今日の産経ニュース(8/23分)ほか(追記・訂正あり)

■五十嵐仁の転成仁語『古い民主党の前原さん*1と新しい民進党の枝野さん*2の対決となった代表選挙』
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2017-08-23

 消費税増税をめぐっては、前原さんが増税を前提に「相当の覚悟」を要求しているのにたいし、枝野さんは「当面消費税を上げると言ってはいけない」と消極的です。
 また、原発政策では、前原さんが民主党政権時代に決めた「2030年代原発ゼロ」方針を踏襲しているのに対し、枝野さんは「相当早く原発ゼロを実現できる」として具体的な工程表を示す法案を年内にでも提出する考えを明らかにしました。

 「改憲派である」「野党共闘に否定的」と言う意味でそもそも俺は前原には否定的ですがそのほかの部分でもこれでは前原は支持できませんね。
 特に消費税増税なんて自民党支持者ですら否定的な人間は多いんじゃないか。
 前原は一体、誰を支持層として想定してるんでしょうか。「共産、社民、自由と言った野党にそれなりに配慮すると共に、安倍との違いをそれなりに出そうとしてる枝野」とはあまりにも違いすぎますね。

 前原さんは共闘を「選挙互助会だ」と批判しています。
 「何を、今さら」と言いたくなります。民進党自体がある種の「選挙互助会」ではありませんか。

 おっしゃるとおりで民進党とは「松原仁のような右派議員と辻元清美氏のような左派議員が同居するある種の選挙互助会みたいなもん」です。かなり柔軟な姿勢をとってる今の共産レベルで共闘を否定するなら、それこそ「党内から旧社民党系など左派議員を排除しないといけない」でしょう。つうか可能ならそれをやりたいのが右派の前原でしょうが。

 小池百合子*3東京都知事の「小池新党(日本ファーストの会)」や(ボーガス注:細野*4民進党代表代行など)離党組との関係では、枝野さんが「厳しく対応しなければならない」と述べているのに対して、前原さんは「総合的に判断する」として連携に含みを残しています。小池新党の理念や政策がどうなるかが、全く分かっていないにもかかわらず。
 これはダブルスタンダードであり、矛盾した対応ではありませんか。(ボーガス注:政策のすりあわせによって)政策が部分的に共通している共産党との連携については背を向け、(ボーガス注:未だ政策を発表していないので)一致点があるかどうかも分からない小池新党との連携には前のめりになっているわけですから。

 全くその通りで小池にすり寄る前原の態度こそが「選挙互助会」でしょう。


【ここから産経です】
■「心に生き続ける」 故加藤紘一*5しのぶ会
http://www.sankei.com/politics/news/170823/plt1708230032-n1.html
 こうした会に出席したからといって必ずしもリベラルとは言えませんし、また加藤氏や彼の遺族、友人なども安倍に出席して欲しいか疑問ですが首相の安倍の名前が出席者としてないと言う事は出席しなかったのでしょう。
 一方で自民党と直接の関係はない渡部昇一に対し
■安倍首相が渡部昇一氏に追悼コメント
http://www.sankei.com/politics/news/170419/plt1704190013-n1.html
ですから安倍も本当に異常な男です。


■【加計学園問題】前川氏答弁のテレビ放送時間、加戸氏発言の25倍超 民間団体の調査で判明
http://www.sankei.com/politics/news/170823/plt1708230008-n1.html
 もちろんニュースバリューというモノがあるので「不公平だ」などという話には全くなりません。
 こんなんで不公正と言っていいなら例えば「自民や民進ばかりではなくもっと共産党についてテレビで報じろ」といってもいい訳ですが無論ウヨ連中はそう言う事は言いません。


■政府、交際費課税の特例措置2年延長へ 経済活性化のための消費拡大を狙う
http://www.sankei.com/economy/news/170823/ecn1708230004-n1.html
 今時「課税しないから企業交際費を使います」つうバブリーな時代でもないでしょう。つうか「経済活性化」を口実に法人税減税してるだけじゃないか。消費して欲しいならそれこそ「一般庶民の負担」を軽減する方向でしょう。


中核派、ネット動画で「ソフト路線」PRも 変わらぬ本質
http://www.sankei.com/west/news/170823/wst1708230013-n1.html
 中核派がソフト化してるのならそれは悪い事ではありません(まあ少なくとも過去の暴力路線は実行したくても、もはや物理的に実行できないでしょう)。産経の「変わらぬ本質」という非難は何とも評価できません。なにせ未だに「日本共産党が暴力革命を捨ててない」「中国が沖縄侵略するかも知れない」とモロバレのデマ飛ばすのが産経ですから。
 とはいえ「共産党」など他の左派の存在を考えれば「過去をきちんと清算したとはとても言えない中核派」を積極的に支持したいとは俺個人は思いません。「ケースバイケース」で中核派と共闘することはあっていいとは思いますが。
 

*1:鳩山、菅内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相など歴任

*2:鳩山、菅内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)など歴任

*3:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*4:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)を歴任

*5:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政調会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)を歴任