今日の産経ニュース(6/12分)(追記・訂正あり)

■【百田尚樹独占手記】私を「差別扇動者」とレッテル貼りした人たちへ
http://www.sankei.com/premium/news/170612/prm1706120005-n1.html

 中でも一番驚いたのは、以下の要求です。
百田尚樹氏講演会『現代社会におけるマスコミのあり方*1』に関しては、百田氏が絶対に差別を行なわない事を誓約したうえで、講演会冒頭でいままでの差別扇動を撤回し今後準公人として人種差別撤廃条約の精神を順守し差別を行なわない旨を宣言する等の、特別の差別防止措置の徹底を求めます。同時にこの条件が満たされない場合、講演会を無期限延期あるいは中止にしてください」

 百田とは別の意味で驚きました。
 「百田が差別発言を講演においてしないと約束し、過去の差別暴言を謝罪するなら、それを評価し、講演に反対しないが、その約束ができないならとても講演には賛成できない」とは随分と寛大な態度です。
 百田批判派が
1)本気で百田がこの約束を守る可能性があると思っていたのか
2)どんな要求をしても百田が無視して居直るであろうことを予測した上で「百田が反省すれば講演には反対しない」という考えを示すために、こう要求したのかはともかく非常に寛大な態度と言えるでしょう。
 そしてこの寛大な態度に対して百田が「俺は差別暴言なんて過去にやってないから謝罪しないし、講演で差別暴言しないと約束もできない」と居直ったことで「なら反対するしかない」つう話になったわけです。百田の自業自得と言っていいでしょう。
 

■橋爪遼容疑者の出演作「たたら侍」上映再開へ
http://www.sankei.com/entertainments/news/170612/ent1706120013-n1.html

 覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで警視庁に逮捕された俳優、橋爪遼容疑者(30)が出演していたため、全国で上映を終了していた映画「たたら侍」の製作委員会は12日、橋爪容疑者の出演部分を削除した再編集版を17日以降、一部の劇場で上映すると発表した。

 「橋爪容疑者の出演部分がある限り上映しない」といわれればこうする他はないとは思いますが、率直に言って橋爪容疑者に対して失礼な行為ではあるでしょう。そもそも「彼の出演部分がある状態」で映画上映したからといってそれは別に「彼の犯罪を擁護してること」にはならないと思いますが。


■中国の汪洋*2副首相「関係上向きの動き」 榊原定征*3経団連会長らと会談
http://www.sankei.com/world/news/170612/wor1706120030-n1.html

 経団連榊原定征会長ら訪中団は12日、北京の中南海で汪洋副首相と会談した。汪氏は中国が推進する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」に関して、「安倍(晋三)首相から協力したいとの意思表明をいただいた」と歓迎した上で、「両国関係の上向きの動きであり、これを強化し大きく発展させたい」と述べた。
(中略)
 汪氏は5月に北京で開かれた「一帯一路」関連のフォーラムに自民党二階俊博*4幹事長や榊原氏が参加したことなどを評価。

 産経にとっては絶対に認めたくない汪副首相発言「安倍(晋三)首相から協力したいとの意思表明をいただいた」でしょうがこれが客観的事実の訳です。

 一方、望月義夫*5自民党幹事長代理は、トランプ米大統領地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」の離脱を表明したことを受けて「中国が環境問題において世界をリードする国になると確信している」と持ち上げた。

 望月発言は産経にとっては不快千万なのでしょう。

*1:タイトルからして百田が敵視する「沖縄の地方紙」「朝日新聞」などへの誹謗中傷が飛び出すであろうことが十分予想できます。そもそも知性も品格もない百田ごときに「メディアをまともに論じる能力」などあるわけもなかろうに大学祭実行委員会も実に馬鹿な事を考えたモンです。まあ、中止しただけまだマシですが。

*2:重慶市党委員会書記、広東省党委員会書記などを経て副首相

*3:東レ相談役最高顧問

*4:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*5:森内閣外務大臣政務官小泉内閣環境大臣政務官、第一次安倍内閣国交副大臣、第三次安倍内閣環境相など歴任