「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(3/28分:巣くう会集会の巻&北朝鮮最新ニュース、ほか)(追記・訂正あり)

 巣くう会集会以外にも色々と書いています。
■産経【北朝鮮情勢】茂木敏充*1政調会長「日米の強いメッセージ」 海自と米空母の共同訓練実施で
http://www.sankei.com/politics/news/170423/plt1704230011-n1.html
 素直に考えれば「日米共同で北朝鮮に軍事攻撃する用意がある」という物騒なアピールにしかなってないと思いますがそれにどういうプラスの意味があると思うんでしょうか?
 向こうが本気にしたらそれこそ日本への反発から日朝交渉を打ち切り、ストックホルム合意の破棄を宣言しかねませんし、逆に「アメリカにせがまれて仕方なくやってるだけ」と「本気にしない」ならやるだけ無駄なアピールでしょう。


時事通信スマホ楽しむ平壌市民=着実な経済改善を誇示−北朝鮮
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017042200373&g=prk

 平壌では、携帯電話は生活の必需品となり、スマートフォンを使って行楽地で記念撮影する家族連れは珍しくない。市内を走るタクシーはますます増え、電動自転車に乗った中年女性が坂道を楽々と駆け上がる。スーパーマーケットには、中国製だけでなく、紙おむつをはじめとする日本の生活用品も豊富だ。
 金正恩朝鮮労働党委員長は市民生活を重視する姿勢を強調してきた。2016年10月に平壌中心部に完成した眼科病院には、日本製の測定機器を含む最新設備が整っていた。診察を終えた患者の1人は「初めてここに来た。(新しい病院で診察を受け)感慨無量だ」と話した。

 もちろんこうした市民がどの程度の生活水準の階級、階層かは分かりません。
 ただ一方で「右翼活動家」石丸次郎のように根拠レスで「やらせ」だ「ショーウインドウ」だ、と決めつけるのも間違いでしょう。
 おそらく北朝鮮もそれなりに経済は発展している。だからこうしたアピールもできる。
 もちろんその発展を「的確に理解すること」は北朝鮮の秘密主義もあって至難の業ですが、石丸のように「やらせ」で片付けるのは論外でしょう。

 ただ、北朝鮮経済が盤石とは言い切れない。貿易額の大半を占める中国が国連安保理決議に従い、北朝鮮産石炭の輸入停止に踏み切った。北朝鮮当局者は「中国がわれわれの石炭購入を止めたのは事実だ。今のところ市民生活に影響は出ていないが、長引けばどうなるか分からない」と懸念を示した。

 なかなか率直な北朝鮮当局者です。
 ただ一方で
■CNN『北朝鮮の石炭貨物船が中国に入港、禁輸宣言後に』
http://www.cnn.co.jp/world/35100188.html
なんてニュースもあり本当に真実の理解は困難ですが。
なお、
■ロイター『中国、北朝鮮からの石炭輸入停止を「真剣に実行」と主張』
http://jp.reuters.com/article/china-northkorea-coal-idJPKBN17N18P
ということで中国はCNN報道を事実無根と否定しています。


■産経【韓国大統領選】学生時代に性犯罪を「謀議」? 同級生が片思い女子学生に性的暴行企て… 
http://www.sankei.com/world/news/170422/wor1704220042-n1.html

 洪氏*2は自叙伝で、大学1年の頃、同級生が片思いの女子学生に対する性的暴行を企て、相手を興奮させる薬を入手してほしいと洪氏ら同じ下宿の学生らに持ち掛けた話を紹介。男子学生は入手した薬を酒に混入させ女子学生に飲ませたが、抵抗され、暴行は未遂に終わったとしている。

 さすが朴クネ一味残党(自由韓国党)らしい非常識さです。
 「俺も昔は結構ワルだった」つう自慢話(まあ冗談でしょうが)を大統領候補にされても常人はドンビキするだけです。
 しかも「相手に性的興奮剤を飲ませてセックスする」なんて強姦も同然でしょう。「冗談か本当か知らないが、こういう事を公言することが倫理に反するという常識もないのか」「こんな非常識人は選挙戦から撤退すべきだ」とマスコミや対立候補にボコボコにされるのも当然です。まあ朴残党一味など、こういう事がなくても当選可能性はゼロですが。


■産経【田村秀男のお金は知っている】「為替操作国」見送りにせせら笑う中国 チャイナマネーと組まざるを得ないトランプ政権
http://www.sankei.com/premium/news/170422/prm1704220020-n1.html

 トランプ米大統領はこのほど、大統領選挙期間中にさんざん繰り返して公約した中国の「為替操作国」認定と制裁関税適用を見送った。本人は例によってツイッターで2800万人のフォロワーに対し、「北朝鮮問題でわれわれと協力している中国を為替操作国とどうして呼べようか」と弁明した。

 それ(北朝鮮問題)「だけ」が理由かは疑問です。「為替操作国認定なんかしたらむしろ米国経済に悪影響だ」つう指摘があったのかも知れない。
 ただ北朝鮮問題も理由の一つではあるのでしょう。正直、「北朝鮮問題」で中国を敵に回してもメリットはないでしょうから合理的判断だと思います。

 英フィナンシャル・タイムズ紙や米ウォールストリート・ジャーナル紙は以前から、米国による対中報復関税の適用は米中貿易戦争を招き、世界経済を混乱させると警告してきた。
(中略)
 チャイナマネーを重視するゴールドマン・サックス出身のスティーブン・ムニューシン財務長官やゲーリー・コーン国家経済会議委員長の発言力が強くなっている。

 田村のこうした見方が正しいならばやはりそれ(北朝鮮問題)「だけ」が理由ではなかったわけです。


日経新聞北朝鮮、核実験場でバレーボール 米大が分析』
http://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK30217_Z10C17A4000000/
 「軍事衛星の能力ってすごいんだな」以上の感想はないですね。 つうかこういう発表する意図がよく分かりません。「バレーボールしてるから北朝鮮は当面核実験はしないと外部にアピールし、実際しないのだと信じたい」つう「平和的呼びかけ」ではないようです。
 「軍事衛星の能力はすごいんだ、北朝鮮のやることは何でも分かるんだぞ!」つう牽制か。まあ、本当にそこが核実験場か知りませんが、核実験場だとしてもバレーボールくらいはやるんじゃないですかね。


日経新聞『対北朝鮮、中国により圧力を イアン・ブレマー氏*3に聞く』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM19H2A_Z10C17A4FF8000/

5月に韓国の大統領選挙がある。接戦の選挙前に北朝鮮が(米国の軍事行動を招きかねない)核実験実施などに踏みきれば、より北朝鮮に厳しい政策を掲げる中道系の安哲秀(アン・チョルス)候補を有利にしかねない。

 対北朝鮮強硬派を有利にするのを恐れて選挙前は動かないのではないかという分析です。

米国は北朝鮮の非核化を掲げています。
 「確かに米国は北朝鮮に対して完全非核化を志向しているが、愚かな政策だ。哲学的な抱負のようなもので北朝鮮とは交渉にならないだろう」
 「核兵器大陸間弾道ミサイル開発をしばらく凍結し、核査察を北朝鮮に受け入れさせるには、外交で経済的なメリットを与えなければならない。軍事行動に頼らず問題を解決するには、イラン核開発を巡る経済制裁解除の協議のようなアプローチが北朝鮮にも必要になるのではないか」

 「イラン核合意方式で解決を」と言う考えには全く同感です。


朝日新聞北朝鮮ミサイル、「民間防衛」促す 戦後初の動き』(藤田直央)
http://digital.asahi.com/articles/ASK4P6QK4K4PUTFK01Q.html
 今や朝日新聞もバッシングがトラウマになったのか、「全く批判しないわけではないですが」以前に比べ安倍についてろくに批判しなくなりましたね。単に「客観報道」しかしていません。まあ、このケースの場合「家族会タブー」もありますけど。

 ミサイルが来たら、その方向の地域に防災行政無線で緊急放送が流れる。その際の心得は二つで、①屋外にいたら頑丈な建物や地下街*4に避難。難しければ物陰に隠れるか地面に伏せ頭を守る、②屋内にいたら窓から離れる。いずれも爆風による被害を抑えるためだ。

 吹き出しました。なんかアニメ映画「風が吹くとき」を思い出しました。いや俺、公開時の「テレビの予告編」位しか見たことないですけど。「風が吹くとき」もそうですけど「そんなんで身が守れるわけねえだろ!」ですね。「難しければ物陰に隠れるか地面に伏せ頭を守る」つうのが特に酷いですね。
 そんなんでミサイルの爆風に対応できるわけがない。「風が吹くとき」の「手作り核シェルター」といい勝負です。
 まあ屋内の頑丈な建物にいてもどれほど身が守れるか疑問ですけど。大体爆風だけが問題じゃないですし。産経が騒ぐように「あの国がABC兵器(核、生物、化学兵器)をミサイル登載する技術持ってたら」爆風だけじゃ済まないですし、爆弾被害限定だって「石油タンクやダムでも直撃すれば」大規模火災や大水害つう恐ろしいことになるでしょうね。
 正直何故安倍政権がこんな馬鹿な「対策」を発表するのか訳がわかりません。これが「本気であれ」、「本気ではない場合(単なるパフォーマンス*5)であれ」国際的には物笑いの種にしか成らないでしょう。

■『風が吹くとき』(ウィキペ参照)
・あらすじ
 主人公は、イギリスの片田舎で年金生活をおくっている老夫婦のジムとヒルダ。
 しかし、世界情勢は日に日に悪化の一途をたどっていた。ある日、戦争が勃発したことを知ったジムとヒルダは、政府が発行したパンフレットに従い、保存食を用意したりシェルターを作るなどの準備を始める。
 そして突然、ラジオから3分後に核ミサイルが飛来すると告げられる。命からがらシェルターに逃げ込んだジムとヒルダは爆発の被害を辛うじて免れたが、互いに励まし合いながらも放射線に蝕まれ、次第に衰弱していく。 

http://d.hatena.ne.jp/T-260G/20091201/1259648836
風が吹くとき
 本作の主人公であるイギリス人の老夫婦は、母国の片田舎で平穏に年金暮らしをしている。
(中略)
 しかし、ラジオをつけてみると、国際情勢が悪化し戦争が勃発するとのニュースが唐突に流れてくる。
 夫はとりあえず政府が発行した核兵器対策パンフレットに従い、家庭用核シェルターを作り始め、妻はそんなことはどうでもいいとばかりに家事を続ける。
(中略)
 夫が核爆弾の放射能対策のために窓をペンキで白く塗るが、そのペンキを誤ってカーテンにも付けてしまう。それを見た妻は「カーテンを汚さないで!」と怒る。ニコリと笑って誤魔化す夫。
(中略)
 パンフレットに従い、核爆弾の熱線対策に大きな紙袋をかぶってみる夫。ハロウィンのようなその格好を見て笑う妻…。
 まるでちょっとした台風にでも備えているかのようだ。あまりにも日常的で、和やかな雰囲気で、そこに死の気配はない。少なくとも二人は、自分たちが本格的な命の危険に晒されるとは思っていない。ただいざというときに備えて“万全”を期しているだけである。
 そう、二人とも核兵器がどのような威力なのか解っていないのだ。体に悪い汚れを放つ結構強い爆弾…くらいの認識だ。
 ただ政府が発行したパンフレットを信じ、従い、「これで安心だ」と思っているだけである。
 ドアを適当に立て掛けただけの核シェルター、なんの加工もされていない白い衣類の着用。これで熱線も放射能も耐えられると信じている。なぜならパンフレットにはそう書いてあるからだ。
(中略)
 しかし、ソレは無情にもやってくる。
 ラジオが唐突に「3分以内に敵国の核ミサイルが到達します!」と知らせてくる。
 夫は妻を抱きかかえ、急いでシェルターに避難する。ミサイルが家に直撃さえしなければ大丈夫だと思っている妻は、つけっぱなしのオーブンの心配をしている。
 この核ミサイル着弾のシーンはもの凄い。
 街が消し飛んでいく最中 、爆風が主人公宅に到達するまで、奥さんの「ケーキがこげる!」という脳天気なセリフが繰り返し流れているのだ。これは、あまりにも、あまりにもブラックなセンスだろう。
(中略)
 二人は爆発の直撃は避け、その場は生き延びる。しかし、残留した放射能が二人を次第にむしばんでいく…。
(中略)
 この夫婦が盲信した対核攻撃パンフレット、実は1980年代初頭までイギリスに実在したのである。子供の秘密基地のような核シェルターは、本当にイギリス政府のお墨付きだったわけだ。
 その他の資料を見ても、当時のイギリスの核兵器に対する認識はかなりヒドイ。まるで雷避けのような対策しか書いていない。
 『風が吹くとき』の原作グラフィックノベルが発刊された直後、こういったマニュアルの類はすぐに回収されていったそうだ。
 仮にも先進国イギリスでこれなのだから、世界的一般的な核兵器に対する認識って、つい最近までかなり漠然としたものだったのかも知れない(かく言う私もきちんと把握できている自信はないが…)。キューバ危機とかもあったはずなんだけどな…。


拉致議連拉致問題の解決で安倍総理に10項目提言
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_5858.html
 この提言の何が酷いって「予想の範囲内ですけど」
自民党拉致対が拉致被害者全員の帰国実現のための提言を安倍首相に提出
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_5851.html
自民党提言とほとんど内容が同じって所ですね。
 「お前らどっちも救う会に丸投げした提言だろ?」ですね。
 まあ、さすがに一字一句同じだとまずいので多少変化させてますけど。で俺みたいなツッコミには「テーマが同じだから似ただけだ、偶然だ」つう言い訳するんでしょうけど。
 いくつか「わかりやすい似た文」を見てみましょう。

・自民
二、北朝鮮幹部並びに企業など資産凍結対象者を拡大するとともに、北朝鮮と取引する第三国の金融機関や企業などを対象に、資産凍結を含む二次的制裁を行うこと。
拉致議連
3.北朝鮮幹部など資産凍結対象者を拡大するとともに、北朝鮮と取引する第三国の企業等を対象に資産凍結を含む二次的制裁を行うこと。

・自民
五、整理回収機構による朝鮮総連に対する債権回収に引き続き万全の対策を講じること。加えて、朝鮮総連に係る資金の流れの解明に努めること。
拉致議連
4.朝銀信組と朝鮮総連の関係を含め、朝鮮総連に係る資金の流れの解明に努めるとともに、朝鮮総連保有資産の把握、差し押さえに努め、整理回収機構による朝鮮総連に対する債権回収に万全の対策を講じること。

 まあ「整理回収機構による債権回収」がどうでもいいとは言いませんが、それ拉致と関係ないでしょうに。債権回収が進んでも拉致は解決しない。それと「債権回収」と「嫌がらせ」を勘違いしてないか?。

・自民
七、国連安保理決議に違反して核開発・ミサイル実験を繰り返して世界の平和を脅かし、国家犯罪としての拉致を行う北朝鮮とその指導者を礼賛する朝鮮大学校朝鮮学校等について、各種学校としての認可の妥当性の見直しを含め公的助成が行われないよう必要な措置を講じること。
拉致議連
5.国連安保理決議に違反して核実験、弾道ミサイル発射等の挑発行為を繰り返し、拉致等の国家犯罪を行う北朝鮮とその指導者を礼賛する教育を行う朝鮮学校等に対して公的補助が行われないようにするための必要な措置を講じること。

 「だーかーらー、なんで朝鮮学校にそう言うゲスな嫌がらせすると拉致が解決するのかな?(呆)」ですね。そのうち「日韓慰安婦合意を守らせるために韓国学校を無償化対象から外す」「中国や台湾に尖閣領有権主張させないために華僑学校を(以下略)」「北方領土問題解決のためにロシア人学校*6を(以下略)」とか言い出すのか。

・自民
十一、北朝鮮向けの短波放送に加え、中波放送を含めた情報発信手段を充実すべく、財政措置や国際連携を含めた支援を強化すること。
拉致議連
8.北朝鮮向けの短波放送に加え、中波放送も含む情報発信手段の充実を図ること。

 この短波、中波ってのは救う会がやってるしおかぜ放送ですからね。「どんだけお前ら救う会とずぶずぶなんだよ」ですね。

・自民
十二、平和安全法制の成立を受け可能となった邦人保護の実効性を高めるべく、体制整備、訓練の充実を図るとともに、朝鮮半島有事等に備え、米国・韓国とより一層緊密な連携を図り、必要な情報の収集に全力を尽くし、拉致被害者を含む邦人の安全確保と保護に万全を期すために必要な措置を検討すること。
拉致議連
9.朝鮮半島有事に備え、平和安全法制で可能となった邦人保護の実効性を高めるため、体制整備、訓練、米国及び韓国との緊密な連携、必要な情報の収集に全力を尽くすとともに、拉致被害者を含む邦人の安全確保と保護に万全を期すために必要な措置を検討すること。

 「韓国にいる邦人」ならまだしも居場所が分からない拉致被害者なんか救出できるわけがない。

・自民
十三、全ての対北朝鮮措置について厳格な法執行を徹底するとともに、各国当局との規制対象等に係る情報共有及び連携を図り、制裁措置の有効性を確保すること。
拉致議連
10.全ての対北朝鮮措置について厳格な法執行を徹底するとともに、国連や関係各国と緊密な連携を図り、制裁措置の実効性を確保すること。

 「厳格な法執行て何だよ?」「新型大国関係並みに意味がよく分からないんだが?」ですね。まあ、この辺り何も考えずに救う会に丸投げしてることの表れでしょう。
まあ、
■「厳格な法執行」というボディ・ランゲージ 島田洋一福井県立大学教授)
https://jinf.jp/feedback/archives/15693
救う会『なぜ鳩山政権は「厳格な法執行」を方針から外したのか』
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_2195.html
によれば単に「制裁措置」の意味でしかないようです。


■産経【主張】正男氏裁判延期 すべての証拠を開示せよ
http://www.sankei.com/column/news/170421/clm1704210001-n1.html

 マレーシアでは、事件の裁判手続きが滞り、延期されている。延期の理由は検察側の書類不備によるもので、殺人罪で起訴された女2人の弁護側が証拠物の提示を求めたのに対し、検察側がこれを拒否しているのだという。
 独裁者の兄が他国で毒殺されたという特異な事件を、米国をはじめとする国際社会が公正に検証できるよう、すべての証拠は公判廷で開示されることが望ましい。

 産経のことだから詭弁で検察擁護するかと思いきや実にまともです。

 ベトナム国籍とインドネシア国籍の女が殺人の実行犯として起訴されているが、マレーシア政府はすでに正男氏の遺体を北朝鮮に引き渡し、北朝鮮国籍の容疑者らも帰国させた。このままでは実行犯2人の責任のみ問われ、事件の真相が闇に葬られかねない。

 裁判では産経の言う真相とやらは明らかにならないでしょうね。
 裁判で裁かれるのは「起訴された人間」だけですので。検察が「背後関係がある」といったところでそれは「検察の一方的な主張」にしかならないでしょう。

 正男氏の殺害事件を通じて北朝鮮における化学兵器の実相に迫ることも求められる。

 「殺害事件を通じて」は明らかにならないでしょうね。「仮に正男殺害を北朝鮮の犯行だと認定しても」、正男を毒ガスで殺したからと言って「毒ガス兵器を大量に製造保持してること」には必ずしもなりませんので。正男を毒ガスで殺すだけの分量ならそんなに大量に製造保管する必要もない。
 まあそれはともかく、マジでそんなモンを大量に保管していたら*7、それこそ産経みたいな無茶苦茶な強硬路線はとるべきじゃないでしょう。リスキー過ぎますからね。内心では産経は「持ってない」とか「持ってても使えない」とか北朝鮮を舐めてるんじゃないかと疑いたくなります。


■産経【北朝鮮情勢】あの「万景峰」号がロシアと定期航路に
http://www.sankei.com/world/news/170419/wor1704190052-n1.html
 産経が言うほどには北朝鮮が孤立していないことが分かります。


■TBS『万景峰号 定期便就航、岸田外相 ロシアに「責任ある行動を」』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3035393.html
 岸田氏が何処まで本気かは疑問です。なにせ相手は米国相手に「クリミア併合して何が悪い」「シリアアサド政権を支援して何が悪い」とガチンコで対決するプーチン政権です。
 「ただ不満を言っただけ」では「安保理決議に反しない形でやってるから法的に問題ない」「政治的判断は日本と違っても仕方がない」で終わりでしょう。


■産経【トランプ政権】トランプ氏、北朝鮮の複数の指導者を混同?
http://www.sankei.com/world/news/170419/wor1704190011-n1.html

 トランプ米大統領北朝鮮指導者をよく知らないのではないかとの指摘が、米メディアの間で出ている。発端は17日のトランプ氏と米FOXとのインタビューで、北朝鮮への対応を問われたトランプ氏は北朝鮮の指導者を「この紳士」と表現。クリントン元大統領とオバマ前大統領の対北交渉を念頭に、「彼らはいつもこの紳士に負かされてきた」と発言した。
 クリントン政権下の交渉は1994年の核危機の際のものを指すとみられるが、これに関わったのは金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の祖父、金日成(キム・イルソン)と父の金正日キム・ジョンイル)だ。

 さすがにトランプも「カーター訪朝でカーターにあったのが金正恩」と思うほどバカでもないと思います。「紳士たち」と言うべき所「紳士」と言ったにすぎないでしょう。しかしこういう記事が出るほどトランプが信用されてないことも確かなことなのでしょう。


■産経【主張】拉致被害者の救出 最重要課題に他ならない
http://www.sankei.com/column/news/170419/clm1704190002-n1.html

「拉致については誰も関心がない」
 北朝鮮宋日昊・朝日国交正常化交渉担当大使は平壌で一部日本メディアと会見し、こう言い放ったという。

 まあまじめな話、「日本人以外は勿論」日本人ですらほとんど関心はないでしょうね。日本国内において当事者(拉致被害者家族会)以外に今拉致に関心がある人がどれだけいるか。

非は全面的に北朝鮮にある。

 まあそうでしょうがそれ言ったって何がどうなるモンでもない。

 宋氏は、北朝鮮が日本人拉致被害者の再調査を約束した2014年のストックホルム合意を、日本側が破棄したとも述べた。
 嘘である。独裁者のために全てが存在するような北朝鮮とは異なり、日本は国民の生命、人権を尊重する国*8だ。拉致問題の解決につながる合意*9を政府が反故(ほご)にすることはあり得ない。発言を受けて岸田文雄外相が「全く受け入れることはできない」と反発し、加藤勝信拉致問題担当相が「わが国として拉致問題の解決は最重要課題であり、ストックホルム合意の履行をしっかり求める姿勢に何ら変わりはない」と述べたのは当然である。

 ガチでびっくりです。救う会拉致議連などは「ストックホルム合意は事実上北朝鮮によって破棄された」「あの合意にこだわる必要はない」と放言していたので、それを産経もてっきり支持してると思ってました。
 さすがに安倍政権が「安倍首相、菅官房長官、岸田外相、加藤拉致担当相」全員、「ストックホルム合意は破棄されてないし、日本側から破棄する気もない」と言ってるので産経もそれを無視できないのでしょう。


NHK『マレーシア 北朝鮮労働者約300人を国外退去に』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170418/k10010953191000.html
 これで即「マレーシアと北朝鮮が対立の一途」と見るのは「違う」気がします。まあ今後の様子見が必要かと思います。


NHK『外相 北朝鮮拉致被害者らの調査に関する合意履行求める』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170418/k10010952301000.html
 「ストックホルム合意は事実上破棄されたと思ってる」という北朝鮮に対し「そんなことはない」という日本政府です。救う会だと「破棄ウエルカム」でしょうがまあそういうわけにもいきません。


NHK『首相 対北朝鮮で中ロと連携 邦人避難民保護検討も』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170417/k10010951121000.html
 まあ当然の話ではあるんですが「歴史的に北朝鮮に強い影響力を持つ中露と連携」だそうです。
 なお、邦人避難民保護なんてのは現実問題として到底できる話じゃないでしょう。


赤旗『米の先制攻撃認めるな、宮本徹氏 北朝鮮問題で首相追及 衆院決算委』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-04-18/2017041801_02_1.html
 さすがに本心では「軍事攻撃はやめて欲しい」と米国にいう位の常識は安倍にあると思いたいところですが、仮にそうだとしても「トランプを恐れてるのか」、それとも自民党極右議員など「国内の極右を恐れてるのか」「口には出せない」のだから困りものです。


■日刊スポーツ『枝野氏*10「花見あり得ない」安倍政権の危機対応を批判』
http://www.nikkansports.com/general/news/1808840.html
 まあおっしゃるとおりで本当に「北朝鮮情勢」がヤバイと思ってたら花見はしないでしょう。こういうのを「問うに落ちず語るに落ちる」と言います。いや俺個人は「ヤバイ」とは思わないので「花見していい」とは思いますが、安倍について言えば「ヤバイと煽ってる張本人」なので「言行不一致」として批判します。
 枝野氏の批判が
1)「ヤバイから中止しろ」か
2)「ヤバイと言いながら花見なんてデタラメだ」か
どっちかは不明です。


平壌の高層ビルと新しい目抜通りはハリボテだとする航空写真は偽物だった。 - Togetterまとめ
https://togetter.com/li/1101450
 北朝鮮がらみだとくだらないデマが横行するのは全く困ったモンです。


産経
■【北朝鮮情勢】米空母、なお南方海域を航行か 朝鮮半島から5600キロ 15日にスンダ海峡通過と米専門誌
http://www.sankei.com/world/news/170418/wor1704180027-n1.html
■【北朝鮮情勢】米原子力空母、いまだインドネシア海域を航行 中朝に圧力*11じわり
http://www.sankei.com/world/news/170419/wor1704190020-n1.html

http://www.sankei.com/world/news/170418/wor1704180027-n1.html
 米軍事専門誌ディフェンス・ニューズは17日、トランプ政権が朝鮮半島近海に向かわせたと伝えられていた原子力空母カール・ビンソンについて、15日時点で朝鮮半島から約5600キロ離れたインドネシア周辺を航行していたと報じた。

 まるきり意味不明です。朝鮮半島に向かわせたらしいという最初の報道は何だったんでしょうか。
 マスコミのトバシ記事か、はたまたトランプが「朝鮮半島に向かわせる」と言っては見た物の、結局、評判が悪そうなので変更したのか。


■産経【北朝鮮情勢】山形県がミサイル避難訓練実施へ 吉村美栄子知事、情勢悪化受け
http://www.sankei.com/politics/news/170418/plt1704180017-n1.html
 冗談も大概にして欲しいですね。本当に向こうがミサイルをぶち込む気なら事前予告なんかしないしそうなれば避難のしょうがないでしょう。発射直後にPAC3で打ち落とすぐらいしか手がない。
 大体向こうが撃ち込む可能性自体が低い。そんなことしたら全面戦争に突入して国が滅びかねないからです。そして撃ち込む場合に首都圏や大阪、名古屋、福岡といった大都市ならともかく山形なんかに撃ち込むわけがない。


時事通信北朝鮮に「レッドライン」設けず=中国の圧力注視−米大統領報道官』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017041800196&g=int
 つまりは「当面攻撃する気ない」つうことでしょう。と同時に「何をレッドラインにするか」、トランプ政権内でも合意ができてないんじゃないか。「中国、北朝鮮、ロシア、韓国、日本の意見を聞いた上でこれから決める」つう話じゃないか。


日経新聞『ミサイル発射は「自衛」 北朝鮮次席大使、国連で会見』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM18H18_Y7A410C1EAF000/
 安倍の主観では「ニッキョーソ」が野次でないのと同様に、少なくとも北朝鮮の「主観」においては「ミサイル発射実験は自衛(やられたらやり返す半沢直樹的意思の表明)」であり、北朝鮮から開戦することはないと思います。


テレビ朝日北朝鮮大使「戦争になれば日本が最初に被害受ける」』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000098839.html
 最初に被害受けるのは隣国韓国だと思いますが、まあ日本も受けてもおかしくありません。
 だからこそ「戦争は回避しないといけない」わけです。
 なおこういう記事タイトルですが大使は「日本がトランプの始める戦争を支持すれば」という前提で話をしており、北朝鮮から開戦する前提で話はしていません。それどころか「日朝交渉で日本が交渉する気があるならば」交渉に前向きに応じることはやぶさかではないともしています。
 もちろんこれを文字通りに受け入れるほど俺もナイーブではありませんが、少なくとも北朝鮮が戦争ムードを煽ってないことだけは確かです。


■白頭の革命精神な日記『朝鮮半島情勢を巡る、戦前の朝日新聞*12のような短絡的論調の「世論」』
http://rsmp.seesaa.net/article/448991413.html

 先日、あのトランプ米政権はシリアにミサイル数十発による攻撃を実施しましたが、逆に言えば(ボーガス注:政権転覆やアサド暗殺ではなく)その程度の攻撃に留まりました。かつて、イスラエルイラクの核開発を阻止するために奇襲的空爆作戦を展開しましたが、逆に言えば(ボーガス注:政権転覆や国家元首暗殺ではなく)建設中の原子炉の破壊に留まりました。政権担当者の排除というのは、アメリカやイスラエルのような国であっても、そう易々と選択するものではないのです。
 この程度の「緊張」で、もう今にも「斬首作戦」が始まるかのような調子は戦争を軽く見すぎており、戦前の朝日新聞のような単細胞と言わざるをえません。
(中略)
そんな中、意外なことに『新潮』が、経済の側面から朝鮮半島有事の展開を指摘しています。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170413-00519749-shincho-kr&p=2

金正恩「斬首作戦」 実行ならば日本経済も打ち首に
デイリー新潮 4/13(木) 8:00配信
(中略)
「このタイミングで朝鮮半島有事が起きれば、余程のことがない限り、円高が起こるでしょう」
と言うのは、第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣氏*13
「昨年のブレグジットの時がそうだったように、最近は世界的なリスクが起こると、その回避のために円が買われる傾向にあるのです。日本が大被害を受けた東日本大震災の時ですら円高になりました。今回の場合は、最悪100円を割ることも考えられます」
 シグマ・キャピタル株式会社のチーフエコノミスト田代秀敏氏も同様で、
円高になるのはほぼ確実で、そうなれば、株価も自動的に下がることになる。暴落と言ってよいレベルかもしれません。国債も外国人投資家から売り浴びせられ、金利が急騰し……」
 経済的に苦境に立たされるのだという。
 それ以上に、作戦が成功し、金王朝が崩壊しても、政情不安は否めず「少なく見積もって5万人、最大で20万人」(前出・志方氏)と言われる難民が日本海を渡って押し寄せ、その財政リスク、治安リスクは未曾有のものとなる。
(以下略)

 外国為替レートの変動という経済面から日本への影響を分析するのは重要な試みです。軍事行動の展開を想定するということは、こういうケースも考えるということです。
(中略)
 重要な論点を検討することもなく現段階で「斬首作戦」を取り上げ、はしゃいでいる手合いの認識の軽薄さが際立ちます。戦前の朝日新聞のような短絡的で好戦的な自分たちの考え方と同じ原理原則で、現代軍事戦略が立てられているわけがありません。
 今以上に緊迫の度合いが高まって「戦争秒読み」と言われる段階になったとしても、本当に「斬首」に至ることはないと思われます。アメリカ側が踏みとどまることもあるでしょうし、逆に朝鮮側が事態を回避することもあるでしょう。実は過去にもありました。たとえば、ポプラ事件では、情勢が意外な方向に展開し、分が悪くなったと見るや、キムイルソン主席は「遺憾の意」を表明しました。
 「ポプラ事件はキムイルソンの老熟した戦略的対応であり、若くて予想不可能な行動をとるキムジョンウンにはできない」という指摘もあるかもしれませんが、キムイルソン主席もキムジョンウン委員長も「労働党体制の維持」もっといえば「自分の生存」を最重要事項として位置づけ、その目標を達成するためには何でもするという点においては、まったく同じです。キムジョンウン体制においても、国家記念日等のミサイル発射実験・核実験を行い国威を発揚するには絶好の節目であっても、対米関係を考慮して見送ったことがありました。キムジョンウン委員長は、「労働党体制の維持」を至上命題とする点においてブレはまったくなく、すでにそれを実践しています。
 この点は、よく言えば「名をこそ惜しむ」国、悪く言えば「インパール作戦」の国である日本とは根本的に異なります。キムジョンウン委員長も名誉・メンツは大切にしていますが、労働党体制の維持・自分の生存のほうが重要であるという点には少しもブレがありません。戦前の朝日新聞のような短絡的で好戦的な自分たちの考え方と同じ原理原則を、キムジョンウン委員長がとっているはずがありません。それほどまでに愚かであれば、来年で建国70年になる朝鮮民主主義人民共和国は、とっくの昔に滅亡しているはずだし、キムジョンウン体制が5年も続くはずがありません。
あなたとは違うんです」。

参考

■ポプラ事件(ウィキペ参照)
・この事件の発端になったポプラの並木は、北朝鮮側によって共同警備区域内の「帰らざる橋」の近くに30mにわたって植えられていたもので、事件当時は共同警備区域に置かれた監視所、そして北朝鮮軍の監視所に囲まれた国連軍(事実上「在韓米軍」なので以下米軍と呼ぶ)の監視所の視界を遮るほどに成長していた。
 この為、米軍は北朝鮮軍に対してポプラの木の剪定を行うことを通告していたが、北朝鮮軍は自らがポプラ並木を植えたことを根拠に、米軍による剪定を認めなかった。
・1976年8月18日に、韓国軍と米軍によるポプラの剪定が行われた。剪定が始まると北朝鮮軍指揮官が韓国軍および米軍の指揮官に対して剪定作業の中止を求めたが、米国陸軍のアーサー・ボニファス大尉は剪定作業の継続を部下に命じた。その後再度の作業中止要請が聞き容れられないと見るや、北朝鮮軍は突然韓国軍と米軍の将兵に対して攻撃を始めた。発砲はなかったが、奪い取られた斧(韓国軍、米軍が剪定のために持ち込んでいた)によってボニファス大尉とマーク・バレット中尉が殺害された。
・事件発生を受けて翌日の8月19日から北朝鮮軍と韓国軍、米軍の間で会議が開かれた。特に自国兵士が死亡した米軍は事件を重く受け、北朝鮮軍に強く抗議を行い、ポプラの木を(剪定ではなく)伐採することを主張した。
・その後、米軍はポプラの木を伐採すべく、ポール・バニアン作戦を発令し、事件から3日後の8月21日午前7時に決行された。斧とチェーンソーを持って乗り込んだ米軍、韓国軍兵士の上空には韓米両軍の20機のヘリコプター及び7機のAH-1コブラ攻撃ヘリコプターが展開し、さらにその上空には米国空軍のF-4戦闘機と韓国空軍のF-5戦闘機に護衛された米国空軍のB-52爆撃機が飛行した。烏山空軍基地では、指令があり次第出撃できるよう武装と燃料補給をおこなった米国空軍のF-111が待機していた。
 朝鮮半島の沖合には米国海軍の空母ミッドウェイを始めとする機動部隊も展開した。さらに非武装地帯の外側には多くの重装備を施した韓国陸軍および米国陸軍歩兵、砲兵、装甲車両が待機し、不測の事態に備えた。
 これに対し、北朝鮮軍は自動小銃を装備した150名の兵士を共同警備区域内に派遣した。しかし彼らは木が切り倒されるまでの42分間を静かに見守り、武力衝突は回避された。
・「ポール・バニアン作戦」の実行により大規模な武力衝突の発生が懸念されたが、作戦は平穏に終了した。この事件によって38度線に沿った非武装地帯は緊張状態に置かれたが、その後、北朝鮮金日成主席が「遺憾の意」を示して謝罪し、全面戦争に発展することはなかった。
 なお、その後9月6日まで両陣営間で行われた会議によって、北朝鮮側の提案で、共同警備区域内にも軍事境界線を引いて両者の人員を隔離する事を決定した。
 その後、非武装地帯内の共同警備区域の警備を行う国連軍の基地は、殺害されたアーサー・ボニファス大尉の名を取って「キャンプ・ボニファス」と改名された。


■白頭の革命精神な日記『「マレーシアは北朝鮮に友好的な国だ」――「戦前の朝日新聞」のような単細胞は通用しない』
http://rsmp.seesaa.net/article/447727011.html

 マレーシア政府の今後の決断は、これからの捜査の動向に応じて依然として注視すべきだと私も思いますが、このタイミングで国交断絶を選択するという展開を本気で予想するのは、あまりにも短絡的です。
 事実のデータを基に物事を判断する人間にとっては、「国際的孤立を深める北朝鮮」は正しくない認識です。日本「世論」によれば、「へー、マレーシアは北朝鮮なんかといままで国交を結んでいたんだ」といったところでしょうが、外務省(日本)によると、162カ国が朝鮮民主主義人民共和国を国家として承認し、国交を結んでいます。ちなみに、国連加盟国は、全世界で193か国です。アメリカや日本、共産圏とは国交を結ばないバチカンや、冷戦期以来そのままの国々(中南米に多めですが、あのあたりの国々にとって極東アジアには余り関心がないのでしょう)は国交を有さないものの、全世界の8割以上の国々が朝鮮民主主義人民共和国と国交を結んでいます。いわゆる「孤立」のイメージに反する事実のデータです。
 エジプトで過去最大規模の「制裁逃れの密輸」が発覚しています。密輸というのは商売であり、つまり「買う人」がいるということです。アフリカ諸国を中心に、「国連の制裁」をヨソに朝鮮民主主義人民共和国と貿易を続けている国は決して少なくありません。また、地理的に遠い朝鮮半島方面からアフリカ方面に「遠征」するには何度か寄港する必要がありますが、わざわざ「敵国」に寄港するはずもなく、シーレーンには「基本的に友好国」が複数存在していることが推察されます。また、このロケット弾事件は、「中国・南京で荷積みされた「水中ポンプの組み立て部品」と虚偽の説明が記されていた」とのことで、やはり中国共産党政権の影がチラつきます。こうした事実のデータは、朝鮮民主主義人民共和国が「孤立」しているとは言いがたい現状を示唆します。国交は「単に結んでいるだけ」という実態を伴わないケースもあるでしょうが、実際の貿易活動の場合、そうはいえないでしょう。
 視点を朝鮮民主主義人民共和国本国に移せば、首都ピョンヤンの開発が盛んです。「貧乏で孤立している北朝鮮」が本当であれば、いったい何処からあの資金が出てきたのでしょうか。あれだけミサイルを連射しているのだから、都市整備にかける金銭は国内だけでは逆立ちしても出てこないはず。やはり、「輸出先」があり、「外部からの投資」もあることが推察できます。やはり「孤立」しているイメージに反する事実のデータです。

 なかなか皮肉の効いた文ですが全く同感です。


NHK北朝鮮大使 拉致問題棚上げし対話模索か』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170418/k10010952041000.html
 「拉致以外なら対話する」つうなら対話して日本人妻でも残留邦人の遺骨でも何でも解決すればいいわけです。「拉致を先行させないと行けない理由」とはどこにもない。正直「拉致最優先」を唱える連中(家族会、救う会拉致議連)には怒りを覚えます。そんなコトしたって日本人妻などが困るだけで拉致の解決にもつながらない。


■澤藤統一郎の憲法日記『北朝鮮を、暴発にまで追い込んではならない』
http://article9.jp/wordpress/?p=8445
 まあその通りなんですが、浅井基文氏などが言うようにその危険性はほとんどないでしょうね。
 むしろ恐れるべきは「トランプが暴発する危険性」のほうでしょう。
 理由は簡単で「国力の違い」ですね。小国が大国に喧嘩を売るなんてリスキー過ぎてできる話ではない。たとえば北朝鮮問題とは話は違いますが
1)いくらシリアが米国に軍事攻撃されたって「本格的に米国にやり返す」ようなやばいことはさすがにできないし
2)領土問題でもめるフィリピンやベトナムもさすがに中国と全面対決はできない
わけです。

 誰もが思うことでも、口にすることをはばかることがある。誰もは思わないことなら、なおさらである。

 全くその通りだと思います。小生は「北朝鮮なんか脅威じゃない」と思っていますが、それはこのように反匿名のブログでは書けても、周囲の知人に言うことには躊躇がありますね。
 「本気かよ?」と思うんですが何故かマスメディアも含めて北朝鮮脅威論があふれてる。
 他にも「ダライ・ラマラビア・カーディル拉致被害者家族会への批判」なんかも「世間にあふれてるわけではない(むしろ彼らをただただ美化する報道の方が多い)」のでこのように反匿名のブログでは書けても、周囲の知人に言うことには躊躇がありますね。

 (ボーガス注:誰もが思うことでも、口にすることをはばかること、誰もは思わないことの)典型は、権威の批判である。天皇天皇制に関わる言論がその最たるものだろう。権威とは、社会的多数派による特定の人物や事象に対する敬意や神聖性の承認を強制する圧力のことである。

 俺的にはむしろ「救う会・家族会批判」「ダライ・ラマ批判」の方が「本当にあいつら、権威化してるのかね、少ないなあ」ですね。澤藤氏のように「俺は天皇批判してるから反権力」みたいな人間でもダライ批判、救う会・家族会批判とかしないわけですからねえ。
 澤藤氏に対し、「同じ弁護士として、最近の川人博をどう思いますか?」「あなたも川人のように特定失踪者とか山本美保さんDNA鑑定捏造疑惑なんて事実だと思うんですか?」と聞いたらどう答えるのか。
 本多勝一氏が以前そう言う主旨の事を書いていた気がするんですが「左翼にとって天皇制批判なんて簡単だ*14。戦前から多くの左翼がやってきたことなんだから。むしろ難しいのは左翼の内部批判など左翼が過去にあまりやってこなかったことだ」と思いますね。まあ、これは左翼に限りません。右翼だって何だって同じです。
 「簡単にできること」をやって「俺は権力批判者だ」つうのは勘違いも甚だしい。
 本当、澤藤氏も権力批判者ぶるのなら天皇制批判なんぞ*15より「川人博批判」でもやってほしいですが、たぶんやらないんだろうな。ご本人進んで川人批判なんかしないし、誰かから振られてもああでもない、こうでもないとid:Mukkeみたいな言い訳(ペマ・ギャルポを批判しないで何が悪い、など)するんじゃないか。
 そしてそうした澤藤氏の「川人に対する態度」こそがこうした問題の難しさを示してる。
 言葉を選ばず言えば「何でもタブーなく批判しよう」という澤藤氏のような人間が皆現実にタブーなく批判してるかと言えばそうでもないわけです。だから澤藤氏などの言う事が全く無価値というわけではないですが、すごく違和感というか納得いかないもんを感じますね。

さて、「誰しもが思うことで、口にすることをはばかること」である。北朝鮮の現体制は戦前の日本の体制に酷似している。

 そんな事が口をはばかることなんですかねえ。「天皇制それ自体が北朝鮮の体制に似てるから天皇制廃止しよう」ならともかく。

 明治維新以来の神権天皇制が三代続いて、その國體は塗炭の苦しみとともに崩壊した。この間ほぼ77年である。北朝鮮が1948年9月9日に朝鮮民主主義人民共和国の樹立を宣言して、もうすぐ70年。既に金帝国が三代続いて、この擬似帝国もそろそろ崩壊の時を迎えているのではないか。

 いや、迎えてないと思いますけどね。そもそも大日本帝国が崩壊したのは「無謀な戦争を米国に仕掛けて敗北した」からです。内部崩壊した訳じゃない。「70年経った」云々と言うなら「建国から68年経った中国」や「建国から72年経ったベトナム」なんかも「そろそろ一党独裁体制が崩壊する」のか。そんなことはないでしょう。
 北朝鮮が自分から開戦する可能性は低いでしょう。
 無謀な戦争を日本が仕掛けた大きな理由は「ドイツがヨーロッパ征服しそうだったから」です。「ドイツがヨーロッパ征服すれば、米国も日本に全兵力を回せないから、戦争は泥沼化する。そうなれば米国で厭戦気分が高まる。和平交渉に持って行ける」なんて計算をしていたからです。
 まあこの計算は「ドイツが失敗すれば全てが崩壊する」と言う意味でリスクがあり、実際そのリスクは現実化しますが。
 ただ今の北朝鮮には「戦前日本にとってのドイツ」がない。中国、ロシアは「北朝鮮の米国相手の戦争」を許す程寛大じゃないでしょう。
 そうなるとまあ、崩壊の可能性は内部崩壊でしょうがこれは可能性低いんじゃないか。

 極端な個人崇拝と権威主義。政権に服しないものには容赦ない弾圧。そして、徹底した情報統制と情報操作。個人崇拝のための漫画チックで大仰な演出。自国のみを貴しとする独善。世界からの孤立。20世紀前半の日本は、無理に無理を重ねたいびつな国家だった。21世紀の北朝鮮も、まことによく似ていると言わねばならない。

 少なくとも「国際社会の孤立」について言えば北朝鮮は孤立してないと思いますけどね。国連制裁食らってるとは言え、多くの国と外交関係があるわけですから。
 一時期のアルバニアなんかのほうがよほど孤立してたんじゃないか。

参考

https://togetter.com/li/906247
■岸本元 @bowwowolf 2015-11-28
 鎖国状態だった80年代のアルバニア正規ルートで取材に入り込んだのがNHKのドキュメンタリー『現代の鎖国アルバニア』で、1987年に書籍化しているが、NHKスタッフがその辺にいる元正教徒の老人に「どうして宗教を捨てたのですか?」と尋ねるとこう答えるんだよ。
《我々の党とエンベル・ホッジャ*16同志の教えに従い、捨てました。何故なら、宗教は資本主義の体制によって作り出されたものだからです。宗教は人民を暗黒に押し込め、抑圧、搾取しました。地主が人民を無知にしておくために必要としたものです。宗教は常に人民を暗黒に押し込めます。》(103ページ)
■Juan.B@非国民ハーフ @GreatJuanism 2015-11-28
@bowwowolf
 本多勝一は1971年に、中国取材の「ついで」と言う政治&地理的にかなり凄い理由で(ボーガス注:当時、親中国の立場だった、ほとんど鎖国状態の)アルバニアへ行く事が出来たかなり幸運?な人間です。俺は集英社文庫「食事と性事」で読みました

 最近、アメリカが「北朝鮮の体制の転換までは求めない」と言い出していることが興味深い。

■浅井基文ブログ『米中首脳会談を受けた朝鮮半島情勢(その四)』
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2017/899.html
でも指摘がありますがこれは「中国に北朝鮮問題での協力を得るためには、体制転換なんか口にしない方がいい」つう計算なのかも知れません。

 強がってのチキンゲームは危険に過ぎる。北朝鮮を、1941年の日本のごとくにしてはならない。臆病でも姑息でも「平和主義」に徹して、外交努力による平和解決を目指す以外に方法はない。

 おっしゃる通りで金大中盧武鉉流の太陽政策こそが問題解決の道だと思います。


福井新聞『「救う会」と「願う会」5月統合 拉致解決へ官民一体、年内に集会』
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/119395.html

昨年6月、特定失踪者とされていた男性が国内で発見

 つまり「特定失踪者なんて与太じゃねえか」という批判の声に「特定失踪者の会」を辞めざるを得なくなったと言う事でしょう。しかし素直にそれを認められず「統合」という形でごまかしてるのでしょう。

 家族会からは「1人3億、2億払っても帰ってくればいい」「日本企業が(北朝鮮に)ダムを建設することで、被害者を帰す交渉ができるのではないか」といった声も出ている。

 こうした声が家族会内部においてどれほどの力を持っているのか疑問ですが、こうした声が地方紙とは言えメディアに載るようになったのは興味深いですね。


■産経【柔道】平壌開催が困難に 今秋の柔道世界ジュニア選手権、IJFが開催地変更を検討
http://www.sankei.com/sports/news/170417/spo1704170030-n1.html
 そこはむしろIJF(国際柔道連盟)が、「米朝両国」に「戦乱を起こさないよう要請し」、柔道世界ジュニア選手権を開催する方向で動いて欲しいんですけどねえ。


毎日新聞北朝鮮:「むかっとしてミサイル」 元料理人に正恩氏発言』
https://mainichi.jp/articles/20160426/ddm/007/030/121000c

 金正日(キムジョンイル)総書記の元専属料理人、藤本健二*17(仮名)が25日夜、毎日新聞の取材に応じ、再訪した北朝鮮金正恩(キムジョンウン)第1書記と面談したことを明らかにした。相次ぐ核ミサイル実験について金第1書記は「戦争する気はない。外交の人間がアメリカに近づくと無理難題を突き付けてくる。むかっとしてミサイルを発射している」と発言したという。

 1年前の古い記事ですが有田芳生*18がツイート(2017年4月16日)で紹介していたので取り上げてみます。
 「むかっとして」云々はともかく大事なのは「北朝鮮から開戦はあり得ない」つうことです。
 まあ、もう少し物の言いようがなかったのかなとは思いますが、「むかっとして」云々はジョークでしょうね。もちろんそれなりの計算をしてるに決まってるわけです。


■産経【金正男氏殺害】北朝鮮交渉「日本が称賛」とマレーシア首相
http://www.sankei.com/world/news/170416/wor1704160061-n1.html
 実際どうなのか知りませんが、例の交渉決着を「弱腰」と批判する国内の声を「日本も称賛している」で封じ込めたいマレーシア首相です。
 一方、この件を安倍首相や岸田外相などに聞いても「マレーシアが嘘をついてる」とも言えず、一方で「あの決着は良かったと思う」とも言えず「デリケートな問題なのでコメントは控えたい」になるでしょうね。


■産経【主張】金正恩政権 強硬姿勢で未来は開けぬ
http://www.sankei.com/column/news/170417/clm1704170002-n1.html
 米国のトランプ政権だって強硬姿勢の訳で、北朝鮮からすれば「お互い様だろ」でしょう。
 「超強硬には超強硬」という北朝鮮ですがそれは裏返せば「超柔軟には超柔軟」つうことでしょう。
 北朝鮮に柔軟化して欲しいなら、米国が柔軟化すべきでしょう。まずはサード配備の当面の中止(俺的には廃止でなくていい)でも表明したらどうでしょうか。


■【産経抄北朝鮮の暴走 責任の多くは中国が負わねばならない 4月17日
http://www.sankei.com/column/news/170417/clm1704170003-n1.html
 などと中国に悪口したところで何がどうなるモンでもない。つうか「中国のせいで北朝鮮への制裁が効かない」つうならそれ「中国の協力が得られないと制裁しても意味がない」つうことなですが産経が「制裁強化」を叫びながら、中国を敵視するのは何なんでしょうか?
 産経って北朝鮮問題を解決したいんじゃなくて単に「中国や北朝鮮に悪口したいだけ」なんでしょうか。
 

■【北朝鮮情勢】米高官、韓国への核再配備を否定
http://www.sankei.com/world/news/170416/wor1704160042-n1.html
 本当に再配備なんかしたら恐ろしい事態が危惧されたのでひとまず良かったと思います。


■産経『【北朝鮮情勢】半島緊迫…「日本の国、国民、安倍晋三総理を信じて最良の結果を」 拉致家族、救出へ募る不安』
http://www.sankei.com/world/news/170416/wor1704160009-n1.html

 田口八重子さん(61)=同(22)=の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(78)と増元るみ子さん(63)=同(24)=の弟、照明さん(61)は東京都内で吉田正記念オーケストラの演奏会に出席。戦後歌謡界を代表する作曲家、吉田正*19の「異国の丘」を聴衆と合唱し被害者の救出を誓った。

 知ってる人は知ってるでしょうがこの「異国の丘」つうのはシベリア抑留がネタです。異国つうのはこの場合、旧ソ連(ロシア)です。
 でシベリア抑留者が何で帰ってきたかといったらこれはソ連との交渉ですよねえ。
 「異国の丘を歌いながら北朝鮮との交渉否定するとかバカなのか?」と心から思います。


自民党拉致対が拉致被害者全員の帰国実現のための提言を安倍首相に提出
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_5851.html

①議員外交を通じた諸外国・機関への協力要請

 やれやれですね。北朝鮮と議員外交するならともかくあるいは「北朝鮮に影響力のある中国、ロシア回り」するならともかく「欧米諸国回り」なんかしても意味はないでしょう。
 しかしこうして見ると「第18富士山丸事件解決のために訪朝した金丸信氏って偉大だったんだなあ」感がしますね。もちろん彼の金権腐敗を批判した上での話ですが。

朝鮮大学校朝鮮学校等について、各種学校としての認可の妥当性の見直しを含め公的助成が行われないよう必要な措置を講じること。

 いい加減にして欲しいですね。そんな事と拉致の解決と何の関係もない。大体、裁判に訴えられたら負ける可能性があるからこそあの石原ですら都知事時代「認可取り消し」なんかしなかったわけです。

八、
 政府認定に係る拉致被害者以外で、特定失踪者等拉致の疑いが排除できない事案についても、引き続きその真相究明に取り組むこと。
十、
 米国が北朝鮮テロ支援国家として再指定するにあたり、その理由の中に拉致問題を含む人権問題を含めるよう働きかけるとともに、拉致の疑いが濃厚である米国人のデビッド・スネドン氏を含む拉致問題解決に向けた連携を強化すること。

 勘弁して欲しいですね。特定失踪者もスネドン君も北朝鮮拉致の可能性なんかほとんどありません。
 なにせスネドン君に至っては失踪時期が「小泉訪朝後」ですからね。しかも当然と言えば当然ですが米国政府(国務省、FBI、CIA)も北朝鮮拉致認定なんかしてない。

十二、
 平和安全法制の成立を受け可能となった邦人保護の実効性を高めるべく、体制整備、訓練の充実を図るとともに、朝鮮半島有事等に備え、米国・韓国とより一層緊密な連携を図り、必要な情報の収集に全力を尽くし、拉致被害者を含む邦人の安全確保と保護に万全を期すために必要な措置を検討すること。

「韓国にいる日本人」ならともかく居場所も分からないのに拉致被害者なんか救出できるわけがない。


拉致被害者救出運動20年特別集会記録6
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_5842.html

寺越昭男(寺越昭二さん長男)
 (ボーガス注:北朝鮮に対し)見返りのない交渉をしてほしいと思います。

 言ってる意味がさっぱりわかりません。蓮池兄弟が「見返り無しでは解決しないと思う」と言ってるのに見返り(経済支援)をそんなに与えたくないのか。俺だったら「とにかく肉親を取り戻して欲しい」ですね。
 そのためには見返りを与えることには俺だったら何の躊躇もないですね。家族会連中には全く共感も理解もできません。


拉致被害者救出運動20年特別集会記録5
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_5840.html

本間勝(田口八重子さん三兄)
 私たち家族は、もし帰ってきたら北に不利な情報は言わせませんよと。平々凡々と当たり前の生活に戻ってくれればという願いでいますので、金正恩が日本人を帰しても安全なんだと、反北運動を起こすようなそういう人たちはいないんだということで、安心して帰してほしい。

と言う一方で

朝鮮総連の解体、それと日本からの技術移転、核・ミサイルの技術を持っていっているわけですから朝鮮大学校朝鮮学校のような、日本の利益にならないような学校は閉校も認められるようにする。

というのは何かの冗談でしょうか。
 まあ冗談ではなく本気なんでしょうがこういう朝鮮総連朝鮮学校への誹謗中傷をして「反北朝鮮活動はしないから妹を帰して下さい」というのは「頭が狂ったバカ野郎」としか言い様がないですね。
 呆れるしかない。
 自分の言動が反北朝鮮活動だとは思わないのか。
 いやそれ以前に「日本の利益にならないような学校」て何を基準に日本の利益になるか成らないか判断するのか。
 いやそれ以前に朝鮮学校民族学校なんだから「日本の利益」なんか考える必要はどこにもない。
 まあ、「日本人に敵対しよう」とは向こうも別に思ってないでしょうが、民族学校なんだから何度も言いますが「日本の利益」なんか考える必要はどこにもない。これは何も朝鮮学校に限った話ではない。他の外国人学校だって同じです。大体、海外の日本人学校だって「日本人学校がある国の利益」なんて別に考えてないでしょう。
 大体こういう発言がいかに朝鮮学校関係者(教職員、生徒、生徒の保護者、卒業生など)に失礼か、彼らに悲しみや怒り、恐怖感を与えるか、その程度の想像力もないのか。
「日本の利益になってねえのはむしろ手前ら、救う会と家族会だろ。だから拉致は今風化してるんだろ、バカ野郎」「ぶっちゃけ日本人の大多数は手前らのことなんか興味ねえ*20から。思い上がってるんじゃねえよ、バカ野郎」と怒鳴りつけたくなる。
 こういうバカしかいないんだから拉致界隈(救う会や家族会)には全くうんざりします。俺はこういうバカがいる限り、拉致界隈など応援する意思は全くありません。
 むしろ怒りや憎悪といった負の感情しかない。


拉致被害者救出運動20年特別集会記録4
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_5834.html

西岡力
 横田さんたちに「頑張ってください」という人たちが多いんです。拉致問題が何か家族の物語になっている。家族が被害者を探している。それを国民が応援している。
 そうではないんです。向こうに不当に抑留されているわが同胞がいる。その同胞を日本人がみんなで助ける*21。家族がいない人は助けなくていいのか。そんなことはないんです。

 どんだけ思い上がってるんですかね。ぶっちゃけ拉致被害者家族会なんて赤の他人ですよ。
 そこは「皆様には関係ない赤の他人ですが是非ご協力下さい」と下手に出ないと。
 「お前ら国民は俺達を助けるのが当然だ」て何様なのか。
 「苦しんでる人間、困ってる人間は日本人限定でも手前らだけじゃねえぞ、公害患者(例:水俣病患者)とか難病患者(例:ALS患者)とかいろいろいるんだ。」「犯罪被害者に限定したって地下鉄サリン事件の被害者とかいろいろいるだろうが」「手前らみたいな思い上がった連中を誰が支持するか。出直してこい、バカ野郎」と説教したくなりますね。

めぐみは父親と行動することが多い子供でしたね。映画を見る時も、弟たちはアニメがいいというので家内がそちらを見て、私は別れて、めぐみが見たいという映画を一緒に見ました。

 何というか横田母は「横田父にめぐみ氏を任せきり」でめぐみ氏に対する愛情がないからあんなに無茶苦茶なんじゃないかと疑います。そして正直めぐみさんて「父親以外とは仲が良くなかったんじゃないか」とすら思います。

横田哲也(横田めぐみさん弟、家族会事務局次長)
 当時のナチスユダヤ人に対して大量虐殺(ホロコースト)をしたわけです。色々な本を読んでいると、読むだけで吐きたくなるようなことが書いてあって、それが昔現実にあったわけです。同じことが、それ以上のことが現在、隣国に存在していることが事実

 いやいやさすがに「ホロコースト以上のこと」はないでしょうね。

強制収容所の中に日本人拉致被害者も何人か入れられているかもしれないと考えると、胸が張り裂けそうですね。

 本気でそう思ってるのなら何で小泉訪朝(2002年)から15年も無為無策だったのか。わけがわかりません。

 田中(真紀子)外務大臣は、今回暗殺された金正男が違法入国した時にも、有効なツールとして活かせれば拉致問題も少しは早く解決できたのかもしれない*22のに、「ミサイルを撃たれたら怖いから帰せ*23」と

 そもそもあれは真紀子氏*24単独の決定ではなく小泉*25内閣としての決定なのに真紀子氏をあげつらうのには呆れます。
 まあ彼女がその後自民党を離党し、国会議員も引退したので叩きやすいのかも知れませんが全くふざけています。
 たとえば当時の小泉内閣経産相は「拉致議連会長」平沼赳夫*26です。平沼が拉致問題で偉そうな事を抜かしながら結局正男国外退去処分に抗議辞任も何もしなかったことをよくもまあ容認できるモンです。

今回の金正男暗殺事件をテレビで見る時に、マレーシア政府の毅然とした対応は非常にすばらしいですね。

 問題は毅然としているかどうかではなく「国益を増進できたかどうか」ですが。
 「韓信の股くぐり」の故事が教えるように「見境のない蛮勇」は無意味です。
 しかもその後、マレーシア大使館職員を事実上、北朝鮮に人質に取られたことを考えればマレーシアの対応が適切かどうかには疑問符がつくでしょう。
【追記】

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/318252
西日本新聞金正男氏の遺体引き渡しで合意 北朝鮮とマレーシアが共同声明』
 【クアラルンプール、北京共同】北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害された事件で、両国は30日、「死亡者」の遺体を北朝鮮にいる家族に引き渡すことで合意したとする共同声明を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。互いの国民を出国禁止にした措置を解除することでも合意。マレーシアのナジブ首相は、外交官らマレーシア人9人が平壌を航空機で出発したと発表した。
 ミサイル発射実験などで国際的批判が高まる北朝鮮は事件の早期収拾を目指し、「人質」の解放を最優先させるマレーシア側と思惑が一致した。

と言うことで横田哲也の見方とは違い哲也の言うような意味ではマレーシアは全然毅然としてないわけです。

【参考】

韓信(ウィキペ参照)
劉邦の元で数々の戦いに勝利し、劉邦漢王朝創立を助けた。張良・蕭何と共に漢の三傑の一人。
 しかし晩年、謀反を起こして処刑された。
・ある日のこと、韓信は町の若者に「てめえは背が高く、いつも剣を帯びているが、実際には臆病者に違いない。その剣で俺を刺してみろ。できないならば俺の股をくぐれ」と挑発された。韓信は黙って若者の股をくぐり、周囲の者は韓信を大いに笑ったという。その韓信は、「恥は一時、志は一生。ここでこいつを切り殺しても何の得もなく、それどころか仇持ちになってしまうだけだ」と冷静に判断していたのである。この出来事は「韓信の股くぐり」として知られることになる。

中国による尖閣の問題もそうですし、韓国による竹島の不法占拠の問題もそうです。

 拉致問題と全く関係ない事を言い出す神経がよく分かりません。

 民進党の渡辺先生がおっしゃっていましたが、短波放送を通して万が一のことがあれば大使館等に逃げ込む云々ということをおっしゃっていました。短波放送だけではだめで、北朝鮮に大使館をおいている大使に言っているのかどうか。

 ばかばかしい。そんなに「北朝鮮の大使館に逃げ込んで欲しい」のなら日本大使館平壌に置けばいいでしょうに。外国の大使館なんかが日本の為に動いてくれると本気で思ってるならバカです。そんな余裕は恐らくないでしょう。

先ほど中山恭子先生もおっしゃっていましたが、憲法改正の話もありました。

やれやれですね。改憲と拉致と何の関係があるのか。こういう馬鹿な事を言うからこそ拉致は風化していくわけです。

 万が一アメリカも出てきて戦争になった時に、救出のオペレーションも行われるわけですが、日米の軍事オペレーションがちゃんと進んでいて、どっちがいつどのように救出するのかが詰められていないと、いざという時に動けないですね。

 拉致被害者の居場所もわからないのにそんなことができるわけがないでしょう。

有本明弘(有本恵子さん父)
 アメリカから日本に対して、ものすごい台風のような追い風が来てるんです。みなさんご存知のようにトランプ大統領の台風なんです。

 頭痛がしますね。トランプがどう拉致の解決に役立つのか。

私は「産経新聞」しかとってない

 産経新聞しか取ってないってよほどの極右ですよねえ(苦笑)。


拉致被害者救出運動20年特別集会記録3
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_5828.html

朝鮮学校への補助金は停止を
渡辺周*27民進党拉致問題対策本部長、衆議院議員

 うんざりしますね。朝鮮学校無償化除外だの補助金停止だのと拉致の解決と何の関係があるのか。何の関係もない。ただのくだらない嫌がらせじゃないですか。
 小生が「安倍も大嫌いだが民進党も大嫌い」なのは渡辺周松原仁*28のようなバカ右翼がいるからです。

 金平一*29という駐チェコ大使は金正日の異母弟ですが、この人も(ボーガス注:金正男のように?)亡命政府を作る可能性がある。日本も積極的に関わればいい。

 バカバカしい。そんな無茶苦茶な事ができるわけがないでしょう。金平一にはそもそも亡命政府をつくるだけの力もなければ「そんなリスキーなこと」をする意思もないでしょう。干されてるとは言え「大使」というポストはそれなりの名誉職でしょう。
 そもそも本気で渡辺がそう思うのならそれこそ「秘密裏の工作」が必要でしょう。「金正男暗殺・北朝鮮犯行説」の存在を考えれば当然、渡辺のように「金平一で亡命政権をつくりたい」などと放言することはそれこそ平一の暗殺を招きかねません。つまりは渡辺は本気でこういってるのではなく放言だと言う事です。まあ分かりきった話ですが。

中山恭子(日本の心代表、元拉致問題担当大臣
 皆様に一つお願いしたいのは、日朝国交正常化については外務省が北朝鮮の外務省と一生懸命頑張っていますが、これはしばらく止めてもらって、日朝国交正常化の前に拉致被害者を救出するということは、小泉総理の時からそういう話がずっときているわけですから

 むしろそんな事を言っていたらいつまで経っても拉致は解決しないでしょう。「国交正常化の先行実施もあり得る」としないと拉致は解決しないでしょう。
 救う会の場合、拉致被害者に特定失踪者なんて与太話を入れてますからなおさら解決しない。

 いったい日本って何なんだ、日本の国って何をしてるの、何と情けない国なんだと叫び声を挙げたい気持ちです。

 中山とは違う意味で、つまり「特定失踪者なんて与太がまかり通るなんて」「朝鮮学校への嫌がらせが拉致解決を口実にまかり通るなんて」「田中均氏や蓮池透氏が外務省退官や家族会除名などあんな酷い目にあわされるなんて」「何と情けない国なんだ」と叫び声を上げたい気持ちです。
 中山恭子や荒木和博、西岡力らクズ共が拉致を政治利用している姿は日本人として屈辱感を感じずにはいられません。
 まさに『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々(蓮池透氏の名言)』です。

ストックホルム合意が結ばれた後、拉致問題だけが優先的に取り扱われるということはおかしいのではないかということが、ちまたで言われています。

 そりゃおかしいに決まってるでしょう。日本人妻や「残留邦人の遺族」をどれほど侮辱すれば気が済むのか。拉致被害者家族会に対し俺は憎悪や怒りと言ったネガティブな感情しかもはやありません。


救う会『家族会・救う会救出運動20年に想う:なぜ救えなかったのか、今何をすべきか』(西岡力
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_5816.html

認定以外にも確実に被害者は存在する。

 デマカセも大概にして欲しいですね。もちろん「被害者は存在するかも知れません」。
 しかし「確実に」なんて言える根拠は何もない。

日本人拉致は少なくとも1960年代前半からあった。

 これまたそんな根拠は何一つありません。政府認定拉致は1970年代からですし、通説的見解では「青瓦台襲撃事件(1968年)」で厳しくなった韓国のガードを何とかかわすための方策が拉致です。
 当然ながら通説的見解では「1960年代前半から拉致がある」つうことはありえない。
 そしてそうした「1970年代から日本人拉致が始まった」とする通説的見解(政府見解でもありますが)をひっくり返す根拠を救う会は何一つ提出できません。

 10年経って大韓機爆破テロが起きた。拉致というテロと戦わなかったため、新たなテロに拉致被害者が利用されてしまった。

 バカバカしいですね。拉致問題と大韓機爆破は何の関係もないでしょう。李恩恵の存在だけでそう言うコトは到底言えない。

1988年国会で「北朝鮮による拉致の疑いが十分濃厚」という歴史的答弁を国家公安委員長が行った。

「何だかなあ」ですね。
1)共産党の橋本参院議員の質問に対する政府答弁だと書かない辺りさすが反共極右です。
2)宇野*30外相もそう答弁してるのに彼に触れないのは何故でしょうか?。首相当時のスキャンダルがあるから?。「田中均氏がいた」外務省が嫌いだから?。関係ないでしょうに。
3)国家公安委員長の名前を「梶山*31」と書かないのは何故でしょうか?。
 一方、後で触れますが何故か、金丸訪朝については「与党大物政治家(最大派閥竹下*32派の大幹部)及び社会党副委員長らの訪朝」とは書かず「金丸*33・田辺*34訪朝」と書く西岡です。

自民党社会党の実力者が団長となる金丸、田辺訪朝団が金日成と会ったが拉致問題にまったく言及しなかった。

と書く西岡ですが、金丸訪朝後、北朝鮮に身柄拘束されていた「第18富士山丸の船長と機関長」が解放され日本帰国を果たしています。金丸訪朝にはそれなりの成果がありました。なお、第18富士山丸についてはウィキペディア「第18富士山丸事件」だけでもある程度の事が分かります。

■第18富士山丸事件(ウィキペ参照)
・1983年11月1日、日朝間を交易のため往復していた日本の冷凍貨物船「第十八富士山丸」は、南浦港を出港した。その2日後に日本の対馬の南方をさしかかった時に密航のために忍び込んでいた朝鮮人民軍兵士閔洪九を発見し、所属会社の富士汽船海上保安庁に通報した。
 本来なら「密航者を連れてきた船は、密航者を元の国に送り届ける義務がある」との法律に従った行動をとるべきであったが、当局の指示で福岡県北九州市門司で身柄を日本政府に引き渡した。ところが密航者・閔が取り調べの最中に日本政府に亡命を申請し身柄を送還することができなくなった。
 一方、北朝鮮へ11月11日に入港した第十八富士山丸の乗組員5人が抑留され、うち紅粉勇船長と栗浦好雄機関長の2人が密航幇助及びスパイ行為の容疑で解放されなかった。
 2名は、1987年11月に閔が日本で仮釈放された直後(12月)に北朝鮮当局によって裁判にかけられ、1988年に法廷は教化労働15年の刑罰を宣告し、(帰国を果たすまで)2年5ヶ月の獄中生活を強いられる事になった。
 日本政府は「国交がないから、民間ベースで話し合え」として国交が無いことを理由に不作為に終始したとされる。また北朝鮮の友好国等の第三国を仲介しての解放交渉も全く行われなかった。
 第十八富士山丸乗組員の救援運動が起こり、当時の日本社会党が熱心に取り組んだ。1987年には当時の土井たか子*35委員長が金日成主席との会談で「乗組員の釈放・帰還」を強く切り出し「政府間交渉に委ねる」との返答を得た。交渉の末に、1990年の金丸・田辺訪朝団でようやく解放が決まり、その後の土井たか子社会党委員長と小沢一郎*36自民党幹事長が乗る訪朝チャーター機で帰国を果たすことができた。

 ググったところ、西村秀樹*37北朝鮮抑留:第十八富士山丸事件の真相』(2004年、岩波現代文庫) という本もあるようです。
 それはともかく、船長らの解放が「金丸訪朝による日朝交渉」での成果であることはウィキペディアが指摘するように言うまでもないでしょう。
 しかしそれに何一つ触れない西岡は「金丸氏や田辺氏を褒めたくない」し、「船長らが解放されなくても構わない」と思ってるのでしょう。呆れたクズです。
 なお、「言及しなかった」のは「第18富士山丸事件解決だけでも難しいのに拉致解決なんかとても無理」と思っていたからでしょうね。拉致被害者家族の気持ちは分からないでもないですが、俺個人は金丸氏らを批判する気持ちはあまりありません。

■デイリーNK『北朝鮮カジノ計画、金剛山観光旅客船
http://dailynk.jp/archives/85725
 「どうせ成功しない」などと悪口雑言する反北朝鮮メディア・デイリーNKですが敢えて言えば「成功するかどうか」よりも「そうした方向性にでていること」に注目したいですね。
 救う会などの主張と違い北朝鮮だって、中国やベトナムを参考に「それなりに改革開放を考えてる」わけです。


■産経【金正男氏殺害】実行犯、北朝鮮容疑者が詳細指示と供述 「終わったら手を洗い、すぐ立ち去れ」
http://www.sankei.com/world/news/170326/wor1703260027-n1.html
 いわゆる警察リーク情報で「警察公式発表ではない」ので現時点では何とも評価できません。
 とはいえ

関係者によると、被告はいたずら番組制作を手掛ける「中国人のチャン」を名乗る男に指示されたと供述。

ですからねえ。正直「暗殺と認識していた」と供述しているわけでもなくそれほどのニュースバリューはないように思います。
 

聯合ニュース『マレーシア警察「北朝鮮の独自調査は違法」 正男氏殺害事件』
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2017/03/23/0300000000AJP20170323002600882.HTML

 北朝鮮金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、北朝鮮の要員がマレーシアで独自調査を始めたとされることについて、マレーシア警察のカリド・アブバカル長官は「彼らには人に質問したり書類を見たりする権限はない」と述べ、調査は「違法だ」と指摘した。地元メディアが23日、報じた。

  「え、そうか?」ですね。「強制捜査権限」はもちろんないでしょうが、「任意調査」なら別に違法ではないのではないか。
 もちろん
1)そもそも実行犯の疑いがある北朝鮮の調査がどれほど信用できるのか
2)任意調査でどれほど意味があるのか
などという問題はありますが。

*1:小泉内閣沖縄・北方等担当相、福田内閣金融担当相、第二次安倍内閣経産相を経て現在、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)

*2:慶尚南道知事

*3:最近の著書に『スーパーパワー:Gゼロ時代のアメリカの選択』(2015年、日本経済新聞出版社

*4:「頑丈な建物」はともかく、地下街に避難したらかえって「出入り口が倒壊した建物などによってふさがった場合」地上に戻ることができず、かえって危ないと思うんですが違うのか。また「停電が起こったら」それこそ暗闇の中で身動きが取れなくなるんじゃないか。

*5:パフォーマンスとしても無価値だと思いますが

*6:日本国内にあるのか知りませんが

*7:まあ核兵器持ってるだけでもうかつな対応は危険すぎてできませんが

*8:「自己責任論」で「イラクの人質(今井紀明氏、郡山総一郎氏、高遠菜穂子氏)」を見捨てるようなことを抜かした産経がそう言うコト言いますか?。あれか、「イラクの人質は左翼だから死んで構わない」とかいうのか?。まあ他にも「産経らウヨや日本政府」による国民見殺しの例としては「戦前の満州移民見殺し」「戦前の沖縄捨て石作戦」なんか上げてもいいでしょう。

*9:そう言うコト言いながら交渉を阻害する経済制裁に賛成する無茶苦茶な産経です。

*10:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党憲法調査会長など歴任

*11:インドネシアなんかじゃ圧力にならないと思いますが

*12:もちろん「朝日批判」というよりは「朝日非難したがるウヨへの皮肉」でしょう。

*13:著書『経済指標はこう読む:わかる・使える45項』(2006年、平凡社新書)など

*14:まあ、最近はそうも言えない気もしますが

*15:天皇制批判をするなとは言っていません。

*16:アルバニア労働党第一書記。1985年に死去。

*17:著書『金正日の料理人』(2008年、扶桑社文庫)、『北の後継者キムジョンウン』(2010年、中公新書ラクレ)など

*18:著書『歌屋 都はるみ』(1997年、文春文庫)、『私の家は山の向こう:テレサ・テン十年目の真実』(2007年、文春文庫)、『ヘイトスピーチとたたかう!:日本版排外主義批判』(2013年、岩波書店)など

*19:代表作として『異国の丘』の他に『有楽町で逢いましょう』(1957年、フランク永井)、『潮来笠』(1960年、橋幸夫)、『いつでも夢を』(1962年、橋幸夫吉永小百合)など。1998年に国民栄誉賞受賞。

*20:まあ俺の場合「こういう救う会、家族会のクズをブログ記事で罵倒する」と言う意味で興味がありますが。

*21:そもそも「国以外の一般人」には助けることなんかできないですよねえ。

*22:どう有効なツールとして生かすというのか?。

*23:一体何処でいつそんな事を真紀子氏が言ったんですかね?

*24:村山内閣科学技術庁長官、小泉内閣外相、野田内閣文科相を歴任

*25:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*26:村山内閣運輸相、森内閣通産相小泉内閣経産相を歴任

*27:鳩山、菅内閣総務副大臣、野田内閣防衛副大臣を歴任

*28:野田内閣国家公安委員長。現在、民進党東京都連会長

*29:ハンガリー大使、駐ブルガリア大使、駐フィンランド大使、駐ポーランド大使などを経て駐チェコ大使

*30:田中内閣防衛庁長官福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相を経て首相

*31:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、自民党幹事長(宮沢総裁時代)、橋本内閣官房長官を歴任

*32:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*33:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国会対策委員長(大平総裁時代)、自民党総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)など歴任

*34:訪朝当時、社会党副委員長。後に委員長。国対委員長時代には、自民党金丸信国対委員長(当時)とのパイプを築いた(国対政治)。盟友関係は金丸の死去まで続き、互いに「マムシナマズ」と呼び合うほどだったと言われる。

*35:社会党委員長、社民党党首、衆院議長を歴任

*36:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、民主党幹事長などを経て現在、自由党代表。

*37:著書『大阪で闘った朝鮮戦争:吹田枚方事件の青春群像』(2004年、岩波書店