今日の産経ニュース(8/8分)(追記・訂正あり)

櫻井よしこ*1野田聖子*2総務相をバッサリ「哲学を感じられない。首相の資格ない」
http://www.sankei.com/politics/news/170808/plt1708080014-n1.html
 安倍支持のよしこがその立場から野田に悪口してるにすぎません。

櫻井氏は、7月13日に中国の民主活動家、劉暁波*3が死去した際の野田氏の行動を問題視した。

このとき野田は

http://www.news24.jp/articles/2017/07/13/10366869.html
■日テレ『与党の女性議員団が訪中 関係強化で一致』
 野田聖子議員ら自民・公明両党の女性議員9人からなる議員団は、12日、中国共産党最高指導部の執務室がある中南海劉延東*4副首相と会談した。

ということで中国にいました。そのことを悪口するよしこですが問題は「野田個人の訪中ではなく与党訪中団としての訪中」ということです。どう見てもこの訪中は安倍の特使としての訪中でしょう。
 「野田は酷い」「でも安倍総理は悪くない」で済む話ではありません。

番組で共演した自民党萩生田光一幹事長代行

ちなみに萩生田も訪中したことがありますのでその時の報道を見てみましょう。

http://www.sankei.com/politics/news/170318/plt1703180028-n1.html
■産経『萩生田官房副長官が北京で歌舞伎を鑑賞 邦画売り込みの裏で日中パイプ作りに余念なく』
【北京=奥原慎平】
 中国を訪問中の萩生田光一官房副長官は18日、日中国交正常化45周年記念事業の幕開けとして10年ぶりに北京で開かれた松竹大歌舞伎の公演を鑑賞した。訪中の目的は、日本映画の海外展開に欠かせない巨大市場・中国への売り込みだ。また、安倍晋三首相としては、厳しい対中認識を持つ側近の萩生田氏の訪中で、日本との関係改善に慎重な中国政府を突き動かしたいとの思惑もありそうだ。
 「改めて歌舞伎のすばらしさを感じ、中国の皆さんにも大変高い評価をいただいたと思う」
 萩生田氏は18日、歌舞伎鑑賞後、記者団にこう述べた。萩生田氏は政府の「映画産業の海外展開に関する検討会議」の議長を務める。
 17日には中国の映画事業を統括する国家新聞出版広電総局の童剛副局長と会談。日本映画の上映数を増やすことを要請した。また、18日夜は中国の程永華*5駐日大使の後任として有力視される孔鉉佑*6(こうげんゆう)外務次官補との夕食会を開催した。

 はっきり言って野田だけでなく萩生田だって訪中時に「劉暁波」のことなんか何も言ってないでしょう。それでいて野田の訪中を非難する萩生田とよしこのデタラメさには呆れます。

*1:国家基本問題研究所理事長、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」共同代表。『GHQ作成の情報操作書「真相箱」の呪縛を解く:戦後日本人の歴史観はこうして歪められた』(2002年、小学館文庫)、『異形の大国 中国:彼らに心を許してはならない』(2010年、新潮文庫)、『ニッポンの懸案: 韓・中との衝突にどう対処するか』(2014年、小学館新書)、『地政学で考える日本の未来:中国の覇権戦略に立ち向かう』(2017年、PHP文庫)などウヨ著書多数。

*2:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣食品安全等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て第三次安倍内閣総務相

*3:2010年ノーベル平和賞受賞者。著書『現代中国知識人批判』(1992年、徳間書店)、『天安門事件から「08憲章」へ』(2009年、藤原書店)、『「私には敵はいない」の思想』(2011年、藤原書店)、『最後の審判を生き延びて』(2011年、岩波書店

*4:中国共産主義青年団共青団)中央書記処書記、中華全国青年聯合会主席、党中央統一戦線工作部長、全国政治協商会議副主席などを経て副首相

*5:駐マレーシア大使、駐韓国大使などを経て駐日大使

*6:孔氏はその後「6カ国協議代表」になったのでこの産経の見方は外れました。