「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(4/30分:高英起の巻)ほか北朝鮮最新ニュース(追記・訂正あり)

有田芳生氏のツィート

 日本政府は残留日本人、さらにいわゆる日本人妻が映像で姿を現して一時帰国をしたいと語っても完全な放置です。普通ならメディアもどういう経歴の日本人なのかを調査して報道します。報道機関も政府に過度に忖度し人間の人生を封じ込めています。ひどいものです。

 全く同感ですね。ただし残留日本人や日本人妻に政府が冷たいのは「拉致最優先」を唱える救う会や家族会のせいなので有田氏は政府よりも「救う会や家族会」を強く批判すべきです。


■産経【今週の焦点】北朝鮮、人道てこに工作再始動 拉致「誰も関心ない」…日朝合意から3年
http://www.sankei.com/world/news/170528/wor1705280043-n1.html

 「父母の墓参りをしたい」。
 北朝鮮東部の咸興(ハムフン)で4月19日、「荒井琉璃子」と名乗る残留日本人女性(84)が、訪朝した日本の記者団にこう一時帰国への思いを語った。
(中略)
 北朝鮮側は記者団を、現地で死亡した日本人の遺骨の埋葬地にも案内し、遺骨が早く日本の遺族の元へ返されるべきだと訴えた。
(中略)
 残留日本人のインタビューに先立ち、宋日昊ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使は記者団に、日朝合意は「既になくなった」と主張。拉致問題に「誰も関心がない」と述べる一方、残留日本人や日本人配偶者の問題には「日本から要望があれば、人道問題として取り組む用意がある」と強調した。

 そもそも残留日本人や日本人妻だって重要な人権問題です。拉致問題に比べ価値が劣るなんて事はない。
 またこうした問題に取り組むと拉致が解決しないわけでもなければ、問題に取り組まないことによって拉致が解決するわけでもない。
 北朝鮮の思惑は確かに産経らウヨが言うように「拉致の埋没、風化」かもしれませんがそんなことで、「残留日本人や日本人妻」の問題を無視することははっきりいって反人道的です。
 家族会や救う会が「拉致をおざなりにしない限りぜひ他の問題も交渉してください。ただし拉致がおざなりにならないよう私たち監視しますし、おざなりになったら批判します」といえばいいだけの話ですが何故かそうはしない連中です。日本人妻らの人権を踏みにじっていて、ふざけてるとしかいいようがない。


■産経『韓国警察が突然、高圧放水自制を表明 デモ鎮圧で、疑念の声も』
http://www.sankei.com/world/news/170528/wor1705280031-n1.html
 文氏大統領当選効果でしょう。もちろん今後の監視が必要ですがひとまずいいことだと思います。


金正恩氏より中国企業を頼りにする北朝鮮の人々
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170528-00071402/

 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、道内の協同農場の35%が中国資本との合弁で営まれている。昨年はそのすべてが豊作となり、注目を集めているという。
 中でも最も成功した事例として、北朝鮮の冠帽峰(クァンモボン)会社と、中国の延辺天下之本農業生産資料有限公司の合弁事業が挙げられる。
 天下之本社のウェブサイトによると、同社は2004年、道内の穏城(オンソン)郡の下三峰(ハサムボン)協同農場の田畑50ヘクタールの生産を請け負い、科学的に生産量を増加させるために、技術指導を行い、除草剤、殺虫剤などの農薬を提供し、生産量の増大に成功した。この農場は、川を挟んで中国吉林省延辺朝鮮族自治州の龍井市開山屯鎮と向かい合っており、収穫物の運送にも便利な場所だ。
 農場では、合弁相手の要求する作物を優先的に栽培する。天下之本社が要求しているのは、小豆だ。北朝鮮では春には肥料の値段が上がる一方で、小豆の値段は下がる。中国では小豆の値段が高い。その価格差を利用すれば、3倍以上の利潤が得られるという。
(中略)
 何もくれない国よりも、いたれりつくせりの中国企業のほうがよっぽど頼りになるということだ。

 まあいつもの金正恩君への罵倒ですがそれはさておき。
 高の指摘が事実なら北朝鮮は「積極的か」、それとも「現状追認的か」はともかく改革開放してるつう事です。

何もくれない国よりも、いたれりつくせりの中国企業のほうがよっぽど頼りになるということだ。

と書く高ですがそもそもこうした改革が金正恩君ら政権幹部の了承無しにできるはずもない。
 「中国企業の農業参入なんか認めません」と政権幹部が言えばそれで終わるわけですから。
 「限定的改革」で過大評価は禁物かもしれませんがこうした改革を金正恩君らは容認してるわけです。

 北朝鮮の農業は、故金日成主席と故金正日総書記が提唱した「チュチェ(主体)農法」に長年縛られてきた。
(中略)
 合弁農場が、このような状況からどのようにして脱することができたのかは詳らかでないが、何らかの方法で、最高指導者と国家のメンツを立てているものと思われる。

 「何らかの方法で、最高指導者と国家のメンツを立てている」とし、何か「末端がうまく金正恩君を丸め込んでる」みたいな書き方する高ですが、そんなひねくれた見方しないで素直に「正恩君ら政権上層部が改革に乗り出した」と見るべきじゃないんですかね。どっちにしろ改革は実行され、「あのアンチ北朝鮮・高ですら認めざるを得ない」一定の成果を上げてるわけです。そうした事実は高がどう悪口しようが変わるもんでもない。


サンデー毎日北朝鮮:東京大パニック 「極秘兵器」電磁パルス弾の脅威』(富坂聰*1
https://mainichi.jp/sunday/articles/20170523/org/00m/030/007000d

 日本が声高に武力による決着を求めれば*2、米国が武力行使をして中国がそれを黙認する別のシナリオが現実となる。そうなれば作戦にかかる莫大(ばくだい)なコストや朝鮮半島復興のための資金の大半を日本が背負わされることにもなりかねない。

 重要な指摘ですね。
 まあ北朝鮮の反撃による死者の恐怖を考えればそうしたことはないとは思います。しかし仮に実施するとなれば「戦争で発生する難民の引受」「戦乱後の旧北朝鮮(統一韓国北部)の復興」等について日本にも何らかの負担要求が来るのは間違いないでしょう。軍事攻撃なんて事抜かすのであればそれだけの覚悟が必要です。

 日本にとって最も悲劇的な結末とは、これだけではない。
 現状ではまだ確認の取れない疑惑ではあるが、北朝鮮が極秘裏に開発している兵器があり、万が一、それを使用した場合、地域に甚大な被害が及ぶ。米韓などの専門家の間から、そんな指摘が挙がっている。電磁パルス(EMP)を核爆発で強力にした兵器のことだ。
(中略)
 日本にとって厄介なのは、米軍の攻撃能力を奪うため米軍基地のある日本と韓国の上空でこれを爆発させた場合、日本全土の通信設備がほぼ破壊されるのみならず、電力の供給そのものまでストップするという可能性が指摘されていることだ。
 そんな事態に陥れば、その被害は数年間携帯電話が使用不能になるといった程度にとどまらない。夜に明かりさえ灯(とも)らない日々が数年間も続くともいわれているからだ。
 当然、電気が供給されなければ冷蔵庫も止まる。そうなれば数日のうちに各戸の生鮮食料品はすべてが腐り、スーパーにある食品も瞬く間に腐敗するだろう。食料を新たに補給しようにも、全地球測位システム(GPS)が使えない状態では、流通もストップする可能性が高い。
 食料は生産地で積まれたまま腐り、大量消費地の東京には届かず、大パニックが引き起こされかねない。

 まあ北朝鮮関係で一番怖いのは電磁パルスより、ミサイルを日本にぶち込まれたあげくそのミサイルが原発、ガスタンク、ダムなどを直撃し「原発事故」「大規模火災」「水害」等が起きることだと思いますが、電磁パルスによる被害も考えた方がいいのでしょう。

 5月17日早朝、国連安全保障理事会は緊急会合を開いたが、北朝鮮への制裁強化は見送られた。議長を務めたウルグアイのロセリ国連大使は「多くの対応策が議論された。平和的な解決の道を閉ざさないまま制裁を科すことが、明らかに望ましい」と述べたという。

 アンチ北朝鮮の極右を除けば何処の国も朝鮮半島有事なんか望んでないわけです。


■産経【日曜経済講座】実態なき北への経済制裁 貿易拡大続ける中国の思惑 上海支局長・河崎真澄
http://www.sankei.com/premium/news/170528/prm1705280019-n1.html

日本貿易振興機構ジェトロ)の調べによると、北朝鮮が2015年に貿易を行った取引相手の中で、ドルベース輸出入額が最も多いのは全体の59・3%を占めた中国。次いで韓国の29・6%だった。
ジェトロによると、16年通年で中国からの輸出は31億9203万ドル(現在のレートで約3540億円)、輸入は26億3440万ドル。15年比で輸出は8・3%増、輸入は6・1%増、輸出入総額でも7・3%増となっている。
・中国税関総署が今月23日に公表した輸出入統計月報で、北朝鮮への輸出は今月1〜4月に10億434万ドルと、前年同期に比べ31・7%も増大している。
 北朝鮮からの輸入は同期に5億9845万ドルで2・7%減と、わずかなマイナスとなった。
北朝鮮にとって最大の外貨獲得手段は石炭の輸出だ。製鉄所の高炉向け燃料として北朝鮮産の石炭は高品質で価格も安いとされ、中国の製鉄業にとっては、国際競争力を生み出す源泉になっている。
 貿易業界関係者は、「北朝鮮産の石炭は中国の国有製鉄大手や発電所などにとって欠かせぬ燃料で、輸入禁止の裏をかいてロシアや香港経由にするなど、別ルート開拓を急いでいる」と明かした。
・匿名を条件に取材に応じた政治学者は、「地政学的にみて中国は米国やその同盟国の日韓と対峙(たいじ)する最前線に(北朝鮮が韓国と接する)38度線を死守する必要があり、経済的に北朝鮮を支えねばならない」と話した。
・仮に、国際社会と協調して経済制裁を厳格に行えば、北朝鮮は中国への反発から予想外の軍事行動に出る懸念がある。北京も上海も北朝鮮のミサイル射程内。「ロシアが北朝鮮に経済的、軍事的な影響力を強めることも警戒しなければならない」との思惑もある。

 まあ「制裁の効果が薄いのは中国のせいだけではない」でしょうが、一方で「中国の存在」も大きいのでしょう。
 正直、「制裁を強めよう」といっても何がどうにもならないので、もうあきらめた方がいいんじゃないですかね。


月刊日本亀井静香*3:日本は韓国・北朝鮮とがっちり手を結べ』
http://gekkan-nippon.com/?p=12233

 日本外務省はG7で行われた日米首脳会談について、日米両首脳は北朝鮮に対して「今は対話ではなく圧力をかけていくことが必要であること、中国の役割が重要であることを改めて確認した」と発表しています(外務省HPより)。確かにアメリカの軍事力をもってすれば、北朝鮮に圧力をかけ、金正恩体制を崩壊させることも容易*4でしょう。しかし、その過程で、北朝鮮が暴発して日本を攻撃したり、北朝鮮にいる拉致被害者たちが危険にさらされる可能性もあります。どれほどの圧力ならば金正恩は暴発せず、どれほどの圧力ならば暴発するのか、その基準は全くわかりません。
 また、金正恩は中国の言うことに従いませんし、中国も朝鮮半島情勢が混乱することを望んでいません。これでは拉致問題を解決することは困難でしょう。日本はもっと積極的に打って出るべきです。
 ここでは、弊誌6月号に掲載した、衆議院議員亀井静香氏のインタビューを紹介したいと思います。

 極右雑誌の月刊日本がここまで日朝交渉に好意的な理由はよく分かりませんが「その他の極右的主張」はともかく「日朝交渉に好意的な態度」は一応評価できるかと思います。

インタビュアー
 韓国の大統領選で文在寅氏が圧勝しました。亀井さんは選挙前に韓国を訪れ、文氏の側近と会談しています。
亀井氏
(前略)
 日韓関係では慰安婦問題とか日本が過去にやったことを清算する必要がある。そうしたことをきちんとやって、経済や文化、その他の面で協力していく。それが私の描いている夢なんです。
(中略)
 彼の側近たちとは何度も会って、肝胆相照らす関係になりました。
(後略)
インタビュアー
 (ボーガス注:文在寅大統領の)注目すべき側近は誰ですか。
亀井氏
 一番のポイントは国家情報院院長に指名された徐薫です。彼はもともと国家情報院の幹部を務めていて、金大中盧武鉉政権時代に南北首脳会談を取り仕切っていた人物です。文政権では安全保障や治安、北朝鮮との交渉の全権を握ることになっています。
 私は徐薫に何度も会って、非常に仲良くなりました。彼は私に、「日本の拉致問題は自分がきちんと対応する。日朝平壌宣言が少しでも前に進むように全力を挙げる」と確約してくれた。それが今回の(ボーガス注:訪韓の)最大の収穫です。

 まあ亀井氏の主張「俺は文政権にパイプがある」は自画自賛話として「割り引く必要がある」でしょうが本来、徐薫氏のような人物とパイプをつくることは政府、与党、外務省がやるべきことです。果たして政府、与党、外務省はそう言うパイプづくりをしてるんでしょうか?


■ちきゅう座『「北朝鮮」を悪魔のように言う日本の人たち、この歴史を知っていますか:ブルース・カミングス*5朝鮮半島の血塗られた歴史」』
http://chikyuza.net/archives/73031

 5月26日、イタリアでの日米首脳会談において北朝鮮について「対話ではなく圧力をとの認識で一致」と日本メディアは一斉に報道していますが、報道を見ていて、わざわざ「対話ではなく」なんていうかな、と思いました。そこでホワイトハウスの発表(下記1)を見てみたら、案の定、「圧力を強める」とは言っていますが「対話でなく」などと言っていません。トランプ大統領は5月1日に、金正恩とは適切な状況でなら会うことは光栄だと言ったばかりです。日本のメディアの情報源はこの外務省の発表(http://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na1/us/page1_000337.html)でしょう。
 「両首脳は,北朝鮮問題に関して政策のすりあわせを行い,今は対話ではなく圧力をかけていくことが必要であること,中国の役割が重要であることを改めて確認した。」と言っています。「すりあわせ」という言葉は、意見の不一致を示唆します。おそらく「対話ではなく」というのは安倍首相の意見だったのでしょう。ホワイトハウスの発表をみるかぎりこの点において「一致」していたとは思えません。

 コレが事実*6なら「安倍への忖度」でしょうか。それとも忖度なんて甘いモンではなく「安倍のマスコミへの命令」か。


■空母3隻を北朝鮮に差し向けるトランプ政権の本気度
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170527-00071399/

 正恩氏はこれまで、重要な弾道ミサイル実験には必ず現場で立ち会ってきた。それはつまり、米軍の偵察衛星に姿をさらしているということであり、そこを襲撃されたらひとたまりもない。
 それでも、現地での立ち会いを止めるわけにもいくまい。そんなことをすれば、「チキン」ぶりを国内外にさらすことになってしまう*7
 身辺の安全に異常なほど気を使っている正恩としては、しばらくは生きた心地のしない日々が続くのではないか。

 いやいやガチで米国が北朝鮮相手に「斬首作戦(金正恩暗殺)」なんかできるわけもないでしょう。
 そんなことをしたら中露の反発が確実に予想されますし、北朝鮮は「正恩君のカリスマ性で成り立ってる国家ではない」ので彼一人暗殺しても何も変わらない。そういうリスキーで無価値な行為を米国はしないでしょう。まあそんな事本当は高も分かってるでしょうが。


■産経【安倍首相内外記者会見】北朝鮮の核・ミサイル開発「放置すれば脅威が伝染病のように広がる」
http://www.sankei.com/politics/news/170527/plt1705270031-n1.html
 率直に言ってそこまでの脅威じゃないですね。「北朝鮮が核保有するから俺も持ちたい」なんてのはせいぜい「韓国と日本の核武装論者」くらいでしょう。
 そして「NPT加盟してない核保有国」は北朝鮮以外に「インド」「パキスタン」「イスラエル(インド、パキスタンと違い公式には認めてないが公然の秘密)」がすでにあるわけです。


■産経【G7首脳会議】安倍晋三首相「北朝鮮は国際社会との約束を破ってきた*8。今は圧力をかけるべき時」 サミット討議の冒頭発言で強調 拉致問題「猶予許されない」
http://www.sankei.com/politics/news/170527/plt1705270005-n1.html
 政権成立後4年以上事実上、拉致問題を放置した男が今さら「猶予許されない」だそうです。口から出任せも大概にしろと言いたいですね。


■産経【日米首脳会談】対北朝鮮「過去の過ちから学ばなければならない」
http://www.sankei.com/politics/news/170526/plt1705260059-n1.html
 俺的には「過去の過ち」とは「韓国が太陽政策を辞めたこと」「日本が小泉訪朝の成果を経済制裁でお釈迦にしたこと」「米国がブッシュ政権成立後クリントン米朝合意(カーター合意)を潰したこと」であり「今こそ対話外交」「今こそ制裁解除」ですが安倍とトランプは違うようです。


朝鮮日報北朝鮮金剛山観光 関係地域住民らが再開に期待=韓国』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/05/28/2017052800286.html
 時間がかかることは覚悟していますのでナントカ、大統領在任中に再開を実現して欲しいモンです。


NHK『韓国政府 人道支援で民間団体と北朝鮮側との接触を承認』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170526/k10010995981000.html
 大変いい傾向だと思います。今後もこの方針で交流を着実に進めてもらいたい。


■産経『北朝鮮への観光渡航を禁止する法案提出 米国民について米超党派議員』
http://www.sankei.com/world/news/170526/wor1705260046-n1.html
 「自由の国アメリカ」で果たしてこうした法案はとおるのでしょうか?


日経新聞『在韓米軍司令官「北朝鮮への先制攻撃困難」 』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM25H85_V20C17A5FF1000/
 まあ、そりゃ「北朝鮮の反撃による犠牲」を考えたらとても先制攻撃なんかできないでしょう。
 かつ先制攻撃など中露が容認するとも思えない。


聯合ニュースプーチン氏「北朝鮮に特使派遣の用意ある」 韓国特使と会談』
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2017/05/25/0200000000AJP20170525001700882.HTML

 文在寅ムン・ジェイン)韓国大統領の特使としてロシアを訪れた与党「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)国会議員らは24日(現地時間)、モスクワのクレムリン(大統領府)でロシアのプーチン*9大統領と45分ほど会談した。
 宋氏によると、プーチン氏はその席で、北朝鮮の状況と金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の意図を探るため北朝鮮へ特使を送る用意はないかとの宋氏の問いかけに、「用意がある」と返答。
(中略)
 また、韓国と北朝鮮、ロシアの経済協力事業と関連し、プーチン氏はロシア産天然ガスを韓国に供給するため北朝鮮内にガスパイプラインを建設する事業、鉄道や電力網を連結する事業などの再開に意欲を示した。

 こうした動きで北朝鮮を取り込むことこそが正しい核、ミサイル問題の解決方向だと思います。


■ロイター『企業調査:北朝鮮との軍事衝突想定せず、9割対応策なし』
https://jp.reuters.com/article/reuters-poll-north-kroea-idJPKBN18K376

 5月ロイター企業調査によると、日本企業の多くが、北朝鮮を巡る有事をほとんど想定していないことがわかった。
(中略)
 軍事衝突には至らないとの回答は87%にのぼった。
(中略)
 軍事衝突には至らずとみている企業からは「北朝鮮自ら破滅の道を選択することは考えられず、かつ米国の先制攻撃も考えにくい」(機械)との回答があった。
(中略)
 有事を想定して何らかの対応を検討している企業は10%にとどまり、残り90%は何も検討していないと回答。

 俺的には「そりゃそうだろう」という感想ですね。


琉球新報北朝鮮拉致:「沖縄県に窓口を」 家族会・金武川氏ら要請』
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-502309.html

 沖縄県議会文教厚生委員会(狩俣信子委員長)は19日、「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない失踪者の早期救出と真相解明を求める家族会」の金武川政司氏(58)、支援者の久志勝則氏(59)を参考人招致した。同会の陳情を受けた審議の一環。

 まあバカバカしいですね。百歩譲って「北朝鮮拉致だとしても」政府がそう認定する根拠がないんだから何もどうにもなりません。


新潟日報『日本社会の不可解さ 映画で問う:米在住県人学生 拉致題材で制作』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20170525325958.html

 新潟市中央区出身で米国在住の大学生、坪田孝明さん(25)が、北朝鮮による拉致問題を題材とした映画「追憶と消失」を自主制作した。新たな拉致疑惑が持ち上がった現代の東京を舞台に、被害者家族が根拠のない非難に苦しむストーリーを通じ、「日本社会の不可解さ」を描いた。
(中略)
 坪田さんは1977年に新潟市で拉致された横田めぐみさん=当時(13)=の母校・新潟小、寄居中の卒業生。
(中略)
 ジョージ・ルーカス監督がOBの南カリフォルニア大映画学部に通う。
 58分の作品は、東京の男子中学生が失踪し、北朝鮮に拉致された疑惑が浮上する設定だ。家族は世間の同情を集めるが、次第にインターネットや報道で「中学生は夜遊びしていた」「事件は家族の自作自演」などと疑いの目を向けられ家族間に溝ができる。しかし、共通する過去の記憶をたどる中で絆を取り戻していく。
 米国から見た日本社会への違和感が、この映画をつくるきっかけになった。大事件が起きると、ネットなどで明確な根拠なく被害者の「落ち度」をあげつらい、たたく風潮があると感じていた。

 ばかばかしい。いくらフィクションでも「現代の東京」で北朝鮮拉致なんて設定は下らないにもほどがあります。例えば数年前に起こった「朝霞市の女子中学生失踪(変質者による誘拐)」だってまともな人間は誰も「北朝鮮拉致だ」なんて言わなかった。
 こういうバカ「坪田君」の脳みそは理解しがたいですね。いい若いもんが荒木和博ら「巣くう会の類友」でしょうか?
 もちろん「不当な被害者非難(例:イラク人質事件での自己責任論)」は日本で残念ながら良くあることですが少なくとも拉致においては「反共主義や在日差別の影響か」、『有本恵子は自分で北朝鮮に行ったのだから自業自得』なんてことはまず聞きません。
 むしろ「特定失踪者が国内で何人も発見されても」ろくに救う会批判がされないのが今の日本です。
 この坪田君はぶっちゃけ政治感覚が完全に狂っています。まあ坪田君をネタに記事を書く新潟日報も相当のバカです。

坪田さんには、国民の関心が薄れているように見える。

 そりゃ薄れるでしょう。ぶっちゃけ他人事ですし。

 坪田さんは「多くの人が解決させたいという意思を持たなければ拉致問題は解決しない。拉致問題について改めて考え、議論することが重要。映画がそのきっかけになってほしい」と話した。

 他の人権問題、たとえば女性差別外国人差別等ならまだしも拉致は「国民の関心が高まれば」云々なんて話では全くありません。小泉訪朝で分かるように日朝間で外交交渉が成り立てば解決する問題です。全く坪田君と新潟日報の馬鹿さには心底呆れます。


東洋経済オンライン『北朝鮮経済の実像は「原油」から読み解ける:なぜ1日でガソリン価格が高騰したのか』
http://toyokeizai.net/articles/-/173245
 何故「ガソリンが高騰したのか」。その直接の理由は「中国が石油輸出を減らしたから」ですが、「発展途上国」でガソリンなど使用してなければ高騰などしないわけです。つまりは「北朝鮮もそれなりに経済発展してる」つうことでしょう。

 対外依存度を高めれば暴走はない

 重要な指摘ですね。つまり太陽政策開城工業団地など)とは「自給自足経済ではなく、対外依存度(この場合、韓国への依存度)を高めれば(外部を敵に回すと経済がやっていけなくなるので)北朝鮮の暴走はない」という認識の元に行われた「極めてシビアな政策」であり決して「ただの北朝鮮びいきではない」つうことです。逆に制裁をすればするほど「対外依存度が低くなり」かえって暴走*10に拍車をかける恐れすらあるのではないか。
 まあ、話は変わりますが「一帯一路」や「AIIB」も「対外依存度(この場合中国への依存度)を高めれば暴走(つうか中国への敵対行為)はない」つう判断もあって進められてる政策でしょう。
 その中国の経済外交の結果、たとえばノルウェーが中国批判しづらい状況、「ノルウェーに霞を食えとは言えない(id:Mukkeの名言)」という状況が出現するわけです。 
 実際、あの極右で反中国の安倍ですら「中国への日本経済の依存度がかなり大きい(例:中国への商品輸出、中国からの日本への観光客)」がゆえに「中国相手に暴走しまくること」にはブレーキがかかってるわけです(まあそれでも歴代総理に比べれば充分安倍は異常な反中国ですが)。


■産経【北朝鮮拉致拉致被害者の奪還へ東京で集会 緊張高まる中、実質的交渉へ動き加速を
http://www.sankei.com/world/news/170525/wor1705250032-n1.html

 ジャーナリストの恵谷治氏は「北朝鮮は核・ミサイル開発をやめない。やめさせるには、高いハードルがあっても今の政権を潰すしかない」と指摘した。

 言ってることが無茶苦茶ですね。「今の政権を潰す」とはどういうことなのか。政権転覆と言う事なのか。そんな事は現実問題できることではないし、そんなことをすれば「核、ミサイル開発」は仮に挫折させることができたとしても拉致被害者を見殺しにすることになるのに、良く家族会も恵谷なんぞ支持できるモンです。
 

■中国が金正恩氏を見放す決定的な兆候
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170525-00071288/
 高の言う「見放す」が「東欧の共産政権崩壊*11ソ連が黙認したように北朝鮮政権崩壊を黙認」、「米国の北朝鮮軍事攻撃を容認」だのを意味するならそんな事はあり得ないでしょう。
 「北朝鮮政権崩壊が平和的に起こり」かつ「統一韓国*12が中国にとって問題ない(つまり北朝鮮に緩衝国としての価値がない)」という判断に立たない限り、「北朝鮮に対して締め付けを加えること」はありえても見捨てることはないでしょう。そして幸か不幸かそう言う判断に中国は当面、立ちそうにない。
 高が記事で上げる話も「中国が最近、脱北者北朝鮮送還を控えてる」つう話にすぎません。決して脱北者取締を辞めたわけでもなければ、韓国に送致してるわけでもない。
 まあそんな事は高も分かってるでしょうが。


■産経『中国による外国人拘束、欧米は外交交渉で救出も 取り残される日本』
http://www.sankei.com/world/news/170525/wor1705250004-n1.html

 中国当局がスパイ行為に関与したとして外国人を拘束する事件*13は後を絶たないが、欧米諸国では外交交渉を通じて国民を“救出”したケースが目立つ。一方、2015年以降に拘束された日本人男女のうち4人は拘束から約2年を迎えるが、早期釈放に向けた日本政府の強力な外交努力は確認できない。
 4月末、中国当局に約2年間拘束されていた米国人女性実業家が釈放され帰国した。女性は米連邦捜査局FBI)のために情報収集を行っていたとして15年3月に広東省で身柄を拘束され、その後スパイ罪で起訴されていた。
 「女性の釈放にはティラーソン米国務長官が役割を果たした。こうした問題に対してトランプ政権が沈黙しないことの表れだ」。
 釈放運動に関わった米国の非政府組織(NGO)関係者は、米メディアにこう語った。
 ティラーソン氏は3月に国務長官として初訪中した際、中国側と釈放に向けて交渉。トランプ大統領習近平国家主席との初の首脳会談から約3週間後、女性は懲役3年半の有罪判決を受けた上で釈放された。
 中朝国境の遼寧省丹東で中国の軍事情報を盗んだなどとして拘束されたカナダ人男性が16年9月に釈放された際も外交が大きく関与した。前月に訪中したトルドー首相は男性の釈放を中国側に要求。李克強首相との共同会見では李氏から「人道的な待遇を与える」との言質を引き出した。翌月、男性は釈放された。

 要するに外国政府などに自国民が身柄拘束されたら現実的には「交渉以外に道がない」つうことです。
 これは北朝鮮拉致問題でも同じでしょう。
 もちろん「中国は大国なので制裁などの揺さぶりが聞きにくい」つう問題はありますが、「北朝鮮は小国だから制裁で解決するか」といったらそれで拉致は全然解決しないわけです。
 あるいは「テロリストだから交渉しない」ではいつまで経ってもヌスラに身柄拘束された安田氏の解放はできないでしょう。


日経新聞『対北朝鮮 独自制裁「柔軟に解除も」 韓国大統領ブレーン』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM24H7Y_U7A520C1FF2000/

 韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官は24日、聯合ニュースに対し、2010年の韓国哨戒艦「天安」沈没事件を受け韓国政府が発動した北朝鮮との貿易禁止や人的交流の原則中断などの制裁措置を「現実的に再整備する必要がある」と述べ、段階的な解除を求めた。

 南北緊張緩和のために是非その方向で動いて欲しいモンです。


■産経『金正恩氏を「不安定な奴」 米比両大統領の電話会談内容が流出か』
http://www.sankei.com/world/news/170525/wor1705250006-n1.html
 俺的に重要なことはトランプ相手に正恩君を「不安定な奴」呼ばわりしたドゥテルテでも「軍事的解決は主張してないこと」ですね。ドゥテルテには少なくともその程度の常識はあるわけです。


■産経【北朝鮮「秘密工作」ファイル】テレビ局が朝鮮総連に苦慮するワケ
http://www.sankei.com/premium/news/170524/prm1705240003-n1.html

 在京テレビキー局が、北朝鮮出先機関としての役割を演じる在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)への対応に苦慮している。テレビ局は取材の機会が限定される北朝鮮内の様子を少しでも放映することで視聴率を稼ぎたいところ。渡航ビザを出す北朝鮮当局の機嫌をできるだけ損ねたくないのが本音だ。

 産経の言うことですし、「ホンマかいな」ですね。そんなに日本のメディアが北朝鮮に好意的とも思えません。またそんなに北朝鮮報道で視聴率が穫れるとも思えません。


■ウェッジ『北朝鮮の核弾頭搭載ICBMの開発は、全面戦争以外に阻止できない』(岡崎研究所
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/9663
 タイトルだけ見ると「全面戦争の教唆」のようにも見えますが、実は違います。
 ニューヨークタイムズ記事の紹介だそうです。
 NYタイムズは「ICBM開発」について「そうしなければ米国の侵攻から国が守れない」という北朝鮮の危機意識によるモノなのでその危機意識が消えない限り絶対にICBM開発は辞めないし、無理に辞めさせようとすればそれこそ全面戦争になりかねないという危惧を表明してるそうです。
 そこからは
1)ICBM開発をやめさせるには体制保障するしかなく
2)体制保障ができないならICBM開発を事実上黙認するしかないのではないか
という厳しい認識が出てくるわけです。


■産経【主張】北のミサイル 一層の圧力をかける時だ
http://www.sankei.com/column/news/170523/clm1705230002-n1.html
 いい加減「制裁すれば問題が解決する」つう謎論理も大概にして欲しいモンです。単に北朝鮮を敵視してるだけじゃないですか。


赤旗北朝鮮の暴挙に抗議する 外交的解決の努力の強化を:北 弾道ミサイル発射 志位委員長が談話』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-05-22/2017052201_03_1.html
 北朝鮮を批判しながらも、「外交交渉しか解決の道はない」としている点は大いに評価出来ます。


■産経『北朝鮮、韓国に選手派遣へ テコンドー世界大会で』
http://www.sankei.com/world/news/170522/wor1705220037-n1.html
 北朝鮮の行為がどうもちぐはぐで整合性がとれてないようにも見えますが、いずれにせよあの国は韓国とさすがに全面対立する気はないのでしょう。


金正恩氏が配る激マズ「ミサイルお菓子」に子供たちから悲鳴
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170524-00071253/

 デイリーNKは、北朝鮮当局が先月15日の太陽節(故金日成主席の生誕記念日)に全国の小学生に配布したお菓子セットのパッケージを単独入手した。
(中略)
北朝鮮国民も、市場での商売で儲ければ美味しい食べ物を買える時代になった。今さらこんな不味いお菓子セットなど誰が喜ぶのか」(情報筋)

といつものように金正恩政権に悪口雑言の高ですがそれはさておき。
 「市場での商売で儲ければ美味しい食べ物を買える時代になった」ということは「北朝鮮が改革開放しているということ」のわけです。その改革開放が「金正恩政権が積極的に推進してるか」、はたまた「庶民の現状を渋々、おそるおそる追認してるのか」はともかく。
 やはり「北朝鮮は一路衰退し、危機にあるかのような一部の物言い」はデタラメだと言う事ですね。


■北のミサイル連射、米空母の増派で「朝鮮半島危機」は再燃するか
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170522-00071181/
 「俺の願望込み」ですが再燃はしないでしょう(再燃されても困りますが)
 先ず北朝鮮が米国と全面戦争したら確実に負ける。そんな事を北朝鮮からやるわけがない。
 一方米国だって「無傷で北朝鮮に勝つこと」はまず考えられず、かつ今の「低支持率のトランプ」ではうかつなことをすれば政権が終わってしまいます。結局どちらもチキンゲームしかできないわけです。もちろんチキンゲームでも不測の事態が危惧されるのでそうした事は辞めるべきですが、一方で高のように危機を煽るのも論外です。

 北朝鮮の地雷が韓国軍兵士を吹き飛ばした事件が発端となって発生した2015年8月の軍事危機の方が、状況的にはずっとヤバかった。

 これまた少しもやばくないと思いますね。いくら韓国軍兵士が負傷したとは言え、その程度で全面戦争に突入するのは北朝鮮、韓国双方にとって無謀でしかない。

 金正恩党委員長は14日の弾道ミサイル発射の際、ミサイルの搬出と準備、発射のすべてについて現地で立ち会っていたことが判明している。恐らく、21日の発射も同様だろう。
 これは、北朝鮮のミサイル発射の動向を常時監視する米軍の偵察衛星に、正恩氏が意図的に自らの姿をさらしているということだ。ステルス戦闘機などで襲撃されたら、殺されてしまう可能性が高い。
 つまり正恩氏の行動は、「米国にはそんなこと出来ない」という現実を、国内と世界に見せつけるものでもあるということだ。

 「高はバカか」としか言い様がないですね。金正恩暗殺なんか技術的にできるかどうか自体疑問ですが仮に可能だとしても米国はしないでしょう。
 先ず第一にそんな行為は国際法違反ですし、米国の最近の言動「交渉の用意がある」に明らかに反します。北朝鮮は勿論中露の反発が避けられない。
 第二に金正恩を暗殺してどうするのか。今の北朝鮮の国家体制は「彼の個性によるモノではない」から彼を暗殺したところで何も変わらないでしょう。とはいえ、「なら北朝鮮政権転覆か」といったらそんなことは暗殺以上にリスキーです。
 大体「いつ米国が暗殺してくるか分からない」と思うほど北朝鮮が疑心暗鬼なら米国による「口先だけの体制保障」に北朝鮮が応じないのは当然でしょう。「何か具体的なお土産がなければ信用できない」と成るのは当然です。
 しかし北朝鮮が交渉に応じないことを「交渉の意思がないのか」と悪口するのが高ですから全く無茶苦茶です。一方「口先だけの体制保障」でも交渉に応じる程度に米国を信用してるなら暗殺の恐怖なんか感じるわけがない。
 高の主張は全く矛盾だらけです。

 トランプ政権が軍事行動を検討するとすれば、何らかの偶発的な事件をきっかけに、北朝鮮の指導部を素早く「斬首」してしまおうというものだろう。

 そんな事は考えてないでしょうね。斬首なんてことがそう簡単にできるわけがない。トランプ政権も一時は「軍事行動」というハッタリをカマしては見た物の、「中露の反発」や「急激な円高ドル安」を見て、リスキー過ぎて現実問題、できるわけがないことに気付き、矛をおろしただけでしょう。


■スーパーゲームズワークショップエンタテイメント『文在寅について:姦臣再臨』
http://roodevil.blog.shinobi.jp/Date/20170522/

 韓国で文在寅*14政権の組閣や政府新人事が徐々に形作られて来ている。これまで話題になった例としては憲法裁判所所長に金二洙(キム・イス、憲法裁判事としては唯一統合進歩党解散に反対票を投じた)、ソウル地検検事長に尹錫絓(ユン・ソギョル、朴槿恵を当選させる為に国情院が大統領選挙に介入したと言われる不正選挙疑惑捜査を担当した検事だったが、あまりにも真面目に捜査をしてしまった為に朴槿恵の機嫌を損ねて左遷させられた)といった例があり

 こうした人事についてはひとまず高く評価したいと思います。
 これを契機に「政財官癒着の是正」「統合進歩党弾圧の撤回」がされれば良いことですがそこまで行くかどうか。
 こうした人事を
東亜日報社説『国家綱紀の要である憲法裁と検察を「文在寅コード」に変えようというのか』
http://japanese.donga.com/List/3/0501/27/929323/1
としてまるで不当な党派人事であるかのように非難する東亜日報には全く賛同できません。
 ただし一方でこのブログ主は重要な指摘(文在寅人事批判)もしています。

 文正仁(ムン・ジョンイン)、このインチキ学者がまたしても新政権で要職に入り込んだのである。新大統領の名が「ムン・ジェイン」でその特別補佐官になった人物の名が「ムン・ジョンイン」と少々ややこしいが、このインチキ学者が大統領の特別補佐官、それも「統一外交安保」分野を担当するというのは全く冗談にならない深刻さを秘めていよう。
(中略)
 文正仁はかつて金大中盧武鉉政権で政府要職に就いて南北首脳会談や太陽政策の実現に働いたくせに、その後は朴槿恵にもゴマをすって政府審議会の要職に潜り込むのに成功するなど、その無節操ぶりは筆舌に尽くし難いものがある。
(中略)
 文正仁は韓国において朴裕河の熱烈な擁護者であったという事実を決して忘れてはならない。
(中略)
 従軍慰安婦被害者が(ボーガス注:朴裕河の著書)「帝国の慰安婦」を名誉毀損で訴えた際、これに反対する知識人声明や反対集会へ真っ先に名乗りを上げたのが文正仁であった。繰り返すが、そんな人間が「統一外交安保分野を担当する大統領特別補佐官」なのである。朴裕河の熱烈な擁護者が果たして日韓慰安婦合意を覆すような真似をするであろうか。

 いたずらに文在寅非難する気はないですがやはり十分な監視が必要なようです。


■人民日報『外交部、朝鮮半島問題は単純な「二者択一」の論理では処理できない』
http://j.people.com.cn/n3/2017/0519/c94474-9217858.html

【記者】
 報道によると、米国のヘイリー*15国連大使は「国際社会は米国を支持するのか、それとも朝鮮を支持するのかを選択しなければならない。朝鮮を支持するのなら、国際社会の他のメンバーと対立するということだ」と述べた。これについてコメントは。
【華報道官】
 朝鮮半島問題は長く続き、複雑に入り組んでおり、単純な二者択一の論理では処理できない。中国側は朝鮮が国連安保理決議に違反して核・ミサイル開発活動を繰り返すことにも、無闇な制裁または制裁強化の威嚇にも反対する。中国側は、対話と協議が朝鮮半島核問題解決の唯一の正しい道だと主張する。
 朝鮮半島核問題においては、どのような状況が生じようとも、2つの基本的方向を堅持すべきだ。1つは朝鮮半島の非核化*16を実現し、国際的な核不拡散体制*17を守ること。もう1つは朝鮮半島の平和と安定を維持することだ。各国*18ともに緊張を一層激化させることをしないのが当面の急務だ。

 ということで北朝鮮の核保有は容認しないモノの、トランプ路線を手放しに支持するわけでもない中国です。


北朝鮮の「慰安婦像」計画、金正恩氏が不許可…「日本を刺激するな」
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170519-00071087/
 まあ実際コレが事実なのかどうなのかはわかりません。別に俺個人は慰安婦像をつくったからと言って北朝鮮に対する反感など感じません。勿論「積極的にどんどんつくれ」とはいいませんがむしろコレが事実なら、「きちんと日本批判すべきことでへたれるなよ、何が主体の国だ。主体性ゼロじゃねえか!」とがっかり(?)しますし「ミサイル発射や核開発」をする限り、日本人マジョリティは慰安婦像をつくろうがつくるまいが反感を北朝鮮に感じ続けるでしょう。
 いずれにせよコレが事実なら是非はともかく*19北朝鮮もそれなりの計算をしてるわけです。高などアンチ北朝鮮の主張「北朝鮮は無計画に暴走してる」がデマだと言う事になるわけですが、よくもまあ高もこんな「自分の常日頃の主張に反する情報」を記事にできるモンです。
 しかし日本ウヨとつるんで朴クネ政権を反日呼ばわりしてたゴミ野郎の高が北朝鮮批判したいが故に

慰安婦にせよ拉致被害者にせよ、国家によって生活を蹂躙された被害者の人権は等しく救済されるべきであり、そのために必要なことは何であれなされるべきだろう

というのには呆れます。「お前、韓国や米国の慰安婦銅像を支持してたのかよ!」ですね。


■韓国新大統領の誕生を大喜びする北朝鮮の幹部たち
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170516-00071001/
 朴クネ残党派のような極右に比べたらそりゃ喜ぶでしょうね。
 とはいえ「日本を例にとれば」
1)最低でも県外移設と言っていた鳩山首相は「党内右派」「最大野党自民党」「米国」などの圧力に屈し、公約を反故にし
2)あげく今は「沖縄にとって最悪の」安倍政権 。
 あるいは過去の韓国を例にとれば
1)一時は金大中盧武鉉太陽政策
2)こともあろうに朴クネ。
 つまりは北朝鮮だって文大統領が期待はずれだったり、ポスト文でまた朴クネレベルつう事は充分覚悟はしてるでしょうね。


弾道ミサイル発射成功で米朝の「殺るか、殺られるか」が加速する
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170515-00070967/
 タイトルだけで吹き出しました。
 まあ、「ICBM発射実験成功(理屈の上では米国を直接攻撃出来る)」位に物騒だと「殺るか、殺られるか」に行く危険性が「完全には否定できません*20」が、今回のミサイル発射実験なんてそこまで物騒じゃありませんからね。いかに「アンチ北朝鮮」で「日本ウヨの類友」とはいえ、高も戦争を扇動するようなまねして恥ずかしくないんでしょうか。
 まあ本気ではないでしょうけど。

 2009年7月、オバマ前政権のクリントン国務長官は次のような提案を行っている。
「完全かつ後戻りできない非核化に同意すれば、米国と関係国は北朝鮮に対してインセンティブ・パッケージを与えるつもりだ。これには(米朝)国交正常化が含まれるだろう」
 インセンティブ・パッケージとは、米国が国交正常化、体制保障、経済・エネルギー支援などを、北朝鮮は核開発プログラム、核関連施設はもちろん、ミサイルなどすべての交渉材料をテーブルに載せ、大規模な合意を目指すことを念頭に置いていたものとみられる。
 北朝鮮は、これさえも蹴っ飛ばしたのだ。

 そりゃ「核廃棄したリビアカダフィが国交正常化してもらった物の、後に米国が支援する反体制派にぶっ殺されたこと(結果的にはカダフィは米国にだまされたこと)」を考えれば、こんなもん蹴っ飛ばすでしょうね。俺が正恩君の立場でも蹴っ飛ばすでしょう。
 「カダフィの二の舞」になる危険性が否定できないからです。
 大体「与える」と確約したわけではなく、「与えるつもりだ」「与える用意がある」ですからねえ。「核廃棄した後」に「やっぱ、やーめた」とならない保障がない。つうか「核廃棄した」カダフィをあんな目にあわせておいてよくもまあこんなしょっぱい提案を正恩君がのむと思えるモンです。
 正恩君は「俺が核廃棄する前にまずお前らがサード配備中止などの誠意を見せろ」といってるんだからそうすればいいでしょうにね。

 トランプ政権とて、オバマ政権時代のやり取りについて知らなかったわけではあるまい。恐らく、航空母艦「カール・ビンソン」を中心とする空母打撃群を北朝鮮の近海に展開させた軍事的圧力下で「4つのノー」を示すことで、「死ぬか、生きるか」を迫ったつもりだったのではないか。

 カールビンソンが朝鮮半島へ直行しないで「南シナ海」で時間潰してたことを考えれば、全然「死ぬか、生きるか」を迫ってないでしょう。

 14日の弾道ミサイル発射の様子を伝えた労働新聞を見ると、掲載された大量の写真から、ミサイルの搬出・展開・準備・発射のすべての段階で、正恩氏が立ち会っていたことがわかる。作業の過程は米軍の偵察衛星に捕捉されていたはずだから、この現場をステルス戦闘機などが急襲すれば、正恩氏を殺害できた可能性が高かったことになる。

 「アホか?」ですね。そんなん明らかに違法行為だし、中露は確実に反発するしできる話じゃないでしょう。大体、正恩君一人殺害しても何もどうにもなりません。北朝鮮体制は彼の個性で成り立ってるわけじゃないでしょう。彼が死ねば民主化します、核廃棄します、つう単純な話ではない。
 だからといって「彼の暗殺にとどまらず」、全面戦争なんか仕掛ければそれこそ恐ろしい事態になるでしょう。
 大体、「金正恩と対話の用意がある」といったのにいきなり暗殺などしたら、トランプがただのデマ屋になってしまいます。
 したがって、次の文章

正恩氏は「そんなこと出来やしない」とたかをくくり、堂々と自分自身を衛星にさらしていた

なんて高の言い分は馬鹿げています。
 「そんなこと(斬首作戦)はできない」と思うのは普通の感覚であり「たかをくくる」なんて話ではない。つうか「視察時に、衛星写真を利用して米国が斬首作戦を発動するかも」と正恩君や側近たちが本気で思ってるほど米国への不信感が高いなら、「北朝鮮が核廃棄を先行しない限り何もしない」という、事前のお土産が何もない「口先だけの平和路線(米国)」なんかそれこそ信用するわけがないでしょう。
 そして「口先だけの平和路線(米国)」を蹴ったからと言って「北朝鮮は対話が成立しない」つうことにもならなくなる。
 一方北朝鮮が「北朝鮮が核廃棄を先行しない限り何もしない」という、事前のお土産が何もない「口先だけの平和路線(米国)」でも米国を信用して交渉に応じるなら「斬首作戦の恐怖」なんか感じるわけがない。
 高の文章は全く論理矛盾だらけです。

偶発的な衝突が生じれば、危機は一気に加速しかねない。そのような展開が起きないことを祈るばかりだ。

 さんざん、戦争を煽る文を書きながら最後にとってつけたように「米朝チキンレースの応酬で辞退が悪化しないことを望む」と書く高です。
 「お前前半と内容が違いすぎるだろ」「最後にそう書けばごまかせると思ってるのか」と呆れますが、高も最後まで戦争を扇動し続けることには躊躇があったようです。


金正恩氏のやりたい放題が韓国新政権に「無様な失敗」の烙印を押す
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170515-00070938/
 まあ別に「やりたい放題」ではないですよね。
 つい先日のミサイル発射も「ICBM発射実験」ほど物騒なモンじゃないし、核実験は今のところやってません(今後もやらないかどうかはあの政権と勿論パイプがあるわけでもない、素人の俺には分かりませんが「今のところやってない」のは要するに現時点では自重してるのでしょう)。
 天安事件やヨンビョン島砲撃のように死人が出たわけでもない。
 あのミサイル発射程度で

北朝鮮に体制変更を強制する以外に、韓国が、そして日本を含む周辺国が安全を確保できる道はない

という高は正気ではない。無理矢理そんな事強制したらそれこそ安全が破壊されますよ。北朝鮮がそんなモン黙って、喜んで受け入れるわけもなく、確実に北朝鮮軍と戦争になりますから。その場合、どれほどの被害が出るかは分かりませんが最悪の予想だと、北朝鮮の攻撃で万人単位の死者ですからねえ。恐ろしくてできる話じゃない。「万人死んでも構わない」とか「そんな予想は間違ってる、万単位でなんか死なない。せいぜい数十人台の死者*21しか出ない」とか言える度胸が高にはあるのか。まあ、高は本気じゃなくてウケ狙いで暴論吹いてるだけだと思いますけど。
 俺が高の立場ならいかに「太陽政策に否定的な立場」でもこの時点では「制裁強化」ならまだしも政権転覆なんて公言しませんね。正気を疑われますから。
 ミサイル発射の是非はともかく、金正恩君と側近連も「それなりの計算はしてる」。ミサイル発射も「文政権の立場を非常に悪くして朴クネ残党派(自由韓国党)を有利にしてはいけないが、だからといって文政権に舐められてもいけない」つう計算による行為でしょう(その計算結果の是非はひとまずおきます)。
 したがって高のように「やりたい放題」だのいうのは大間違いにもほどがありますし、あの程度で「韓国新政権は無様な失敗」「もはや体制変更を強制する以外、道がない」というのも言いがかりにもほどがあります。
 まあ、「アンチ北朝鮮の極右」高としては何が何でも「太陽政策の復活」を阻止したくてこういうんでしょう。最初からまともな、客観的な分析じゃない。
 高のような極右野郎のことを考えれば、北朝鮮にとって「発射しない方が良かったんじゃないか」とは思いますが、まあ、向こうが発射した以上は今さらどうしようもない。
 「太陽政策派」としては発射を「緊張を高めかねない無法」と北朝鮮批判した上で「ただし、ICBM発射実験や核実験でない点は北朝鮮も一定の自重をしたと見られる」として「太陽政策の推進」を訴えていくほかないでしょう。なにせ戦争なんてできる話ではないし、制裁も思った効果を上げないわけです。もはや外交交渉しかないでしょう。


金正男氏を米国政府が資金援助か…殺害の引き金に!?
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170513-00070908/
 実際どうか知りませんがそれが事実なら一つ思うことは「暗殺犯が誰であれ*22」、『正男も米国もそれで北朝鮮による暗殺の危険性を予想してなかったのならバカじゃないのか?』つうことですね。
 米国も正男に護衛つけるなり何なりしてもいいんじゃないか。
 もちろん「米国がやすやすと正男を暗殺されたこと」を考えれば「そんな資金援助はそもそもない、噂話にすぎない」つう可能性もあるでしょうが。資金援助するからにはその資金がいくらであれ「利用価値を正男に感じていた」のでしょうし、それならばあそこまでやすやすと米国が正男暗殺を許すだろうかと疑問は感じます。


金正恩氏の抱える「恐怖心」がいずれ北朝鮮を変える
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170513-00070895/
 まあ恐怖心だろうが何だろうがいい方向で変わるのなら「カムカム、ウエルカム」です。

 北朝鮮は2000年代に入ってようやく、障碍*23者の人権に対する配慮を装い始めた。
 北朝鮮は2003年6月に障碍者保護法を制定したのに続き、2013年7月には国連障碍者権利条約に署名した(未批准)。障碍者のスポーツ選手をパラリンピックに参加させたり、障碍者の音楽舞踊公演をヨーロッパで行ったりしている。最近完成した平壌順安空港の新ターミナルや科学技術殿堂にも、障碍者用の施設が作られた。

 「装い始めた」つう表現が「さすが、反北朝鮮業界のスター・高さんらしくてステキ!」と言う意味で大笑いですね。

 それで、北朝鮮障碍者の置かれた状況はどのくらい改善したのだろうか。

 まあ少なくとも「ないよりはまし」「しない善より、する偽善」でしょうがそこでやれ「政治犯収容所ガー」と言い出すいつもの高です。
 なお、こうしたことが「本心」だろうが「国際社会の目を気にしたポーズ」だろうが俺にとってはそれは「ある意味」どうでもいいことです。
 ここから分かることは北朝鮮だってそれなりに常識があるし、「体制維持に反しないなら」いくらでも譲歩するし、交渉も成り立つと言う事でしょう。

 しかし、北朝鮮当局の障碍者への配慮が、たとえ批判回避のためのポーズに過ぎないものであっても、かの国の障碍者たちが想像を絶する苦難から解放されるまでの道のりが1ミリでも縮まるのなら、それに越したことはないとすら思える。

 そう言うコト言う人間が一方では北朝鮮政権転覆を叫ぶのだから本当に論理性や一貫性皆無で無茶苦茶です。

 金正恩党委員長が最も恐れているのは、こうした「人道に対する罪」の責任を問われることに他ならない。そして、もはやそこから逃れられないことを知っているために、半ば自暴自棄になって「核の暴走」を続けているのである。

 ばかばかしい。正恩君が核開発するのは「米軍侵攻の危険性が全面的には否定できないから」です。米軍が体制保障し、それを正恩君が信用すればいつでも核廃棄するでしょう。
 もちろん核の開発は「合法性や道徳性」をひとまず置けば、綛田芳憲氏が『北朝鮮核兵器開発は「異常」なのか?』(http://blog.livedoor.jp/kasedayoshinori/archives/1811584.html)で指摘するように充分合理的であり自暴自棄でも暴走でも何でもありません。つうか「インドやパキスタンの核保有は合理的だが北朝鮮の場合は自暴自棄で暴走」なんて何の論理整合性もないでしょう。


北朝鮮、「美人ウェイトレス」に続き「イケメン従業員」を外貨稼ぎに投入
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170512-00070852/

北朝鮮のサービス業には、美女従業員が欠かせない。

 「北朝鮮をネグりたいらしい」高の文章に吹き出しました。客商売なら何処の国でも「可能ならば」美人従業員を使いたいでしょう。北朝鮮に限った話じゃない。


■韓国新大統領がいずれぶち当たる「この世の地獄」とは
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170511-00070840/

自国民に対して暴虐な国家は、隣人にとって安全な存在とはなり得ない。人権を保障された北朝鮮国民のつくる、民主的な体制とのみ平和共存は可能である

 吹き出しました。勿論誰だって隣国は「人権が保障された民主的体制の方がいい」。とはいえ中国、ベトナムキューバ共産党一党独裁)、エジプト、タイ(軍事政権)、サウジアラビアオマーン(王制)など世界には北朝鮮以外にも人権面や民主主義で問題のある国は多数存在します。
 高はそれらの国に対しても同じ事を言うのか。そもそもこの発言、戦争の扇動でしかないでしょう。
 「民主的体制でなくても」平和共存は可能だし、平和共存しないといけないわけです。

 どのような道を進もうとも、文氏もまた、朴氏と同様に北朝鮮の人権問題という深刻な課題にどこかでぶち当たるはずだ。ぶち当たらないならば、それは間違った道でもあるとも言える。

 つまりは「北朝鮮人権問題をまじめに考えれば、俺のような政権転覆論になるはずだ」といういつもの高の与太です。


■「日本に核の雨を浴びせる」…金正恩氏の「脅し」に潜む本当の危険度
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170510-00070784/

 論評は例えば、次のように述べている。
「日本の反動層は北東アジア地域の安保地形が大きく揺れている今こそ、長い間かぶっていた平和憲法の帽子を脱ぎ捨てて戦争国家への突破口を開くことのできる絶好のチャンスだと見なしている」
 全体の内容を要約すると、日本の安倍政権は米国のトランプ政権の対北圧迫に便乗して憲法改正を成し遂げようとしており、さらには朝鮮半島での戦争勃発さえも待望している――というものだ。
 これが、相手にする価値もない「言いがかり」に過ぎないのは言うまでもない。

 日本ウヨとお友達の高にとっては言いがかりなんでしょう。
 ただし「実際にこうしたこと(朝鮮半島有事を口実に改憲したい、朝鮮半島で戦争が起こっても構わない)を主張する極右とのつきあいがある現総理・安倍」では残念ながら「言いがかり」と言えるかどうかは甚だ疑問です。

「第二の朝鮮戦争が過去のように日本に黄金の夕立をもたらすと考えるのは、愚かな妄想である。第二の朝鮮戦争は日本に黄金の夕立ではなく、核の夕立、砲火の夕立を浴せかけるであろう」
 1950年6月25日から3年にわたって繰り広げられた朝鮮戦争は、日本経済が第2次世界大戦の敗北から立ち直るための特需をもたらした。しかし次に朝鮮半島で戦争が起きる時には、米軍基地のある日本も戦場となり、核攻撃の標的となるのは免れないだろう――このように言っているのだ。

 「あ、そう(昭和天皇風に)」ですね。「在日米軍基地」がある以上、朝鮮半島有事になれば、在日米軍朝鮮半島に向かう可能性は当然あるし、当然それを阻止しようと北朝鮮が日本攻撃する可能性もあるでしょう。北朝鮮に言われなくても常識があれば分かる。
 大体、北朝鮮の主張は「だから日本は、米国の先制攻撃に荷担するな」つう話であって「ワシから日本を先制攻撃する」なんて話じゃないし、そんなに脅威視する話じゃない。

安倍政権の進める安保政策が、戦争のリスクを高めているのは一面において事実

 「一面どころか全面そうだろ」と思いますが、あの高ですらこういうようです。 

 かつて1990年代には、北朝鮮高官が「ソウルを火の海にする」と語っただけで世界的なセンセーションを巻き起こした。今や北朝鮮は、この程度のことはしょっちゅう言っている。そして、こうした脅し文句が韓国国民の耳に馴染んでしまうと、韓国軍に対して海戦を挑んだり、韓国海軍の哨戒艦を撃沈したり、民間人も済む島しょ部に砲撃を加えたりと、軍事挑発のレベルを高めてきた。そんな中、2015年8月には北朝鮮の地雷が韓国軍兵士の身体を吹き飛ばしたことがきっかけとなり、戦争の瀬戸際まで行きかかった。
 つまり、北朝鮮の「核の脅し」は現在は口先だけだが、今後どこかの時点で、何らかの形をともなったものに化ける危険性がないとは言えないのである。

 隣国韓国ならともかく距離の離れた日本相手にそんな事が可能とはとても思えませんが。なお、「韓国国民の耳に馴染んでしまうと」ではなく「李明博や朴クネが太陽政策を放棄したから」でしょうね。
 天安事件にせよヨンビョン島砲撃にせよ、李明博政権以降のことです。
 なお、天安については北朝鮮は犯行を否定していますし、ヨンビョン島砲撃は死者2名です。
 何が言いたいかと言えば北朝鮮だってそれなりに自重してると言う事です。「俺を怒らせたら怖いことになるぞ」アピールしながら「韓国との全面戦争に突入しないような寸止め行為」をしているわけです。

 今まだ余裕がある時期に、北朝鮮の「核リスク」をどのようにすれば除去できるか、抜本的な方策について考え始めるべきだと思う。

 そこで「太陽政策」という話は絶対にしないのが高です。


■韓国大統領選、誰が当選してもロクな展開は期待できない
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170508-00070743/
 「え?、自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)でも評価しないの?」ですね。
 アンチ北朝鮮の高が「太陽政策への転換」を唱える

・「共に民主党」の文在寅ムン・ジェイン)候補
・「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)

を評価してないのはよく分かりますけど。
 「どういうこっちゃ?」と思って読んでみたら

 洪氏は選挙演説で、「有事の際には軍を北進させ、金正恩ら指導部を除去して国土を制圧する」とまで言ってのけた。
 ところが現地のジャーナリストによれば、「この発言はネット上で『頭がおかしいんじゃないか』『ぜったいに投票しない』と叩かれまくった」という。

ということで「国民の反発が強いから」いかに洪でも「高が希望するほどの極右政策は北朝鮮相手に穫れない」つうことで高は「誰が当選してもロクな展開は期待できない」というわけです。
 しかし「必要最低限の反撃」ならまだしも「カウンター攻撃で北朝鮮政権転覆狙う」とは、

『頭がおかしいんじゃないか』『ぜったいに投票しない』

つうのは普通の感覚でしょうにそれに否定的な高は「有事の際には軍を北進させ、金正恩ら指導部を除去して国土を制圧すべきだ」とでも言うんでしょうか。
 本気か、反北朝鮮の極右へのこびへつらいかはともかく全く高とは「気が狂ってる」、「頭がおかしいんじゃないか」としか言い様がないですね。

 韓国社会の厭戦ムードは、2年足らず前(2015年8月)の軍事危機と比べても強まっている。
(中略)
 この状況を克服するためには、韓国が総力を挙げて、北朝鮮民主化に取り組むしかない。

 論理展開が意味不明すぎます。「厭戦ムードを克服しないといけない(そんなに戦争がしたいのか?)」つう主張も理解不能ですが「克服のためには北朝鮮民主化が必要」つうのはもっと意味不明です。大体、高はどうやって「北朝鮮民主化」をやるのか。平和的、漸進的な民主化なら俺も反対はしませんが「ただの北朝鮮政権転覆論の言い換えに過ぎない(しかも武力転覆もあり得る)」のなら勿論反対です。

 韓国国民の多くは、有名大学を卒業した若者までが就職に苦労する閉塞感の中で、北朝鮮になど関心すら持てないのが現状である。

 まあそりゃそうでしょう。「北朝鮮叩きで飯食ってる高」以外はそんな事には興味はないでしょう。


金正恩氏の外見を遠慮なくけなし始めた北朝鮮の若者たち
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170430-00070434/
 まあ、ぶっちゃけ「自虐的になる上」、ややプライベートなことなのであまり言いたくありませんし、実際言う事もまずありませんが小生は太ってて不細工な男です。その点では金正恩君に似ています(いや正恩君の場合やせれば、結構イケメンかな?)。まあ、まじめな話、小生に限らず「不細工な中年太り男」はこの日本に「掃いて捨てるほどいる」でしょう。だから例えばライザップのCMに「不細工な中年太り男」の代表として森永卓郎が登場するわけです。
 何が言いたいかと言えば「金正恩氏の外見を遠慮なくけなし始めた北朝鮮の若者たち」なんてもんにはまるきり共感できないつう事です。
 「顔が不細工」だの「太ってる」だの「はげてる」だの外見で非難する人間は小生は大嫌いですが、自分自身が「太って不細工」なのでなおさら大嫌いだという話です。
 というと高などは「多くの人間が餓死してるらしいのに金正恩だけが太ってるのはおかしいという批判だ」といいそうですが、だったらそう言う批判をすればいいのであってただただ「デブ」だ「ブタ野郎」だの言うのはレベルの低い悪口雑言にすぎないでしょう。
 当然ながらそんな悪口雑言では

その怒りが、金正恩体制をひっくり返すほどに強くなる日が待ち遠しい。

なんてこともないでしょう。
 例えば戦前「見よ、東条*24の禿頭」「あの禿どけろと口惜し泣き *25」なんて替え歌があったそうですが、だからといってそんなことで東条内閣は崩壊しなかったわけです。
 なお東条内閣の直接の崩壊原因はサイパンの陥落で昭和天皇の信頼を東条が失ったことです。
 何が言いたいかと言えば陰口を叩く程度では、しかもその陰口のレベルが低いのでは鬱憤晴らしにはなっても、政治への影響という意味では話にならないと言う事です。

*1:最近の著書に『風水師が食い尽くす中国共産党』(2016年、角川新書)、『トランプVS習近平、そして激変を勝ち抜く日本』(2016年、KADOKAWA)、『中国がいつまでたっても崩壊しない7つの理由』(2017年、ビジネス社)など

*2:まあ現時点では「在野の極右」はともかく、安倍はそんな事求めてませんが。

*3:村山内閣運輸相、橋本内閣建設相、自民党政調会長(森総裁時代)、国民新党代表、鳩山、菅内閣金融担当相など歴任

*4:イヤー容易ではないでしょうね。

*5:著書『北朝鮮アメリカ:確執の半世紀』(2004年、明石書店)、『戦争とテレビ』(2004年、みすず書房)、『アメリカ西漸史:「明白なる運命」とその未来』(2013年、東洋書林)、『朝鮮戦争論:忘れられたジェノサイド』(2014年、明石書店)など

*6:恐らく事実なのでしょうが。

*7:いやいや「本当に命の危険がある」なら当然「立ち会いは辞める」でしょうね。そんなことで無理に虚勢を張る必要もない。

*8:なお、「北朝鮮安保理決議を無視してることの是非」はともかく、少なくとも安保理決議つうのは「国際社会との約束」ではありません。敢えて誤解を恐れずに言わせてもらえれば「道義的に問題ある行為」ならともかく「北朝鮮の約束違反」なんてあるんですかね?。思い浮かばないんですが。一方、有田芳生氏が批判するように根拠レスで「首相在任中に解決する」といいながらその見通しを出せず拉致被害者家族会を事実上、だまし裏切り「約束違反」してるのが安倍です。魔安倍の約束違反を家族会が黙認してるので俺的にはどうでもいいことですが。

*9:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*10:とはいえ北朝鮮もそれなりの政治的計算は当然していますが。

*11:多くの場合、一応平和的崩壊ですが、ルーマニアでは短期間とは言え内戦になっています。

*12:北朝鮮崩壊に中国が進駐して統一韓国を阻止、つう事はないでしょうね。まあ「予想できなかった崩壊で進駐強行」ならともかく、少なくとも「進駐前提」で崩壊支持はないでしょう。

*13:北朝鮮も時々米国民相手に「スパイ行為に関与したとして拘束」しています。なお、これらの拘束が「言いがかりや誤解」なのか事実なのかは部外者には分かりません。

*14:盧武鉉政権大統領秘書室長、「元に民主党」代表などを経て大統領

*15:サウスカロライナ州知事を経て国連大使

*16:朝鮮半島非核化」ですから否定されてるのは「北朝鮮の核保有」だけではありません。「韓国の核保有」「在韓米軍基地への核持ち込み」も否定されています。

*17:いわゆるNPT体制のこと

*18:具体的には米国、韓国、日本、ロシアでしょう

*19:既に書いたように俺個人はこうしたヘタレ路線を是とはしませんが

*20:ただICBM実験成功の場合でも、北朝鮮攻撃した場合の反撃の恐怖を考えたらそうそう北朝鮮攻撃には踏み切れないでしょう。

*21:数十人台だって俺的には勘弁して欲しいですけど

*22:まあ一番可能性が高いのはやはり北朝鮮でしょうが

*23:高は「障害」「障がい」ではなく「障碍」と書く方針のようです。

*24:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、近衛内閣陸軍大臣などを経て首相。戦後、A級戦犯として死刑判決。

*25:愛国行進曲の歌詞「見よ、東海の空あけて」「金甌無欠 揺るぎなき」の替え歌