今日の産経ニュース(10/20分)(追記・訂正あり)

■【衆院選】政策を問う(7)働き方改革 「年功序列排除、強力に促せ」 サイボウズ社長・青野慶久氏
http://www.sankei.com/economy/news/171020/ecn1710200008-n1.html

 企業の90%は人が流出してしまうとか本業に影響するといった古くてナンセンスな理由で禁止にしている。「副業禁止」を見直すべきだ。
 また、働き方改革で肝心なことは、年功序列の排除によって、同一労働同一賃金に本気で取り組むことだ。働き方改革を進めていく上での矛盾は、年功序列の排除でできるはずだ。

 なんというかなんで産経に出てくる人間ってこう主張する事がずれてるんでしょうか。
 別に「同一労働同一賃金」や「年功序列型賃金」の話がどうでもいいとは言いませんが「時短という意味での働き方改革」においてあまり関係がある話ではないでしょう。
 ましてや「副業」なんて「働き方改革」が成功して副業やる余裕がでてからの話でしょう。
 まあ簡単にできて実効性のある行為は「サービス残業の取締」でしょうね。これなら「取締人員を増やしさえすれば」比較的簡単にできることでしょう。


■【衆院選民進前原誠司*1代表「いろいろな情勢分析があるが、これからがスタートだ」
http://www.sankei.com/politics/news/171020/plt1710200071-n1.html
 どう見ても強がりでしょう。
 「安倍自民勝利の可能性」「共産議席減の恐れ*2」など俺にとって「不快なことが多い今回の選挙」ですが「立憲民主党の誕生で民進党野党共闘完全崩壊という最悪の事態はなんとか避けられたこと」「立憲民主党議席が希望超えしそうなこと」「前原、細野*3、小池*4、連合執行部の国政での影響力が大幅に衰退するであろうこと」は数少ない希望です。
 他の希望としては「俺の願望込み」ですが「今回、自民が勝利したとしても前原の解党という敵失要素が大きい(→野党陣営の巻き返しは今後十分可能ではないか)」「安倍の支持率自体は下落傾向(自民下野はともかく安倍退陣はそう遠くないのではないか)」つうところでしょうか。
 「アンチ安倍にとっては不幸なこと」に、事前選挙予想通りになった場合「いささかも油断できません」し、「アンチ安倍の俺の願望」もありますが、「安倍支持率の低下傾向」を考えると、自民政権はともかく安倍政権の終わり自体はそう遠くないかも知れません。まあ後釜が誰になるかに寄りますが、岸田政調会長なんかだと比較的まともじゃないか。
 まともということは野党にとって批判しづらく「手強い」ということでもありますが、もういい加減「たとえ手強くてもまともな政治家に首相になって欲しい」ところです。
 最後に前原の演説に突っ込んでおきます。

 参院選は47都道府県の中で32県が「一人区」。野党共闘で戦いました。11の選挙区で勝利というものがありました。

 であるなら、「衆院選でもこの成果をあげよう、頑張れば政権交代は無理でも安倍退陣は可能じゃないか」「とにかく安倍退陣に全力を挙げよう、安倍退陣、安倍極右政治の是正を目的にするなら共産党とも共闘ができるんだ。安倍が退陣した後のことはその時に考えればいい」と思うのが常識人でしょうに「小池人気で勝てる」「野党共闘派(今の立憲民主党など)が不満言うようなら追放すればいい、奴らは政治的に野垂れ死ぬだろう」という甘い見通しから野党共闘をぶっ壊したのが前原です。
 それだけでも愚かですが「思ったほど希望が支持されずどう見ても自民に勝てない」「それどころか枝野*5らに立憲民主党を作られたあげく彼らに支持を大きく奪われる、枝野等にすら負けるかも知れない」つうんだから前原は本当に愚かです。
 大体「対等合併」ならまだしも政権与党にもなった事がある政党(民進党)を、いきなり「党員を無視し、党執行部の意思だけで解党」し、合流先が「政策もまともにできてないにわか新党・希望」なんて選挙民や党支持者を馬鹿にするにもほどがあります。


■【歴史戦】慰安婦などのユネスコ記憶遺産登録の審査延期を要求 国際諮問委議長
http://www.sankei.com/world/news/171020/wor1710200004-n1.html
 まあ「日本など一部の国とユネスコや議長の出身国(アラブ首長国連邦)がもめたくない」「延期中に日中韓で丸く収めてくれ」つうだけの話です。この議長は「アラブ首長国連邦出身の政治家」であって別に学者ではない。学問的立場から延期要求してるわけでは全くない。少なくとも産経が「慰安婦のデマが認められた」だの「審査の問題点が認められた」だの、いうのは全くのウソです。


■【岡部伸の欧州分析】地球の裏側でもう一つの危機 バルト海周辺、ロシア冷戦後最大の演習「侵攻」の布石か?
http://www.sankei.com/premium/news/171020/prm1710200003-n1.html
 ロシアの軍事演習は「地域の緊張を高める愚行」かもしれません(政治、軍事音痴なのでよく分かりませんが)。
 ただし「バルト三国侵攻」などありえないでしょう。
 クリミア併合は「やっていいとまではいいません」が
1)クリミアはもともとはロシアの領土だった
2)だからロシアの軍事地基地もあったし、ロシア人も多く住んでいた
3)しかしウクライナに反ロシア政権ができたことで、基地撤退を要求される恐れが出てきた
と言う意味でバルト三国とは事情が違います。バルト侵攻なんてロシアは「できるともやりたいとも思ってない」でしょう。
 正直、「ロシアをダシにしてバルト三国が軍拡したいだけではないのか」と疑います。
 いずれにせよロシアに問題があるとしても、NATO側がいたずらに対立を深めることは適切ではないでしょう。

*1:鳩山、菅内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)などを経て民進党代表

*2:なんとか1議席でもいいので増やしてほしいところです。

*3:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)を歴任

*4:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*5:鳩山、菅内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表