都議選雑感(追記・修正あり)

■産経【都議選投開票】都民圧勝「小池勢力」で79議席過半数 自民惨敗、過去最低の23
http://www.sankei.com/politics/news/170703/plt1707030021-n1.html
 124議席中、小池党が49(選挙前6)、公明が23(選挙前22)、小池支持を表明し小池党入りが予想される「いわゆる小池支持・無所属」6、維新1(選挙前1)だそうです。これらが小池勢力と呼ばれ合計79です。
 残念ながら過半数を占めています。また小池党が異常な躍進をしました。
 一方、小池勢力以外が非小池勢力*1で合計48です。
 内訳は自民が23(選挙前57)、共産19(選挙前17)、民進5(選挙前7)、生活者ネット1(選挙前3)です。
 私見ではいくつか注意すべき点があります。
 先ず第一は小池党は躍進し、「アンチ小池の俺にとっては不運」にも第一党になったがそれでも単独過半数はできなかったと言う事です。
 小池が安定した政権運営をして行くには1)自民党に手を突っ込んで離党させ小池党に引き込むか、2)公明ないし自民の協力が必要です(まあ選挙前から小池にすり寄っていた公明が協力するのでしょうが)。それは裏返せば「小池の弱点だ」ということです。
 1)、2)を下手にやれば野合のそしりを受ける可能性がある(まあこの点小池のごまかし能力と、小池にだまされたがっている「公明の国政での無茶苦茶を容認する公明信者」並みにの都合のいい小池信者の脳みそを侮ってはいけませんが、この点が野党の小池批判ポイントの一つです)。
 第二に自民党が信じられない大敗をしました。正直、アンチ自民の俺ですら「20議席台」なんて想定していませんでした。
 「議席減で40議席台行けばアンチ自民党としては御の字、まあないだろうけど過去最低成績38議席更新すれば何も言うことはない」と思ってました。「38議席を余裕で更新の23議席で公明と同数」では下村都連会長、稲田防衛相、安倍首相、二階幹事長らの責任を問う声は党内からも出ざるを得ないでしょう。
 正直、森友・加計疑惑や稲田失言の影響は明白で、「都連の責任だ」で全てを下村都連会長以下に責任転嫁できる状況ではない。まあ、自民の増田*2候補が負け小池が勝った都知事選では安倍は「政権支持率が高い事」もあって全てを石原*3都連会長(当時)ら都連幹部に押しつけたわけですが今回は到底無理だと言う事は安倍も自覚してるでしょう。
 数ヶ月前までは「安倍政権に終わりはないのか」と俺が絶望的思いだったことが信じられないことですが、ついに「安倍政権の終わりの始まり」が来たようです。小池党躍進が腹立たしいですが「安倍政権の終わりの始まり」自体は悪い事ではない。
 第三に「第二ともかぶりますが」、「自民一人負け」です。小池党、小池党のコバンザメとして動いた公明が議席を増やしたのは言うまでもないですが、共産も議席を増やし、民進は「議席を減らしました」がそれは微減にとどまりました。共産の議席増は俺にとって数少ない喜びですね。
 まあ微減ではアレ国政最大野党が議席減少し都知事与党・小池党や国政与党・自民どころか、「国政では民進の方が議席が上である公明や共産」に負けてるというのは正直恥ずかしいですが。そもそも共産は微増でアレ議席を増やしてるのですから国政最大野党でもあることを考えれば「小池旋風に負けた」なんてのは言い訳にはなりません。
 第四に「豊洲移転反対」を主張している共産が議席を伸ばしたことは「無視できない数の豊洲移転反対派がいること」が示されたわけで、豊洲移転反対派にとっては大変いいことだと思います。


■産経【阿比留瑠比の極言御免】(ボーガス注:都議選で敗北した)民進党は解党した方がいい
http://www.sankei.com/premium/news/170701/prm1707010026-n1.html
 「阿比留必死だな」ですね(苦笑)。まあ解党はしないでしょうね。安倍が落ち目なのに解党するバカはいない。
 まあ「都民ファにトンズラした輩が多い(「きついことを言えば」ある意味選挙前から敗戦していた)」とはいえ民進議席減は「7→5」です。最大野党としては無様ですがむしろ「57→23」の自民の方が大惨敗でしょう。阿比留の理屈なら「安倍は退陣すべき」です。


毎日新聞『都議選:自公協力なら自民12議席増 毎日新聞試算』
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20170706/k00/00m/010/103000c
 この試算が正しいかどうかは分かりません。
 いずれにせよこの試算が正しいと前提しても「57→35(23+12)」ですから「過去最低成績38を下回る大惨敗」ということに変わりはありません。おそらく最大勢力が都民ファと言う事もかわらない。
 おそらく毎日同様の試算の結果、公明は「結局自民大敗やん、負け馬になんかのれるか」ということで「自民を裏切ることに決めた」のでしょう。こうなると共産の議席増も「勿論共産の自己努力を否定はしません」し「『公明による都民ファ支援』との共産の争いもそれはそれできつかった」でしょうが「公明が自民支援辞めたことも大きかった(それで自民が落選した)」気がしないでもありません。


■誰かの妄想・はてな版『都議選で民進党「大惨敗」という評価はちょっと違うと思う。』
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20170705/1499262171
 「民進党の敗北を騒ぎ立てる奴に産経など自民の敗北をごまかしたい安倍自民シンパが多い」「しかし自民の方が大敗だ」というのは事実です。
 id:scopedog氏の記事内容もおおむねそう言うモンです。
 ただ一方で「民進党の選挙結果」がふがいない代物であることも事実です。大惨敗ではないにせよ自慢できる代物ではない。


■白頭の革命精神な日記『都議選開票結果について』
http://rsmp.seesaa.net/article/451453846.html

①まーた特定政党を「圧勝」させてしまった東京都民の懲りない投票動向
②実態が伴っているとは到底思えない小池知事率いる都民ファーストの会の「なんとなくの大勝利」から見える4年後の次期都議選の波乱の予想

 まあそういうことですね。「石原を四選した前科」をもつ都民の馬鹿さにはいつもながら呆れます。
 特定の政党を大勝させるとバランスがきかなくなって怖いという一般論もありますが、それ以前に都民ファなんて烏合の衆ですからね。
 が「実体が伴ってない烏合の衆・都民ファ」に対する「イメージによる投票」に過ぎないのだから「4年後を待たずに都民ファ崩壊」の可能性は「俺の願望込み」ですが高いと思います。そこで共産を含む各党の真価が問われるわけです。自民がそのまま復権つうのだけはやめて欲しいですが。

③実質的勝者としての公明党、負けは負けでも「仕掛け」を残しているかもしれない自民党

 「議席を微増とは言え増加させた」「公明無しでは自民がとんでもない事になることを見せた」「票を渡すことで都民ファに貸しを作った」と言う意味では確かに「ある意味の勝者」でしょう。
 ただ果たして「公明は勝者で公明にとってプラス」が大きかったとだけいえるのか。
 一方で公明は共産と違い「筋を通した独自路線」がとれなかったわけです。筋を通すなら「地方は都民ファ、国は自民」なんてするわけがない。
 そう言う意味では「野合政党」という批判は今後益々強くなります。まあ、それでもいいと居直ってるのが公明なんでしょうけど。
 そして国政での安倍政権もやばくなる。
 まあ公明は
1)背(自民の都議選成績)に腹(公明の都議選成績)は替えられない
2)安倍政権は何とか支えられる(むしろ危機的状況で安倍に恩が売れる)
3)仮に安倍政権がぽしゃっても「安倍衆院解散→野党勝利」にならない限り、ポスト安倍も自民だからそいつを支えればいい。俺達にとって大事なのは自公政権で安倍個人じゃない
4)どうせ自民には俺達を切る選択肢はない
というもくろみで都議選で自民を裏切ったのでしょうが果たしてそううまくいくか。
 まあ正直、都議選で自民を裏切った時点で公明は「積極的に安倍政権が潰れて欲しいとは思わないが潰れても構わない、俺達のメリットにさえ成ればいい。安倍が下野しても自公政権が続けば問題ない」という路線にシフトしたと思います。これが果たしてその後の自公連携に影響しないかなど考えたらそう手放しで喜べることなのか。「都民ファ」への票の融通という理由もあるにせよ、公明議席は微増にすぎませんからね。公明はもはや「それなりにでかい基礎票(ただし創価学会員の高齢化などで微減傾向、無党派からの補充もあまりない*4)」をもとに他党と政治的取引して一定の議席を確保するつう戦術しかできず「基礎票を増やせる可能性」は低いわけです。
 次に「この方が言う仕掛け」というのは本文を読まなくてもある程度理解できます。
俺が安倍だとしてやることは
1)内閣改造や新政策ぶち上げによる目くらまし
2)前川氏参考人招致など野党の要求にある程度応じる
3)議席減した民進党から離党者を出させる
4)小池都民ファを抱き込む 
でしょう。この程度は誰でも思いつきます。ただどれもそう簡単にできることではない。2)は最近「前川参考人招致」に応じましたがこれで幕引きできるかは分かりません(勿論俺は幕引きなど望んでいません)。
 特に4)なんていくら小池でもやらないと思いますね。勿論やれば安倍に恩が売れますが、やったときの世間の反発が怖すぎる。多少の安倍の反省ポーズではとてもそれはできないでしょう。
 ポスト安倍が出たときに「安倍氏退陣で自民も変わった」とでもなった時に小池が自民との連携をする可能性はあるでしょうが、まあその時に野党がどう出るかですね。

④2議席前進したとは言え、超逆風下の自民党を下回る19議席に留まった事実と新しい議会構成から見える「共産党の限界」

 まあ、この方、何があったのか知りませんがいつも、やたら共産党に敵対的です。昔、共産党関係者と何かトラブルでもあったんでしょうか?
 まあ本文を読まなくても「限界」云々の意味はタイトルだけでも予想つきます。
 簡単に反論しておきましょう。
 まず「逆風の自民」といっても選挙前議席は自民は50議席台ですし、一方、共産は10議席台です。
 基礎票も残念ながら違う(勿論自民の方が大きい)。そう言う意味では選挙前に「共産>自民になる」と考えた人は共産支持者でもまずいないでしょう。俺もそんな事考えてはいません。「幸いにも」実際の選挙結果では「共産>自民」の可能性があったわけですが、そうならないからといって「限界だ」というのはほとんど言いがかりでしょう。
 それとも選挙結果関係なく「基礎票が自民より小さいから限界だ」というのか。それはまあ、ある意味、間違いではないでしょうが、それは既に選挙分析でも何でもありません。
 問題はそういうことではなくやはり「小幅とは言え議席増したこと」「出口調査に寄れば無党派の投票先第2位が共産」ということではないのか。つまりは「大躍進とは行かない」ものの、共産には追い風が未だ吹いてると言う事です。もちろんその追い風には「共産の自己努力の成果」もあるでしょう。
 小生も「きちんと分析するだけの能力」はもちろんありませんが「議席数を増やす」というのはやはり大変なことでしょう。現状維持にとどまっていては恐らくできることではなく、やはり「共産の自己努力*5」とそれによる追い風は評価されてしかるべきでしょう。
 もちろんその追い風を過大評価してはいけない(もちろん「外部への宣伝」はともかく内心では党執行部、党員、後援会員、支持者全てよほどの能天気でもない限り過大評価はしないでしょうが)。「都民ファ旋風にもって行かれる程度の追い風じゃないか」といえばその通りです。だからといってこの方のように「だから共産の議席増は大したことじゃない」つうのは逆に不当な過小評価でしょう。
 民進生活者ネットにはそうした追い風は吹いてなかったわけですから。
 議会構成の限界もまあわかります。都民ファと「コバンザメ政党公明」で過半数、あげく共産の連携相手である民進生活者ネット議席減では共産が議席増したとは言え、微増と言う事もあって苦しい戦いを強いられるでしょう。しかしだからといって今から「何もできない」かのように言うのは間違いでしょう(なお、ついでに言えば小生も都政をきっちりウオッチしているわけではないのでうまく反論出来ませんがこの方が「過去に共産が議席増しても特に成果がなかった」かのように言うのも事実誤認だろうと思います。単に「メディアが騒がなかった」に過ぎないだろうし、それなら「メディアが騒がなかった」公明や自民とて大して「成果はない」でしょう。そもそも小池とてそうした「成果」はろくにありません)。まずは共産の戦いを見守りたいと思います。


■産経【東京都議選小池百合子氏「都民ファーストの会」代表辞任を表明
http://www.sankei.com/politics/news/170703/plt1707030060-n1.html
 まあ驚きの行為にして無責任な行為ですが、「都民ファーストの初当選陣笠議員」が今後問題をおこすことに備えて代表を辞任し、「私関係ない」で切って捨て、場合によっては「自民と都民ファーストでがらがらぽんで新党」なんてことを考えてるのかも知れません。


■【東京都議選民進党若手が敗北の総括を野田佳彦*6幹事長に要請へ
http://www.sankei.com/politics/news/170703/plt1707030082-n1.html

 岸本周平*7井坂信彦*8福島伸享氏、初鹿明博*9の各衆院議員

が申し入れだそうです。なお「若手」といっても当選回数が少ないだけです。43歳の井阪氏、46歳の福島氏、48歳の初鹿氏、60歳の岸本氏は世間一般では若くはないでしょう。特に60歳の岸本氏は政界においても若いとは言いがたいでしょう。
 敗戦の総括はして当然ですが、いくつか指摘しておけば
1)醜い内紛はやめて欲しい
2)少なくとも総括を口実に野党共闘をぶちこわすことは許されない(敗戦理由に関係ないし、自公を有利にするだけなので)
ですね。


中央日報『小池氏、慰安婦強制連行を否定する極右派』
http://japanese.joins.com/article/780/230780.html

・小池氏は日本には核武装が必要だという立場だ。2003年3月、あるメディアのインタビューで「軍事、外交的な判断により、核武装という選択肢は十分にありえる」と述べた。
・小池氏は極右団体である「日本会議」所属で、憲法改正に賛成の立場だ。「新しい歴史教科書をつくる会」は最初から公開的に小池氏を支持している。
 2005年には靖国神社を参拝しており、2007年には米国議会が「日本軍慰安婦決議案」を採択できないように直接米国に行って公開ロビー活動を行った。放送番組に出演して「河野談話を再検討しなければならない」と発言するなど慰安婦強制連行の事実を公に否定してきた。
 また、都知事に就任すると、韓国人学校増設のために都の公有地を無償で提供することにしていた方針を全面白紙化した。(ボーガス注:舛添)前知事が韓国政府と約束した事項を覆したとの指摘が出ると「ここは東京で、日本だ。わが国が主体となって判断をするものと考えている」と述べた。

 小池のこうした極右反動性はもっと批判されてしかるべきでしょう。


■リベラル21『これは保守大連立の補完である:都議選結果は警戒を要す』(半澤健市) 
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4012.html
 「小池は極右だ、警戒しろ」「公明はしぶとく生き残った」「自民は惨敗したがそれでも第二党(公明と同数)だ」「共産は議席増加したが、それでも都民ファーストの大幅増を考えると素直に喜べない」「安倍はもはや終わるだろうがポスト安倍が誰になるか油断してはいけない。ポスト岸*10の池田*11長期政権のようなことがないとは言い切れない」というのは全く同感です。
 共産支持者として素直に共産議席増を喜びたい反面、こうした警戒の言葉にももちろん同意します。


■リベラル21『君は野田数(のだ・かずさ)を知っているか』(半澤健市)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4014.html

 野田への代表委譲は「都民」の内部規定では合法的らしい。しかし巨大な存在となった「都民」の代表を小池と野田の二人で決めたことに、有権者から疑問や批判が出ている。「小池が代表として都議選を戦ったことは何だったのか」というわけである。
(中略)
 野田数とは何者か。結論をいうと、なかなかの「右翼」である。
ウィキペディア」を信用して重要な項目を摘出して下記に掲げる。
(中略)
■政策・主張
・2012年 日本国憲法無効論に基づく大日本帝国憲法復活請願を東京都議会に提出。
・「我が国の独立が奪われた時期に制定された」と現行憲法の無効を主張し皇室典範は「国民を主人とし天皇を家来とする不敬不遜の極み」「国民主権という傲慢な思想を直ちに放棄」すべきことを主張。
新しい歴史教科書をつくる会から分かれて発足した日本教育再生機構の常任理事を務めた。
 ウィキペディアから私はなるべく事実を記した部分を抜粋したつもりである。
 容易に分かるのは、野田数という人物は「右翼」的・「日本維新」的な思想の持ち主らしいということである。

 都民ファ代表であり、小池の特別秘書だった野田の極右性に触れた記事です。
 また半沢氏が言うように「党大会、役員会なども開かずに野田に禅譲した小池の行為」は党の私物化以外何物でもないでしょう。野田の極右性を無視したとしても小池の行為は無茶苦茶です。
 しかしよりによって「野田かよ」と思いますがまあ、人材難なんでしょうね。以下に小池が極右とは言え、人材が他にいればもう少しまともな人間を代表にするでしょう。


■浅井基文ブログ『問われているのは私たちの政治意識』
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2017/923.html

 都議選の結果(自民党惨敗)は一服の清涼剤ではありました。しかし、私は小池都知事率いる「都民ファーストの会」及びその系列(公明党を含む)の「大勝」には正直苦々しい思いです。

 小生も浅井基文先生、五十嵐仁先生、半澤健市氏と全く同感です。そして浅井先生がおっしゃるように小池などというポピュリストを支持する選挙民の愚劣さがまさに問われているわけです。

 私たちが「主権者としての政治意識」を我がものにしない限り、日本版「ろうそく革命」によって保守政治の跳梁・跋扈に引導を渡すことなどは夢のまた夢である。今問われているのは私たちの政治意識そのものなのだ。

 過大評価は禁物でしょうが正直、韓国や台湾の民主主義の方が日本よりまともに思えます。
 いや政治だけでなく今や「経済力や文化力(韓流アイドルなど)」も韓国や台湾が日本を越えてる、あるいは越えつつあるのかも知れません。
 そういえば法学部生時代、「日本より韓国の方が情報公開法は先に制定されている」と説明されたのを思い出しました。


共産党「都議選の結果について」
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2017/07/post-754.html

 日本共産党が19議席を獲得したということは、重要な躍進といえると考えます。
 この躍進は、4年前の躍進に続くものですが、都議選で2回連続して議席を躍進させたのは、1985年の選挙以来、32年ぶりのことです。
(中略)
 今度の選挙で、わが党は、四つの選挙区で新たな議席を獲得しました。2人区では北多摩4区(16年ぶり)、3人区では目黒区(同)、北多摩3区(同)、4人区では町田市で初の議席を得ることができました。
 現職区であった文京区と中野区は、惜敗しましたが、それぞれ得票を大きくのばす大健闘・大善戦の結果といえると思います。
 2人区、3人区では、いまのべた以外に、北区、北多摩1区、豊島区で現職を守り、合計六つの2人区と3人区で議席を得たということは、今後を展望しても、たいへんに重要な結果だと考えています。
(中略)
 選挙戦全体の結果としては、何といっても自民党が歴史的大敗を喫したことが、大きな特徴となりました。
 これは何よりも、「森友」疑惑や「加計」疑惑にみられるような国政の私物化、さらに「共謀罪」法の異常な禁じ手を使っての強行にみられるような憲法を壊す政治、さらに憲法9条改定を持ち出し、それを乱暴に国民に押し付けようとしていることなど、安倍政権の一連のふるまいに、〝もうがまんができない〟〝今度ばかりは安倍政権を懲らしめなければいけない〟という声が、非常に強く都民のみなさんのなかに起こり、その怒りがこういう結果をつくったことは、明らかです。
(中略)
 当面の問題としては、この選挙戦でも訴えてまいりましたが、野党4党が要求している臨時国会の速やかな召集をあらためて強く求めます。臨時国会を開き、一連の疑惑の徹底究明をはじめ、安倍政権の政治姿勢について徹底的に追及していくことが、緊急の国政の課題となっています。

 まあ、おおむね同感です。


■産経【都議選投開票】都民ファースト圧勝、「小池*12勢力」で過半数の勢い 自民は惨敗
http://www.sankei.com/politics/news/170702/plt1707020017-n1.html
 勿論自民惨敗は「自民都連会長で加計疑惑の当事者・下村」「失言の稲田」「二人をかばった安倍」が苦しい立場になるという意味で俺のようなアンチ安倍にとって喜ばしいことです。
 「大阪府知事、市長ダブル選挙」「小池が当選した都知事選」では安倍政権支持率が高止まりしていたこともあり、自民候補敗戦でも「俺、関係ない」「小池や維新は俺の仲間みたいなモン」的な態度ですっとぼけていた安倍も「安倍政権の支持率低下」「敗戦原因が稲田の失言と森友・加計疑惑」では今回はそうもいかないでしょう。だからこそ今回は「大阪府知事、市長ダブル選挙」「小池が当選した都知事選」とは違い、終盤戦では安倍も応援演説に乗り出したわけです。
 もちろん第一次政権当時、最終的には辞任したとは言え「当初は参院選敗北後も居座ろうとした安倍」が「都議選敗戦ですぐに辞めるわけもない」。「地方選挙と国政は別」だの「小池さんは自民出身」だの「都連の責任」だの「稲田氏と下村氏が悪い」だのとにかく「俺は悪くない」と強弁しようとするでしょう。
 しかし「アンチ安倍の俺の願望込み」ですが安倍が政治的に追い詰められていくことは、おそらく間違いないでしょう。野党が攻め手をよほど誤るか、安倍がよほどの好手を出すか、「国民が俺の常識を逸脱するほどのよほどのバカ」でない限り、安倍は落ち目しかない。俺の願望込みですが「ポスト安倍がどうなるか」はともかくもはや「安倍政権の終わり」が見えてきたんじゃないか。
 むしろ問題は小池新党だけで過半数の勢いという所でしょう。五十嵐仁氏もhttp://igajin.blog.so-net.ne.jp/2017-07-01で危惧していましたが。何というか「都民ファーストの看板」を下げてれば「この俺ですら」当選できるんじゃないかと皮肉を言いたいくらいです。
 こうなると共産、民進がどれだけ踏ん張れるかと言ったところでしょう。個人的には民進にはあまり期待してないので共産に頑張って欲しい。まあ、「俺の願望込み」ですが、民進が敗北しても「共産が善戦・健闘する限り」『蓮舫執行部総退陣→野党共闘崩壊』ということはないでしょうし。
 まあ、「小泉チルドレン」「国政での橋下維新」が今や跡形もなくなり、また安倍自民が大勝した衆院選での初当選組が「魔の二回生」と呼ばれ、今回の「パワハラ」豊田議員のように安倍の足を引っ張っていることを考えれば「アンチ小池の俺の願望込みですが」今回の都民ファースト・初当選組も将来は小池の足を引っ張る地雷になるんじゃないか。そして維新沈没後に「共産の復調」があった*13ように、小池の沈没後に同様の復調があるだろうと。
 まあ、今からマスコミも野党も「小池都民ファースト当選組」の疑惑、不祥事追及を始めるでしょうが、でかいのが爆発して一気に小池が追い詰められれば万々歳なんですけどね(苦笑)。
 まあ、ただこれで小池が一気に「橋下維新」のように国政目指すかといったら「橋下みたいにすぐぽしゃらないように」まずは足場固めじゃないか。そして小池批判派としては足場固めを許さず批判していくことになると。


■五十嵐仁の転生仁語『7月1日(土) 都議選での自民・公明の断罪と立憲野党(民進・共産・社民・ネット)の躍進を呼びかける』
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2017-07-01
 まあ「断罪として充分かどうかはともかく」自公に対し、議席減というそれなりの断罪は下るかと思います(2017年7/2の20時30分追記:自民には「最低議席38を更新の可能性」という断罪が下りましたが公明は残念ながら逃げ切りそうです。また五十嵐氏が危惧した都民ファーストの大勝が予想されています。共産は議席増の可能性がありますが民進はむしろ議席減の可能性が大です)。
 五十嵐先生が言うように自民の議席が「過去最低の38議席以下」までいけば自民批判派にとって御の字ですが、そこまでいかなくても「改選57議席が40議席台」になれば「失言した稲田や加計疑惑の下村」、そして「彼らをかばった安倍」に対する党内外の風当たりは相当強くなるでしょう。
 問題はむしろ「立憲野党(民進・共産・社民・ネット)の躍進」がなるかどうかということです。そこで問題となるのが小池新党(都民ファースト)です。五十嵐氏が言うように小池と自民党には本質的違いはないわけですから、小池新党が増えたのでは「あまり喜べる話」ではないわけです。


■五十嵐仁の転生仁語『7月3日(月) 都議選で噴き出した「怒りのマグマ」によって自民党が歴史的惨敗』
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2017-07-03
 安倍自民の敗北と共産の議席増は良かったが、都民ファーストが第一党で、公明が議席増で第二党じゃ手放しで喜べないというご指摘です。


■産経【主張】小池勢力圧勝 都政改革の期待に応えよ
http://www.sankei.com/column/news/170703/clm1707030002-n1.html

 国政レベルで相次いだ政権与党内の不祥事が逆風を招いたのは明らかだ。

 さんざん森友・加計疑惑で「野党の言いがかりだ」といっていた癖にこれです。
 まあ面の皮がいつもながら厚い。それとも「不祥事とは森友・加計じゃない。例えば豊田パワハラだ」とでも言う気でしょうか。自民がろくに豊田批判してない以上何の言い訳にも成りませんが。
 あるいは安倍はこの際切って捨ててポスト安倍(小池含む)にでも産経は期待するのか。
 なお、「過大評価は禁物」ですが「共産議席増」は小池でも自民でもない「有力な都政政党」として共産が評価されてると言う事ですがそう言うコトは無視するいつもの産経です。


■産経【都議選投開票】10年前の夏とどこか似てないか? 「安倍降ろし」の裏に見え隠れする「憲法改正封じ」(政治部次長 酒井充)
http://www.sankei.com/premium/news/170703/prm1707030007-n1.html
 おいおいですね。これほど大敗すれば「これじゃ選挙にならない」ということで「安倍おろし」が起こっておかしくないし、「10年前の夏(安倍が首相辞任に追い込まれた参院選敗北)」だって話は同じです。もちろん護憲派は安倍なんかには首相を辞めて欲しい。しかしそんな事とは関係なく「自民党改憲派」ですら「安倍に重用されてる」など、異常な安倍シンパでもない限り、10年前も今回も「安倍は辞めてくれ」と思っても何ら不思議ではない。


■【都議選投開票】公明・山口那津男代表「国政と都政は別」 自民党大敗は安倍晋三政権への審判ではないとの認識
http://www.sankei.com/politics/news/170703/plt1707030019-n1.html
 自民党ですら「国政が影響した」といってるのに酷い詭弁です。まあ、公明が自民を裏切り、票の大部分を小池に回したという理由*14もあるでしょうが、その公明の裏切りだって「国政は多少は影響してる」でしょうしね。

 一方で、学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題などを都議選で訴えた民進党などの議席が飛躍的に伸びていないことに言及し「国政に偏して訴えた勢力が大きく議席を伸ばしたわけではない。そのことを冷静に受け止めることが大事だ」と主張した。

 共産は議席増してるので「飛躍的」「大きく」つう枕詞がつくわけです。
 「それ言ったら公明だってたった1議席増ジャン。飛躍的に伸びてねえジャン」と突っ込みたくなります。大体小池党は森友などで安倍を擁護していたのかと言えばそんなこともないわけです。


赤旗ツィートほか

赤旗政治記者‏ @akahataseiji
NHK議席予測。共産党は10〜23議席でかなり幅がある。現有17議席を確保、上回ることができるか。
・フジの予測では共産党16議席*15

 まあそれだけ激戦だと言う事です。何とか議席増して欲しい。23いけば御の字ですが1議席増の18でも万歳ですね。10(NHK予想の最低値)だの16(フジテレビ予想)だの現有17以下の数字はやめてほしいですが、まあ、とにかくいい数字が出て欲しい。
 支持者としての「俺の願望込み」ですが、いよいよ共産党の本領が問われるときが来るんじゃないか。

赤旗政治記者
 フジ。大敗の自民党について、アキバ街宣の安倍首相演説を流す。アベ辞めろとコールする聴衆を指差して〈こんな人達に私達は負けるわけにはいきません〉と叫んだ、あの場面だ。歴史的敗北を象徴する場面となった。

 まあこのときの聴衆が果たして小池支持かは分かりません。小池支持でなければ今回の選挙結果は彼らにとって手放しで喜べるもんではないでしょう。
 いずれにせよ「マジギレして売り言葉に買い言葉」「敗戦時のことなど全然考えてない」でしょうが「負けてたまるか」と叫んだあげく、負けてしまうという醜態をさらすことになった安倍です。

赤旗政治記者
 自民・二階幹事長。都議選大敗について〈おおいに反省〉と語る。「責任は誰がとるんですか」と記者に聞かれ、「これから検討します」。動揺している様子が画面からもわかる。

 二階氏も幹事長を辞めたくはないでしょうし、彼が辞めるといった場合「ならば下村氏*16は都連会長を稲田氏*17は防衛相を辞めるべきだ」「そもそも安倍氏が総裁を(以下略)」と飛び火しかねません。
 「下村や稲田を安倍がかばうようならば」、そのどさくさに紛れて幹事長に居座ってしまえ、つう考えもあるかも知れません。

http://www.jcp.or.jp/web2/togi-sns/tosen.html
東京都議選日本共産党の当選者
当選者19人
[新宿区]4  大山とも子  61現
江東区]4  あぜ上三和子 61現
[品川区]4  白石たみお 35現
[目黒区]3  星見てい子 59新
大田区]8  藤田りょうこ 42新
[世田谷区]8  里吉ゆみ 50現
[杉並区]6  原田あきら 42新
[豊島区]3  米倉春奈 29現
[北区]3(1減)  そねはじめ 65現
板橋区]5  とくとめ道信 65現
練馬区]6  とや英津子 53新
[足立区]6  斉藤まりこ 42新
葛飾区]4  和泉なおみ 55現
江戸川区]5  河野ゆりえ 67現
[八王子市]5  清水ひで子 65現
[町田市]4  池川友一 32新
[北多摩1区*18]3 尾崎あや子 58現
[北多摩3区*19]3(1増)  いび匡利 53新
[北多摩4区*20]2  原のり子 51新

 北多摩4区の「定数2」を除けば「定数3以上のところが多い(定数2以下だと勝つのが難しい)」のは残念ですがとにかく議席増を喜びたい。新人が結構多いようですが、これが「新人でとったが現職で残念ながらいくつか落とした」のか「何らかの理由(現職の高齢化、体調不良など)で現職から新人に移行した」のかが気になるところです。

赤旗政治部記者
出口調査 無党派層NHK
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170702/4171802.html
都民ファースト40%、共産党16%、自民党13%、民進党9%、公明党7%、東京・生活者ネットワーク2%〉

 都民ファースト4割とか本当にへこみますが、共産16%は素直に喜びたい。一方、公明は議席を増やしたとは言え、無党派層にあまり支持されておらず、正直、未来が不安じゃないか。


■7/2の20時50分現在の産経当確予想速報
 あくまで産経予測ですのでNHKなど他のメディアとは違いがあります。
 それにしても当確予想が「小池が37(現有6)、公明が12(現有22),共産が7(現有17)、自民、民進が1」ねえ。
 公明が12もとってることに愕然*21としますが、共産7が一応の希望ですね。しかし自民がこれほどまでに当確が出ない、一方で共産や公明に出てしまうというのは久々じゃないか。まあ、自民不振自体は嬉しいんですが、小池党大勝(現有6から過半数の勢い)と民進の絶不調ってのがねえ(がっくり)。


■NHK『共産 志位委員長「19議席を確保 大きな勝利だ」』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170703/k10011039241000.html
 まあ大きな勝利ではあるんですが小池党躍進と民進党議席減がねえ(がっくり)。


■産経【都議選投開票】「小池百合子氏は五輪後、国政に戻って女性初の首相を目指すかも」と政治評論家の小林吉弥氏
http://www.sankei.com/politics/news/170702/plt1707020074-n1.html
 小林氏は「安倍政権に黄色信号がともった」としているのですがそこはタイトルにしない産経です。
 まあ小池のことですから、国政復帰は画策してるでしょうがそれを許さない戦いが必要です。


NHK『公明 高木氏「公明や都民ファーストの会が評価受けた」』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20170702/k10011038601000.html
 国政タッグパートナー自民の大敗を「俺達は何とか議席維持できそうだ」とばかりに、何とも思わない非道ぶりはさすが公明です(勿論褒めてない)。これが創価学会信者名乗ってるんだから「創価ってろくでもないな」と本当に思います。
 まあ「国政には影響しないように」という公明ですがそううまくいくかどうか。
 もちろん「公明を切り捨てた場合のダメージ」は大きすぎて自民もそう簡単には切って捨てられないでしょうが、都議選での裏切りで自民は「国政か都政でそれなりの土産がなければ許せない」という思いを公明に抱いているでしょう。


NHK『自民 石破氏*22「歴史的大敗だと認めるべき」』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20170702/k10011038581000.html
 石破からすれば今無役ですから、「敗戦責任を安倍執行部は感じるべき」と他人事みたいなことが言えるわけです。「安倍が辞めれば次は俺だ」という思いもあるでしょう。しかしこうなると「今後復帰できれば」ですが谷垣氏*23の幹事長辞任も「塞翁が馬」かもしれません。
 まあ、それはともかくこの選挙、小池の勝利と言うより安倍の自滅でしょう。もちろんその自滅をうまく自分たちに持ってきた小池のポピュリスト能力は侮れませんが、安倍の自滅をもたらしたのは小池本人ではありません。そう言う意味では小池は「橋下の知事から市長への転身」という安全名出来レースと違いかなりのばくちを打っています。


NHK【都議選投開票】「最大でも38ですが」NHKの武田真一アナの質問に自民都連の下村博文会長「深刻に受け止めている」
http://www.sankei.com/politics/news/170702/plt1707020052-n1.html
 「最大予想値38=過去の最低成績」ですからねえ。これはもう最低限、下村の都連会長辞任は避けられないでしょう。下手したら二階*24幹事長辞任さえあり得るでしょう。過去の選挙でも幹事長辞任劇がありますからね。


NHK『自民 東京都連幹部の責任問題も』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20170702/k10011038531000.html
 都連幹部の責任とは「加計ヤミ献金疑惑」で足を引っ張った上、東京都連会長という現場最高責任者の下村の都連会長辞任と幹事長代行辞任が不可避じゃないかという話です。


■【都議選投開票】厳しい情勢、党本部閑散 民進、あきらめムード
http://www.sankei.com/politics/news/170702/plt1707020042-n1.html
 議席増予想もある*25共産と違い、「減予想ばかり」、あげく「自民、小池党どころか共産、公明を下回り第5党の予想」ではどうしようもないとしか言いようがありません。


■【都議選投開票】「議席ゼロ」回避も民進党は大幅減へ「蓮舫*26降ろし」には発展せず
http://www.sankei.com/politics/news/170702/plt1707020044-n1.html
 そりゃ「蓮舫降ろし」はしづらいでしょう。なにせ自民は議席減、一方「インチキ批判派」とはいえ自民批判派アピールした小池党は大幅躍進、また「真の批判派」共産党も小幅ながら議席増が予想されています。まあ共産について言えば議席減予想もありますが、その場合ですら「民進党は共産の議席数を下回る」と予想されています。
 つまり「自民批判自体は問題ない。問題はその自民批判票を小池党と共産にもって行かれたことだ」つうわけです。そうなると「どうやって共産と小池党から批判票を奪い返すか」つうことですがこれはなかなか難しいでしょう。
 下手に「蓮舫降ろし」すれば単に「内紛やってる党より小池党や共産支持しよう」とさらに民進党地盤沈下しかねません。そもそも現在の蓮舫代表にしてからが「都知事選で小池に負けたことを理由に岡田代表が辞めたから」つうもんです。代表が替わればそれだけで何とか成るモンじゃないことが既に「岡田→蓮舫」で証明されています。


■kojitakenの日記『東京都議選の各党予測議席数、NHK出口調査でファ48〜50、自13〜39*27、公21〜23、共10〜23、民2〜9、ネット1〜2、維0〜1、社0〜1、ファ系無所属3〜10』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170702/1498993947
 まあ共産が最大値の23いって欲しいところです。
 自民が最低値38を更新する可能性が高いことはまあ悪い事ではない*28ですが、id:kojitaken氏も嘆いていますが都民ファースト大勝ってのは本当に悪夢ですね。
 あと、民進の不調は論外でしょう。共産が一定の議席数獲得できる以上、「民進の力不足」という批判は免れないでしょう。


■【都議選投開票】共産党は堅調「反与党・反小池」票を巧みに吸収
http://www.sankei.com/politics/news/170702/plt1707020019-n1.html
 まだ結果が出てないわけですが「堅調」との産経の見込み通りそれなりの成果を出して欲しいところです(追記:2議席増の19議席でした)。

*1:正直、自民が小池批判派と言えるか疑問ですが。

*2:岩手県知事、第一次安倍、福田内閣総務相を歴任

*3:小泉内閣国交相自民党政調会長、幹事長、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相を歴任

*4:この点、過大評価は勿論禁物ですが共産は無党派からある程度補充ができていると思います。

*5:この点何かわかりやすい簡潔な分析があればありがたいですが

*6:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相を経て首相

*7:民進党和歌山県連代表。野田内閣で経産大臣政務官

*8:維新の党政務調査会長を経て民進党兵庫県連代表

*9:民進党青年局長

*10:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相。戦後、自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相

*11:吉田、石橋内閣蔵相、岸内閣通産相などを経て首相

*12:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*13:現在もそれが続いてるといっていいでしょうが

*14:公明の裏切りがなければもっと小幅な負けでしょう

*15:赤旗ツィートの画像だとフジ予想は「共産16」以外は「小池党49」「自民29」「公明23」「民進3」「生活者ネット1」「その他6」のようです。

*16:第一次安倍内閣官房副長官、第二次安倍内閣文科相など歴任

*17:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)を経て第三次安倍内閣防衛相

*18:東村山市東大和市武蔵村山市が含まれる。

*19:調布市、狛江市が含まれる。

*20:清瀬市東久留米市が含まれる。

*21:あんなゲスい反共攻撃しても支持する人間がいるんですねえ。まあ、共産の得票という意味では影響はなかったかと思いますが。あんな反共攻撃を支持する人間は最初から共産支持しないでしょうし、一方共産を選挙の選択肢に入れてる人間はあんな反共攻撃は無視でしょう。

*22:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相を歴任

*23:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相、第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*24:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*25:ただし減予想もありますが

*26:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)を経て民進党代表

*27:「自民(最大と最小が23ポイントの差)」「共産(同じく13ポイントの差)」「民進(同じく7ポイントの差)」の議席数の幅の広さにびっくりですがこれは複数選挙区でこの三党が当落ラインで接戦だと言う事でしょう。何とか自民に1議席でも共産、民進に勝利して欲しいモンです。

*28:ただ公明が堅調ってのは愕然としますね。