今日の産経ニュース(5/28、29分)(追記・訂正あり)

■ケナタッチ×加計の「2枚看板」で民進攻勢 虎の威*1を借るも…「なぜ内閣支持率が低下しないのか不思議」 参院幹部が嘆き節
http://www.sankei.com/politics/news/170529/plt1705290058-n1.html
 コレは小生も不思議でしょうがないですね。
 不思議というか恐怖感とか怒りとか悲しみを感じる。いや「ケナタッチ氏の件」は実はそれほど不思議ではない(不快ではありますが驚きはそれほどない)。
 過去にも「アパルトヘイト時代南ア関係での国連総会日本批判決議」「クマラスワミ報告」などを無視してきた日本です。国際的非難なんか無視するのは昔からそうです。
 また「共謀罪」のような「内容がわかりにくく」and「カネが直接からまない」話には日本人は興味を持ちたがらない。小渕政権下でのいわゆる盗聴法成立はその一例でしょう。
 訳がわからないのは加計です(加計だけでなく森友もそうですが)。
 あそこまで酷い不正で何故怒らないのか。森友にせよ加計にせよ安倍のプッシュで多額の税金がつぎ込まれるわけです。
 「権力者と友人なら不当な便宜を受けられるのか!。俺達の生活は楽じゃないのに!」「俺達はあんな不当な便宜に税金つぎ込ませるために納税してるわけじゃない!」と何故思わないのか。
 安倍が妻・昭恵や近畿財務局関係者、前川前文科事務次官の証人喚問、参考人招致を拒否してることは「安倍の黒さ」を明らかに裏付けているのに。
 ならば不正で政治家が失脚しないのかと言えばたとえば「猪瀬都知事」「舛添都知事」は知事辞任に追い込まれてるわけです。安倍や自民党だと不正OKなのか。その理由は何なのか。
 何が何だかさっぱり分かりませんし絶望的になりますが、まああきらめずに、政府批判していくしかないでしょう。まさか「安倍暗殺」とか「軍事クーデター」とかいうわけにもいきませんからね。


■【混迷 文科省 前次官“告発”(下)】文教族依存のツケ 思考停止状態の省内…課題に対処する人材育たず
http://www.sankei.com/life/news/170529/lif1705290015-n1.html
 産経らしいアホ記事です。実際に文科省に人材が育ってないのか知りませんがそんなことは何一つ加計疑惑と関係ありません。話を必至にごまかしすり替えようとしている産経の無様さにはいつもながら心底呆れます。まともな人間だったら産経社員になど絶対にならないだろうと改めて確信しますね。朝日とか毎日とか他にも新聞社はあるわけですし。

 東日本大震災津波で児童ら計84人が死亡・行方不明になった宮城県石巻市立大川小の悲劇。大川小事故検証委員会の設立を主導したのは当時、官房長だった前川だ。
 三男を亡くし、津波訴訟の原告でもある佐藤和隆(50)=石巻市=は、前川の印象について「弁は達者で難しい用語を駆使し、聞く人を納得させる力にたけていた」と振り返る。
 しかし、実際に検証委が始まると「学校の責任を問わない方向に誘導している印象を受け、不信感が募った」という。

 やれやれですね。そんなことと加計疑惑での前川氏の告発と何の関係があるのか。例のバー通い報道と全く構図は同じです。単に前川氏をネガキャンしてるにすぎない。前川氏をネガキャンできそうなネタをめったやたらに繰り出してるにすぎないわけです。大体、大川小学校での前川氏の主張は是非はともかく「彼個人の主張」ではなく政府としての主張の訳ですし。「官房長(当時)」の彼は立場上、事務次官や文科大臣といった上司の命令に従わざるを得ないわけです。
 いずれにせよ大川小学校問題を産経がまともに考えてるわけでは全くない。拉致問題で家族会を政治利用してるのと全く同じです。
 正直、佐藤和隆氏なる人物にまともな良識があるならこの記事を読んだら「俺のコメントを前川誹謗に使うな!、加計疑惑の隠蔽に使うな!」「お前ら産経は俺達のことなんかまともに考えてないだろ!」と激怒してるでしょうね。


■【加計学園】「圧力一切ない」安倍晋三首相、前川喜平前文科事務次官の証人喚問拒否
http://www.sankei.com/politics/news/170529/plt1705290031-n1.html
 「圧力一切無い」のならそれこそ拒否しないで応じるべきでしょうにねえ。いつもながら主張に全く論理性がありません。


■【若狭勝氏が進退伺】自民、進退伺は「預かる」 若狭勝氏「加計学園で政府は真実を語っていない」
http://www.sankei.com/politics/news/170529/plt1705290028-n1.html
 若狭が加計学園疑惑がどうとか言いだしたのは単に自民をトンズラして小池新党に参加する口実にすぎませんが加計学園疑惑での政府の主張は無茶苦茶なのは事実です。


■【東京都議選】小池知事支持63% 「都民」人気取り込み焦点
http://www.sankei.com/politics/news/170528/plt1705280035-n1.html
 小池の支持が高いことにはげんなりしますがそれはさておき。しかしそれが全く小池一派の支持に結びついてないことは
■都議選投票先、自民17% 都民ファースト11% 「未定」半数の行方が鍵
http://www.sankei.com/politics/news/170528/plt1705280029-n1.html
でわかります。大変喜ばしいことです。小池が新党の党首にならなかったのも結局コレを危惧していたからでしょう。もちろん党首は小池の子飼いですが、小池本人が党首をしてふがいない成績で終わるよりはダメージは小さいでしょう。
 なお個人的には「未定としてる連中」も現状を大きくかえる動きをすることはないのではないか、と思っています。
 いや個人的には「自民と小池一派が少しでも減って」、「共産、民進が少しでも増えること」を希望していますし、その為に共産、民進の奮闘を願っていますが。


■都議選投票先、自民17% 都民ファースト11% 「未定」半数の行方が鍵
http://www.sankei.com/politics/news/170528/plt1705280029-n1.html
 興味深いのは共産が6%で3位だと言う事ですね。俺的にはもっと高くあって欲しいところです。また自民1位、小池一派2位にがっくりですが、自民も小池*2一派もいやだという人間が最も支持してるのが共産と言う事それ自体は嬉しいことです。
 一方、最大野党の民進党(3%)は共産どころか公明(5%)すら下回るお粗末ぶりで困ったモンです。
 いずれにせよこれでは「ある程度の議席は穫れたとしても」小池一派が「大阪維新化(都議会の最大勢力化)」することは幸いにも起こりそうにありません。


■性犯罪厳罰化の早期実現を 土屋アンナさんらも参加
http://www.sankei.com/affairs/news/170528/afr1705280016-n1.html
 正直共謀罪なんかよりこっちの方が重要じゃないか。野党も大筋では厳罰化に反対してませんしね。
 俺もまあ厳罰化は仕方ないかと思っています。


安倍晋三首相、マルタの日本海戦没者墓地で献花
http://www.sankei.com/politics/news/170528/plt1705280019-n1.html
 当然ながら日本の「第一次大戦への参戦」は専守防衛ではありません。日英同盟に基づく参戦です。
 そうした墓地に「日米同盟(日米安保条約)に基づく海外参戦(集団的自衛権行使)をもくろむ男」が献花する。これはどうしても「日米同盟に基づく参戦」の正当化という疑念を呼ばずにはいないでしょう。


バルチック艦隊撃破「日本海海戦」112年で洋上慰霊式 「日本の安全と平和を守る」海上自衛隊司令が決意
http://www.sankei.com/west/news/170528/wst1705280021-n1.html
 おいおいですね。確かに日露戦争で日本が敗北してれば最悪「日本のロシア領化」もありえたかもしれませんが、そもそも日露戦争とは「韓国の支配権を巡る帝国主義戦争」であって自衛戦じゃありません。しかも勝利した日本は韓国の植民地化へ突き進んだわけです。
 「日本の安全と平和を守る」なんて決意を述べるのがふさわしい性格の戦いではない。


■46年逃亡の中核派活動家とみられる公妨容疑の男、大阪地裁が勾留延長決定
http://www.sankei.com/west/news/170528/wst1705280026-n1.html
 まあ恐らく大坂容疑者ではあるのでしょうが、「えー?」ですね。
 身元確認できない時点で大々的に発表とはどういうことなのか。功を焦ったと言う事なのでしょうが、はっきりいって無責任でしょう。


■【ぬぐえぬ影 連続児童殺傷20年(上)】「命がけで来てんだよな」元少年A、直撃の文春記者に態度豹変 闇に消えたのは「モンスター」なのか
http://www.sankei.com/west/news/170529/wst1705290008-n1.html

 人目を避け、息をひそめるように暮らしていたのだろうか。その男性の姿を日中に見かけることは、同じ団地の住人でさえほとんどなかった。

 そりゃ普通に考えて人目を避けたくなるでしょうね。日本社会は前科者に対しては冷たい社会ですから。

 姿をくらますきっかけとなる出来事が、昨年1月にあった。週刊文春の記者から直撃取材を受けたのだ。

 そりゃ「文春の取材でいずれ自分の過去が周囲にばれるのでは」と思えば逃げ出したくもなるでしょう。それが何か悪いのか。

 27年6月に犠牲者遺族に無断で、「元少年A」という匿名で出版した手記「絶歌(ぜっか)」

 無断も何も了承を得る必要ないんですが。

 両親ですら会って話を聞きたいという希望がかなわない

 そりゃマスコミにあったって何のメリットもないんだから会わないでしょう。大体マスコミは何のために会いたいのか。つるし上げるためか。

 記者によると、加害男性に名前を確認したところ、「何のことか分からない」と答えていたが、途中から様子が一変した。
 「名刺も手紙もいらねえよ」「命がけで来てんだよな」
 脅しとも取れる言葉を発し、異変を感じて逃げる記者を約10分間、執拗(しつよう)に走って追いかけてきた。

 やれやれですね。社会に復帰しようとしてる人間をマスコミが執拗に追いかけ回せば「何のためにこんなことをする?」「俺をさらし者にしてつるし上げて、生活を破壊する気か?」という疑念や不信、反感を感じて怒りを爆発させるのは自然な話です。そうならないと文春記者が思ってたらその方がバカです。俺だってこの元少年の立場なら、マジギレして「たしかに俺は人を殺した!。やってはならないことをした。しかし少年院で罪は償ったし、今、社会に復帰しようとしてる!。あんたら俺の生活を破壊したいのか!。何のためにそうしたいんだ!。俺にあんたらどうして欲しいんだ!。死んで償えとでも言うのか!」と怒って怒鳴りつけ、場合に寄ったら殴りかかるくらいのことはすると思います。
 そもそも元少年はこうすごんでは見た物のそれ以上のことは何もしなかったわけです。やはり突然の文春記者来訪に怒りを抑えきれなかったモノの、本当に暴行などやらかせば「元少年を叩きたがってるであろう文春の思うつぼだ」という冷静さがあったのでしょうね。

記者は「(加害男性は)ポケットの中で何かを握る素振りを見せながら叫んでいた。更生できているのか疑問に感じた」と振り返る。

 自分から挑発しておきながらこの物言い。マスゴミとは何とも下劣な連中です。まともに相手できませんね。

「絶歌」の出版から3カ月ほど後、加害男性は「存在の耐えられない透明さ」と題したホームページを開設した。
 本人とみられる顔を隠した写真に、露悪趣味の塊のようなイラスト。自己顕示欲の発露そのもののHPには、連絡先としてアドレスが記されていた。

 HPをつくっただけでこの悪口雑言。産経の異常性には本当に反吐が出ます。

 取材申し込みや好奇心、あるいは糾弾…。さまざまな動機で送られたメールの中で、交流を求めて返信を受けた一人が作家の柴田大輔さん*3(38)だ。
 柴田さんは東京・六本木のバット襲撃事件で悪名をはせた半グレ集団*4関東連合*5」の元幹部。襲撃事件には関わっていないが、アウトローの世界で生きてきた人物

「俺とは違い、人は殺してないとは言え柴田のようなごろつきが社会復帰できたのに」つう思いがあるんでしょうかね。
 それはともかく、正直、少年に悪口する産経が「元ごろつき」柴田に好意的な理由がさっぱりわかりません。
 半グレ集団「関東連合」の元幹部、なんておよそまともな人間とは思えませんが。

《ビジネスホテルを転々としている》
《(マスコミが居場所を捜しており)落ち着かせてくれる気配がない》
《今の世の中にはレールから外れてしまうとどこにも戻れる隙間がない》
自らが起こした事件への反省には触れず、不幸を嘆くような言葉ばかり。

 やれやれですね。「反省」とは正直「冷静な精神状態」でないとしづらいことだと思います。
 「経済的に苦しければ」反省よりまず先に「俺も許されないことをしたがそれにしても社会が冷たい」という不満は出てくるでしょう。
 また信頼する相手でなければなかなか「反省の言葉」も口にしづらいでしょう。要するに元少年が柴田を信用してなかったんじゃないか、ということですが。
 元少年としては、「生活が苦しい」と発言して柴田がどう出てくるか、「経済支援的な事でも口にすれば少しは信用してもいい」と言う思いでそう言ったのかも知れない。
 つうかそう言う偉そうな事抜かす「元関東連合幹部」柴田は果たして関東連合時代のことを「反省してる」んですかね。

「事件と向き合っていない」と思わざるを得なかったという柴田さん。手記を出した出版社*6など周囲の大人の「無責任さ」も指摘した上で、こう危惧する。
 「追い詰められたら何をしでかすか分からない。もしかするとモンスターを野放しにしてしまったのかもしれない」

 おいおいですね。
 本当にこんなことを柴田が言ったのなら無茶苦茶きわまりないですね。
 この程度のことで元少年が無反省と言えるか疑問ですが、仮に無反省だとしてそれが何でモンスターだの「追い詰められたら何をするか分からない」だのになるのか。柴田が在籍していた半グレ集団「関東連合」のほうがよほど「治安的な意味」でモンスターだと思いますが。
 いやそもそもたいていの人間は「追い詰められれば何をするか分からない」でしょう。たいていの人はそんなに立派な生きものじゃない。

ホームページも閉鎖され、その消息は杳(よう)として知れない。

 まあホームページをつくってもあまりいいことがなかったから閉鎖しただけでしょう。ホームページの製作は義務でも何でもない。「杳(よう)として知れない」て別に世間に消息を知らせる必要もありませんのでね。「便りがないのがよい便り(何か悪い事があれば便りが来るだろうからと言う事)」て言葉がありますが消息が分からないつう事こそが元少年が社会復帰したことの証拠だと思いたいところです。


■【ぬぐえぬ影 連続児童殺傷20年(中)】「矯正教育は失敗」医療少年院の疑似家族「祖父」が吐露 背信の「絶歌」…贖罪よりも自己救済を優先
http://www.sankei.com/west/news/170529/wst1705290009-n1.html
 ぶっちゃけ「はあ?」ですね。
 「矯正教育は失敗」と見るのは関東医療少年院東京都府中市)の元院長、杉本研士さん(77)とやらの勝手ですがそれは彼のただの個人的感想にすぎません。つうかそう言う立場の人間が安易に失敗とか抜かしていいのか。無責任じゃないのか。

 加害男性はこのころ、「しなびた野菜のように」(関係者)憔悴(しょうすい)しきっていた。やせこけ、誰とも目を合わせようとしない。罪の意識からではない。死刑になることを望み、それが果たせなかったからだ。

 そう言う異常な価値観の少年が「生きることに価値を見いだした」のならそれが「矯正教育の成果かどうかはともかく」それだけで「良かった」と俺なんか思いますけどねえ。

「被害者や遺族を事件で苦しめた上に、さらに本を出して苦痛を与える権利などあるはずがない。これは精神に対する傷害罪です」

 おいおいですね。いやなら、読まなきゃいいでしょうに。
1)明らかな事実誤認
2)明らかな被害者や遺族への誹謗
でもない限り、こうした遺族の感想は単なる感情論にすぎません。

加害男性は巻末で、被害者の家族に向けて無断での出版や事件をわびた上で、こう吐露した。
《僕にはこの本を書く以外に、もう自分の生を掴(つか)み取る手段がありませんでした》

 というのなら俺なんか彼に同情しますけどねえ。彼の言う「生をつかみ取る手段」つうのが
1)この本を書かなければ精神的に前に進めない、つう精神的な意味か
2)経済的に困窮していてこうしたことでもしないと生活が成り立たない、つう経済的な意味かはともかく。

 世間は「更生していない」と受け止め、「酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)」の不気味な影を感じた。

 俺は別に「更生してない」とは思いませんし、ましてや危険だなんて少しも思いませんが。


■【ぬぐえぬ影 連続児童殺傷20年(下)】「誰でもいい」不可解な殺人願望、元少年Aの影響色濃く…矯正教育など社会で情報共有を 
http://www.sankei.com/west/news/170530/wst1705300006-n1.html
 社会で必要な情報共有はすべきでしょう。
 しかしそれは「少年法の少年保護規定を無視して実名報道したりすることとは全く違う」と言いたいですね。

酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)くん32歳の誕生日おめでとう♪》
 平成26年の夏、神戸連続児童殺傷事件の加害男性(34)の誕生日を祝うメッセージが突然、ツイッターに書き込まれた。この人物は、5カ月ほどたった12月7日には「ついにやった」という謎の書き込みを残している。
 何を意味していたのか。
 この日、名古屋市のアパート一室を訪ねた女性=当時(77)=が殺害された。翌年1月末、殺人容疑で逮捕されたこの部屋に住む名古屋大の元女子学生(21)=退学=がツイッターの発言主だった。強い殺人願望を抱き、高校時代には同級生らに劇物の硫酸タリウムを飲ませ殺害を図っていた。

 こんなんは別に元少年のせいでも何でもない。この女子大生は別に元少年の犯罪が無くても殺人に至っていたでしょう。

 こうした事件には共通する「心」の問題がある。広汎性発達障害だ。

 まあそうした障碍があるならその障碍について適切な対応をする必要がある。「障碍があるから悪くない」とは言いませんが、そういう障碍の持ち主をただ罵倒し非難しても何もどうにもなりません。

 27年4月、月刊「文芸春秋」に、加害男性を医療少年院送致とした神戸家裁の決定文全文が掲載された。非公開の少年審判で言い渡され、生育歴なども詳細に記された決定文を提供したのは、裁判長だった元判事の井垣康弘*7弁護士(77)。「事件の背景を広く共有しなければならない」という思いからだった。

 無茶苦茶ですね。そんなことをすることが「井垣弁護士の売名と金儲け」「文春の金儲け」以外に何の役に立ったのか。
 精神障害に知識があるわけでも何でもない一般人がそんなモン読んでも何も分からない。いやそもそも決定文だけ読んで何かわかるのか?
 仮にそうした決定文を広く議論することが必要だとしても、それは「センセーショナリズムからは離れた冷静な場」で専門家がやればいいことです。

 井垣弁護士には、所属する大阪弁護士会から業務停止3カ月の懲戒処分が下された。

 まあこの程度では弁護士資格剥奪つうわけにもいかないのでしょうがこの種のバカは「3ヶ月の業務停止」では全く懲りないわけです。「俺のやったことは間違ってない」と産経相手に放言するんだからバカにつける薬はないと言うべきでしょうか。この井垣某は俺からすれば「橋下、稲田、岡村勲」等と同類の自分勝手ではた迷惑なアホ弁護士です。

 20年前、土師(はせ)淳君=当時(11)=の遺体の一部が発見された中学校で、木の枝にカラスの頭部が刺さっていたのだ。後に頭部は人為的に切断されたのではないことが判明したが、誰がどんな目的で枝に刺したのかは今も明らかにされていない。

 今のところ犯罪の兆候でも何でもないようなので、どうでもいいことですね。


■【改正個人情報保護法日本新聞協会が「改正個人情報保護法の全面施行にあたっての声明」発表
http://www.sankei.com/affairs/news/170530/afr1705300010-n1.html

 人種や信条、社会的身分*8、病歴*9、犯罪の経歴、犯罪被害に遭った事実*10などで不当な差別、偏見などが生じないよう、取り扱いに特に配慮を必要とする「要配慮個人情報」が新たに規定された。

 そんな法改正があったとは無知にして知りませんでしたが「犯罪の経歴で不当な差別、偏見などが生じないよう、取り扱いに特に配慮を必要とする「要配慮個人情報」が新たに規定された」つうのは大変いい事じゃないかと思いますね。
 コレでマスゴミが「犯罪歴のある元少年を追いかけ回すような醜態」が少しでも減ればいいと思います。

 報道機関は、真実を発見し、不正を明らかにし、社会が共有すべき情報を伝える公共的使命を負っている。そして、匿名ではなく実名による報道によってこそ、事実の重みを社会に伝え、当事者の苦しみや怒りを社会で共有し、再発防止や事件・事故の風化を防ぐことにつなげることができるのである。

 いつもながら「黙れ!、マスゴミ」「くたばれ、マスゴミ!」ですね。
 「お前らは浅野健一『犯罪報道の犯罪』(講談社文庫)を読んだことがあるのか!」と説教したい。
 「警察などがマスコミに実名を提供する」のは裏取り取材のため「まあいい」としましょう。
 しかし実名報道なんてモンは別に必要ない。
 むしろ「浅野氏が危惧する『犯罪報道の犯罪(冤罪者を犯罪者扱いする報道をし甚大な被害を与える)』のような報道被害の恐怖」を考えたら浅野氏が主張するように当事者が希望しない限り「原則匿名報道」であるべきでしょう。
 何を根拠に実名でなければ「事実の重みを社会に伝え、当事者の苦しみや怒りを社会で共有し、再発防止や事件・事故の風化を防ぐことにつなげることができない」と思うのか。勝手な思い込みも大概にしたらどうなのか。問題は「その記事の内容に説得力や信頼性があるかどうか」でしょう。それは実名でなければ不可能だとは俺は思いません。
 プライバシー保護を考えれば「公人の権力犯罪(収賄など)」など一部例外以外は、原則匿名とすべきではないか。
 しかも浅野氏も批判してることですがこんな事抜かしながら「神奈川県警の日本共産党幹部宅盗聴事件」など「実名出すと、実名出された側(例:盗聴犯罪者の神奈川県警公安部)の反撃でヤバイことになりかねない場合」は実名報道しないで逃げてるのだから「ふざけんな!、マスゴミ」「これだから、マスゴミは!」です。
 この日本新聞協会の声明で呆れるのは「個人情報保護法改正で取材に支障が出たら困る(行政や民間企業などにはそういうことのないようにしてほしい)」つう話しか出てこないことです。マスゴミの取材によってプライバシーを侵害されてる人間への配慮が全く見られない。いつもながらマスゴミには心底呆れます。そういう態度が世間にどう見られるか少しは考えた方がいい。俺みたいに怒りを覚える人間は他にもいると思います。


■【改正個人情報保護法】報道機関は適用対象外も情報非開示後絶たず、周知不十分 「報道の自由が優越」
http://www.sankei.com/affairs/news/170530/afr1705300012-n1.html
 個人情報保護を口実にした行政や企業の不祥事隠しがないとは言いません。あるいは個人情報保護法についての誤解もあるかも知れない。
 しかし一方で「マスゴミにプライバシー侵害されたくない、マスゴミはゴミ野郎だ」「個人情報保護法マスゴミをシャットアウトできるなら大変いいことだ」つう一般人の冷たい目があるかも知れない(つうか確実にあると思いますが)、つうことをマスゴミは少しは理解したらどうなのか。
 辻元氏相手のデマ記事など酷い記事が絶えない産経相手にはそういう「マスゴミの産経はお断り」「デマ記事の産経はお断り」「個人情報保護法のお陰で産経が取材をあきらめて帰ってくれるのなら大変ありがたい」つう人は多いかと思います。

 新潟大法学部の鈴木正朝教授(情報法)は「事象を後で検証する際、報道機関などは事実関係について確認する必要があるが、それには行政機関の協力が必要となる。情報を開示することと実名で報道するのは別のことだ。個人情報保護法が、憲法で保障された報道の自由よりも優越することはない」と話している。

 「情報を開示することと実名報道は別だ」というのは建前上はそうですが実際問題マスゴミが匿名報道などほとんどしない現状ではきれい事でしかありません。
 「情報開示したら実名報道されかねない」以上、「絶対に実名報道しません」という一筆でもマスゴミからとらない限り、「実名報道して欲しくないケース(被害者のプライバシー保護など)」では恐ろしくてとても情報開示なんかできないでしょう。
 「個人情報保護法が、憲法で保障された報道の自由よりも優越することはない」つうのも私見では無茶苦茶な話で「個人情報保護法」の根拠となってる「個人情報保護権」は憲法上の権利ですから、当然に「報道の自由>個人情報保護」ではないと俺は思います。
 「個人情報保護を理由にマスコミへの情報開示を拒否しても」それが法的に不当な拒否かどうかはケースバイケースでしかないでしょう。まあ実際には「不祥事隠し」など、不当なケースが多いかも知れませんが少なくとも論理的には「常に開示拒否は違法不当」とは言えないと思います。


■【神戸連続児童殺傷20年】14、15歳の逆送はわずか17人 殺人、傷害致死でも1割に満たず…改正少年法施行後の15年
http://www.sankei.com/west/news/170528/wst1705280014-n1.html
 産経らしいアホ記事です。そもそも逆送することは義務でも正義でもありませんのでねえ。
 逆送して刑事裁判で刑務所なら適正な裁きで、家庭裁判所で少年院なら不適正な裁きてことでもないでしょう。しかしこうなると産経みたいな誤った認識を糺すためにも「少年のプライバシーに配慮した上でのこと」ですが、テレビなどによる少年院の日常生活の広報とか必要なんですかね。


■成田空港反対闘争、煽って逃げた社会党 テロ集団を育てたといっても過言ではない
http://www.sankei.com/premium/news/170528/prm1705280004-n1.html

 数々のテロや内ゲバ事件を繰り返してきた革労協社会党の青年組織、日本社会主義青年同盟社青同)の分派「解放派」を名乗ってきた。社会党が育てたテロ集団と言っても過言ではない。

 明らかに過言でしょう。いや過言と言うより旧社会党(現社民党)に対する名誉毀損、誹謗中傷ですね。何で「社会党出身だ」なんてことで、社会党を出てった人間が出た後にやらかしたことまで、責任問われなければいけないのか。
 「日本会議生長の家出身者が多くいること」を理由に生長の家が非難されたら「今の我々とは関係ない。彼らは今は生長の家を辞めてる」と生長の家が反論声明出しましたが、まあそれと話は同じでしょう。
 そしてその理屈だと「刀剣友の会は、救う会が育てた」「救う会や家族会、産経が無責任に田中均氏を非難したことは刀剣友の会のテロを助長した」といってもいいでしょうがそう言ったら産経はマジギレするでしょうね。
 まあ社会党成田闘争へのコミットの仕方の是非は「その他の党(与党自民党、当時の野党各党(公明、民社、共産、社民連など))のコミットの仕方」などとセットでもちろん議論されて構わないし、その場合、社会党批判があっても構わないわけですが、産経のようにただ社会党を誹謗するのは話になりません。

*1:別に有識者(この場合ケナタッチ氏)の批判を政府批判として使うことも、内部告発(この場合、前川前文科事務次官)を政府批判に使うことも「虎の威を借る」と批判されることではありません。むしろ「トランプと俺は仲良しだ」と自慢したがる安倍の方が「虎の威を借る」ではないのか。まあトランプなんか威を借りて意味があるのか疑問ですが。

*2:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*3:著書『聖域:関東連合の金脈とVIPコネクション』(2016年、宝島社)

*4:暴力団対策法」が適用される暴力団ではないが暴力団的活動をする集団のこと。暴力団に詳しいジャーナリスト・溝口敦の命名とされている。

*5:溝口敦によれば、2012年に発生した「六本木クラブ襲撃事件」の結果、警察の厳しい追及を受け、現在は壊滅状態とみられる。

*6:太田出版のこと

*7:著書『少年裁判官ノオト』(2006年、日本評論社

*8:たとえば被差別部落差別なんかが考えられます。

*9:エイズとかハンセン病砂の器)とかまあ色々あるのでしょう。

*10:「犯罪被害で不当な差別」とはセカンドレイプという奴ですね。産経が犯罪被害者相手に時々やることです。最近発覚した「安倍の子分・山口敬之のレイプ疑惑」でも産経は告発者相手にそうした差別をやらかす恐れがあります。