今日の産経ニュース(8/24分)ほか(追記・訂正あり)

週刊新潮『連続企業爆破犯、童話作家へ転身 遺族からは「もはや呆れるしか」』
https://www.dailyshincho.jp/article/2017/08260559/?all=1
 むしろ創価学会・池田名誉会長をデマ記事で誹謗し、名誉毀損訴訟で敗訴もした元週刊新潮記者・門脇護がろくに池田氏創価学会に謝罪もせずに「門田隆将」として作家に転身したこと*1の方が「もはや呆れるしかない」ですがそれはさておき。
 ばかばかしくて話にならないですね。
 三菱重工ビル爆破の犯人女性が出所後、童話作家として童話を出版*2したら何がどうだというのか。週刊新潮のように「性犯罪の被害者(慰安婦)」をセカンドレイプしたわけでもない(勿論皮肉のつもり)。
 この理屈だと永山則夫見沢知廉など他の犯罪者(?)の文学的業績も否定されることになるのか?
 嫌なら読まなきゃいいでしょう。誰も読んでくれと頼んでない。いちいちこうした文学作品において「反省の念」なんて書く必要もないし、どうせ書いたってこの種の遺族は納得はしないでしょう、
■暴力に屈しない強さ、とは 大崎善生さん「いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件
http://www.sankei.com/life/news/170208/lif1702080024-n1.html
なんかもそうですが、全く、遺族なら何を言っても許されると思ってるのなら思い上がり以外の何物でもありません。
 まあ週刊新潮だの新潮社だのいったゴロツキには何一つ期待していませんが酷い記事を書いたもんです。
■暴力に屈しない強さ、とは 大崎善生さん「いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件
http://www.sankei.com/life/news/170208/lif1702080024-n1.htmlなんかもそうですが、最近、遺族なら何でも言ってOKみたいな風潮があるのには本当にうんざりします。
 なおネット上でも指摘がありますが俺個人はこんなことよりも

■佐郷屋留雄(ウィキペ参照)
濱口雄幸*3首相を狙撃し瀕死の重傷を負わせ、1933年、殺人未遂罪*4により死刑判決を受けた。1934年恩赦で無期懲役減刑された。1940年に仮出所している。その後、愛国社社長岩田愛之助*5の娘婿になり後を継いで右翼活動を続けた。1954年、血盟団事件の中心人物である井上日召と共に右翼団体護国団を結成、第二代団長となる。1959年には児玉誉士夫*6らがいる全日本愛国者団体会議(全愛会議)の初代議長となる。
■菱沼五郎(ウィキペ参照)
血盟団事件三井財閥総帥・団琢磨暗殺)で無期懲役となったが1940年(昭和15年)に恩赦で仮出所。小幡五朗と改名し、1958年(昭和33年)に茨城県議会議員(自民党)に当選し、その後8期連続当選、県議会議長を務めて県政界の実力者となった。

という方がよほど恐ろしいし、こうしたウヨ連中に反省があるとはとても思えません。
 なお、週刊新潮や一部遺族*7が悪口するこの童話を機会があったら読んでみようかと思います。
 最後に週刊新潮のアホ記事に突っ込んでみます。

 例えば、村に住む老婆が過去の戦争で兄を亡くし、大勢の人たちが死んだと子供たちに語りかける場面だ。
〈「戦争はいけませんよ。(中略)町場じゃあいっぱいの家が焼かれて、子どもも、女の人も、年よりも、弾(たま)に当たったり、火に追われて焼け死んだりしてしもうてじゃった。みーんな帰ってこん。(中略)人と争うちゃあいけん。(中略)人間同士、話し合うて、なんでも分け合うて、仲ように暮らしてが一番かしこい」〉
 無差別に人の運命を弄んだ張本人が、命の尊さを説いているのだ。

 おいおいですね。そこは「過去のテロへの反省からそう言う文が生まれた」と考えるのが普通の人間でしょう。こういう文を書く人間が「自分のテロ行為だけは正当化している」と考える方がおかしい。

三菱重工爆破事件で亡くなった松田とし子さんの兄(70)は、溜息をつきながらこう憤る。
「浴田からは事件後、一切連絡はありません。書くのは本人の勝手だけど、常識に欠ける。もはや呆れるしかない
(中略)
本を読んだ子供が、作者は無差別テロ事件を起こした犯人だと知ったら、どう思うのでしょうか」

 まあ連絡して欲しいと遺族の中には思う人もいる*8でしょうが、連絡しないから反省が嘘っぱちだとははならないでしょう。
 「どう思うか」てそんなん人それぞれじゃないんですかね。この童話作家女性氏はペンネームも使わず、また過去の犯罪歴についても著者紹介部分に「詳細には書かないまでも」最低限度のことは書いてるようですので、彼女が「あの事件の実行犯の一人だと言う事」は簡単に分かります。
 まあ俺個人はペンネーム、経歴秘密の覆面作家で出しても何ら構わないと思いますが、彼女は社会的反響を覚悟した上で実名で出してるわけで、本を出したことをああだこうだ非難されるいわれは全くないでしょう。どっちが常識がないのか。俺は因縁つける遺族*9と、それをもちあげる週刊新潮のほうだと思います。
 まあ新潮の場合「アンチ左翼&厳罰主義」つう面が大きいのでしょうが。


【ここから産経です】
■暴力に屈しない強さ*10、とは 大崎善生さん「いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件
http://www.sankei.com/life/news/170208/lif1702080024-n1.html
 例の闇サイト殺人関係で非常にくだらない記事を見つけたので「かなり古いですが」コメントしておきます。

 執筆に当たり、加害者3人の裁判資料などを大量に集めた。しかし、大崎さんは「彼らの生まれや育ちにはあまり興味がない。むしろ、書く価値がないと思った。ごく普通の母娘の物語を書くことで、降りかかった悲劇を浮き彫りにしたかった」と言い切る。

 まあ被害者の母親の言い分を垂れ流すだけなら「犯人の生育歴などを調べるのと比べて」大して苦労もしないし、その割にはカネが儲かりますからね。単に大崎某に志がないだけでしょう。俺のような人間からすればこう言う生き方は軽蔑と批判の対象でしかありません。
 大崎の代表作である「聖の青春」にしてから「重病で早死にした棋士村山聖」という人間をネタにした、ただのお涙頂戴ですし。まあ、重病抱えてるつうハンデはありますし、「プロ棋士になった」それもA級在籍というだけで「常人とは違う偉大な天才」ではあるんですが、まあでも「酷なことを言わせてもらえば」村山が「A級棋士として偉大か」といえば甚だ疑問でしょう。タイトルの一つも持ってないわけですし。
 結局、この大崎という人は「手垢のついたお涙頂戴しか書けない人」なんでしょう。別に村山聖はそれでもいいかもしれませんが、殺人事件で被害者遺族の言い分だけを垂れ流すなんて馬鹿な事をするのに本当に呆れますね。

 大崎さんが利恵さんに特別な興味を持ったのは、囲碁カフェに通い囲碁を懸命に勉強していたと知ってから。囲碁は将棋とは異なる複雑さがあり、「彼女は努力家で冷静な頭脳の持ち主だったのだろう。この人のことをもっと知りたいと思い続けた」。

 コーヒー吹き出しました。まあ後付けのこじつけでしょうね。俺個人は「頭が悪い」こともあって*11囲碁に興味はありませんが囲碁好きの人間なんかいくらでもいるでしょうに。その程度で「興味を持った」ですか。
 そして囲碁に限らず、将棋でも麻雀でもチェスでもポーカーでも何でもたいていのゲームは「頭を使って努力しないと強くは成りません」。何も囲碁だけが特別なわけではない。


河野太郎外相「反対」だったのに…ODA予算増額へ 外務省の来年度予算概算要求案
http://www.sankei.com/politics/news/170824/plt1708240021-n1.html

 河野氏は以前、自身のブログで「外務省の能力ではODA予算をこなしきれない」「ODA予算は大幅に減額しなければならない」と主張してきた。
 自民党行政改革推進本部長時には外務省の無駄を撲滅するとして、在外公館の人数を減らす定員4人の「ミニマムマイナス公館」の導入なども打ち出していた。

 河野という人間がいかにデタラメで愚劣かと言う事ですね。


■【小池百合子*12都政】小池百合子都知事関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文断る
http://www.sankei.com/life/news/170824/lif1708240029-n1.html
 小池という人間の非常識な極右ぶりを示してる話とは言えるでしょう。記録上はあの石原*13ですら追悼文を送っているというのですから。

*1:門脇の酷さについてはたとえば柳原滋雄ドットコム『「門脇護」という名の“捏造ジャーナリスト”を抱え続ける「一流」出版社』(http://www.yanagiharashigeo.com/htm/report.htm)、『「門田隆将」こと門脇護デスクのやったこと』(http://www.yanagiharashigeo.com/htm/report6.htm)参照。なお、最近では産経の手先として河野談話否定論なども放言している「門田こと門脇」である。

*2:まあペンネームで経歴を秘匿して出してもいい(実際そう言う覆面作家はいます)訳ですが彼女はそうはしなかったようです。彼女なりの覚悟があるのでしょう。

*3:加藤高明、若槻内閣蔵相、若槻内閣内務相などを経て首相

*4:濱口は傷が元で早死にしているが1)狙撃直後の死亡ではなく、直接の死因は傷口の化膿による感染症であること、2)また野党・政友会が濱口内閣倒閣を狙って、体調の良くない濱口に対し、無理矢理に登壇要求して彼の病状を悪化させたことから、狙撃による死亡とは評価しがたいとして殺人罪は適用されなかった。

*5:1913年9月に起こった外務省政務局長・阿部守太郎暗殺事件で殺人教唆の罪に問われ、無期懲役の判決を受けるが、1925年恩赦を受け釈放

*6:1938年、海軍の嘱託となり、1941年から上海で児玉機関を運営し、それをきっかけに黒幕へのし上がっていく。児玉は児玉機関の仕事でダイヤモンドやプラチナなど、当時の金額で1億7500万ドル相当の資金を有するに至ったと言われている。終戦後、東久邇宮が組閣した時には内閣参与に就任している。また児玉は1946年初頭、資金の一部を鳩山一郎(後に首相)の日本民主党(鳩山民主党)の結党資金として提供した。

*7:ただし「例の闇サイト殺人の母親」と違い出版差し止めだの不買運動だのはする気はないようで「単に週刊新潮相手に悪口して終わり」のようですが。

*8:とはいえこの種の悪口してる人間が本当に連絡を望んでるかは疑問ですが。恐らく単に悪口してるだけでしょう。この童話作家女性氏が何をしようと恨みを募らせるだけだろうと思います。いずれにせよ彼女が「犯行の正当化」「被害者への侮辱」でもしたのならまだしも、いくら相手が遺族でもやれ「童話を書くな」だの「連絡にこい」だのいちいち生き方を指図されるいわれは全くありません。この種の遺族は完全に思い上がってますね。正直この種の「岡村勲のような遺族」には言葉を選ばず言えば、その思い上がりに反吐が出ます。

*9:とはいえこんなことで全ての遺族が恨みを募らせているかと言えばそうでもないかと思いますが。いつまでも恨んでるのは空しいですし、時が経てば恨みも薄れることが多い。

*10:まあ価値観は人それぞれですが「マンデラアパルトヘイトとの戦い」とかならまだしもこんな個人的犯罪者に向かって必要以上に対立的態度をとることは、命の危険を高めるだけで決して勇気があるなどと評価すべきことではないように思います。

*11:王をとればいい将棋やチェスと比べ、囲碁は正直分かりづらいですね。

*12:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*13:福田内閣環境庁長官、竹下内閣運輸相、都知事、維新の会共同代表、次世代の党最高顧問を歴任