今日の産経ニュースほか(6/5分)(追記・訂正あり)

■ちきゅう座『今の日本は、世界の良識に反人権・反国際協調の国と映っている』(澤藤統一郎)
http://chikyuza.net/archives/73248
 まあそりゃそうでしょう。
1)共謀罪に懸念を表明した国連特別報告者に悪口雑言
2)日韓合意に苦言を呈した国連拷問禁止委員会勧告に悪口雑言
3)南京事件資料を記憶遺産登録したユネスコに悪口雑言
4)森友疑惑、加計疑惑についてまともに釈明しない
なんてことを政府高官(菅官房長官など)、自民党幹部(二階幹事長など)がやってればそう思われて当然です。


沖縄タイムス『韓国人の反日感情を理由に、「共謀罪」廃案に反対 沖縄・豊見城市議』
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/100605
 意味がわからないですね。共産党が比較的強い沖縄でここまで変な極右市議がいるのかと思うと絶句ですね。まあ沖縄タイムスもそう言うことで記事にしたんでしょうけど。


【ここから産経です】
■【百田尚樹氏講演会中止問題】「百田尚樹という、自分たちが気に入らない人物に話をさせないことが目的」「言論弾圧だ」百田氏見解語る 
http://www.sankei.com/politics/news/170605/plt1706050032-n1.html
 「沖縄の地元新聞を潰したい」という言論弾圧暴言を吐いた奴がよくもこんなことが言えたモンです。
 かつ百田が批判されてるのは「沖縄の地元新聞を潰したい」「南京事件は連合国の捏造(明らかなデマ)」などの酷い暴言であって「政治的意見がどうこう」なんて高尚な話では全くありません。
 「百田氏のような暴言やデマを放言する人間を呼ぶことにどんな意義があるのですか?」と批判され、大学祭実行委員会が呼ばないことにしたと言うだけの話です。


■【百田尚樹氏講演会中止問題】民進で“内ゲバ” 原口一博衆院議員が「特定の議員が介入」とツイートに有田芳生参院議員が「私が介入したというのか」
http://www.sankei.com/politics/news/170605/plt1706050003-n1.html
 百田なんぞ擁護するとは原口(鳩山、菅内閣総務相)も本当にどうしようもないバカです。


■【百田尚樹氏講演会中止問題】有田芳生参院議員、講演中止関与「まったくありません」 原口一博総務相「有田さんは念頭になかった」
http://www.sankei.com/premium/news/170605/prm1706050009-n1.html
 「ならば誰を念頭に置いてたのか?」と聞かない産経にも、「有田氏ではなく、この人を念頭に置いていた」とも言わない原口にも呆れます。
 有田氏が

産経
 いかなる根拠で「ある議員」とは自らのことだと思ったのか
有田氏
 (ボーガス注:ネット上などで)この問題でデマに基づいて名前をあげられてきたのは私だけだから

というように、実際には原口は、有田氏を念頭に置いていたが、有田氏が激しく反発、民進党からも原口支持などほとんどいない事に慌てた原口が醜い言い訳をしてるだけでしょう。


受動喫煙防止強化 今国会の法案成立断念 政府、飲食店線引きで自民と折り合えず先送り
http://www.sankei.com/politics/news/170605/plt1706050039-n1.html
 是非はともかく安倍がこの問題でやる気があれば、共謀罪特定秘密保護法などのように「塩崎厚労相を支持して」どんな手を使ってでも党内反対派とやらを黙らせるでしょう。
 一方この一件からは「反対意見が党内から表向きでない話」もどれほど安倍が積極的に支持されてるか怪しいことが分かります。


安倍晋三首相、中国の「一帯一路」協力に透明性、公正性などが“条件”
http://www.sankei.com/politics/news/170605/plt1706050041-n1.html
1)アメリカが参加表明したら参加する
2)その時は「私の考えてる条件が満たされたから参加する。米国も参加してるから問題はない」と主張
という前提での言動でしょうね。


■「琉球新報が本気出した!」 日曜コラムの陣容にネットがざわつく
http://www.sankei.com/politics/news/170605/plt1706050004-n1.html

 琉球新報が出した社告によると、「日曜の風」のメンバーは、第1日曜が大阪国際大学准教授で全日本おばちゃん党代表代行*1の谷口真由美さん*2。第2日曜が精神科医立教大学教授の香山リカさん*3。そして、第3日曜が同志社大学大学院教授の浜矩子さん*4で、第4日曜が作家の室井佑月さん*5−となっている。

 「琉球新報のスタンス」でわかるでしょうが、無論全員安倍批判派ですが、「本気」も何も琉球新報が依頼すれば、「琉球新報の記事の方向に賛同できない」「多忙のため応じられない」とか特別な理由でもない限り普通断る理由もないんじゃないですかね。

「すごい…ここまで煮詰めたメンバーだと、ターゲット(購読層)は推して知るべしですなw」とのツイートも出ている。

 まあくだらないネトウヨツィートですね。琉球新報が「米軍基地問題」などで安倍に批判的なのは昨日今日始まったことじゃないし、ここに出てくる面子は東京のテレビやラジオ、雑誌などでも目にする人々です。「脚注で指摘しました」が、「岩波書店講談社集英社小学館文藝春秋」などといった大手出版社から著書も出している。
 つまりそれほどマイナーでもない。
 たとえばウィキペディアに寄れば

■谷口氏
サンデーモーニング(TBS)コメンテーター。なおタレントとしては、サンデーモーニング司会を務める関口宏の芸能事務所・三桂に所属している。
■香山氏
香山リカのココロの美容液(NHKラジオ第1放送、毎週金曜日午後9:30-9:55)MC
■室井氏
バラいろダンディ東京メトロポリタンテレビジョン)水曜レギュラー
ひるおび!(TBS)木曜レギュラー
大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)金曜レギュラー

です。別に「煮詰まってもいない」。まあネトウヨは「室井や谷口とつきあいがある大竹まこと関口宏反日だ」といいかねませんが。

*1:代表がいるわけではなく代表代行が事実上の代表。まあ「自分が代表だとふんぞり返ってはいけない」つう自戒の意味でしょうか。

*2:著書『リプロダクティブ・ライツとリプロダクティブ・ヘルス』(2007年、信山社)、『日本国憲法 大阪おばちゃん語訳』(2014年、文藝春秋)、『お笑い自民党改憲案』(共著、2017年、金曜日)など

*3:著書『10代のうちに考えておくこと』(2005年、岩波ジュニア新書)、『「悩み」の正体』(2007年、岩波新書)、『しがみつかない生き方』(2009年、幻冬舎新書)、『母親はなぜ生きづらいか』(2010年、講談社現代新書)、『気にしない技術』(2011年、PHP新書)、『新型出生前診断と「命の選択」』(2013年、祥伝社新書)、『ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか』(2014年、朝日新書)、『劣化する日本人』(2014年、ベスト新書)、『がちナショナリズム:「愛国者」たちの不安の正体』(2015年、ちくま新書)、『女は男をどう見抜くのか』(2015年、集英社文庫)、『リベラルですが、何か?』(2016年、イースト新書)、『50オトコはなぜ劣化したのか』(2016年、小学館新書)、『さよなら、母娘ストレス』(2017年、新潮文庫)など

*4:著書『グローバル恐慌』(2009年、岩波新書)、『中国経済 あやうい本質』(2012年、集英社新書)、『地球経済のまわり方』(2014年、ちくまプリマー新書)、『国民なき経済成長:脱・アホノミクスのすすめ』(2015年、角川新書)、『アホノミクス完全崩壊に備えよ』(2016年、角川新書)、『どアホノミクスの断末魔』(2017年、角川新書)、『世界経済の「大激転」:混迷の時代をどう生き抜くか』(2017年、PHPビジネス新書)など

*5:著書『血(あか)い花』、『作家の花道』(集英社文庫)、『子作り爆裂伝』、『ママの神様』(講談社文庫)、『熱帯植物園』(新潮文庫)など