今日の産経ニュース(4/5分)(追記・訂正あり)

■【正論】「象徴でいいではないか」大改革の聖断下された昭和天皇 戦後の大改革のスタートだった 大阪大学大学院教授・坂元一哉
http://www.sankei.com/column/news/170405/clm1704050004-n1.html
 以前も『「天皇による天皇の政治的利用」の紹介』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20091225/1260000031)で書きましたが「沖縄メッセージ問題」や「増原防衛庁長官事件」、あるいはid:Bill_McCrearyさんエントリ『昭和天皇というのも、時代錯誤な人だ』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/de78e71009695eb9f42ca0ed66f14575)が紹介する昭和天皇の振る舞いを考えるに彼が「象徴の意味」を正確に理解していたとはとても思えません。
 「多少権限が減る程度で実質は変わらない」「どっちにしろ占領下で文句言ってもどうしようもない、独立回復してから考えるべき話だ、問題があれば独立後にかえればいい」程度に軽く考えていたんじゃないか。
 ところがそうした当てが外れた結果「増原防衛庁長官事件」では「なんで増原が辞めるのか」と周囲にぼやくわけです。

 昭和天皇は、GHQ草案に基づく憲法改正に、いくつか懸念を持たれていたようである。皇室財産の取り扱いについて心配されていたし、今上陛下の譲位問題から考えても興味深いが、皇室典範改正の発議権を天皇に留保するよう望まれていた。また華族廃止については、堂上華族((ボーガス注:元大名家や維新志士(大久保利通など)の子孫などではない)公家出身の華族)を除外して存続させることを希望されてもいた。

皇室典範の発議権」にせよ「華族制度存続」にせよほとんど意見が採用されてないジャン、ですね。まあ昭和天皇も渋々飲まざるを得なかったのでしょう。