今日の産経ニュース(4/25分)ほか(追記・訂正あり)

■森友問題について「もっとマスコミも追及しなきゃ駄目だ」という中尾彬
 今日、テレ朝の朝のニュースショーを見ていたら、森友疑惑での共産党・宮本たけし議員の追及が紹介され、コメンテーターの中尾がこういってました。
 中尾曰く「籠池喚問後、(小学校がぽしゃったことなどもあり)報道が下火になったというか落ち着いてきたというかそう言う気がするけど、政治家*1の介入はあったのかなど、何も疑惑の真相は明らかになってないわけじゃないですか。もっとマスコミも追及しなきゃ駄目ですよ」云々と。まあ、おっしゃるとおりで本当にげんなりしますね。
 テレ朝と中尾についてはそれなりに評価したいと思います。


■【復興相不適切発言】今村雅弘復興相辞任へ 震災「東北で良かった」発言で更迭
http://www.sankei.com/politics/news/170425/plt1704250045-n1.html
 さすがの安倍も「お気に入りである稲田防衛相や下村元文科相ほどの思い入れがない」「暴言が酷い」「今村個人の暴言であり『安倍政権とは関係ないと言い逃れできる*2』」などの理由から更迭を決意したようです。
 いずれにせよこうした輩の大臣辞任はひとまず喜びたいと思います。


■【産経抄】EUは断頭台に送られるのか 4月25日
http://www.sankei.com/column/news/170425/clm1704250003-n1.html

ルペン氏は、2012年の前回大統領選の公約にあった「死刑制度の復活」を今回あえてはずした。党内の一部にある反対の声に配慮したようだ。

 もちろん「外した=死刑復活しない」ではないですが、ルペンのこうした行為は興味深いですね。彼女が「普通の保守派」だとは少しも思いませんが、そのように偽装することに彼女は全力を費やしてきたわけです。そして彼女の支持者にはそうした彼女の偽装にまんまとだまされてる人間も多いでしょう。支持者全てが「確信犯的」極右と言う事は恐らくない。
 彼女とその支持者に比べたら安倍と「安倍なんぞ支持してる日本人」のほうがよほど「危ない極右ではないか」と思います。といったら怒り出す日本人も多いのでしょうが。
 しかし「極右でも死刑廃止論に理解を示す*3フランス」の方が「国民大多数が死刑廃止論に否定的な日本」よりどう見てもまともだと思います。

【追記その1】
スプートニク日本『ルペン氏を知る日本人「国民戦線は国民政党に脱皮した」』
https://jp.sputniknews.com/opinion/201704243570056/
 右翼活動家「一水会木村三浩代表」にこんなことを言われてもあまり意味がない気がしますが確かに「以前に比べれば」偽装であれ何でアレ「国民政党」の色を強めてるのでしょう。

国民戦線はメディアでは極右と言われているが、共産党社会党の元メンバーも国民戦線に合流し、国民政党としての支持が広がっている」との見解を示した。

それが事実なら侮れませんね。
 しかし木村三浩でググって俺的に衝撃の事実が。

木村三浩著『自由なフランスを取りもどす:愛国主義か、グローバリズムか:マリーヌ・ルペンは訴える』(2017年、花伝社)

て(絶句)。
 花伝社って

林博史『日本軍「慰安婦」問題の核心』(2015年)
・俵義文『日本会議の全貌』(2016年)

を出してるので「一応左派系なのかな?」と思ってたんですが。誰が考えてもルペン宣伝本出版なんて駄目でしょう。

【追記その2】
■NHK『決選投票へ運動再開 ルペン氏は党首の座一時離れる』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170425/k10010960181000.html
毎日新聞『仏大統領選:ルペン氏、支持層拡大へ党首離任』
https://mainichi.jp/articles/20170426/k00/00m/030/024000c?ck=1

 もちろん「だったら出馬表明の最初から党首辞任しろよ」「大統領選が終わった後でどうせ党首に復帰するんだろ」つう話ですが、それにしてもルペンも思い切った態度に出たもんです。

*1:安倍の名前をはっきり出さない点は少し腰が引けていますが、それは大目に見ます。

*2:以前も今村が自主避難者を侮辱する暴言を吐いたのに安倍が更迭しなかったことを考えればそんな言い逃れは全く筋が通りませんが。

*3:まあ本心か疑わしいですが。