「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(4/12分:高世仁の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)

■産経『一帯一路サミットに北朝鮮代表団参加』
http://www.sankei.com/world/news/170509/wor1705090045-n1.html
 色々と対立点があるとは言え、中国主催のこのサミットに北朝鮮は参加しようとするし、中国もそれを受け入れると言う事です。「中国と北朝鮮の対立」を過大評価するのは間違いでしょう。


■産経【韓国大統領選】「2つの『不在」が影響」 小此木政夫・慶応大名誉教授
http://www.sankei.com/world/news/170510/wor1705100007-n1.html

 文在寅(ムンジェイン)氏に対抗するには候補の一本化が不可欠だった

 とはいえ崔順実ゲート後に「朴クネ擁護派(洪準杓)」との間に候補一本化などできる話ではないでしょう。
 それをすれば野合の批判は避けられず、確実に朴批判派の票が文氏に行く。候補一本化するには「洪準杓が自分からおりて自主投票を呼びかける一本化」しかないでしょうが保守派にとっては不幸なことにそうはなりませんでした。

 一方、「北風」も吹かなかった。北朝鮮は選挙期間中もミサイル発射試験を繰り返し、緊張自体は過去の選挙戦以上に高まっていた。
 しかし、革新陣営は「二代に渡る保守政権の対北政策の失敗が北朝鮮の挑発を招いた」と主張

 まあそういうことですね。また保守派による「北風の強調」に「そんなんで崔ゲートをごまかされてたまるか」つう反発もあったのでしょう。


朝鮮日報『韓国大統領選:洪準杓・安哲秀の両氏が事実上の敗北宣言』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/05/09/2017050901894.html
 朴クネ残党派の洪が2位など、悪い冗談も大概にして欲しいですが、文氏が勝利は喜ばしいことです。


■日経『延期の北朝鮮―マレーシア戦、平壌で開催 サッカーアジア杯 』
http://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK10804_Y7A500C1000000/
 要するにAFCアジアサッカー連盟)は北朝鮮は戦争の危機にないと評価したし、それにマレーシアも同意したと言う事です。


■産経『【北朝鮮情勢】北高官が米側と非公式接触開始 ノルウェーで』
http://www.sankei.com/world/news/170510/wor1705100005-n1.html

 ティラーソン米国務長官は3日の演説で、北朝鮮が核・ミサイル開発を放棄すれば「四つのノー」を保証すると表明。(1)体制転換を求めない(2)金政権崩壊を求めない(3)朝鮮半島再統一を急がない(4)(ボーガス注:北朝鮮の先制攻撃への反撃を除き?)朝鮮半島を南北に分ける北緯38度線を越えて米軍が北朝鮮側に侵攻しない−というもので、中国当局にもこの趣旨を伝えたという。

 「核廃棄先行が条件」では「カダフィの二の舞を恐れる」北朝鮮が飲むとも思えませんし、何処までトランプが本気か疑問ですが、これでは当面「戦争がないことだけ」は確かでしょう。
 

■産経【オリンピズム】1972札幌(14)深さを増す北朝鮮の闇
http://www.sankei.com/column/news/170509/clm1705090005-n1.html

 札幌冬季五輪のスピードスケート女子1500メートルが行われた1972(昭和47)年2月9日、会場の真駒内屋外競技場には韓国と北朝鮮、合わせて約6千人の応援団が詰めかけていた。当時のサンケイ新聞に観客席の熱狂ぶりが描かれている。

 〈スタンドをうめつくした紺と赤の“北”の旗。それにまじって白地の中央に赤と紺を丸くそめぬいた“南”の旗が大きくゆれた。
「がんばれ、ピルファ」
 南の人と北の人が、声をそろえて絶叫した。(中略)南の選手がコースに出れば、北の旗もどっとどよめき、北の選手には南の旗がゆれた〉
 南北がそろって声援を送った「ピルファ」とは、北朝鮮のエース、韓弼花(ハン・ピルファ)。
(中略)
 国境を超えた応援風景を目にした韓国と北朝鮮の記者は、「つくづく、同じ民族なんだなあという思いがこみあげて、胸がジーンとしました。政治が違うということで反目するのは、もともと不自然なんですよね」と口をそろえたという。

(中略)
 そんな話を掘り起こしたくて、ある在日朝鮮人男性とマッコリを飲みながら深夜まで話し込んだ。男性から翌日、電話がかかってきた。「申し訳ありませんが、記事にするのはやめてもらえませんか…」。事実確認のため北朝鮮の親族と連絡を取ったところ、「身に危険が及ぶのでは…」とおびえていたのだという。

 何だかなあ、ですね。産経って何でこう北朝鮮叩きが「三度の飯より大好き」なんでしょうか。
 まあ、怯えていた理由は「産経だから」つうのもあるかもしれません。他のメディアだったらまた別だったかも。

参考

http://www.47news.jp/movie/general_national/post_12174/
共同通信『兄と別離のメダリスト語る』
 1990年の札幌冬季アジア大会の際、朝鮮戦争(50〜53年)の混乱で離別していた韓国の兄と感動の再会を果たした北朝鮮の女性五輪メダリスト、韓弼花(ハン・ピルファ)さん(73)が9日までに、平壌市内で共同通信社のインタビューに応じ、変わらぬ統一への思いを語った。韓さんは、64年インスブルック*1冬季五輪のスピードスケート女子3千メートルで銀メダルに輝いた名選手。


東亜日報『在韓米軍、対北朝鮮情報収集「ヒューミント」部隊を創設』
http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/917811/1
 実際に何か軍事的意味があると言うよりは政治的アピールが大きな狙いでしょう。
 まあそれはともかく軍事衛星の能力が向上した現在でも『ヒューミント(HUMINT・人による情報収集・分析活動)』なんてもんが必要なんですね。まあ、脱北者から話を聞くんでしょうけど。


朝鮮日報『韓国大統領選:あす投開票、三つの見どころは』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/05/08/2017050802230.html
 普通に考えれば「誰が大統領になるのか」が見所でしょうが、朝鮮日報はもはや「文で決まり!」と思ってるらしいことがこの記事で分かります。
 なぜなら「3つの見所」にあがってるのは
1)大統領当選者が何%得票するのか
2)投票率が前回を越えるのか
3)「正義党の沈相ジョン」「正しい政党の劉承ミン」が何%とるのか
だからです。


■読売新聞『韓国の融和政策、北を有利に…ケビン・メア氏』
http://www.yomiuri.co.jp/world/20170508-OYT1T50102.html

 元米国務省日本部長のケビン・メア氏と東京財団の小原凡司*2研究員が8日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、韓国の新政権誕生が北朝鮮情勢に与える影響について議論した。

 吹き出しそうになりました。メアなんて

ケビン・メア(ウィキペ参照)
 2006年から2009年まで在沖縄総領事。2009年国務省に帰任、東アジア・太平洋局日本部部長。
 しかし2010年12月3日、沖縄研修旅行を控えたアメリカン大学の学生を対象に国務省内で行なわれた講義の中で、「沖縄は日本政府に対するごまかしとゆすりの名人でゴーヤーも栽培できないほど怠惰」と発言していたことが2011年3月に発覚。これに対し沖縄県議会は撤回と謝罪を求め、また抗議する旨全会一致で決議。この結果、米国国務省によって2011年3月10日に日本部長を更迭された。4月6日付で国務省を退職。日本部長更迭に不満を持ったことによる依願退職と報じられた。

なんてとんでもない人物の上に、朝鮮半島専門家とも言い難い。メアに話を聞くなんて正気の沙汰ではないでしょう。


■NHK『北朝鮮が3月発射のミサイル 日本の領土の最も近く*3に落下か』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170506/k10010971781000.html
 このうさんくさい政府発表には吹き出しました。「今までより近い」とはどのくらい近いのか。

日本に最も近かった1発は、石川県の能登半島から北におよそ200キロの日本海上に落下したと推定

と書いたところで「過去はどのくらいの距離に落下したのか」「能登半島から北に200㎞というのは騒ぐほどの脅威なのか」ということはさっぱり分かりません。
 また「近くなったこと」を日本政府は「結果的にそうなっただけ」と見なしてるのか、それとも「故意に北朝鮮がそうした」と見なしてるのか。そうした事が全くわからないのだから、「うさんくさい」と思わざるを得ない。まあ実際にはそんなに脅威だ何だと騒ぐ話でもないのでしょう。


■NHK『北朝鮮 韓国大統領選で革新政権誕生に期待』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170509/k10010974291000.html
 前から書いていますが、文在寅の「共に民主党」よりも左よりの党として「正義党(国会に議席あり)」「民衆連合党(国会に議席無し)」があり、泡沫政党の民衆連合党はともかく正義党は「当選は無理としても、大統領選で善戦しそう」というのだから、文在寅を「革新」と呼ぶべきではない。せいぜい彼は中道左派でしょう。あるいは北朝鮮政策に注目するなら「ハト派政権」「融和派政権」となるでしょう。
 「保守(現与党)以外は全て革新です(NHK)」つうのは正しい政治用語の使用法ではないと思います。


マクロン氏を発掘したのはジャック・アタリ*4だった
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170508
 マクロンは勿論有能な人間だとは思います。
 しかし率直に言って小生は「高世と違い」マクロンを信用も評価もしてないし魅力も感じていません。
 マクロンを選んだフランス国民ははっきり言って「橋下を支持する大阪府民」並みにバカだと思っている(もちろんそれは「国民戦線のルペン」を選べと言う事ではありません。決選投票には「共和党のフィヨン元首相」であれ「社会党のアモン」であれ「左翼党のメランション」であれマクロン以外が行くべきだったと言う事です)。
 何故か。
 それは「オランド大統領の側近として政府内部で出世(オランド政権経済相)したにも拘わらずオランドの旗色が悪くなるや、離党して新党を立ち上げ改革者ポーズをとったマクロン」に
「もともと自民党自民党総務会長など歴任)でありながら、自民党内部で出世の目がないと見るや、都知事に転じ、都民ファーストの会を立ち上げた小池百合子」や
自民党の支援によって大阪府知事になりながら、中央政界に転じたいという権力欲から、後に維新を立ち上げた橋下徹」などといったポピュリストの姿を見るからです。
 もちろんマクロンは小池や橋下と違って極右ではない。しかし俺は中道であろうとポピュリストのマクロンを評価しません。
 親分のオランドと政治的に心中しろ、最後まで親分に忠誠を尽くせ、とまでは言いません。
 しかし俺からすれば
1)オランドに引き上げられ、オランド政権閣僚まで務めたのに、オランドと社会党の旗色が悪くなるや、社会党立て直しをやらずに離党したのは、単に政治的ポピュリズムではないのか
2)オランドとマクロンと何が違うのか。マクロンは自らも一時は関わったオランド政治をどう評価しているのか
3)アモンの方がマクロンより政治的に誠実な態度ではないのか(アモンはオランドに批判的な左派)
という疑念を感じずにはいられません。

【小池のヤバさについて参考】
■そろそろ「都民ファーストの会」のヤバさについて語ろう
https://medium.com/@yuco/51ef7f892288

1.代表がヤバい
都民ファーストの会」の代表は野田数(のだ・かずさ)氏。元都議会議員で、現在は小池百合子都知事政策秘書
 彼は2012年に、現行の日本国憲法を無効とし、戦前の「大日本帝国憲法」の復活を求める請願に賛成した。
(中略)
2.「都民ファースト」という言葉について
 「都民ファースト」という言葉でさす都民とはだれか。平成28年第四回都議会定例会知事所信表明では(ボーガス注:小池知事は)「都民ファーストの観点から、地域住民の声も反映し、(ボーガス注:舛添前知事がすすめた)韓国人学校への都有地貸与の撤回なども行ってまいりました。」と述べている。
 これは「地域住民」は都民だが、韓国人学校に子弟を通わせる都内の韓国系の家庭は都民ではない、と読める。

 野田数については
日本共産党東京都委員会『小池都知事任命の野田特別秘書:都議時代に帝国憲法復活に賛成』
http://www.jcp-tokyo.net/2016/0803/104846/
■IWJ『小池百合子都知事が、仰天の人事を発令!特別秘書に「我々臣民は国民主権という傲慢な思想を直ちに放棄」という思想を持つ極右を選任! 』
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/323507
を紹介しておきます。
 まあいい加減、マスコミも「小池と都民ファースト」をきっちり批判すべきでしょう。正直、日本のマスコミにはあまり期待してないのですが。
 しかし生活者ネットや連合が都議選で小池にゴロニャン(選挙協力合意)してるのにはげんなりしますね。俺が都民なら本当に都議選は「共産党一択」状態ですが、いくら共産支持者でも「共産党以外の野党がまともじゃない」という状況は本当に嘆かわしいもんです。
 ただ「うろ覚えで書いていますが」以前、見た日経の世論調査では都民の投票先は「未定が多かった」ものの「自民30%、都民ファースト15%*5」とかなりの差がついていたので実際には都民ファーストは「大して議席も穫れずに」失敗に終わるだろうと俺は見ています。要するに小池支持が都民ファースト支持に結びついてない。小池が「都民ファースト代表」にならずに「顧問」なんて引いた立場なのもあきらかに失敗に備えて距離を置いてる以外の何物でもないでしょう。石原がなかなか「平沼新党の代表にならなかった(最終的にはなりましたが)」のと同じ話です。
 まあ、「投票先で自民が一番多い」つうのは俺的に「げんなり」ですが都民ファーストよりは未だ自民の方がマシでしょう。とにかく共産党にナントカ頑張って欲しいところです。都議会民進党についてはほとんど期待していません。


■朝鮮新報『マッドマン・セオリ―』
http://chosonsinbo.com/jp/2017/05/skst-121/
 「マッドマンセオリー」とはニクソンの政治的手法だそうですが、ベトナム戦争での米軍撤退、中国との関係改善(ニクソン訪中)とか考えると「チリ・アジェンデ政権転覆」とかニクソンの軍事タカ派行為を考慮しても「そんなにニクソン*6ってマッドマンセオリーだったか?」「ベトナムや中国にはマッドマンセオリーじゃないだろ?*7」つう気がします。結局「マッドマンセオリー」と叫んでは見た物の、現実の前に挫折し、かけ声倒れに終わったという話じゃないか。
 また「トランプがマッドマンセオリーできても北朝鮮は屈しないだろう」「そもそもマッドマンセオリーには大きな欠点がある」という朝鮮総連機関紙「朝鮮新報」ですが「北朝鮮問題で中国に協力を求めてる、だから中国の為替操作国指定を見送ったと公言するトランプってそんなにマッドマンセオリーか?」つう気がしますが、それはさておき。
 マッドマンセオリーには朝鮮新報が言うように大きな欠点があります。
 それは
1)例えばトランプを「6カ国協議参加国(日本、中国、ロシア、韓国)」や米国国民が「あいつの北朝鮮問題での態度はマッドマンだ!、ナントカしなくちゃいけない。あいつを野放しにしたら偉いことになる」と思ったら、彼らは絶対にトランプに「キチガイ行為は辞めろ!」というので北朝鮮を怖がらせる前に「北朝鮮以外の国や人間」と戦わないといけない
2)マッドマンのフリをしてると周囲*8に公言すれば「うん、わかった、安心した」と納得してくれるかも知れない*9が、その結果、北朝鮮が「何だ、フカシか」とかえって舐めてしまう恐れがある
3)とはいえ「俺はマッドマンだ、何が悪い」と居直ったら、北朝鮮を怖がらせる前に「北朝鮮以外の国や人間」と(以下略)
というジレンマです。
 「北朝鮮は怖がるが、周囲は認めてくれるマッドマン行為」なんて便利なモンがあるわけがない。北朝鮮が怖がるモン(例えば朝鮮半島での全面戦争)は他の国も通常は怖い。
 で北朝鮮以外の国に対してまで「マッドマンで何が悪い」では米国の外交がズタボロになるのは必至でしょうし、とはいえ「北朝鮮だけマッドマンだとだまして怖がらせて、他の国は『マッドマンのフリだ』と納得させる」なんてこともできはしないでしょう。他の国が怖がらない時点で「何だ、フカシか」と見抜かれてしまうわけです。
 またマッドマンセオリーには
4)マッドマンにびびった相手方が「マッドマンを怒らせたらまずい」という合理的判断から「マッドマンが有利な決着」でも交渉妥結に応じてくれるという前提が「無意識のうちに置かれてる」わけですが、
A)「相手方が常識のないマジモンのマッドマンだったら」
B)あるいは相手方が「(少なくとも主観的には)合理的な判断から」マッドマンなんか怖くない、ぶっつぶしてやる、などという態度できたら
C)相手が「どうせマッドマンセオリー(フカシ、ハッタリ)だろ?」と思ってびびらなかったら
マッドマンセオリーはその時点で崩れるわけです。そして「マッドマンセオリーの応酬(つまりはチキンゲームですが)」が不測の事態を招く危険性が否定できない。双方が「あいつはマッドマンセオリー(要するにフカシ、ハッタリ、チキンゲーム)だから引かなくていい。俺が引かなくてもいずれ向こうが引くはずだ」「俺が先に引いたら俺が舐められる」と思ったらどんどん事態は悪化しかねないわけです。
5)またマッドマンセオリーの場合、その理論上「相手を脅して屈服させる」という手法ですから「オルーオアナッシング」になりやすくマッドマン側としては妥協しづらくなりますし、一方、相手側としても「マッドマンが怖いとは言え」、マッドマンの言いなりになったら「マッドマンに更に舐められるのでは?」「とにかくそんなことしたら俺がヘタレ野郎として面子が潰れる」ということでどうしてもマッドマンとの政治的合意に躊躇が生まれます。
 ということで俺個人はマッドマンセオリーなんてリスキーな行為ではなく太陽政策こそが適切だと思います。


■産経【韓国大統領選】世論調査トップの文在寅*10陣営幹部が辞意 保守層非難で物議
http://www.sankei.com/world/news/170508/wor1705080028-n1.html
 正直、「船体引き揚げ遅延疑惑」なんてふざけた言いがかりをつける自由韓国党・洪準杓一味なんて「人倫に背く集団(選対幹部・文龍植氏の言葉)」以外何物でもないと思うし、「反動極右」ならともかく保守とは呼びたくないですが、まあ辞意表明も仕方ないんでしょうか。


朝鮮日報【社説】文在寅候補は当選すれば政治報復するのか、しないのか
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/05/08/2017050800644.html
 朝鮮日報が「不毛な政治報復反対」の口実で朴クネ疑惑の追及を曖昧にしたいらしいことはよく分かりました。全く「韓国の産経新聞」としか言い様がありません。


朝鮮日報旅客船沈没:自由韓国党文在寅候補を告発=船体引き揚げ遅延*11疑惑』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/05/08/2017050800509.html
 どう見ても明らかなガセネタで政敵攻撃というのだから自由韓国党(朴クネ残党派)も全くふざけた政党です。まあ文氏の方も「名誉毀損と虚偽告訴」で自由韓国党を逆告訴するでしょうが。
 もはや「韓国の自民党」「韓国のフランス国民戦線」「韓国のドナルド・トランプ」などといっていいでしょう。もちろん褒めてません。
 安倍によって自民党が劣化したように、朴クネによって自由韓国党(旧称:ハンナラ党セヌリ党)が劣化したと言う事でしょうか。
 自由韓国党候補・洪準杓の大統領当選だけは絶対に阻止し、自由韓国党の議員たちを選挙で落選させ政界から追放しなければいけないと強く思います。


朝日新聞『対北朝鮮強硬派*12、追い上げ 韓国大統領選、融和派*13を批判』
http://www.asahi.com/articles/ASK5500K7K54UHBI03G.html
 まあそれでも文在寅氏が勝つとは思いますが、洪準杓支持者は全くふざけています。「北朝鮮の脅威ガー」といえば何でも許されると思ってるんでしょうか?。若者は洪など支持せず「朴チョンヒ時代の反共教育」が影響してる中高年世代が支持してるようですが全く嘆かわしいことです。
 まあ若者の場合、一番気にしてるのは「雇用問題(若者失業率が高いから)」で、また若者失業率が高いため「我々若者の苦しい生活(就職難)をよそに国政を私物化した朴一味が許せない」ということで文在寅氏に支持が集まっているらしい。


■産経【韓国大統領選】北朝鮮が韓国大統領選に介入「保守政権認めぬ」 専門家「北は文在寅氏を望んでいる」
http://www.sankei.com/world/news/170508/wor1705080035-n1.html
 そりゃ望んでるでしょう。「世界の極右はルペンのフランス大統領当選を望んでる」「中韓は安倍のような極右首相の早期退陣を望んでる」「米国のイスラム教徒はトランプの早期退陣を望んでる」等と同じくらいわかりきったことです。何も専門家に聞くまでもない(なお専門家とは極右活動家の西岡力だそうです)。
 問題は「北朝鮮が望んでるかどうか」ではなく「それ(文在寅氏当選)が韓国や日本、周辺諸国(6カ国協議参加国である米中露)や国際社会にとって利益かどうか」です。
 当然ながら「北朝鮮が望んでるということ」それ自体は、北朝鮮シンパやアンチ北朝鮮でない限り、「だから正しい」ということも、「だから間違ってる」ということも意味しません。ただ俺個人は「保守政権の北朝鮮を敵視する極右的なやり方ではうまくいかない」「太陽政策の復活こそが今望まれてる」と思うので文在寅氏の当選を望んでいます。
 また北朝鮮とは関係ない事ですが今回こそは「朴クネ一味(自由韓国党)」の洪準杓当選「だけ」は「崔順実ゲートの徹底追及」「朴クネの復権阻止」「政治腐敗の撲滅」と言う意味で阻止しなければ成りません。まあ阻止されるとは思いますが。
 そう言う意味では、「国民の党」「正義党」が候補を出したところで「文在寅氏が当選する」とは思いますが野党共闘して欲しかったところです。
 まあ、「ないとは思いますが」仮に文氏が当選できず、自由韓国党・洪準杓が勝利すれば、「国民の党」「正義党」の無責任行為は非難されることになるでしょう。そして韓国政治の今後が不幸なものにならざるをえないでしょう。まあ、何度も言うように「ないとは思いますが」最近はトランプ当選、英国のEU離脱など信じられないことが起こってますのでねえ。


■産経『日本政府、トマホーク導入検討 海上自衛隊イージス艦搭載有力』
http://www.sankei.com/politics/news/170508/plt1705080005-n1.html
 尖閣北朝鮮危機を口実に軍拡といういつもの安倍政権です。そんなことして近隣諸国(中露、南北朝鮮)の反発買うわ、税金の無駄遣いするわ、は大概にして欲しいですね。


■産経【野口裕之の軍事情勢】金正恩氏斬首後の「不統一国家
http://www.sankei.com/premium/news/170508/prm1705080007-n1.html
 いつもながら産経も正気じゃないですね。斬首作戦なんてリスキーな行為はトランプもやる気ないでしょう。
 そんなん国際法違反だし、中露も容認するわけがない。斬首(暗殺)後に一体どうするのかつう問題もある。完全な金正恩政権転覆なんて「中露の反発」「北朝鮮の反撃の恐怖」もあってできる話じゃない*14し、とはいえ今の北朝鮮体制は「祖父・金日成、父・金正日」からの流れで今があるわけで、金正恩の個性がどうとか言う話じゃないから彼一人暗殺しても何もどうにもならない。
 まあ正恩君一人暗殺しても、大久保利通*15暗殺後も、彼の路線を山県有朋*16伊藤博文*17だのが引き継いだようなことにしかならないでしょう。


■TBS『北朝鮮側と米・元国連大使ら、8日にノルウェーで会合へ』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3047796.html

 まあ敵対関係にはあってもこういう交渉パイプが一方ではあるわけです。もちろん「元国連大使」ですが、だからといって誰も「トランプ政権と無関係に接触してる」とは思わないでしょう。
 しかしこうなると
■AFP『ローマ法王北朝鮮との交渉を呼び掛け ノルウェーの仲介に言及』
http://www.afpbb.com/articles/-/3126874
というのも「そう言う交渉ではノルウェーが関与することが多いので名前上げただけ」ではなくローマ法王サイドにこの種の情報が入っていたのか(ローマ法王がこの交渉に関与してる可能性すらある)、という気もします。
 

NHK北朝鮮 アメリカ人1人を新たに拘束と発表 計4人に』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170507/k10010973071000.html

 北朝鮮は、首都ピョンヤンにある大学の運営関係者のアメリカ人1人を敵対行為を行った疑いで新たに拘束したと発表しました。北朝鮮で拘束されているアメリカ人はこれで4人となり、圧力を強めるアメリカのトランプ政権に揺さぶりをかける狙いがあるとみられます。
 北朝鮮は7日夜、国営メディアを通じてピョンヤン科学技術大学の運営に関係していたキム・ハクソンという名前のアメリカ人を6日に拘束したと発表しました。発表で、北朝鮮は「わが国に対する敵対行為を行った疑いで拘束し、関係機関で調べを進めている」としていますが、「敵対行為」が具体的に何を指すかなど詳細については明らかにしていません。
 北朝鮮は先月22日にも、ピョンヤンの国際空港でピョンヤン科学技術大学に教授として招へいされていた韓国系アメリカ人1人を拘束したばかりです。

 「またなの?」て感じですね。まあ、ここで「自己責任論で見捨てる」なんて馬鹿な事はできませんので交渉で取り戻すしかないわけです。 
 なお、島田洋一

・「キム氏は平壌科学技術大学の運営に従事」が事実なら、敵に進んで協力していたということになる。
・なぜわざわざ北(ボーガス注:朝鮮)に行くのか*18。この種の被拘束者には米国でほとんど同情されない。人質効果はないだろう。

とツィートし見捨てる気マンマンです。まあ、さすがにトランプ政権は見捨てないでしょうが。
 しかし「むやみに米国人(それも北朝鮮の大学教員)を拘束すると米国人が北朝鮮に来なくなるんじゃないか?。それは(拘束した米国人をトランプへの牽制に使うことを考慮しても)北朝鮮にとってメリットなのか、むしろデメリットでは?」という気がしますが北朝鮮もその辺りどう考えてるんでしょうか?。
 いずれにせよ「あの米国が北朝鮮への自国民の渡航を認めてる」つうのは結構驚きです。日本だと一人拘束者がでた時点で渡航完全禁止でしょう。


沖縄タイムス『<トランプ流安保どこへ>カーター政権と類似 「思いやり予算」の背景』
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/70994
 カーターとトランプが似てるなんて「今まで思った事がなかった」ので、意外な指摘です。
 まあ記事読む限りでは「イヤー、確かに『日本や韓国に軍事負担増求める点』では似てるね」ですけど。
 カーター時代の「韓国から米軍撤退したい」はこうした「その分、韓国軍が自分でやってほしい」「どうしても米軍にいてくれ、つうなら米軍の費用を負担してくれ」つう「トランプ的アメリカ第一主義」とセットだったわけで、別に彼は北朝鮮シンパでも何でもないわけです。


■知られざる北朝鮮工作活動の闇
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170507
 荒木和博が

http://araki.way-nifty.com/araki/2017/05/news24532956-2b.html
 今日6日土曜のJNN(TBS)系「報道特集」では「北朝鮮の闇〜富山でも」と題し地元のチューリップテレビ取材による番組が放送されます。

と宣伝した「富山の特定失踪者は北朝鮮拉致*19」つう与太番組を荒木の類友・高世が宣伝している、つう話です。まあ、高世が本気でこんな与太番組信じてるのならバカだし、信じてないのに信じてる「フリをしてる」のなら「嘘つきのクズ」です。バカだろうとクズだろうと高世が「ろくでもないチンカス野郎」であることには変わりありませんが。
 しかしこういう与太番組作れる『チューリップテレビ・槇谷茂博記者』の神経は俺には理解不能ですね。

 きのう、TBS「報道特集」で、「北朝鮮工作活動の闇」と題して、富山県における北朝鮮の工作活動に関する突っ込んだ特集をやっていた。
 いま、拉致問題を地道に報道しつづけているのはこの番組くらいで、エールを送りたい。
(中略)
 最近、北朝鮮拉致問題の特集がめっきり少なくなっている*20なか、きのうの報道特集では、富山のチューリップテレビが地の利を生かして、これまで知られなかった事実*21を掘り起こしており見ごたえがあった。

 「高世必死だな(笑い)」ですね。まあ、こうして拉致の風化を何としても食い止めたい高世のようですがまあ無理でしょう。
 しかし報道特集はこういうくだらない番組しか報じない*22んだから、こんなん見るくらいなら裏番組の「僕のヒーローアカデミア*23名探偵コナン*24満天☆青空レストラン*25日本テレビ)」「ミュージックフェア*26もしもツアーズ*27(フジ)」「人生の楽園*28&ごはんジャパン*29テレビ朝日)」「ザ・フィッシング*30&さまスポ*31テレビ東京)」でも見た方がマシだと思います。

 日向事件では、出入国管理令、外国人登録法違反、有印公文書偽造で懲役4ヵ月、執行猶予2年。六郷事件では、出入国管理令、外国人登録法違反で、懲役1年6ヵ月、執行猶予4年。日本で摘発された工作員たちはほとんどが執行猶予つきで万景峰号に乗って北朝鮮に帰っていったのだ。実態がこれだから、日本にはスパイに対する法律がないと指摘されるのももっともである。

 別に「スパイに関する法律がない」んじゃなくて「スパイ行為が証明できない限り」ただの不法入国者でしかないし、ただの不法入国者に厳罰を科す訳にも行かないつうだけの話です。
 拉致であれ、政府情報の不正入手であれ「何らかのスパイ行為」が証明できれば実刑判決での処罰は現状でもできます。まあ、もしかしたらこの執行猶予刑は「自民党政府の政治的配慮」があるのかもしれませんがそれにしたって「スパイに関する法律がない」という話では全くありません。
 まあ、こういうのをネタにスパイ防止法を通そうとしたのが中曽根*32内閣ですが「現行法でも取り締まれるだろ!」「取り締まれないとしても法律の問題じゃない(警察の捜査能力の問題)」の批判の前に挫折します。

韓国人の登録証をもって日本に滞在していた工作員は、韓国人に「背(はい)のり」した

 前後の文脈から「背のり」の意味はわかりますが「なりすました」などと普通に書かない辺り高世も変な奴です。しかも「背のり」を「せのり」と読まれないようわざわざ「はいのり」とルビ振るのだから「背のり」なんて一般用語じゃないことは高世も知ってるでしょうに(公安警察用語?)。

 拉致未遂事件に辛光洙が関与した可能性がある。襲われたカップルのうち女性の方が、辛光洙の写真を見て「見覚えがある」と言っているのだ。

 仮にシンガンスが未遂に関わったとして「だから何?」ですよねえ。拉致解決に役立つわけでもない。


■リベラル21『困ったもんだなあ、これじゃ子供のけんかじゃないか』阿部治平
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-3947.html

 さきのミサイル発射実験の直後には、内閣官房が日本国民に対しミサイル落下対策を教示した。
 屋外にいる者はすばやく近所の頑丈な建物や地下街などに逃げよ、屋内にいる者は窓から離れ、窓のない部屋へ移動せよ、というものだった。私は戦前信濃毎日新聞主筆だった桐生悠々が1933年8月に書いた「関東防空大演習を嗤ふ」を思い出して、ひとり笑ってしまった。

 俺も別エントリで「桐生悠々とアニメ『風が吹くとき』を連想して爆笑した」と書いたことがありますので全く同感ですね。
 なお、桐生については井出孫六*33『抵抗の新聞人桐生悠々』(1980年、岩波新書)という評伝があります。

 日本に向けた北のミサイル発射が本当に差し迫っているのか。その根拠は何か。そうだとしても、こんなものが対策になるのか。はたしてこれをまじめに受け取る国民がいるのか。
――いや、いるんだよなあ、これが。先月29日早朝、北朝鮮のミサイル発射のニュースが発表されるや、新幹線の一部と東京の地下鉄東京メトロが全線で地下鉄を一時停止するという「事件」があった。このときテレビは道行く人の「北朝鮮は怖い」という声をことさらに取上げた。

 全くマスゴミにも困った物ですが一方でこういう報道もあります。

http://www.asahi.com/articles/ASK4Y72SCK4YUHBI02Z.html
朝日新聞『ミサイルで地下鉄停止「日本は大げさ」』(ソウル・武田肇
 29日朝の北朝鮮弾道ミサイル発射で東京の地下鉄が止まったことに、韓国で驚きが広がっている。
(中略)
 韓国の聯合ニュースは「『失敗した』ミサイル発射に地下鉄まで止めた日本」、東亜日報(電子版)は「北ミサイル発射に地下鉄、新幹線運行中断 『大げさに振る舞う』」の見出しで日本の対応を(ボーガス注:批判的に)報じた。
 武力衝突の事態になれば「火の海になる」といわれるソウルだが、29日朝には地下鉄をはじめとする市内の交通機関は通常の運行を続けた。5月9日投開票の大統領選の各候補の遊説にも影響はなかった。
 地下鉄を運行するソウルメトロによると、近年は北朝鮮のテロに備えて、駅構内や車内の巡回を強めた。車内モニターでテロ発生時の対応を説明した映像を流すなど、乗客に危機の心構えも説いている。しかし弾道ミサイル発射で電車を止めたことはないという。
 朝鮮半島情勢が緊迫する中でも、韓国では普段通りの暮らしが続いている。
(中略)
 南北の海上軍事境界線北方限界線(NLL)の間近にあり、6年半前の北朝鮮による砲撃事件で自宅が全壊した大延坪島(テヨンピョンド)の郵便局長の鄭昌根(チョンチャングン)さん(62)は「(ボーガス注:ヨンビョン島砲撃事件という)戦争に近い経験をした私たちから見ても、東京の人たちの不安ぶりは不思議に思える。もし6年前と同じことが起これば、北朝鮮は耐えきれないほどの反撃*34を受ける。軍事衝突が容易に起こるとは考えにくい」と話した。島はいまワタリガニ漁の季節だ。韓国軍と海洋警察から、北朝鮮が故金日成国家主席の生誕105周年を祝った4月15日は漁を見合わせるように指示されたが、それ以外は普段通りに漁を続けているという。

https://mainichi.jp/articles/20170501/k00/00m/030/061000c
毎日新聞北朝鮮ミサイル、日本の反応に韓国メディア「大げさだ」』【ソウル米村耕一*35
 北朝鮮の29日の弾道ミサイル発射のニュース速報を受けて東京メトロなど一部の鉄道が運転を一時見合わせたことに、韓国メディアは「大げさだ」「戦争の恐怖を醸成することに熱を上げている」などと報じた。
 聯合ニュースは、ミサイルは失敗して北朝鮮国内に落ちたものの「客の不便も顧みず運行を中止し、(日本で)不満があふれている」「措置の背後には政府の存在がある」と指摘。東亜日報は「地下鉄、新幹線が運行を中断、軽率」の見出しを掲載した。
 ソウルではこの日、地下鉄などの交通機関通常運行した。

https://mainichi.jp/articles/20170503/k00/00m/040/189000c
毎日新聞北朝鮮ミサイル、運転見合わせた東京メトロ 乗客からは』【大村健一】
 東京メトロ北朝鮮ミサイルの警戒で運転を見合わせた約10分間、乗客たちは盛んにツイッターに投稿した。祝日の早朝で混乱はなかったが、危機をあおるような同社の対応に驚きや疑問の声が上がった。
 日本を狙う北朝鮮弾道ミサイルは、10分前後で日本に着弾するとされる。29日のミサイルは午前5時半ごろ発射され、運転中止は午前6時7分ごろ*36
 「初めてこんな放送を聞いた。これからどうなるんだ」「うそだろ、おい」などと驚きの投稿が目立つ。Jアラートが鳴らなかったこともあり「止める意味はあるの? 今までそんなことしてなかったのに」「迷惑」など疑問やいらだちの表明も。「電車は止めるのに原発は止めないんだな」との指摘もあった。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017043002000114.html
東京新聞北朝鮮ミサイル発射でメトロ一時ストップ 安全確認で運転見合わせ』
 「東京で地下鉄を止めるなんて、過剰に反応しすぎだ」とあきれるのはIT会社経営の在日三世・朴元浩(パクウォンホ)さん(46)。「北朝鮮がやっていることはもちろん問題だが、日本政府や行政が過剰な恐怖心をあおっているのも問題だ」と話した。

 朝鮮半島の緊張を利用するのは、日本保守的支配者だけではない。韓国では国政選挙のたびに北朝鮮脅威論が昂揚し、対米従属の保守派*37はたいていこれによって勝利してきた。

 まあでも今回は「国政私物化問題(崔順実ゲート)」で朴派に対する批判がものすごいので「選挙は水物」「最後まで油断できない」とはいえ幸いにもそうはなりそうもありません。

 5人の候補のうち、革新派の文在寅(ムンジェイン)、中道と思われる安哲秀(アンチョルス)、保守系の旧与党洪準杓(ホンジュンピョ)が有力候補*38だが、世論調査では文在寅が最大支持を集めている。
 これも半澤健市氏が触れているが、大統領の座にもっとも近い文在寅の対北戦略は、1998年から2008年まで北に融和的であった金大中・廬武鉉政権の「太陽政策*39である。私の理解では、それは北朝鮮の軍事挑発には厳しく対抗*40するが、金氏政権を認め、これを併合しようとはせず、協調共存するというものである。
 だから文在寅が当選したとき、韓国と北朝鮮との直接会話が行われる可能性がある。国連の制裁決議があるから幾多の曲折はあるだろうが、南北対立が緩和され、経済交流が回復すれば、韓国は中国に代って北朝鮮へ食料や石油などの戦略物資を「援助」あるいは輸出することができる。
 そうなると北朝鮮は以前のように中国の援助を当てにして韓国を挑発することはできなくなる。

・「挑発ができなくなる」んじゃなくて「する必要がない」わけです。
・「5人の候補」と書く阿部氏ですがそれは有力候補にすぎません。泡沫まで含めれば5人じゃないことはウィキペディア「2017年大韓民国大統領選挙」を見れば分かります。
 なお、有力候補5人は阿部氏が名前上げた三人以外には「与党セヌリ(現・自由韓国党)から離党した面子がつくった新党『正しい政党』の劉承ミン(元セヌリ党院内代表)」「左派政党・正義党代表の沈相ジョン(進歩新党共同代表、統合進歩党共同代表を歴任)*41」がいます。劉承ミンは世論調査では「第3野党代表」沈にすら負けて5位になりかねない最悪の状態になっています。
・さて俺的に「興味深い泡沫候補」を2人あげておきます。

■趙源震
 与党セヌリ党は崔順実ゲート発覚&「朴クネ弾劾、失職」後、現在「正しい政党(朴クネ批判・離党派)」「自由韓国党(朴クネ残党組主流)」「セヌリ党(朴クネ残党組傍流)」の3つに分裂しています。「洪準杓の自由韓国党」もいい加減朴クネに甘いのですがそれを上回る「朴クネのシンパ集団(当選したら朴起訴を検察に取り下げさせると公言、など)」が「今のセヌリ党」でそこが立てたのがこの趙です。しかし異常な朴クネ押しが選挙民に完全に反発され「完全にマスコミに泡沫扱いされる惨状」を呈しています。
 それでも趙は「結局選挙から撤退し、洪準杓支持を表明した南在俊*42」とは違い最後まで選挙戦からは撤退しないようです。
■金先東
 「統合進歩党が朴クネによって不当にも強制解散された今」、おそらく韓国で最も左派に位置する政党*43「民衆連合党」の代表が金です。まあ、「国会議員を出せてない」まだまだ力の弱い党なので、大統領当選を目指してると言うよりは「文在寅や沈相ジョンは保守派よりマシだが所詮中道左派にすぎず、労働者の味方じゃない」つう政治的アピールでしょう。

・なぜだか、阿部氏は「革新派の文在寅、中道と思われる安哲秀」と書きますが、文より左に位置する「沈相ジョン(正義党代表)」「金先東(民衆連合党代表)」のことを考えたら「中道左派文在寅中道右派と思われる安哲秀」の方が適切でしょう。
 「中国の民主派」「ダライ・ラマ一味」なんて「こういったら失礼ですが」ほとんど中国国政に影響を与えてないマイナー政治勢力にすら「暖かい視線を投げかける」阿部氏ならばたとえ「少数政党でも大統領選4位or5位の可能性がある沈相ジョン」や「泡沫だが労働者政党代表の金先東」の「名前ぐらいは紹介して欲しい」もんです。なにせリベラル21は「護憲・軍縮・共生を掲げて」ますし日本メディアでも、レイバーネット日本*44
■レイバーネット日本『[寄稿]民主労総が金先東候補を支持する理由』
http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/knews/00_2017/1493936586219Staff
という記事を掲載しています。
 まあマジレスすれば阿部氏が「少数派・泡沫でも好意的なのはアンチ中国の政治勢力だけ」でそれ以外(例:韓国の正義党や民衆連合党)は無視つう話でしょうが。全く阿部氏も困ったアンチ中国爺(ダライ・ラマ盲従分子)です。

 緩衝地帯としての北朝鮮*45は維持されるから、THAAD(高高度防衛ミサイル)を撤去すれば中韓関係は好転する。そのかわりアメリカとの摩擦は避けられないし、安倍政権との関係では慰安婦問題は振出しに戻り、いまより悪化する。

 イヤー、トランプは会談後「習主席とは気が合うと思う」とまでおべっか言って、「為替操作国指定も見送った」わけですし「中国とは仲良くやった方がええと思うんでサード配備は辞めたいんですが」と文氏が言ってもそんなに反発しない可能性はあると思います。
 慰安婦問題について言えば文氏でなく、誰がなっても「振り出し」でしょう。なにせ何処まで本気かはともかく、報道に寄れば、今や朴クネ後継の洪準杓ですら「見直したい」と言い始めてますから。

 話はずれるが、先代の最高指導者金正日*46は、イラク戦争の教訓として、核・ミサイルが体制維持のために決定的に重要だと考えた。金正恩*47アメリカによってリビアカダフィ、エジプトのムバラクなど非核保有政権が打倒された現実*48を見ているから、核・ミサイルは現体制維持の唯一の保証だと堅く信じている。

 まあそう北朝鮮が理解してもおかしくはないでしょう。「フセイン*49ムバラク*50」はともかく、特にカダフィ*51なんか「いったん核保有したのを体制維持の保障が米国から穫れたと思って2003年に廃棄した」ら「2006年に米国と国交正常化した」ものの、「2011年に政権転覆」でカダフィも内戦の中、反体制派に殺害されますからね。
 まあ「核廃棄させた最初からカダフィ政権転覆する気だった(カダフィをだましていた)」わけではなく「当初は政権を認める気だったが情勢変化で米国の気が変わった」のでしょうがどっちにしろ北朝鮮には「あんなんじゃ危なくて核廃棄なんかできるか」でしょう。

 韓国が本気でこれを解消しようとするなら、北の核・ミサイルの撤廃は、在韓米軍の撤退と抱き合わせで交渉を進める以外にない。最終的には1950年代以来の朝鮮戦争の休戦状態*52を終らせなければならない。

 まあ「米軍の朝鮮半島からの撤退*53朝鮮戦争正式終戦」ではなく「朝鮮戦争正式終戦→米軍の朝鮮半島からの撤退」がより現実的でしょうがそれはさておき。
 「北朝鮮に核を廃棄させるには北朝鮮体制を米韓が保障する必要がある、そう言うバーター取引が必要だ」として(核廃棄より先行か、同時並行か、『絶対に米韓は約束を守る』と北朝鮮を安心させた上での後行かはともかく)「朝鮮戦争正式終戦→米軍の朝鮮半島からの撤退」を主張するとは阿部氏が俺が思ってる以上に北朝鮮に対しハト派(?)なので驚きました。高世仁、石丸次郎、高英起、巣くう会一味(西岡力島田洋一、荒木和博)だの北朝鮮タカ派とは雲泥の差です。俺は高世らが「米軍の朝鮮半島からの撤退」どころか「朝鮮戦争正式終戦」を語ったことは1度も見たことがありませんので。もし「いや彼らもそう言ったことがありますよ」という情報をご存じの方は是非「高世らがそう言ったという証拠付で」ご教示頂ければ幸いです。
 まあ、阿部氏の主観は「俺は北朝鮮シンパではなく現実的解決策を言ってるだけ。体制保障とのバーター無しで核廃棄なんかあり得ない」であり、かつ俺も「客観的にもその通り!(どう見ても阿部氏はシンパじゃない)」と思いますが、まあ高世らは「阿部治平は北朝鮮シンパだ!」と決めつけてくれるんでしょうね。

 南北交渉は相当長引く。その間、北朝鮮の核はどうなるか。たぶん、核不拡散条約NPTに参加していない現核保有国インドとパキスタン、それにイスラエルに似た位置におかれざるをえない(だいたいNPTそのものが核保有大国エゴイズムのかたまりである)。

 「インドやパキスタンイスラエルは核保有容認してるのに北朝鮮は否定とかただの核保有大国(米国、中国)のエゴじゃん」と言いたいらしい阿部氏には驚きました。もっと北朝鮮に対してタカ派なのかと思ってましたので。


SAPIO『もはや韓国の世論は北朝鮮の核の前に屈してしまった』(李策*54
http://news.livedoor.com/article/detail/13030452/

 今回、保守派*55自由韓国党から大統領選に出た洪準杓*56(ホンジュンピョ)候補が4月15日に釜山で行われた集会で、『有事の際には軍を北進させ、金正恩ら指導部を除去して国土を制圧する』とぶち上げたのですが、ネット上で『頭がおかしいんじゃないか』『ぜったいに投票しない』と叩かれまくっています。

 そりゃそうでしょう。「必要最低限の反撃」ならまだしも政権転覆なんてリスキーなことは普通の人間は希望しない。


■産経『北朝鮮への武器輸送支援、67歳邦人野放し ミグ21戦闘機*57や大量ロケット弾…国内法整備*58追いつかず、制裁「本気度」問われる政府』
http://www.sankei.com/politics/news/170507/plt1705070006-n1.html
 産経記事なので話半分に聞いておきます(どうも同業他社は報じてないようですし)。
 記事タイトルだけでも分かるように「日本国内在住の67歳邦人*59がミグ21戦闘機だの大量のロケット弾だのを北朝鮮が入手するのに協力した疑いがあるが、日本政府は何も対策をとってない」つうのが産経の主張です。
 もちろん「はあ?」ですね。あの極右・安倍がそんな「安倍にとって政治的に美味しい話(北朝鮮叩きに使える話)」を前にして何もしないとは信じられません。こんなん事実なら、公安が総連にガサ入れに入った「マツタケの不正密輸」なんてのをはるかに上回る大事件です。国外の話なら手の打ちようがないですが国内の話ですからね。
 もし何もしてないのなら「安倍とは口先だけの無能」つう話になるのですが、そういう認識を安倍に対して産経はしているという理解でいいのか?。と面と向かって聞かれれば産経も多分しどろもどろでしょう。まあどう産経に善意に考えても「疑惑がある」レベルの話にすぎず確たる証拠がないから、何もできない、しないつうだけの話でしょう。産経が「67歳邦人」の実名を出せないのも内心「名誉毀損訴訟を起こされたら負けるかも知れない」と自覚してるからでしょう。

 重大な犯罪に関与した北朝鮮協力者に対する捜査や取り締まり、制裁について、これまでにも日本の姿勢が消極的だと指摘されたことはあった。韓国で1974年8月15日に起きた朴正煕大統領暗殺未遂(文世光)事件*60は代表例といえる。

 いつもの「バックに朝鮮総連ガー」ですが、そんなもん証拠がないわけですからね。
 例えば暴力団抗争なんかほぼ間違いなく組長の指示でしょうが証拠もないのに逮捕や起訴とかできないわけです。たとえば山一抗争での「竹中正久*61山口組組長&中山勝正山口組若頭暗殺」なんて竹中(山口組ナンバー1)、中山(ナンバー2)の大物ぶりを考えれば「一和会会長・山本広*62の指示」無しに実行できるわけないでしょうが「山口組の報復」ならともかく証拠もなしに警察、検察も山本を逮捕、起訴できないわけです。
 企業犯罪(贈収賄粉飾決算など)だって社長の指示つうケースは多いでしょうが証拠がなければこれまた逮捕、起訴はできません。
 なお、話が完全にズレますが、山口組から離脱した連中が現在「神戸山口組*63」「任侠団体山口組」を名乗ってるのは山一抗争での「一和会の敗北」からの教訓と見られています。
 山口組と関係ない名前を名乗って「裏切り者扱い」されるのではなく「我々こそが元祖であり本家」とアピールすることで「裏切り者イメージ」を消そうという話です。

 朴大統領は「日本は赤化工作の基地だ」と指弾。日本政府の姿勢に不満を抱いた韓国民が在韓国日本大使館に乱入するなど、日韓関係は国交正常化後、最悪の状況となった。

なんてことが起きたからといって証拠もないのにどうしようもない。

参考

■文世光事件(ウィキペ参照)
 事件から4日後の8月19日に執り行われた朴の妻「陸英修」の葬儀(国葬)において、日本からは田中角栄*64首相が出席した。その際、田中の「えらい目に遭われましたね」という言葉に、朴は(ボーガス注:言葉が軽すぎると?)憤慨したと言われている。
 事件後の8月29日に田中内閣の木村俊夫*65外相が国会答弁の中で「(ボーガス注:国力の差があるので?)客観的に見て、韓国には北朝鮮による(ボーガス注:軍事侵攻の?)脅威はない」と述べたことで、かねてからKCIAの犯罪「金大中事件」に対する日本からの非難を受けたことにより鬱積していた反日感情が一気に爆発、連日日本大使館前には抗議のデモ隊が押し寄せ、9月6日には群衆が日本大使館に乱入し日章旗を焼き捨てる事態にまで発展した。その後急速に関係は悪化し、国交断絶寸前にまで至った。
 事態を見かねた日本政府は、9月19日に自民党親韓派の重鎮として、韓国国内でも評価の高かった椎名悦三郎*66副総裁を政府特使として訪韓させ、日韓の友好関係を改めて確認することによって、両国間での問題決着がはかられた。朴は椎名との面談の席上で、「日本が引き続き、こんな風な姿勢を取れば、友邦とは認められないのではないか」、「(日本の姿勢は)政治と外交、法律に関係なく、東洋の礼儀上、ありえない事」、「日本外務省には秀才やエリート官僚が集まっていると聞いたが、どうやってこのような解釈ができるのか」など、激しい言葉で日本を糾弾した。退出した椎名は「長い公職での人生でこれほど罵倒されたことはなかった」と憤懣やるかたない表情で語り、付き添っていた金鍾泌首相があわててなだめる一幕もあったという。


日経新聞ボコ・ハラム、拉致の女子生徒82人を解放 政府が交渉』
http://www.nikkei.com/article/DGXLAS0040003_07052017000000/
 まあ国連加盟国どころか、明らかなテロ組織であるボコ・ハラム相手にすら「現実的な拉致被害者救出法」は交渉の訳です。武力でぶっつぶすとかそう言う危ないことはおそらくしない(まあボコ・ハラムへのナイジェリア政府軍による掃討作戦は、こうした交渉とは別途、してはいるのでしょうが)。
 まあ、交渉に当たってはたぶんナイジェリア政府からボコ・ハラムにお土産も何か出たんじゃないか(日経記事に寄ればボコ・ハラムメンバーの一部釈放がささやかれてるとのことです)。
 何が言いたいかと言えば「俺の持論」でいつものことですが「北朝鮮相手に交渉以外に拉致解決なんか無理だし、その場合、何かお土産が必要だと思う」つう話です。
 俺は何も北朝鮮シンパではない。救出可能なら、北朝鮮に限らず「赤軍派ダッカ事件)」だろうがボコ・ハラムだろうがお土産を出すことに何ら躊躇はありません。
 「ボコ・ハラムだの赤軍派だのは犯罪者じゃないか、お土産なんか出せるか」といってもどうしようもない。それで救出できないわけですから。
 「犯罪者(ボコ・ハラム赤軍派など)に屈しないために拉致被害者には申し訳ないが死んでもらう」つう態度をとるならともかく。北朝鮮拉致問題だって家族会や救う会が「犯罪者(北朝鮮)に屈しないために拉致被害者には申し訳ないが死んでもらう」というなら制裁し続ければいいと思いますよ(皮肉のつもり)。
 結局、家族会、救う会って「もう拉致被害者は生きてない」と思ってるか、逆に「何があろうと拉致被害者に危害は加えられない」と北朝鮮を舐めてるから、北朝鮮に対してああいう敵対的態度なんでしょうね。
 たとえば

ボコ・ハラムは「(生徒を)奴隷として売り飛ばす」と脅迫。戦闘員と強制的に結婚させられ、性的被害を受けた生徒もいる。

なんて状況にもし、北朝鮮拉致被害者がいたとしたら家族会、救う会は今みたいな敵対的態度を北朝鮮相手には決してとってないでしょう。


■子連れで難民取材にむかう写真家
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170427
 「子連れで仕事」を基本的には俺は否定しない立場です(そうした受入環境をつくることの困難はひとまずおきます)。
 そうしたことを「子どもを持つ働く母親」が考え「職場に託児所をつくる」などで職場が応対するのなら俺がどうこう言う話ではない。
 ただし「子連れでシリア難民取材」つうのは「ヨーロッパに住むシリア難民」なら安全面で問題ないでしょうが、「戦場のシリア難民」だと危険すぎて、まずすぎでしょう。ましてやその子どもとは自分の意思を表明できない「1歳の幼児」です。
 その辺り高世の記事だとよく分かりませんが。
 なお、この記事の「写真家の小松由佳さん」ですが、小松由佳でググったところ、『オリーブの丘へ続くシリアの小道で:ふるさとを失った難民たちの日々』(2016年、河出書房新社)という本がヒットしました。

【追記】
 そうそう「子連れ」で気付きましたが昔「アグネス論争」なんて言葉がありました(ウィキペディア「アグネス論争」に寄れば約30年前の1988年)。論争と言うより、林真理子とかが一方的にアグネス・チャン氏に喧嘩売ってただけの気がしますが。
 まあ、アグネス論争についてどうこう言うほどの知識も興味も俺にはありません。
 何が言いたいかというとこういうときに「オッサンになったと痛感する」つうことです。たぶん最近の若者はアグネス論争と言っても「何すか、それ?」でしょう。「繰り返しますが」俺もオッサンになったなあ、と痛感するのはこういう時です。


■減らない子どもの自殺
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170423

 私は自殺が絶対にいけないとは思わないが、若者の死因の1位という異常事態は何とかしなければならない。

 おいおいですね。高世個人が「私は自殺という形で自分の人生を終えてもいいと思う」つうならそれは高世の勝手です。高世が自殺したければ勝手に自殺すればいい。しかし、ここでの文脈はそう言う話じゃないでしょうしねえ。
 たぶん「高世がチベット焼身自殺を賛美してる」のでこういう物言いになるんでしょうが。
 なお「若者の死因の1位」つうのは俺個人は「異常だとは思いません」。
 お断りしておきますが「若者が自殺していい」つう話ではない。
 これから俺が書くことは「冷静に考えれば誰でも分かること」だとは思いますが、医療の進歩もあって今の世の中、「若くして病死する人間」はまずいません。若くて死ぬ病気なんて治療法が確立してない「がん」か「特殊な難病」くらいしかないでしょう。戦前のように「結核で死ぬ」とかまずない。
 格差社会が進んだとは言いますがそれでも「餓死する若者」も少ないでしょう。
 そうなると若者のメジャーな死因は「自殺」「事故死」「他殺」くらいしかないでしょう。
 「交通機関(自動車、鉄道、飛行機など)での事故死」「海や川での溺死」「高所からの転落死」「落雷や電化製品の誤った使用による感電死」「火災による死亡(やけど、一酸化炭素中毒)」「食中毒死」と様々なバリエーションがある事故はともかく、治安がいい日本で「他殺」がそう頻繁にあると思えないのでどうしても1位と2位は「自殺と事故死」の一騎打ちになるでしょう。
 その結果「自殺」が1位になったとしてもはたして悲しむべきことなのか。「事故死が2位ということ(事故死が少ないこと)」は悲しむべきことではないでしょう。
 問題は「順位じゃなくて」自殺者数だと思うんですけどね。まあ自殺者数が

小中高校生の自殺者はこの10年、年間300人前後で推移

つうのがいいことだとは思いませんが。

 記事では「自殺の実態把握や再発防止の取り組み」を訴えつつ、「24時間こどもSOSダイヤル」などの相談窓口を紹介するが、それらも意味がないとはいわないが、対処療法にすぎないと思う。

と高世がいうので「自殺を産み出す社会の構造があるのではないか(まあ中高生の自殺とは関係ありませんが、中高年齢層だと過労自殺とか)」「その社会構造を何とかして変えたい」というかと思いきや

どんな境遇にあっても、命を与えられていることの「すごさ」とそれへの感謝をベースにもつ人は、自殺に向かうことはないだろう。

なんて「馬鹿げた抽象論」なんだから張り倒してやりたくなる。
 「手前そんな抽象論で自殺が減るわけねえだろ!。ふざけてんのか!」ですね。
 なお、芥川龍之介川端康成などといった「知識人」だって自殺するのですから「自殺するかどうか」と「知的能力の有無」は全く関係ありません。
 まあ、自殺する人間は「江戸時代の殉死」のような特殊な事例を除けば、「失業してる」「学校でいじめに遭ってる」など、理由はともかく「絶望してる(生きてても絶望しかない)」のでしょうから大事なことは「絶望をなくすこと」です。うつ病という病気の場合は「病気治療」が必要ですが、それでも「絶望をなくすことが自殺の防止」つうことに変わりはないでしょう。
 どうやれば絶望がなくなるのか。それはケースバイケースでしょう。
 相談窓口も「絶望をなくすため」にやってるわけです。「絶望してる人間」に「絶望をなくす方向ではないこと」、つまり抽象的に「生きることはそれ自体がスバラシイ、なんてお題目を唱えること」をしても全く無意味でしょう。
 大体高世は「チベット焼身自殺」を美化しながら

どんな境遇にあっても、命を与えられていることの「すごさ」とそれへの感謝をベースにもつ人は、自殺に向かうことはないだろう。

というのもなかなかふざけた態度です。ならば自殺したチベット人には「命への感謝がなかった」のか。
 むしろチベット人の自殺では高世は「(チベット人を絶望させ自殺させる)中国のチベット統治が問題だ」といってるわけですしね。

 先日、たまたまフォトジャーナリストの長倉洋海さん*67と会って話す機会があり、彼の本『鳥のように、川のように〜森の哲人アユトンとの旅』*68を思いだしてページをめくっていたら、ブラジルのインディオのリーダー、アユトン氏のすばらしい言葉があった。

(前略)
 「人は何かを成すために存在する」という西側哲学は銅像を作り、人の偉業を記録に残そうとしてきた。だけど、“人は何もしないために存在してもいじゃないか”、と思うのです。

 まあ、「たいていの人間は凡人なんだから大したことなんかできないから、君が失敗したからって、あるいは君がすごいことできないからって悲しむことはないよ。平凡でいいじゃないか。俺だって凡人だよ」つう考えは俺も悪い事ではないと思います。
 そういう考えは「気持ちを楽にし」自殺を減らすかも知れない。「金八先生第一シリーズ」の例の「受験失敗自殺」(http://homepage-nifty.com/kinpachi/part1/0121.htm参照)なんか見てるとそう思わないでもない。
 また「人間は何かすごいことをしないといけない」という考えは「当然にそう言う話に至るわけでは勿論ない」ですが一歩間違えば「難病で何もできない障害者は生きる価値がない」つう話になりかねないわけです。
 とはいえ何度でも言いますが、自殺する人間は多くの場合、理由は何でアレ、人生に絶望してるのであり、

「絶望してる人間」に「絶望をなくす方向ではないこと」、つまり抽象的に「生きることはそれ自体がスバラシイ、なんてお題目を唱えること」をしても全く無意味でしょう。

ですね。まあ、金八先生の例で言えば「つらくても自殺するな、東大以外も大学はある。東大以外の大学生活も楽しいと思う」「20代で大学卒業しても未だ先は長いんだよ、大学で全てが決まる訳じゃない」「君が死んだら家族が悲しむ」などと「浅井雪乃の兄」に言うならともかく抽象的に「生きることはそれ自体がスバラシイ、なんてお題目を唱えること」をしても全く無意味でしょう。
 そもそも何も絶望して自殺する人間は皆が皆
1)「何かすごいことしないといけない」という「成功への強迫観念」と
2)その強迫観念が挫折したことによる絶望
から自殺してるわけでもないし。


■核ミサイル開発は「挑発」ではない
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170422
 まあ「南進用」という高世の与太(後で紹介します)は論外として「瀬戸際外交用」にせよ「防衛用」にせよなんにせよ目的があるわけですから確かに「挑発」ではないでしょうね。

北朝鮮人権問題国際シンポジウムで、「金正恩の恐怖政治と今後の展望」と題する講演を聴きにいった。

 いつもの救う会系イベントです。高世もいい加減あんな連中とはつきあうのを辞めればいいのに。
 「特定失踪者」とか「ないことないこと」平気で言う連中ですからね。
 未だに連中とのつきあいが金になるのか、はたまた逆に「総会屋と企業の関係」のような腐れ縁で切るに切れないのか。

 高氏は、韓国に亡命して以来、「金日成金正日核兵器開発の意思は確固たるものである」と主張し続けてきたが、聞き入れてもらえなかったという。ただ、さすがにここにきて「核ミサイル開発は、アメリカとの対話用だという人はいなくなった」そうだ。

 いやいや俺は「アメリカとの対話用」つう側面(アメリカの侵攻からの国防用、といってもいい)はあると思いますよ。
 「核を持ってないとアメリカによってイラクリビア*69みたいに政権転覆されかねない。安心して対話するためには核が必要だ」と。
 高世みたいなアンチ北朝鮮は平気で無視しますけど「朝鮮戦争は正式には終戦してない」んですよね。だから38度線も停戦ラインであって建前では国境ではないし。
 建前では「いつ米軍が攻めてきてもおかしくない」わけです。そして北朝鮮の「終戦交渉する用意がある」つう主張を「核廃棄しない限り応じない」とネグってるのが米国です。
 これで「核廃棄したら攻めてくるんじゃないか」と北朝鮮が恐怖感じるのは実に自然でしょう。
 つうかパキスタンやインド、イスラエルの核保有容認しながら北朝鮮だけ非難とかマジで意味がわからないんですが。

 高氏の見方にちょっと違和感を感じたのは、核ミサイル開発の目的を「体制の維持と強化」と見ていること。これでは防衛的な位置付けになる。私は攻撃のための核兵器開発だと考えている。「攻撃のための」という意味は、先制攻撃するということではなく、北朝鮮の「国是」である南進統一を実行するための必要条件だということ。

 吹き出しました。「南進」て、本気なら高世はバカだし、虚言なら高世は嘘つきのクズです。まあ高世もそこまでバカだと俺は思ってないんで嘘つきのクズでしょうけど。どっちにしろ論外ですね。
 俺が高世の話を奴の口から直接聞いたら、ばかばかしくてあきれ顔になるでしょうね。いや笑いが我慢できなくて「プッ」と吹き出して「アハハハ」と笑い出すかも知れない。
 南進なんかするわけないでしょう。通常兵器の劣勢は核ミサイルでどうにかなるモンじゃない。大体、核ミサイルなんか持ってても使えるわけがない。
 「核保有国」米国やロシア(旧ソ連時代含む)、英国、フランス、中国だって「朝鮮戦争ベトナム戦争イラク戦争(米国)」「アフガン侵攻(ソ連)」「フォークランド戦争(英国)」「アルジェリア戦争(フランス)」「中越戦争(中国)」など様々な戦争を過去にやってますが核を実戦使用したのなんか「米国の広島、長崎だけ」ですからね。
 朝鮮戦争ベトナム戦争で「タカ派から核使用論が出た(朝鮮戦争は有名なマッカーサー)」ことがありますが「本当に使ったら米国が反人道的だと非難される」「通常兵器で勝てないのか、とかえって威信が失墜する」として却下されたわけです。
 大体「高麗民主連邦共和国」構想が北朝鮮から発表されてるのに何が『北朝鮮の「国是」である南進統一』なのか。

 会場からもこの点で質問が出て、高氏はこう答えた。
 もともとは、金日成朝鮮戦争での敗因の一つにアメリカの核の脅しがあったことから、次回の南進のためには核兵器が必要だと考えた。ただ、90年前後に、共産圏崩壊と中国の改革開放という激変にさいして、「核兵器がないとやられてしまう」と体制維持の目的が大きくなった。高氏も南進への準備という位置づけは認めていた。

 さすが救う会ですね。良くそんな非常識な質問ができるモンです。高氏の「途中から体制維持が」云々は小生が思うに救う会に調子を合わせただけでしょうね。「次回の南進」なんてもんが予定されてたとは俺は思いません。最初から「防衛用」でしょう。まあ、どっちにしろ「今は防衛用です」と高氏は言ってるんで高世の与太「今も核兵器は南進用」は否定されてるわけですが。

ところで講演会場は専修大学の5号館という新しい校舎

 専修で救う会系列のウヨイベントって、専修にその種のウヨ教員がいるんですかね?
 そういえば

http://miura.trycomp.net/?p=2477
■三浦小太郎ブログ『専修大学にてお話をしました』
 実は先日20日専修大学にて、小沼堅司教授の「平和研究」という講座がありまして、そこで80分ほど喋らせていただく機会をもらいました。今回は北朝鮮がテーマ、来週27日にはチベットウイグルがテーマ

つう記事が以前ありましたね。この講演会に協力したのはこの小沼堅司教授辺りですかね。

 きのうの夕方4時ごろから、私のフェイスブックに異様な数のシェアが入って驚いている。
 それがみなミャンマー人。
(中略)
 4年前、ミャンマー民主化運動内部で二十数年前に起きた陰惨な粛清事件について投稿したのだが、それをあるミャンマー人が見つけて拡散したようだ。
https://www.facebook.com/hitoshi.takase.75?fref=nf&pnref=story
(中略)
 スターリン主義的な組織の病理は、いつの時代にも存在する。場合によっては、民間の企業などにも。

「陰惨な粛清事件」「スターリン主義的な組織の病理は、いつの時代にも存在する。」
 そうですね、高世さん。
 批判派、反対派に対する「陰惨な粛清事件(もちろん殺しはしないが)」である「蓮池透・家族会不当除名事件」という「スターリン主義的な(独裁的な)組織」家族会の「病理」をいつ「拉致問題に詳しい」「横田夫妻と親しい」と自称する高世先生が「蓮池透除名を撤回し、蓮池氏に正式に謝罪して下さい」と諫言するのか、楽しみにしています(皮肉のつもり)。
 いやマジレスすれば「スターリン主義的な組織の病理」とかでかい口叩いても高世が批判出来るのって「ミャンマー学生運動組織」とか「北朝鮮」とか、利害関係とかしがらみとかゼロの「全くの赤の他人」だけでしょうけど(毒)。
 つうか高世先生の会社「ジンネット」自体は「特定失踪者なんておかしいですよ、事実無根じゃないですか?。なんで社長はあんな与太を支持するんですか?」など、高世先生批判が可能なんですか?
 もしかして「場合によっては、民間の企業などにもスターリン主義的な組織の病理は存在する」つうのは高世先生を「最高指導者*70」「最高領導者*71」「最高尊厳*72」とする「ジンネット」のことですか?
 ちなみに家族会が建前上、「最高指導者」「最高領導者」「最高尊厳」としてるのは飯塚会長ですけど、「真の最高尊厳」は「横田奥さん」で「横田奥さんを操ってる影の最高尊厳」が救う会ですよね。蓮池さんは「最高尊厳」を批判したから粛清(除名)されたわけです。

*1:オーストリア・チロル州の州都

*2:著書『中国の軍事戦略』(2014年、東洋経済新報社)、『世界を威嚇する軍事大国・中国の正体』(2016年、徳間書店

*3:つまり領海ではないと言う事。

*4:ミッテラン大統領の側近で1981年から1991年まで大統領補佐官。また1991年から1993年まで初代欧州復興開発銀行総裁。著書『1492:西欧文明の世界支配』(2009年、ちくま学芸文庫)、『アタリ文明論講義:未来は予測できるか』(2016年、ちくま学芸文庫)など

*5:他の支持については「多分見れば都民のあほさに憤激するだろう」と思ったので見てません。

*6:アイゼンハワー政権副大統領を経て大統領

*7:いずれにせよニクソンベトナム戦争で「マッドマンセオリー」で米軍を止めどなくベトナムに投入するなどという無謀なことはしませんでした。むしろベトナム和平合意で米国のキッシンジャー安保担当大統領補佐官ベトナムのレ・ドクト特使が1969年のノーベル平和賞を受賞します(ただしドクトは戦争が終結していないという理由で賞を辞退)。

*8:もちろん北朝鮮は除きます。

*9:勿論その場合でも「フリでもマッドマンは辞めろ」という批判はあり得ます。

*10:盧武鉉政権大統領秘書室長、最大野党「共に民主党」代表などを歴任

*11:政権与党ならまだしも最大野党の幹部政治家とは言え、野党政治家にどうしたらそんなことができるのか。

*12:洪準杓のこと

*13:文在寅氏のこと

*14:彼一人の暗殺でも「中露の反発」と「北朝鮮の反撃の恐怖」が危惧されますので政権転覆目的の全面戦争ならなおさらです。

*15:参議、大蔵卿、内務卿など歴任

*16:伊藤、黒田内閣内務相、首相、枢密院議長、陸軍参謀総長など要職を歴任。元老の一人

*17:首相、枢密院議長、貴族院議長、韓国統監など要職を歴任。元老の一人

*18:この島田の理屈だと、暴力的に拉致された横田めぐみさんなどはともかく「わざわざ北朝鮮に行った有本恵子氏」などは救出の必要がないことになります。まあ実際、島田は「北朝鮮に行った有本が悪い」と思ってるのでしょうが。

*19:まあ、高岡市のアベック拉致未遂は北朝鮮の犯行でしょうが今さらこんなモン取り上げても拉致解決という観点で意味がありません。「高岡の未遂にちゃんと対応してれば、それ以前はともかくその後の拉致は防げたんじゃないか」といっても何の意味もないでしょう。

*20:まあ取り上げる材料がない(無理に取り上げても視聴率が穫れない)上に、下手な取り上げ方をすると救う会と家族会がつるし上げるんだから少なくなるのも当然です。

*21:「海岸のどこから工作員が侵入したか」とかその程度の事でしょう。そんなモン今さら知っても糞の役にも立ちません。

*22:それは言い過ぎかな?。まあ俺が報道特集のようなドキュメンタリーを滅多に見ない最大の理由は「不真面目なのでまじめな番組がつまらない」つうだけの話ですし。

*23:週刊少年ジャンプ連載漫画のアニメ化

*24:週刊少年サンデー連載漫画のアニメ化

*25:日本各地の郷土料理を紹介するグルメ&旅行番組

*26:歌番組

*27:キャイ〜ンら出演者が、視聴者に向けて『もしもの日曜日お出かけツアー』を伝える旅番組。ツアー先は東京から日帰り旅行ができる範囲を基準としており、関東地方や伊豆半島を取り上げることがほとんどであり、ホテルなど宿泊施設は紹介されない。ただし、スペシャル時は北海道や関西地方、沖縄県を回ることもある。

*28:全国の、主に50代以上の夫婦が、UターンやIターンをして、店を経営したり農業を営んだりと「新しい生き方」、つまり第二の人生を歩む姿を、周囲の人々との交流を交えて描く

*29:料理番組

*30:釣り番組

*31:お笑い芸人さまぁ〜ずが様々なスポーツに体当たりで挑戦する

*32:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官を経て首相

*33:著書『石橋湛山と小国主義』(2000年、岩波ブックレット)、『野口英世』(2004年、岩波ジュニア新書)、『終わりなき旅:「中国残留孤児」の歴史と現在』(2004年、岩波現代文庫)、『中国残留邦人』(2008年、岩波新書)など。三木内閣官房長官を務めた井手一太郎衆院議員の弟。村山内閣厚生相、新党さきがけ代表を務めた井手正一衆院議員のおじ。

*34:イヤー、それはないでしょうね。現政権がまともなら「6年半前の李明博政権」同様最低限の反撃しかしないでしょう。つうか「ヨンビョン島砲撃」なんて死者たった2名の局地戦(しかもヨンビョン島なんて田舎)ですからね。「局地戦ならやっていい」「死者2名なら無問題」とはもちろん言いませんが、東京やソウルにミサイルをぶち込むのとは訳が全然違います。

*35:著書『北朝鮮・絶対秘密文書:体制を脅かす「悪党」たち』(2015年、新潮新書

*36:「10分で到着するなら」、5時半発射で「30分後の6時7分」に止めても意味はないでしょう。毎日の記事は「声高に批判はしていない」ものの、明らかに東京メトロに批判的です。

*37:李明博と朴クネのことでしょうか?

*38:与党離党組『正しい政党』の劉承ミンならまだしも朴クネ残党派の洪が保守では有力とか韓国保守のレベルが低すぎます。

*39:そもそも文氏は盧武鉉政権で大統領秘書室長を務めた側近です。

*40:もちろん「最低限度の反撃」です。「カウンターで政権転覆」とかそういうもんじゃない。

*41:統合進歩党は守旧左派として離党して正義党を結党した」そうですので、まあ、『事情はもちろん違うとは言え』社会党離党して社民連つくった江田三郎のような理解しておけばいいんでしょうか?

*42:軍人出身。陸軍参謀総長盧武鉉政権)、国家情報院長(朴クネ政権)など歴任

*43:統合進歩党とイコールではないでしょうが、当然、統合進歩党関係者の一部も参加しているでしょう

*44:労組系で一般商業メディアとはまた性格が違いますが

*45:この指摘は大事でしょう。統一韓国が中韓国境に在韓米軍など貼り付けたら中国にとって迷惑であり「そうした危険性がある限り」、中国にとって「北朝鮮は緩衝地帯として価値があり」当然、北朝鮮支援は合理的政策です。

*46:国防委員長、朝鮮労働党総書記、朝鮮人民軍最高司令官

*47:国務委員長、朝鮮労働党委員長、朝鮮人民軍最高司令官

*48:カダフィフセインはともかくムバラクは「積極的に米国が潰した」というよりは「かばいようがないから見捨てた」のだと思いますが。

*49:副大統領などを経て大統領(首相兼務)

*50:空軍参謀長、国防次官、副大統領などを経て大統領

*51:首相、革命指導評議会議長、全国人民会議書記長を歴任

*52:今の状態は建前では休戦、停戦で阿部氏が言うように終戦じゃありません。38度線も建前では国境ではなく「停戦(休戦)ライン」です。

*53:コレが阿部氏において「駐留なき安保(実現しなかったが、カーターが大統領時代に目指した路線。また一時、旧民社党日米安保についてこう主張)」を意味するのか、「米韓同盟の解消」を意味するのかは分かりません。俺個人は「米韓同盟を解消すべき」と思ってますが「駐留なき安保」でもハト派的な意味で現状よりも評価できると思います。

*54:『ザ・在日特権』(共著、2007年、宝島社文庫)などバカウヨ著書多数。

*55:というよりは朴クネ派残党ですが。

*56:慶尚南道知事

*57:なお、ウィキペディアに寄れば実戦配備されてるミグシリーズ(ロシア製)の最新機種はミグ35で、現在はミグ41を開発中だそうです。

*58:法整備の話ではなく単に証拠がないから手が出せないだけの話でしょう。

*59:後でも触れますが名誉毀損訴訟を恐れてか産経は実名を出していません。

*60:朴の妻が流れ弾で死亡している。

*61:山口組若頭補佐、若頭を経て山口組組長

*62:山口組筆頭若頭補佐、組長代行を歴任。竹中との権力争いに敗れ、組を離脱。一和会を結成するが、結局、一和会解散、ヤクザ引退に追い込まれる。

*63:警察庁によると、2015年8月に山口組の直系組長13名が山口組を離脱し、四代目山健組組長・井上邦雄を組長として結成された。分裂の背景には、山口組が六代目組長・司忍(本名:篠田建市)以下名古屋の弘道会出身者を中心としていることに対して、以前の主流派であった山健組他の関西系組織の不満があったものとされている。2016年4月15日、兵庫県公安委員会により指定暴力団に指定された。また、読売新聞は警察当局が山口組と共に特定抗争指定暴力団への指定を検討していると報じている。

*64:岸内閣郵政相、自民党政調会長(池田総裁時代)、池田内閣蔵相、自民党幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣通産相などを経て首相

*65:佐藤内閣官房長官経済企画庁長官、田中内閣外相を歴任。

*66:内閣官房長官、池田、佐藤内閣外相、自民党副総裁(田中総裁時代)など歴任

*67:著書『カメラを武器に激動の世界を駆ける』 (1987年、講談社文庫)、『フォト・ジャーナリストの眼』(1992年、岩波新書)、『子どもたちのアフガニスタン』(2002年、岩波ブックレット)、『私のフォト・ジャーナリズム』(2010年、平凡社新書)など

*68:1998年、徳間文庫

*69:リビアの場合は反体制派支援という形で米軍の直接侵攻じゃないですが

*70:イラン風に書いてみました。まあ社長つうことですけど。

*71:北朝鮮風に書いてみました。

*72:北朝鮮風に書いてみました。