「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(8/2分:高世仁の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)

■産経【主張】日露首脳会談 北朝鮮への石油禁輸迫れ
http://www.sankei.com/column/news/170906/clm1709060002-n1.html
 迫っても応じないでしょう。
 でその場合産経はどうすべきだと思ってるのか。多分本心では「日露経済交流の中止」でしょうが安倍がそれに応じそうにないので記事の内容に迫力がなく腰が完全に引けています。


■産経【北ミサイル】「金正恩委員長の要求に応えろ」…!? 東京新聞記者が菅義偉官房長官にトンデモ質問
http://www.sankei.com/politics/news/170831/plt1708310051-n1.html

 質問したのは、学校法人「加計学園獣医学部新設計画をめぐって菅氏を質問攻めにした東京新聞の社会部記者。「米韓合同演習が金正恩朝鮮労働党委員長の弾道ミサイル発射を促しているともいえる。米韓との対話の中で、金委員長側の要求に応えるよう冷静に対応するように働きかけることをやっているか」と質問した。

 別にトンデモ質問ではないですね。「事態を改善するため、北朝鮮側との対話努力をしてはどうか。北朝鮮側の言い分も可能な限り受け入れてはどうか」つうのは別に「北朝鮮の言いなりになれ」ということではない。「北朝鮮相手に限らず」対話努力をするなら相手の言い分をある程度は受け入れざるを得ないでしょう。
 それにしても「加計疑惑」云々なんて書く必要はどこにもないのによく産経も書くもんです。「加計疑惑追及=北朝鮮シンパ」とネガキャンしたいのか。
 大体、「加計疑惑で安倍を批判」なんてまともな人間なら誰でもやることで、「北朝鮮問題でハト派なら加計問題で安倍に批判的でタカ派ならその逆」なんてことは本来ない。まあ、産経、日本会議櫻井よしこ・国基研など日本のタカ派(つうか極右)は「安倍以外の政治家じゃ自民党議員でも極右度が足りない。石破*1元幹事長や石原*2元幹事長じゃ駄目だ」「極右でありさえすれば森友加計のような不正をやっても擁護する(ただし小沢西松疑惑などは平気で批判)」というデタラメな奴ばかりですが。

菅氏は「北朝鮮の委員長に聞かれたらどうか」と返答。

 菅のクズさに唖然としますね。こんなにクズだったのかと。
 「北朝鮮と交渉努力をしてはどうか」に対する回答に全くなってない。
 「北朝鮮関係の質問なら何言っても許される」と勘違いしてるのか、はたまたこの記者氏に加計問題で突っ込まれたことがよほどトラウマだったのか知りませんが馬鹿すぎる。

 東京記者はまた、北朝鮮が過去2回ミサイルを発射した前日にいずれも安倍晋三首相が公邸に宿泊したことを取り上げ、「前夜にある程度の状況を把握していたのなら、なぜ事前に国民に知らせないか」(中略)とも追及した。

 「前日に米韓が発射直前という情報を掴んでいたらしいこと」「安倍がほとんど公邸に泊まらないこと」を考えればほぼ確実に「前日に知っていた」と見ていいでしょう。
 東京記者の質問は当然の質問でありこれに対し、産経が「いや知らなかった」「知っていても事前に知らせなくていい」などと反論出来ない点が哀れです。


■新聞も朝鮮人虐殺を扇動した
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170830
 ただしその扇動のバックには政府がいましたし、亀戸事件(日本共産青年同盟(共青)初代委員長の川合義虎らを暗殺)や甘粕事件(大杉栄伊藤野枝を暗殺)では軍隊自ら殺人を行っています。
 新聞の責任を騒ぐことはあくまでも「政府も同罪だ」ということとセットでなければいけません。
 そして高世は醜い言い訳をするでしょうが、朝鮮学校無償化除外など叫ぶこの男は「現代において朝鮮人差別を助長、扇動するゲス野郎」でしかありません。こんな奴にある意味「関東大震災での朝鮮人虐殺」を批判する資格は全くありません。高世には「恥を知れ」といいたいですね。
 なお
■小久保せまきのはてな分室『コピペ探訪〜阪神大震災コピペの謎を追え(3)』
http://d.hatena.ne.jp/semaki/20110313/1300006895
毎日新聞東日本大震災:震災後のデマ「信じた」8割超す 東北学院大、仙台市民調査』
https://mainichi.jp/articles/20170313/ddm/004/040/009000c
を読めば分かりますがこうした「震災デマ」「在日外国人中傷デマ」は残念ながら過去のモノでは全くありません。
 小久保記事に寄れば読売新聞が

http://d.hatena.ne.jp/semaki/20110313/1300006895
 日本に長年潜入中の休眠工作員(スリーパー)もいる。政府関係者によると、阪神大震災の時、ある被災地の瓦礫(がれき)から、工作員のものと見られる迫撃砲などの武器が発見されたという。

などというデマ記事を書いてるのだから全く呆れます。勿論読売以外にこんな記事はないし、どう見てもデマ記事でしょう。

参考

https://mainichi.jp/articles/20170313/ddm/004/040/009000c
毎日新聞東日本大震災:震災後のデマ「信じた」8割超す 東北学院大、仙台市民調査』
 東日本大震災から6年。発生後に被災地で流れた「外国人犯罪が横行している」とのデマについて東北学院大の郭基煥*3教授が仙台市民に調査したところ、8割以上がデマを信じていたとする結果が出た。郭教授は「非常時の特殊な心理は容易に拡散する」と情報を冷静に選択するよう呼びかけている。【高橋昌紀*4、本橋敦子】
 共生社会論を専攻する郭教授は昨年9〜10月、仙台市で震災の被害が大きかった青葉、宮城野、若林の3区に住む日本国籍の20〜69歳、計2100人を対象に郵送で調査した。770人から回答を得た(回収率36・7%)。
 「被災地における外国人による犯罪のうわさを聞いた」と答えた人は51・6%だった。そのうち86・2%が「とても信じた」「やや信じた」と答えた。うわさを聞いた犯罪の種類(複数回答)は「略奪、窃盗」97・0%、「遺体損壊」24・4%、「強姦(ごうかん)、暴行」19・1%だった。「誰がしたと信じたか」(複数回答)を尋ねたところ「中国系」(63・0%)、「朝鮮・韓国系」(24・9%)、「東南アジア系」(22・7%)だった。
 震災後、街で整然と行動する人々の様子がテレビで報道された。郭教授は「『日本人は秩序正しく行動する』とのイメージに矛盾しないためにも、『犯罪を犯すのは外国人』とする流言は好都合だったのではないか。また、悪意ではなく周囲の人たちの身の安全を心配して、犯罪が起きているとのうわさを流してしまう人もいたのではないか。単純に排他主義と片付けることはできない。難しい問題だ」と分析する。
(中略)
 郭教授は「震災にデマは付き物だ。それを打ち消すのは容易ではなく、一人一人が判断する能力を身につける必要がある」と呼びかける。
 宮城県警の統計によると、大震災が発生した2011年、県内で刑法犯罪で摘発された3899人のうち、来日・永住の外国人は1・5%(57人)。前後の年も10年1・3%(59人)、12年1・3%(53人)、13年は1・9%(67人)と割合に大きな変動はなかった。県警は震災当時、流言への注意を呼びかけるチラシを避難所に配布。ウェブサイトでも「2011年3月12〜21日の重要犯罪は4件で、前年同期の7件と比べて多くない」などと呼びかけた。
(中略)
 大きな災害が起きるたびに悪質なデマが広がり、深刻な被害が出ることもある。1923年の関東大震災では「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」などのデマが流布された。警察のほか、地元住民による自警団が組織され、各地で朝鮮半島出身者や中国人らへの虐殺事件が起きた。
 近年はインターネットによってデマが広がるケースもある。今回の調査でも、うわさの情報源は「家族や地元住民」による口コミの68・0%に続いて、「インターネット」が42・9%だった。
(中略)
 昨年4月の熊本地震では、熊本市動植物園からライオンが逃げ出したとのうその情報と画像をツイッターで投稿した男が、偽計業務妨害容疑で熊本県警に逮捕された。
 郭教授は「熊本地震ではツイッターに投稿されたデマを、別の投稿が打ち消す現象がみられた。使い方を間違えなければSNSは有効だ。対処方法を災害教育のプログラムに組み込むべきだ」と提言する。


北朝鮮核武装で問われる安保
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170829

手詰まりなのが誰の目にも明らか

 まあ制裁が「中露の支援もあってあまり効いてない*5」のは確かですからね。とはいえ軍事攻撃なんてリスキー過ぎてできない。しかし米日韓には北朝鮮が求める「無条件の交渉」で「北朝鮮に対するそれなりのお土産(米朝国交正常化や朝鮮戦争正式終戦、在韓米軍撤退、サード配備白紙撤回などで北朝鮮が恐れる米軍侵攻の恐怖をなくす)」を出す気は今のところないわけです。
 一方北朝鮮は「米韓日が求める先行核廃棄」には「核廃棄の後、政権転覆され殺害されたカダフィの二の舞を恐れて」やる気がない。「まず先に金正恩政権の体制保障をしろ」というのが北朝鮮の態度です。とはいえそれを米韓日に飲ませる手が今のところ、北朝鮮には軍事的アピールしかないらしい。とは言えその軍事的アピールに対し日米韓は制裁でしか応じず、しかし制裁はあまり効かず、北朝鮮は更に軍事的アピール、という何というか袋小路状態です。
 これを打ち破るには「米日韓」か北朝鮮から新しいアプローチが必要でしょう。まあ小生の考えではそれは「米日韓が北朝鮮の要請に応じ無条件で交渉し、それなりのお土産を出すこと」ですが。ただアンチ北朝鮮ウヨで救う会とずぶずぶの高世はそうはなりません。

 北朝鮮の日本に対する脅威の質がここ数年で大きく変化したことは確か

 いやーそんな変化は何もないでしょうね。ICBMなどなくても日本を北朝鮮テポドンやノドンで攻撃出来た。
 一方で「ならば本当に先制攻撃出来るか」といったら「在日米軍自衛隊の反撃による金正恩政権崩壊の恐れ」を考えたらそんなことできはしないわけです。

 日本への脅威に関係ない事態で、アメリカと北朝鮮との間で戦争が起きるとすると、北朝鮮の核攻撃のターゲットになるのは日本の米軍基地だ。これは日米同盟関係が、日本が核攻撃を受けるリスクを高めることを意味する。北朝鮮からの核攻撃という点だけ*6を考えると、日本に米軍基地がないほうが安全だということになる。

 まあ「北朝鮮からの軍事攻撃*7を考えれば」、その通り*8ですが、高世は何が言いたいのか。「米軍基地など要らない、日米安保は廃棄すべきだ(今の共産党や昔の社会党公明党)」なのか。はたまた駐留なき安保(旧民社党)か。

 小池百合子東京都知事が、関東大震災朝鮮人犠牲者の追悼式に追悼文を送るのを取りやめたことが問題になっている。一部の犠牲者を特別扱いしない*9と言い訳しているが、朝鮮人虐殺をなかったことにする意図を感じる。

 小池がどう言い訳しようと高世が批判するように「在日差別を隠蔽したい」等の醜い意図はあるでしょう。石原知事ですら送っていた追悼文を辞めるとは小池の極右性は酷いモノです。その結果、あの「巣くう会とつるむ」高世ですらこういう訳です。
 とはいえ「極右の巣窟」救う会は明らかに「関東大震災での朝鮮人虐殺問題」では「小池支持の側」であり、高世が「小池批判」するならそれこそ救う会と縁切りすべきで、高世はいつもながらデタラメです。


■叙勲されていた沢田教一
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170823

 沢田は、ベトナム戦争の「一等地」と言われる戦場にことごとく姿を現した。戦場写真でスクープを撮るには、どの部隊の作戦に従軍するかが成否を握るが、UPI*10という世界有数の通信社のネットワークだけでなく、フリーメイソンのブラザーたちからの情報収集も大きなカギを握っていたという。フリーメイソンには、三沢の米軍基地内の写真店で働いていたときサタさんのすすめで加入したそうだ。

 ということでいわゆるフリーメイソン陰謀論というのは全くのデマの訳です。つてがないと入りにくいのかも知れませんがメイソンは「世界を裏で操るユダヤの組織」などではない。
 まあレベルの低い陰謀論者だと「沢田はユダヤの手先だったのか」と言い出しかねませんが。

 ひとつ驚いたことがある。沢田には死後、勲六等単光旭日章が贈られていた。それも直後に贈られている。

 沢田や遺族、知人、友人がそんなモンを、生前ではなく死後もらって嬉しかったか疑問ですが、それはともかく。
 ピューリッツアー賞受賞が大きかったのでしょうが、沢田はあの戦争で日米政府を支持する立場ではないでしょうし、確かに意外です(ちなみに当時は佐藤*11内閣)。沢田以外にそういう日本人戦場ジャーナリストているんですかね?

 日本政府は、3年前、シリアで後藤健二さん*12 らを見殺しにし、いまも拘束されている安田純平さん*13の救出に動こうとしない。

 後藤氏はともかく安田氏について「政府が動かなくても問題ない」と過去に抜かしてたくせに高世も良くもふざけたことが言えたもんです。


■中村医師*14、朝倉の水害で日本を叱る
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170822

 (ボーガス注:インパール作戦では)現地では反対意見を言えば罵倒され、実際に作戦がはじまって壊滅的な犠牲が出ても作戦は続行、(中略)最高統帥機関・大本営は一度始めた作戦の継続に固執し、止めるに止められなくなっていた。
(中略)
 私も、人情論で反対意見を押さえたり、いったん決まったことが不合理でもずるずる続くところなど、嫌だけど(ボーガス注:悪い意味で)日本的だなと思いながら観た。

 まあこういう人情論で間違ったことを正当化するつうのは

ハルノート受入論に対し「この要求を受け入れて中国から撤退したら死んでいった英霊に申し訳が立たない」と主張したという東条英機(近衛内閣陸軍大臣、首相)
・「特攻した兵隊は日本の為を思って特攻したのだ、非難するな」という人情論で特攻美化する産経

など「日本軍」や「日本軍を美化する産経らウヨ」のいつもの行為ですがそれはさておき。
「反対意見を言えば罵倒」「人情論で反対意見を押さえたり、いったん決まったことが不合理でもずるずる続く」なんてのは

・「制裁だけしていていいのか、いつまで経っても拉致が解決しないではないか」「巣くう会の言いなりでいいのか」という蓮池透氏を罵倒、ついに家族会から除名
・「有本恵子さんは死んでると思う」といった田原総一朗氏に対し「有本夫妻に失礼だ」という「人情論で罵倒」、あげく有本夫妻が民事提訴
・「小泉訪朝以降14年以上も制裁しても拉致解決という意味では効果がない」のに「いったん決まったこと(家族会の制裁支持)が不合理でもずるずる続く」

とかもう完全に「経済制裁固執して、蓮池氏等、反対派を罵倒する家族会=インパール作戦固執した日本陸軍」ですよねえ(ただし家族会、巣くう会の人情論は「有本恵子死亡説など酷い、田原は許せない」という人情論ではあっても「横田滋氏と孫の面会を否定する」「拉致が最優先と主張し日本人妻帰国問題や残留邦人遺骨問題を軽視する」「朝鮮学校無償化除外という朝鮮学校生の心を傷つける心ない差別を主張する」「田中均氏を外務省退官という酷い待遇に追い込む」不人情さが存在する、インチキ人情論です)。
 誰かが「インパール作戦を実行した陸軍並みに家族会ってバカじゃないですか?」といったら高世はなんて言うんでしょうか?
 いや俺はぶっちゃけ「インパール作戦を実行した陸軍並みに家族会ってバカ」と思ってますけど。
 しかし高世が

 私も、人情論で(蓮池透氏の)反対意見を押さえたり、いったん決まったこと(例:経済制裁で拉致解決と言う主張)が不合理でもずるずる続くところなど、(家族会に向かってこういう事を言うのは)嫌だけど(インパール作戦を実行した陸軍同様、悪い意味で)日本的だ、と思っています

ということだけはほぼ確実にないでしょうねえ。「巣くう会&家族会の太鼓持ち幇間=高世」ですので(皮肉のつもり)。
 いやまだインパール作戦を実行した陸軍は「無茶苦茶だけどインパールで勝てると簡単に、安易に、楽観的に思ってたんやろうなあ」「いったん始めちゃうと非を認めたらかえって処分されるという保身とか自分の非を認めたくないという感情論とかで『もはや作戦実行が物理的に不可能になるまで』ずるずる続けたんだろうな」とそれなりに理解できる。
 家族会の蓮池氏除名なんかさっぱり理解できないですよ。
 いやまあ家族会もインパール作戦の陸軍と同じで「無茶苦茶だけど制裁で拉致解決できると簡単に、安易に、楽観的に思ってたんやろうなあ」「いったん始めちゃうと自分の非を認めたくないという感情論とかで制裁主張をずるずる続けたんだろうな」とは思いますけど、いくら何でもそれで蓮池除名ですか?。拉致の解決はどうでもいいんか?
 なお、インパール作戦では「家族会における蓮池透氏」にあたる存在として「佐藤幸徳」という将校がいますのであとでウィキペディアの記述を紹介しておきます。


参考

蓮池透(ウィキペ参照)
拉致問題について、「拉致は国家テロ。北朝鮮への経済制裁を行え」「これは戦争ですよ。アメリカならそうするでしょう」といった発言を繰り返し、また制裁要請の為に横田滋・早紀江夫妻同様渡米するなど強硬派と目されていたが、2003年暮頃から、以前に比べて柔軟な発言が目立つようになる。2004年の小泉第二次訪朝を機に、家族会や救う会との間で考えの違いが顕著となり、2005年4月には、事務局長を辞任。2008年以降は、北朝鮮への「圧力」に重きを置く路線の効果に疑問を呈し、政府間の直接交渉による帰国実現を主張し、北朝鮮との「対話」に重きを置く路線にも理解を示している。
 2009年頃から、家族会・救う会と一線を画する発言をおこなう一方、左派系とも見られる集会にも参加し、同年8月には現代企画室編集長の太田昌国と共著『拉致対論』(2009年、太田出版)を出版している。
■雑誌「世界」での発言
 『世界』2008年7月号には、蓮池の拉致問題に対する次のような発言が掲載された。
・国交正常化には拉致解決が先だとは思わない。
・圧力だけでは拉致問題の解決は不可能であり、対話を併用すべき。
拉致問題により、狭いナショナリズムが醸成された。
・日本は植民地時代のことなど、歴史教育がよくされていない。植民地支配という過去の清算をきちんとしてやったらどうかと言いたい。
・以前、横田滋さんの訪朝を止めたことについて謝罪したい。ウンギョンさんに会いに行っていただきたい。
■家族会からの「退会」
 2010年3月27日、家族会の総会は、「蓮池透を退会させるべきである」との旨を決議した。家族会の増元照明は、「家族会の総意は北朝鮮への圧力を強化して交渉に臨むというもので、誤解を招く」と説明したという。翌3月28日には、蓮池の退会が家族会から発表された。これに対し、蓮池は、「家族会の総意はあくまで被害者の救出。私をはずすことで拉致問題が解決するなら甘んじて受け入れるが、残念でならない」「家族会の目的は被害者の救出であり、方法論が多少違ったとしても自由にものを言える多様性も必要ではないか。僕をやめさせることで拉致問題が少しでも進展すると判断されたのなら、甘んじて受けるしかない」とコメントしている。
■著書『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』
 著書『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)で、安倍晋三自民党幹事長、官房長官などを経て首相)が拉致問題を政治的に利用したとの主張を展開した。民主党緒方林太郎議員が、この本を元に2016年1月12日の衆議院予算委員会において「(首相は)拉致を使ってのし上がったのか」などと安倍首相に問い、安倍が激怒する場面があった。家族会の有本明弘は、「首相は、講談社が販売したこの本に策謀だと声を荒らげて発言しました。私もその通りだと思っています。」と非難した。また、横田早紀江は「一緒にまだ活動していた時の一生懸命やっていた蓮池氏の姿を私はいつも思い出しながら、本当にこんなことにどうしてなったのかなという悲しい思いです」と述べ、増元照明は「被害者を取り戻したご家族がもうこれ以上、外部にいろいろなことをしゃべらないでほしい。救出運動を邪魔してほしくないと思っています」と非難した。

田原総一朗(ウィキペ参照)
 2009年4月25日放送の「朝まで生テレビ」において、北朝鮮による日本人拉致問題の被害者の有本恵子横田めぐみの安否をめぐり、「外務省も生きていないことは分かっている」 と発言。5月11日、拉致被害者家族会と支援団体「救う会」から、テレビ番組で根拠のない発言をしたとして、テレビ朝日君和田正夫社長(当時)と田原に抗議文書が送付された。田原はこれに対して、「家族のお気持ちは分かる。しかし、私は事実を言ったまでだ。情報源は言えないが情報を得ている」とし、両名が既に死亡しているとの見解を崩さなかった。
 2009年7月16日、有本恵子の両親(以下、有本夫妻)が田原を相手取り、精神的苦痛を受けたとして、1000万円の慰謝料を求める訴えを神戸地裁に起こした。これに対し田原は「表現は乱暴だったが、外務省高官への取材に基づく発言であり、今後、法廷で主張していく」とコメントした。
 2010年10月18日、神戸地裁は田原に対し、外務省幹部に取材した録音テープの提出を命令した。田原はこれを不服として、大阪高裁へ即時抗告をおこなった。2011年1月21日、大阪高裁は「テープの内容は書面などで代替が可能で、取材源秘匿の社会的価値を考慮すれば提出が不可欠とはいえない」として地裁の決定を取り消し、有本夫妻が最高裁への抗告を断念したため、確定した。
 2011年11月4日、神戸地裁は慰謝料請求訴訟についての原告側主張を認め、田原の発言に合理的根拠があったとは認められないとして、田原に対し100万円の賠償支払いを命じた。田原は判決を不服として控訴する方針を当初表明したが、最終的には断念し、地裁判決が確定した。

佐藤幸徳1893年明治26年)3月5日〜1959年(昭和34年)2月26日)(ウィキペ参照)
インパール作戦において、師団長として第31師団の独断退却を行ったことで知られる。
・1944年5月31日、コヒマ西方で第58連隊が守備していた5120高地が英印第7師団の猛攻を受けた。この時玉砕を決意した守備隊長白石大佐の告別電により佐藤はコヒマ放棄と主力の撤退を独自に決断し、病兵1500名の後送を指示した。
・この際にビルマ方面軍宛に、
「でたらめなる命令を与え、兵団がその実行を躊躇したりとて、軍規を楯にこれを責むるがごときは、部下に対して不可能なることを強制せんとする暴虐にすぎず」
「作戦において、各上司の統帥が、あたかも鬼畜のごときものなりと思う。各上司の猛省を促さんとする決意なり」
「久野村*15参謀長以下幕僚の能力は、正に士官候補生以下なり。しかも第一線の状況に無知なり」
「司令部の最高首脳者の心理状態については、すみやかに医学的断定をくだすべき時機なりと思考す」
などの激しい司令部批判の電報を送った。6月3日に師団は一斉にコヒマから撤退したが、退却先のウクルルにも弾薬・食糧が全く無かったため、佐藤は独断でさらにその後方のフミネまで後退した。
 これは陸軍刑法第42条(抗命罪)に該当し、師団長と言う陸軍の要職にある者が上官の命令に従わなかった日本陸軍初の抗命事件である。これが牟田口廉也・第15軍司令官の逆鱗に触れ、作戦中止後の7月9日に師団長を更迭された。第15軍隷下の第33師団長・柳田元三、第15師団長・山内正文も更迭されており、作戦に参加する3師団すべての司令官が更迭される異常な事態であった。もとより佐藤は死刑を覚悟しており、軍法会議で第15軍司令部の作戦指導を糾弾するつもりであったという。しかしこの抗命撤退により多くの兵士たちの生命が救われることになった。
 7月10日、牟田口司令官は「佐藤が食う物がないから戦争は出来んと言って勝手に退りよった」との補給を軽視した訓示を行ったが、すでに栄養失調の将校たちは長時間に及ぶ訓示に耐えきれず、次々に倒れていったという。
・解任された佐藤は軍法会議で作戦失敗の非を訴えようとしたが、結局不起訴処分となり、牟田口は佐藤の精神鑑定をビルマ方面軍司令官河辺正三中将に上申した。結果、「精神病(心身喪失)」扱いでジャワ島に送られたとされている。第16軍司令部付という形での、事実上の軟禁である。これは、すでに抗命罪による死刑を決意した佐藤により、撤退理由をはじめとするインパール作戦失敗の要因が明らかにされると共に、その責任追及が第15軍、ビルマ方面軍などの上部組織や軍中枢に及ぶことを回避するためである。
インパール作戦での抗命撤退によって命を救われた部下は、多くが四国出身者であった。そのため佐藤に感謝する元兵士らの戦友会によって香川県高松市に佐藤を悼む碑が建立された。


■日本人にとっての戦争2
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170817

 フジテレビのあるお台場は観光地で、蒸し暑いなか、お客さんであふれていた。外国人が多く、新橋と結ぶ「ゆりかもめ」のなかはチャイニーズ、コリアン、最近はタイ語が飛び交っている。新橋の立ち食いそばに入ったら、中国人らしい家族連れがたくさんいて驚いた。

 ということでウヨの中国敵視は実にバカバカしい。 

 京都の陽明文庫に保管されている近衛文麿関係文書の中に「現下時局の基本的認識と其対策」(38年6月7日付)と題された史料がある。内容から判断して、近衛首相のブレインであった昭和研究会などの知識人の執筆と推定される史料には、次のような日中戦争観がある。
 「戦闘の性質―領土侵略、政治、経済的権益を目標とするものに非ず。日支国交回復を阻害しつつある残存勢力の排除を目的とする一種の討匪戦なり」。
中国に対する戦争のさなかにあって、戦争の性質を、あたかも匪賊を討つような戦いであると表現していた。

 「日支国交回復を阻害しつつある残存勢力の排除=蒋介石打倒」です。こんなんじゃ戦争が終わらないのも無理はない。

 先日のNHKスペシャル731部隊の真実〜エリート医学者と人体実験」(8月13日)に思い当たる部分があった。ハルビン郊外で、3000人とも言われる人々が、人体実験で殺されるという非人道的行為が行われた背景について、元731部隊員がこう証言していた。
 「匪賊は殺してもよい」、殺しても罪にならないと思っていたといい、それは日本人の間では「一般的風潮」だったという。
 日本の満州経営に反対する現地のものは、ごく一部の「匪賊」という悪人であり、どうせ処刑されるのだから、医学の進歩という社会のためになるのはよいことだと認識する医学者もいたという。
 つまり、満州で行なわれていたのは(ボーガス注:宣戦布告してないから)戦争ではなく(従って捕虜でない)、社会を乱す悪者、匪賊を退治しているのだと国民の多くも考えていたようだ。

 イヤー、日本は宣戦布告した戦争である太平洋戦争ですら英米相手に「バターン死の行進」「九大の米兵生体解剖」とか無法やってますからねえ。
 「相手が中国だから」「宣戦布告してないから」てのはあまり関係がないんじゃないか。
 それはともかく、こういう「匪賊は殺してもよい」が南京事件の遠因になるわけです。


北朝鮮は「やったもの勝ち」
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170816

 アメリカの北朝鮮への軍事攻撃はあまりにリスクが大きく、肝心の米軍中枢も強く抑制するだろう。また、中国によるお付き合い程度の制裁では北朝鮮を翻意させることはできない。となると、北朝鮮を阻止する手段を持たないアメリカは、北朝鮮を核保有国として認める可能性が高いのではないか。
(中略)
 ああ、戦争にならなくてよかった、とほとんどの人は思うだろう

 高世が意外に現実的ですね。まあ、もはやそれ(核保有の容認)しかないんじゃないか。
 インド、パキスタンの核廃棄を認めてる現在、北朝鮮を認めても「まあ別にいいんじゃねえの?」「インドとパキスタンを容認したのが悪手だったんだよ」感もありますしね。
 もし核廃棄をさせるならもっと早い段階で米国や韓国が「米朝国交樹立」「南北国交樹立」「国家保安法廃止」「在韓米軍撤退」「朝鮮戦争正式終戦」などのビッグなおみやげを与えてバーターで廃棄させるべきだったと思いますね。
 今後は「これ以上北朝鮮の核ミサイル開発をエスカレートさせない」など下方修正した目標でやっていくしかないんじゃないか。

北朝鮮を核保有国として認めることは、これはこれで大変な問題なのだ。

 持っていいとは言いませんがそれほどの大問題ですかねえ?


■日本人にとっての戦争
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170815
■人民日報*16NHK731部隊のドキュメンタリーを放送 日本人は「見て見ぬふり」複雑な気持ちに』
http://j.people.com.cn/n3/2017/0815/c94474-9255527.html
■日経『NHKの「731部隊」番組、中国で反響呼ぶ』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS15H4C_V10C17A8PP8000/
■法華狼の日記『「NHKスペシャル731部隊の真実〜エリート医学者と人体実験〜』
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20170816/1502896877
ということでNHK731部隊が取り上げられたそうですが、高世が「NHKの戦争ドキュメンタリー」を取り上げても、731部隊に触れないのは単なる偶然か、それとも「巣くう会とつるむウヨ」としての故意の無視でしょうか。
 しかし安倍政権下においてNHKが「731部隊報道」とは、安倍政権支持率低下の影響でしょうか。NHKには是非この次は「慰安婦南京事件」でドキュメンタリーをお願いしたいところです。
 それにしても「慰安婦違法性否定論」「南京事件否定論」は有名ですが
■リテラ『NHK731部隊の人体実験証言テープを公開し、安倍政権につながる重大な問題を指摘! ネトウヨが錯乱状態に』
http://lite-ra.com/2017/08/post-3392.html
によれば731部隊違法性否定論(捕虜を殺傷する違法な人体実験の存在の否定)なんてのもあるんですねえ。
 また国基研も恥知らずにも
■NHKは中国の歴史戦に手を貸すな 太田文雄(元防衛庁情報本部長)
http://jinf.jp/feedback/archives/21374
なんてデマ記事を書き「人体実験の証拠がない」と強弁しています。
 731部隊が実際に中国軍相手に細菌戦を行ったかどうかには争いがあったかも知れませんが「違法な人体実験の存在」には争いなどありません。
 さて太田の文章にも軽く突っ込んでおきます。

http://jinf.jp/feedback/archives/21374
 歴史家の秦郁彦氏によれば、南京で殺害された中国人はせいぜい1万数千人であるにもかかわらず、30万人以上*17の組織的な殺害があったとする中国のプロパガンダが全世界に蔓延してしまった。

 「秦郁彦の主張は犠牲者4万人前後*18」なので太田が「秦説をまともに理解してないこと」が露呈されています。まあ、秦説については笠原十九司氏などから「過小評価」とする批判が強いですが、秦の名前を出しながら「秦説でも何でもない説」を提示するというのは悪い意味で、すごすぎます。
 ちなみに1万数千人というのは板倉由明説*19ではないかと思います。いずれにせよ1万数千人でも非合法殺害なら充分問題行為でしょう。1万数千人の殺害なら非合法殺害でも問題ないと思える太田はまともではない。

http://jinf.jp/feedback/archives/21374
 731部隊を裁いたソ連ハバロフスク裁判については、正当性が疑わしいことだ。

 そんなことはありません。歴史学者ハバロフスク裁判結果を(後述するフェルレポートなど別資料との比較検討も行い)おおむね正当と認めていますし、
■人体実験、これだけの根拠(1):米国側資料① フェル・レポート
http://www.geocities.jp/yu77799/731/Fell.html
■人体実験、これだけの根拠(2):米国側資料② ヒル・レポート、ダグウェイ文書
http://www.geocities.jp/yu77799/731/Hill.html
が指摘するように旧ソ連の裁判記録以外にも証拠は存在します。
 ハバロフスク裁判記録以外に証拠がないなどというのはデマでしかない。しかし太田は「元」とはいえ防衛官僚の肩書きを持つ人間がこういうデマを吐けば世界にどう思われるか少しは考えて欲しいもんです。

 きのうのNスペは「樺太地上戦 終戦後7日間の悲劇」。
(中略)
 悲劇的な事例に、「北のひめゆり」とも言われる、8月20日に9人の電話交換手が青酸カリを飲んで自決した「真岡郵便電信局事件」がある。

 これについてはid:Bill_McCrearyさん記事
靖国神社へ『樺太1945年夏 氷雪の門』を見に行く(1)
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/f43872190874dd624fd3e0426573d820
靖国神社へ『樺太1945年夏 氷雪の門』を見に行く(2)
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/4e338b480a3315d23d2e720aecdc7413
靖国神社へ『樺太1945年夏 氷雪の門』を見に行く(3)
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/74a709312da4b36c55b6456bf66248b2
■『霧の火〜樺太・真岡郵便局に散った九人の乙女たち』を見る
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/50fa53ae54412d0b116d2a48a7d7acc3
id:hokke-ookamiさん記事
■『霧の火〜樺太・真岡郵便局に散った九人の乙女たち』
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20080826/1219880418
■『『NHKスペシャル樺太地上戦 終戦後7日間の悲劇』
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20170814
を紹介しておきます。ウヨ連中はこの事件をソ連攻撃に使っていたわけですが、「勿論ソ連の非を認めた上でのことですが」、青酸カリを飲んで自決するよう指示した日本軍の非道さも問題の訳です。

 日中戦争をおさらいする中で、加藤陽子*20満州事変から日中戦争へ』*21岩波新書)を手にとった。その冒頭の文章に考えさせられた。
牧野伸顕*22(のぶあき)(注:大久保利通*23の次男で政治家)の孫、吉田茂*24の子息にして英仏の文学に深く通じていた文学者・吉田健一は、ヨーロッパの人間と日本人の戦争観を比較して、かつて、こう述べたことがある(『ヨオロッパの人間』*25)。
 戦争とは、近親者と別れて戦場に赴くとか、原子爆弾で人間が一時にあるいは(ボーガス注:放射能被害で)漸次に死ぬとかいうことではない。
「それは宣戦布告が行われればいつ敵が自分の門前に現れるか解らず、又そのことを当然のこととして覚悟しなければならないということであり、同じく当然のこととして自分の国とその文明が亡びることもその覚悟のうちに含まれることになる」。

 まあ第一次大戦を経験した「当時のヨーロッパ」にとってはそうでしょう(ただし第二次大戦後、戦争のないヨーロッパにとってもはや戦争は「シリアなど遠くで起こること」でしょう)。
 しかし日本は「太平洋戦争」で英米を敵に回すまで「兵隊以外の国民」に甚大な被害が及ぶ戦争経験を国民はほとんどしていませんでした。戦争場所は海外で、しかも相手は日本に反攻する力などない相手(主として中国)ばかりです。
 まあ、太平洋戦争以前というと「兵隊以外にも被害が出る戦争」は「戊辰戦争くらい」でしょうか。外国相手の戦争ではなく、内戦ですし、しかもかなり昔です。
 日中戦争が長期化しても国民の多くが「問題を軽く考えていた」「だから終戦できなかった」つう面は恐らくあるでしょう。なにせ中国は「東京など大都市を空襲した米国」と違って日本に向かって反攻するほどの力はありません。戦争が長期化しても少なくとも銃後(国内)の人間は死にません。その軽い考えで米国相手に戦争をするのはいかにも無茶ですが。
 高世の紹介する加藤本の「吉田健一発言」は重要な指摘ではあろうかと思います。


宮本常一が見た昔の日本人2
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170810

 宮本常一の話の続き。
 (中略)
 昭和12年3月、宮本は白山信仰で知られる越前の山奥を旅した。
(中略)
 宮本は、越美南線の終点北濃の「駅まえのいたって粗末な棟割長屋風の宿」に泊まった。
《あくる朝、昼の弁当をつくってもらって、勘定を払おうと思ってきいてみると、80銭だという。三食で80銭は安すぎると思って茶代*26をつつむと受けとらない。
「あんたは商売人ではないのだから、もらえぬ」という。こういう宿では茶代は金をたくさん持っている者だけからとるのであろうか。それにしても親切な心が身にしみてうれしい。》(宮本常一著作集36、P11〜12)

 まさか全員80銭は無理でしょうから「金をたくさん持っている者だけからとる」ことになるんですかね。もちろんこういう考えがその宿の主人にとっては平等なんでしょうが「サービスが同じなのに何で支払いが違うんだ、おかしい」という平等感もあるわけです。
 「親切でうれしかった」というのはあくまでも支払いが安く済んだ宮本の立場にすぎません。


■小川岟一さんを万歳でおくる
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170809

 8月8日の菅官房長官会見。ひどすぎる。
 加計学園問題で、次々に新たな材料が出てきて、具体的に質問されていることに全く答えない。

 という高世は巣くう会の西岡、島田、荒木が「加計問題なんて野党やマスコミの言いがかり」と強弁し、公然と安倍を擁護してることをどう思ってるのか。
 高世も「拉致問題に興味がある」とか抜かすならいい加減巣くう会を、蓮池透氏のように批判したらどうなのか。

 今朝、サハリンに残留した日本人の帰国に尽力した小川岟一(おがわ・よういち)さんの葬儀に参列してきた。
(中略)
 1989年、小川さんが、当時300人いるといわれた残留日本人の一時帰国を支援してくれるよう厚生省にかけあったとき、担当者は、サハリンには日本人はいない、いたとしても「自己意思残留者」で国が面倒を見る人ではないという態度だったという。政府の無理解と闘っただけではない。ペレストロイカ前のソ連では、日本人同士が連絡を取ったり集まったりすればすぐに目をつけられるので、日本人がどこに何人いるのか自体のデータを集める事から始めなければならなかった。そういう出発点から苦闘を重ね、30年近くにわたって、一時帰国のべおよそ3500人(複数回の人や家族を含む)、永住帰国135世帯、305人という成果を挙げてきたのだから、大したものである。ほんとうに頭が下がる。

 と言う男・高世がが巣くう会と野合し、「北朝鮮にいる日本人妻の帰国問題」に冷たいのはどういうことなのか。
 何故、小川氏のように「日本人妻の帰国」を目指そうとしないのか。
 高世の厚顔無恥ぶり、下劣ぶりは度外れていて怒りを覚えずにはいられませんね。


宮本常一*27が見た昔の日本人1
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170808

 彼の著作を読んでいくうち、晩年、宮本は、近代化によって日本人が劣化していることを憂いていたのではないかと思わせる書きぶりに気付いた。以前はそんなふうに思うことはなかったのだが、たぶん自分の問題意識が変わってきたのだろう。

 「昔の日本は良かった、近代化はよくないと言ってる人がいる」、「渡辺京二*28『逝きし世の面影』*29ガー(たとえばhttp://d.hatena.ne.jp/takase22/20100110参照)」「ヘレナ・ノーバーグ・ホッジ『ラダック 懐かしい未来*30ガー(たとえばhttp://d.hatena.ne.jp/takase22/20170607参照)」の次は「宮本常一ガー」「宮本が紹介するイザベラ・バードガー」だそうです。単に高世がノスタルジーと日本礼賛にひたりたいだけじゃないですかね。
 俺の邪推ですが高世って多分

テレビ朝日「世界が驚いたニッポン! スゴ〜イデスネ!!視察団」
テレビ東京「世界!ニッポン行きたい人応援団」、「和風総本家

のような日本万歳番組が好きじゃないですかね。
 なお、柳田や宮本を見てると民俗学とは「昔のことを調べる学問」みたいですが、一応お断りしておけばそうではないでしょう。「民俗学=庶民文化の研究」でしょう。
たとえば
■産経『【書評】『21世紀の民俗学*31畑中章宏*32著 ポケモンGO、自撮り棒、宇宙葬を読み解く』
http://www.sankei.com/life/news/170820/lif1708200011-n1.html
なんてのはその一例でしょう。
 ただなんか柳田や宮本を見ていると、彼らにとっては「農村文化の研究=民俗学」ぽい偏りがある気がしますね(まあ昔の日本のメインが農村なのは事実でしょうが)。そうなると「昔の日本は良かった」みたいになるのも自然かも知れません。近代化によって日本は農村社会から都市社会化していきますから。

 宮本は、イザベラ・バードの『日本奥地紀行』に注目し、1976〜77年にこの本を講読会で取り上げている。(この講読会での話は『イザベラ・バードの「日本奥地紀行」を読む』*33という本にまとめられた)
 イザベラ・バードというイギリス女性が明治11年に日本にきて、東北地方から北海道まで通訳一人だけをつけて旅をした記録『日本奥地紀行』については、以前このブログで紹介した。私の故郷、山形県置賜地方を、人々が自由な生活を楽しんでいる「東洋のアルカデヤ」(Arcadia桃源郷)と称賛している。

 俺的には、『一日本ファン(バード)が「日本スゲー」ていったぐらいで感動してんじゃねえよ!』ですね。

江戸の終わり頃になると、いたる所で百姓一揆があった*34と書かれています。しかし江戸時代260年の間に記録に残っている一揆はおよそ1000件くらいなのです。一年にすると4件足らずの非常に少ない暴動ですんでいるのです。そしてその間に、外国のように戦争はなかった。

 まあ、この辺り小生も歴史に詳しいわけではないので思いつきで書いていますが、「一揆が起きない=善政」とは限らないですよね。
 一揆をおこせば首謀者は死罪は確実ですから。まあ一揆が起きない場合でも自訴(領主や幕府への訴え)とか逃散(土地からの夜逃げ)とかあったんじゃないか。もちろん自訴や逃散も処罰対象ですが一揆より精神的ハードルは低いでしょう。
 また平均でならせば「年4件」かもしれませんが「一揆の多い年(飢饉の年など)」と「少ない年」とあるでしょうに安易にならしていいのか。また一揆の件数だけでなく規模の問題もあるでしょう。
 戦争は確かに江戸時代はなかったでしょうが、それはその前が戦国時代ですからね。徳川幕府は戦国時代の反省(?)から大名の反乱が起きないように参勤交代とか様々な手をうっていたわけです。
 「戦争がなくて平和で良かったね」つう単純な話でもないでしょう。
【追記】
 百姓一揆の件について面白い記事を見つけたので紹介しておきます。

http://blog.q-q.jp/201305/article_14.html
 青木虹二(こうじ)という研究者は3000件以上の抗議行動、俗に一揆と呼ばれているものを採集したらしい。その成果を時代別にわけてみると次のようになるそうです。
 [い]1590年〜1639年(慶長・寛永期) 年平均3.9件
 [ろ]1640年〜1679年(慶安・寛文・延宝期) 年平均4.6件
 [は]1680年〜1719年(元禄・正徳期) 年平均6.2件
 [に]1720年〜1769年(享保・宝暦期) 年平均10.6件
 [ほ]1770年〜1829年天明・寛政・化政期) 年平均13.6件
 [へ]1830年1871年天保・幕末維新期) 年平均25.0件
(横山十四男「百姓一揆と義民伝承」教育社歴史新書、昭和52年(1977年))

 ということで時期によって件数がかなり違うのでやはりならしてしまうのは相当に問題があるように思います。

 ディケンズの『二都物語』を読んでいると、ロンドンからドーヴァーまで一人歩きはできない、危険なので馬車に乗らねばならない、とあります。
(中略)
 ところが日本へやって来ると、『二都物語』が書かれたのは1859年=安政6年とされていますが、その同じ時期に、東海道の女の一人旅はしょっちゅう見られたのです。

 うーん、どうなんですかね。ただそうした女性が犯罪被害に遭わないつう事もないんじゃないかと思いますが。


岩波文庫「私の三冊」【松本清張原作の映画『疑惑』『砂の器』、大岡昇平の小説『事件』のネタバラシあり】
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170806
 岩波文庫という縛りがかかってるのがきついですね。
 これが「岩波の本全般」「文庫全般」なら少しは楽ですが。つうか本を読むときに「著者名」は覚えてても「版元がどこか」とか俺はあまり気にしませんね。
 縛りがないと俺的に上げたいのは
1)浅野健一*35『犯罪報道の犯罪』(1987年、講談社文庫)ですね。浅野氏がこの著書で指摘した「冤罪報道による被害」はその後も「松本サリン河野氏」などがあり決して昔の話ではない。
2)大岡昇平『事件』(新潮文庫*36も「殺人で起訴された少年について弁護士が必死の調査で傷害致死であること」を証明する、つまり「真実などそう簡単に分かるものではなく、だからこそ裁判には弁護士がつく」ということを改めて実感させてくれる名著だと思います。
3)本ではなく映画ですが映画『疑惑』(松本清張原作、野村芳太郎監督)も「被告には無罪判決が出る」ものの桃井かおり演じる被告は「善人とは言いがたい人間」であり「無実であること」と「善良であること」は別なのだということ、あくまでも刑事裁判で問われるのは「起訴事実が真実であるかどうか」ということだということ(当たり前ですが)を改めて実感します。
 ただこの映画『疑惑』は映画『砂の器』(松本清張原作、野村芳太郎監督)並みに大幅に原作を換骨奪胎してるので原作を読むことはお勧めしません。
 正直、『疑惑』、『砂の器』は映画を見てから「いい映画だったから原作も面白いだろう」と期待して小説を読む*37と「え、小説ってこんな駄作なの?」とがっかりし「こんな駄作をあれだけの映画にした野村監督って天才じゃね?」と思います。少なくとも俺はそうです。
 まあ『疑惑』はともかく『砂の器』の場合、駄作が映画化して傑作になった理由ははっきりしています。
 原作ではメインは一応謎解きです。ところがこの謎解きが納得いかない。「和賀英良の正体なんか刑事に分かるわけがないだろう」「そんなご都合主義あるか」とつい思ってしまう。
 一方、映画は「今ひとつ説得力がない」という判断をしたのか、謎解き要素はむしろ捨てて*38「和賀(加藤剛)と父親(加藤嘉)の不遇の人生」に焦点を当てて完全に泣かせに来ています。原作では元巡査(緒方拳)殺害時には既に死んでる父親が映画で生きていることになってしまう。ある意味ミステリ映画と言うよりは人情モノ映画と化していますが、むしろそれで良かったと思います。
 なお、野村監督は『影の車』(1970年、松竹、清張の小説「潜在光景」の映画化)、『砂の器』(1974年、松竹)、『鬼畜』(1978年、松竹)、『わるいやつら』(1980年、松竹)、『疑惑』(1982年、松竹)、『迷走地図』(1983年、松竹)と数々の清張作品を映画化しています。
 あとお薦めの本というと
4)ファンキー末吉*39平壌6月9日高等中学校・軽音楽部 北朝鮮ロック・プロジェクト』(2012年、集英社インターナショナル)かな。北朝鮮へのネガキャン報道があふれてる中、是非一読を勧めたいと思います。
5)丸山友岐子『超闘(スーパー) 死刑囚伝:孫斗八の生涯』(1993年、社会思想社現代教養文庫→後に『逆うらみの人生:死刑囚・孫斗八の生涯』(2017年、インパクト出版会)として復刊されたらしい)も『日本のキャロル・チェスマン』の異名を持った孫のバイタリティに圧倒されますので一読を勧めたい(勿論、孫を褒めてません)。
 勿論誰しも「そのバイタリティを強盗殺人で死刑判決を受ける前に善用できなかったのか」という複雑な心境にかられると思いますが。うーん、今のところ思いつくお勧めってそんなところかな。


■森本喜久男の「情熱大陸」がアンコール配信
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170803

 イルカ猟を非難する「シーシェパード*40」に対して、「捕鯨は日本の文化・伝統だ」という普通の反論を主張していない。これをやると、いまのにっちもさっちもいかない状況を繰り返すことにしかならない。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170608
 そうではなくて、佐々木さんは、タイトルにあるように、さまざまな主張を紹介しつつ、「嫌いなヒトをスッキリ排除しますか?それとも、一緒に生きていきますか?」と問うている。つまり二項対立よりも一段深く「ザ・コーヴ」に反論していると私には思えた。

 いつもながら高世のあほさには「おいおい」ですね。
 先ず第一に何で捕鯨に反対したら

嫌いなヒト(捕鯨賛成派?)をスッキリ排除しますか?

になるのか。そんな事を言ったら「我々を排外主義・差別者扱いか!」と捕鯨反対派が激怒するでしょうね。まだ「捕鯨は日本の伝統だ」のほうがマシじゃないか(なお、捕鯨反対派が批判していますが昭和になってから始まった南氷洋捕鯨は到底日本の伝統とは言えません。それが日本の伝統なら「鉄道」「郵便制度」など、明治時代がルーツのものすら日本の伝統と言えるでしょう。正直日本の伝統を理由に南氷洋捕鯨を正当化するのは無茶です。一方、江戸時代からある沿岸捕鯨は日本の伝統といっていいでしょうが、その伝統は「海なし県埼玉」のような海から遠く離れた地域には全く無関係な伝統です。)。
 第二にですがその高世の理屈なら朝鮮学校無償化除外反対派(俺もその一人ですが)は除外派(高世のその一人ですが)に対し

「(ボーガス注:朝鮮学校関係者という)嫌いなヒトをスッキリ排除しますか?それとも、一緒に生きていきますか?」と問うている。

のではないのか。「排除(?)」が高世に都合のいいとき(朝鮮学校)は「排除してもいい。排除には理由がある」、都合の悪い時(捕鯨)は「排除は良くない」。
 高世のデタラメぶりにはいつもながら心底呆れます。
 つうか第一や第二とかぶりますが捕鯨問題で「嫌いなヒトをスッキリ排除しますか?それとも、一緒に生きていきますか?」というには「捕鯨を認めることには意義がある」とか「仮に意義はなくても捕鯨を認めても弊害はない。プラスマイナスゼロだ」とかいう理屈に佐々木さんや高世が一定の道理を認めるという意味ですからね。これは例えば俺が批判する朝鮮学校無償化除外の件でも同じですが。
 たとえば今時、誰も文化の多様性を理由に「人柱」「市中引き回しの上獄門」とか非人道的な行為は認めないわけです。結局佐々木さんや高世の主張は「捕鯨は日本の伝統だ」を声高に言わないだけで言ってることはそう言う事にすぎないんじゃないか。映画を見ないでこんな事を言ってはいけませんがはっきり言って「深い反論」なんかでは全くないでしょうね。

 映画には、捕鯨に批判的な日本人も登場する。日本人は、一人一年あたり40グラム、ハム1枚くらいしか鯨肉を食べていないのに、7割が捕鯨文化を守れと主張する。海外から強く非難されたこと*41で、捕鯨に関する自由な議論が国内でできなくなっている*42という。

 まあ「捕鯨を守れ」的な報道しかマスコミがしませんからね。
 そう言う捕鯨批判派の主張を紹介しながら捕鯨を擁護する高世や佐々木さんの気持ちが分かりません。なお、捕鯨は俺の認識では完全に「水産庁の不当な利権」になっていますがあの共産党ですら捕鯨批判しないのだから絶望的な気持ちになってきます。
 捕鯨なんて正直産業としては完全に終わってるんですが。水産庁が税金投入しない限り民間で南氷洋捕鯨をやるところはないでしょう。

捕鯨に限らず、めんどうな国際問題に対処するさいの重要なヒントをも与える映画だ。

 そもそも日本人でも捕鯨反対派はいますので「面倒な国際問題」という認識自体が不適切です。
 大体、高世の文章を読んでも何がヒントかさっぱり分かりません。映画を見ないでこんな事を言ってはいけませんが、まあヒントなんか多分ないでしょうね。
 そもそも高世の言う面倒な国際問題って何なのか。
 まさかとは思いますが、例えば「首相が靖国参拝して何が悪い、靖国は日本の伝統だ」とか言う寝言ですか?


■サハリン邦人帰国に尽力した小川岟一さん逝去
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170802

 サハリン協会の元会長、小川岟一(よういち)さん*43が亡くなった。
(中略)
 サハリンの邦人の実態調査から、一時帰国さらには永住帰国の実現への流れをパイオニアとして切りひらいた人である。
 日経新聞の労組委員長から新聞労連の書記長(1961年から7期)となり、国会議員に出馬する話もあったそうだ。ばりばりの左翼*44なのだが、運動を政治化*45せずに人道問題として地道に訴えたのがよかったのだろう。

 で一方で「北朝鮮に残留(?)する日本人妻」の帰国を「拉致が最優先だ」と妨害し、あるいは「拉致解決には九条改憲が必要」と「運動を政治化(つうか極右運動化)」させ、そうした方向性を批判した蓮池透氏を家族会から除名し、つまりはサハリン残留日本人帰国問題で一定の成果を出した小川氏とは逆に

人道問題として地道に訴え、運動を政治化しなかったという小川氏とは真逆のこと(拉致問題の極右運動化)ばかりをして

 「拉致を結果として風化させた」のが「ばりばりの右翼」巣くう会&家族会です。そしてそんな巣くう会、家族会を褒め称えることしかしなかったバカの一人が高世です。
 高世もこの小川氏追悼文を書くに辺り、そう言う思いは全く頭によぎらなかったんですかね?。
 まあ、高世も、全く面の皮の厚い、恥知らずな男です。

 もっとも、サハリンでの取材は、残留朝鮮人のほうが先だった。この取材が私の転機になった。
 サハリン(樺太)の朝鮮人は強制連行されてきて、戦後、故郷に帰れなかったのは日本のせい、だから日本人の自分は罵られても仕方ないな。びくびくしながら現地に着くや、市場の朝鮮人のおばさんたちから、「本土から来た日本人かい。なつかしいねえ」「ひばりちゃん、死んだんだってね。みんなで泣いたよ*46」と声をかけられた。その日から連日、朝鮮人の家に招かれて宴会となり、飲んでは美空ひばりを合唱した思い出話は、だいぶ前に書いた。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20100508
 歴史認識がひっくり返る体験だった。

 まさかとは思いますがその程度で「日本の韓国植民地統治に問題はなかった」とか言い出さないでしょうね、高世さん。イヤーまさかとは思いますが、あなた、「日本の韓国植民地統治に問題はなかった」という右翼(荒木和博、島田洋一西岡力)がごろごろいる巣くう会と親密な方ですし「歴史認識がひっくり返る体験」とかおっしゃってますから。


■癒される2355
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170731

 稲田朋美*47の厚顔ぶりには驚いた。

 いやいや特定失踪者なんてガセネタを平気で垂れ流し、また「寺越武志拉致認定」なんて暴論を放言する貴方に比べたら稲田なんぞ大したことじゃありませんよ、高世さん。
 貴方の厚顔無恥さを「大横綱白鵬」とするなら稲田の厚顔無恥さなどせいぜい十両レベルでしかありません。

北朝鮮ミサイル発射でドタバタしている中、儀仗隊による栄誉礼など辞退すべきだろうに、にこにこ笑顔で手を振って去っていくとは

 つまりは「北朝鮮の脅威なんか存在しない」つうことです。まあただの実験ですからね。
 そういえば稲田のような引責辞任なのに栄誉礼を受けた恥知らずといえば、「核武装暴言」「レイプ暴言」の「西村眞悟小渕内閣防衛政務次官」つうクズがいましたね。このクズは弁護士法違反の元犯罪者でもありますが。
 高世さんて西村を「引責辞任なのに栄誉礼なんか良く受けられるな!」と批判してましたっけ?。まさか「拉致議連&巣くう会」つながりで西村と仲良くおつきあいなんかしたりはしてないでしょうね?(皮肉のつもり)

官僚は、前川*48文科省事務次官といい、不祥事でニュースにでもならないと顔が見えないものである。

 前川氏の場合は不祥事で黒江哲朗*49防衛事務次官のように引責辞任したときではなくむしろ「加計疑惑告発」で有名になりましたが。
 確かに不祥事以外では

・俺が深く尊敬し評価してる外交評論家・浅井基文氏*50(外務官僚)
・雅子妃の実父・小和田恒*51(外務官僚)
・「特捜の鬼」「特捜部の生みの親」の異名を持った河井信太郎氏*52(法務官僚)
・ジャニーズタレント桜井翔の父親で、都知事選出馬が噂された桜井俊氏*53(総務官僚(旧郵政官僚))
・小泉訪朝の立役者・田中均*54(外務官僚)
・「ミスターゆとり教育」にして官僚時代から映画評論で活躍していた寺脇研*55
・検事を途中退官し福祉財団を設立した堀田力*56

くらいしか俺も思いつきません。

*1:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*2:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相を歴任

*3:著書『差別と抵抗の現象学在日朝鮮人の“経験”を基点に』(2006年、新泉社)

*4:著書『データで見る太平洋戦争:「日本の失敗」の真実』(2017年、毎日新聞出版

*5:勿論全く効いてないわけではないです。今の制裁では「北朝鮮が核廃棄を先行実施する気にはならない」と言う話です。

*6:「だけ」と平然と言える点が高世は駄目ですね。「騒音や事故、米兵犯罪など米軍基地被害があるのに何で『北朝鮮からの核攻撃という点だけ』なんだよ?」「自衛隊だけじゃ駄目なのかよ?」と批判されたらどう答える気でしょうか?。なお、この高世発言からは「日本への脅威に関係ない事態で、アメリカと中露との間で戦争が起き、米軍基地が中露に核攻撃される」という想定を彼がしてないことが分かります。まあ俺もそんな事はないとは思いますが。

*7:その可能性は国力を考えれば「米軍の先制攻撃に対する北朝鮮の反撃」以外ではまずあり得ませんが。

*8:ただし、それは米ソ冷戦時代もそうですが。「日本に関係ない事で米ソの戦争が起きれば」「日本に米軍基地がないほうが安全だということ」になります。しかもソ連の軍事力は北朝鮮なんか目じゃない強大さですからなおさら「日本に米軍基地がないほうが安全だということ」になります。

*9:おいおいですね。甘粕事件、亀戸事件など一部を除けば、日本人の死者はほとんどが事故死で朝鮮人虐殺のような殺人ではありません。殺人と事故死がどうして一緒くたにできるのか。

*10:ウィキペディアに寄れば1991年に倒産。2000年にあの統一教会系・ワシントンタイムズに買収されるという悲惨なことになった模様。

*11:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*12:著書『ダイヤモンドより平和がほしい:子ども兵士・ムリアの告白』(2005年、汐文社)、『ルワンダの祈り:内戦を生きのびた家族の物語』(2008年、汐文社)、『もしも学校に行けたら:アフガニスタンの少女・マリアムの物語』(2009年、汐文社)など

*13:著書『囚われのイラク:混迷の「戦後復興」』(2004年、現代人文社)、『ルポ 戦場出稼ぎ労働者』(2010年、集英社新書)など

*14:ペシャワール会現地代表。著書『医者井戸を掘る:アフガン旱魃との闘い』(2001年、石風社)、『医者よ、信念はいらない まず命を救え!:アフガニスタンで「井戸を掘る」医者・中村哲』(2003年、羊土社)、『医者、用水路を拓く』(2007年、石風社)、『アフガン・緑の大地計画:伝統に学ぶ潅漑工法と甦る農業』(2017年、石風社)など

*15:あだ名は久野村をもじった「無能村」。その従順で事勿れ主義な性格がイエスマンを求める牟田口廉也第15軍司令官に好まれ、インパール作戦では作戦に反対して第15軍参謀長を更迭された小畑信良少将に代わって第15軍参謀長に就任した。一方で作戦中は前線の苦闘をよそに牟田口とともに連日料亭通いの毎日を送っていた。高級参謀木下秀明大佐が久野村お気に入りの芸者に手を出したことに激怒、兵隊の見ている前で殴りつける乱闘騒ぎを起こしている。女の奪い合いが原因で現職の将官が大佐を殴ったという事件はたちどころに兵士達の間で噂になったが、さらにこのような司令部の腐敗ぶりは直ちに英印軍の諜報機関の知るところとなり、マイクを通じて最前線におけるプロパガンダに遺憾なく活用された。そのため前線で餓死寸前で苦闘していた第31師団長佐藤幸徳中将は、自らは遊興に耽りながら進撃を強要する第15軍司令部に「久野村参謀長以下幕僚の能力は、正に士官候補生以下なり」と名指しで非難した。

*16:人民日報がNHKを評価してることで分かるように中国側は「反日本極右」ではあっても反日ではありません。

*17:この30万人以上という数字は南京軍事法廷の認定です。東京裁判の認定は20万人以上で、笠原氏も20万人前後という推計をしています。

*18:これについては例えば『資料:「犠牲者数」をめぐる諸論』(http://www.geocities.jp/yu77799/giseisha.html)参照

*19:これについても例えば『資料:「犠牲者数」をめぐる諸論』(http://www.geocities.jp/yu77799/giseisha.html)参照

*20:著書『模索する1930年代:日米関係と陸軍中堅層』(1993年、山川出版社)、『徴兵制と近代日本:1868〜1945』(1996年、吉川弘文館)、『戦争の日本近現代史』(2002年、講談社現代新書)、『戦争の論理:日露戦争から太平洋戦争まで』(2005年、勁草書房)、『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(2015年、朝日出版社)、『戦争まで:歴史を決めた交渉と日本の失敗』(2016年、朝日出版社)など

*21:2007年刊行

*22:西園寺内閣文相、農商務相、山本内閣外相、宮内大臣内大臣など歴任

*23:大蔵卿、内務卿、参議など歴任

*24:東久邇、幣原内閣外相などを経て首相

*25:講談社文芸文庫

*26:この場合はチップ、心づけのこと

*27:著書『女の民俗誌』、『空からの民俗学』(2001年、岩波現代文庫)、『イザベラ・バードの「日本奥地紀行」を読む』(2002年、平凡社ライブラリーoffシリーズ→2014年、講談社学術文庫)、『山に生きる人びと』(2011年、河出文庫)、『海に生きる人びと』(2015年、河出文庫) など

*28:著書『北一輝』(2007年、ちくま学芸文庫)、『日本近世の起源』、『神風連とその時代』、『なぜいま人類史か』(2011年、洋泉社新書y)、『ドストエフスキイの政治思想』(2012年、洋泉社新書y)、『近代の呪い』(2013年、平凡社新書)など

*29:2005年、平凡社ライブラリー

*30:2003年、山と渓谷社

*31:2017年、角川学芸出版

*32:著書『柳田国男今和次郎』(2011年、平凡社新書)、『「日本残酷物語」を読む』(2015年、平凡社新書)、『天災と日本人:地震・洪水・噴火の民俗学』(2017年、ちくま新書)など

*33:2002年、平凡社ライブラリーoffシリーズまたは2014年、講談社学術文庫

*34:もちろん幕藩体制の縛りがゆるんでくるからでしょうね。だから薩長の討幕運動も起こる。

*35:著書『過激派報道の犯罪』(1990年、三一新書)、『オウム「破防法」とマスメディア:続「犯罪報道」の再犯』(1997年、第三書館)、『「報道加害」の現場を歩く』(2003年、社会評論社)、『裁判員と「犯罪報道の犯罪」』(2009年、昭和堂)など

*36:後に野村芳太郎により映画化(1978年、松竹)

*37:まあ俺がそうなのですが

*38:というと言い過ぎかも知れませんがメインではありません。

*39:著書『大陸ロック漂流記:中国で大成功した男』(1998年、アミューズブックス)、『ファンキー末吉 中国ロックに捧げた半生』(2015年、リーブル出版)など

*40:平和的な抗議運動のグリーンピースなどではなく、暴力的手法で「捕鯨反対派からさえもひんしゅくを買ってるシーシェパード」を持ち出す辺り、どんなにきれい事を抜かしても「捕鯨美化」という佐々木さんや高世の本性がモロバレだと思います。

*41:そうではなくて「海外の批判をきちんと受け止める度量が愚かな日本人にはないから」「その日本人の愚かさを水産庁が悪用したから」ですね。他人のせいにすんな、て話です。

*42:捕鯨と似たような状況にあるのがちなみに拉致問題です。「制裁解除してもええんやないのか」という議論がマスコミでされることはほとんどありません。

*43:著書『樺太(サハリン)・シベリアに生きる:戦後60年の証言』(2005年、社会評論社)など

*44:右派労組もあるのに、労組の役員レベルで「ばりばりの左翼」なんですかね?(しかも財界機関紙・日経の社員なのに)。国会議員出馬話だって「旧民社辺りからの出馬」なら全然「ばりばりの左翼」じゃありません。その辺りググってもよく分かりませんが

*45:高世の言ってる意味がよく分からないんですが「サハリン残留日本人帰国に消極的なソ連は酷い国だ」とか言うソ連非難を小川氏がしなかったつう事ですかね?(まあそれ下手にやったらソ連の反発で帰国が遠のくでしょうからね)。もしそうなら「高世の主観が何でアレ」これ完全に「北朝鮮は酷い国だ」とばかりいう巣くう会への「遠回しな非難」になりますよね。

*46:美空ひばりの本格的デビューは戦後(1949年の『悲しき口笛』)なんですがこれってどういう事なんですかね?

*47:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相を歴任

*48:文科省大臣官房長、初等中等教育局長などを経て文科事務次官

*49:防衛省大臣官房長、防衛政策局長などを経て防衛事務次官

*50:個人サイト(http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/)。元外務省中国課長。外務省途中退官後、東京大学教授、日本大学教授、明治学院大学教授、広島市立大学広島平和研究所所長を歴任。最近の著書に『13歳からの平和教室』(2010年、かもがわ出版)、『ヒロシマと広島』、『広島に聞く 広島を聞く』(2011年、かもがわ出版)、『すっきりわかる! 集団的自衛権』(2014年、大月書店)など

*51:外務事務次官国連大使国際司法裁判所所長など歴任。著書『外交とは何か』(1996年、NHK出版)

*52:東京地検特捜部長、広島高検検事長大阪高検検事長など歴任。著書『特捜検事ノート』(1986年、中公文庫)

*53:総務省情報通信国際戦略局長、総合通信基盤局長などを経て総務事務次官

*54:外務省アジア大洋州局長、外務審議官などを歴任。現在、日本国際交流センターシニア・フェロー、東京大学大学院特任教授、日本総合研究所国際戦略研究所理事長。著書『プロフェッショナルの交渉力』(2009年、講談社)、『日本外交の挑戦』(2015年、角川新書)など

*55:文部省大臣官房審議官(生涯学習政策担当)としてゆとり教育を推進。文化庁文化部長から文科省大臣官房広報調整官に降格人事されたことを契機に途中退官。現在、京都造形芸術大学教授、星槎大学客員教授。著書『韓国映画ベスト100:「JSA」から「グエムル」まで』(2007年、朝日新書)、『ロマンポルノの時代』(2012年、光文社新書)、『文部科学省』(2013年、中公新書ラクレ)など

*56:東京地検特捜部副部長、法務省大臣官房人事課長、甲府地検検事正、法務省大臣官房長など歴任。現在、さわやか福祉財団会長。著書『壁を破って進め(上)(下):私記ロッキード事件』(2002年、講談社文庫)、『「人間力」の育て方』(2007年、集英社新書)など