今日の産経ニュース(3/25分)(追記・訂正あり)

■【ソウルから 倭人の眼】破滅か再生か 崖っぷち韓国 中国の「仕打ち」に狼狽 国旗侮辱などの嫌がらせは日本にやってきたこと
http://www.sankei.com/premium/news/170325/prm1703250026-n1.html

 朴氏の検察出頭の数日前に行われた“朴槿恵支持”の援集会では「戒厳令を敷け!」「軍は立ち上がれ!」などと、ほぼ実現不可能なことが叫ばれていた。

 産経記事が事実ならば未だに朴クネを支持すると言う奴らは正気じゃないですね。


■【大相撲春場所】「勝ってほしい」「心配はある」 会場から期待と不安の声 負傷の稀勢の里出場に
http://www.sankei.com/sports/news/170325/spo1703250024-n1.html
 もちろん出るか出ないか決めるのは稀勢の里に限らず、相撲に限らず全て原則として「負傷したスポーツ選手」本人の判断で自己責任だと思います*1
 稀勢の里からすれば「2場所連続優勝での横綱昇進ではない」「どう見てもお手盛り昇進(日本人横綱をどうしてもつくりたい)」ので今場所では意地でも優勝したいところではあるでしょう。そして負傷するまでは順調なペースだった。
 とはいえ一方で出て勝てる保障もないし、出た事で力士生命を縮める危険性もあるわけです(もちろん今場所で力士生命が終わることはさすがにないでしょうが)。怪我がどんなものは分かりませんが報道を見る限り、相撲ができるとは言え、決して軽い怪我ではないらしい。
 たとえば「真偽のほどは素人の小生には分かりませんが」、例の「痛みに耐えてよく頑張った、感動した」でかえって貴乃花は力士生命を縮めたなんて話もある。
 稀勢の里優勝後の産経抄ですが

http://www.sankei.com/column/news/170327/clm1703270003-n2.html
 貴乃花は翌場所から7場所連続全休となり、15年1月に引退を余儀なくされる。稀勢の里はここからは、貴乃花とは別の力士人生を歩むよう祈らずにはいられない。

ということです。
 そうなれば稀勢の里だけでなく、彼を怪我させた日馬富士だって精神的にきついでしょう。
 また稀勢の里とこれからやる力士には「これ以上稀勢の里の怪我を悪化させたらどうしよう*2」という重圧が係る*3しそれで真剣勝負になるのか、ある種の片八百長にならないか、つう問題もある。
 正直、ファンからも「是非出て欲しい」と言う意見がある一方で「今回は休場しては」つう休場話があるのは俺個人は全く同感します。
 まあ、最終決定は当人の判断だし、出ると当人がいうなら「出たら死ぬ」レベルの話でない限り誰も止められないわけですが。こうなると「先場所無理して横綱にしなくても良かったんじゃ」という気が少しだけします。いや今場所、大関ならそれはそれで「2場所連続で優勝して横綱に」で無理したのかも知れませんが。

【追記その1】
■【大相撲春場所稀勢の里、ケガを押し出場も…鶴竜に敗れ2敗に後退 照ノ富士は1敗を堅持
http://www.sankei.com/sports/news/170325/spo1703250038-n1.html
 ということで危惧通り負けたようです。勝てば良かったかというとそういう問題でもないと思いますが。

 大関照ノ富士は関脇琴奨菊をはたき込みで退けて1敗を堅持した。千秋楽で稀勢の里戦が組まれている。対戦成績は稀勢の里が11勝3敗と合口がいい。

ということなのでもはや稀勢の里としては「千秋楽に全てをかけて出る」ことになるのでしょう。

 10勝で大関に復帰できる琴奨菊は6敗目。千秋楽を勝っても9勝にとどまり、今場所での復帰はなくなった。

 割と最近に「優勝して横綱の目が出てきた」のが信じられない不調です。これから巻き返し(大関返り咲きと横綱再挑戦)を何とか狙うのか。
 それともそう言うコトはもはや当面考えず「とにかく体が続く限りとる、結果は後でついてくる」なのか(まあとはいえ、番付が上に行くならともかくどんどん番付が落ちていくようではいずれ引退を考えざるを得ないでしょうが)。
 それとも今場所や来場所での引退表明もありうるのか。

【追記その2】
■【大相撲春場所】強行出場の稀勢の里、決定戦制し逆転優勝 
http://www.sankei.com/sports/news/170326/spo1703260025-n1.html
 優勝を逃せば当然ながら「出ない方が良かったのでは」となりますが優勝しても「今後の稀勢の里の力士生命」「今後の相撲界の風潮(怪我しても出ろと言う風潮を助長しないか?)」を考えれば手放しで喜べる話ではないように思います。
 まあ「稀勢の里の力士生命に影響がなく」&「怪我しても出なくても何ら構わない、という風潮」なら別に問題はないですが。


■【編集者のおすすめ】世界情勢の行方と中国の今後を読み解く『米国混乱の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』*4
http://www.sankei.com/life/news/170325/lif1703250051-n1.html
 宮崎正弘*5って時点で爆笑ですね。そもそも中国は覇権なんてモンは狙ってないでしょう。
 単に国益を追求してるだけで。ただ中国の考える国益と米国の考える国益が時に対立し、その場合、中国が簡単に米国に譲歩するとは限らないつうだけの話です。譲歩しなければ対立しますがそれは覇権つう話ではない。そして「滅ぼす」て何のことでしょう。
 中国に対し軍事攻撃なんてリスキーなことができるわけがないし。そもそも中国ほどの大国の内政が混乱したら中国だけでなく近隣諸国や世界の経済にも大打撃という理解がないのが駄目すぎます。


■【産経抄】あいまいな「関与」という言葉を独り歩きさせる朝日新聞、印象操作に気をつけたい 3月25日
http://www.sankei.com/column/news/170325/clm1703250003-n1.html
 昭恵付の経産省職員がやったことは「払い下げに関与の疑い」以外何物でもないし、昭恵が関与した*6と朝日は書いたわけでもない。「関与でなくて照会だ(産経)」て「何だそりゃ?」ですね。


■【森友学園参院予算委】「悪魔の証明」迫られた安倍晋三首相 対抗策は次々裏目に… ダメージ回避に起死回生の一手はあるのか?
http://www.sankei.com/politics/news/170324/plt1703240079-n1.html
 産経は「悪魔の証明」と言えば何でも許されるとでも思ってるんでしょうか?
 いずれにせよこうした詭弁しか持ち出せないのだから相当産経も焦っているのでしょう。

首相は「問題の本質」という言葉を繰り返し、森友学園の国有地払い下げをめぐる疑惑が、違法でもない「100万円寄付」問題に焦点がずれたことに疑義を唱えたが

と安倍がいったところでそれならば「本当に多額の割引が必要なほどゴミが埋まっていたのか」などを野党に要求されるまでもなく政府・与党で徹底解明すべきでしょうがそれは安倍はしないのだから詭弁でしかありません。問題が多方面に広がるのを恐れてるだけです。

 そもそも2月中旬に森友学園の疑惑が浮上した際、首相はさほど気にとめていなかった。

 マスコミと野党を舐めていただけの話でしょう。「安晋会疑惑を俺は逃げられたし、過去にも小沢一郎民主党幹事長(当時。現自由党党首)が西松疑惑を逃げたりしてる。甘利*7も経済財政担当大臣辞任に追い込まれたが、UR疑惑の追及はうやむやになった。稲田*8防衛相や菅*9官房長官高市*10総務相の白紙領収書疑惑に至っては大臣辞任にも至ってない」と。

「籠池氏の発言にこれ以上翻弄されるわけにはいかない」と考えた首相サイドは、籠池氏の証人喚問にもゴーサインを出した。

 「籠池発言は(「100万円寄付」など、一部限定であれ)嘘だと証明する何かが自民党にはあるのか?→その結果追及がうやむやになったらいやだ」と思いきや何もなくそれどころか「FAX爆弾」を籠池に投下されるのだから政府、自民党もお粗末です。
 結局「偽証罪で脅せば籠池は黙る(安倍夫妻の主張と違えば、それだけで俺達は偽証扱いするかもしれんぞ、それでもいいのか!)」と甘く考えていたのでしょう。


■【月刊正論4月号】拉致、麻酔薬、歴史戦…中国の亡命外交官が明かした衝撃の事実 中国スパイと工作員の浸透は広く深かった
http://www.sankei.com/premium/news/170325/prm1703250008-n1.html

 2005年5月*11シドニーの中国総領事館を離れ、妻子と共に豪州政府に政治亡命を求めた外交官がいた。名前を陳用林という。
(中略)
 陳は大勢のメディアの前で口を開いた。
 「シドニー中国総領事館における私の役割は反中分子を監視し、本国政府に報告することだった。そして、豪州には1000人以上のスパイが暗躍してあらゆる情報を盗んでいる」
(中略)
 そして陳の最重要任務は法輪功信者の監視と弾圧だった。法輪功の信者リストを作って本国に通知する。法輪功の組織にスパイを潜入させて調査もする。信者が領事館にパスポートの更新に来れば、パスポートを没収し、本国へ帰国できないようにする。危険と見なした信者は「610オフィス」に引き渡すという。
 「610オフィス」とは、1989年*126月10日に法輪功弾圧を目的に作られた秘密組織で、全ての中国外務省官僚はその存在を知っているが、中国政府はその存在を否定している組織である。 
 陳によれば、本国に送還され、取り調べを拒否して自殺したとされる法輪功信者のほとんどは実際には撲殺されているといい、「610オフィス」は日本国内にも存在するという。

 まあ、日本でまるきり話題になってないことを考えればこの「亡命した元駐オーストラリア中国大使館職員」の主張が何処まで本当かは分かりません。ましてや「豪州の話」は当然に日本にスライドできるモンでもない。

ニュージーランド在住のある日本人家族の息子さんは、そんな中国人留学生を友人に持つ。ある日、その友人がこう打ち明けたという。
「中国は本気で日本を盗ろうとしているぞ」 
 息子さんが尋ねた。 
「盗ってどうするんだ?」  
 友人が答えた。 
「みんな殺すつもりだ。嫌だが、俺は中国に忠誠を誓わなければならない。お前は日本に忠誠を誓え」

 吹き出しました。こんな与太話が全国紙に掲載されるとは(月刊正論記事の転載ですが)。

 2016年9月、ニューヨークを訪問中の安倍首相が「一定の条件を満たせば世界最速級のスピードで永住権を取得できる国にする。乞うご期待です」と講演で宣言した。そして今年1月、法務省は外国人の永住許可について、高度な能力を持つ人材に限って許可申請に必要な在留期間を最短で「1年」に短縮する方針を発表した。  
 高度人材であればあるほど、高度なスパイや工作員になるだろう。したがって、盗まれるものの価値も破格に大きくなり、国家に与えるダメージも計り知れないのだが。
(中略)
 日本政府の移民政策を見て、中国共産党が「これで武力に拠らずに日本を征服できる」とほくそ笑んでいるのは間違いない*13。このような間接的侵略なら米国も阻止できないだろう。日本人のナイーブさにとことん付け込めば、日本は自壊する。日本を倭人自治区として占領できれば、中国共産党のレゾンデートル(存在意義)は盤石だ。安倍首相と日本政府の耳に、陳用林の命がけのメッセージは届くだろうか? それとも、この日本を敵性覇権国家に最も都合よく差し出してしまうのだろうか?「乞うご期待」とは誰に向けた言葉だったのだろうか?  

 吹き出しました。勿論産経が「単純労働力の移民」を積極的に認めるとも思えませんので「移民反対」なんでしょう。しかし移民を当然のようにスパイ扱いとか気が狂ってます。
 つうか産経のことですから「既に日本で活躍している高度能力人材の中国系の人物」、たとえば朱建栄氏*14などは当然のようにスパイ扱いなんでしょう。

*1:例外として「選手保護のために規制」つう事はあり得るでしょうが。

*2:「勝つために全力を尽くすだけで、稀勢の里がけがを悪化させようとそんなの知ったことか」という力士は多くないのではないか。

*3:追記:少なくとも稀勢の里に勝利した鶴竜にはそうした重圧はなかったようです。

*4:2017年、徳間書店

*5:『瀕死の中国』(2005年、阪急コミュニケーションズ)、『中国から日本企業は撤退せよ』(2006年、阪急コミュニケーションズ)、『中国は猛毒を撒きちらして自滅する:全世界バブル崩壊の引き金を引くのも中国』(2007年、徳間書店)、『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(2008年、ベストセラーズ)、『中東民主化ドミノは中国に飛び火する』(2011年、双葉新書)、『中国が世界経済を破綻させる』(2012年、清流出版)、『中国バブル崩壊が始まった』(2013年、海竜社)、『「中国の時代」は終わった』(2014年、海竜社)、『「アジアインフラ投資銀行」の凄惨な末路』、『中国大破綻』(以上、2015年、PHP研究所)、『「中国の終わり」にいよいよ備え始めた世界』(2015年、徳間書店)、『世界大乱で連鎖崩壊する中国』(2016年、徳間書店)など反中国本の著書多数。正直毎回こういう「中国崩壊本」を宮崎が書きそれを出版社(徳間書店など)が出版してるのはもはや本気ではなく「アンチ中国相手」のただの商売かと思います。

*6:その疑いはもちろん極めて濃厚ですが。

*7:小渕内閣労働相、第一次安倍、福田内閣経産相麻生内閣規制改革担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第二次、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任。

*8:第二安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)を経て第三次安倍内閣防衛相

*9:第一次安倍内閣総務相

*10:第一次安倍内閣北方・沖縄等担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)を経て第三次安倍内閣総務相

*11:小泉政権の頃です。

*12:原文のまま。法輪功系メディア『大紀元』(http://www.epochtimes.jp/jp/2005/06/html/d24532.html)によれば1999年。なお「610オフィス」でググっても「法輪功系や極右系」の怪しいサイトしか出てきません。

*13:この理屈だと既に日本以上に大量の移民を受け入れてる欧米はとっくの昔に中国に征服されてるはずですが?。まあ、欧米が中国と「必要以上に敵対してない」のは事実ですがそれは移民云々ではなく中国の経済力によるものだし、「ダライにオバマが会う程度」「米国が南シナ海問題で中国批判する程度」には欧米諸国は中国と一定の距離感があります。

*14:著書『江沢民の中国』(1994年、中公新書)、『香港回収』(1997年、岩波ブックレット)、『中国2020年への道』(1998年、NHKブックス)、『朱鎔基の中国改革』(1998年、PHP新書)、『中国第三の革命:ポスト江沢民時代の読み方』(2002年、中公新書)、『毛沢東朝鮮戦争』(2004年、岩波現代文庫)など