■【寄稿】国連は２３００万人を忘れていませんか？ 台湾・外交部長 李大維*1
http://www.sankei.com/world/news/170907/wor1709070044-n1.html
台湾の旅券では国連の敷地から追い出されるのだ。
国連が主張するその普遍的な人権は、台湾の２３００万人の人々をカバーしていない。この不平等待遇は１９７１年に私たちが国連の代表権を失ったときにさかのぼる。
数十年間にわたり、台湾は国際社会で孤立と挑戦を受けてきたが、逆境の下で私たちは前進し、決して後退することはなかった。正しい道は決して孤独ではないと信じている。
（中略）
台湾は世界の持続可能な未来を築くためにより多くの貢献ができる。台湾の人々は、国連から公正な処遇を受けるため国際社会の支援を必要としている。少なくとも、私たちを門前払いにすることはやめていただきたい。
なんて産経で言ったところで何もどうにもなりません。
■【山尾志桜里氏不倫報道】民進党の“ジャンヌ・ダルク” 識者「前原*2代表は、港の中で座礁*3」
http://www.sankei.com/affairs/news/170907/afr1709070040-n1.html
「民進党のジャンヌ（女傑、女性闘士）」というとむしろ俺的には辻元氏*4ですがそれはさておき。
「秘書給与詐取問題」で政治的に追い込まれた辻元氏が今も政治家であること*5を考えると「たくましいなあ」と思います。さすがピースボートを立ち上げただけのことはあると言うべきか。山尾氏は果たしてどうなるでしょうか。
漫画家の倉田真由美さんは「追及されるのが嫌で責任を果たさず逃げようとしたみたいだ」とばっさり。
吹き出しました。
いつから「西原理恵子のバッタモン、二番煎じみたいなマンガ家（世間的には無名だと思う）」倉田が「識者」になったんでしょうか？。まあ「産経にとって都合のいい人間＝全て識者」のわけですが。
勿論産経は倉田や西原のような都合のいいマンガ家は識者扱いしても週刊金曜日編集委員の石坂啓氏などといった産経に批判的なマンガ家は識者扱いするどころか敵視するわけです。
■【山尾志桜里氏不倫報道】自民・岸田文雄*6政調会長「説明責任果たしていくことが大事だ」
http://www.sankei.com/politics/news/170907/plt1709070042-n1.html
やれやれですね。「そんな事より自民の方が森友・加計疑惑の説明責任でも果たしたらどうなのか」と思うのは俺だけではないでしょう。
「不倫」なんぞより「贈収賄や背任の疑いすらある国政私物化」の方がずっと問題です。
つうか「山崎拓氏*7の不倫騒動」のときは不倫発覚後も彼を自民党副総裁という要職に就けた政党がよくも言ったもんです。
あるいは中川秀直*8元官房長官の息子に至っては不倫だけでなく「元不倫相手へのストーカー疑惑」さえあるのにまともに釈明してないことは岸田氏的にはどう理解されるのか。
■モリ・カケ疑惑は論理が飛躍 「改憲反対」の左派マスコミ、事実でも「報道しない自由」で質の“劣化”露呈 高橋洋一
http://www.sankei.com/column/news/170907/clm1709070007-n1.html
まあ森友・加計疑惑で「総理は悪くない、無実だ*9」だの「森友・加計疑惑を批判してるのは左派*10」だの言って安倍をかばう高橋をまともな人間は誰一人相手にしてませんので詳細に突っ込むことはしません。正直、高橋のウリは「経済学」の「はず」なのだから「本来」それだけやってればいい「はず」です。
安倍を支持するにせよ「アベノミクス支持」に話を限定しておけば、「安倍信者」という化けの皮ははがれなかったかも知れないのに自ら「森友・加計疑惑はフェイクニュース」などと産経で放言することによって「あいつデマ屋ジャン」といわれても言い訳のできない状況になったわけです。
「いつまでも安倍政権が続くとでも思ってるのか？」と聞きたくなります。
■民進・山尾志桜里氏*11が離党届提出 週刊誌「不倫報道」で
http://www.sankei.com/politics/news/170907/plt1709070039-n1.html
不倫していいとは言いませんが議員辞職だの離党だのと言うほどの問題だとは俺は思いませんね。
これが「贈収賄や政治資金規正法違反など犯罪の疑いすらあるカネの問題」「セクハラやレイプと言った性暴力」「デマ発言や差別暴言」などならまた話も別ですが。
しかし、時代が違うと言えばそれまでですが、
■三木武吉*12（ウィキペ参照）
戦後の第25回衆議院議員総選挙では、選挙中の立会演説会で対立候補の福家俊一*13から「ある有力候補のごときは妾を4人も持っている。かかる不徳義漢が国政に関係する資格があるか」と批判された。ところが、次に演壇に立った三木は「私の前に立った候補者がある有力候補と申したのは、不肖この三木武吉であります。なお、正確を期さねばならんので、さきの候補の数字的間違いを、ここで訂正しておきます。私には、妾が4人あると申されたが、事実は5人であります。5人の女性たちは、今日ではいずれも老いて廃馬と相成り、役には立ちませぬ。が、これを捨て去るごとき不人情は、三木武吉にはできませんから、みな今日も養っております」と愛人の存在をあっさりと認め、聴衆の爆笑と拍手を呼んだ。
また日頃から「およそ大政治家たらんものはだ、いっぺんに数人の女をだ、喧嘩もさせず嫉妬もさせずにだ、操っていくぐらい腕がなくてはならん」と、公言していた。
という「不倫が容認されていた時代」とは雲泥の差とは言えるでしょう。
■【産経抄】なぜ民進党は支持を得られないのか ９月７日
http://www.sankei.com/column/news/170907/clm1709070003-n1.html
なぜ、民進党は支持を得られないのか。月刊誌「中央公論」８月号で、所属議員たちが緊急討論を行っている。玄葉光一郎*14衆院議員によれば、北朝鮮のやまない挑発行動と高い株価*15、（ボーガス注：恫喝による）メディアコントロールの３つが、安倍政権に有利に働いているという。
▼いや、それだけが理由ではなさそうだ。
むろん「玄葉氏も含めて」討論会参加者もそれだけが原因だとは思ってないでしょう。「それだけが原因」なら「都議選で都民ファや共産が議席増加したのに民進は減らしたこと」が説明つかないわけです。
「その認識が正しいかどうかはともかく」月刊中央公論の記事でも「民進党の側の問題」は当然論じられてるでしょうね。後で読もうかと思います。なお、産経は単に民進党に悪口したいだけですので
１）玄葉氏ら討論参加者が考える民進党側の問題を取り上げ
２）それについて建設的に議論する
なんてことをこの産経抄では何一つしません。
*1:駐ベルギー大使、駐米大使、駐カナダ大使、駐オーストラリア大使などを経て外交部長（外相）
*2:鳩山、菅内閣国交相、菅内閣外相、民主党政調会長（野田代表時代）、野田内閣国家戦略担当相などを経て民進党代表
*3:けちがついたことは事実ですが座礁ってほどでもないでしょう。
*4:社民党政審会長、国対委員長、鳩山内閣国交副大臣、菅内閣首相補佐官（災害ボランティア担当）、民主党政調副会長、民進党役員室長など歴任
*5:もちろんそこには「例の秘書給与詐取は辻元氏個人の行為と言うより党の指示で「違法性の認識なく」やった疑いが強く＆自民、公明なども摘発されなかったモノの、同様の行為をやっていた疑いが濃厚」、つまり「彼女一人を悪者にできない」つう特殊事情がありますが。
*6:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長（第二次安倍総裁時代）
*7:宇野内閣防衛庁長官、宮沢内閣建設相、自民党政調会長（橋本総裁時代）、幹事長、副総裁（小泉総裁時代）など歴任
*8:森内閣官房長官、自民党政調会長（小泉総裁時代）、幹事長（第一次安倍総裁時代）など歴任
*9:「無実だから加計は未だ認可されないし、籠池も逮捕された」つう高橋の詭弁は屁理屈にもほどがありますね。安倍は単にトカゲのしっぽ切りしてるだけでしょう。
*14:菅内閣少子化等担当相（民主党政調会長兼務）、野田内閣外相、民主党選対委員長（岡田代表時代）など歴任
*15:なお、コレはアベノミクスが原因と言えるかは疑問符がつきますし、株価が高くても「サラリーマンの収入が増えない」のではあまり評価もできませんが
