分の国の政治腐敗には一切触れないのか。首相と親密な関係を誇る学校法人に国有地が格安で払い下げられ、校舎建設に国交省の補助金が付いた事件が腐敗でなくて何なのか
http://d.hatena.ne.jp/pr3/20170217/1487383102
それにしても、国有地払い下げから文書によるヘイトスピーチまで、たいていの国なら内閣が吹っ飛ぶスキャンダルなのに、まともに追求するマスメディアがほとんどないのは情けないことです。
という佐藤圭氏（https://twitter.com/tokyo_satokei?lang=ja）、山口二郎氏（https://twitter.com/260yamaguchi）、id:pr3氏の嘆きには全く同感ですね。
【追記】
佐藤圭（東京新聞特別報道部）@tokyo_satokei
■テレビ東京『“愛国”学校ができるまで 名誉校長は安倍総理夫人』
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/you/smp/news/post_126832/
首相夫人を見事にロックオン。必見です。
次第次第に安倍の疑惑報道が広がることを期待したいモンです。いや現時点で「報道に躊躇してる」日本マスコミはおかしいですが。
佐藤圭さんがリツイート
古賀茂明*2@フォーラム4 @kogashigeaki
「ご指定のページは存在しません」
テレビ東京は、せっかくの動画を削除？
どこの局にも心あるジャーナリストがいます。日テレにもNHKにも。
彼らを市民が応援しなければ。
メールや電話をしましょう。
「Dailymotion、愛国学校」で検索すれば画像視聴できると思います。
やれやれです。古賀氏の指摘が事実だとして安倍の圧力への屈服でしょうか。
■国基研『トランプ政権への懸念と期待が交錯した日米印対話』（冨山泰)
http://jinf.jp/weekly/archives/20057
対話したと言ったところで対話相手はインド政府ではなく「ビベカナンダ国際財団」というインドの極右反中国団体です。「意味あるのかよ？」といったところでしょう。
■金正男
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/02/news239429214-3.html
金正男が暗殺されたとしたら、考えられるのは中国が何かしらのアクションを起こすのではないかということです。それは場合によっては堂々と人民解放軍を入れるということになるかも知れません
いやいやそんなこと（金正男暗殺）で何で人民解放軍なんか北朝鮮に駐留させることができると思えるんでしょうか？
まあ、現時点では情報が錯綜していて「暗殺自体真偽不明」のようですし、暗殺が事実として「暗殺を誰がやったか（もちろん北朝鮮政府犯行説はありますが）」も不明ですが、仮に「暗殺は事実」で「北朝鮮政権の犯行」だとしましょう。
金正男がクアラルンプール*3にいる時点で金正男と中国のつながりなどないと思いますけどね。彼を中国が利用すると思うのなら大事に中国国内に匿っておくでしょう。
いずれにしても、揺れているなら日本も「情報の収集に全力を挙げる」に留まらず、もっとしっかり揺さぶって一気に片を付けることを考える必要があります。
やれやれですね。一体何をする気でしょうか？
米国トランプ政権は航空母艦を日本海に入れて警戒を強めています。中国は北朝鮮からの石炭輸入を中止しました。状況によっては今後平壌への爆撃なども行われる可能性があります。
ばかばかしい。平壌への爆撃など誰もやらないでしょう。荒木の想定ではそれを米国がやり、何故か中露がそれを黙認するようですがおそらくそんな事をやれば中露が激しく米国を非難するでしょう。つうか今のトランプにとって恐らく一番関心がある外交問題はIS打倒なので北朝鮮に手を出すことは「タカ派路線」だけでなく「太陽政策路線」も含めて当分はないでしょう。
とは俺は思いませんね。なぜなら中露が支援しているからです。
金正恩*4と共に破滅の道を歩みますか。それとも救国の英雄として歴史に名を残しますか。二つ目の判断をされ、拉致被害者の救出に協力してくれた場合は日本は政府民間を問わず皆さんの安全が保証されるよう全力を尽くします。
やれやれですね。クーデターを唆してるのでしょうが非常識過ぎて呆れますね。
大体、安倍政権ならまだしもチンピラ右翼の荒木に「全力を尽くします」と言われても信じるお人好しもまずいないでしょう。
■北朝鮮妨害電波に関する産経の報道（29.2.19）です。
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/02/29219-d527.html
拉致の解決という意味ではどうでもいい話です。妨害電波が減れば拉致が解決するわけではないですから。
■NHK『拉致被害者家族が新方針 制裁解除など「見返り」に初*5言及』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170219/k10010882571000.html
何処まで本気か非常に疑問ですが「制裁解除など見返り」と言いだしたことはそれなりに評価したい。まあ、これが本気ならまず今すぐすべき事は「蓮池透氏の家族会除名撤回と、彼への謝罪」「制裁解除に反対し、蓮池氏除名を画策した巣くう会一味との絶縁」でしょう。「制裁解除する用意がある」のであれば「蓮池氏除名は不当な行為だった」と認め「蓮池氏除名を画策した救う会と絶縁しない」と論理的におかしい。
それができれば評価してもいいですが、それができない限り「制裁解除」云々と言っても失礼ながらまるきり信用できません。しかし後でNHK以外にもロイター、産経や神戸新聞の「家族会新方針紹介記事」も紹介しますがそれぞれ『家族会新方針の紹介』と言う意味では同じ記事なのに記事タイトルのポイントが大きくずれてる点が興味深いところです。ＮＨＫが「制裁解除など見返りに初めて言及」、ロイターと産経が『今年（2017年）中の救出を政府に要請』、神戸新聞が『トランプに協力要請』です。
俺的にはNHKが一番適切で他は論外です。タイトルにすべきはやはり「見返り初言及」でしょう。「今年中」だの「米国に協力要請」だの前からそうですから。
それにしてもＮＨＫ（つうか安倍）てもしかしてこれを口実に一気に制裁解除に打って出たいんでしょうか。個人的にはそうして欲しいと強く希望しますが。
それにしてもNHKの報道姿勢や家族会の方針転換て、もしかして
１）安倍から「制裁解除の打診」が内々に家族会や救う会に来て「安倍さんがそう言うんじゃ仕方がない（渋々）、方針変更しよう」
２）安倍からNHKに「つうことなんで宣伝頼むよ、NHK」つうことなのか。
なお、この件についてはid:Bill_McCreary氏の記事『祝！ 拉致被害者家族が、ついに北朝鮮への「見返り」「対価」を考えることにした！』（http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/079c8a4a6c291062f1bfd97a5a618279）もご覧下さい。
■救う会『家族会・救う会新運動方針（最終版）』
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_5775.html
まあやれやれですね。結局巣くう会と野合してるんだから、新方針の「制裁解除」も「制裁解除してもいいが北朝鮮が不誠実だから解除しない」で終わりなんでしょう。まあそれでも「解除と言い出したのは進歩」かもしれませんが実質的効果は「少なくとも当面は」期待できそうにありません。これでは「蓮池氏への謝罪も、家族会除名の撤回」も「少なくとも当面はしない」のでしょう。
北朝鮮のようなテロ集団を支える活動をわが国内で行うことを阻止する新法を作るよう強く求める。
「何じゃ、そりゃ？」ですね。朝鮮総連版・破防法でも作る気なのか（まあたぶんそうなんでしょう）。そんなん拉致の解決とかけらも関係ないでしょうに。違憲、違法の疑いも濃厚ですしね。大体現行法だってテロ活動の支援なんかやれば処罰されます。もちろん「単に北朝鮮に住む家族に対して、在日朝鮮人が送金すること」はテロ支援じゃないし、それだって一定の規制が係っていたはずです。
これじゃあ何度も言うように「制裁解除って何処まで本気なのか」ですね。まあ「長い目で見るべき」なのかも知れませんが拉致被害者家族も高齢化していますし言ってることがあまりに非常識なんでねえ。このあともやれ朝鮮大学校認可取り消しだの「菅元首相の疑惑」だの馬鹿な事が続くし。
だからそんなん拉致の解決とかけらも関係ないでしょうに。朝鮮学校に補助金を支給しなければ、あるいは朝鮮大学校の各種学校認可を取り消せば拉致が解決するのか。
もちろん小生は仮に拉致の解決に役立ったとしてもそんな「民族教育に対する差別行為」には反対ですがそもそも役立たないんだから論外です。こんなん拉致の解決を建前とする集団が政治方針にするようなことじゃないでしょう。実際、蓮池兄弟ははっきり「関係ない事を方針にするな」と言っています。
「いつものことですが」全く家族会と救う会は無茶苦茶ですね。
そしてそのうち韓国学校や華僑学校、ロシア学校（ロシア学校があるのか知りませんが、仮にあるならば）にまでこの種のウヨ連中は「領土問題（尖閣、竹島、北方領土）だの歴史認識問題（慰安婦や靖国）だのを理由」に似たような因縁（補助金不支給、認可取り消しなど）をつけ出すんじゃないかと思うと恐怖を覚えますね。
そして似たような理由（領土問題など日中、日韓間の懸案問題の解決）で中国や韓国辺りが現地の日本人学校を痛めつけたら家族会や救う会はそれをどう思うのか。非難するんじゃないのか。まあ中韓はそこまで野蛮でもバカでもないですが。
ブルーリボン運動を拡大する。
リボンなんか胸につけて何がどうだというのか。
根拠なく被害者死亡説を主張する国内の政治家、言論人、学者ら*6を強く批判する。
生存説の方がよほど根拠ないんですが。「生存してれば蓮池一家、地村一家、曽我一家のように返すはずだ」とどうして認識できないのか。
「他の人道問題」（日本人妻問題や残留邦人遺骨問題など）を何だと思ってるのか。そんなに拉致被害者家族が偉いのか。何様のつもりなのか。拉致被害者家族様か。
思い上がるのも大概にして欲しいモンです。「救う会は確信犯」でしょうから何も言いません。しかし家族会は「日本人妻の親族や残留邦人の遺族」に自分らの身勝手がどれほど憎まれ、恨まれてるか自覚した方がいい。俺が「日本人妻の親族や残留邦人の遺族」なら*7家族会には怒りしか感じませんね。そこは「我々が最優先でなくていいんです、同じ日本人同胞が困ってるのを『俺達が最優先だ』なんて不人情なことは言えない」というのがあるべき人の道です。そもそも「できることからやっていく」方が「拉致最優先」よりも拉致が解決する可能性が高いでしょうし。
北朝鮮急変事態時の救出プラン作成とそのための法的枠組み作りを求める。
いつもの自衛隊突撃論です。拉致被害者の居場所も分からないのに何処に突撃するのか。まあ、分かったって「居場所が分かってたイラン駐在米国大使館人質事件」で強硬策が失敗し結局交渉で解決したように、強硬策はリスキー過ぎます。ましてや急変事態なんて起こったらそれどころじゃないでしょう。つうことで急変事態が起きたらできることなんか何もありません。
呆れて二の句が継げません。
教育を何だと思ってるのか。政治のおもちゃにするのも大概にしたらどうなのか。
・総連中央が競売された中央会館に居座る*8問題について、その不明朗さを追及する。
・総連系歌劇団*9公演に地方自治体が後援をすることに反対する。
・救う会としては、菅直人*10元首相と極左親北団体「市民の党」との不明朗な関係について究明、糾弾していく。
どれ一つとして拉致の解決に関係ありません。やってることは朝鮮総連と菅元首相への嫌がらせでしかありません。つうか菅氏が今「民進党最高顧問」である事を考えればこんな事をすれば民進党は（松原仁のような一部を除いて）救う会や家族会から距離を置きますよ。自党の幹部が「ろくな根拠もないのに」疑惑の人間呼ばわりされたら民進党も怒るでしょう。
そんなことやったって現実問題処罰できるわけがないでしょう。
日本人拉致に直接的間接的*11に関与した者に対する法的措置の早期実現を求めていく。
「法的措置」て要するに刑事裁判でしょうが、そんなん無理でしょうよ。証拠がないし、証拠があるとして国際指名手配してるケースも「国外にいるので事実上裁きようがない（手配しても逮捕起訴の見込みがない）」わけです。
そもそも容疑者も高齢化してるでしょうから生きてるかどうか、裁判ができる健康状態にあるか（認知症などでないかどうか）どうかすら疑問でしょうね。大体それ拉致被害者の救出と関係ないし。
韓国、タイ、ルーマニア、米国等の家族との連携を継続する。
米国（スネドン君疑惑）つうのは完全な与太です。なにせスネドン君の失踪は、小泉訪朝後ですし、国務省、FBI、CIAと言った米国政府機関はそんな拉致認定をしていません。
韓国、タイ、ルーマニアはそれなりの信用性があるようですがこんなんは「韓国、タイ、ルーマニアの政府」に任せればよろしい。日本が手出ししても成果はないでしょう。むしろ北朝鮮に「つうことは何、日本人拉致被害者帰しても外国人拉致被害者を帰さないと意味ねえってこと？。何だ、じゃあ交渉なんかしねえよ」と日朝交渉に対する熱意を失わせかねません。まあ救う会はそれでもいいのでしょうが、家族会はそれでいいのか。俺が拉致被害者家族（例えば横田夫妻）なら「申し訳ないけど外国人のことまでできない。自分の家族（めぐみ）のことで一杯一杯ですよ」ですけどね。
前も書きましたけど小生は基本的にそう言う利己主義的人間です。利他主義的人間と誤解されたくないのではっきり書いておきます（まあ誤解する人もいないか？）。
まず自分が大事。次に「家族」「つきあいのある友人、地域住民、会社の同僚など」「（つきあいはないが）日本人同胞」などといった「身内」が大事です（もちろん身内もランクの差があります。家族やつきあいのある人間ならともかくつきあいのほとんどない、しかし同じ日本人同胞レベルではランクは下がります。）。
当然ながら「外国人」なんてもんは「日本人」の俺にとって「余裕があったらもちろん助けるけど余裕がなかったら悪いけど見捨てる。だって身内じゃないし」レベルでしかありません。正直、日本人拉致問題ってこういったら悪いですけど「外人（韓国だのルーマニアだの）の拉致被害者のことにまで手を出してる余裕」なんかないでしょう。
で別にこれは北朝鮮拉致に限らない。ISの拉致だって何だって「外人のことにまで手を出してる余裕」は普通ないでしょう。これは外国の方だって「日本人のことにまで手を出してる余裕は普通ない」からお互い様です。
日本人のことだけやればそれでいいと思います。「外人に冷たい」と言われようと俺はそう言う人間です。いやもちろん余裕があれば外人も助けるべきですし「在特会野放し」「朝鮮学校無償化除外」「ブラック労働だと批判される日本の外国人研修制度」「産経の『対馬が危ない』デマ（嫌韓国デマ）」「トランプの移民一部入国拒否」みたいな馬鹿な事（常軌を逸した外人差別）はさすがに「外人の問題で日本人は関係ない」として放置できませんけどね。これ（外国人拉致問題）はそういう問題じゃないでしょうし。
まあそう言う「外国のことは二の次の俺」にとって「チベット、ウイグルの人権問題？。知るかよ、そんな外人連中のことなんか。俺日本人だし。大体あいつら助けたって日本社会にとって金にならないし。あいつらが非難する中国とつきあった方が爆買いとかでよほど金になるし。あれだよ、霞は食えないって奴だよ、id:Mukkeも言ってたけど」「大体チベットのダライとか、ウイグルのラビアとか、あいつら『敵（中国）の敵は味方』つう党利党略で日本ウヨと野合して歴史修正主義（南京事件否定論、河野談話否定論など）にまで荷担するようなクズの集まりジャン。早く政治的に滅亡すればいいのに。そうなればこの世の中も今より住みよくなるだろう（毒）」としか思いませんね。まあこういうこというと俺は確実に「チベット、ウイグル支持者」を敵に回すと思いますが。つうか既にid:Mukkeとか敵に回ってますけど（苦笑）。
中国が自国の拉致被害者救出に取り組まざるを得ないように圧力をかける。
そもそも中国人拉致被害者がいるなんてのは救う会の勝手な主張にすぎません。根拠は全くない。
大体すべきことは「圧力」でなくて「協力要請」でしょうに。「細かいところ」ですが、こういう表現の仕方に救う会、家族会の度し難い中国敵視の体質が露呈されています。
いい加減にして欲しいですね。寺越さんなんてあの国で平壌市職業総同盟副委員長と言う要職について妻子どころか孫までいる。ご本人も、彼のお母さんも拉致だなんて認めてない。
そう言う状況で部外者が拉致だと騒ぐことに意味があるのか。最悪、寺越さんやその家族に何らかのデメリットが生じかねません。そしてそんなことをしても横田めぐみさんら*12が日本に帰国できるわけでも何でもない。これは寺越さん以外のケース（福留さんなど）も同じでしょう。
１）北朝鮮拉致と言える証拠がなく拉致か怪しい
２）仮に証拠があっても北朝鮮拉致だと言ってもメリットが何もない（むしろデメリットの危険性が高い）
の両方、または一方を満たすからこそ寺越さんや福留さんは拉致認定されないわけです。
つうことで以上、救う会と家族会への「素人の俺でも思いつくレベル」の非難終わり。正直、あいつらには怒りとか嘆きとかネガティブな感情しか「今の時点では」湧いていきません。今後家族会が変われば話は違いますが。救う会が変わることは全く期待していません。
■ロイター『北朝鮮拉致「今年中に救出せよ」』
http://jp.reuters.com/article/idJP2017021901001330
■産経『「今年中に奪還」拉致家族会・救う会、初めて時期限定した運動方針採択』
http://www.sankei.com/flash/newslist/flash-n1.html
まあ俺が安倍なら「えー、小泉訪朝（2002年）から今年で15年目なのにまだ、そんな悠長な事言ってるの？、バカなの？」「つうか、運動方針の形式にしたのは今回が初めてだとしても、去年も一昨年も『今年中に解決を』て俺（安倍）に対して言ってたよね」「でも俺がそれができなくてもあんたら『安倍内閣倒閣！』とか言わないしさあ、今回の要請も無視しても何の問題もないよね（苦笑）」ですね。
いや実際安倍が適当にお茶を濁しても、批判は何も言えないヘタレ集団が家族会と救う会でしょうけど。
■神戸新聞『拉致被害者家族会 トランプ政権に協力要請へ』
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201702/0009929874.shtml
いい加減にしてほしいですね。トランプが米国に関係ない拉致問題に興味があるわけないでしょう。
何せ、トランプ自ら「アメリカファースト（日本も含めてアメリカ以外はセカンドとサードとか、それ以下）」を公言してますから（もちろんスネドン君拉致疑惑なんて与太は論外です）。つうかブッシュｊｒやオバマだって家族会が要請したってリップサービスしかせず、事実上何もしてくれなかったわけですし（苦笑）。
■赤旗『北朝鮮問題―「外交交渉のなかで非核化を迫れ」という提唱について：志位委員長が語る』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-02-20/2017022001_04_1.html
■日経『共産委員長、対北朝鮮「外交交渉で非核化要求を」 』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK19H0U_Z10C17A2000000/
「制裁だけして外交交渉をしない無策が核開発を助長した」という志位氏の意見には同感です。
ただし志位氏が「制裁など外交の妨げになるからしない方がいい」と言わない点（制裁を事実上容認している点）は「制裁の効果に懐疑的な人間（制裁は、ロシアや中国が北朝鮮支援してるから効かない上、北朝鮮と日本の交渉の阻害材料になるだけではないか）」として残念です。その点は志位氏を「制裁懐疑派」として批判せざるを得ません。またこうした意見はもっと早く表明して欲しかったとも思います。
とはいえ「制裁だけして外交に何も手をつけないのは無策だ」と志位氏が「他党（与党、及び日本の主要な野党）に先駆けて」指摘した点は高く評価したいと思います。共産支持者として大変嬉しいです。
■大森勝久ブログ『非アメリカ的大統領トランプ氏は早急に倒されるべし！』
http://ameblo.jp/omorikatsuhisa/entry-12249218228.html
トランプ氏は「ロシアはクリントン*13陣営をサイバー攻撃して盗み取ったメールをウィキリークスを使って公表させるべきだ」と、プーチン*14にアメリカへの侵略行動（サイバー攻撃）を促してもいた。選挙戦に干渉して私・トランプを勝たせよ、ということだ。
さすがにトランプ発言は冗談でしょうが、実際にロシアの介入疑惑が表面化したこともあって冗談ではすまなくなったわけです。
トランプ氏はアメリカが車を日本に売るケースを取り上げていたが、明らかに嘘を自覚的について非難していた。車には関税はかかっていないからだ。読売新聞は「勉強不足を露呈した格好だ」と書いていたが、そうではない。
まあ確かに「そうではない」でしょうね。この点は大森氏に同感です。大森氏の指摘通り、トランプは故意に嘘をついてるのでしょう。
安倍首相は昨年11月17日（日本時間18日）、トランプタワーでトランプ（次期）大統領と会談した。その時首相は記者団に対して、「トランプ次期大統領はまさに信頼出来る指導者だと確信した」と述べている。ともに独裁侵略者のプーチン皇帝を深く信頼する思想の持ち主であるから、出てくる発言である。
まあ、安倍がトランプにべったりなのは「プーチン」云々に関係なく「米国にへいこらすることが国益であり、かつ自分の利益になる」と思ってるからでしょう。大統領選挙当選者がヒラリーでも安倍はへいこらしたでしょう。
ただ「恐ろしいのは」安倍の場合「安倍以外（メイ英国首相、オランド・フランス大統領、メルケル・ドイツ首相、トルドー・カナダ首相など）がトランプに安倍ほどへいこらしてないこと」を「この安倍様だけがトランプ閣下の腹心扱いされた、メルケルたちはバカだ」と勘違いしてる疑い濃厚なことでしょう。
■中日新聞『拉致問題、救う会と願う会が統合協議 特定失踪者発見で』
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20170217/CK2017021702000022.html
北朝鮮による拉致問題の早期解決を訴える「県特定失踪者の真相究明を願う会」（事務局・若狭町）と民間の「北朝鮮に拉致された日本人を救出する福井の会」（救う会福井）が統合に向けて協議していることが分かった。
特定失踪者について「福井県限定」ですが「願う会」なんて珍団体ができていたようです。
■毎日新聞『北朝鮮・拉致問題：早期解決の促進を 曽我さんら知事に要望書／新潟』
http://mainichi.jp/articles/20170218/ddl/k15/040/118000c
本当にバカバカしいですね。米山知事が要望したって大して意味はないでしょう。
なぜなら過去に何度も新潟知事（米山氏の前任者）が要望してるからです。
まあ要するに曽我氏らは「何かしないと不安でしょうがない」のでしょうがくだらない要望をさせられる知事には同情します。まあ、知事も政治家という「人気が大事な商売」である以上、こうせざるをえないわけですが。
つうかいい加減、曽我氏も「あきらめたら」どうなんですかね。彼女の母がどんな死に方をしたかはともかく生きてる可能性は極めて低いでしょう。
■産経【主張】北とテロ対策 緊張欠く審議を憂慮する
http://www.sankei.com/column/news/170219/clm1702190003-n1.html
金正男暗殺を政治利用（共謀罪法案の正当化）しようとは火事場泥棒もいいところです。まあ産経だからISテロだろうと新疆のウイグルテロだろうと、白人極右のテロだろうと政治利用に使えそうなモンは何でも使うのでしょう。
■朝日新聞『北朝鮮大使、マレーシア批判延々 高級車で病院乗りつけ』
http://www.asahi.com/articles/ASK2L1Q99K2LUHBI001.html
昔はあったが今は「それ容疑者へのネガキャンと違うの？」「推定無罪原則は何処に行ったの？」「朝食を全部食べたから何だっつうの？」と言う批判で消滅した「容疑者、朝食全部平らげる」記事を彷彿とさせるトンデモタイトルです。
俺に言わせれば「それ北朝鮮へのネガキャンと（以下略）」「高級車で乗り付けたから（以下略）」ですね。この件で北朝鮮を批判するとしたら「マレーシア批判が正しいかどうか」であって高級車云々なんてぶっちゃけどうでもいい。「大衆車なら庶民的でいい」つう話じゃないし、何処の国でも大使が乗るのは高級車じゃないんですかね？。モノが北朝鮮だと産経以外も発狂するのは何とかならないんでしょうか？。いやまあ「発狂してるからこそお前が北朝鮮ネタでツッコミ文章を書けるんジャン。お前、北朝鮮ネタがなかったら書くことがかなり減るんじゃないの？」つうのはその通りですが、とにかくこれは健全な状況ではありません。
■産経【金正男氏殺害】逮捕の北朝鮮国籍男は主犯格か
http://www.sankei.com/world/news/170218/wor1702180029-n1.html
まあ現時点では何とも言えませんね。捜査が始まったばかりですから。
その後、
■【金正男氏殺害】残る男３人すでに国外逃亡か 逮捕の男は某大使館との連絡役？主犯格否定の見方も
http://www.sankei.com/world/news/170219/wor1702190008-n1.html
なんて記事が出てますし正直当面、確定的な事は何も言えそうにありません。
■産経【金正男氏殺害】「娘はだまされた」ドアン・ティ・フオン容疑者のベトナムの父親語る
http://www.sankei.com/world/news/170220/wor1702200051-n1.html
仮に北朝鮮の犯行だとしても、「ベトナム国籍パスポートをもつ女性」もインドネシア女性同様「本当のベトナム人」であり「蜂谷真由美の偽装パスポートを持ってた金賢姫」のようなケースではないようです。
日本マスコミが「ベトナムパスポートをもつ女性」と呼び「ベトナム人女性」となかなか呼ばないので「もしかして偽装？」と思っていたのですがそうではないようです。
■産経【金正男氏殺害】驚く容疑者の実家、母は「素朴な田舎娘」
http://www.sankei.com/world/news/170217/wor1702170062-n1.html
ベトナム国籍のパスポートをもつ女性はともかくインドネシア女性のほうは「偽装パスポートで本当は北朝鮮人」や「北朝鮮からインドネシアに帰化」ではないようですね。ということは「殺人とは思ってなかった」と言うのも意外と本当なのか？
■産経【札幌冬季アジア大会】北選手団が入村式 渡部絵美・選手村村長「行動制限されているが来れて良かった」 滞在先はアパホテル 中韓と対応は別に
http://www.sankei.com/life/news/170218/lif1702180030-n1.html
安倍政権が入国拒否なんて馬鹿な事をしなかったのはひとまず良かったことです。
それはともかく、アパの例の本を理由に中韓がアパホテル宿泊を取り止め、プリンスホテルに宿を変更したことは北朝鮮も知ってるでしょう。一方、北朝鮮も当然ながらアパホテル的主張（南京事件否定、河野談話否定などの極右歴史修正主義）は日頃批判してる訳です。そう言う意味では「宿泊先がアパのママ」というのは「？？？」ですね。料金が安いからかえないのか。はたまた「かえたい」と言った場合の日本ウヨの攻撃をおそれてるのか。まあ「論理的には」かえることが筋がとおっていることだと思います（オレ流の北朝鮮批判のつもり）。これ以上は特に何も言いません。
■チャンネルAJER 前川惠司さん
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/02/ajer-2fd7.html
チャンネルAJER、今回は朝日新聞元ソウル支局長の前川惠司さんがゲストです。
前川と言えば『朝日新聞元ソウル特派員が見た「慰安婦虚報」の真実』（2014年、小学館）と言う著書がある「河野談話否定論の嫌韓国・極右歴史修正主義者」です。朝日のソウル支局経験者でこれとは「植村隆氏*15との違いは何だろう？」ですね。これが「産経新聞ソウル支局経験者」なら違和感ないんですけどね。
そして荒木も「河野談話否定論の嫌韓国・極右歴史修正主義者」です。
動画見る前から「ああ、ろくでもないことしか言ってないんだろうな」と思って憂鬱になりますが、一応見てみます。
まあ予想通りですね。精神的耐性が低い人は見ない方がいい。「精神的耐性の高くない」俺もがちで気持ち悪くなりましたから。
要するに「在韓米軍慰安婦」*16や「ベトナム戦争の韓国軍慰安婦」をネタに「日本は悪くない。米軍や韓国がやったのと同じ事やっただけだ」と居直ってるだけです。
俺は正直「在韓米軍慰安婦」や「ベトナム戦争の韓国軍慰安婦」には詳しくありません（まあ日本軍慰安婦だって詳しくありませんが、多少の知識はあります）。従って「日本軍慰安婦」と同一視していいかどうかは分からない。ただこんな事言ったところで、米国も韓国も国際社会も「そうか、じゃあ日本は悪くないんだ」なんて言うわけがない。大体そんな事（米軍や韓国軍の過ち）は日本軍慰安婦当事者には全く関係ない話です。
たとえばこんなことを聞いてもマイク・ホンダ氏や吉見義明氏などは「米軍や韓国軍の慰安婦も問題視すべきだけだ」「その理屈だと古今東西の『戦争での虐殺』は何処の国も大なり小なりやってるから何ら問題ないことになりますね」「他にやってる奴がいるから俺は悪くない、なんて理屈になってない」と批判するだけでしょう。つうか「格下扱いしてる」韓国相手ならともかく「格上の米国相手」には前川も荒木もこんなこと怖くて「陰口ならともかく」面と向かっては言えないでしょうが。
しかし荒木や西岡力、島田洋一みたいな「河野談話否定、南京事件否定のデマ右翼」が拉致界隈ででかい面してるんだからそりゃ拉致も風化するでしょう。奴らの同類以外には「拉致集会に来たはずなのに拉致に関係ない話を聞かされる」「しかもそれが河野談話否定、南京事件否定のデマ」なんて苦痛以外の何物でもありません。「救う会だか何だか知らないが、あんなデマ右翼とつきあえるか。家族会が救う会を支持してる？。支持する家族会が馬鹿なだけだろ。蓮池透氏なんか、だから救う会や家族会を批判してるんじゃん」となるに決まってる。
家族会って「南京事件否定論、河野談話否定論のデマ右翼の巣窟」なんでしょうか。まあさすがにそうではなくて「しがらみ」でしょうが「しがらみがあるから仕方ない」で許される話ではないでしょう。そもそも「小泉訪朝前ならまだしも*17」今救う会は拉致解決の上において役に立ってなどいません。だから蓮池透氏は救う会批判を始めたわけです。
■緊急セミナーご参加・視聴ありがとうございました
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/02/news239729218-8.html
話し合いだけでは拉致被害者は取り返せません
もちろん勘のいい人は荒木の言ってることがすぐに分かるでしょう。いつもの自衛隊突入論です。
拉致被害者の居場所も分からないのにできるわけがない。いや居場所がわかったって「イラン駐在米国大使館人質事件*18での米軍での救出失敗」でわかるように成功する可能性は低いでしょう。
そこで「やればできる」「やれば拉致被害者の居場所も分かるし救出もできる」「できないのはやる気がないからだ」と精神論持ち出しても意味がありません。
頑張れば誰でも東大や京大のような難関大学に合格できるのか。頑張れば科学者は誰でもノーベル賞が取れるのか。頑張れば誰でも医師や弁護士の試験に合格するのか。頑張れば誰でも孫正義氏のようなベンチャービジネスの成功者になれるのか。
誰でも頑張ればプロの小説家や、スポーツ選手、芸能人（歌手、俳優など）になれるのか。頑張ればダイエーやヤオハン*19は倒産せずに済んだのか。頑張れば日本は太平洋戦争で米国に勝てたのか。頑張ればナチスドイツは第二次大戦で連合国に勝てたのか。頑張ればソ連はアフガン戦争でイスラムゲリラに勝てたのか。頑張ればチベットやウイグルは中国から独立できるのか。頑張れば何処の国も欧米や中国のような経済大国になれるのか。この種の例はいくらでも挙げられるでしょうが、残念ながら*20全てノーのわけです。精神論で解決すれば誰も苦労しない。頑張ったって才能などの「実現可能性」がなければどうにもならない。また頑張り方（方法論）が間違ってればどうにもならない。
もちろん「外交交渉したから」と言って解決する保証はありません。しかし「一番現実的な解決方法」が外交交渉であることもまた事実です。小泉訪朝という外交交渉によって蓮池一家、地村一家、曽我一家は帰国しました。
「外交交渉を否定して、自衛隊突撃論」なんてのは「現代医学を否定してインチキ医療」というのと同じです。
現代医学で治らない病気はたくさんある。でも成功の可能性が一番高いのは現代医学の訳です。
たとえば末期がんなんてこれは放射線治療や抗がん剤治療が現実的でしょう。そこでホメオパシーなどのインチキ医療に走ったら恐ろしいことになる。
北朝鮮は昭和25年（1950）武力統一をめざして韓国に奇襲南侵し、その後もたび重なる挑発を行っています。昭和43年（1968）には韓国大統領官邸を狙い特殊部隊を送り込み、昭和58年（1983）にはビルマ（現在のミャンマー）を訪問した韓国大統領を暗殺しようとしました。この事件で大統領は難を逃れましたが多数の閣僚が亡くなっています。さらに昭和62年（1987）には工作員が中東から韓国に戻る大韓航空の旅客機に爆薬をしかけ乗員乗客115名を殺害しています。
それでも金大中大統領は訪朝したり、開城工業団地を造ったりして南北融和に努めたわけです。
もちろんそれは「襲われたのが朴チョンヒや全斗煥であって、金大中ではないから」ではないでしょう。俺は仮に金大中が命を過去に北朝鮮に狙われたとしても「今後は狙わない」と言う保証があれば、太陽政策を実利の観点から実行した、金大中とはそう言う偉大な男だと信じています*21。
小生はそんな金大中という人物を心から尊敬しています。彼がノーベル平和賞を受賞したことは本当に嬉しかった。佐藤栄作*22首相の受賞なんぞよりよほど嬉しかった。「同じ日本民族かどうか」よりも「人として尊敬できるかどうか」が俺にとって大きいわけです。俺にとっては「金大中＞絶対に越えられない壁＞佐藤栄作」のわけです。
まあ、金大中は大統領時代に「朴チョンヒの片腕だった元KCIA部長・金ジョンピル」を首相にしていますから「是非はともかく」実利主義の人なんでしょう。だから「実利主義の観点から」開城工業団地や訪朝を実行した。
そしてそうした太陽政策は正当なもんだと俺は思っています。
あなたは拉致被害者を救いますか、それとも見捨てますか
本気で拉致被害者救出を考えたら外交以外に手はありません。外交でうまくいかなかったらどうするのか。「あまり言いたくないことですが」これはあきらめるしかないでしょうね。何もこれは拉致に限らない。
末期がんの患者を前に「残念ながら手の施しようが今の医学ではない」と認めるのはつらい。でも当人に告知するかどうかはともかく家族にはそう医者は告知せざるを得ないわけです。つらくても現実を直視しなくてはいけないこと、やらなくちゃいけないことはある。
■産経【激震・朴政権】サムスントップを逮捕 朴氏収賄捜査に追い風 贈賄容疑、経済懸念も
http://www.sankei.com/world/news/170217/wor1702170009-n1.html
例の国有地払い下げ疑惑をろくに追及しない日本検察、マスコミ（ただし朝日新聞など批判報道している一部メディアを除く）との違いにため息が出ます。「韓国は日本と比べたら幸せだ」というべきでしょうか。
■産経【金正男氏殺害】亡命政権構想に加担とみなされ暗殺か 叔父*23のチェコ大使ら擁立の動きに過剰反応？
http://www.sankei.com/world/news/170217/wor1702170012-n1.html
正男が亡命政府首班になったところで影響力ないでしょうし、それこそ暗殺の危険が高まるだけでしょうにそんなことしますかね？
■ウォールストリートジャーナル『北朝鮮がマレーシアと持つ「深い関係」：クアラルンプールでは北朝鮮と米国の非公式協議も』
http://jp.wsj.com/articles/SB12058936961426933320104582624121420813652
マレーシアの国民は、査証なしで北朝鮮を訪れることを認められている。北朝鮮はマレーシアからゴムやパーム油その他の資源を輸入、マレーシアは鉄や鉄鋼製品を輸入している。
2011年には、北朝鮮の高麗航空が平壌とクアラルンプールを結ぶ直行便の運航を始めた。しかし、国連安全保障理事会の新たな制裁を受け、この路線は14年半ばに廃止された。
オランダのレイデン大学で北朝鮮について研究するクリストファー・グリーン氏によると、両国は経済交流も盛んだ。クアラルンプールの北朝鮮人コミュニティーは数百人規模と推計されるという。
グリーン氏は、マレーシアが他国に比べて「北朝鮮の人にとって自由に行き来しやすいのは確かだ。この状況は数年前から続いている」とし、「ビジネスの場として北朝鮮に人気だ」と述べた。
昨年8月に国連に提出されたマレーシア政府の報告書によると、同国サラワク州では、北朝鮮人80人が建設・鉱山業界で働いていた。
また北朝鮮大使館の近くには朝鮮料理店が6軒以上ある。北朝鮮国営のレストランもある。
（中略）
マレーシアのような国は米朝の非公式な接触の場所として使われている。昨年10月には、米国の元外交官と北朝鮮政府の当局者が北朝鮮の核・ミサイル計画を巡りクアラルンプールで小規模な密室会合を持った。こうした会合は定期的に行われており、シンガポールや北京、ベルリンその他の場所で行われることもある。
クアラルンプールの民主主義・経済研究所（IDEAS）のワン・サイフル・ワン・ジャン最高責任者は「この事件が外交に影響するかどうか、この段階では判断しがたい」と述べた。「しかし、マレーシアや中国の政府は外交関係の摩擦に発展することを許さないだろう」という。中国は北朝鮮にとって最も重要な同盟国だ。
マレーシア政府は事件についてコメントしておらず、全ての質問への対応を警察に任せている。
「西側であるはずのマレーシア」が北朝鮮と親密な理由が分かりませんが、それはともかく、だからこそ金正男がマレーシアにいたし、（北朝鮮の犯行と前提しての話ですが）暗殺も『北朝鮮にとって地の利がある』マレーシアで行われたのだろうと言う事が伺えます。
■（続）緊急セミナー
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/02/news239629216-a.html
登壇予定者の一人が三浦小太郎だそうです。三浦も随分と「ウヨの世界」で出世したモンです。
なお、このセミナー、三浦本人も
■調査会緊急セミナーのお知らせ（2月17日） しかし、金正男の死は報じられても、政治犯や民衆の死は報じられることもなく葬られてゆく
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=01215
で紹介していますが、滑稽なのは三浦が「講師：代表荒木他」として自分が登壇者であることを隠していることです。三浦も自分が登壇者であるセミナーを「自ブログ以外で」宣伝することは恥ずかしく気がとがめたんでしょうか？
■産経【主張】拉致問題 日米共闘で全員救出迫れ
http://www.sankei.com/column/news/170217/clm1702170003-n1.html
もう本当にいい加減にして欲しいですね。米国が拉致問題なんかに興味があるわけないでしょう。
拉致問題で協力を求めるのならそれは米国ではなく「北朝鮮と関係の深い隣国・ロシア、中国、韓国」辺りでしょう。ただし「ロシアはともかく」中韓とは安倍政権は今、関係が悪いから話になりませんが。
米国ではユタ州出身の大学生、デービッド・スネドン氏が２００４年、中国雲南省で行方不明となり、その後、北朝鮮の工作員に拉致されたとの情報が明らかになった。
「2004年」、つまり小泉訪朝（2002年）後ですからねえ。北朝鮮拉致の可能性はほとんど皆無でしょう。実際、米国国務省やCIA、FBIといった政府機関は「北朝鮮拉致の疑いがある」なんて発表はしてない。
拉致被害者の家族会は、０６年にワシントンでブッシュ大統領と、１４年には東京でオバマ大統領と面会し、解決への協力を訴えた。
でブッシュ子やオバマが何をしてくれたんでしょうか。オバマは在任中、「イラン核合意」「キューバとの国交正常化」「オバマケア」などといろいろやりましたが、それらに比べたら拉致問題なんて優先順位は非常に低いでしょう。
■NHK『キム総書記の元専属料理人の日本人 北朝鮮で開店』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170216/k10010878251000.html
訪朝後、動向が不明だった藤本某氏の動向が判明したようです。まずは無事なようで何よりです。
■朝日新聞『故金正日氏料理人、平壌に日本料理店 外為法違反疑いも』
http://www.sankei.com/world/news/170217/wor1702170007-n1.html
北朝鮮の故金正日（キムジョンイル）総書記の料理人だった藤本健二氏*24が平壌市内の中心部に日本料理店をオープンさせた。北朝鮮関係筋によれば、藤本氏は日本料理店の経営が軌道に乗った後、ラーメン店を開くことを希望しているという。
同筋によれば、藤本氏は、金日成（キムイルソン）広場や平壌駅などが位置する平壌市中区域にある楽園百貨店に併設したビルに、すし料理などを出す日本料理店「たかはし*25」を開いた。一番高いメニューが１５０ドル（約１万７千円）ほど。
（中略）
日本の旅行社も「たかはし」での夕食を含む２泊３日の平壌市観光ツアーを２０万２千円で売り出した。
ただ、同店で出されている食材や調味料のほとんどは日本製（ボーガス注：と見られる）。日本政府関係者は１６日、「事実であれば、不正輸出で外為法違反の疑いがある」と語った。
藤本氏は昨年４月、平壌で金正恩（キムジョンウン）委員長と約４年ぶりに再会。昨年８月に再び、北朝鮮に向けて出国して以降、消息が途絶えていた。
いや「まずは無事を喜べよ」「外為法違反行為かもしれん、てまあそうかもしれんけど、それが所在不明だった日本人同胞に対して、それも金正恩政権とのパイプになり得る人物に対して言う言葉なの？」ですね。
まあ、この記事をツィートで紹介した有田芳生氏が
日本政府が、いまのところ、（ボーガス注：外為法云々について公式には）言及していないのがポイントです。
としてるように安倍政権としては「外為法ガー」と大騒ぎする気ないようですけどね。そこは「パイプとして使えそうだから批判は控える」つう事だと思いたいところです。
なお、「たかはし、ツアー、北朝鮮」でググってヒットした以下のサイトを紹介しておきます。
http://rocketnews24.com/2017/02/16/863660/
■ロケットニュース24『消息不明だった金正日の料理人・藤本健二氏は生きていた!! 北朝鮮ツアー会社が「伝説の料理人のグルメを楽しむツアー」を開催 / 平壌『日本料理たかはし』』
私（羽鳥）がチェックしていたのは、北朝鮮旅行・ツアー専門の『ジェイエス・エンタープライズ（JS TOURS）』（http://js-tours.jp/）だ。本日2017年2月16日更新の新商品を見て、思わず腰が抜けそうになった。それと同時に、思わず「生きていたのか!!」と叫んだ。
なんとそこには、「平壌にラーメン屋を作る」と言い残して消息不明になっていた “金正日の料理人” こと藤本健二さん（バンダナありサングラスなし*26）が、ニコヤカに写っていたからである。ツアー会社の説明文を引用すると、なんでも……
「平壌にある日本グルメを食べに行こう！3日間 モデルコース
あの伝説の料理人のグルメを楽しむツアーがJS TOURSで実現します！ 消息が不明となっていた料理人が平壌で日本料理店をオープンしました。平壌で日本料理と朝鮮料理を楽しめるツアーになっております。
日本人第1号のお客様は弊社のお客様です。日本料理たかはしの定休日は月曜日になっております。」（原文ママ引用）
……とのことで、価格は20万2000円（参考料金）。先述の通り、藤本さんの店の屋号は「日本料理たかはし」とのこと。ラーメン屋ではなく、日本料理店のようだ。
金正男氏が暗殺された時、ネットでは「こりゃ料理人も消されたな……」と、藤本さんの安否を心配する声もあがっていた。しかし、彼はしっかりと生きていた。それも、高そうな金色の腕時計を手首に付けながら、平壌で刺身を盛っていたのである。
■拓殖大学海外事情研究所『東南アジアは親日か』（吉野文雄*27）
http://www.kaiken.takushoku-u.ac.jp/column.html
昨年夏マレー半島を這うように旅したことは前回書かせていただきました。そのさい、プラチュアップキリカンという長い名前のタイ南部の町に1泊しました。そこにはウィング・ファイブというタイ空軍の基地がありました。空軍基地といってものどかなもので、基地内に海水浴場があり、誰でも入ってのんびりできます。
基地の歴史などを示す博物館があって、その前に大きな石碑が建っていました。かなりの人数がレリーフのように描かれています。その場にいた軍人さんにきくと、1941年にその地に上陸した日本軍のようすだということです。日本軍はパールハーバーを奇襲する前後にマレー半島に上陸したのです。
日本の軍人が地元住民を抑圧し、その日本軍をタイ国軍が追い詰めるような図柄でした。日本人としてあまり愉快ではありませんでしたが、抑制の効いたタッチで冷静に史実を活写しているように見えました。
このような日本軍の遺産は東南アジアのあちこちにあります。インドネシアの西の果てウェー島にはいまだにインド洋に向かって日本軍の残した大砲がありますし、各地の華僑・華人が抗日闘争を記憶に残す碑を建てています。
（中略）
東南アジアの人々はしたたかです。それが証拠に、インドネシアの高速鉄道プロジェクトでは日本は中国を前に辛酸をなめました。ミャンマーでも日本は8000億円に及ぶ債務を放棄しましたが、携帯電話網を受注できませんでした。
（中略）
日本人には、これといった根拠もないのに東南アジアは親日だなどと思い込まず、現実と歴史を直視してほしいものです。
おっしゃるとおりで東南アジア諸国だって「口に出さないだけ」で日本の侵略に対しては中韓同様、不快な思いでしょう。
そして、東南アジア諸国は「高速鉄道プロジェクト」などではあくまでも「何が自国の利益になるか」を冷静に検討してるのであり、そこでは「親日」などという情緒論は全くお呼びではありません。そもそも吉野氏が言うように東南アジア諸国が「日本ウヨが思ってるほど」親日かどうかも疑問ですが。
なお、吉野氏が言うミャンマーの携帯事業については以下の記事を紹介しておきます。日本はミャンマー郵電公社（ＭＰＴ）と提携したものの、カタールやノルウェーと違い日本企業単体としては参入できなかったわけです。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDX12H0S_T10C17A1FFE000/
■日経新聞『ミャンマー、携帯事業に４社目参入 顧客争奪に拍車』
ミャンマー運輸・通信省は、ベトナム軍隊通信グループ（ベトテル）と地場企業との合弁会社に携帯電話事業免許を交付したと発表した。同国の携帯電話事業者はミャンマー郵電公社（ＭＰＴ）、カタール・ウーレドゥー、ノルウェー・テレノールに続き４社目。2014年の外資開放後に本格化した、携帯電話市場の顧客争奪戦がさらに激しくなりそうだ。
免許を取得したのはミャンマー・ナショナル・テレ・アンド・コミュニケーションズ。ベトテルが49％、ミャンマー国軍系企業スター・ハイが28％、地場ＩＴ（情報技術）関連企業などの共同出資会社が23％を出資する。サービス開始時期などは不明だが、ベトテルは昨年、ミャンマー国内の通信インフラ整備に15億ドル（約1700億円）を投じる方針を表明済み。
ミャンマーの携帯市場は長く国営のＭＰＴが独占してきたが、14年８月以降、ウーレドゥーとテレノールが相次ぎサービスを開始。これに先立ちＭＰＴもＫＤＤＩ・住友商事連合と提携した。
また吉野氏が紹介するプラチュアップキリカンについては以下を紹介しておきます。
http://miguelsalvador.blog.fc2.com/blog-entry-332.html
空軍基地の中にある「歴史公園」に行った。
1941年12月8日、太平洋戦争開戦当日、旧日本軍は、当時イギリス領だったマレーシアとシンガポールを攻略するために、タイ湾に面したタイ各地に、部隊を上陸させたらしい。
タイ政府は、（ボーガス注：日本軍と戦っても勝てないと見てか）旧日本軍にタイ国内を通過させる許可を与えたらしいのだが、プラチュアップキーリーカンのタイ軍部隊には、通信機の故障で停戦命令が届かず、翌朝まで戦闘が続いた結果、タイ軍兵士300名、旧日本軍兵士100名近くが戦死したようだ。
12月21日には、日本・タイ攻守同盟条約を締結し、タイは、日本の同盟国となり、翌年1月25日アメリカ、イギリスに宣戦布告を行っている。
ただ、1945年8月に日本が敗北すると、タイは「タイの宣戦布告は無効である」と宣言し、巧妙な政治手腕により、連合国による敗戦国としての裁きを免れたそうだ。
まあ、タイだって、喜んで日本の同盟国になった訳ではないようなので、タイは巻き添えを食って敗戦国にならなくて、本当によかったように思う。
プラチュアップキーリーカンで泊まったホテルのスタッフに、「歴史公園」の場所を聞いたときに、
「私のおばあちゃんは、上陸して来た日本兵を見たと言っていました」と、笑顔で答えてくれていたが、おばあちゃんの知っている誰か大切な人が命を落としているかもしれないと思うと、日本人として心が傷んだ。
■櫻井よしこ*28『4代前の孝明天皇、闘いの武器は譲位』
http://yoshiko-sakurai.jp/2017/02/16/6697
「譲位制度は政治的に利用される恐れがあるから反対だ」といういつものよしこです。今はそういう時代じゃないと思うんですけどね。
そもそも孝明天皇の「譲位」が政治的意味を持ったのは当時の天皇が政治的権限を保有していたからです。今の天皇には憲法上そうした政治的権限はない。
■ニューズウィーク日本版『金正男の遺体は北朝鮮引き渡しへ 真相は迷宮入りとの見方も』
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/02/post-6995.php
マレーシアのクアラルンプール空港で12日に発生した金正男暗殺事件は、16日に現地の警察が容疑者６人のうち３人を逮捕、捜査が進んでいるかに見える。しかし、当初予想された犯人像─高度に訓練された北朝鮮の工作員─とは異なり、ベトナム、インドネシアなどの第三国の国籍の人物が、短時間で捕まった。
韓国メディアのアジア経済によれば、実は捜査が真相究明できないまま迷宮入りするのではないかという懸念が出てきているという。
（中略）
最初に逮捕された女性はベトナム・ナムディン出身の29歳の「ドアン・ティ・フォン」と書かれたパスポートを所持していた。この女性は警察の取り調べに対し、「自分は女友達とマレーシア旅行に来て、同行の男性４人から『空港の乗客を相手にいたずらをしよう』と提案されてやった。相手が金正男だとは知らなかった」と供述したという。
だが、逮捕された容疑者たちのパスポートに書かれた国籍が正しいかどうかは疑わしい。北朝鮮の工作員は第三国のパスポートを所持しているのが一般的だからだ。韓国政府当局者は「（1987年の大韓航空機爆破事件の主犯である）金賢姫も日本国籍の偽造パスポートを持っていた。1983年ミャンマーのアウンサン爆破テロの際に拘束された北朝鮮のテロ要員も外国の偽造パスポートを所持していた」と指摘したという。
（ボーガス注：ただし、こうした供述は嘘で、彼らがインドネシア人、ベトナム人であってもやはり北朝鮮の工作員とつながりがあるとか、そもそもパスポートは偽造で彼らは実は北朝鮮人だとか、見なすことが適切かは疑問だ。なぜならば）今回、金正男を空港内で殺害したとされる容疑者の女性が、空港内の防犯カメラに正面から映っていたこと、さらに犯行の２日後に現場に戻って逮捕されたこと、さらに犯行について「いたずらをしただけ」と供述したことなど、北朝鮮による工作活動としてはあまりにずさんな点が多いからだ。外交関係者の間ではマレーシア当局が、北朝鮮と韓国、中国などの利害関係が複雑で、国際社会が注目しているこの事件について、明解な捜査結果を出すのはむずかしいのではないかという予想が出てきている。
逮捕された容疑者が「私たちは嘘をついていました。北朝鮮工作員です」とでも自供してくれれば、あるいは彼らの供述「知らなかった、だまされた」が事実としてだました人間が逮捕され背後関係を供述すれば真相解明の上で助かるんですけどね。
■【金正男氏殺害】「１００ドルで誘われた」 インドネシア人の女が供述 「いたずらビデオへの出演持ち掛けられた」「何度もリハーサル」と殺意を否定
http://www.sankei.com/world/news/170217/wor1702170007-n1.html
「ベトナム国籍とインドネシア国籍の女」て、当初の「北朝鮮女工作員」という報道と違いすぎて何が何だかさっぱりわかりません。
「こんな事になるなんて思わなかった」というのは「ええ？、そんな人が殺害の直接の実行犯なの？。嘘じゃね？」ですが、「スプレーの吹きかけを衆人環視の場でやる」つう無謀さを考えると「意外と本当なのかな？」つう気もします。
■産経【金正男氏殺害】「悪ふざけ」と拘束のベトナム人女、「ある国」に雇われて…マレーシア紙
http://www.sankei.com/world/news/170216/wor1702160006-n1.html
ベトナム人女性ということは仮に「北朝鮮の犯行」と前提してのことですが、「外部の人間を雇った」のか。
はたまた（ベトナムでの秘密工作目的で？）ベトナムに帰化した北朝鮮出身者なのか。あるいは北朝鮮の犯行ではそもそもないのか。
■産経【金正男氏殺害】中国は金正男氏を見捨てた？ 護衛チーム姿なく 外信部編集委員 矢板明夫*29
http://www.sankei.com/world/news/170216/wor1702160001-n1.html
「積極的に見捨ててはいない」でしょうが、ボディガードも何もつけてないんだから「別に殺されてもかまわない、利用価値が乏しい」とは思ってるのでしょう。でそうした扱いを正男も受け入れていたと。
■緊急セミナー開催のお知らせ
http://araki.way-nifty.com/araki/2017/02/news239529215-6.html
金日成*30は人民に反抗されることを恐れ、最後は事実上息子金正日*31に殺され、その金正日はあれだけ身辺に気を遣っていたのに70前で死んでしまい、そしてその金正日の息子であり金正恩*32の兄である金正男が殺されたわけです。この流れでいけば金正恩が無事に寿命を全うできるはずがありません。
ばかばかしい。そんなことが正恩君が早死にする理由になるわけもない。
なお、「事実上息子金正日に殺され」というのは荒木らの与太にすぎず、もちろん通説的見解はただの病死です。
■産経【北ミサイル発射】沖縄も射程、奇襲に特化した技術に衝撃…米韓戦略が無力化？
http://www.sankei.com/world/news/170215/wor1702150011-n1.html
あくまでも牽制に過ぎないでしょう。
「米韓が先制攻撃する気なら反撃する」とか「我々の軍事開発が嫌なら交渉に応じろ（いわゆる瀬戸際外交）」とかそう言う話です。北朝鮮から全面戦争なんてできやしません。
まずは米韓が正式に「北朝鮮打倒のオプションを捨てる」つまり国交樹立すべきじゃないか。
北朝鮮の警戒心や不信感を解消しないとどうにもならない気がします。正直、イランやキューバにはオバマ政権は宥和策が取れたんだから、北朝鮮についても在任中にその方向に動いて欲しかったんですけどね。
■産経【金正男氏殺害】「元ロイヤルファミリーの批判許さず」 礒崎敦仁*33・慶応大准教授の話
http://www.sankei.com/world/news/170215/wor1702150008-n1.html
金正男氏は長らく権力の中枢から遠ざかっており、北朝鮮国内でもほとんど知られておらず、金正恩政権を脅かす存在ではなかった。父親である金正日総書記が死去してからは、日本のメディアをはじめ外部社会に露出することもほとんどなかった。ただ北朝鮮では、金正恩朝鮮労働党委員長を頂点とする「唯一領導体系」からはずれた存在を許さないので、元ロイヤルファミリーの一員として北朝鮮の体制を批判してきた金正男氏を許すべきでないと判断された可能性がある。
いつの間にか礒崎氏が講師から准教授になっていたようです。
それはともかく礒崎氏は情報が錯綜してることから「北朝鮮暗殺説」はまだ「断言できない」と見てるようです。
その上で北朝鮮の犯行だとして、「金正男を野放しにすることで北朝鮮の面子が潰れることや国外の反北朝鮮運動が助長されることを恐れた」のだとしても「金正男自体には政権を脅かすほどの政治力はない」としていることが興味深い。
■【金正男氏殺害】マレーシア警察、金正男氏死亡と韓国政府に連絡 空港で「顔に何か吹きかけられ、体調が悪い」
http://www.sankei.com/world/news/170214/wor1702140060-n1.html
・マレーシア警察は死因は確認されていないとした。
・男性は空港スタッフに「顔に何か吹きかけられ、体調が悪い」と訴えたという。
まあ今後解剖がされ死因も分かるのでしょうが、これでは「本当に暗殺なのか」怪しい気もします。しかもこの記事では「毒霧を吹きかけられた」なのに別の報道では「毒針で刺された」で情報が錯綜しています。
単なる「病死」を当人が勘違いから「毒を盛られた」と思っただけかも知れません。
■【金正男氏殺害】３代世襲に反対、改革開放を公言…政権から目の敵にされた正男氏
http://www.sankei.com/world/news/170214/wor1702140062-n1.html
「負け犬の遠吠え」にすぎませんよね。「後継者争い」に負けた正男がそれに逆ギレして「自分も金一族であるにもかかわらず」それを無視して「世襲に反対」といったところで説得力はありません。
「改革開放」だって「スピードは遅く成果は乏しいかも知れません」がやってるわけで、正男の批判は「はあ？」ですね。
１０年に中国を訪れた父に対し、韓国哨戒艦撃沈事件を挙げ、「こんなことをする弟が後継者の資格があると思われるのですか」と迫ったと伝えられる。
信じられませんね。アレ*34は「北朝鮮の犯行だ」「担当した幹部の一人は正恩君だ」と仮定して「金正日氏の事前了解」はとってるでしょう。とらずにやったら「正日氏の不信や反感を買って」正恩君も後継者になれなかったでしょう。
そういう状況下で正男が「父・正日氏」に対し「天安撃沈は間違ってる」と言えるとはとても思えません。
■産経【金正男氏殺害】「日本は国際的な情報収集能力の向上必要」 中谷元*35前防衛相
http://www.sankei.com/politics/news/170215/plt1702150002-n1.html
おいおいですね。少なくともこの件について言えばそんな事は関係ないでしょう。事前に金正恩暗殺情報なんて誰も掴んでないわけですから。
それに「北朝鮮情報」を知りたいなら重視すべきは中国、韓国でしょう。にもかかわらず、中国、韓国との関係を悪くして「情報収集能力の向上必要」なんてバカも大概にしてほしい。
■産経【金正男氏殺害か】自民・小野寺五典*36元防衛相「しっかりした安保対応必要」 自民党幹部「北朝鮮、まだテロに訴える方針持つ」
http://www.sankei.com/politics/news/170214/plt1702140048-n1.html
「北朝鮮はまだ海外でテロに訴える方針を持ち、やる能力があるということだ。２０２０年東京五輪・パラリンピックがテロの対象になることもありうる。」
何処の自民幹部がこんなバカ言ったのか知りませんが本気なら非常識バカだし、虚言でも「別の意味でバカ」です。
スターリン*37ソ連が「トロツキー*38を暗殺したから」と言ってそれは「世界中何処でも躊躇なくテロをやるわけではない」のと同じでしょう。
*1:著書『日本政治の課題』(1997年、岩波新書)、『イギリスの政治・日本の政治』(1998年、ちくま新書)、『日本政治再生の条件』(2001年、岩波新書)、『戦後政治の崩壊』(2004年、岩波新書)、『ブレア時代のイギリス』(2005年、岩波新書）、『政権交代論』(2009年、岩波新書)、『政治のしくみがわかる本』(2009年、岩波ジュニア新書)、『政権交代とは何だったのか』(2012年、岩波新書)、『ポピュリズムへの反撃：現代民主主義復活の条件』(2014年、角川oneテーマ21)など
*2:著書『日本中枢の崩壊』(2013年、講談社文庫)、『利権の復活』(2013年、PHP新書)、『国家の暴走：安倍政権の世論操作術』(2014年、角川oneテーマ21)など
*3:マレーシアの首都
*4:朝鮮労働党委員長（党軍事委員会委員長兼務）、国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官
*7:いやもちろん違いますけど。
*8:そもそも違法行為ではない（落札者が容認する限り、いて構わない）ので「居座る」という表現は不適切です。せめて「利用し続ける」など中立的表現ができないのか。
*10:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相、首相など歴任。現在、民進党最高顧問。
*11:「直接に関与」はともかく「間接に関与」て何のことでしょうか？
*12:俺個人はもはや生きてないと思いますが。
*14:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領
*15:著書『真実：私は「捏造記者」ではない』（2016年、岩波書店）
*16:ウィキペ『在韓米軍慰安婦問題』だけでも概略は分かります。あるいは「在韓米軍慰安婦問題」でググれば■ハンギョレ『韓国裁判所「米軍基地村『慰安婦』に国家が賠償すべき」』（http://japan.hani.co.kr/arti/politics/26312.html）等の記事がヒットします
*17:まあ小泉訪朝前だってどれほど役立ったのかは疑問ですが。
*18:結局交渉で解決しました。
*20:まあ第二次大戦でのドイツ敗北、太平洋戦争での日本敗北やソ連のアフガン戦争敗北は残念でもないですが。
*21:まあそもそも朴チョンヒや全斗煥も、金大中のような太陽政策はしなかったものの、打倒北朝鮮を叫ぶ荒木ら日本ウヨほど極右ではなくもっと現実主義なのですが。
*22:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相などを経て首相
*23:ハンガリー大使、ブルガリア大使、フィンランド大使、ポーランド大使等を経て、現在チェコ大使の金平一氏の事
*24:著書『金正日の料理人：間近で見た独裁者の素顔』(2008年、扶桑社文庫）、『核と女を愛した将軍様』(2009年、小学館文庫)、『北の後継者キムジョンウン』(2010年、中公新書ラクレ)など
*25:藤本氏（ペンネーム）の実名が「たかはし（高橋？）」なんでしょうか？
*26:藤本氏は「顔をさらしたくない」としてテレビ出演ではタモリのようにサングラスをかけていた。
*27:著書『東アジア共同体は本当に必要なのか』（2006年、北星堂書店）、『東南アジアと中国・華僑』（編著、2012年、成文堂）
*28:国家基本問題研究所理事長というプロ右翼活動家。著書『GHQ作成の情報操作書「眞相箱」の呪縛を解く：戦後日本人の歴史観はこうして歪められた』（2002年、小学館）、『気高く、強く、美しくあれ：日本の復活は憲法改正からはじまる』（2006年、小学館）、『異形の大国・中国：彼らに心を許してはならない』（2008年、新潮社）、『民主党政権では日本が持たない』（2010年、PHP研究所）、『中国に立ち向かう覚悟：日本の未来を拓く地政学』（2012年、小学館）、『日本とインド・いま結ばれる民主主義国家：中国「封じ込め」は可能か』（編著、2012年、文藝春秋）、『中国はなぜ「軍拡」「膨張」「恫喝」をやめないのか：その侵略的構造を解明する』(編著、2012年、文春文庫)など
*29:著書『習近平・なぜ暴走するのか』(2014年、文春文庫)など
*32:朝鮮労働党委員長、国防第一委員長、朝鮮人民軍最高司令官
*33:著書『新版・北朝鮮入門：金正恩体制の政治・経済・社会・国際関係』（共著、2017年、東洋経済新報社）など
*34:北朝鮮犯行否定説もありますがそれはひとまず無視します。
