「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(12/2分:高英起の巻)ほか北朝鮮・韓国ニュース(追記・訂正あり)

 高以外にもいろいろ書いています。
■産経【北朝鮮情勢】北朝鮮外務次官がスウェーデンへ EUとの関係など協議
http://www.sankei.com/world/news/180127/wor1801270011-n1.html

 平壌スウェーデン大使館は北朝鮮で米国の利益代表を務めており

ということから米国の意向を受けたスウェーデンの動きという可能性もあるでしょう。その場合、米朝交渉による何らかの成果も期待できるわけです。


■産経【主張】平昌五輪 選手よ主役を取り戻そう
http://www.sankei.com/column/news/180128/clm1801280002-n1.html

 選手の意向を無視したアイスホッケー女子の南北合同チームには韓国国民や各国選手団に批判の声が強い。五輪の政治利用に反発すべきJOCの竹田恒和会長が「結果的にそれがいい方向に働けばいい」と述べたのは耳を疑った。

 心にもないことがよくも言えたもんです。ならば産経は「参加したい」という選手の思いを日本政府(大平内閣)が「参加したらスポーツ団体に補助金を出さない」と恫喝して踏みにじった「モスクワ五輪ボイコット」について反対したのか?。まあ聞くだけ野暮ですが。

 北の参加で大会の安全が約束されたわけでもない。

 いやいや普通に考えて「北朝鮮がテロなどに及ぶか」という意味では「安全は保証された」でしょう。もちろん北朝鮮以外のテロ、たとえば「イスラム過激派のテロ」などについて言えば安全は保証されていませんが。
 

■産経『外国の武装工作員上陸を想定 陸自兵庫県警が連携訓練』
http://www.sankei.com/west/news/180127/wst1801270058-n1.html
 全くどこの武装工作員が上陸すると思ってるのか、中国か、北朝鮮か、ロシアか、それともそのほかの国か、と聞きたくなります。


■日刊スポーツ『平昌五輪停戦順守呼びかけ「心から全ての加盟国に」』
https://www.nikkansports.com/olympic/pyeongchang2018/general/news/201801270000268.html
 「南北合同チーム」などを考えるに、少なくとも、朝鮮半島有事はないでしょうね。
 とはいえ重要な呼びかけです。
 「シリア内戦で停戦」など「朝鮮半島以外」でもあればいいですし「全ての加盟国」つうことは「地域的限定はない」んでしょうがまあ、「朝鮮半島以外」では難しいんでしょうねえ。


■【読書感想】北朝鮮はいま、何を考えているのか(平岩俊司*1、2017年、NHK出版新書)
http://blogos.com/article/273888/?p=1

 この本を読んでいて痛感するのは、日本と北朝鮮がうまくやっていくのは、かなり難しいだろうな、ということなんですよ。
 その大きな理由として、日本の経済的な停滞と中国の経済成長により、北朝鮮にとって、「交渉相手として、日本の優先順位が下がっている」というのがあるのです。
 経済支援を求めるのであれば、経済力をつけた中国や韓国相手にも期待できるようになった

 まあ、小泉訪朝の時にどんどん北朝鮮支援に踏み切ってれば話も違ったでしょうが、逆方向(経済制裁)に日本は動きましたからねえ。そりゃ、「中国、韓国、ロシア」といったところとの付き合いを重視していくことになるでしょう。

 著者は、「だからといって、北朝鮮が外交上手だとも言い切れない」とも仰っているんですよ。
 「現体制を延命させる」ことには成功していても、経済的な発展からは取り残され、国民の生活は豊かになっていない。

 いやー、米国を敵に回して国家維持してるんだから十分外交上手でしょう。
 そりゃ

文革当時は経済がズタボロだった上に、天安門事件では一時、欧米諸国の経済制裁食らってるのに、今や経済大国にのし上がった中国
カンボジア侵攻によって欧米の制裁食らった上、ボートピープル*2が一時でたのに、ドイモイの成功で経済が改善されたベトナム

と比べたら外交下手でしょうけど、政治状況の違いもありますしね。
 ちなみにこの本についてのアマゾンレビュー。

・Gori
 「拉致被害者の遺骨鑑定」においても、当事国である日本だけが鑑定するのではなく、中立的な立場のフランスなどにも鑑定を依頼すべきであったとする。同感である。
・くまちゃん
 「拉致被害者の遺骨鑑定」について、当事国である日本だけが鑑定するのではなく、中立的な立場のフランスなどにも鑑定を依頼すべきであったと述べているが、これについてはまったく同感である。なぜその後も第三国での鑑定を行わないのか

 俺も同感です(和田春樹氏*3も同様の発言を過去にしていたかと思います)。
 けれどたぶんそれ言ったら横田奥さんが家族会や救う会と一緒になって反対するでしょうね。
 もちろん「再鑑定するための資料が残ってるか*4」つうテクニカルな問題もある。

・くまちゃん
 本書の表題にもある「北朝鮮が考えていること」について、平岩氏はこう書いている。
北朝鮮の政権担当者が考えていることは、おそらく、北朝鮮が快適な生存空間の中で、尊厳を持って体制を安定的に維持したいという、きわめて当たり前のことだと言ってよい。そしてそれは北朝鮮のみならず、世界中のすべての国の指導者が考えることと同じであろうし、さらに言えば、世界中のあらゆる人が、快適な生存空間の中で尊厳を持って生きていきたい、と考えるであろう。まことに当たり前でのことである」(250-251頁)

 そういうことですね。そのための「核保有」にすぎないわけで体制保障の確約がとれれば「リビアカダフィ*5が核廃棄したように」核廃棄はするでしょう。ただし「核廃棄した後に米国が支援する反体制派に政権転覆されたカダフィ」の二の舞は避けたいからそう簡単に廃棄はしないでしょう。「朝鮮戦争正式終戦」「米朝国交樹立」など、米国のそれなりの妥協が必要でしょうね。


■産経『半島有事起きれば地上戦に発展 「困難な戦いになる」米海兵隊司令官、外交解決主張』
http://www.sankei.com/world/news/180126/wor1801260011-n1.html
 まともな人間なら誰でもこう言うでしょう。


時事通信『文氏支持率、初の50%台=北朝鮮五輪参加で下落−韓国調査機関』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018012500810&g=int
 50%台という支持率は未だ高いとはいえ、支持率低下が本当に「五輪への北朝鮮参加」が理由ならショックと言うほかはないですね。韓国の極右反動化が深刻と言うことでしょうか。
 まあ地道に韓国民に外交交渉の重要性を訴えていくほかはないのでしょうが。
 なお、支持率が低いのが高齢者層というのはやはり「朴チョンヒ政権の反北朝鮮路線が強く影響してる」つうことですかね。


■産経【北朝鮮情勢】米韓演習「永遠に中止を」 北朝鮮がアピール文
http://www.sankei.com/world/news/180125/wor1801250030-n1.html
 こうした北朝鮮の政治声明にどう米韓が応答するかが問題ですね。無視して合同軍事演習を平然と実行するようでは外交交渉は成り立たないでしょう。


日経新聞『首相、熟慮の平昌五輪出席 世論にらみ自らが判断』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26085950U8A120C1EA2000/

 発端は10日、トランプ米大統領が文氏と電話し、ペンス*6副大統領を団長とする代表団を平昌五輪に派遣すると伝えたことだった。「北朝鮮情勢もある。首相の訪韓を検討してみては」。日本政府関係者によると米政府は電話協議の後、日本側にこう伝えてきた。
 トランプ政権ナンバー2のペンス氏の派遣は「米政府が米韓関係を重視している証拠」(日米筋)。

 結局安倍の「大きな判断基準」は「米国がどう考えるか」のわけです。つうか普通に考えて「アメリカが欠席を支持なんかするわけねえだろ」と思いますが、そういう常識は安倍には無いんでしょう。げんなりします。
 世論調査結果(産経調査ですら出席支持が多い)や与党幹部(二階幹事長、山口公明党代表ら)の意向も影響はしてるでしょうが一番大きいのは「親分様・アメリカの意向」でしょう。

 首相は周辺に「意外な結果だね」と肯定派が慎重派を上回ったことに驚いたという。

 いやむしろ安倍のそうした態度の方が驚きですが。この男には全く常識が無いと言うことを改めて思い知らされます。

 自民党が24日に開いた「日本の名誉と信頼を回復するための特命委員会」と外交部会の合同会議では、首相の開会式出席への反対意見が続出した。

 特命委員会とやらはウヨの巣窟だと言うことは理解できますが、そんなウヨの巣窟と「仮にも外交部会」が合同会議で「訪韓反対」ですか。唖然としますね。



■産経【平昌五輪】「平和への思い示せる」 北朝鮮参加で批判にIOC会長反論
http://www.sankei.com/sports/news/180125/spo1801250002-n1.html
 全く同感なので紹介しておきます。しかし北朝鮮に問題は無いとは言いませんが、「李明博、朴クネ時代の影響もあり」金大中盧武鉉時代とは韓国の政治的空気も、アンチ北朝鮮方向に変わってるんでしょうか。


■産経『米CIA長官、北の核保有は「朝鮮半島の統一が目的」』
http://www.sankei.com/world/news/180124/wor1801240016-n1.html
 本気でこんなことを言ってるのなら正気じゃないですね。


■産経【平昌五輪】自民党会議で巻き起こった「安倍首相訪韓反対」大合唱の一部始終 「文在寅大統領の対北融和政策を支持するのか」
http://www.sankei.com/politics/news/180124/plt1801240057-n1.html
 ここに名前が挙がってる

赤池誠章*7参院議員
松川るい*8参院議員
城内実*9衆院議員
高鳥修一*10衆院議員
・長尾敬衆院議員
山田賢司衆院議員
青山繁晴参院議員

つうのは要するに極右だと言うことです。
 まあこういった連中の多くは安倍がプッシュしてきた連中なのでこれこそが「安倍の本心」ということでしょう。ただしさすがの安倍もその嫌韓国の本心を貫く度胸はないわけです。日本財界は韓国との関係悪化は望んでないでしょうし、世界各国において開会式を欠席する首脳もいなければ、安倍を批判しないまでも「安倍・欠席論」なんぞ支持する首脳もいないわけです。
 安倍が思っていた以上に欠席論について国内外の評判が悪い(二階幹事長、山口公明党代表なども出席を主張)ので、取り下げたと言うことでしょう。まあ普通の人間だったら、そもそも欠席なんて最初から言い出さないんですけどね。
 いずれにせよ赤池らウヨ議員も産経も最終的には「安倍総理を信じる、総理は訪韓して韓国政府に言うべきことを言ってくるはずだ」などと抜かしてひとまず訪韓自体は容認するでしょう。


■産経【平昌五輪】安倍晋三首相の五輪出席、森喜朗*11元首相は慎重な見方
http://www.sankei.com/politics/news/180124/plt1801240063-n1.html
 「森元首相ってその程度の人間だったのか」とげんなりですね。


■産経【平昌五輪】自民・二階俊博幹事長、安倍晋三首相の開会式出席を支持 「(ボーガス注:平昌五輪で)韓国に行かず『(ボーガス注:東京五輪で)日本に来て』は通用しない」
http://www.sankei.com/politics/news/180124/plt1801240050-n1.html
 まあ安倍が仮に欠席したとしても「報復措置で東京五輪を欠席」するほど向こうも狭量ではないでしょうが、二階氏のいうとおりそんなご都合主義は恥さらしで通用するもんではない。


■産経【平昌五輪】希望の党玉木雄一郎代表、安倍晋三首相に注文「間違ったメッセージを伝えないように」
http://www.sankei.com/politics/news/180124/plt1801240043-n1.html
 玉木って本当にバカだなとしか言い様がありませんね。


■産経『「間違ったメッセージ」「支持率下がる」安倍晋三首相の平昌五輪出席に自民党内から反対論続出 官邸に見送り申し入れも』
http://www.sankei.com/politics/news/180124/plt1801240041-n1.html
 二階*12幹事長や竹下*13総務会長が出席を主張する一方で

中曽根弘文*14元外相と阿達雅志部会長は同日中にも首相官邸を訪れ、訪韓見送りを申し入れる方向で調整している。
二階俊博幹事長が首相の訪韓を促す発言をしたことを念頭に「一部の意見があたかも党全体の意見のように見られるのは心外だ」「訪韓すれば(安倍政権の)支持率が下がる」との意見も出た。

つうのにはげんなりしますね。そんなことで支持率が下がるか解りませんが自民ウヨ議員が「隣国との友好関係」をなんとも思ってないのに唖然とします。しかし中曽根の息子ってこんなにバカだったんですねえ。オヤジ*15の元首相も同レベルのバカなんでしょうか。


■産経『安倍晋三首相、平昌五輪開会式出席へ 単独インタビューで表明 「日韓合意新方針は受け入れられぬ。文在寅大統領に直接伝えたい」』
http://www.sankei.com/politics/news/180124/plt1801240003-n1.html
 出席それ自体はいいことです。問題は「産経の単独インタビュー」てところですね。
 そもそも首相が出席するのなんか当たり前の話で、わざわざこんなことをする必要も無い。
 通常の記者会見で十分でしょう。
 しかも記者会見ならまだしも「産経単独インタビュー」です。
 つまりこの男は「自分の支持層であるウヨが自分をどう見るか」つうことしか考えてない。ウヨへの宣伝なのでウヨメディア産経だけを宣伝媒体として選び、ためらいなくウヨ発言をする。
 「日韓友好のため出席します」ですませばいいところを「日韓合意新方針反対を文大統領に直接伝えたい」云々ということによって自分の非常識極右ぶりを天下にさらしてるわけです。全くうんざりしますね。

北朝鮮に対する人道支援再開については「間違ったメッセージを与えることになる」と反対する考えを示した。

 そうやって北朝鮮を敵視して問題が解決するのか。しかも話は「経済支援ではなく」、「人道支援」で、韓国は一応安保理経済制裁には協力してるわけですからねえ。


■ハフィントンポスト日本版『北朝鮮の医療で何がおきているのか 脱北した医師との対話から』
http://www.huffingtonpost.jp/yoshihiro-takayama/north-korea-medical_a_23338753/
 もちろんここでの脱北医師とやらの主張がどこまで正しいのかは解りません。
 ただ脱北医師の主張で注目すべきは「経済制裁が医療環境の悪化を助長している」という指摘でしょう。
 もちろん経済制裁が「医療環境の悪化の全ての原因」ではないでしょう。しかし制裁が悪化を助長してるのであれば「仮に制裁を肯定する立場」でも「医療に悪影響を与えない制裁」を検討すべきでしょう。
 「核開発する北朝鮮が悪い」で済む話ではありません。制裁は建前では「北朝鮮国民を苦しめるため」ではないわけですから。


時事通信北朝鮮、五輪参加の撤回示唆=韓国団体の集会非難』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018012300960&g=prk
 さすがに撤回を今更したりはしないでしょうが

韓国の保守系*16団体が22日の集会で、金正恩朝鮮労働党委員長の写真や北朝鮮国旗を燃やした

りすれば北朝鮮としてもメンツが潰されたわけで抗議するのは当然でしょう。
 これに対して文在寅政権がどう動くか。参加撤回はさすがにしないまでも文政権にまるで誠意が見られなければ北朝鮮が反発するのは避けられないし、それはやむを得ないことでしょう。
 最低限、「保守系団体」とやらを文政権が厳しく批判して当然でしょう。


朝鮮日報『「朝鮮籍」の在日コリアン訪韓 あいまいな許可規定を削除=韓国』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/01/23/2018012302488.html
 まあ朴クネ時代の最悪の状態は脱したようですが、今後の様子見でしょう。
 そもそも朝鮮籍は「韓国籍でも日本国籍でもない」という話であって必ずしも「北朝鮮国籍*17」を意味しませんし、仮に「北朝鮮国籍」だとしてもそれだけで入国を拒否することはおよそ法治国家の振る舞いではないでしょう。


朝日新聞『韓国政府とメディア、対立強まる 北朝鮮楽団の訪韓巡り』
https://digital.asahi.com/articles/ASL1Q4W3CL1QUHBI00Z.html
 何というか、この件では朝日も産経並みにアンチ北朝鮮ですね。 
 「メディアとの対立」とする朝日ですが、対立してるのは朝鮮日報http://www.chosunonline.com/)のような保守系メディアです。
 是非はともかくハンギョレhttp://japan.hani.co.kr/)のようなリベラル系メディアは文政権の方向性を概ね支持しており、別に対立してないわけです。

 韓国の世論調査会社リアルメーターが22日に発表した文在寅(ムンジェイン)大統領の支持率は、前週から4・6ポイント下がって66%。昨年9月第3週の65・6%に次ぐ低い支持率になった。

 低いと言ったって6割超えてるわけですからね。十分高い支持率でしょう。

 文大統領は22日の会議で「五輪のおかげで奇跡のように作った対話の機会を、平昌後にも生かす知恵と努力が必要だ」と訴えた。

 まあこの言葉を本当にしてほしいもんです。そのためには韓国、北朝鮮双方の努力が必要でしょう。
 文大統領にはこの言葉を裏切るような行為はしてほしくないもんです。
 

■産経【産経・FNN合同世論調査慰安婦合意の韓国新方針に「納得できない」9割 「韓国を信頼できない」8割
http://www.sankei.com/politics/news/180122/plt1801220021-n1.html
 まあ産経の調査なので、「日韓合意についておそらくまともに説明していない」「それどころか韓国非難の方向に露骨に誘導している疑いがある」ということを割り引く必要があるでしょうが、それにしても酷いですね。産経ほど酷くないにはせよ、朝日や毎日なども「日韓合意を守れ」の大合唱であることの悪影響でしょう。浅井基文氏も
■『「従軍慰安婦」問題(タスク・フォース報告)』
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2017/973.html
で朝日に対して憤慨していますが、正直、朝日や毎日には俺も浅井氏同様に心底失望しています。朝日も毎日も左翼どころか「リベラルでも人権派でも」もはやありません。
 日本人として韓国民にたいし申し訳ない気持ちでいっぱいです。「慰安婦問題について日本人多数がまともな認識を持ち、その上で日韓友好を築く日」は遠いようです。まずは安倍の退陣でしょうか。

 平昌五輪で韓国と北朝鮮が合同チームの結成や開会式での合同入場行進に合意したことについても「望ましくない」とする回答は54.6%、北朝鮮の核・ミサイル開発の阻止につながるとは「思わない」との回答は72.9%だった。

 呆れて二の句が継げませんね。何でそういう理解になるのか。「合同チームなどが核、ミサイル問題の解決に直結することはない」にしても「そうした方向につながる可能性を強める良い動き」とどうして認識できないのか。

 安倍首相の平昌五輪開会式への出席の是非については「出席するべきだ」が49.5%で、「出席する必要はない」の43.1%をわずかながら上回った。

 唖然ですね。さすがに「出席すべき」が上回ったとはいえ、この程度の僅差なのか。日本人であることが本当に恥ずかしくなります。

政党支持率は、自民党40.8%

 産経の調査と言うことを割り引く必要はあるでしょうが頭痛がする支持率ですね。


■産経『東京都内で初の“北”ミサイル想定訓練 東京ドームシティの遊具も使い 住民「具体的な避難の指針示して」と苦言も』
http://www.sankei.com/life/news/180122/lif1801220033-n1.html
 ついに文京区などと言う東京23区内でこんなあほな訓練をやるようになったかと思うと呆れて二の句がつげませんね。極右・小池*18都知事と言うこともこのアホ訓練実施の一因のようですが。


■産経【野口裕之の軍事情勢】中国軍、朝鮮戦争再開に備え臨戦態勢に 海軍陸戦隊版「仁川上陸作戦」とは!?
http://www.sankei.com/premium/news/180122/prm1801220006-n1.html

 韓国の文在寅*19政権や支持団体など北朝鮮との同化を謀るサヨク陣営は、北朝鮮の平昌五輪参加ではしゃいでいる

 北朝鮮の参加については国連やIOCも評価してるのに産経はそうした動きを左翼呼ばわりです。

中国・習近平*20指導部では人民解放軍部隊の大規模移動など、朝鮮戦争(1950〜53年休戦)再開に備え臨戦態勢に入っており、危機認識の圧倒的格差を露呈している。

 いやーさすがに「朝鮮戦争再開」なんて考えてないでしょう。中国側から仕掛けることがありえないのはもちろん米国や北朝鮮がそういう戦争の動きにでることも中国は容認はしないでしょう。
 もちろんロシアもそうした戦争の動きには当然待ったを掛けるでしょう。中国、ロシアにとって朝鮮半島が戦場になることはあまりにもリスキーすぎるからです。まあこれは我が日本や韓国も同じですが。

 中国の習近平国家主席は今月16日、米国のドナルド・トランプ大統領と電話会談し、平昌五輪をめぐる北朝鮮と韓国の南北会談の動きについて次のごとく語った。
 「朝鮮半島情勢に『前向きな変化』が現れている」
 「関係国は『緊張緩和』の勢いが続くようともに努力し、『対話再開』の条件を整えるべき」
 トランプ氏は「中国の役割を重視している。引き続き中国と『意思疎通』を強化していきたい」と述べた。

 こういう発言をしながら戦争に動くなんてことは米中両国とも政治的にできる話ではないでしょう。


■産経【北朝鮮拉致】「全被害者救出、今年中に」 家族会・救う会が新運動方針、政府に再度要請へ
http://www.sankei.com/affairs/news/180121/afr1801210011-n1.html

「今年中」と期限を区切り解決を求めた昨年に続き、早期の成果を訴える。

 意味がわからないですね。「今年中」という期限を区切って解決を昨年求めても、安倍は何もしてくれなかったわけです。それで改めて「早期解決」を求めたところで「はいはい、どうせ昨年みたいに無視したってお前ら俺相手に泣きつくだけで何もできないんだろ?」と安倍に足下を見られるだけです。
 安倍は「自分に甘い相手」は「あいつら本当にバカだな」とただ馬鹿にしてなめてほったらかしにするような男です。
 どこまで安倍に甘いのか。安倍政権が5年経って何もできないのに一体安倍に何を期待してるのか。

朝鮮半島有事に備えた被害者救出の法制度整備

 居場所もわからないのに被害者救出なんかできるわけがないでしょう。有事になったら拉致被害者が死ぬだけの話です。

新たな方針には、被害者救出を願う「ブルーリボン」の普及や、啓発アニメの教育現場での上映を増やす働きかけが重点目標に加わった。

 ばかばかしい。そんな事が拉致の解決にどう関係するのか。「教育現場での上映」云々なんて完全な教育への不当介入じゃないですか。「障害者差別」「外国人差別」などの啓発アニメならまだしも全く何を考えてるのか。

早紀江さん(81)は「安倍(晋三)首相が真の『侍』と信じたい。被害者救出の結果だけを望んでいる」と話した。

 ばかばかしい。5年経って何もできない、安倍の何を信じるのか。
 いやそもそも加計森友疑惑での安倍の振る舞いのどこが「侍」なのか。あんなゲスな行為をして恥じない男が「侍」の訳がないでしょう。それとも早紀江のいう侍とは東映時代劇映画「十三人の刺客」の「明石藩主の松平斉韶*21とその茶坊主家臣」みたいな「クズ侍」のことなのか。

参考

十三人の刺客(ウィキペ参照)
 1963年に封切られた東映の時代劇映画。1990年にフジテレビ(テレビドラマ)で、2010年に東宝(映画)でリメイク版が製作されている。
■あらすじ
 弘化元年(1844年)、明石藩江戸家老の間宮図書(高松錦之助)が、筆頭老中・土井利位(丹波哲郎)の屋敷の門前で自決した。明石藩主の松平斉韶(菅貫太郎)の異常な性格と暴虐ぶりを訴えた訴状が残されていた。斉韶は将軍徳川家慶の弟であり、家慶は次の年に斉韶を老中に抜擢する意向を示していた。土井老中は、斉韶の愚行に対して、幕府としての処罰ができないことから暴君斉韶を密かに暗殺することを決意する。
 土井老中は最も信頼のおける旗本・島田新左衛門(片岡千恵蔵)に斉韶の暗殺を命じる。新左衛門は十三人の武士を集めて暗殺計画を練る。その中には甥である島田新六郎(里見浩太朗)、徒目付組頭の倉永左平太(嵐寛寿郎)、島田家食客の平山九十郎(西村晃)、浪人の佐原平蔵(水島道太郎)、襲撃場所とした木曽落合宿の郷士木賀小弥太(山城新伍)などが参加した。
 参勤交代により帰国途上の斉韶一行を中山道落合宿で待ち構えることとした。途中、斉韶一行を尾張藩内を通せずとして尾張藩家老・牧野靭負(月形龍之介)は一行の通過を拒否した。先年子息の牧野妥女(河原崎長一郎)が斉韶によって惨殺され、その妻(三島ゆり子)が犯されたことで遺恨があった彼は新左衛門に協力して一行の行程を落合宿に向かわせたのである。
 十三人の刺客は落合宿を要塞化して、自分達の集団の数倍の人数になる斉韶一行を迎え撃つ計画であった。そのため多勢に無勢の不利をカバーするために、宿のあらゆる所にさまざまな仕掛けを設けた。そして明石藩主一行と十三人の刺客との壮絶な死闘が始まった。

■松平斉韶(1803〜1868年:ウィキペ参照)
 播磨明石藩第7代藩主。
 享和3年(1803年)、先代藩主・松平直周の次男として生まれた。天保11年(1840年)に隠居し、家督を養子の斉宣(徳川家斉の二十六男)に譲った。慶応4年/明治元年(1868年)9月8日(慶応から明治への改元日)、66歳で死去した。
 時代劇映画『十三人の刺客』において、暴君として登場することで知られている。ただし、同作に登場する斉韶は「将軍の弟といった来歴」が史実の斉韶と異なる。さらに、史実として斉韶には暴君と見なされるような逸話も存在しない。ただし、将軍の弟という出自や、参勤交代中のトラブルといった逸話は、跡を継いだ播磨明石藩第8代藩主・松平斉宣に見られる。

■松平斉宣(1825〜1844年:ウィキペ参照)
 11代将軍・徳川家斉の二十六男で、12代将軍・徳川家慶の異母弟。
 天保11年(1840年)、播磨明石藩主・松平斉韶の養嗣子となり、家督を相続して藩主に就任した。天保15年(1844年)、病気で重篤になり、嗣子がなかったために先代斉韶の嫡子・直憲(のち慶憲)が世嗣に立てられた。享年20。
■無礼討ちの伝説
 斉宣が参勤交代で尾張藩領(当時の藩主は斉宣の異母兄にあたる斉荘(徳川家斉の十二男))を通過中、3歳の幼児が行列を横切った。斉宣の家臣たちはこの幼児を捕らえて宿泊先の本陣へ連行した。村民たちは斉宣の許へ押し寄せて助命を乞うたが許されずこの幼児は処刑された。この処置に激怒した尾張藩は、御三家筆頭の面子にかけて今後は明石藩主の尾張領内通行を認めないと通告するに至った。このため以降、明石藩尾張領内においては行列を立てず、藩士たちは脇差し一本のみ帯び、農民や町人に変装して通行したという。
 上記は同時代の肥前平戸藩主・松浦静山が随筆『甲子夜話』で記すところによるものだが、尾張、明石両藩、街道沿いの地域の歴史記録や公文書でこの事件に関するものが現在に至るまで発見されていないため、真偽が怪しいことに注意が必要である。また作家・三田村鳶魚は随筆『帝国大学赤門由来』において、幼児の父親である猟師が鉄砲で斉宣を射殺したと記述しているが、こちらも明確な根拠のある話ではない。
 以上の巷談はのちに映画『十三人の刺客』として翻案された。


金正恩氏「元恋人を処刑」情報の舞台裏…父にも同様の過去が
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180115-00080468/

 韓国と北朝鮮は15日午前10時から、平昌冬季五輪に際し北朝鮮が韓国に芸術団を派遣する件につき実務者会談を行っている。同会談に臨む代表のひとりとして、北朝鮮玄松月(ヒョン・ソンウォル)管弦楽団長の名前を挙げた。
(中略)
 2013年8月、日本と韓国のメディアは、玄氏が公開処刑されたと報じた。
(中略)
 真偽の問い合わせを受けた韓国の国家情報院が「その事実を知っている」と答えたともあって、この情報は、あたかも事実であるかのようにとらえられた。
 ところが、玄松月氏はしばらくして、第9回全国芸術大会にモランボン楽団の団長として登場。マスコミと国家情報院の情報に間違いのあることが明らかになった。

 北朝鮮の秘密主義を批判した上での話ですが、こうしたことを見るとまあ、マスコミなどの北朝鮮非難については眉につばせざるを得ませんね。もちろん「北朝鮮批判は全て嘘、あの国には何の非の打ち所もない」とはいいませんが「北朝鮮独裁国家で人権面に問題があります」つう一般論はともかく、個別具体的な話は話半分に聞いていた方が良さそうです。

 どちらの説が事実にあるにせよ、とんでもない話であることに変わりはない。

 そもそも「処刑理由として噂されるどちらの説も間違ってる可能性がある」上、「本当に処刑されたのかどうか」さえ怪しい*22ので「高も何言ってるんだか(苦笑)」ですね。もちろんこうしたことについて「処刑があったのかどうか」などについて説明や反論などせず、徹底的に秘密主義をとってる北朝鮮の態度に問題があることを指摘した上での話ですが。


■安易に「ホニャララの北朝鮮」とか言わん方がいいと思うぞ
■産経『【中央アジア同行記】“白亜の北朝鮮トルクメニスタンに仰天! 大統領宮で携帯NO ホテル出れば監視され』
http://www.sankei.com/premium/news/151101/prm1511010026-n1.html
日経ビジネス『「アフリカの北朝鮮」では全国民が奴隷だ:拷問から逃れた亡命ライターが体験したエリトリアの惨状』伏見香名子
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/100500021/070700013/

http://www.tv-tokyo.co.jp/program/detail/201505/22422_201505112100.html
テレビ東京『世界ナゼそこに?日本人』
「ナゾの独裁国家 赤道ギニア共和国のワケあり日本人女性」 (2015年5月11日(月) 21時00分〜21時54分)
 「アフリカの北朝鮮」とも呼ばれる赤道ギニア共和国に嫁いだ日本人妻がいた。一体ナゼそこに?その裏には誰も予測できなかった数奇な人生ドラマが

 まあ「ホニャララみたい」というとかえって理解が進まないことがあると思いますがこれなんかもそうじゃないですかねえ。
 日本人相手には「ならず者国家扱いされてる北朝鮮」つうとアピールするんでしょうが、もちろん「トルクメニスタンにせよ、エリトリアにせよ、赤道ギニアにせよ」、「全て独裁的国家とはいえ」、北朝鮮とはおそらくいろいろなところが違うわけですから。

参考

■サパルムラト・ニヤゾフ(1940年2月19日〜2006年12月21日)(ウィキペ参照)
 トルクメニスタン初代大統領(1991年〜2006年)、トルクメニスタン民主党(DPT)議長。
 1985年にトルクメン共産党第一書記に就任して以来、トルクメントルクメニスタン)政府のトップ。1999年12月には終身大統領と宣言され、旧ソ連初の終身大統領となった。2006年12月21日未明にニヤゾフは急死した。ニヤゾフの死によって後継者を巡る混乱が懸念されていたが、後にグルバングル・ベルディムハメドフ大統領代行がトルクメニスタンの第2代大統領に就任する事で後継者問題は一応の終息を得た。

■グルバングル・マリクグルイェヴィチ・ベルディムハメドフ(1957年6月29日〜)(ウィキペ参照)
 トルクメニスタン第2代大統領(2007年〜)。ニヤゾフ政権時代は副首相を務めた。
 ニヤゾフ時代は、個人崇拝を伴う強硬な独裁政治が行われており国民の権利は著しく制限されていたが、ベルディムハメドフが大統領に就任して以降は、「高齢者向けの年金の復活」や閉鎖されていた病院の再開、オペラやサーカス、映画の解禁、インターネットの利用の解禁など脱ニヤゾフ化政策を進めている。ベルディムハメドフが脱ニヤゾフ化を進める背景としてニヤゾフによる頻繁な粛清で国家機構の人材不足が深刻になっていることが指摘されている。また、豊富な天然ガスをテコにした資源外交を活発化させている現政権としてはニヤゾフ政権の異常な体制を廃止することで国際社会での孤立化を回避する狙いもあると見られている。最近はニヤゾフの著書「ルーフナーマ」も入手が困難になっており、ルーフナーマ公式ウェブサイトの削除も行われるなど、「脱ニヤゾフ」化への努力がみられる。また、経済的な理由もあるものの、ニヤゾフ時代の電気・ガス・水道代の無料化も廃止された。
 しかしながら完全な民主化とは程遠く、秘密警察による監視は続いており、またかつてはニヤゾフの写真を用いたアピールをベルディムハメドフのものに取り替えて行うなど、新たな個人崇拝は現在も健在である。

エリトリア(ウィキペ参照)
・1991年5月29日にエチオピアからの独立を宣言し、1993年5月24日に独立が承認された。
・独立以来、イサイアス・アフェウェルキ大統領(民主正義人民戦線 (PFDJ) 書記長兼務)による一党独裁が続いている。
・2014年6月、国連人権理事会はエリトリアの人権状況の調査を決定した。500人余りの聞き取り調査で作成した報告では、同国政府による重大な人権侵害が指摘された。国民は裁判所の令状なく突然拘束されたり、拷問を受けたりする。裁判手続きなしの処刑も後を絶たない。同報告書は「この国で公正な裁判は不可能で、基本的人権を守れる状況ではない」と結論している。同国外務省は、この報告を根拠のない下劣な中傷であるとして批判している。
NGOジャーナリスト保護委員会」は2012年、エリトリア報道の自由が少ない「検閲国家ワースト10」の第1位に選んだと発表した。

■テオドロ・オビアン・ンゲマ(ヌゲマ)(1942年6月5日〜)(ウィキペ参照)
赤道ギニアの大統領。
・1979年8月、叔父であるフランシスコ・マシアス・ンゲマ大統領の独裁政権をクーデターで倒し、軍事政権を打ち立て、自らその議長として国家元首(革命軍事評議会議長、のちに最高軍事評議会議長)に就任した(1982年10月には大統領就任)。
 現在、アフリカ最長の政権となっている。


金正恩氏が日本を「次のターゲット」に定めた理由
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180111-00080353/
 まあ安倍政権は北朝鮮に対し「いかなる意味でも好意的な態度などとってない」のだからたたきやすいでしょうね。
 特に安倍の戦前礼賛言動によって中韓が安倍批判を強めていますからそういう意味でもたたきやすい。まあそれだけの話です。ある意味どうでもいい。
 とはいえ「隣国・中韓が安倍批判を強めている」のは明らかに国益が害されます*23ので、安倍を下野させることが重要ですね。安倍が下野すれば北朝鮮も日本批判を和らげるかもしれませんし、そうなれば拉致の解決にも好影響がでるかもしれません。そうなると断言はしませんが。
 もちろん高が「安倍の下野」を主張しないのは言うまでもありません。


■「肛門のない赤ちゃんが生まれた」北朝鮮核開発、被ばく労働の恐怖
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180111-00080314/

 だから北朝鮮に核を放棄させるためには、まずは北朝鮮民主化が必要なのだ。

 何度も指摘していますので正直飽きていますが
1)「米国、英国、フランス、ロシア、インド、パキスタンイスラエル」といった民主主義国家*24が核保有していること
2)リビアカダフィ政権が核廃棄したこと(まさか高もカダフィ政権を独裁でないとは言わないでしょう)
でわかるように、民主化と核保有は全く関係ありません。
 また「北朝鮮よりはまし」かもしれませんが米英仏といった民主主義国家の原発労働者の人権が守られてるかと言ったらそんなこともないでしょう。
 というか原発(あるいは核兵器)というシステムにおいては、「被曝労働は不可避」でありそもそも原発(あるいは核兵器)自体が反人権的なシステムと言うべきでしょう。被曝労働という人権侵害を完全になくすにはそうしたシステムをなくすしかありません。
 つまりは民主化しようとも「民主化とは国民多数派の支配」である以上、「国民少数派に被曝労働が押しつけられる」ということは十分起こりうるし実際に起こっている。
 そういう意味では「民主化すれば被曝労働がなくなる」つう話ではありません。もちろん民主化が無意味という話ではないのですが「北朝鮮打倒論」を正当化するため何でもかんでも民主化にこじつける高は滑稽だと言うべきでしょう。もちろんそうしたこじつけは北朝鮮理解という意味で有害ですが、それだけではなく「核兵器廃絶」「脱原発」という意味でも有害でしょう。


■韓国国民に対する金正恩氏の「洗脳工作」が始まった
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180110-00080316/
 アンチ北朝鮮の高らしくて吹き出しました。まあ金正恩は「自分に都合のいいことを言う」でしょうが、それ、どこの国の政治家も基本的には同じですしねえ。
 金正恩の主張のうち、共感、賛同、支持などできる部分などには賛成し、支持、賛同、支持できない部分は批判するつう是々非々の立場をとるだけの話なんですが。
 高のように「洗脳」云々と最初から金正恩の主張を軽視するのは馬鹿げています。 


北朝鮮の対話攻勢で「戦争の危機」は遠のいたのか
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180104-00080098/
 まあ「対話ムードによって戦争の危機は遠のいたが、対話による成果が無い限り、つまり米朝が何らかの合意に達しない限り、戦争の危機はなくならない」つうところでしょうね。何らかの合意に達してほしいところです。


金正恩氏の新年の辞「平昌に参加も」表明はワナである
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180102-00080008/
 まあ「交渉否定論」「北朝鮮打倒論」の「反北朝鮮活動家」高の立場ではそうなるんでしょう。
 まあ普通に考えて向こうが参加する用意があるつうなら「じゃあ参加してください」と呼びかけるだけなんですけどねえ。
 もちろん北朝鮮から「参加してもいいけど、今の敵対的なムードを米韓側で変えてほしい。とりあえず、米韓合同軍事演習の延期でどうか。バーターなしでうちが参加ではメンツも立たない」みたいな要求は出してくるかもしれない。
 で、その要求で折り合わず「やっぱ参加しない」つうことはありうるでしょう。
 だからといって「どうせ交渉が不成立になるから無視していい」なんて高のような物言いは暴論です。交渉が成立する可能性は無論あるし、仮に「北朝鮮が最初から成立させる気が無い」のだとしても「誠実に米韓が交渉に応じること」によって「誠実に交渉したので成立しなかったことに米韓に問題はない」とも釈明できるわけです。
 米韓側が最初から「交渉に応じない」では「米韓は何があろうと北朝鮮との間に交渉を成立させる気が無いのか」という疑念や不信を国際社会に与えかねません。まあ、高のようなウヨに話を限れば「何があろうと北朝鮮との間に交渉を成立させる気が無い」「金正恩政権を転覆する考えしかない」のでしょうが。


■昨日の処刑人が、今日は罪人に…北朝鮮の権力中枢「一寸先は闇」
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20171230-00079882/
 「権力抗争による政治的処罰(つまりでっち上げ、ないしそれに近い)」なのか、はたまた逆に「犯罪行為を隠蔽し続けてきたがついに隠蔽しきれず摘発された(つまり摘発理由が政治抗争だとしても犯罪事実自体は存在)」のかはともかく、まあ、この種の政治的失脚劇は「スターリン体制でのトロツキー*25追放」「スターリン失脚後のベリヤ*26処刑」「林彪*27失脚」「文革終了後の四人組処罰」など独裁的体制では珍しいものではありません。
 なお、今回の失脚劇が「単なる左遷に過ぎない」のか、はたまた銃殺なのか、失脚の理由がなんなのかといった詳しいことはしばらくは解らないでしょう。


■「アメリカ軍に勝てるはずない」北朝鮮から漏れてきた不安の声
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20171229-00079836/
 いつもながら高も馬鹿としか言い様がないですね。そもそも北朝鮮だって「米国相手に開戦して勝つ」なんてことは一つも言ってないわけです。
 彼らの言う勝利とは「米国の開戦を阻止し体制を維持すること」でありそういう意味でならもちろん「勝利」は十分あり得るでしょう。
 つうか「米国の開戦で政権転覆」などされたら北朝鮮の反撃で周辺諸国(もちろん日本含む)も甚大なダメージをおそらく受けるので日本にとってもそんなもんは避けるべきことですが。まあ、現実的には漸進的民主化と漸進的経済改革しかないでしょう。


■中国が脱北者問題で異例の措置、北朝鮮に打撃も
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20171229-00079875/

北朝鮮核兵器を放棄させるには、究極的には北朝鮮民主化させるしかない。

 前も書きましたが全く馬鹿馬鹿しいですね。
 「一応民主国家である」米英仏が核を保有していること、一方「核開発をしていた独裁政権であるリビアカダフィ*28政権」が核を廃棄したことでわかるように「核開発をするかどうか」は民主的であるかどうかとは、全く関係ありません。

*1:著書『朝鮮民主主義人民共和国中華人民共和国:「唇歯の関係」の構造と変容』(2010年、世織書房)、『北朝鮮は何を考えているのか:金体制の論理を読み解く』(2013年、NHK出版)、『北朝鮮:変貌を続ける独裁国家』(2013年、中公新書

*2:今の脱北者みたいなもんです。

*3:著書『金日成満州抗日戦争』(1992年、平凡社)、『歴史としての野坂参三』(1996年、平凡社)、『北朝鮮:遊撃隊国家の現在』(1998年、岩波書店)、『北方領土問題』(1999年、朝日選書)、『朝鮮戦争全史』(2002年、岩波書店)、『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(2002年、彩流社)、『東北アジア共同の家』(2003年、平凡社)、『同時代批評(2002年9月〜2005年1月):日朝関係と拉致問題』(2005年、彩流社)、『テロルと改革:アレクサンドル二世暗殺前後』(2005年、山川出版社)、『日露戦争 起源と開戦(上)(下)』(2010年、岩波書店)、『これだけは知っておきたい日本と朝鮮の一〇〇年史』(2010年、平凡社新書)、『領土問題をどう解決するか』(2012年、平凡社新書)、『北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書)、『「平和国家」の誕生:戦後日本の原点と変容』(2015年、岩波書店)、『慰安婦問題の解決のために:アジア女性基金の経験から』(2015年、平凡社新書)、『アジア女性基金慰安婦問題:回想と検証』(2016年、明石書店)、『スターリン批判 1953〜56年』(2016年、作品社)、『米朝戦争をふせぐ:平和国家日本の責任』(2017年、青灯社)、『レーニン』(2017年、山川出版社世界史リブレット人)など

*4:まあ残っていても今の安倍政権だと、横田奥さんの反発を買うのを恐れて「残ってない」で処理する可能性がありますが。

*5:首相、革命指導評議会議長、全国人民会議書記長を歴任

*6:下院議員(インディアナ州選出)、インディアナ州知事を経て副大統領

*7:第3次安倍内閣で文科大臣政務官

*8:元外務官僚。2014年、安倍内閣が掲げる「女性が輝く世界」を推進するため、外務省に新設された女性参画推進室の初代室長に起用された。2016年に退官し、第24回参議院議員通常選挙自民党から出馬、政界入り。「財務省から政界入りした極右議員・片山さつき小泉内閣経産大臣政務官、第2次安倍内閣総務大臣政務官を歴任)」の外務省版と言うべき御仁。

*9:第2次安倍内閣外務大臣政務官、第3次安倍内閣外務副大臣を歴任

*10:第2次安倍内閣で厚労大臣政務官

*11:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮澤内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*12:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第2次安倍総裁時代)などを経て幹事長

*13:第3次安倍内閣復興相、自民党国対委員長(第2次安倍総裁時代)などを経て総務会長

*14:小渕、森内閣文相(科学技術庁長官兼務)、麻生内閣外相、自民党参院議員会長など歴任

*15:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*16:こういう団体は保守と言うより極右だと思いますが。

*17:まあ日本と国交がないので日本在住ではおそらく北朝鮮国籍は取得できないのでしょうが

*18:小泉内閣環境相、第1次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)などを経て都知事

*19:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*20:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*21:菅貫太郎が外道ぶりを熱演。あまりにも当たり役、はまり役となり「時代劇の悪役=菅」イメージが定着することになった。

*22:まあそういう処刑話が出ると言うことは左遷、失脚は間違いないのでしょうが。

*23:まあそういうこと関係なく安倍の戦前礼賛言動は非常識で反人道的ですが。

*24:軍事独裁が長く続いたパキスタンと、プーチン長期政権が続くロシアは微妙ですが

*25:外相、国防相を歴任

*26:秘密警察GPUグルジア支部長、グルジア共産党第一書記、秘密警察NKVD(KGBの前身)長官、第一副首相など歴任。フルシチョフ党第一書記、マレンコフ首相らとの政治抗争に敗れ死刑。

*27:第一副首相、国防相、党副主席、党中央軍事委員会第一副主席などを歴任

*28:首相、革命指導評議会議長、全国人民会議書記長など歴任