「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(10/7分:高世仁の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)

■高世のツイートにびっくり

高世仁リツイート(10月19日)
■リテラ『「北朝鮮拉致問題を政治利用するな!」選挙で拉致被害者家族をフル活用する安倍首相に「救う会」元幹部が怒りの告発!』
http://lite-ra.com/2017/10/post-3525.html

 さて高世のリツィートしたリテラの記事ですがもちろん巣くう会&安倍批判です。「こんなのリテラの捏造だ」という巣くう会側の言い逃れを許さない為にも「元幹部」ではなく名前ででて欲しかったところではあります。それにしても高世もせこい男です。
 ブログでは何一つ巣くう会批判なんかしませんがこうしたリツィートで高世が巣くう会に批判的であるかのような「アリバイづくりしてる」のでしょう。ただし下手に「この記事に共感した」と書くと巣くう会につるし上げ食らう恐れがあるからノーコメントでリツィートなんでしょう。

http://lite-ra.com/2017/10/post-3525.html
 安倍首相の北朝鮮対応、そして拉致問題の政治利用には、拉致被害者および家族からも批判の声が上がっている。
(中略)
 本サイトでも透氏のインタビューを掲載したが、透氏は「安倍さんは、拉致問題を利用して、総理大臣になった」と痛烈批判。安倍首相がこれまでアピールしてきた拉致問題の“武勇伝”がことごとく嘘にまみれていたことを明らかにしたのだ。
 安倍首相が拉致問題を政治利用するのは、今回の選挙がはじめてのことではない。安倍晋三という政治家は、その政治人生においてことあるごとに拉致問題を利用してきた。ウソの武勇伝を自ら喧伝し、自身の“闘う保守政治家”イメージをつくりあげ排外ナショナリズムを煽り、それらを武器に総理大臣にまで駆け上がったのだ。
 そして今回、本サイトは第二次安倍政権発足以降、拉致問題に深く携わった人物に接触。安倍首相がいかに拉致問題を、そして拉致被害者救出のための団体や被害者家族を利用しているか、その内情についての証言を得ることができた。
 証言インタビューに応じてくれたのは、関東地方某県の「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(以下、救う会)元幹部2人だ。2人は2000年代後半から拉致被害者を救出すべく「救う会」に参加してきた。しかしその不実な現実を目の当たりにして、現在では「救う会」から離れ、独自の活動を続けている。
(中略)
 以下は、元幹部の“怒りの告発”である。
元幹部A
 第二次安倍政権成立後の、政府と「救う会」、「家族会」の言動は、拉致被害者救出活動とはとても呼べるものではなく、自民党の下部組織の極右活動以外の何ものでもありませんでした。安倍首相への露骨な応援と追随です。
 たとえば憲法改正です。「救う会」や「家族会」では“拉致問題憲法改正をしないと解決できない”というのが支配的な論調になっています。
(中略)
 もし本当に戦争になったら、拉致被害者も巻き添えになる確率も高い。なのに、そんな矛盾や疑問さえ口に出せない雰囲気がある。現実から乖離し、戦争や圧力など勇ましい言葉を叫ぶだけで思考停止しているのです。繰り返しますが、その背景にあるのは安倍首相への盲信です。
(中略)
 そして西岡さん以下の幹部たちは「解決には強い政府が必要。だから安倍政権を続けないといけない」と言う。だから、防衛相だった稲田朋美の不祥事を問題にしたり、森友・加計問題を話題にするのは非国民扱い。異論は封殺される。
(中略)
 被害者のご両親は別として、「救う会」、政府とも、問題が解決しないほうが都合がいいと思っているとしか思えない。それが実態です。
元幹部B
 しかも「救う会」の何人もの幹部が、日本会議や「美しい日本の憲法をつくる国民の会」のメンバーだったり、嫌韓・反中的な排外主義の考え方をもっています。
(中略)
 そして、武力を使ってでも被害者救出を、と言う者も多い。まったく現実的ではないのですが、それを指摘しても聞く耳はもちません。また、拉致問題を右翼運動につなげたい、憲法改正に利用できると、まるで“道具”のように公言する人もいました。
(中略)
 だから、北朝鮮からのミサイルに対して先制攻撃まで主張する。
 本当に拉致問題を解決したいなら、制裁強化ではなく、話し合いや外交努力をおこなうべきで、それは現実的に可能だと思います。しかし、そういった声は「救う会」をはじめ右派陣営からは聞こえてきません。安倍首相や「救う会」によって拉致問題は道具にされ、被害者家族の子を思う親の気持ちもまた利用されている。拉致問題と「家族会」は聖域化し、安倍批判をすれば「北の分断工作」「スパイだ」と批判されタブー化されています。
元幹部A 
 今年4月の「国民集会」では、初めて演壇に大きく日の丸が掲げられ、会場中の人が一斉に拳を突き上げました。これはいままでになかったことで、その様子は拉致被害者救出運動の集会ではなく、まるで国粋主義の集会です。


■安倍政治に愛想を尽かす保守本流
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20171020

 旧知のジャーナリストが安倍首相の選挙応援に乗り出している。
 《安倍晋三総決起大会の登壇者は演歌歌手の山本譲二氏、北島三郎氏、下関市長の前田晋太郎氏*1、ジャーナリストの末延吉正氏、安倍昭恵氏ほか多数。当然ながら話は安倍候補への大絶賛。そこでジャーナリストの末延氏が「テレビの洗脳に騙されてはいけませんよ」と話していた。末延氏は安倍氏とお友だち。》(畠山里仁氏*2のツイート)

 自民系の下関市長では安倍批判はできないでしょう。
 また山本譲二も「北島三郎事務所に所属した過去がある*3」から社長・北島には逆らいづらい。
 北島も「北島三郎後援会幹部」が熱心な安倍支持者なら断りづらいでしょう。
 いや実際どうか知りませんけど。「北島=津川雅彦並みのウヨ」て可能性もあるにはある。
 津川の場合、どう見ても営業右翼ではなくガチでしょう。
 ただジャーナリスト(元テレビ朝日政治部長)の末延氏だけはそうした同情の余地はないでしょうね。
【追記】
 ウィキペ「北島三郎」に寄れば北島は『右翼宗教・佛所護念会教団の信者』だそうなのでガチの安倍シンパ右翼かも知れません。
 ただ一方では

北島三郎(ウィキペ参照)
・1986年12月、広域暴力団稲川会の新年会に出席していたことが静岡県警の捜査で明らかになり、決定していた第37回NHK紅白歌合戦への出場を辞退する。
■尾崎清光(1935年6月2日〜1984年1月30日)
・えせ同和行為の黒幕であり、大物の同和事件屋として名を売った。
北島三郎のスポンサーとなり、自らも芸能プロダクションを設立し会長を務めた。
1984年に入院中の病院で何者かにより殺害される。当時、クラブ経営に失敗し、暴力団金融への負債を140億円ほど抱えていたことから、彼の死には暴力団の関与が噂されたが、犯人は逮捕されなかった。
■参考文献
・竹田文昭「プロの殺し屋に射殺された"利権屋同和"尾崎清光の成金人生」(『噂の眞相1984年4月号)
・「マスコミが報じない尾崎清光射殺事件の真相」(『創』1984年4月号)

ということなのでガチと言うよりは「右翼や暴力団など」との様々なしがらみという可能性もある。どちらにしろ安倍万歳なんて賢明な行為ではありません。

 末延氏は、私がバンコク駐在時代、テレ朝のバンコク支局長をしていた。同じバンコク日本人記者会に属しており、家に遊びに来たこともある仲だった。ただ、徒党を組んでボスとして振る舞いたがる人で、私が彼の言いなりにならないと見るやライバル視されていやがらせを受けた。「味方以外は敵」という誰かさんにそっくりの考え方で、テレ朝内では嫌われていたにもかかわらず、とんとん拍子に出世し、政治部長までつとめた。複数の不祥事があってテレ朝を退社したあとは大学*4の先生になりコメンテーターとしてテレビによく出ている。

 高世が末延氏をとことん嫌ってることがよく分かります。まあ実際、人間性に問題がある人なのでしょう。そもそも「末延氏の部下でもなんでもない」日本電波ニュース社バンコク駐在員の高世が末延氏の言いなりになる必要ないわけですから。末延氏て高世以外の「新聞、テレビのバンコク駐在員」にもこんな態度だったんでしょうか。
 しかも当時の高世は今と違い「日本電波ニュース社」の社員です。下手なことをすれば電波ニュース社からテレ朝に抗議がきかねないわけで、末延氏はとことん高世と電波ニュース社を舐めていたんでしょう。
 なお、「複数の不祥事があってテレ朝を退社」と書く高世ですが、ウィキペ「末延吉正」によれば「政治部長在職当時の部下に対する暴力事件」だそうです。つまりは「刑事、民事で訴えられても文句言えないレベルの異常なパワハラ」でしょう。

 末延氏は山口県の末延建設の御曹司で、同郷の安倍首相とは非常に親しく、「おい、安倍」と呼び捨てにするのを何人もの記者が見ている。

 さすがパワハラでテレ朝を退社する人と言うべきでしょう。
 さすがに「小泉内閣官房副長官官房長官自民党幹事長(小泉総裁時代)、首相」という「それなりのポストに就いた頃の安倍」ではないでしょう*5が、仮に「政治家になる前の安倍」「政治家になったが、まだ不遇な頃の安倍」とはいえ相手は「岸*6元首相の孫、安倍*7元幹事長の息子」という名士です。
 いくら「末延氏は山口県の末延建設の御曹司*8」だからって「おい、安倍」はないでしょう。「安倍先生」という堅苦しい呼び方ではないにせよ、せめて「安倍さん」「安倍君」など何らかの敬称ぐらい付けたらどうなのか。
 つまりは「安倍を内心では馬鹿にして舐めてる」上に、それを周囲にアピールし、「俺は、岸元首相の孫、安倍元幹事長の息子だろうと呼び捨てにできる、大物なんやぞ」と自慢せずにはいられないのが末延氏なんでしょう。本当にいやな性格です。内心、安倍は末延氏にむかついてるんじゃないかと思うし、「元首相の孫」安倍ですらこれでは「名士の出身でもなんでもないテレ朝の部下」に暴力振るって恥じないのも良く理解できます。
 なお話がずれますが、そして「前も同じ事を書いたと思いますが」安倍は小泉首相によって「自民党幹事長、官房長官」として重用されるまではろくな役職には就いていません。要するに正直な話、岸元首相の孫、安倍元幹事長の息子でありながら「党内でろくに評価されてない」わけです。だからこそ末延氏も安倍を馬鹿にするわけです。
 小泉総理ではなく「小泉氏と戦った橋本氏*9が総理として再登板していれば」今の安倍はないでしょう。
 しかしその小泉氏にしても当初は安倍なんか明らかに評価していません。
 福田官房長官が後任官房長官に推薦したのは安倍「官房副長官」ではなく、細田官房副長官*10ですし、安倍が重用されるまではむしろ、小泉氏によって谷垣氏が財務相として重用されていました。
 あのまま行けば「首相に近いのは谷垣氏」だったでしょうし、小泉氏も割とそのつもりだったんじゃないか。
 また小泉訪朝において明らかに安倍は蚊帳の外に置かれています(メディアのインタビューに訪朝発表時に当然、拉致を北朝鮮が認める確信があった、そうでなければ訪朝発表なんかしないという福田氏や飯島勲氏と違い、安倍一人だけは『確信がなかった』ととんでもない事を言い自分が蚊帳の外だったことを事実上認めています)。
 そして安倍が重用されるようになったきっかけは完全に「拉致問題での北朝鮮叩き」ですし、正直「安倍が拉致を食い物にし、それを家族会が容認し、小泉氏もそれに迎合する」なんてことがなければあの男が首相になることはまずなかったでしょう。小泉訪朝以前の、政府、自民党での安倍の扱いは明らかに「あいつ無能でダメだ」扱いでしょう。まあ実際、安倍は無能ですし、奴が興味があることは「極右的なこと*11だけ」「経済とか福祉とか興味ねえ」ですからある意味当然なんですが「ウヨの北朝鮮叩き」に奴が悪乗りしたことで奴に出世の道ができてしまうわけです。
 正直「拉致の日本での扱い」は「拉致解決を挫折させた」「在日朝鮮人差別を助長した」だけでなく「安倍なんぞを首相にする道を開いてしまった」と言う意味で最悪だったといえるでしょう。
 俺が家族会に自ブログで常日頃怒りをぶちまけてるのは「拉致が解決しないのはあいつらのせい」「蓮池兄弟や田中均氏、小泉氏や福田氏に無礼だ」「あいつらのせいで在日差別が助長されてる」つうのもありますが「自民党員や日本人が安倍を容認するほどバカなのも問題だが手前らが小泉訪朝のときに安倍プッシュなんかしなければ安倍の今はなかったんじゃねえのか」つう怒りを家族会に感じるからです。正直、俺は家族会にはネガティブな感情しかないですね。
 まあ蓮池透氏の著書名を借りれば『拉致被害者たちを(ボーガス注:政治利用しただけで)見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』や『そんな面々を愚かにも持ち上げる家族会』に怒りを感じるつう事ですね。
 『政治利用した連中』のうち、中山恭子はほぼ完全に政治生命が終わったといっていいでしょうが、安倍が未だにでかい面してることにはうんざりします。そして「何処まで本気か知りませんが」未だに安倍絶讃の家族会には心底呆れます。

 テレ朝のワイドスクランブルで安倍首相を擁護して、キャスターの橋本大三郎とぶつかるのをよく見る。

 テレ朝もこんな奴呼ぶなよと思いますが、キャスターとぶつかるというのがすごいですね。さすがにキャスターもこんな奴に同調できないわけです。

政治学者の中島岳志氏は、共産党山下芳生副委員長との対談で、保守派としての立場から共産党を支持する理由をあげている。

 長くなるので引用しませんが、ここで中島氏が言ってることは「対米自立が本当の保守ではないのか」つう話もありますが、主として「生活保守」あるいは「道徳保守」ということです。
 あるいは「保守なら長い歴史がある党を支持すべきで、希望とか維新とかぽっと出の党を根拠のない期待で支持するようなリスキーな真似はしない*12」つうことです。
 「生活保守」についていえば自公がすすめようとしている「ホワエグ」「消費税増税」「防衛予算拡大とその反動としての社会福祉、教育予算などの削減」(まあ他にも例はありますが、思いつくモノを上げました)は「あなた方庶民の生活を保守するんですか?」「金持ちばかりが住みやすい国じゃないんですか?」「庶民の生活を保守しないで何を保守するんですか?。そんなん本当の保守なんですか?」つう話です。
 「道徳保守」についていえば「加計森友なんて不正を容認して何を保守したいんですか?」「利権のためなら道徳を無視するのが保守なんですか?。それが本当の保守なんですか?」「いやそもそもそんなことしてあなたに本当に利益があるんですか?。あると思い込んでるだけじゃないですか?」つう話です。
 別に中島氏は「マルクス主義共産主義」という観点から共産支持ではない。俺だってそういう観点からの共産支持ではない。
 いや党員、後援会員だって「マルクス主義共産主義」という観点からの支持者がどれほどいるか。
 もちろん共産党の表看板の一つはマルクス主義共産党の呼び方では科学的社会主義)です。「後援会員や支持者」はともかく党員だと少なくとも建前としては『資本論*13』など、マルクス主義を勉強しないといけない。「元委員長」不破氏など共産関係者が不破『マルクスは生きている』(2009年、平凡社新書)など、そうした本を書いていますし党主催の勉強会もあります。赤旗や前衛にもマルクス関係の記事が載る。
 ただそれ(マルクス主義)は多くの支持者にとってある意味「どうでもいい」。
 創価学会員を除けば、公明党支持者が「牧口常三郎の教え」になんぞ興味がないのと同じ事です。
 あるいは社民党支持者がどれほど「ヨーロッパ社民主義の勉強」なんぞしていることかという話です。
 俺の両親も時々創価信者の知り合いから「公明への投票」を頼まれたことがありますし、実は俺が小学生の頃*141度だけ「両親が創価信者の知り合いから頼まれて1ヶ月限定*15聖教新聞*16を取ったこと」さえありますが、もちろん俺の両親も、創価学会の知り合いもその場合「牧口常三郎の教え」なんぞどうでもいいわけです。
 そして共産党も「現実政治」においてはマルクス主義共産主義に必要以上にこだわらない。だから例えば堺市長選で「維新に市政を渡すことはできない」として、色々不満はあっても竹原市長を支援する。民進党社民党との野党共闘にも応じる。
 正直「自公が評価できれば」、あるいは野党で共産以上に評価できるところ、当選可能性があるところがあれば失礼ながら俺は共産支持にはこだわりません。
 ただ「自公は評価できない」し、民進党にしても「あんな突然の解党劇」では到底支持できないわけです。「前原の解党を阻止できなかった」立憲民主党も今ひとつ信用できない。
 社民党は当選可能性が低いし「なら共産党しかない」つうところですね。
 その程度の支持なので昔なら「社会党社民連」を支持したかも知れない程度の男が俺です。
 正直「共産主義でもなんでもない俺」が「社民主義的経済政策」「憲法擁護」「絶対に掌返しで与党批判を撤回して与党と連立*17したり、突然の解党(今回の前原民進党)などの酷い裏切りはしない」で共産に一番魅力を感じるつうのはおかしな話です。何故日本では「社民主義的経済政策」「憲法擁護」「酷い裏切りはない」だけで選択すると共産しか選択肢がないのかとげんなりします。
 共産が日本で一定の支持があるのは日本では「英国労働党」「ドイツ社民党」など欧州社民政党にあたる「与党、あるいは与党を目指せる最大野党の社民政党」が今「残念ながら」ないからです。
 もしそうした党があれば*18正直な話、俺は共産を支持しないし、日本国民の共産支持も今より落ちるでしょう。
 自公は勿論民進党は社民政党とは言いがたいでしょう。
 「過去の最大野党・社会党」は「社民の建前ではない」ものの、「現実に妥協して」一定の社民性がありました(一方、旧民社は何処が社民主義なのか、西欧社民主義と全然違うじゃん、と聞きたくなるくらい極右でした)。だから、その頃の共産党は失礼ながら今と比べると「社会党に比べると無党派層への広がり」が今ひとつだった気がします。
 しかし今や「最も大きな社民政党」は「野党第二党の共産党」のわけです。今回新たにできた立憲民主党はともかく民進党なんて「小池と組みたがる前原のような奴が幹部」ですから左派とか社民以前に「保守リベラル」「護憲派」と呼べるかすら疑問です。
 共産は勿論「社民の建前ではない」ものの、「現実に妥協して」一定の社民性がある。「最終目的は共産だけど、新自由主義に比べたら社民の方が共産に近いから社民と共闘する」つう理屈で社民政策をしている。
 そこには「連合執行部が社民的でない→だから民進党が社民的になれない」「だからこそ共産が社民的政策をアピールしやすい」つう要素もあるでしょう。

 自公合わせて300議席の大台にのるという新聞の予想。実は安倍政権は、本来の保守派からも愛想をつかされているのだが。

 1)「今までずっと自民だから」「自民の先生に世話になってるから」と政策を無視し、惰性で自民を支持する層(例:俺の両親)の存在
 2)前原の民進党解党という暴挙による野党共闘破壊(希望、立憲民主の二つに割れた上、どちらも反安倍票を食い合っている)
 3)マスコミの安倍批判が弱いこと
 4)死票が多い小選挙区制度によって、「300議席の大台すらある」という恐ろしい事態になっていますが、「2がなければ安倍は苦しかった」でしょうし、正直、中島氏のような「ある程度まともな保守」は安倍に愛想を尽かしています。安倍の支持率も低下傾向にある。正直、「選挙結果が予想通りになったら恐ろしい」し、その選挙結果を基に安倍が暴走する危険性は否定できません。しかし、「中島氏のような存在」が保守派にもいる事、その結果、安倍支持率も低下傾向にあることを考えれば「今後、どう安倍や野党が動くかにも寄ります」し「アンチ安倍の俺の願望もあります」が「自公政権の終わり」はともかく、安倍政権の終わりはそう遠くないんじゃないかと思います。
 「自公政権は支持するが安倍でなくてもいい」つう自民支持者は少なくないかと思います。
 正直、安倍政権を続ければ続けるほど「日本政治、日本社会だけ」ではなく「自民党の将来」も暗いでしょう。安倍のような無茶苦茶な極右路線はいつまでも続けられるもんではない。
 小泉退陣後、あわてて安倍が訪中、訪韓したように、ポスト安倍は「安倍の無法の後始末」に苦しむことになるでしょう。
 「安倍のせいで評判が悪い」ということは自民関係者もよく分かってるでしょう。何も世の中は「加計森友疑惑でも自民支持(まあ、俺の両親のようにそういう人も残念ながら無視できない数でいますが)」つう人ばかりではない。
 自民支持者ですらある程度まともな人間は安倍にはうんざりでしょう。まあ、「俺の願望込み」ですが俺はそう思っています。


■安倍政治に愛想を尽かす保守本流
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20171019
 そりゃ安倍の極右性はいわゆる保守本流(軍事的にはなるべく軽武装中韓との宥和に努める、内政的には社会保障にもある程度目配りする)、具体的には田中角栄*19竹下登*20橋本龍太郎*21小渕恵三*22といった「田中、竹下派系列の総理」や池田勇人*23大平正芳*24鈴木善幸*25宮沢喜一*26といった「宏池会系列の総理」とは大分違いますからねえ(なお、石橋湛山三木武夫だと「自民党的に左寄り*27すぎる上、勢力としても小さい」ので保守リベラルではあっても、保守本流ではありません)。
 もちろん保守本流も「日米安保は堅持する」などという意味で「社会党共産党といった左派」とは違うわけですが、それにしたって保守本流は安倍とは大きく違うし、左派にとっても安倍よりはマシです。
 日本人が「政策的な意味で」過去の保守本流総理を支持してきたのなら「安倍総理で長期政権」だのありえないのですが残念ながらそうではなかったのでしょう。
 そして保守本流の流れを汲む「谷垣氏や岸田氏」に何とかして欲しかったところですが、彼らは安倍の復権(総裁復帰)を許した上「第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(谷垣氏)」「第二次、第三次安倍内閣外相、自民党政調会長(岸田氏)」として安倍の軍門に降るわけです。

 衆院選で、ちょっとした異変が起きている。いわゆる保守派の著名人が、安倍自民党に愛想を尽かし「左」を応援しているのだ。

 ただここで高世が名前を出してる人間のうち小林よしのりはともかく鈴木邦男*28中島岳志*29は「今回だけではなく」以前から安倍に批判的ですし、岩波世界や週刊金曜日などにもでたことがありますしねえ。
 しかも共産党社民党はともかく保守派・枝野氏が党首の立憲民主党は左ではないでしょう。せいぜい「左も含むリベラル政党」でしかない。まあだからこそ高世も左に「カギ括弧」を付けてるのかも知れませんが。
 しかし鈴木氏や中島氏はともかく小林に応援してもらってもねえ。
 「お前がつくる会理事として今の安倍政権誕生に貢献したのと違うのか、それ反省してるのか!」「過去の慰安婦違法性否定論とか明らかなデマは撤回するのか!(たぶん撤回してない、あるいは事実上撤回していてもそれを公言することは小林の面子から拒否するのでしょうが)」と説教したくなります。

 中島岳志氏は、これまで共産党には一度も投票したことがないが、今は共産党マニフェストと最も相性がいいという。ある雑誌の対談でやや詳しく説明をしているので紹介しよう。
 《安保法制に対して本来の保守が最も怒っているのは、その決め方です。保守は、懐疑主義的な人間観を持っている。「万能ではない理性に頼るのではなく、長年多くの庶民たちによって形成されてきた良識や経験値を大切にして徐々に変えていこう」という考えが保守思想の王道なのです。それゆえに保守の言う民主主義とは多数決ではなく、少数者にも理があるので意見を汲み取りながら合意形成をしていこうというもので、大平正芳さん(保守本流の政治家)などの保守政治家が実践してきたことです。》(週刊金曜日10月13日号)

 ただこの中島氏の主張する保守定義だと「日本の自称保守って明治時代から必ずしもその種の穏健主義と違うやん」ですよねえ。
 例えば、中島氏の保守定義だと「桜田門外の変」のような暗殺劇はもってのほかでしょう(まあ安政の大獄に対する反発という面はありますが)。
 あるいは「中島氏の定義する保守」だと薩長の立場でも「いきなり幕府ぶっ倒して、薩長だけで政治始めようとすると反発が強いから、薩長主導は譲らないが幕府派も取り込んだ形がいい」となるでしょう。
 ところが「幕府側が生き残りを賭けて」、『薩長に主導権は渡すからワシらも政権に入れてくれ』的な態度をとったら大久保や西郷は「幕府の巻き返しで主導権を奪われる」のを恐れて「幕府を挑発して完全に叩き潰す」路線にいくわけです。結果、戊辰戦争という内戦になる。
 まあ、榎本武揚*30とか一部の旧幕臣は「明治新政府で重用」されますがそれはごく一部です。
 また大久保や西郷なりに「従来の制度、習慣」などに配慮はしたつもりなんでしょうが彼らは「近代化のためにはやむを得ない」つう論理で、反発から「士族反乱百姓一揆」が起こっても「廃藩置県」「徴兵制」「地租改正」などどんどん改革をすすめていく。
 そういう意味では日本保守の多くに「中島氏的な方法論」にたいするこだわりはあまりないでしょう。


■「パナマ文書」追及の記者暗殺される
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20171018

 パナマ文書に関連したムスカット首相夫妻の疑惑がこのブログで報じられたことを受け、首相は4カ月前、早期解散に踏み切った。夫妻は疑惑を否定している。

 この種の暗殺と言えば「ロシアのポリトコフスカヤ暗殺」が有名かと思いますが今回はマルタだそうです。
 疑惑隠しのため解散とはまるで我が国の安倍です(さすがに安倍には記者恫喝の前科はあっても、記者暗殺の疑惑はありませんが)。なおこの疑惑を追及した記者の暗殺は誰でも「ムスカット・マルタ首相の謀略」と疑うでしょう。勿論こうした記者は、「この首相以外からも恨みを買ってる」でしょうから首相周辺の犯行とは断定できませんが。
 いずれにせよ国内外の記者が「首相の疑惑」と「彼女の暗殺事件の真相」を追い、彼女の死を無駄にしないで欲しい。


拉致被害者帰国から15年
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20171015
 「2017年10/15」は「拉致被害者帰国から15年」だそうです。
 小泉訪朝の「9/17」は覚えてる方も多いでしょうが、正直「10/15」なんて覚えてないですよねえ。ということで蓮池薫氏も10/15にマスコミ各社のインタビューを受けています。

 北朝鮮に残していた(ボーガス注:地村夫妻の)3人の子どもは1年7カ月遅れて日本へ。

 ということは「2002年10月」+「1年7ヶ月」=「2004年5月」ですか。
 「へえ、そうだったっけ?」ですね。もはや「拉致被害者の子どもがいつ帰国したのか」記憶がいい加減になっています。

 小浜市によると、現在、(ボーガス注:地村夫妻の)長女恵未さん(36)は地元の信用金庫に勤務。長男、保彦さん(34)は福井大工学部を卒業後、モーターメーカーに就職した。大阪大外国語学部を卒業した次男、清志さん(29)は、化学メーカーの営業マンとして活躍中だ。
(中略)
 (ボーガス注:蓮池夫妻の)子ども2人は親元を離れ、自立した生活を送る。長女、重代さん(35)は大学院に通い、長男、克也さん(32)は早稲田大を卒業後、就職した。
 新潟県佐渡市の曽我さんは、元米兵の夫ジェンキンスさん(77)、長女、美花さん(34)との3人暮らし。
(中略)
 保育士の美花さんは、つらいことがあっても「かわいい子どもたちが待っている」と翌朝には元気に保育園に向かうという。次女、ブリンダさん(32)については「結婚し家を離れ、家族と仲良く暮らしている。母親としては安心」。

 お子さんの名前と近況がここまで詳細に書かれたことは今回が初めてではないか。

語弊を怖れずに言うと、どんな方法でもいいから拉致被害者をすぐに奪還してゆかりの人びとに会わせたい。

 果たして高世は「どんな語弊」を恐れてるんでしょうか。
 俺の考えでは
1)「どんな方法でも」とは言ったが「自衛隊レンジャー部隊を突っ込む」などという方法は失敗の危険性が高くリスキー過ぎるので支持しない
2)「どんな方法でも」とは言ったが「北朝鮮への経済支援とバーター」という方法は「泥棒に追い銭」だから支持しない
のどちらかでしょう。しかしその辺りはっきり書かない辺り、高世も卑怯な男です。1)といおうが2)と言おうが何らかの批判は免れないからこうなるのでしょう。だったら黙ってろと言いたい。なお、俺個人は1)ですね。2)ではありません。むしろ「バーターでしか解決しない」と思っています。

 蓮池薫さんはNHKの取材にこう語る。
 「もう時間がない。」

 蓮池さんの主張で一番重要なのは彼が「拉致が解決するなら制裁解除して経済支援に踏み切っていいと思う」という点ですがそこは徹底的に無視する「救う会のお仲間」高世です。


■うまい「毒きのこ」があるという
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20171014
 「うまいらしいけど猛毒」といえばやはりふぐキモでしょうね。
朝日新聞『フグ肝、佐賀県の解禁案「安全保証できぬ」 食品安全委』
http://www.asahi.com/articles/ASJD754MSJD7UCLV00L.html
ということで佐賀県
1)ふぐキモの毒は河豚の食べるえさによるものという理解から
2)無毒なふぐキモの開発に成功したとして国に申請が出されたが
3)本当に成功したと言えるか疑問ということで許可が出なかった
ようです。
そして最終的には
■産経『佐賀県がフグ肝の提供断念』
http://www.sankei.com/region/news/170515/rgn1705150044-n1.html
だそうです。個人的には「安全なふぐキモ」が生産できるのであれば食べたいですけどね。
 まあ、『美味しんぼ』などによれば「カワハギの肝(こちらは安全)」が比較的「河豚のきも」に近い味のようです。

 雨がぱらつくなか、期日前投票をしてきた。私の前のおばあさんが、比例代表の投票箱の前で、「入れたい党がないんだけど、何も書かないで投票してもいいの、書いたほうがいいの*31」と投票所のスタッフ*32に聞いていた。スタッフは苦笑いで「いいかどうかと聞かれましても・・・」。
 中盤戦の聞き取りでは、自民圧勝*33の予想だが、このおばあさんのように困惑している人がたくさんいて、分からないから現状維持で自民党にしておく人も多そうだ。

 俺の感想を言えば
1)「現状でいいと思うし現与党を全面的に信頼していて今後問題が起きるとも思ってない*34」と思うのなら与党
2)現状で悪いと思うのなら、あるいは「悪いと思わないが現与党を全面的には信頼してない。今後悪くならないように与党を牽制する勢力をある程度つくりたい」と思うのなら野党ですね。
 もちろん俺は2)の立場「現状で悪いと思う」わけですが。
 では野党の何処に投票するか、といえば
A)いざという時に本当に頼れる野党として、与党と対決してくれるか。今の公明党みたいに野合したりしないか
B)当選可能性
の2つで判断ですね。
 で、俺的にはA)を重視して共産になるわけです。俺は「極右・小池が党首の希望」はもちろんですが、「前原の解党を阻止できなかった立憲民主党」もそれほど評価はしていません。
 まあ、B)も考えて「社民党」ではなく共産になるわけですが。
 個人的にはこういうお婆さんには「なら共産にしましょう」といいたいところです。
 「共産なら与党が暴走したときに絶対にストッパーになるから」と。もちろん、選挙スタッフとしてではなく、知人という立場としてですが。選挙スタッフでそんな事言えませんから。
 高世の言うようなシチュエーションで選挙スタッフなら「今日は投票しないでまた出直したらどうですか、まだ選挙当日までしばらく時間がありますし」ですね。こんな情況で投票したら普通に考えて後悔する危険性大ですから(まあ、id:Bill_McCrearyさんが言うように認知症の可能性もありますが、これだけでは分かりません。単なる天然ぼけかも知れません)。
 いやそれとも既に小選挙区で投票してるのか?。そうすると多分制度上、「比例は後で」つうわけにいかないか。
 とはいえ「小選挙区で投票する前に言えよ」ですよねえ。まさか「白紙投票でいいです」とはいえないし。小選挙区で投票してる場合「小選挙区候補の所属政党ではどうでしょう?、いや今その政党は言わないで下さい。言わなくて結構ですから*35」かな。
 でも「無所属候補だから*36」とか「その所属政党に投票したくない」とか言い出すんですかね?。「もう知らん。面倒見切れん」と言いたくなりますけど。
 無所属(例えば今回の辻元清美氏)だと「その候補に考えが近い党ってないですかねえ。たとえばその無所属候補って政党に所属した事は一度もないんですか」かなあ。この時点で「かなり踏み込んでます」けどね。まあこのレベルなら許容範囲かと思います。それで「分からない」とか言われると困りますが。
 「その所属政党に投票したくない」だとなんて言っていいか分かりません。白紙投票を積極的に推奨はできませんが、この情況で「小選挙区候補に考えや立場が近い政党」など、「バツバツと言う政党はどうでしょう」つうアドバイスはどう考えても無理です。
 id:Bill_McCrearyさんがコメ欄で言うように「ホニャララ先生に世話になったから、でもホニャララ先生の所属政党には愛着ない」みたいな話なんでしょうけどね。

 こないだ、山形県白鷹町の佐藤さん夫妻から、きのこのおもしろい話を聞いた。
 「ほんとにうまいきのこが、何年か前に急に『毒きのこ』だとお達しがきて、お客さんに出せなくなった」という。杉の切り株に生えるスギカノカ(スギヒラタケ)というきのこ。味噌汁に入れると実に香りのよいきのこだったのに、腎臓の悪い人にとっては毒になることが最近分かって「毒きのこ」に指定された。
 そんなことがあるのかとネットで検索すると、たしかに農水省のHPに「スギヒラタケは食べないで!」(http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/rinsanbutsu/sugihira_take.html)として以下の記述がある。
《かつては、スギヒラタケは食べられるきのこと考えられていました。そのため、日本では栽培されていないものの、東北、北陸、中部地方を中心に野生のものが広く食べられていました。しかし、平成16年以降、それらの地域でスギヒラタケを食べたことが原因と考えられる病気(急性脳症:意識障害やけいれんが主な症状)が多数報告されるようになりました。》

 「腎臓病のケースだけが危険」かどうかは実は疑問のようです。というのも

 農林水産省厚生労働省が原因究明のための調査研究を実施してきましたが、スギヒラタケが安全に食べられるきのこかどうかは現時点ではわかっていません。

だからです。つまりスギヒラタケで「急性脳症になるメカニズムがよく分かってない」。
 どうも「腎臓病だと急性脳症になるらしい」が「腎臓病でなければならない」とも断言できないわけです。これでは怖すぎてとても食べるわけにはいかないでしょう。しかし最近まで「食べられると思われてた美味しいきのこ」だったのが実は「毒きのこかも知れない」とは怖い話です。
 まあ、そういうのに似た話では例の「牛のレバ刺し」がありますけど(厚生労働省『牛レバーを生食するのは、やめましょう(「レバ刺し」等)』(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syouhisya/110720/index.html)参照)。
 牛レバ刺しで犠牲者が多数出る惨事が表面化するまで普通に日本人は牛レバ刺しを食っていたし、マンガ『美味しんぼ』にも「牛肉料理」として「牛レバ刺し」が普通に登場していたわけです。
 『美味しんぼ』の原作者・雁屋氏も

http://kariyatetsu.com/blog/701.php
 2008年8月22日の朝日新聞の「私の視点」欄に、藤井潤九州大学准教授が「牛レバーの生食、危険伝えよ」という意見を載せている。
要点は
1.牛の生レバーやユッケなどを食べて、0−157などに感染する人が目立つ。
2.厚生労働省は1998年に、牛と馬の生食に関する衛生基準を定めたが、強制力がないので、多くの飲食店は加熱用の肉を生で客に出している*37
3.牛の肝臓には、一定の割合で食中毒原因菌カンピロバクターが存在する。
  厚生労働省は、特に牛のレバーの危険について、積極的に国民に知らせて欲しい。
4.牛の生肉は時に人を死に至らしめることを良く認識し、飲食店は加熱用牛レバーを生食用として提供するのはやめ、消費者も口にすることは避けて欲しい。
と言うわけだが、どうも、参りましたね。
 焼肉店で出している、「レバ刺し」や「ユッケ」が生食用の物ではなく加熱用のものだったとは露思わなかった。
 我々日本人は、魚の刺身になれているから、肉の刺身の安全性も疑うことがない。
 それに、刺身で出し来るからには、生で食べられるように、屠場の段階からきちんと生食用に分別されていると信じていた。
 実は、そうではなかったとは、これは、ひどい裏切りだ。
(中略)
 今まで焼き肉屋に行くと、ユッケ・ビビンパを喜んで食べていたが、この藤井先生の話を読むと、ちょっと手が出なくなる。
(中略)
 「美味しんぼ」の中でも、レバーの刺身を推奨するような話を書いたんじゃないかしら。
 困った、困った。
 こんなこととは知らなかったからなあ。
 だが、事実を知れば改めるのに遅すぎることもないし、恥じることもない。
 これからは、漫画や、随筆の中で、レバーの刺身を推奨するのは止めにしよう。

と「何処の焼き肉屋でも普通に出してるから安全だと思ってレバ刺しを『美味しんぼ』にも載せてしまったよ、失敗した!」という趣旨のことをぼやいています。
 id:Bill_McCrearyさん記事『韓国に行けばユッケもレバ刺しもホイホイ食べられる』
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/3d39e6f886220ae12d2aae909e5746a5
によれば「韓国では今でもレバ刺しが食える」そうですが、これは
1)本当はやってはいけないことを韓国がやってる
2)韓国のやり方だと安全にレバ刺しが食える
のどっちなんでしょうか。1)なら、日本の焼き肉業界が韓国の手法を導入し、日本政府にそれを法的に認めるよう陳情して許可されるでしょうから2)か。まあ、俺は「美味しいものは好き」ですが「小心者」なので「命の危険性を犯してまで美食したくない」のでレバ刺しは食いませんが。というか、「レバ刺しが合法だった頃」ですら「生で牛肉食って大丈夫なんだろうか」という「根拠のない不安(結果的には正しかったわけですが)」から「焼き肉食えばいいや」ということで、レバ刺しが食えなかった男です(まあそういう小心さからレバ刺しが食えなかったのは俺の両親も同じですが)。馬刺しやマグロの刺身なんか普通に食えるんですが。

 しかし、こうなると、いったい「毒」とは何か、考えてしまう。アレルギー体質の人にとっては、卵や小麦などのごく普通の食材が命取りになる場合もあるし、多くの薬品には副作用があるではないか。

 いや「食べると急性脳症になる危険性がある」つうのは立派に毒でしょう。
 しかも「多くの食べ物に使われてる卵や小麦」と違い、スギヒラタケなんて無理して食べなきゃいけないようなもんでもないし。椎茸、しめじ、まいたけ、エリンギと安全なきのこがいくらでもあるわけです。
 「多くの薬品には副作用がある」といったって例えば「抗がん剤」と「青酸カリやヒ素」と一緒にするわけに行かないでしょう。いわゆる毒薬は「体内に取り込んだときに有害な作用しかない」わけです。

 佐藤さん、さらに「味シメジなどと言うけれど、ハエトリキノコ(ハエトリシメジ)のうまさはシメジどころでない。絶品だ。いっぱい食うとちょっと目が回るけどよ」という。
(中略)
 「ハエトリシメジ」Wikipediaの説明では、
《名前から毒キノコのようにも思えるが、ハエにとっては有毒であっても、ヒトにとってはうま味成分のトリコロミン酸を含み食用になる。ただし、ハエトリシメジには類縁体のイボテン酸も含まれる。このイボテン酸もうま味成分であるが、テングタケ*38ベニテングタケにも含まれる毒成分であるため、ハエトリシメジを大量に食べるべきではない。食べ過ぎると悪酔い状態(精神高揚あるいは精神抑制、錯乱、幻覚、震え、痙攣など)になることがある。》
 死に至るような毒性ではないらしい。実際に食べてみた人の体験談もネットにあるが、旨かったという。http://www.geocities.jp/wakabayashi3990701/kindan.htm

 いくら「スギヒラタケ(急性脳症は最悪の場合、死に至る病気)」ほどの毒性はないとは言え「食べ過ぎると悪酔い状態」なんてもんは俺は食べたくないですね。
 大体http://www.geocities.jp/wakabayashi3990701/kindan.htmによれば「二本以上食べると危険という話もあるので一本だけにしました」なんてのはちょっとねえ。


■タイ国王一周忌
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20171013

 これは喪章のピアス。きょうはタイのプミポン国王の一周忌で、タイに一年いた次女は、このタイ製のピアスをつけて外出した。娘によると、KポップのアイドルたちもSNSで追悼の言葉を発信したそうな。

 自主的にそうしてるのなら何ら問題ないですがおそらくそうではなく「昭和天皇重病時の自粛現象」のような「上からの圧力」や同調圧力によるものでしょう。これが北朝鮮や中国なら罵倒してるであろう高世もタイには甘いもんです。

 カンボジア国境から密出国して姿をくらましたインラック前首相は、9月に本人不在のまま禁錮5年の実刑判決を受けたが、現在はイギリスに潜伏中だという。

 インラックの兄である「タクシン元首相」も国外に亡命していますし、投獄を恐れて「投獄される前に」インラックが政治亡命したということでしょうが高世がそう書かないのはタイ政府批判したくないからでしょうか?

 東京4区*39の井戸まさえさん。今年、ある飲み会で隣になって話をした。彼女は無戸籍問題について詳しく『無戸籍の日本人』という本を書いている。

 井戸氏の場合、

 2002年(平成14年)11月、現夫の井戸智樹と入籍し男児を出産するが、出産が前夫と離婚後265日だったことで民法772条の「300日規定」に抵触したため、芦屋市役所から「前夫を父とする出生届を提出するよう」要求され、これを拒否したため子が一時無戸籍状態となった。
 このため、現夫との親子関係を「強制認知」するよう求める裁判を2003年神戸地裁尼崎支部に提訴し、同年11月に勝訴する(ウィキペ『井戸正枝』参照)。

ということで「詳しい」というより当事者の訳です。
 ウィキペに寄れば『無戸籍の日本人』(2016年、集英社)は第13回開高健ノンフィクション賞*40集英社)最終候補作、第38回講談社ノンフィクション賞*41候補作だそうですので、まあそれなりにいい本ではあるのでしょう。 
 近々、井戸『日本の無戸籍者』(2017年、岩波新書)が出版されるようです。

 マスコミ関係者では、元朝日新聞論説委員の山田厚史氏*42が千葉5区*43立憲民主党から出馬

 朝日出身の政治家と言えば緒方竹虎*44石井光次郎*45、橋本登美三郎*46が有名なところです。

 元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏が千葉1区*47に維新公認で出ている。

 大阪で維新ならともかく千葉で維新では当選可能性はないでしょう。長谷川も当選したいと言うよりは「維新にへばりついてなんとか金儲けの種にしたい」つうところでしょう。
 なお、ウィキペディア「長谷川豊」によれば

・2010年9月16日付けでニューヨーク支局に赴任し、『めざましテレビ』や『情報プレゼンター とくダネ!』でニューヨーク中継を担当したが、2012年6月12日にフジテレビより「ニューヨーク滞在関連費用の不正使用があった」として降格処分を受け、アナウンス職を解任された。2013年4月1日、フジテレビを退社した。

というのだから政治家になる資格のある人間じゃありません。要するに業務上横領がばれたと言う話でしょう。「刑事、民事で訴訟するほどの証拠がなかった」のか、はたまた「長谷川が退社したので会社の恥をさらすことを避けた」のかはともかくフジは訴訟まではしなかったわけですが。


■安倍首相のファクト・チェックを
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20171011
 「ファクトチェック」したら安倍ほどデタラメな人間もいないんですけどね。
 安倍のファクトチェックをろくにしない日本人大多数の愚かさの問題と言うべきでしょう。もちろんマスコミの責任も重い。

安倍首相がトランプみたいになってきた。マスコミをウソで攻撃している。

 最近一層酷くなってるのかも知れませんが、この男のこうした愚劣さは、第一次安倍政権時からそうです。

 《党首討論会で安倍晋三首相が8日、加計学園獣医学部新設に関する報道を巡り朝日新聞を批判した。衆参両院の閉会中審査に参考人として出席した加戸守行・前愛媛県知事の証言について「次の日には全く(報道)していない」と主張。「国民はよくファクト・チェックをしてほしい」と語気を強めた。》
 しかし、実際は報道している。これはウソに基づく印象操作だ。ファクト・チェックしなければならないのは安倍首相の発言だ。

 まあ、朝日の報道は、安倍や産経の望むような報道「加戸さんの言ってることは全て正しい」でないと言うことに過ぎないですよねえ。大体こんなことは党首討論で言うようなことじゃない。与野党政策論争に何一つ関係ないですから。何も野党は「朝日の森友・加計報道に依拠して安倍追及してる」わけじゃないし、加戸に肯定的なメディアなんて産経ぐらいのもんです。朝日だけが否定的なわけじゃない。

 リベラルについて、共産党の議員(大和高田市市議会議員 向川まさひで氏)がこんな発言をしている。https://twitter.com/muka_jcptakada/status/915361788970987520
《私などは「左翼」ですが「コミュニスト」であり「リベラル」とは立場を異にします。
本来、保守の対義語は「革新」で、リベラルの対義語は「権威主義」や「集産主義」です。》
 共産党の議員が、自ら、私たちはリベラルなんかじゃありません、と言っている。納得しました。

 高世が「共産党はリベラルじゃない」と言いたい人間であることはわかりました。
 まあ、俺的には「共産党がリベラルかどうか」なんか、どうでもいいですけどね。少なくとも共産党が「アンチリベラル(表現の自由などに寛容でない)」でないこと、むしろ「特定秘密保護法」「共謀罪」などで「リベラル的であること(表現の自由などに寛容)」は確かでしょうし。つうか向川氏の場合、彼が「俺はリベラリストじゃない」としてるのは、高世の言うような理由「向川氏が共産主義者共産党員)だから」じゃないんですけどね。
 ツイッターから伺われる向川氏の理解では「リベラリズム=事前介入に否定的(基本は事後介入)」だから「事前介入に肯定的な向川氏」としては「俺はリベラルじゃない」つう話ですのですねえ(当然、向川氏の理解では、共産主義は事前介入に肯定的ですが、「事前介入に肯定的=共産主義」ではもちろんありません。社民主義だって「事前介入に好意的」でしょう)。
 こうした向川氏の「リベラル理解」が「共産党の党としての見解」でない限り、向川氏の主張は彼の個人的見解に過ぎません。つうか向川氏は志位委員長や小池書記局長のような最高幹部でもありませんしねえ。
 個々の共産党員、後援会員、支持者に話を聞けば「共産党はリベラルではない(リベラルに親和的だが)」「共産党はリベラルだ」「そんなことどうでもいい」「リベラルで何を定義するかなので、正解はないんじゃないか」と意見は色々じゃないか。


■日本のリベラルとは
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20171010

 小池百合子*48希望の党はここ数日で失速したようで、支持率ががくんと落ちている。しかし、こうなると、自民圧勝、安倍続投となる可能性がある。

 高世のこの記事を読んだときは「そんなあほな」と思ったんですが、議席はさすがに減るとは言え
■産経『【衆院選】序盤情勢 自公300議席うかがう 希望、伸び悩み 立憲民主は倍増も』
http://www.sankei.com/politics/news/171012/plt1710120022-n1.html
では実際にこうなれば「圧勝」という評価もやむを得ないし、安倍も平然と続投するでしょう。何せ、この予想が現実化すれば最大野党の希望ですら60議席台で最大与党の自民(200議席台予想)とは3倍ほどの差があります。「明けない夜はない」とはいえ、「安倍としばらくつきあう」「安倍政権が佐藤長期政権越えする危険性すらあり得る」つう最悪の可能性すら覚悟しないといけないのかも知れません。
 正直「いつ安倍と大連立で野合するか知れたものではない極右・小池の沈没は嬉しい(小池も都政に専念すると言わざるを得なくなるんじゃないか)」のですがそれが「立憲民主党VS希望」で安倍を有利にしてるのかと思うとげんなりします。
 まあ、「加計森友などの問題を無視し、安倍自民を支持する選挙民のあほさ*49」「小選挙区制度の死票の多さ(正直比例や中選挙区なら安倍もこれほど有利ではないでしょう)」「安倍批判をろくにしないマスコミの臆病さ」を割り引いても「前原*50野党共闘をぶっ壊したこと」には改めて怒りがこみ上げてきます。
 「野党共闘してれば全てがうまくいった」とまではいいませんが、ここまで酷い情況にはならなかったんじゃないか。小池新党に当初怯えていた安倍も結果的には「小池、ありがとう」になるのか。「前原ら野党共闘を妨害したがるウヨ連中がいなくなって、立憲民主党ができたのは怪我の幸い、そう前向きに考えたい」とは書きましたがこうなるとやはり前原の解党、野党共闘破壊が痛い。「立憲民主党を作り最低限のリカバリーをした枝野*51ら」にも「何故前原の解党を阻止できなかった」という怒りを覚えます。まあそれでも、「安倍や小池、前原よりはマシな」枝野はそれなりに評価しますが。立憲民主党を無視して、安倍に対抗していくというのは一寸現実的でないし、だからこそ社民、共産も枝野らと共闘していますからね(ただし俺個人は比例、小選挙区ともいつも通り共産に投票します。まあ比例はともかく小選挙区は共産以外は「自民、希望、維新しかいない」のですが)。
 立憲民主、共産、社民で少しでも多く議席を獲得することに期待するしかないですね。そして安倍に有利な酷い選挙結果が仮に出ようとも三野党共闘をすすめて欲しいもんです。
 まあ、枝野は前原や細野*52と違い「リベラルを売りにしてる」ので「岸田*53政調会長など、極右でない、より穏健なポスト安倍の総理」が出ない限り、今の共闘路線を続けるとは思いますが。
 まあ希望には期待していません。希望が小池の「リベラル排除」を撤回*54し、「立憲民主と再統合して三野党共闘に参加したい」つうならそれを蹴飛ばしていいつうほど俺はゴリゴリのアンチ希望ではないですが、仮にそうなったとしても希望に集まった連中には大して期待もできないでしょう。
それはともかく「民進党リベラルなんかなんぼのもんじゃ」「都民ファで都議会を支配したんじゃ」「前原が頭を下げてきたんじゃ」「アタシが国政進出することに国民はこぞって賛成に違いない」と民進党リベラルと国民を舐めてたら「リベラル派は立憲民主党を作って希望の支持率を奪うわ」「立憲民主党があるから、連合として全面的な応援はできない」といわれるわ、「小池の国政進出に反対する声が多いわ」、でも「国政進出しないとメディアの注目が消えそうだわ」で小池も「自分の人気を過信して自滅した」といっていいでしょう。しかし思った以上に小池の沈没が早かった。「過去にみんなや維新が躍進したように」是非はともかく選挙前までは小池ブームが維持されるかと思ってました。
 仮に「安倍続投」という悲劇があったとしても「小池自滅」が実現するなら、それはそれでいいことではないかと思います。小池は一緒に前原だの細野だのも道連れにしてくれるわけですし。
 まあ、この辺りは俺の気持ちも複雑です。「安倍が終わってくれるなら小池が伸びてもいいか(後で小池を潰せばいいか)」という気持ちは多少はある。本当は「立憲民主+共産+社民」でかなりの議席穫れればいいんですが。
 立憲民主が何議席穫るか、それをどう評価するかは難しいですがせめて、共産と社民の議席は1議席でも増えて欲しいところです(過大な希望は言いません)。産経予想では社民は維持できるが共産はやや厳しいようですが。なんとか残りの選挙戦で奮闘し、事態を少しでも良くして欲しい。

 小池氏、ほんとは東京都政にそもそも関心をもっていなかったのではないか。

 でしょうねえ。

 注目と権力を求め、風を読みながら次々目新しいものに飛びついていく。爆笑問題太田光「なんで小池さんがグリーンの服を着てるのか分かった、彼女、カメレオンなんだ」。

 個人的には太田はあまり好きではないです。毒舌を気取ってるが「どう見ても弱い者いじめにしか見えない」「ビートたけし劣化コピー」つうのが俺的に最悪です。今はどうか知りませんが、当初、タレントとしての橋下を売り出したのも太田のカミさんが社長をやってる「タイタン*55」てところですしねえ。
 「カミさんが橋下で金儲けしてた奴」つう意味でも俺の太田評価は最悪です。とはいえ、ここでの皮肉は「なかなかうまいこと言ってる」。
 そして「別に反権力でもなんでもない一芸人に過ぎない太田」がここまで小池をコケにしてるのだから、小池の国政進出も「竜頭蛇尾で終わった」といっていいのでしょう。
■産経『【衆院選大村秀章*56愛知県知事「特定の党の応援入らず」 希望、維新と距離』
http://www.sankei.com/politics/news/171012/plt1710120024-n1.html
なんて記事もありますしねえ。当初は小池に乗っかっていい目を見ようとした愛知の大村も逃げ腰になりつつあるわけです。 

 党内に異論を認めず、党首を選挙(通常の意味の)で選ばない共産党をリベラルと呼ぶのはさすがに変だろう。

 いやいや共産党にしても他党同様、党首を「選挙で選んでいます」けどね。
 ウィキペ「日本共産党中央委員会幹部会委員長」によれば「党総会で中央委員会幹部会委員」を選び「中央委員会幹部会委員の中から互選で委員長を選出」なので「中央委員会幹部会委員」でないと委員長になれない、委員長は直接選挙ではないという意味では「制約がある」とはいえるでしょうが、でも首相選挙も「国会議員からの互選」なので「互選それ自体」は不当とは言えないでしょう。
 まあ話は変わりますが「党員直接選挙」でも「志位委員長」は充分あり得ると思いますが、「国民の直接選挙」だったとして安倍なんか首相に選ばれるんですかね、どうなんでしょう。
 話を元に戻しますが、「党総会で中央委員会幹部会委員を選ぶこと」に「幹部会委員選挙に出馬するにはホニャララ人の推薦人(この場合、自民党民進党代表選から類推すると、都道府県、市町村などの党支部代表か?)がいる」などの制約があるのかどうかは無知なので知りません。
 「事実上、大物政治家でないと中央委員会幹部会委員選挙に出馬できないから民主的でない」つうなら、自民党民進党など他の政党にしても「党首(代表、総裁)選挙出馬には国会議員の推薦人がホニャララ人必要」なんて制約があるわけで、「出たいと思えば誰でも出れるわけでもない」。
 「推薦人が集まらないので辞退した」とか「安倍自民党総裁が、無投票再選狙いで他候補の推薦人が出ないよう締め付けてる」とか良く聞く話です。
 「党首など党役員選挙に制約があるから民主的じゃない」云々つうなら何も共産党に限らず、ほとんどの国政政党は民主的じゃありません。まあ、「だから共産党には民主主義的な意味で問題ない」とまでは言いませんが「他党に比べて極めて非民主的だ」なんてこともないでしょう。
 つうか「党内民主主義」はさておき、「共謀罪反対」「特定秘密保護法反対」とか「国政での主張政策自体」は立派にリベラルなんだし「堅いこと言うなよ、高世」感がありますね。 

 リベラルって何だ?東京新聞に記事が出ていた。
《リベラルには「個人の自由、個性を重んずるさま。自由主義的」(広辞苑)「政治的に穏健な革新をめざす立場をとるさま」(大辞泉)という意味がある。

 俺的には「なら共産党はリベラルでいいじゃん」ですね。「共謀罪反対」「特定秘密保護法反対」などは「自由主義的」「個人の自由、個性を重んずるさま」だし、昔はともかく、「野党共闘を推進する今の共産党」は「穏健な革新」でしょう。
 つうか「そんなに詳しくありませんが」昔だって「都知事選、府知事選などで社会党と共闘したり」「創共協定を発表したり」「1970年代に連立政権構想を発表したり」しているのでそんなに過激でもないでしょう。
 そもそも日本の共産党は「党執行部、党員、後援会員などの主観」はともかく、どうみても「かなり社民政党化しています」。

「永田町」で語られるリベラルは「護憲派」といった受け止めが多いものの、厳密な定義はいま一つ定かではない。

 まあ安倍なんか典型的ですが、日本の改憲派は「表現の自由などを無視、軽視するアンチリベラルが多い」ですからねえ(護憲派はその逆)。
 「護憲派=リベラル=表現の自由など、個人の権利重視」は結果的には別に間違ってはいない。

改憲を掲げる自民党にも、「リベラル」を自任する政治家がいる。

 そりゃ、そういう政治家は自らを護憲派と位置づけてますからねえ。護憲派と言っても「故・宇都宮徳馬氏を除いて」、「自衛隊廃止」「日米安保廃止」とかそこまでは行きませんけど。
 昔だと石橋湛山*57三木武夫*58宮沢喜一加藤紘一*59河野洋平*60などといった人間が自称リベラルでしょう。谷垣氏*61や岸田氏*62がリベラルと言えるかは「安倍の軍門に降った」以上かなり微妙でしょう。
 岸田氏は「今後、リベラルとしての名誉回復の機会がある」のですが谷垣氏は政界引退してもはやありません。

 来日20年のフランス人ジャーナリスト、西村・プペ・カリンさん(47)は「日本の『リベラル』は説明が難しい」と話す。フランスで「リベラル」は経済の自由主義を指すため、仏語の記事では日本のリベラルを「左派」と訳すことが多い。

 「経済自由主義」の定義にも寄るでしょうが「共産主義社民主義は経済自由主義に反する」とすれば左派政党はリベラルではないでしょうね。
 ただ日本のリベラルを「左派」と訳すのは問題がありすぎるんじゃないか。保守リベラルを無視することになりますからねえ。まあ最近はそういう保守リベラルも残念ながら減ってはいますが。

 吉田徹*63・北海道大教授(政治学)によると、冷戦後、個人の自由を大事にすることがリベラルの核心になった。ただ、米国では少数者の権利擁護や女性の避妊、同性愛の是認など自己決定権の強調という文脈で語られ、欧州では市場への国の介入を防ぐという経済的な意味が強いという。
 吉田教授は「護憲派=リベラル」という永田町的な見方について、自民党社会党が対立した「55年体制の遺産」とみる。

 そもそも「護憲派=リベラル」で何か悪いのか。
 改憲派ウヨなんてのは「少数者*64の権利擁護や女性の避妊、同性愛の是認」については全部否定的なわけです(護憲派はその逆)。
 「市場への国の介入を防ぐという経済的な意味が強い(欧州)」つうのは日本や米国のリベラルとは意味合いが違いますけど。

「『反戦脱原発リベラル』はなぜ敗北*65するのか」(ちくま新書)の著者、浅羽道明さんは「野党は『反安倍』一点張り。有権者をつかむポジティブな政策が結局ないゆえ、リベラルといったあいまいで口あたりのいいラベルにすがっているだけだ」と手厳しい。

 まあ言いがかりも甚だしいですね。浅羽なんて政治的には安倍支持のウヨですから真面目に相手するだけ時間の無駄です。
 浅羽の主張なんて「自民応援団は野党をどうネガキャンしようとしてるのか、それにどう反論すべきか」つう勉強材料にしかなりません。本気で苦言を呈したいわけではなく、自民応援団に過ぎないのだからそれ以上の使い道なんかない。
 「有権者を掴むポジティブな政策がない」つうこともないでしょうし、安倍が無茶苦茶やってる以上「反安倍」だって重要なテーマです。その場合の安倍批判も「共謀罪は人権擁護上問題がある」「加計森友は明らかな不正だ」など、それなりに具体的である。
 つうか「あいまいで口あたりのいいラベル」つうならむしろ安倍の「女性活躍」だの「働き方改革」だのがそれに当たるんじゃないか。

 リベラルかどうかというレッテルが大事なのではなく、安倍政治はなぜだめなのか、基本に立ち返ることが必要だ。

 「安倍の批判なんか各野党がそれなりにやってるだろ。リベラル云々しかやってないわけがないだろ」「だったら共産党はリベラルじゃないと思うとか、リベラルと言うレッテルにぐちゃぐちゃ言うなよ」ですね。まあ枝野新党はともかく社民、共産は高世や浅羽が言うほど「リベラル」と言う言葉にこだわりはないでしょう。


■「記憶」を書くイシグロ氏
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20171007

 『忘れられた巨人』の執筆意図について、こんなことも語っている。
 「社会がどのように記憶をとどめ、そして忘れるのかに関して本を書きたいと思っていた。」
 そして「日本の読者に向けて書いていることをとても意識していた。もちろん、日本は第二次世界大戦で起きたことをほとんど忘れてしまったと思うが。」
 イシグロ氏の受賞を日本人として喜ぶのはよいが、彼が日本の読者に訴えたいことも知っておきたい。

 これだけでは「忘れられた巨人」の内容は分かりません*66が、高世の紹介するイシグロの言葉はどう見ても「慰安婦南京事件バターン死の行進、あるいは英国軍捕虜が犠牲になった泰緬鉄道での強制労働といった負の歴史を忘れ去ろうとしてる日本」への批判ですね。
 まあ、イシグロ氏に限らず、日系でも英国人であの戦争について産経ら日本ウヨと同意見なんて人はまずいないでしょうが。
 そういう意味では安倍なんぞが無邪気に「日本出身者が受賞して良かった」なんて言うのはある意味滑稽なわけです。


■後戻りの効かなくなるポイント
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20171006

 朝日新聞に作家の中村文則*67が総選挙について寄稿していた。なるほどそのとおりだなと思う指摘が多い。一部を紹介したい。
 《現政権が勝利すれば、私達はこれまでの政権の全ての政治手法を認めたことになる。政権は何でもできるようになる。あれほどのこと*68をしても、倒れなかった政権ならすさまじい。友人を優遇しても何をしても、関係者が「記憶にない」を連発し証拠を破棄し続ければよい。国民はその手法を「よし」としたのだから。私達は安倍政権をというより、このような「政治手法」を信任したことを歴史に刻むことになる。》
 そして、最後に怖いことをぽつりと言っている。
 《この選挙は、日本の決定的な岐路になる。歴史には後戻りの効かなくなるポイントがあると言われるが、恐らく、それは今だと僕は思っている。*69

 高世の紹介する中村氏の主張には全く同感です。
 さすがに自公の議席は減るとは思います*70が、何処まで減らすことができるかでしょう。とは言え小池新党などに伸びてもらっても困るので繰り返しますが共産、社民、立憲民主に伸びてもらわないといけない。まあ、「社民、共産は信用できても」立憲民主(旧民進の枝野グループ)は今ひとつ信用できないのですが、彼らを無視していられる政治情況でもありませんのでね。共闘せざるを得ないでしょう。
 なお、戦前だと後戻りのできないポイントは「どんなに遅くても真珠湾攻撃」ですね。あれ以前から日米関係は最悪ですし、日中戦争も泥沼です。正直「真珠湾以前」にも「なんで近衛声明なんか出して蒋介石を相手にしないなんて言ったのか」とか色々問題はあるわけですが、「真珠湾攻撃」で完全に後戻りできなくなったわけです。

 若い皆さん、選挙に行きましょう。

 高世の言ってることは意味不明です。中村氏は安倍批判してるんだからそこはオチは「皆さん、安倍政権にノーの意志を投票しましょう。森友加計疑惑なんか容認してはいけない」じゃないのか。
 なんで「投票」を呼びかける「だけ」なのか。しかもなんで呼びかける相手が「若者限定」なのか。
 若者の投票率が特に酷いとは言え、高齢者や中年層だって自慢できる投票率ではありません。

*1:安倍晋三事務所秘書、下関市議を経て下関市

*2:著書『記者会見ゲリラ戦記』(2010年、扶桑社新書)、『黙殺:報じられない“無頼系独立候補"たちの戦い』(2017年、集英社

*3:今は独立したようですが

*4:ウィキペ「末延吉正」によれば立命館大学経済学部客員教授中央大学経済学部特任教授を経て東海大学文学部教授

*5:それとも未だに「おい、安倍」なんでしょうか。だとしたらすごすぎますね。

*6:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相。戦後、自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相。

*7:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*8:なお、年齢的には末延氏の方が安倍より1歳年下です。

*9:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相などを経て首相

*10:小泉内閣官房長官自民党幹事長(麻生総裁時代)、総務会長(第二次安倍総裁時代)を歴任

*11:まあ奴の祖父や父もいい加減極右ですが、それと比べても度外れてると思います。まあ、だからこそ日本会議とか国基研とか極右連中には奴の受けは昔からいいわけですが。

*12:俺がいわゆる新党に魅力を感じないのは日本の新党の多くが「社民ではなく」右派だという事もありますが「にわか新党なんか信用できない」つう「中島氏的なある種の保守主義」もあります。

*13:マルクス資本論』は「党員は必読(少なくとも建前では)」でしょうが、マルクス『哲学の貧困』、『ゴータ綱領批判』、『ルイ・ボナパルトブリュメール18日』、エンゲルス『空想から科学へ』、『家族・私有財産・国家の起源』、『反デューリング論』、レーニン『国家と革命』、『帝国主義論』、『唯物論と経験批判論』など、他の扱いは無知なので知りません。レーニンなんかは旧ソ連の問題性もあって、今は扱いが落ちてるかも知れません。

*14:今から30年以上昔の話です

*15:つまり「機関紙購読のノルマ」があったんでしょう。知人とは言え、信者でもない人間「俺の両親」に1ヶ月限定とは言え購読依頼とは無茶苦茶ですが「信者でないから」1ヶ月限定ですむわけです。当然俺の両親は聖教新聞なんかまともに読んでません。下手したら「ふーん、ポーリングとかいうノーベル賞受賞者(1954年にノーベル化学賞を、1962年にノーベル平和賞を受賞)と池田が対談してるのか。どういう人脈使ったんだろうな?」という「斜め読みレベル」の俺の方が読んでたんじゃないか。

*16:今は違うかも知れませんが「池田先生万歳」が強すぎて「いかにも宗教機関紙」という感じでした。スポーツ、政治、経済の記事がないわけではありませんが極めて少なかったです。

*17:過去の小沢自由党や今の公明党がそうです。

*18:俺個人はできたてほやほやの立憲民主党については疑問視しており、正直未だあまり評価していません。

*19:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*20:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*21:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相などを経て首相

*22:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相などを経て首相

*23:吉田内閣蔵相、通産相、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*24:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*25:池田内閣郵政相、官房長官、佐藤内閣厚生相、福田内閣農林相、自民党総務会長(大平総裁時代)などを経て首相

*26:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退陣後も小渕、森内閣で蔵相。

*27:とは言え彼らも日米安保は認めますが。「将来的には日米安保はなくすべきだ」と公言していた自民党ハト派国会議員は宇都宮徳馬氏くらいじゃないか。

*28:最近の著書に『右翼は言論の敵か』(2009年、ちくま新書)、『愛国と憂国売国』(2011年、集英社新書)、『〈愛国心〉に気をつけろ! 』(2016年、岩波ブックレット)、『憲法が危ない!』(2017年、祥伝社新書)など

*29:最近の著書に『「リベラル保守」宣言』(2015年、新潮文庫)、『血盟団事件』(2016年、文春文庫)、『親鸞と日本主義』(2017年、新潮選書)、『アジア主義西郷隆盛から石原莞爾へ』(2017年、潮文庫)など

*30:幕府海軍副総裁。薩長への降伏をせず北海道に蝦夷共和国を建設するが明治新政府の攻撃によって降伏。投獄されるが恩赦により出獄。明治新政府に登用され駐露公使(樺太千島交換条約の調印)、駐清公使、第1次伊藤、黒田内閣逓信相、第1次松方内閣外相、第2次伊藤、第2次松方内閣 農商務相など歴任

*31:可能かどうかと言う意味なら「書かなくていい」んですが「書かないと白紙委任になる」と言う意味では書いた方がいいわけです。「何処に書いたらいいか」なんてのは、他人の意見を参考にする場合でも個人個人が判断することでしかないですよねえ。そして他人の意見を参考にする場合「家族や知人、友人あるいは評論家などの意見」を参考にするのであって「立場上、政治的意見表明ができない投票所スタッフ」に聞くことじゃないわけです。

*32:そういうことを聞くべきなのはスタッフじゃないんですけどね。

*33:議席は減るんですが、「自民200議席台後半、自公で290〜300議席」予想で、一方最大野党と予想される希望が60議席台では「圧勝」と評価されても仕方ないでしょう。「しつこく繰り返しますが」立憲民主、共産、社民の奮闘を少しでも期待したい。

*34:とは勿論俺は思っていませんが。

*35:こう言っておかないとこういう人はマジでその場で政党名を言い出しかねませんから

*36:その選挙区で無所属候補が一人しかいないと事実上、候補者名の自白になりますが、まあ「小選挙区候補の所属政党ではどうでしょう?」という前振りは仕方がないでしょう。

*37:もちろん「焼肉酒家えびす(5人が死亡、24人が重症、えびす運営会社は倒産)での死亡事故(2011年)の表面化」によって、後に強制力を持つ規制がかかるわけです。

*38:食べると下痢や嘔吐、幻覚などの症状を引き起こし、最悪の場合、意識不明に至る

*39:大田区の一部

*40:なお、第13回開高健ノンフィクション賞は三浦英之『五色の虹:満州建国大学卒業生たちの戦後』(2015年、集英社)が受賞。

*41:なお、第38回講談社ノンフィクション賞長谷川康夫『つかこうへい正伝』(2015年、新潮社)が受賞。

*42:著書『銀行はどうなる』(1993年、岩波ブックレット)、『日本経済診断』(2000年、岩波ブックレット

*43:市川市の一部と浦安市

*44:元朝日新聞副社長。戦前、小磯内閣情報局総裁として政界入り。戦後も東久邇宮内閣書記官長兼情報局総裁、吉田内閣官房長官、副総理など歴任。

*45:元朝日新聞専務。吉田内閣商工相、運輸相、自民党総務会長(鳩山、岸総裁時代)、池田内閣通産相、佐藤内閣法相、衆院議長など歴任。ブリヂストンサイクル元社長で日本会議顧問の石井公一郎(長男)、シャンソン歌手、エッセイストの石井好子(次女)の父親。

*46:池田内閣建設相、佐藤内閣建設相、官房長官、運輸相、自民党総務会長(佐藤総裁時代)、幹事長(田中総裁時代)など歴任。ロッキード事件で逮捕起訴され政治的に失脚。

*47:千葉市中央区稲毛区美浜区

*48:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*49:自民支持者には「安倍は支持してない、地元の先生を支持してるだけ」と強弁する輩もいますが、安倍が自民トップである以上強弁でしかありません。

*50:鳩山、菅内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相などを経て民進党代表

*51:鳩山、菅内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表

*52:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)を歴任

*53:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相などを経て自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)

*54:その場合、小池は党首辞任でしょうが、まあ小池本人も選挙結果が振るわなければそれでもいいのかも知れません。。

*55:太田の爆笑問題が所属してるのもここです。

*56:小泉内閣経産大臣政務官麻生内閣厚労副大臣などを経て愛知県知事

*57:吉田内閣蔵相、鳩山内閣通産相などを経て首相

*58:片山内閣逓信相、鳩山内閣運輸相、自民党幹事長(石橋総裁時代)、岸内閣経済企画庁長官(科学技術庁長官兼務)、自民党政調会長(池田総裁時代)、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官などを経て首相

*59:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政調会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)など歴任

*60:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*61:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相、第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*62:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*63:著書『ミッテラン社会党の転換』(2008年、法政大学出版会)、『二大政党制批判論』(2009年、光文社新書)、『ポピュリズムを考える:民主主義への再入門』(2011年、NHKブックス)、『感情の政治学』(2014年、講談社選書メチエ)、『「野党」論:何のためにあるのか』 (2016年、ちくま新書)など

*64:少数民族(日本でのアイヌ)、少数宗教(日本でのイスラム教)、「異性愛者に対する同性愛者」「健常者に対する障害者」などまあいろいろあります。

*65:大勝利しているとは言いませんが「安倍も安保関連法発動はできない」「極右の小池が脱原発を主張している(まあ人気取りですけど)」程度には成果を上げてるわけで「敗北とのみ描き出すこと」は明らかに不当です。

*66:ウィキペ「忘れられた巨人」で1)舞台設定が「アーサー王死後」で「ガウェイン卿(アーサーのおいで円卓の騎士の一人)がいた時代の英国」ということ、2)龍退治と言った明らかに現実ではない架空の話も出てくることはわかります。

*67:2002年に『銃』(後に2006年、新潮文庫)で新潮新人賞を受賞しデビュー。2004年に『遮光』(後に2010年、新潮文庫)で野間文芸新人賞、2005年に『土の中の子供』(後に2008年、新潮文庫)で芥川龍之介賞、2010年に『掏摸<スリ>』(後に2013年、新潮文庫)で大江健三郎賞を、2016年に『私の消滅』(2016年、文藝春秋)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。

*68:もちろん加計森友疑惑のこと

*69:まあ極右・安倍なんぞを首相にした時点でかなりまずいのですが。

*70:つまり中村氏の言う勝利が「議席増」なら勝利はまずないでしょう。一方「議席を減らしても、大幅な議席減でないとして安倍が政権居座りを画策しそれが通用すること」を勝利というならその危険性はあるでしょう。