今日の産経ニュース&人民日報ニュース(3/5分)

■人民日報『村上春樹氏 新作「騎士団長殺し」で南京大虐殺を認める』
http://j.people.com.cn/n3/2017/0304/c206603-9185625.html
 今後村上氏も「井上ひさし氏」「大江健三郎氏」など

過去に産経など極右歴史修正主義者によって『反日自虐左翼作家』『中国の手先』などの『輝かしい称号』を授与された作家たち

のようにそうした称号を授与されるんでしょうか?


【ここから産経です】
■【森友学園問題】「変なレッテル貼られる」 “防衛フェス”への園児出演を取りやめ 小学校開校「熱望」の保護者も
http://www.sankei.com/west/news/170305/wst1703050058-n1.html
 森友の教育内容を擁護するという産経以外ではまず読めない珍記事です。

 長男を幼稚園に通わせていたという40代の女性は(中略)「保守的といわれるが、目上の人へのあいさつの徹底などを評価する保護者は多い。教養を高められ、面接がある小学校受験を視野に入れて通わせる人もいる」と話す。

 この女性は正気なのかと唖然としますね。

 幼稚園をめぐっては、園児が「安倍首相がんばれ、安保法制、国会通過よかったです」と宣誓。学園側が「政治的中立性が疑われるような事例で不適切だった」と認め、コンプライアンス室を立ち上げて対策を取るとしている。

 コンプライアンスとかそう言うレベルじゃないでしょうに。常識があればそんな事は誰もしません。


■【自民党大会】ゲストの原晋・青学駅伝監督「自民党にもサンキューがあった」
http://www.sankei.com/politics/news/170305/plt1703050022-n1.html

 福原選手が2020年東京五輪に向けて「どんな形*1であっても関わっていきたい」と強調し、ベイカー選手も「連覇を目指し、銀座のパレードに参加したい」と抱負を語った。
 原監督は今年1月の箱根駅伝で、感謝の気持ちも込めて掲げたスローガン「サンキュー大作戦」と、自民党総裁任期を引っかけて「自民党にもサンキューがあった。総裁任期3期9年。サンキューだ」と語り、会場の笑いを誘った。

 他の面子(福原やベイカー)は「自分の抱負だけ語ったらしい*2」ので大目に見てもいいですが、くだらないオヤジギャグの上、「任期3期9年」を絶讃してるとしか理解できない原某は論外ですね。


■【今週の注目記事】韓国・忠清南道が日本の修学旅行生向け「歴史教科書ツアー」企画へ…外国人客誘致になりふり構わず?
http://www.sankei.com/west/news/170305/wst1703050014-n1.html
 産経らしい無茶苦茶な因縁、罵倒なので思わず吹き出しました。

 韓国紙、中央日報(日本語電子版)は2月20日、忠清南道が日本の修学旅行団の誘致のためのカスタマイズ型旅行商品の開発に乗り出し始めたと報じた。日本の中学・高校の歴史教科書に「百済」の歴史に関する記述が多数あることから、「歴史ツアー」で日本からの観光客を誘致する狙いがあるようだ。
 忠清南道によれば、2015年に百済歴史遺跡区がユネスコ世界文化遺産に登録されて以降、百済の古都の公州(コンジュ)や扶余(プヨ)を訪れる日本人観光客が増加しているという。今年は4万人余りが訪れるものと予想される。

 ぶっちゃけ「へえ、そうなんだ」で終わる話です。しかし、ゲスな言いがかりと因縁が始まる産経は気が狂っています。
 これがまだ、

産経が「反日だ何だ」という「韓国(朝鮮)侵略関係の話(閔妃暗殺、三一独立運動慰安婦など)」

が修学旅行に盛り込まれてるのならならまだ産経の罵倒もわかりますが(「支持する」では勿論ありません)


■【書評】編集局副編集長・内藤泰朗が読む『プーチン*3 内政的考察』木村汎*4著 「大統領以上の権力者」の生き残りかけた戦い
http://www.sankei.com/life/news/170305/lif1703050024-n1.html

 ロシアのプーチン大統領はすでに16年以上も実権を握り続けている。

 長期政権*5がいいことだとは思いませんがプーチンが「ただ者ではないこと」を改めて実感しますね。
 政治状況が違うから単純比較できないとは言え、プーチンの前任者エリツィン*6は2期8年で退任しているわけです。またエリツィン時代はプーチン時代と違いロシアは政治的存在感を国際社会に誇示できませんでした。
 しかもプーチンは「ブッシュ父*7大統領の子」ブッシュjr*8や「岸*9元首相の孫」「安倍晋太郎*10元幹事長の息子」安倍晋三*11などと違い、二世ではないたたき上げです。
 その上、彼が政権を握るロシアは世界の大国であり、「是非はともかく」シリア内戦などで国際社会に一定の存在感を見せつけています。しかも外部から見る限り彼の築き上げた政権基盤は盤石で仮に彼が退任するとしても「メドベージェフ*12首相、セルゲイ・イワノフ*13大統領特別代表などの子分を後継指名」し、「首相退任後の岸信介が弟・佐藤栄作*14や子分・福田赳夫*15、女婿・安倍晋太郎によって一定の政治力を保有した」ように、政界の大御所として君臨するように思います。何というか野党がプーチン体勢を崩す日が当面は来るようには思えません。


■【両陛下ベトナム・タイご訪問】両陛下、ファン・ボイ・チャウ記念館ご視察
http://www.sankei.com/life/news/170304/lif1703040052-n1.html

 記念館ではチャウの孫、ファン・ティエウ・カットさん(72)とも面会され、天皇陛下は「ベトナムの独立に関わった日本との関係を伝えていくことは大変、喜ばしいことと思っております」と話された。

 産経新聞か!、ですね。まあ、もう少し現天皇はマシかと思ってたんですけどねえ。チャウの運動を「一部の日本国士(日本政府ではない)」が支援していたのをこういうのは問題ありすぎでしょう。しかも今の独立に直接繋がるのはチャウでなくてホーチミン*16ですし。
 それとも「安倍政権と現ベトナム政権」が「そう言う枠組みを作ってしまった」ので渋々でしょうか?。まあ渋々なら同情の余地はあるでしょうが、歴史的史実に反する問題発言であることに変わりはないでしょう。

*1:はっきり「出場」と言ってない辺り「2020年不出場」つまり選手引退も既に覚悟してるのでしょう。

*2:まあ、「嫌な話ですが」彼らの所属組織(例えば福原だと卓球連盟とか全日空とか)からの圧力もあったのでしょうし。

*3:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*4:著書『現代ロシア国家論:プーチン型外交とは何か』(2009年、中公叢書)、『新版・日露国境交渉史:北方領土返還への道』(2016年、角川選書)など

*5:ちなみに小生が知ってる長期政権としては他に「カンボジアのフンセン首相(1985年〜)」がいます。

*6:ソ連共産党モスクワ市第一書記を経てロシア大統領

*7:レーガン政権副大統領を経て大統領

*8:テキサス州知事を経て大統領

*9:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相。戦後、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*10:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*11:小泉内閣官房副長官官房長官自民党幹事長(小泉総裁時代)を経て首相

*12:ガスプロム会長、大統領府長官、第一副首相などを経て『プーチンが多選制限を逃れるためのワンポイントリリーフ』的な形で大統領に就任(このときプーチンは首相(与党統一ロシア党首兼務))。大統領退任後はプーチン大統領によって現在首相に任命されている。

*13:プーチン政権で安全保障会議書記、国防相、第一副首相、大統領府長官などの要職を歴任

*14:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相などを経て首相

*15:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣外相、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*16:ベトナム労働党主席、北ベトナム国家主席