今日の産経ニュース(8/25分)(追記・訂正あり)

■【加瀬英明の日本を守る】女性議員が日本国民の美意識を破壊 小池百合子*1の生半可な英語もひどい
http://www.sankei.com/politics/news/170825/plt1708250002-n1.html

 稲田朋美*2元防衛相だけを責めたくないが、場違いなファッションで知られたために、同僚の男性議員から「チーママ」と呼ばれた。

 稲田が防衛相を辞めたら途端にこれです。稲田が政調会長、大臣時代に「チーママみたい」と野党支持者が稲田のことを評したら「稲田大臣を誹謗するな」といっていたであろう産経が、あまりにも掌返しが酷すぎます。


■中国人がヤミ耕作? 用水路脇にある無許可の畑や小屋の撤去始まる 「放火なくなれば」
http://www.sankei.com/affairs/news/170825/afr1708250017-n1.html
 この問題で国籍を云々する必要は何処にもありませんし「無許可耕作者の国籍の多くは中国人らしい(実際どうかは不明)」なのだからなおさら話になりません。産経の中国人差別意識が垣間見えるアホ記事です。


■注目集まる野田聖子*3総務相、埋没か上昇か 総裁選へ勝負の1年 選択的夫婦別姓前向き…閣内で危険はらむ
http://www.sankei.com/politics/news/170825/plt1708250022-n1.html

 野田氏は24日の講演で、選択的夫婦別姓の導入について「女性が社会で活躍していくための阻害要因にもなっている名字を変えなきゃいけないということも夫婦の自由に任せてはどうか」と述べ、前向きな姿勢を示した。

 勿論野田としては何らかの形で安倍と差別化しないと「総裁選に出馬できない」のでこういうわけであり、一方産経は「夫婦別姓反対」の日本会議右翼であるがゆえにこうした野田批判(?)記事を書くわけです。


■漂う「安倍降ろし」ムード 自民党「明日を創る会」初会合 首相に耳の痛いことを言った方が閣僚になれる!? 
http://www.sankei.com/politics/news/170825/plt1708250038-n1.html
 メンバーに名を連ねてないとは言え、安倍と距離を置く石破*4元幹事長や古賀*5元幹事長が中心人物(黒幕?)だそうです。
 産経ではいつものことですが露骨に安倍応援団記事であることには失笑します。

 初会合では早速、出席者から政権への不満が噴出した。(ボーガス注:当選回数から閣僚の)待機組の(中略)石破派の後藤田正純内閣府副大臣も経済政策「アベノミクス」について「『道半ば』という言葉は、どこまでが道なのか」と皮肉った。

 「(アベノミクスによる景気回復は)道半ばっていつになったら半ばじゃなくなるんだよ、もう政権5年目だろ。それアベノミクス失敗ってことじゃないのか」つう趣旨の後藤田発言は安倍批判派なら誰でも思うことでしょう。まあ、安倍に「親分・石破&自分」が干されてることで後藤田氏もかなり言葉が辛辣になってるんでしょうし、河野*6や野田*7のように大臣にでもされたら*8簡単に掌返しするんじゃないかと思いますが、まあ随分と安倍に悪口を言ったもんです。

講師に招かれた政治評論家・森田実氏は「ここまで失った信頼を安倍晋三首相自身の手で取り戻すことは難しい」と苦言を呈した。

 苦言なんですかね、これ。産経の紹介した言葉だけで判断する限り「安倍は首相を辞めろ」つう話でしかないと思いますが。


朝鮮人犠牲者追悼文「特別な形控えた」 小池百合子都知事、送付断った経緯を説明
http://www.sankei.com/politics/news/170825/plt1708250044-n1.html
 どう言い訳しようと小池が「あの石原知事(当時)ですら送っていた追悼文を拒否した異常な極右と言う事」に違いはありません。大体「特別な形」て「一般的な震災被害」と「少数民族虐殺」と一緒にしていい訳がないでしょう。
 全く都民もとんでもない人間を都知事にした上、こんな人間の「都民ファ」に異常な巨大議席を与えたもんです。バカとしか言いようがない。日本人であることが心底嫌になります。


■【安倍政権考】記者会見に要注意 引っかけ質問やクイズ続出 試される「仕事人」内閣(政治部 広池慶一)
http://www.sankei.com/premium/news/170825/prm1708250006-n1.html

「元大臣の中には、北方4島の名前が読めない方もいた。その際、道内での失望、落胆が広がった。改めて4島の名前を挙げながら、ご自身の領土問題に取り組む決意を教えていただけるか」
 内閣改造後の8月8日、江崎鉄磨沖縄北方担当相(73)の記者会見で、北海道新聞の記者からこんな質問が飛び出した。「元大臣」とは、北方領土の一つ「歯舞(はぼまい)群島」の漢字が読めなかった元沖縄北方担当相の島尻安伊子氏を念頭に置いているとみられる。

 「4島の名前を言ってみろ」とはいくら何でもバカにしすぎじゃないかとは思いますが、江崎氏も「自分は素人」を連発していましたのでね。

 8月8日、学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画をめぐり、国家戦略特区ワーキンググループ(WG)の議事録の公開に関連して、朝日新聞記者がこんな質問をした。
 「ある政治家は『政府があらゆる記録を国民に残すのは当然で、議事録はそのもっとも基本的な資料で、その作成を怠ったことは国民への背信行為だ』と述べているが、その発言を本に記されていた方はどなたかご存じか」

 後で説明しますが、「(政治家の名前を出さない)引っかけではある」でしょうが、こんなんは引っかかる菅官房長官の方がおかしい。皮肉混じりの質問ですね。
 ある政治家というのは菅です。そして菅は加計疑惑では「WGについて議事要旨はあるが、発言全てを記録した詳しい議事録まではつくってないので詳しい経緯が分からない」という発言を連発していたわけです。
 菅としては「昔の貴方が言ってることに照らせば貴方は国民への背信行為をしている」と暗に言われたわけで、まあきつい質問です。
 もちろん質問はストレートに菅に「貴方が以前本に書いたことと今の貴方のやってることと全然違うんじゃないか?。あなた、それをどう思ってるんだ?」でもいいんですが、菅が「勿論知ってる、私が書いた」と答えずに「知らない」と答えたら「あなたは思いつきで適当な事書いて書いたら忘れちゃう人間なんですか?」と突っ込みたかったつうことでしょう。
 実際菅は愚かにも

ある政治家とは、平成24年に「政治家の覚悟 官僚を動かせ*9」との本を出版した菅氏のことだが、とっさの質問*10に本人は「知らない*11」と答えた。すると、待っていたと言わんばかりに朝日記者は「官房長官の著書に書かれている」と指摘。

という醜態を演じるわけです。これ引っかけた朝日が悪いわけでも何でもなくて、自分が書いた「はず」の本の内容を「覚えてない」という菅が愚かなだけです。大体これ菅だから産経はかばってるだけでこれが野党議員なら「自分が書いた本の内容を覚えてないのか」と罵倒してるでしょう。

 今年4月には、今村雅弘前復興相(70)が記者会見でフリーランスの男性記者の質問に激高し「出ていきなさい!」と怒りを爆発させた。相手を怒らせて本音を引き出すのも取材手法の一つだが、現在はインターネットで記者会見が公開されることが多いため、報道機関に向けられる国民の目も厳しくなっている。

 産経はバカか、ですね。この今村氏の件なんか故意に怒らせたわけではなく、今村氏が厳しい質問に逆ギレしただけです。だから彼も最終的には引責辞任に追い込まれたわけです。
 「報道機関に向けられる国民の目も厳しくなっている」も何もこの件でフリーライター氏を非難してるのって産経みたいな自民応援団だけでしょう。

*1:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*2:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相を歴任

*3:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣食品安全等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て第三次安倍内閣総務相

*4:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*5:橋本内閣運輸相、自民党国対委員長(小渕、森総裁時代)、幹事長(森総裁時代)、選挙対策委員長(福田、麻生総裁時代)など歴任

*6:第三次安倍内閣国家公安委員長、外相を歴任

*7:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣食品安全等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て第三次安倍内閣総務相

*8:後藤田元官房長官の親族で、妻が女優の水野真紀だと今度の内閣改造で安倍が大臣にでもしそうな気も俺はしたんですけど。

*9:文藝春秋企画出版部刊行

*10:とっさだろうが1)ゴーストが書いたのではなく菅本人が書き、かつ、2)菅が書いたことに思い入れがあれば、「知らない」とは言わないでしょう。「細かい数字を聞かれたわけでもなく」、非常に重要な記述を聞かれたのだから「覚えてない」菅が単にお粗末なだけです。つうか質問された時点で「菅とは違う」勘の鋭い人間なら「もしかして俺が書いた本?」とか「安倍総理が書いた本?」とか気付くでしょうにねえ?(まあ気付いても菅も知らないとしか答えようがなかったのでしょうが)。「菅が知ってて当然の本だから聞いたのだろう」ということは勘の鋭い人間なら分かる。

*11:最悪の場合、「適当なことを書き飛ばして後は忘れる」のではなく、その部分(あるいは本全部)を菅が書いたのではなくゴーストライターが書いて菅は事後の確認すらしなかったと言う事すらあり得るでしょう。