今日の産経ニュース(9/30分)ほか(追記・訂正あり)

■ビジネスジャーナル『読売新聞「『記者のSNS個人アカウントを禁止している』という事実はありません」』
http://biz-journal.jp/2017/09/post_20766.html

 読売新聞は記者個人のSNSが禁止されている、という話がよく聞かれる。元読売記者で現在はBuzzFeed JapanのNews Editorを務める岩永直子氏は、「私、読売新聞時代、個人ツイッター禁止されていましたが」ともつぶやいている。
 そこで読売新聞グループ本社広報部に問い合わせたところ、「当社が、『新聞記者のSNS個人アカウントを禁止している』という事実はありません」という回答が寄せられた。

1)そもそも読売記者の誰かがツイッターをしていたらこんな噂が出るわけもないし
2)禁止してないのに誰一人ツイッターしないなんて不自然だし
3)岩永氏に嘘をつく動機があるとも思えない
ので「建前では禁止してないが事実上禁止されてる」つうことでしょう。


讀賣新聞「小池氏、都知事専念を」62%…読売世論調査
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2017/news1/20170929-OYT1T50133.html
 ということなのでポピュリストの小池が都知事を辞めることは恐らくないのでしょう。
 つうか「都知事の仕事に専念して欲しい」のなら「希望代表は辞めろ」つう話になると思うのですがそうならない辺りが理解できないですね。

 衆院選で公認候補者を立てず、公認候補予定者を希望の党から立候補させる民進党の方針を「評価しない」とした人は63%に上った。

 民進党の方針を支持しないのに希望の党支持がそれなりに高いというのは訳がわかりませんね。


讀賣新聞『自民34%、希望19%…比例投票先・読売調査』
http://www.yomiuri.co.jp/feature/TO000302/20170929-OYT1T50131.html
 「日本人はアホなのか」とげんなりしますね。
 森友加計疑惑のブラック政党が1位、34%*1で、突然誕生した得体の知れない政党が2位、19%とか笑えない冗談も大概にして欲しいもんです。
 調査機関が「毎日と読売」という違いがあるので単純比較できませんが

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170927-00000065-mai-pol
■<毎日新聞世論調査衆院選比例の投票先「希望の党」18%
 衆院選比例代表の投票先は、小池百合子東京都知事が代表を務める「希望の党」が18%で、自民党の29%に次いで多かった。

ということで敢えて単純比較すると「29%(毎日調査)→34%(読売調査)」で自民支持が上がっています。
 こうなると場合によって安倍続投の恐怖もあるのか。
 まあ、共産5%、決めてない25%に期待すると共に「自民34%、希望19%」というアホ有権者からどれだけ共産に引っ張ってこれるかというところでしょう。
 なお、維新2%で大阪はともかく「大阪以外では」維新は完全に終わったと見ていいでしょう。もちろん「であるからこそ」維新が今後、希望入りする可能性が高いと思いますが。


時事通信『枝野氏*2、無所属での立候補を検討、政党の結成も視野』
https://this.kiji.is/286544496957883489?c=39550187727945729
 「極右の小池が、リベラル保守で売り出してきた俺を受け入れるわけがない」と考えたか、はたまた「極右の小池の軍門に降ることはリベラル保守で売り出してきた俺にとって何のメリットもない」と考えたかはともかく、この報道が事実ならば*3ひとまず俺にとってそれなりに明るいニュースです。
 まあ、本来、枝野が「前原*4の解党論を阻止すべきだった」のは言うまでもありません。
 また、現時点では枝野新党ができるのか、できるとして面子は誰か、「新党ができるかできないかはともかく」枝野がどういう旗印で戦うのかもわかりません。
 当然ながら枝野新党(あるいは枝野個人)と共産党社民党、市民団体など非民進系リベラル勢力(以下、共産党など)との共闘が成り立つかも分からない。とはいえ枝野が理由はどうあれ、「小池に与しない」というのであれば共産党などは早急に「民進党幹事長経験者という大物議員」枝野との連携を模索すべきでしょう。いやもちろん枝野が断る可能性もありますし、枝野や枝野グループに問題があれば手放しで連携はできませんが、「そう言う方向性でひとまずは動くべき」でしょう。まあこんなことは俺が言わなくても共産党などは動くでしょうけど。 


【ここから産経です】
■【衆院解散】小池百合子*5は「緑のタヌキ」 民進角田義一*6参院副議長が反発 群馬1区集会
http://www.sankei.com/politics/news/170930/plt1709300074-n1.html
 「緑」てのは小池がエコ政治家ぶって都知事選で緑をシンボルカラーにしたこと、もちろん狸は「腹黒」「食わせ物」「山師」「曲者」などと言う批判的意味です。そして「緑のたぬき」とはもちろん「東洋水産カップラーメン」にかけています。別に角田氏の「発明」ではなく以前からこういう冗談(?)はあったようです。
 ネットでネタを漁ってて偶然気付いたんですが「赤い小池と緑の小池(勿論、元ネタは、カップラーメンの「赤いきつね*7」と「緑のたぬき」)」つう冗談*8があるようですね。もちろん「赤い小池」とは「小池晃共産党書記局長(参院議員)」ですが。
 しかしここまで言うなら、前原の解党方針に抵抗して欲しかったですけどね。そして、ここまで言った以上は、今後、小池にへつらうようなことはしないでほしいですね。


盧武鉉氏の仇? 文在寅*9政権が進める「政治報復」 “積弊清算”で李明博*10元大統領を狙い撃ち
http://www.sankei.com/world/news/170930/wor1709300033-n1.html
 文政権の動機がなんだろうと李政権が違法ないし不当な行為してたら「法的責任」「政治的責任」を追及されて当然なんですけどね。

李明博(イ・ミョンバク)元政権時代に情報機関が政権に批判的な政治家や芸能人に圧力を加える工作をしていたとされる事件

なんてもんが本当にあったのなら捜査はされて当然でしょう。日本で言えば安倍が「自民党政権を批判した芸能人なんかテレビに出すな」とNHKや民放を恫喝したという話ですからね。


■【衆院解散】民進辻元清美*11希望の党に公認申請せず 「リベラルの力を信じる」と無所属出馬の意向
http://www.sankei.com/politics/news/170930/plt1709300057-n1.html
 辻元氏が希望入りしたらがっかりでしたがひとまず喜びたいと思います。個人的にはリベラル新党でも結成できないかとか、共産や社民、市民団体と連携したらどうかと思いますが。


■路上生活者の男性刺す 殺人未遂容疑で韓国籍の男逮捕 東京・品川
http://www.sankei.com/affairs/news/170930/afr1709300012-n1.html
 こういうときに「外国籍」とか書くのはやめて欲しいですね。書く必要があるとは思えませんので。記事の筆者が外国人差別を疑われても文句は言えないでしょう。


■米政府、在キューバ大使館員の退去命じる
http://www.sankei.com/world/news/170930/wor1709300005-n1.html
 仮に「音響兵器で体調不良」が事実だとしても、これで「オバマの国交正常化」がぶち壊しにされないかという危惧は感じます。
 トランプの支持層はその種の反共、反キューバ右翼でしょうから。


■ここにも忍び寄る中国資本! 知らぬ間に中国人オーナーに入れ替わり 老舗旅館やホテルが“草刈り場”に(社会部 三宅陽子)
http://www.sankei.com/premium/news/170930/prm1709300021-n1.html
 何か問題なのかよ、ですね。「旅館」に限らず、経営が傾けばオーナーが変わることはあるし、その場合オーナーが外資のこともあるでしょう。
 「知らぬ間」にも何も利用者にいちいちオーナーが変わりました、という必要もない。まあ名称変更したりすれば嫌でもオーナー変更は分かりますけど。
 ただタイトルは産経らしいですが本文はそれほど反中国でもありません。

 関係者によると、中国人が購入旅館を自ら経営するケースでは、これまで当たり前だったサービスに変化が生じることもある。客室稼働率を上げるため、宿泊料金の大幅な値下げに踏み切ろうとするからだ。
 コストカットの対象にされやすいのは食事。日本の温泉旅館では夕食は懐石料理というスタイルが多いが「『夜は外食で』となり、1泊2食付きから1泊朝食付きとなる」(関係者)。

 まあ、それは「中国人オーナー」でなくてもありうる話でしょう。利用者としては「それが嫌なら泊まらなければいい」だけの話です。
 逆に

 最近では、訪日した際に知り合いなどを呼び寄せたいという個人が「ゲストルーム的」な感覚で老舗旅館を買い取るケースもある。実質的経営はこれまで通り日本人に任せるスタイルを取ることもあり、こうした場合は高級感や伝統的サービスは維持され、客層は国内外の富裕層となるようだ。

なんてケースもあるようです。

最近は箱根や草津が人気だ

昔はもっとメジャーな京都、奈良、北海道などが人気だったのが最近は箱根や草津にも人気が出てきたという話です。観光業的には何ら悪い話ではない。

*1:自民34%、公明6%というのは明らかに政策で自民を支持してないことを示していますね。政策支持なら自民と公明の差がこんなにあるのは不自然だからです。「全く日本人は馬鹿でくずだ」と心底絶望的になります。

*2:鳩山、菅内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を歴任

*3:残念ながら報道内容があまりにも薄すぎて事実かどうか怪しいですが。

*4:鳩山、菅内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相などを経て民進党代表

*5:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*6:村山内閣法務政務次官民主党参院議員会長、参院副議長など歴任

*7:小池晃氏については「赤いきつね」とはいわないようです。まあ、狸と違ってキツネには悪い意味ないですしね。かつ小池晃氏を「小池百合子みたいな食わせ物だ」とは言えないですし。

*8:冗談としては面白いですが、これだと小池が「環境政治家」みたいな誤解を与えそうでちょっとひっかかります。

*9:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表などを経て大統領

*10:ソウル市長を経て大統領

*11:社民党政策審議会長、国対委員長鳩山内閣国交副大臣菅内閣首相補佐官(ボランティア担当)、民主党政調会長代理、役員室長、民進党幹事長代行など歴任。著書『いま、「政治の質」を変える』(2012年、岩波書店)、『デマとデモクラシー』(2016年、イースト新書)など