今日の産経ニュースほか(9/29分)(追記・訂正あり)

日本李登輝友の会『安倍政権のメッセージか 駐日代表処主催の国慶*1レセプションに安倍首相のご母堂が出席』
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20171005-01/
 安倍が「河野外相や二階幹事長」を引き連れ、駐日中国大使館主催の「日中国交正常化45周年記念式典」に出席していることを無視できる神経はなかなかのもんです(苦笑)。


朝日新聞『首相、日中国交正常化行事に出席へ 安倍政権下では初』
http://digital.asahi.com/articles/ASK9W6DG9K9WUTFK01Y.html
時事通信『安倍首相、首脳相互訪問に意欲=中国大使館行事で』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092801633&g=pol
■人民日報『在日本中国大使館の建国68周年レセプションに安倍晋三首相が出席』
http://j.people.com.cn/n3/2017/0929/c94474-9275341.html

ということで安倍も反中国路線をさすがに修正しつつあるわけです。もちろん45年前の1972年、田中*2首相と大平*3外相が訪中し、国交が樹立されたわけです。

http://digital.asahi.com/articles/ASK9W6DG9K9WUTFK01Y.html
 安倍晋三*4首相が、28日に東京都内で催される、中国の建国記念日国慶*5」と日中国交正常化45周年を祝う中国大使館主催の行事に出席する意向であることがわかった。日本の首相が同行事に出席するのは15年ぶり*6。安倍政権下では初となる。

 「安倍政権下では初」だろうとは思っていましたが、「15年ぶり」つうのが意外です。「68周年」という中途半端な数字から見て多分毎年やってるんでしょうし、毎年やってなかったら「15年ぶり」とは朝日も書かないでしょう。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092801633&g=pol
 安倍晋三首相は28日、東京都内のホテルで開かれた、日中国交正常化45周年を祝う中国大使館主催の行事に出席した。首相はあいさつで、日中韓首脳による年内の会談に意欲を示した上で、「その次は私が訪中する番となる。私の訪中の後には、習近平*7国家主席に訪日していただきたい」と述べ、日中首脳の相互訪問の早期実現に期待を示した。

 「年内の会談に意欲示す」つうのが「なんだかなあ」ですね。
 先ず第一に年内と言っても「10〜12月」とあと3ヶ月しかない。水面下で交渉してて実現可能性があるならともかくそうでないなら無責任な放言でしょう。
 第二に「だったらなんで解散するんだ」ですよねえ。安倍は「俺は絶対に退陣しない」と思ってるんでしょうが中韓側から見れば「いや可能性から言えば、退陣充分あり得るだろ。政権交代まで行かなくても議席を大幅に減らせば橋本*8内閣*9みたいに退陣するだろ。どんだけ自信過剰なんだ」と呆れてるでしょうね。それとも選挙前にサプライズで会談か。まあそんなことはないでしょうね。

http://j.people.com.cn/n3/2017/0929/c94474-9275341.html
 在日本中国大使館は28日夜、中華人民共和国成立68周年ならびに中日国交正常化45周年記念レセプションを盛大に催した。日本の安倍晋三首相も出席し、挨拶で中国の建国68周年を祝った。自民党二階俊博*10幹事長、河野太郎*11外務大臣林芳正*12文部科学大臣吉野正芳*13興大臣、福田康夫*14元首相、鳩山由紀夫*15元首相、及び日本政界・経済界、各国の駐日外交官、中日友好団体関係者、在日華僑・華人、中国系企業関係者、留学生の代表ら2000人以上の来賓が出席した。
(中略)
 安倍首相は挨拶で、日中国交正常化45周年に際し、日本政府を代表して心から祝意を表した。また「日中国交正常化の最初期、年間わずか数千人だった訪日中国人数は昨年には637万人に達し、世界最多となった。これは45年間に日中関係の得た急激な発展の象徴だ。こうした緊密な人的往来、緊密な経済的結びつき、さらに双方の文化交流は、両国が国交正常化以来積み重ねてきた貴重な財産だ」と指摘した。
 河野外相は挨拶で「日本と中国は一衣帯水*16の隣国であり、国際情勢がどう変化しようとも、この事実は変えられない。日中関係は両国双方にとって最も重要な二国間関係の1つだ。日中両国は地域の平和と繁栄に対して欠かせぬ重大な責任を持つ」と指摘した。
 二階幹事長、林文部科学大臣、吉野復興大臣も建国68周年に祝意を表した。
 これについて中国外交部(外務省)の陸慷報道官は28日午後の定例記者会見で「在日本中国大使館主催のレセプションへの日本の指導者ら上層部の出席を歓迎する。中日国交正常化45周年は両国関係の重要な節目だ。日本側が中国側と同じ方向に向かい、45周年を契機に、歴史を鑑として未来に向かう精神に基づき、中日間の4つの基本文書*17と4つの原則的共通認識*18を順守し、両国関係の政治的な基礎を守り、交流と協力を着実に展開し、両国関係の正しい方向への改善と発展を後押しすることを希望する」と表明した。

 人民日報の記事が一番詳しいですね。それが「なんだかなあ」と思います。
 日本メディアの記事は出席者の名前がせいぜい「安倍総理、河野外相、二階幹事長」くらいしか載ってない。もちろん人民日報の記事は「我々は日中友好を否定する反日ではない」アピールですね。
 

【ここから産経です】
鳩山由紀夫元首相が辺野古で座り込み抗議 「アベ政治を許さない」のプラカード掲げ
http://www.sankei.com/politics/news/170929/plt1709290076-n1.html
 「首相時代、沖縄を見捨てたくせにふざけんな!」ですね。そう言う事(沖縄との連帯)は首相時代にやれと言いたい。そういうと「岡田*19外相など周囲に足を引っ張られた」とか言うんでしょうけど。
 確かにそれは事実でしょうが、彼は首相である以上そういう言い訳は許されません。
 とはいえ「小池新党に無節操に駆け込もうとする連中」よりは鳩山氏の方が何倍もマシかと思います。


坂口杏里さん、芸能界引退を発表 「キャバ嬢として頑張る」
http://www.sankei.com/politics/news/170929/plt1709290076-n1.html

http://www.sankei.com/entertainments/news/170929/ent1709290023-n1.html
■産経『貯金は億単位!?AV女優転身組のギャラ事情 三上悠亜*20
 11日に放送されたテレビ東京系「じっくり聞いタロウ〜スター近況(秘)報告〜」で、AVへの転身理由を、男性タレントとのスキャンダルが発覚したためと暴露した三上。アイドル時代の月収は「OLやサラリーマンくらい」だったが、AVデビュー作の出演料は「世田谷区の2LDKの中古マンションが買える額」と明かした。

という「AV転進組・三上悠亜さん」のような転進を狙った坂口杏里でしたが結局うまくいかず「キャバ嬢として頑張る」のだそうです。


■【岡山「正論」友の会】先の大戦の背景に「人種差別への抵抗」…森教育学園の森靖喜会長が講演
http://www.sankei.com/west/news/170929/wst1709290098-n1.html
 戦前日本が朝鮮人差別をし、また戦後日本も「名誉白人」の蔑称を頂くほど「アパルトヘイト南ア」と貿易していた差別国家なのによくもこんなことがいえたもんです。


とんねるず番組でフジ社長陳謝
http://www.sankei.com/entertainments/news/170929/ent1709290024-n1.html
 30年前だって「保毛尾田保毛男*21」なんて「LGBT問題に敏感な人(当事者やその家族を含む)しか」不快ではなかった*22でしょうが、今や俺のようなぼんくらですら「LGBT問題」と言う言葉を知ってる時代です。30年前以上にこんなネタは「やったらいけないこと」のわけで「産経がそういう点で差別的だから悪影響を受けてるのか」と思います。

参考

保毛尾田保毛男ネタに対する批判(ウィキペ『とんねるずのみなさんのおかげです』参照)
 2017年9月28日の「おかげでした30周年記念スペシャル」でのワンコーナーで保毛尾田保毛男を登場させた際に、LGBT支援団体から「性的少数者への差別・偏見を助長するもの」との抗議申し入れがあり、それを受け翌日の定例会見で宮内正喜社長が謝罪する事態となった。一部の番組スポンサーは配慮に欠ける局の姿勢を疑問視し、契約更新をしない旨を表明している。


■【衆院解散】辻元氏*23、険しい表情で「私は発言してません」…“解党”民進で希望合流難しい大物議員に動揺広がる
http://www.sankei.com/west/news/170929/wst1709290016-n1.html
 なんだかなあ、ですね。あまり厳しいことは言いたくないのですが、リベラル色で売り出してきた御仁が「小池新党合流計画」についてだんまりというのはあまりにも醜悪すぎるでしょう。これは辻元氏だけでなく菅*24元首相などもそうですが。


■【衆院解散】原発慎重派・泉田裕彦氏「与党内から働きかける」 “変節”を否定
http://www.sankei.com/politics/news/170929/plt1709290093-n1.html
 どう見ても変節でしょう。


■【衆院解散】河村たかし名古屋市長、出馬断念
http://www.sankei.com/politics/news/170929/plt1709290105-n1.html
 要するに希望の党から断られたんでしょう。無様な男です。


■【衆院解散】「民進党にひっくり返されたのは納得いかない」 埼玉13*25、15区*26で共産、社民が共闘
http://www.sankei.com/politics/news/170929/plt1709290102-n1.html
 一埼玉県民として「もっと早くそうしろよ」「土壇場に追い込まれてからやるなよ」感が否定できないのですが、素直に喜びたいとは思います。他の県内選挙区でもすすめて欲しい。


■【衆院解散】共産党、7選挙区で候補取り下げ 社民党と一本化
http://www.sankei.com/politics/news/170929/plt1709290107-n1.html
 ともかく、一本化できたことはいいことだと思います。「言っても仕方がないこと」ですが、個人的には「社会党が元気な時代」に「もっと一本化(つまり社共共闘)して欲しかった」とは思います。


■【衆院解散】滋賀1*27、2区*28 民進系以外で野党共闘へ 共産が擁立取り下げ
http://www.sankei.com/politics/news/170930/plt1709300060-n1.html
 要するに「社民」「無所属」のどちらかで一本化という事ですが、大変いいことだと思います。


■【衆院解散】怒る共産 民進→希望の「背信者」に対抗馬擁立 不参加者は支援で激しく揺さぶり 徹底せずほころびも(水内茂幸)
http://www.sankei.com/politics/news/170929/plt1709290109-n1.html

 党熊本県委員会は29日、熊本2*29、4区*30に予定した候補の取り下げを発表した。4区には希望の党に公認申請する民進党系の元職がいるが、地元組織による従来の選挙協力合意を優先した。公示が迫る中、希望への「刺客」作戦を徹底できず、混乱も際立っている。

 実に反共・産経らしい記事ですがこれは「熊本の特殊事情」なんでしょうねえ。まあ、「4区の共産候補取り下げ」が今後撤回される可能性はありますし、撤回して欲しい(撤回しない場合も民進支持ではなく自主投票にして欲しい)と個人的には思いますが。いずれにせよ4区民進候補を積極支持はしないんじゃないか。積極支持を訴えても共産支持者も到底受け入れないでしょうし。
 なお、
■【衆院解散】共産党、7選挙区で候補取り下げ 社民党と一本化
http://www.sankei.com/politics/news/170929/plt1709290107-n1.html
によれば熊本3区*31には共産候補を立てるし、2区は社民党候補支援だそうなので「熊本の共産党」にしても民進党への批判は影響してるわけです。
 「4区ガー」で「熊本の共産党は中央無視して民進に媚びてる」つう単純な話では恐らくない。

*1:台湾の国慶節は辛亥革命の発端となった武昌蜂起を記念して10月10日で「中国の国慶節(10月1日)」とは違います。

*2:岸内閣郵政相、自民党政調会長(池田総裁時代)、池田内閣蔵相、自民党幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣通産相などを経て首相

*3:池田内閣官房長官、外相、自民党政調会長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*4:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*5:1949年10月1日に天安門広場中華人民共和国の建国式典が行われ、毛沢東により中華人民共和国の成立が宣言されたことにちなみ「10月1日」が建国記念日とされている。

*6:15年前と言えば2002年で小泉政権です。

*7:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*8:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、自民党幹事長(宇野総裁時代)、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相などを経て首相

*9:大敗したとは言え橋本内閣の敗戦は衆院ではなく参院なので理屈の上では居座れましたがさすがに退陣しました。

*10:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第一次安倍、福田、第二次安倍総裁時代)などを経て幹事長

*11:第三次安倍第一次改造内閣国家公安委員長を経て第三次安倍第三次改造内閣外相

*12:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相を経て第三次安倍第三次改造内閣文科相

*13:小泉内閣文科副大臣、福田、麻生内閣環境副大臣を経て、現在、復興大

*14:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*15:細川内閣官房副長官新党さきがけ代表幹事、民主党幹事長などを経て首相

*16:海や川が間にあって遮られているが、非常に距離が近いこと。または、互いの関係が非常に深いこと。陳の君主の悪政によって庶民が飢えと寒さで窮地に陥ったときに、隣国の隋の文帝(初代皇帝)が「たった一本の帯のような川(揚子江)に隔てられているからといって、民を見捨てることができるか」といって、陳の国を討伐したという故事から(http://yoji.jitenon.jp/yojic/1112.html)。

*17:「1972年の日中共同声明(田中内閣:http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/nc_seimei.html参照」「1978年の日中平和友好条約(福田赳夫内閣:http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/nc_heiwa.html参照)、「1998年の平和と発展のための友好協力パートナーシップの構築に関する日中共同宣言(小渕内閣http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/nc_sengen.html参照)」、「2008年の『戦略的互恵関係』の包括的推進に関する日中共同声明」(福田康夫内閣:http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/visit/0805_ks.html参照)のこと

*18:http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/cn/page4_000789.html参照(第二次安倍内閣)。具体的には「1 双方は,日中間の四つの基本文書の諸原則と精神を遵守し,日中の戦略的互恵関係を引き続き発展させていくことを確認した。」「2 双方は,歴史を直視し,未来に向かうという精神に従い,両国関係に影響する政治的困難を克服することで若干の認識の一致をみた。」「3 双方は,尖閣諸島東シナ海の海域において近年緊張状態が生じていることについて異なる見解を有していると認識し,対話と協議を通じて,情勢の悪化を防ぐとともに,危機管理メカニズムを構築し,不測の事態の発生を回避することで意見の一致をみた。」「4 双方は,様々な多国間・二国間のチャンネルを活用して,政治・外交・安保対話を徐々に再開し,政治的相互信頼関係の構築に努めることにつき意見の一致をみた。」

*19:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(鳩山、菅代表時代)、野田内閣副総理・行政刷新担当相、民主党代表代行(海江田代表時代)などを経て民主党代表

*20:ググったところAKB48姉妹グループSKE48の元メンバーだそうです。

*21:そういえば似たようなネタで保毛太郎侍なんてのもとんねるずの番組で確かありました。

*22:つまりは30年前は「未だ中学生ということもあり」ぼんくらだった俺は「バカバカしい」と思っても差別だとは思わず大笑いしていたわけです。今はさすがに違いますが。

*23:社民党政策審議会長、国対委員長鳩山内閣国交副大臣菅内閣首相補佐官(災害ボランティア担当)、民主党政調会長代理、役員室長、民進党幹事長代行など歴任

*24:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相などを経て首相

*25:春日部市久喜市越谷市の一部」、蓮田市白岡市南埼玉郡宮代町

*26:川口市の一部、さいたま市(桜区、南区)、蕨市戸田市

*27:大津市高島市

*28:東近江市の一部、彦根市長浜市米原市、愛知郡愛荘町犬上郡豊郷町甲良町多賀町

*29:熊本市(西区、南区)、荒尾市玉名市玉名郡(玉東町、南関町、長洲町、和水町

*30:八代市人吉市天草市宇土市上天草市宇城市下益城郡美里町八代郡氷川町、葦北郡(芦北町、津奈木町)、球磨郡(錦町、湯前町水上村相良村五木村山江村球磨村あさぎり町)、天草郡苓北町

*31:山鹿市菊池市阿蘇市合志市菊池郡大津町菊陽町)、阿蘇郡南小国町、小国町、産山村、高森町、西原村、南阿蘇村)、上益城郡(御船町、嘉島町益城町甲佐町山都町