今日の産経ニュース(7/16分)(追記・訂正あり)

■【共同通信世論調査内閣支持率は過去最低35・8% 不支持53・1% 安倍政権下の憲法改正「反対」54・8%  
http://www.sankei.com/politics/news/170716/plt1707160013-n1.html
 アンチ安倍の俺にとってはまだまだ高いですが右肩下がりの状況にあるようでいいことです。
 改憲についても「安倍政権下では反対54.8%*1」というのは改憲右翼にとって頭が痛いでしょう。
 改憲したいなら安倍を下野させ、自民党からポスト安倍の総理を出すことが「国民理解を得る上でベター*2」ですが、「安倍でなければ産経らが期待するような極右的改憲ができるか」怪しいわけです。
 またこの他でも

 安倍首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画をめぐり、行政がゆがめられたことはないとする政府側の説明に「納得できない」は77・8%。「納得できる」は15・4%にとどまった。
 東京都議選の応援で問題発言をした稲田朋美*3防衛相を(ボーガス注:都議選中に更迭せず)続投させる首相の姿勢について「適切ではない」との回答が73・1%に達し、「適切だ」の21・8%を大きく上回った。首相が8月早々に実施する内閣改造に「期待する」は41・0%、「期待しない」は57・0%だった。

ということで「内閣改造への期待*4」を除けば稲田失言問題も、加計問題も「安倍を評価しない」という回答*5がダントツで多いわけです。もはや安倍も終わりではないかと思いますね。


村上誠一郎*6元行革相がまたもや首相批判 「人事はお友達か、同じ思想か、イエスマンの3つ」
http://www.sankei.com/politics/news/170716/plt1707160010-n1.html
 大事なことは「以前から安倍に批判的な」村上氏を呼んだのがフジテレビ「新報道2001」であるということです。
 村上氏はともかく、フジは安倍おろしがしたいわけではなく単に「諫言をしただけ」のつもりでしょうがそう言う事態になっていること自体、安倍政権の「終わりの始まり」でしょう。

 自身が入閣を打診された場合については「自分の受け持ったところに対して、自分の考え方などがある。それを聞いてもらえなければ、なっても意味がない*7」と述べた。
 鴨下一郎*8環境相は同じ番組で、入閣の可能性について「私はあり得ないだろう」と答えた。

 鴨下氏と村上氏の発言の違いは単に性格や価値観の違いでしょう。村上氏だって「入閣はあり得ない」と思うもののそういうのには躊躇したと言う事でしょう。


■反原発団体がブログで「スタッフが抗議活動のカンパを私的流用」とお詫び
http://www.sankei.com/affairs/news/170716/afr1707160014-n1.html
 こういう事がおきないようにするには「私的流用がおきないシステム」にするしかないでしょう。
 「あの人なら流用しないはずだ」なんてことはいえないからです。とはいえこうした市民団体だと企業と違って「そうしたシステム作りが難しい」という面はあるだろうとは思います。
 ひとまずブログで公式に謝罪したことは評価できると言えるでしょう。


■【新聞に喝!】日本国民の生活や未来を左右する問題か? スキャンダルより政策追う報道を ブロガー・投資家・山本一郎*9
http://www.sankei.com/column/news/170716/clm1707160006-n1.html
 女性スキャンダル*10ならまだしも森友・加計なんか背任や収賄という犯罪が成立しうる話なんだから「日本国民の生活や未来を左右する問題」ですよねえ。ロッキード事件追及やリクルート事件追及などどうでもいいというレベルの暴論です。
 かつ朝日、毎日、東京新聞と言った安倍批判メディアはアベノミクス、「戦争法」、共謀罪など「政策」についても一定の批判を加えています。まあ週刊文春週刊新潮は政策批判はほとんどやってないでしょうが、それ昔からの話ですしねえ。
 山本という男が恥知らずな自民応援団だと言う事だけがわかる駄記事です。
 つうか安倍が明らかに落ち目になってるのに擁護を続けるつうのもなかなかの度胸です。他の件(アベノミクス共謀罪など)ならまだしも森友・加計疑惑では「安倍自民を擁護したくても」たいていの人間は黙りだと思うんですけどね。


■【呑兵衛必見】ビール市場縮小の底流に「成果主義」と「パワハラ
http://www.sankei.com/premium/news/170716/prm1707160023-n1.html
 ビール市場縮小が本当に「職場の飲み会が成果主義パワハラで減ったから」かは疑問に思いますが、そもそも「職場の飲み会」が多いことは「アルコールハラスメント」の危険性を考えれば必ずしもいいことではないでしょう。つうか、「職場の飲み会が減ったら飲まない」てことは要するに「酒の席」あるいは「酒自体」が好きじゃない人間が増えてるって事ですよねえ。「酒の席」あるいは「酒自体」が好きなら職場の人間とは飲まなくても「家族や友人・知人と飲む」か、「一人で晩酌」になるわけですから。


■【劉暁波*11死去】共産党に感謝した劉氏の実兄を「恥知らず」と激しく非難 友人の在米亡命作家
http://www.sankei.com/world/news/170716/wor1707160009-n1.html
■【劉暁波氏死去】劉氏の友人「(中国共産党に謝意を述べた)兄はノーベル賞の賞金を自分のものにしようとした」「小役人で、この上ない恥知らず」 劉氏と兄の絶縁も暴露
http://www.sankei.com/world/news/170716/wor1707160027-n1.html
 亡命してるつうことは「メキシコ亡命のトロツキー*12に刺客送って暗殺したスターリン*13」みたいなことを中国がしない限り*14、この作家は安全なわけです。一方お兄さんは中国にいるからそこまで安全じゃない。殺されないまでも投獄や嫌がらせの恐れはある。とはいえ「じゃあ亡命します」つうほど簡単に亡命もできないでしょう。それ考えたらこういう恥知らず呼ばわりはまったく勘違いも甚だしいと思いますね。
 いうべきことはそういう罵倒じゃなくて「中国政府の影響があるから『感謝』発言が本心かわからない」つう冷静な批判でしょうに。
 どこまで本心かはともかく「私には敵はいない」といったという劉暁波は生きていたら、おそらくこういう罵倒を支持する人じゃない*15でしょう。もちろん兄への親愛もあるでしょうが兄じゃなくても罵倒はしないんじゃないか。
 また

・兄はノーベル賞の賞金を自分のものにしようとした
・劉氏と兄の絶縁

なんて暴露(?)も人として最低最悪でしょう。そんなことは劉は生前、自らの口で言ってないので真偽不明ですが、仮に事実として「劉が生前言ってなかったこと*16」、それも「個人攻撃」を言うなんて人としてどうかと思います。
 こういう人間を果たして「劉の友人」ていっていいんですかね。友人にあるまじき所業だと思いますが。

*1:「安倍政権でも反対がその程度か、7割とか8割とか行かないのか」と残念に思う反面、「さすがに過半数は反対か」とも思います。

*2:なぜなら「安倍政権下では反対」の中には「改憲には反対」「自民党政権下では反対(政権交代すれば賛成してもいい)」もあるでしょうが一方で「安倍以外の自民党総理なら賛成」ももちろんあるからです。

*3:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)を経て第三次安倍内閣防衛相

*4:これにしたって拮抗してるとはいえ「期待しない」回答の方が多いです。

*5:評価する回答が少数ながらあることに驚きますが。まあ、強固な安倍信者、稲田信者なんでしょうね。

*6:小泉内閣で行革担当相

*7:うがった見方をすれば「文科相の意思を無視して、加計の大学設置認可を認めろと頭ごなしで言うようじゃ話にならない」という加計疑惑批判かも知れません。

*8:第一次安倍、福田内閣環境相

*9:著書『情報革命バブルの崩壊』(2008年、文春新書)など

*10:もちろん強姦とかセクハラとか言った違法行為ではなく「浮気レベルの話」を想定しています。

*11:2010年ノーベル平和賞受賞者。著書『現代中国知識人批判』(1992年、徳間書店)、『天安門事件から「08憲章」へ』(2009年、藤原書店)、『「私には敵はいない」の思想』(2011年、藤原書店)、『最後の審判を生き延びて』(2011年、岩波書店

*12:外相、国防相を歴任

*13:ソ連共産党書記長

*14:まあ、しないでしょうけど。また一方でこの作家に護衛もついてるんでしょうしね。

*15:仮に支持するのなら「私には敵はいない」つうのは劉の嘘八百だったということです。

*16:つまりは「そもそも事実でない」、あるいは「事実だが兄に気を使った(あるいは劉本人の善人イメージの保持に気を使った?)」つうことでしょう。