■民進党が宮城県知事選の独自候補断念
http://www.sankei.com/politics/news/170915/plt1709150085-n1.html
最大野党とは言い難い全く無様な話です。
■【民進離党ドミノ】菅直人*1元首相のブログ掲載記事のタイトルが、なんと「離党ドミノ」
http://www.sankei.com/politics/news/170915/plt1709150088-n1.html
前原*2に批判的な菅氏らしいですが、少なくとも現時点では「離党ドミノ」とまでは言えないでしょう。小沢*3グループの離党(国民の生活が第一)なんかに比べたら全くしょぼい離党劇です。数は少ない上、離党者のウチ、大物と言えるのは細野*4元民進党代表代行だけです。
「国民の生活が第一」は離党議員数49名ですからなかなか壮観です。まあ、「国民の生活が第一」は「日本未来の党」に看板を書き換えたあげく、選挙で大敗し、今や共産未満の議席数のミニ政党自由党に成り下がりましたが。
■【民進離党ドミノ】笠浩史氏*5と後藤祐一氏が離党届提出
http://www.sankei.com/politics/news/170915/plt1709150075-n1.html
どちらも大物議員とは言い難い上に、既に離党した細野・元民進党代表代行の子分だそうです。
離党者が出ることが問題ないとは言いませんが小池*6新党が今のところぱっとしないこともあり、少なくとも当面はアンチ民進党の産経が期待する「大量の離党者による民進党の危機的な状態(離党ドミノ)」など起こりそうにありません。むしろこのままでは
1)「都民ファ」はともかく小池の「国政進出計画」が挫折する可能性
2)民進党離党組が政治力を失う可能性の方が高いでしょう。
■【民進離党ドミノ】民進党瓦解を横目に「小池新党」の動きが本格化 党名、綱領近く協議へ
http://www.sankei.com/politics/news/170915/plt1709150087-n1.html
離党を検討していたとされる岸本周平*7(和歌山1区)、福島伸享(比例北関東)両衆院議員は、笠氏らに追随する形では離党しない方向となった。
もちろん「産経の煽り記事タイトル『民進離党ドミノ』『民進党瓦解』に反し」、岸本や福島が離党しないのは「小池新党や民進党離党組(例:細野元民進党代表代行)がぱっとしないから」「一方で岸本や福島には自力で政界再編など政治劇を仕掛ける力はないから」です。全然離党ドミノ、民進党瓦解になっていない。民進党は何と言っても最大野党ですが、小池新党は都議会はともかく国政はぱっとしないので産経の望むような離党ドミノなど少なくとも現時点では起きていない。
そして小池新党以前に誕生した類似の新党が「みんなの党は消滅し、代表の渡辺喜美は政治的に孤立」「維新の会は事実上大阪ローカル政党化」では、小池新党行きも躊躇するでしょう。小池新党が失敗したとしてそうそう簡単に民進党に戻るわけにも行かないでしょう。
■渡辺喜美氏「自民戻らぬ」
http://www.sankei.com/politics/news/170915/plt1709150076-n1.html
強がる渡辺喜美*8ですが「戻らぬ」ではなく「戻れぬ」でしょう。今さら戻っても酷い扱いをされることは分かってるわけです
「新自由クラブ→復党」の河野洋平氏*9や「小沢自由党→復党」の二階俊博氏*10(もともとは小沢氏の腹心の一人)、「郵政選挙離党→復党」の野田聖子*11などのような扱いは期待できない(まあそれ以前に戻れるかどうかも微妙ですが)。
そこで「小池新党かどこかに潜り込んで一発逆転狙い」なのでしょうがまあ、そううまくはいかないでしょうね。
「みんなの党」メンバーのうち
などと違い喜美は完全に落ちぶれたわけです。
法要には、武部勤*12元自民党幹事長や自民党の伊吹文明氏*13、県内選出の西川公也氏*14、上野通子氏*15ら衆参国会議員、後援会関係者ら約540人が参列
「喜美の父」渡辺ミッチー*16の23回忌法要に出席したとはいえ武部氏らは「喜美が復党したいなら党執行部に口利きぐらいはしてもいい(ただし復党を確実に保障するほどの義理はない)」位の感情しかないでしょう。
*1:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相などを経て首相。現在、民進党最高顧問
*2:鳩山、菅内閣国交相、菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相を経て民進党代表
*3:中曽根内閣自治相・国家公安委員長、自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、民主党幹事長(鳩山代表時代)などを経て自由党代表
*4:野田内閣環境相、民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長(岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)など歴任
*5:菅内閣文科大臣政務官、野田内閣文科副大臣など歴任。極右映画「南京の真実」、ワシントン・ポストに掲載された米国下院慰安婦決議案の撤回を求める極右広告「THE FACTS」の賛同者に名を連ねる歴史修正主義極右議員。
*6:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事
*8:第一次安倍、福田内閣金融等担当相、みんなの党代表、日本維新の会副代表を歴任(現在は維新を離党し無所属)
*9:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕森内閣外相、衆院議長を歴任
*10:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相、自民党総務会長(第一次安倍、福田、第二次安倍総裁時代)などを経て自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)
*11:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣食品安全等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て第三次安倍内閣総務相
*13:橋本内閣労働相、森内閣国家公安委員長、第一次安倍内閣文科相、自民党幹事長(福田総裁時代)、福田内閣財務相、衆院議長など歴任
*16:福田内閣厚生相、大平内閣農水相、鈴木内閣蔵相、中曽根内閣通産相、自民党政調会長(中曽根総裁時代)、宮沢内閣副総理・外相など歴任