今日の産経ニュース(5/8分)(追記・訂正あり)

■サッカーの旭日旗問題、菅義偉官房長官が差別的でないとの認識示す「大会管理者の対応を注視」
http://www.sankei.com/politics/news/170508/plt1705080012-n1.html
 やれやれですね。
 アジアサッカー連盟AFC)が「差別的だ」としてペナルティを下した問題で当事者でもない人間が「俺は納得がいかない」といっても何もどうにもならない。それこそ「政治権力(日本政府)のスポーツ(AFC)への不当な介入」と非難されるだけでしょう。しかしこうなるとマジで「AFCなんか退会しろ」だの「分担金なんか払わない」だの「南京事件資料世界遺産登録」のときにユネスコに対してしたような暴言がウヨ辺りから出てくるんでしょうか。
 そもそも何で菅はサッカー場旭日旗(旧日本陸軍・海軍旗にして陸上・海上自衛隊旗)なんか持ち込みたがるのか。日章旗(国旗)ならともかくそんなもんを「日本軍の侵略を思い起こさせる」として批判する人々の気持ちを踏みにじってまでサッカー場に持ち込む理由がないでしょう。
 良くて「日本はどんなつまらないことでも自分の非を認めわびることができないのか、それとも欧米人には従えてもアジア人はバカにしてるのか」、悪ければ「日本はあの戦争を反省してないのか」と思われるだけです。


■【仏大統領選】世界の30代指導者、金正恩*1ブータン国王らも
http://www.sankei.com/world/news/170508/wor1705080045-n1.html
 正恩君やブータン国王は世襲ですからね。選挙で選ばれたマクロンとは性格が違います。

 選挙の洗礼を受けた民主主義国家の若手指導者としては、2014年に38歳で就任したベルギーのミシェル首相(41)の名が挙がる。

 マクロンより若い就任ですが、まあ日本人にとってベルギーってそれほど注目されない国ですからね。


■【仏大統領選】市場に安心感広がる マクロン氏勝利で エコノミスト「次はイタリアが注目」
http://www.sankei.com/world/news/170508/wor1705080015-n1.html

 三井住友銀行の青木拓郎ロンドン駐在エコノミストは「次はイタリアが注目だ」と話す。EUに懐疑的な新興の政治組織「五つ星運動」の支持率が与党民主党を上回り、総選挙の年内前倒しも取り沙汰される。

 とはいえ「五つ星運動」はその政治路線をどう評価するにせよ、ルペンのような極右ではない(それどころかベルルスコーニ批判派だった)ので、仮にこの運動が躍進しても「ルペン当選」ほどの「悪い影響はない」でしょう。


■仏大統領にマクロン氏 当選確実と仏メディアが速報
http://www.sankei.com/world/news/170508/wor1705080004-n1.html
 マクロンの当選は当然のこととして、「マクロン65.5%」「ルペン34.5%」つうのは果たして「ルペン大敗」と評価すべきなのか、逆に「ルペン善戦」と評価すべきなのか。
 大差がついたとは言え、ダブルスコアにはならなかったという意味ではやはり「善戦であり脅威」と見るべきでしょうか。

西谷文和‏ @saveiraq
・今、 BBCが仏国民の声を拾っているが、やはり多くの人々は「マクロン65%は予想外の大量得票」とコメントしている。米国で「予想外のトランプ勝利」、英国でも「予想外のEU離脱」があったので、どこか仏国民は「ルペン勝利」を恐れていたのかも。まぁそれだけ極右が浸透しているのだが。
マクロン大勝を報じる一方で、有権者の3分の1近くが棄権か白票を投じる、とも。(ボーガス注:どちらも支持できないという)少なくない仏国民の抗議の感情が、この白票に現れている。「めでたさも中くらいなりおらが春」といったところか?

 まあ、そういうことですかね。


■【仏大統領選】「われわれの運命共同体、EUを守る」とマクロン氏が勝利宣言 大衆迎合の流れ食い止める
http://www.sankei.com/world/news/170508/wor1705080013-n1.html
 「極右の流れ食い止める」ならともかく俺個人は「マクロンそれ自身」が「若い(39歳)」「オランド社会党から離党した改革派(実際はオランド政権元経済相という、オランドに最も近い政治スタンスで、社会党候補アモンの方がむしろオランドに否定的な党内左派だが)」という大衆迎合そのものの流れに乗った大衆迎合政治家だと思いますね。
 俺のように思う人間が「ルペンは極右で嫌だけど、マクロン大衆迎合やん、どっちも嫌や」として棄権したんでしょうね。
 正直、マクロンの政治については「大衆迎合の酷い政治(それでももちろんルペンよりはマシでしょうが)」や逆に「大衆迎合の化けの皮がはがれてオランド同様の低支持率にあえぐこと」を今から危惧します。

*1:国務委員長、朝鮮労働党委員長、朝鮮人民軍最高司令官