「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(6/23分:「天を回せ」&北朝鮮最新ニュースの巻、その他色々)(追記・訂正あり)

■産経【北朝鮮情勢】北、朝鮮学校無償化判決を評価 「不当性を認定」
http://www.sankei.com/world/news/170805/wor1708050046-n1.html
 こうした北朝鮮の政治的アピールに答え無償化除外という無法をやめることが日朝交渉を促進し、「拉致を含む日朝間の懸案問題*1」の解決に役立つと思います*2が愚かな家族会がそうした認識になる事はないのでしょう。もはや俺は「馬鹿の集まり・家族会」には何一つ期待していません。


朝日新聞朝鮮学校補助、16都府県が停止 北朝鮮問題や国通知で』
http://www.asahi.com/articles/ASK7H124QK7GUTIL068.html
 正直、こうした無法な「行政の違法、不当な差別行為」には一日本人として怒りと悲しみ、在日朝鮮人の方々への申し訳ない気持ちがこみ上げてきますが、朝日のような主要メディアがこうした批判的記事を書いていることはせめてもの救いでしょう。


時事通信朝鮮学校無償化に反発=地裁判決で拉致被害者家族ら』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072800907&g=prk
 予想の範囲内ですがいつもながらアホの集団家族会です(とはいえ記事に名前が出てくるのは家族会メンバーとしては増元だけであり、全ての家族会メンバーが無償化に反対の訳ではなく「単に声のでかい増元らに引きずられてる」「救う会に引きずられてる」つう面が大きいでしょうけど。「無償化した方がいい」という人間はいないとしても「そんなんどうでもいい、拉致に関係ない」つう人間は家族会にいるのではないか)。
 「無償化除外すると拉致が解決するの?」「むしろ無償化して北朝鮮との関係を良くして外交交渉すべきじゃないの?」ですね。
 いや無償化ってのはあくまでも「民族教育は大事」「差別反対、法の下の平等(他の外国人学校は無償化対象なので)」云々て話で「北朝鮮との関係を良くする」つうのは本筋じゃないですけど。
 まあ家族会がこういう馬鹿な事ばかり言うんじゃ何年経とうと拉致は解決しませんね。
 「太陽政策支持の俺」は「小泉訪朝のような外交交渉に積極的にでない限りどうにもならないが今の日本じゃできないだろう」ということで拉致が解決するとはもはや思ってない。家族会は見捨ててます。どうせ高齢化で家族会主要メンバーが全員死ぬことでしか解決しないと(まあアラフォーの俺より若いであろう横田拓也だの飯塚耕一郎だのは俺よりも長生きするでしょうけど)。まあ今現在も「拉致がどんどん風化して日本人に忘れ去られていく」つう形で「ある意味既に解決している」とも言えますけど。
 正直「家族会の連中は早く全員死ねばいいのに。そうすりゃ拉致は解決だよ。騒ぐ奴いないから」位の憎悪を俺は家族会に覚えてます。


■朝鮮新報『“朝鮮学校を分け隔てて扱うな”/各紙、大阪地裁の判決を支持する社説』
http://chosonsinbo.com/jp/2017/07/20170731khj-2/

 7月28日に出された無償化を巡る大阪地裁の判決を受けて、全国紙、地方紙を含め、新聞各紙が判決を支持する社説を掲載している。
 朝日新聞は30日付の社説で「日本で学ぶ全ての生徒に公平に教育の機会を与える、という制度の原点に立った判決だ」とし、広島地裁の判決と比べて「より丁寧な裁判で導いた結論」と大阪地裁の判決を支持した。国は司法の判断を重く受け止め、大阪朝高に対し就学支援金を「速やかに支給すべき」だとした。
 また、信濃毎日新聞(長野県)は31日付の「不当な排除 厳しく批判」と題する社説で「生徒が責められる理由は何もない。朝鮮学校を分け隔てて扱うことは、排外的な主張や差別を助長することにもつながる」、「政府は高校無償化制度の運用を改めるべき」だとし、国の処分を厳しく批判した。
 他にも、沖縄タイムス(7月30日付、「『政治介入』への警鐘だ」)、神戸新聞(30日付、「共生社会を大切にしたい」)、高知新聞(31日付、「教育の機会均等にかなう」)などが社説でこの判決を取り上げ、無償化制度の在り方を見直すべきだと主張している。

 全く同感なので紹介しました。


■産経【主張】朝鮮学校訴訟 総連の影響なぜ軽視する
http://www.sankei.com/column/news/170731/clm1707310002-n1.html
 まったく「そんな事が差別を正当化する理由になるか、ボケ!」ですね。


■ちきゅう座『大阪地裁、朝鮮学校への差別行政を糺す!』澤藤統一郎
http://chikyuza.net/archives/75057
誰かの妄想・はてなブログ
朝鮮学校無償化除外に関する大阪地裁判決に関する雑感
http://scopedog.hatenablog.com/entry/20170730/1501348113
朝鮮学校排除を認めた広島地裁判決はどこがおかしいか
http://scopedog.hatenablog.com/entry/20170801/1501508858
朝鮮新報
■〈大阪無償化裁判〉朝鮮学園が全面勝訴/歓喜の叫び、差別是正への新たな出発点に
http://chosonsinbo.com/jp/2017/07/il-1220/
■〈大阪無償化裁判〉“団結が正義の勝利を呼びこんだ”/朝大生たちの喜びの声
http://chosonsinbo.com/jp/2017/07/il-1221/
■民族教育は法的保護に値する権利であることが証明/大阪朝鮮学園声明
http://chosonsinbo.com/jp/2017/07/il-1219/
 もちろん他の地裁では不当判決が出ていますし、この判決に安倍政権は控訴するでしょうし、高裁、最高裁がどういう判断を下すかわからないので油断はできない。しかし大阪地裁がまともな判決を下したことを素直に喜びたいと思います。
 正直、最近、菅元首相敗訴、吉見義明氏敗訴など不当な判決が多いので「どうせまた敗訴だろう」とネガティブになっていたので嬉しいですね。
 ちなみにid:noharra先生はこの判決についてどう思いますか?。「別に」とエリカ様発言ですか?


■産経『朝鮮学校無償化訴訟で国側が控訴 大阪、朝鮮学校勝訴に不服』
http://www.sankei.com/affairs/news/170810/afr1708100038-n1.html
 予想の範囲内ですけど本当にふざけた差別行為を正当化するのも大概にしてほしいですね。


■産経【北ミサイル】島根、広島、高知、愛媛の4県にPAC3配置へ 北朝鮮の通過予告受け
http://www.sankei.com/politics/news/170811/plt1708110018-n1.html
 「北朝鮮が予告したから置く」てのが噴飯モノですね。
 「あんたら、横田めぐみさん死亡発表とか疑ってたのと違うのか?。何で今回は信用するの?」ですね。


■産経『「解決しないと日本は前に進まない」 市川さん、増元さん拉致から39年、家族が訴え』
http://www.sankei.com/world/news/170811/wor1708110041-n1.html
 増元は前に進めないのかも知れませんが日本は勿論前に進めます。思い上がるのも大概にして欲しいですね。


讀賣新聞円高進行、アジア株下落…北朝鮮情勢緊迫化で』
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20170811-OYT1T50077.html
 ということで経済的意味でも朝鮮有事は日本にとってメリットがありません。
 荒木和博、西岡力島田洋一櫻井よしこら日本ウヨには「朝鮮有事を貴方らが扇動すると、円高と株価安でアベノミクスに悪影響なんですが?。あんたら安倍シンパじゃないの?」と聞きたいところです。


■産経【北ミサイル】豪首相「米が北攻撃なら支援」の方針明かすhttp://www.sankei.com/world/news/170811/wor1708110034-n1.html
 「リスキー過ぎて米国が北朝鮮攻撃するわけがない」「仮に北朝鮮攻撃する場合でも北朝鮮の隣国の韓国や日本ならともかく遠く離れた豪州に協力なんか求めてこない」と言う意味でそんな事は起こりえないとたかをくくった上でのトランプへの媚びへつらいだとは思いますがターンブル発言が非常識すぎて話になりません。


■産経【主張】山の日 臆病も勇気のうちである
http://www.sankei.com/column/news/170811/clm1708110002-n1.html

 司馬遼太郎歴史小説『夏草の賦(ふ)*3』には、「臆病者こそ智者(ちしゃ)の証拠」「智恵がある者でなければ臆病にならない」といった言葉が出てくる。格言にも「大勇は怯(きょう)なるがごとし*4」とあり、真の勇者は(みだりに人と争わないから)臆病に見えると教えている。

 要するに「山をなめるな(滑落や雪崩の危険性)」「撤退するのも勇気だ」つう話です。
 しかし、例えば

北朝鮮相手には「臆病も勇気のうち(無謀な勇気を発動しないことのほうがむしろ勇気がいる)」とはせず「北朝鮮なんかになめられてたまるか」「何が交渉路線だ」という

あるいは

アメリカ相手の無謀なあの戦争を「ハルノートを受諾すればよかった」などとは言わず詭弁で美化する

産経にはいつもながら呆れます。
 ちなみに『夏草の賦』は次のようなあらすじです。

■夏草の賦(ウィキペ参照)
 長曾我部元親は、織田家家臣・明智光秀の家老・斎藤利三の妹菜々を娶る。元親は、菜々の縁もあって織田信長と誼を結び、権謀術数の限りを尽くして土佐の征服、そして四国の征服を推し進める。
 ところが、武田氏(信長によって滅亡)、本願寺(信長に降伏)といった難敵の脅威が去るや否や懐柔策から一転、信長は長曾我部家に対して強硬な姿勢に出る。家老・斎藤利三の妹菜々との関係もあって元親と信長との取次役を担っていた明智光秀の奔走も虚しく両家の仲は決裂し、元親により阿波を追い出された三好笑巌(三好康長)を先鋒とする数万の四国平定軍が編成された。二つの勢力が激突するかと思われたそのとき、明智光秀によって本能寺の変が勃発*5し、信長は道半ばで倒れる。
 窮地を逃れた元親だが明智光秀羽柴秀吉によって討たれ、さらに秀吉は柴田勝家を滅ぼして信長の後継者の地位を固めると、かつて信長がそうしようとしたように、元親を屈服させるべく大軍を送り込む。 再び存亡の危機に立たされた元親は徹底抗戦で玉砕する道を選ぶが、刃折れ矢尽き、ついに家臣の説得に応じて秀吉の軍門に降る。 彼が半生をかけて征服した領土は土佐一国を除いて召し上げられた。
 その後、元親は秀吉から九州征伐の先陣を命じられる。 しかし功にはやる軍監(事実上の大将)仙石秀久*6は、本軍の到着まで守勢に徹せよ、という秀吉の命を無視し、島津家久率いる屈強な薩摩勢の大軍に寡兵をもって正面衝突するという愚を犯す。 早々と戦場から逃亡した秀久に取り残され、島津軍の壮絶な攻撃にさらされた四国勢は奮戦むなしく元親の嫡子である弥三郎信親が討死、元親は危うく落ちのびる。
 最も期待をかけていた嫡男・信親の死、それに追い討ちをかけるように訪れた愛妻・菜々の死によって元親は往年の覇気を完全に失ってしまう。 そして、彼が生きる気概を無くしたことは、長曾我部家そのものが指針を失うことをも意味していた。 迷妄状態の元親によって跡継ぎに定められた盛親*7は元親の死後、関ヶ原の戦いで西軍につくという判断ミスを犯したこともあり、*8徳川幕府により改易される。やがて大坂の陣での「豊臣側に参戦した盛親の処刑」をもって長曾我部家は滅亡する。
■主な登場人物
・長曾我部元親
  自らを「臆病者」と呼ぶ謀略家にして稀代の戦上手。

■谷忠澄(ウィキペ参照)
 長曾我部氏の家臣。忠澄は前線の阿波一宮城(徳島市一宮町)を守って奮戦した。しかし、最終的には開城を決意。一宮城落城後、忠澄は羽柴軍との兵力差や武器の質の差を説いて主君・長曾我部元親に降伏するよう勧めたという。『元親記』によれば元親は降伏を勧めた忠澄を罵倒し、切腹を申し渡したという。この言葉に一同、決戦を覚悟したが、忠澄は一歩も引かずに重臣たちを説き伏せ、最終的には家臣連名で元親に再考を願った。元親もついに折れ、羽柴秀長羽柴秀吉の弟、四国攻めの総大将)の停戦条件を呑んで降伏した。


■産経【本郷和人*9の日本史ナナメ読み】再考「兵種別編成」説(下) 武田家の地滑り的崩壊が示すもの
http://www.sankei.com/life/news/170810/lif1708100007-n1.html

 天正10(1582)年、武田家は滅亡します。信濃のかたすみの木曽氏が離反し、織田家に寝返った。そこで信長は嫡男の信忠を総大将として、大軍で武田家を攻めた。すると、武田家の家臣たちは次々と寝返っていった。戦国一の武勇と謳(うた)われた武田家は、地滑り的に崩壊し、まともに戦うこともできぬまま滅亡したのです。もしも小領主たちを武田家ががっちりと抱え込んでいたら、こんな事態はあり得たでしょうか? 領主たちはいまだ武田家に対し、相対的な自立性を保っていたように、ぼくには思えるのです。
 上杉家の場合は何といっても御館(おたて)の乱です。天正6年、上杉謙信が急死すると、養子の景勝*10(かげかつ)(謙信の姉の子)と景虎(かげとら)(実父は北条氏康)が跡目を争い、国を真っ二つに割って争いました。これもね、もし謙信がちゃんと領主たちを統制できていたら、多少の混乱の時期はあったかもしれないけれど、じゃあ景勝殿でいこう、とか景虎殿で、と後継の一本化が早めにできたんじゃないか。優勢な謙信の直轄軍みたいなものが成立していたら、争いは1年も続かなかったのではないか。さらにいうと、このあと新発田(しばた)重家*11が反乱を起こしますが、いかに有力だったとはいえ、越後国内の一領主の鎮圧に、上杉景勝は5年も費やしているのです。これってやっぱり、戦国大名・上杉家の権力の弱さじゃないかと思うのですが。

 武田信玄死後、武田氏家臣の織田氏への降伏によって武田氏は滅亡し、一方、上杉謙信死後、上杉氏は家臣・新発田氏の反乱など内紛で苦しみます。
 つまりは武田や上杉においては「信玄や謙信の個人的才能(カリスマ性、政治能力、軍事能力など)」による「家臣支配」の要素が大きかったということです。その結果、信玄や謙信ほどの個人的才能(カリスマ性、政治能力、軍事能力など)がない後継者たち(武田勝頼上杉景勝)は統治に苦労し、勝頼に至っては織田氏に滅ぼされてしまう。もちろん「個人的才能に頼る統治しかできなかった信玄や謙信の限界」を考えれば一概に勝頼や景勝が無能とは言えません。
 一方、正恩君*12は今のところ外で見る限りは安定した統治です。「兄・正男暗殺劇」をどう評価するかという問題はありますが、父・金正日*13死後「御館の乱」のような内紛もありませんでした。
 正恩君の統治には「建国者である祖父・金日成*14のカリスマ性」や「彼個人の才覚」がないとは言いませんがそれよりも「強固な支配システム」により誰が統治者でも回っていくようになっているとみるべきでしょう。江戸時代の藩なんかそうでしょうけど。もちろん北朝鮮がそこに至るまでは金日成による反対派打倒も大きいでしょう。


産経
■【北朝鮮情勢】カナダ高官が訪朝 拘束牧師の解放交渉
http://www.sankei.com/world/news/170809/wor1708090031-n1.html
■【北朝鮮情勢】北、拘束のカナダ人牧師解放 「人道的見地」
http://www.sankei.com/world/news/170809/wor1708090041-n1.html

http://www.sankei.com/world/news/170809/wor1708090041-n1.html
 カナダのダニエル・ジャン国家安保首相補佐官が8日、リム氏の解放について交渉するため、トルドー*15首相の特使として平壌を訪問していた。

 結局拉致を本気で解決しようとしたらこういう交渉しかないでしょう。


時事通信北朝鮮、「グアム周辺への発射検討」=ミサイルで米軍けん制』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080900262&g=prk
 こういう発言が適切とは思いませんがそれはさておき。
 個人的には
1)グアムには米軍基地があること
2)グアムは米国本土からは遠く離れてること
を指摘しておきたい。つまりは北朝鮮なりの配慮があると言う事です。こういうときにさすがに「ワシントンやニューヨークに撃ち込む」とは言わないのでしょう。


■産経【外交・安保取材の現場から】米国が北朝鮮を攻撃する日 自衛隊の行動は制約される 気になる日米同盟の行方(政治部 杉本康士)
http://www.sankei.com/premium/news/170809/prm1708090005-n1.html
 まあそんな日は来ないでしょうね。来ても困る。そんな非常事態は極端なアンチ北朝鮮以外誰も望んでないでしょう。

北朝鮮ICBMによる米国攻撃を目指し続けるのであれば、北朝鮮と戦争になる」
 リンゼー・グラム上院議員は8月1日、トランプ氏の発言をNBCテレビで明かした。グラム氏によると、トランプ氏は「何千人死んだとしても向こうで死ぬわけで、こちら(米国)で死者は出ない、と言っていた」とも語った。

 グラム発言は当然トランプ批判でしょう。こういうトランプの暴論はマジでやめて欲しいですね。確かに米国本土にいる人間は死なないかも知れない。しかし「在韓米軍と韓国民」は死ぬわけです。しかも「産経記事も書いていますが」最悪の予想だと「死者10万だ、20万だ」と言う事で万単位で死ぬ。「何千人」なんて甘い話じゃない。いや「何千人」だって充分大きな犠牲ですが。
 大体「在韓米軍と韓国民をトランプは何だと思ってるのか」つう話です。
 しかもこういう事をトランプが言えば「なら米国本土攻撃以外にアメリカを牽制する手はない」という口実で北朝鮮ICBM開発を助長しかねません。

北朝鮮との戦争では戦死者だけでなく、北朝鮮の崩壊、大量の難民、中国の介入など準備しても防ぎ得ない事態を伴う可能性がある。

 まあそういうことですね。戦争なんて愚策です。

 しかし、仮にトランプ氏が大量の死傷者や中国の介入を覚悟したとしても、対北攻撃に踏み切るためには越えなければならない壁がある。
(中略)
 その壁とは対北攻撃の法的根拠だ。
 日本国憲法と同様に、国連憲章も「武力による威嚇又は武力の行使」を禁じている。米国も国連加盟国である以上、国連憲章に縛られており、法的根拠がなければ北朝鮮を攻撃することはできない。
 考えられ得る選択肢の一つは、国連安全保障理事会の決議で北朝鮮に対して「あらゆる措置」を取ることを認めるものだ。
(中略)
 ところが、安保理常任理事国の中国とロシアは対北攻撃に反対しており、安保理決議に拒否権を行使する公算が大きい。日本外務省幹部は「北朝鮮に対する攻撃で安保理決議っていうのはないでしょ」と語る。

 つまりは「ブッシュjrのイラク戦争」が国際法違反と批判されたのと同じパターンになると言う事です。

 複数の日本政府高官は、米国が対北攻撃を踏み切る場合は自衛権の行使と位置づける可能性が高いとみる。

 「北朝鮮が米国攻撃してないのに、ICBMの脅威だけを理由に自衛権の発動を主張する」のは到底国際社会の支持が得られないでしょう。

ここで問題になるのが、日本の対応だ。
(中略)
 米国が自衛権を行使して北朝鮮を攻撃しても、日本は集団的自衛権を行使できない。このような事態に陥れば、日米同盟の維持が米国民の支持を受け続ける保証はない。

 そもそも米国が北朝鮮攻撃に踏み切るとは思いませんが、仮に踏み切ったところで「北朝鮮の攻撃に対する専守防衛」でない限り国際法違反の戦争です。そんなもんにはさすがに「集団的自衛権行使」を理由に自衛隊と米軍の共同軍事作戦などとてもできる話ではないでしょう。
 それこそ「集団的自衛権は自衛ではない、むしろ戦争の助長だ」という批判派の主張を証明することになってしまう。

共産党は安保関連法を「戦争法」と呼び、安倍首相が目指す憲法改正を「9条破壊の暴走」とこき下ろす。

 少なくとも産経の主張する「米国の北朝鮮攻撃への自衛隊の協力」は「戦争法」「9条破壊の暴走」であることは確かです。


■産経『北朝鮮へ軍投入、米で6割支持 シンクタンク世論調査で』
http://www.sankei.com/world/news/170808/wor1708080023-n1.html
 産経らしい詐欺的な記事タイトルです。
 これを読むと「え、そんなに米軍の北朝鮮への先制攻撃を支持するタカ派が多いの?」とぎょっとしますが

 米シンクタンク「シカゴ・グローバル評議会」は7日、韓国が北朝鮮に侵攻された場合、米国人の62%が「軍事力を行使して韓国を防衛する」を支持するとした世論調査結果を発表した。
 1990年の調査開始以来、半数を超えるのは初めてという。これまで最高は2014、2015年の47%。

ですからね。
 あくまでも「北朝鮮が韓国へ侵攻したら在韓米軍が反撃すべきだと思いますか」つう話にすぎないわけです。
 つうかそれで「え、それで6割しかないの?」「1990年の調査開始から今までの最高がずっと47%でやっと6割になったの?」ですよね。
 だって在韓米軍の建前は「韓国防衛」のわけですからね。
 もちろんだからといって「韓国を見捨てる」つう話ではなく「北朝鮮の韓国侵攻がそもそも起きないようにしろよ」「北朝鮮が侵攻してきても韓国軍だけで何とかなるだろ、何で米軍が出動せなあかん」つう話でしょうが。しかし「それだったら在韓米軍が撤退してもええん?」と聞いたらこういう人々はなんて答えるんですかね。「その通りだ」なのか「いや撤退はちょっと躊躇する、北朝鮮の侵攻が絶対にないと言えないから」なのか。はたまた「在韓米軍は中露もターゲットにしており北朝鮮限定じゃないから必要だ」なのか。
 それはともかく、「北朝鮮が韓国侵攻したら在韓米軍が反撃すべき=6割」の上に

・だが米軍を北朝鮮に派遣することへの支持は28%、核施設への空爆は40%にとどまった。「(ボーガス注:北朝鮮の)報復や紛争の拡大に対する懸念は根強い」と分析している。
・(ボーガス注:北朝鮮核問題への対応としては)76%が「経済制裁の強化」を、21%が「核兵器をこれ以上増強しない代わりに北朝鮮に核保有を認める」を支持した。

ですからあくまでも支持されるのは「限定的反撃」であって「北朝鮮への反攻」ではないわけです。もちろん米国の先制攻撃なんて論外でしょう。
 しかし

21%が「核兵器をこれ以上増強しない代わりに北朝鮮に核保有を認める」を支持した。

つうのが興味深いですね。まあ、中国、ロシア、インド、パキスタンといった「必ずしも米国の同盟国とは言えない国」の核保有を認めている以上「北朝鮮の核保有も認める」という選択肢は充分あり得るでしょう。


朝日新聞『THAAD増強で事前合意 米韓 北朝鮮ICBM発射前』
http://www.asahi.com/articles/ASK8861VCK88UHBI016.html
 大統領選挙中のサード白紙論は一体何だったのかと文在寅*16には呆れます。これで文を「親北朝鮮」とか言う日本ウヨは完全にずれています。
 文は金大中盧武鉉太陽政策を復活させる気はないと見ていいのではないか。
 まあ、ミサイル発射実験していいとは言いませんが「文が口先だけで実質のあることは何もしてないこと」を考えると北朝鮮を一方的に非難出来る話でもないかと思います。


月刊日本朝鮮半島は北主導で統一される』武貞秀士*17 
http://gekkan-nippon.com/?p=12524
 「そんなわけねえだろ」「そんな事国力的に無理だから」ですね。
 とはいえ、一方で武貞氏が言うように「北朝鮮崩壊論」が北朝鮮の国力を過小評価してるのも確かでしょう。


■産経【北朝鮮拉致】「絶対に諦めない。倒れてもはってでもやる」 拉致被害者「即時奪還」へ埼玉で署名活動 猛暑の中
http://www.sankei.com/world/news/170805/wor1708050019-n1.html
 こういうお涙頂戴をしても何もならないんですが。
 基本、拉致を解決できるのは日本政府、つまり現在は安倍政権でしかありません。
 では安倍やその側近連中は「倒れてもはってでも活動する」「炎天下でも署名活動をする」という家族会を見て涙を流し「拉致解決に頑張ります」といって動いてくれるような奴らなのか。そんな連中では明らかにないでしょう。一方で安倍とその側近連中以外の「小生のような一般人」がいくら「かわいそう」と涙を流しても何もどうにもならないわけです。
 冷たいことを言わせてもらえば「絶対に諦めない。倒れてもはってでもやる」と言って、自分の言葉に酔いしれているような「計画性も戦略性も何もないただの感情論」しか家族会にないから拉致がいつまで経っても解決しないわけです。


NHK『河野外相 北朝鮮外相に包括的解決求める』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170807/k10011091981000.html

 河野外務大臣は7日夜、訪問先のフィリピンで記者団に対し、6日夜に北朝鮮のリ・ヨンホ*18外相と短時間言葉を交わし、日朝ピョンヤン宣言に基づいて、拉致・核・ミサイル問題の包括的な解決を求めたことを明らかにしました。

短時間の会話をしたからといって何がどうなるモンでもないでしょうが
1)河野が北朝鮮外相と話をしたこと
2)それを河野が記者団にあかしたこと
はそれなりに評価していいかと思います。河野は「巣くう会のような北朝鮮打倒路線にたたないこと」を河野なりに表明したわけです。


■産経【北ミサイル】ミサイル着弾想定の避難訓練に反対する人々 どんな人たち?「訓練を行うことは戦争に人々を動員すること」 「北朝鮮を刺激する」
http://www.sankei.com/world/news/170806/wor1708060024-n1.html
 小生が反対する理由は実にシンプルで
1)訓練には金と時間がかかるが
2)「避難することで人命や財産が守られる」と言う意味では実際には役立つとは思われないから
です。
 「こうした訓練は日本人を戦争等で動員するときにそれがスムーズに行くための行為ではないか」「こうした行為は北朝鮮の反発を招いて不測の事態をかえって産みかねない*19」「というよりこうした訓練で北朝鮮への否定的感情をかき立てそれによって九条改憲や軍拡を実施したいのではないのか」という観点が反対するにおいて全くないと這いませんがそれよりも「金と時間がかかるなどのデメリットを上回るメリットがない(その場合のメリットとは実際に避難して人命や財産が守れると言う事です)」と理解していることが最大の理由です。
 仮に向こうがミサイルを撃ってきたとして「着弾までのわずかな時間」で着弾地点を正確に認識し、それを直弾地域住民に伝え避難が的確になされるなんて事が現実的にできるとは俺は思っていません。
 そもそも訓練が本当に有意義であるなら「何故田舎でばかりやるのか」「何故東京23区や大阪市といった大都市圏でやらないのか」つうことです。それは現実問題、大都市で実施するには「デメリットが大きすぎ」、かつそのデメリットを発生させてまでやる意義に乏しいからでしょう。

 この団体のブログでは、8月13日に茨城県つくば市内で「(ボーガス注:生前退位したいという現天皇の)『お気持ち』なんか知らない 忖度しない集会・デモ*20」を行うという告知があり、天皇制にも反対しているようだ。
 このデモの連絡先となっている人物は、「私たちはなぜ黙祷に反対するのか」という題でも東日本大震災の犠牲者を悼む黙祷に反対していることを明らかにしている。

 産経には「はあ?」ですね。あくまでも問題は「訓練反対論の是非」に限定すべきでありやれ「天皇制反対」だの「黙祷反対*21」だのという関係ない事を持ち出すのは馬鹿げています。
 結局
1)とにかくこの団体の悪口を何でもいいから言いたい
2)内心ではこの団体の訓練反対論に一理あると思ってるので関係ない事まで持ち出してる
のどちらか、あるいは両方なのでしょう。どちらでアレ産経はバカですが。


NHK北朝鮮制裁決議を採択=石炭全面禁輸、原油は見送り−全会一致、国連安保理
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080600074&g=prk
 多少制裁が厳しくなったとは言えるのでしょう。
 事態の緊張を恐れる中露が拒否権を発動するかと思いましたがそうはならなかったようです。
 まあ北朝鮮は当然ながらある程度反発するでしょう。
 とはいえ中露が「北朝鮮政権打倒までは考えてない」のも確かでしょう。当面は制裁決議がどう効果を発揮するか(あるいは発揮しないのか)、様子眺めと言うことになるでしょうね。


中央日報ニュージーランド北朝鮮の学者の入国ビザ発給拒否』
http://japanese.joins.com/article/062/232062.html
 事実なら無法行為以外の何物でもないでしょう。学者間の国際交流を否定することと「北朝鮮の政治的問題」と何の関係があるのか。


時事通信北朝鮮の体制転換目指さず=対話実現を希望−米国務長官
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080200153&g=prk
 とはいえ米軍方面からは「体制転換も選択肢だ」という勇ましい話が出てるわけで北朝鮮からすれば「だったらティラーソン国務長官タカ派軍人を黙らせろよ」「スカラムッチ・ホワイトハウス広報部長を任命後10日で更迭するような朝令暮改の政権の言う事なんか信用できるか」「ああ、はやくトランプ政権潰れねえかな」でしょうね。
 まあ北朝鮮に限りませんがトランプが支離滅裂であることは「政権が何考えてるか訳がわからない→米国政府を信用できない→外交上、うかつに動けない」という悪いイメージを明らかに外国政府に与えてると思います。


■リベラル21『中国世論は北朝鮮をどうみているか、それは中共中央とどう違うか』阿部治平
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4043.html

 李論文がとりあげた「北朝鮮に対する近年の世論」の要旨は、箇条書きにするとつぎの通りである。
①韓国を含めた朝鮮半島地政学戦略的価値はなくなった。
②朝鮮の核保有は米韓に対するものではなく中国に対するものである。
③朝鮮の核ミサイル開発によって米日の中国包囲の軍事力が強化された。
北朝鮮に対する一定程度の武力攻撃を支持する。
アメリカによるTHAADの韓国配備をある限度で受入れる。
北朝鮮の核実験は中国東北地方を荒廃させる。
 李敦球自身はこのいずれにも否定的で、「客観的でもなく論理的にも合致しないような見方をくり返して世論の分裂を引き起こすようなことは、人々の認識を混乱させる可能性がある」との批判を加えており、この論文が中共中央の意向を反映したものであることを示している。

 まあ中国が北朝鮮打倒論に荷担することはないと言う事ですね。この李論文については浅井基文先生も
■浅井基文ブログ『中国における朝鮮半島問題の論点(李敦球文章)』
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2017/922.html
で紹介しています。つうか李論文の翻訳を阿部氏は浅井先生のブログから引っ張ってきたそうですが。

やや意外だが李敦球は、③の北朝鮮の核ミサイル開発が日米における中国包囲の軍事力強化を引き起こしたとする見方を否定している。

 意外なんですかね。むしろ俺は「予想通り」ですが。中国が「日米の軍拡のターゲットは我が国ではないか」「中東ではないか」「少なくとも軍事小国・北朝鮮ではないだろう(そう日米が主張していてもそれは本心ではなく口実にすぎない)」とか思ってるのは明白だと思いますが。

 李敦球がとりあげた中国「世論」なるものが意外に幼稚で、「街道消息(うわさ話)」なみのレベルであることに驚く。思うに、中国のインテリたちの北朝鮮に対する過度のいらだちや憤懣、それから生まれる錯誤は、彼らが我々以上に重要な情報を知らされていないところから来るのではないか。情報を制限し必要な知識を提供せずに、過剰な警戒心と嫌悪感にもとづく「世論」を説得するのはむずかしい。

 やれやれですね。日本だって中国脅威論なんて馬鹿げたモン*22が喧伝され、それに阿部氏がのってることを考えれば「民主化すれば情報が流通し正しい認識に至る」つう簡単な話ではありません。
 「商業主義による歪み」というのがあるわけですから。


救う会ウヨ・大石規雄ブログに突っ込む
北朝鮮との対話は、なぜ無駄なのか
http://ameblo.jp/tyoo-o/entry-12299389259.html
 もちろん無駄でないことは
1)金丸*23訪朝による第18富士山丸船長、機関長解放
2)小泉*24訪朝による蓮池一家、地村一家、曽我一家の日本帰国
で明白でしょう。あるいは例のワームビア君解放にしても「対話による成果」でしょう。
 北朝鮮との対話が無駄だというなら「金丸訪朝、小泉訪朝」は、あるいは「ワームビア君解放」は無駄だったのか。まあこの種のバカウヨだと真顔で「無駄だった」といいかねないので頭痛がしてきますが。


■「北朝鮮のミサイルはアメリカ向けだから」とか言っている奴らへ
http://ameblo.jp/tyoo-o/entry-12296933621.html
 正確には「今話題になってるICBMは米国向け」ですね。ICBMのような遠くまで飛ばすミサイルを日本に向けて飛ばす必要はない。
 日本に飛ばすミサイルならもっと短距離のミサイルで良くてそれなら既に以前からあるわけです。
 そう言う意味では日本にとっての脅威はたいして変わっていない。まあ米国にとっては「脅威は増した」かもしれませんがそれにしたって北朝鮮が国力的に米国を先制攻撃出来るわけもない。あくまでも牽制でしかないわけです。


拉致問題の今年中の解決が、本当に実現するかもしれない
http://ameblo.jp/tyoo-o/entry-12296775386.html

ぶっちゃけ、金正恩を殺すしかないんですよ。

 「正恩君を暗殺すると拉致が解決する」つう論理展開がさっぱり分かりません。「お前、正恩暗殺て言いたいだけと違うのか」と言う話です。


■産経【主張】中露と北朝鮮 核武装の手助けするのか
http://www.sankei.com/column/news/170802/clm1708020002-n1.html
 「何で中露は北朝鮮を支援するんだ」と言っても何もどうにもなりません。実際支援してるわけですから。支援を辞めさせたかったらそれこそ中露をうまく説得するしかないでしょうね。ただし産経について言えばそんなことはする気はなくただ中露を非難するだけですが。
 そしてこうした中露の支援は小泉訪朝の時からありました。だからこそ和田春樹氏などは「中露の支援があるから制裁しても意味がない」といってきたのに無視して制裁し今の拉致敗戦です。
 家族会と巣くう会、そして産経は本当に愚かです。


■産経【単刀直言】中山恭子日本のこころ代表 首相直轄の拉致被害者救出チーム設置を(田北真樹子、原川貴郎)
http://www.sankei.com/politics/news/170801/plt1708010005-n1.html
 与党自公や最大野党民進ならまだしも「共産、社民、自由、維新の支持率を下回る」落ち目の泡沫政党に話を聞いても意味はほとんどありません。

外務省が中心になって動いている限りは被害者の救出は…。外務省をすべて批判するつもりはないのですが、外務省は国交正常化のほうが仕事だと考えている。

 おいおいですね。外務省による外交交渉以外に取り戻す手立てなんかあるわけがない。
 仮に外務省の方向性に問題があるとしても外務官僚の上には岸田外相、安倍総理といった政治家がいるわけです。彼ら政治家が是正すればいいだけの話です。結局、中山は外交交渉を全否定したいわけです。

平壌宣言で北朝鮮側は「ミサイル発射のモラトリアムを03年以降もさらに延長していく」と表明しています。にもかかわらず、06年7月5日にミサイル7発を発射しました。

 そりゃ日朝平壌宣言に書いてあった「国交正常化交渉」が事実上反故にされましたからね。
 北朝鮮を一方的に非難出来る話でもない。いずれにせよ「だから日朝平壌宣言は死文化した、北朝鮮との間に外交交渉なんか成立しない」と放言していい話ではない。外交以外に解決の道はないですから。

 ストックホルム合意で拉致問題は、遺骨の問題や日本人妻の問題と同列に扱われています。

 いい加減にして欲しいですね。何で拉致だけがそんなに大事なのか。「残留邦人の遺族」や日本人妻に対して何でそんなに冷たいのか。
 もちろん中山にとって「拉致が大事なわけでは全くない」。単に「拉致解決が北朝鮮にとって一番難しい」との判断の下、「一番難しいモノが解決しない限り制裁解除しない」と北朝鮮に難題ふっかけて日朝交渉を潰したいだけです。
 もし仮に中山が「一番解決が難しいのは遺骨問題(あるいは日本人妻問題)」と思えば「拉致より大事なのは遺骨問題(あるいは日本人妻問題)」と言い出すでしょう。
 普通の人間なら「一番解決が簡単な問題をやらせて、それに対して一部制裁解除する→そうやって日朝間にある種の信頼関係をつくって拉致解決につなげる」と考えるでしょうにねえ。中山は拉致解決なんか全く考えてないからこうなるわけです。

拉致問題に関し「調査の過程において日本人の生存者が発見される場合には、その状況を日本側に伝え、帰国させる方向で去就の問題に関して協議し…」とある。これは「たとえ拉致被害者がいても帰しませんよ」と言っている文言です。必要なのは原状回復であって、「帰国させる方向」ではなく「帰国させる」でなければおかしい。

 おいおいですね。「帰国させる」という文言では北朝鮮の合意が穫れなかったから「方向」を付けてるだけで、基本「帰国を北朝鮮に求める」ことになるでしょうね。
 まあ「単に北朝鮮の面子の問題であって」、帰国要請に北朝鮮も基本的には応じるんじゃないか。仮に応じなくても「拉致被害者の居場所が全く分からない」のよりは「帰国できなくても居場所が分かる」方がずっとましです。

国交が正常化したら被害者が帰ってくるという人もいます。

 「帰ってくる」と断言はできません。ただ「帰ってくる可能性」は高くなるでしょうね。少なくとも国交がないことは「拉致の解決に寄与してる」なんてことはないでしょう。
 中山らが「国交正常化しても拉致の解決に繋がるか分からない」というのは単に
1)北朝鮮が拉致の全容を明らかにすることは体面上あり得ず、曖昧な部分は残るだろう
2)1)という見通しを元に「曖昧な部分があるから拉致被害者は他にもいるかも知れない」「拉致が解決しない限り国交正常化はしない」と言い続け国交正常化を妨害し続けよう
つう薄汚い話でしかありません。
 そういう連中が森友・加計疑惑でまともに釈明しない安倍を「野党やマスコミが言いがかりつけてる」「安倍氏の不正の証拠があるのか」と言い出すのだからそのデタラメぶりには呆れます。
 その安倍擁護の理屈だと「北朝鮮が帰国拉致被害者以外に拉致被害者を隠してる、という証拠があるのか」と言う事になるんですけど。しかし北朝鮮だと「怪しい、怪しい」言いつのるんだから全くデタラメな連中です。

政府は答弁書拉致問題を「政府の最重要課題の一つと位置づけ、すべての拉致被害者の一刻も早い帰国の実現等に向けて最優先で取り組んでいるところである」としました。被害者が帰ってこなければ国交正常化はないことが明示されたのです。

 勘弁して欲しいですね。繰り返しますがむしろ逆でしょうよ。国交正常化を先行させた方が拉致は解決するのではないか。
 まあ百歩譲って「拉致被害者帰国が国交正常化の前提」とすることを認めるとしても救う会や中山の場合はその「拉致被害者」が政府認定拉致被害者に限定されず「800人の特定失踪者」なんてモンが入ってますからね。話になりません。蓮池透氏も著書で「話は政府認定拉致被害者に限定すべきだ、そうでないと問題が解決しない」といっていますが。

私も拉致問題担当相を経験しましたが、相手は独裁国家で、すべて金正恩朝鮮労働党委員長の決断になりますから、大臣だと非常に難しい。こちらも首相直轄で交渉する方がやりやすいという実感を持っています。

 言ってることが意味不明ですね。単に大臣時代に中山が無能だっただけでしょうに。
 だからこそ「福田内閣では大臣だった中山」は次の麻生内閣では「首相補佐官」に格落ちするわけです。

首相直轄の拉致救出チームを設置してほしいとずっと主張してきました。ノウハウがある民間人が入ってもいい。とにかく官民一体で救出にあたっていただきたい。

「ノウハウがある民間人」てのは救う会のことでしょう。まあ安倍も今さらそんな話を相手にしないでしょうが。

これまで拉致問題に取り組んできて、いつもぶつかるのが憲法なんです。

 ばかばかしいですね。拉致問題改憲に悪用しようとするのも大概にしたらどうなのか。
 こうした態度に不信を感じた蓮池透氏は「拉致と改憲と関係ない」と批判を始めたわけです。


■産経【新聞に喝!】メディアは興味本位の芸能人の報道せず 「拉致」の英語発信で世界の世論動かすべきだ 大阪大学教授・星野俊也
http://www.sankei.com/column/news/170730/clm1707300006-n1.html

メディアは興味本位の芸能人の報道せず 「拉致」を改めて国内発信し国民世論動かすべきだ

なら「その主張の是非はともかく」おかしくないんですけどね。
 実際はともかく理屈の上では

メディアは興味本位の芸能人の報道(ボーガス注:を国内で)しながら(ボーガス注:海外で)「拉致」の英語発信すること

は可能ですので「はあ?」になるわけです。
 つうか「拉致に限らず」日本のメディアはそもそも、そんなに海外展開してないでしょう。
 そしてそういうことは日本メディアに海外発信を求めるんじゃなくて日本政府が現地メディアに報道するように働きかけるべき事じゃないですかね。


■産経『北のICBM発射も韓国大統領“夏休み” 日本と異なる緊張感』
http://www.sankei.com/west/news/170730/wst1707300038-n1.html
 いやー、日本だって緊張してないし、安倍だって8月に夏休みをとるんじゃないですかね?
 仮に取らないとしても「低迷する支持率をどうしようか、解散総選挙しようか、それとも何か耳目を引く新政策をぶちあげようか」などという考えのためにとらないだけでしょう。
 しかしロシアなんかは「ICBMかわからない」ていってますけど、これはもう「ロシアのかばい手」とみるべきなんですかね?。それとも逆に日米が緊張をあおるために決めつけてるのか?。


■産経【北ミサイル】避難訓練はいたずらに脅威をあおる? 「平時から危機感、重要」(石井那納子)
http://www.sankei.com/politics/news/170729/plt1707290048-n1.html

 日本大危機管理学部の福田充*25教授は「ミサイルを撃ち込まれないという絶対の保証はない。とっさに命を守る行動が取れるかどうかは、日頃の積み重ねが左右する」と訓練の重要性を訴える。

 福田と産経の馬鹿さには呆れて二の句が継げません。そもそも向こうも撃ち込むなら予告なしで撃ち込むでしょうしその場合にこんな避難訓練は役に立たないでしょう。発射後すぐに政府が「着弾予想地域」に警報を発令し、その警報に従って整然と避難行動なんて現実的じゃない(まあそれ以前に撃ち込む可能性が低いですが。俺のオヤジやオフクロも言ってますがそんなコトしたら北朝鮮在日米軍の反撃などで滅びてしまいます)。
 いやそれ以前に本当に避難訓練が役立つなら札幌、仙台、東京、名古屋、京都、大阪、広島、福岡と言った大都市部でやるべきです。やらないこと自体がこの訓練のインチキ性を暴露しています。
 なお、福田のツイートを見ていたら

福田充 
 あれだけ米軍の戦略無差別爆撃と精密爆撃のデータを収集して紹介しながら、最後の結論が「戦争はいけない」という日本人の思考パターンの限界を改めて思い知らされました。GHQウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムの恐るべき成果です。

というトンデモ発言を見つけて爆笑しました。「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」なんてウヨしか使わないトンデモ用語ですし「最後の結論」というのが誰の結論か知りませんが、「米軍の都市空襲」について戦争犯罪として批判する人間なんか日本人にいくらでもいると思いますね。つうかむしろ福田が指摘するような「『戦争はいけない』の一般論で片付けては駄目だ、それではきちんとした反省にならない。南京事件は何故起こったか、などの個別具体的な分析や反省が必要だ」なんてことは本多勝一氏のエッセイで俺は読んだ記憶がありますが(もちろん氏の言う個別具体的な分析には米軍都市空襲の分析も含まれます)。
 つうかその誰かの「最後の結論」は「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」なんてもんじゃなくて
1)米軍空襲を批判すると日米同盟維持の観点から支障が出る(その人間は日米同盟維持派)
2)米軍空襲を批判すると「米軍都市空襲」が十分予想されたのに降伏を遅らせた当時の日本政府批判に繋がりかねない(その人間は戦前日本政府を擁護したい)
なんて話じゃないですかね。別にGHQの洗脳でも何でもない。


■産経【北ミサイル】自民・古屋圭司*26選対委員長、中朝は「マフィアの親分とどら息子」
http://www.sankei.com/politics/news/170729/plt1707290045-n1.html
 経済関係の深い隣国・中国を「マフィア呼ばわり」とは非常識にもほどがあります。
 つうかマフィア云々言うなら「安倍と森友、加計」の関係こそマフィア的でしょう。


■NHK『韓国国防相 慎重姿勢一転 THAAD本格運用急ぐ』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170729/k10011079701000.html
讀賣新聞『韓国方針転換、THAAD配備向け米と協議へ』
http://www.yomiuri.co.jp/world/20170729-OYT1T50064.html
 文在寅とその取り巻きには政治的信念はないのかとがっくりします。サード配備の見送り主張は何だったのか。
 北朝鮮がミサイル実験した程度でチャラにする程度のモノは信念とは言いません。結局最初からやる気がなかったのではないか。公約を反故にする口実を探していただけではないのか。
 一方、北朝鮮も「文はサード配備撤回なんかしない」との評価の元、こうした実験に走っているのでしょう。こうした実験の是非はともかく、文のデタラメな外交を見ていると一方的に北朝鮮を非難する気にはなりません。
 文のことは「最低でも沖縄米軍基地県外移設」を反故にした鳩山首相そっくりの「韓国の鳩山」とでもいうべきではないか。これでは文政権が5年の任期を全うできるのか、朴クネのように途中退任に追い込まれないか、5年後自由韓国党に政権奪取されないか、実に不安です。


北朝鮮制裁破りの捜査を実現しよう!
http://kenkato.blog.jp/archives/71600191.html

 報道によればシンガポール企業OCN社は、平壌で二店舗の高級品店を北朝鮮側と共同経営し、グッチ、シャネル、プラダバーバリーモンブラン*27などのブランド品のほか、ソニーパナソニックヤマハセイコー、ポッカ*28などの日本製品を販売しています。

 まあ要するに儲かるからそうするわけです。おそらく加藤が言うように安保理決議違反行為ではあるのでしょうが。制裁がいかに難しいかと言う事ですね。
 つうか制裁で問題を解決しようとするのはもうあきらめた方がいいんじゃないか。
 俺的には「太陽政策、この道しかない(自民党ポスター風に)」ですね。

 北朝鮮の元エリートで、国営の保険金詐欺に従事していた脱北者の金光進さんは(中略)元詐欺師というから最初ちょっと構えていたのですが、実際に話してみるときれいな英語を話す理知的な紳士で、英文学の大学教授のような雰囲気でした。

 実際に「国営の保険金詐欺」なんてもんが本当にあるのか、それとも脱北者のデマなのか、知りませんがそれはさておき。「彼が本当に元詐欺師だとして」詐欺なんてモンは相手を信用させないといけないのだから

きれいな英語を話す理知的な紳士で、英文学の大学教授のような雰囲気

なのはむしろ当たり前です。


■産経『金正恩氏排除へ高まる「国内クーデター」の可能性 「斬首作戦」や「局所攻撃」ではリスク高く』
http://www.sankei.com/world/news/170726/wor1707260025-n1.html
 そんなモン全然高まってないと思いますが。

軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「特殊部隊がステルスヘリで北朝鮮国内に入り正恩氏を殺害する『斬首作戦』が考えられる」とする一方で、「成功しても退路を確保できないため、隊員の生命を保証できない」とハードルの高さも指摘する。

 「成功しても生きて帰ってこれるか分からない」以前の話でしょうよ。成功するとも思えない。

 次に考えられるのは、すでに米軍が把握しているという北朝鮮国内の正恩氏の拠点を含む約1200カ所を巡航ミサイル「トマホーク」などで一斉にたたく「サージカルストライク(局所攻撃)」だという。しかし、これも「そのまま第2次朝鮮戦争につながる恐れもある」と世良氏はみる。韓国に滞在する米国人や在韓米軍にも多大な人的被害が出ることも想定される

 まあ当たり前の話です。そんなリスキーなことはとてもできません。


■【弁護士会 矛盾の痕跡(1)】「北朝鮮に腰が引けている」拉致に冷淡、「朝鮮人=被害者」以外は沈黙…〝人権派〟が朝鮮総連と強固なネットワーク
http://www.sankei.com/west/news/170724/wst1707240004-n1.html

 「ブルーリボンをつけている連中は、拉致問題を政治利用して差別をあおっている」
 平成21年。日本弁護士連合会(日弁連)のシンポジウムの打ち合わせで、企画にかかわった幹部の発言を聞いたとき、その場にいた弁護士の徳永信一(59)=大阪弁護士会=は耳を疑った。

 耳を疑うどころか事実ですが。事実だからこそ拉致は今や風化してるわけです。極右と交際したがる人間は多くない。俺も極右は大嫌いです。
 極右と交際して恥じない家族会、そしてそんな惨状を批判した蓮池透氏を「右翼のいいなりに」会から不当除名した家族会ははっきり言って愚かで醜悪です。
 「拉致に巣くう右翼」は例えば「徳永がコミットしてる在特会」「救う会に巣くう荒木和博、島田洋一西岡力」「拉致議連に巣くう平沼赳夫西村眞悟」ですね。徳永が在特会とずぶずぶであることを隠蔽する辺りさすが産経の卑怯さです。

 壇上で弁護士の一人は「北朝鮮脅威論は敵基地攻撃論や核武装論、9条改正論に結びつき、軍事的な緊張を高めかねない。拉致問題も国交回復交渉の中で解決すべきだ」と持論を述べ、拉致問題解決のための制裁を主張する徳永を批判した。「体制の転覆がなければ拉致問題は解決しない」と徳永が反論すると、会場の弁護士から「無責任なことを言うな」などとさかんにやじが飛んだ。

 常識人ならば皆「徳永の方が無責任だ」というでしょう。何で体制転覆すると拉致が解決するのか。まあ、産経や救う会拉致議連が徳永のような政権転覆論を支持し、それを家族会も黙認するというのが今の惨状ですけど。もう今のママでは拉致は何一つ解決しないでしょうね。全ては救う会拉致議連などウヨのいいなりに動く「愚かな家族会連中」の自業自得です。

 保守派*29を自任する徳永によると、総連側の代理人には常に、日弁連で強い影響力を持つ人権派弁護士がついた。総連と人権派は強固なネットワークで結ばれ、例えば戦時中の慰安婦問題を国連の委員会に訴える日弁連の活動も総連が背後から支えたと指摘する。

 ばかばかしい。朝鮮総連だろうがオウム真理教だろうが、ヤクザだろうが、人権侵害の被害者を弁護士が支援するのは当然のことです。
 慰安婦問題にしても何も総連だけが運動にコミットしてるわけもない。民団のような韓国系の団体もコミットしてるわけです。有名なマイク・ホンダ氏だって勿論、北朝鮮シンパではない。
 大体、「国連での慰安婦報告書が朝鮮総連」云々というなら、その国連が安保理北朝鮮制裁してることはウヨにとってどう理解されるのか。


■産経【野球】韓国代表監督に宣銅烈氏 プロ野球中日で活躍
http://www.sankei.com/sports/news/170724/spo1707240041-n1.html
 宣銅烈という名前で「懐かしい」と思うオレは勿論オッサンです。最近の若者は誰のことか分からないでしょう。


毎日新聞『韓国:脱北者25人が再び北朝鮮へ 統一省確認』
https://mainichi.jp/articles/20170725/k00/00m/030/115000c
 もちろん「戻らない脱北者もいる」わけですが、こういうのを見ると「安易に脱北万歳とは言えない」と思いますね。結局「韓国で食えない」から「戻れば悪いようにはしない」といわれれば「戻るか」となるわけです。

 韓国にいる脱北者とされる人の中で、2011年に北朝鮮から中国経由で韓国入りした女性、金蓮希(キム・リョンヒ)さん(47)は「ブローカーにだまされて南に来た。北へ帰らせてほしい」と韓国到着直後から当局に求めている。韓国政府が脱北者に支給する定着支援金を目当てに、ブローカーが無理な脱北をさせたケースがあるとの見方も強い。

つうのはそういうことでしょう。


時事通信『金委員長排除狙う可能性も=北朝鮮問題でCIA長官*30−米』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072200396&g=int
 やれやれですね。
 記事にもあるように

「体制転換を求めない」(ティラーソン*31国務長官)と表明してきたトランプ政権

ですからこんな発言をCIA長官がすれば
1)トランプ政権にはまともな外交政策がない
2)国務長官とCIA長官がてんでんばらばらのことを言うほどトランプ政権はデタラメ
などの悪印象を中国、北朝鮮、ロシアに与えることになるでしょう。率直に言って米国にとってデメリットしかないと思います。


中日新聞北朝鮮国連大使のビザ拒否 米政府、2カ月間更新せず』
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2017072202000257.html
 こんなことをしたところで北朝鮮の反発を買うだけで何のメリットもないでしょう。そもそもいくら国連本部が米国にあるとは言え、「国連加盟国(北朝鮮に限らない)の国連での活動」を妨害する権利など米国にはないでしょう。


北朝鮮協力者をアメリカ上院に告発しよう!
http://kenkato.blog.jp/archives/71374090.html
 やれやれですね。「日本人の加藤」ですら気付く「ジム・ロジャース氏の北朝鮮投資呼びかけ」など加藤が騒ぐまでもなく米国政府も知ってるでしょう。


■緊急要請・平昌オリンピック南北共催阻止にご協力を!
http://kenkato.blog.jp/archives/71195565.html
 阻止も何もまだ案の段階にすぎないんですけどね。具体化は全然できていません。なお、俺個人はこうした案を「南北友好、緊張緩和」の面で強く支持します。実現は難しいとは思いますが是非実現して欲しい。


■これが朝鮮大学校のリンチ・人身御供だ!
http://kenkato.blog.jp/archives/71100385.html

今月産経新聞出版から『朝鮮大学校研究』という単行本が出て、認可取消に向けて大いに弾みがつきました。

 認可取り消しなど小池もしないでしょうし、仮にそう言う暴挙を小池がやれば裁判沙汰になるでしょう。その場合に小池敗訴判決を出す程度には日本の裁判所がまともだと思いたいところです。

 別に私は産経新聞の回し者ではありませんが、よく取材して書かれた読み応えのある本だと思いました。

 まあ主観はともかく、この種のネトウヨは客観的には「産経の回し者」みたいなもんです。

この本の中で、朝大の朴庸坤元副学長(元朝鮮総連中央委員)が今年3月に自叙伝*32を出し、権力闘争に伴う学内リンチや、金日成*33還暦祝いの貢ぎ物として朝大生200人を片道切符で北朝鮮に送った事実を書いていると知りました。

 やれやれですね。
 例えば、その元副学長氏の主張「学内リンチ」が事実かどうか自体が問題ですし、仮に事実だとして「いつの話」なのかも問題でしょう。
 例えば40年も前の話だというなら、今それを持ち出しても当然ながら「認可取り消し」等という話にはならないでしょう。

*1:ただし日本人妻問題、残留邦人遺骨問題、核・ミサイル問題なども懸案問題としてありますが

*2:もちろん本筋はそう言う事ではなく民族教育の重要性ですが。

*3:土佐の戦国大名・長曾我部元親が主人公

*4:宋の文人・蘇軾(蘇東坡)の言葉

*5:「勘のいい人は気づいたでしょうが」、当然ながら「本能寺の変の原因」については、元親と信長の対立により、元親が滅ぼされたときには、「取次役の失敗」を理由に「佐久間信盛(信長の重臣でありながら本願寺攻めがうまく進まない事の責任を追及されて改易の上高野山に追放)」などのように粛清されるのではないか、と光秀が恐怖を感じたことが原因とする説も有力です。であるなら「元親が光秀によって救われたこと」は結果論ではなく、ある種のつながりがあるわけです。

*6:豊臣秀吉の最古参の家臣で、家臣団では最も早く大名に出世した。薩摩・島津家との「戸次川の戦い」で大敗し改易されるが、小田原征伐の活躍により許された。信濃小諸藩初代藩主。

*7:長宗我部元親の四男。

*8:関ヶ原の戦いの後、懇意にあった徳川氏の重臣井伊直政彦根藩初代藩主)を通じて家康に謝罪しようとしたが、『土佐物語』では改易の原因を家臣・久武親直の讒言から兄・津野親忠(長曾我部元親の三男)を殺害したため、家康の怒りを買って改易されたとしている。ただし、盛親は土佐を没収される代わりに「御堪忍分」という形で替地を与えられる予定であったが、国替えに不満な家臣が国元で浦戸一揆を引き起こし、その責任を問われ「御堪忍分」の支給を反故にされ改易という形になった(兄の暗殺は改易原因ではない)とする説(平井上総『長宗我部氏の検地と権力構造』(2008年、校倉書房)、『長宗我部元親・盛親』(2016年、ミネルヴァ書房)もある(ウィキペ「長曾我部盛親」参照)。

*9:著書『人物を読む 日本中世史:頼朝から信長へ』(2006年、講談社選書メチエ)、『武士から王へ』(2007年、ちくま新書)、『天皇はなぜ生き残ったか』(2009年、新潮新書)、『天皇はなぜ万世一系なのか』(2010年、文春新書)、『謎とき平清盛』(2011年、文春新書)、『戦いの日本史:武士の時代を読み直す』(2012年、角川選書)、『武士とはなにか:中世の王権を読み解く』(2013年、角川ソフィア文庫)、『戦国武将の明暗』(2015年、新潮新書)、『真説・戦国武将の素顔』(2017年、宝島社新書)など

*10:米沢藩初代藩主

*11:御館の乱で景勝を支持し、彼の勝利に貢献したが思ったほどの恩賞がもらえなかったことに不満を抱き反乱。当初は東北の戦国大名・葦名氏、伊達氏の支援を受け、景勝と互角の戦いを繰り広げたが葦名氏、伊達氏が方針転換で新発田氏の支援をやめたことで状況が暗転。しかも「豊臣秀吉に臣従した景勝」が秀吉の支援も得たことで最後は自決した。

*12:国務委員長、朝鮮労働党委員長、朝鮮人民軍最高司令官

*13:国防委員長、朝鮮労働党総書記、朝鮮人民軍最高司令官

*14:国家主席朝鮮労働党総書記、朝鮮人民軍最高司令官

*15:ピエール・トルドー元首相の息子。

*16:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*17:著書『金正恩北朝鮮・独裁の深層』(共著、2013年、角川oneテーマ21)など

*18:駐英大使、外務副大臣、6カ国協議代表などを経て外相

*19:なお、こうした認識は政府自民党ですら持っていることは明らかです。だからこそ『X国から弾道ミサイルが発射された想定』として『X国』という表現がされるわけです。

*20:まあ、この場合の『お気持ちなんか知らない』は産経が言うように左派的、天皇制否定的な意味でしょうが、産経らウヨが「生前退位反対」の立場から『お気持ちなんか知らない』『忖度しない』という態度をとろうとしていた(しかし失敗した)のは明らかな事実です。天皇制否定論者が「お気持ちなんか知らない」というのは当然でしょうが、産経のような自称皇室敬愛者が「お気持ちなんか知らない」つうのはおかしいし、その上、そんな自分を棚上げして「お気持ちを無視なんて左派は皇室に無礼だ」と言い出すとはどれほど恥知らずなのか。

*21:産経がまともに説明しないのでどういう意味だかよくわかりません。わざわざ調べて確かめるほどの興味もないので確かめるつもりはありません。ただし常識的に考えれば「犠牲者追悼の方法、在り方」を問題にしてるのであって「犠牲者追悼そのものを否定したりはしない」でしょう。

*22:中国による日本や東南アジアへの侵攻という意味ではそんな脅威は存在しないでしょう。そんな事をやるより貿易を推進した方が中国は儲かるからです。

*23:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、自民党総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)など歴任

*24:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*25:著書『メディアとテロリズム』(2009年、新潮新書)、『テロとインテリジェンス:覇権国家アメリカのジレンマ』(2010年、慶應義塾大学出版会)など

*26:第二次安倍内閣国家公安委員長

*27:ドイツの万年筆メーカー

*28:ソニーパナソニック(家電)、ヤマハ(AV機器や電子楽器)、セイコー(時計)と精密機器関係で来て突然「ポッカ」つうのは「え、そこでポッカ?」ですね。ポッカコーヒーのポッカという理解でいいんだとは思いますが。

*29:徳永なんぞ「極右排外主義者」であって保守なんて立派なもんではありません。

*30:現在のポンペオ長官は共和党下院議員(カンザス州選出)で「中絶合法化、同性婚合法化」に反対する右派(ウィキペ「マイク・ポンペオ」参照)。

*31:エクソンモービル会長

*32:『ある在日朝鮮社会科学者の散策』(2017年、現代企画室)のこと

*33:北朝鮮国家主席朝鮮労働党総書記、朝鮮人民軍最高司令官