今日の産経ニュースほか(12/8分)(追記・修正あり)

NHK『ロシア選手の発言誤訳で国際スケート連盟がおわび』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171208/k10011251961000.html

 名古屋市で開かれているフィギュアスケートの国際大会の記者会見で、ピョンチャンオリンピックにロシア選手団の出場を認めないなどとしたIOC=国際オリンピック委員会の決定についてロシア選手の発言の日本語訳が誤っていたことがわかり、国際スケート連盟がおわびと訂正をしました。
 7日、名古屋市で開幕したフィギュアスケートのグランプリファイナルの記者会見では、男子シングルに出場したロシアの22歳、ミハイル・コリヤダ選手がIOCの決定についてロシア語で発言しました。
 これについて日本スケート連盟が雇った女性の通訳が「ロシアの犯したことを考えれば当然の措置と考えている。私はそれに従って、ロシアを代表して出ることはもちろんない」などと日本語に訳しました。
 しかし、一夜明けた8日、大会を主催する国際スケート連盟が外部からの指摘を受けて、日本語訳が誤っていたことに気づいたということです。正しくは、「ロシア選手が出場できるのは正しい判断だったと思う。正直に言えば、ロシアチームが参加しないオリンピックは想像できない」と話していたということです。

 「いくら何でもそんな酷い誤訳あるかしら?」と思う反面「ロシア国民の多くがIOC決定に反発してるというのにそんな発言しないだろうからやはり誤訳かしら?」とも思います。


【ここから産経です】
■無抵抗の中国人男性を蹴ったのは日本人ではなかった! 「日本右翼が中国人殴った」動画は誤報 警視庁関係者が断言
http://www.sankei.com/affairs/news/171209/afr1712090024-n1.html
 産経がこの事件について「反中国右翼によるヘイトクライムであること」を否定したいことはよくわかりました。
 とはいえ、

 警視庁の捜査関係者に取材したところ、「逮捕されたのは日本人ではない」と断言した。さらに、「容疑者は中国人でも、韓国人でも、日本人でもない。容疑を認めている。車内でけんかがあったようだ。お互いに面識はない」と説明している。

という曖昧な話では説得力はまるでありません。もちろんこの一件がヘイトクライムかどうか解りませんが、「繰り返しますが」少なくとも産経の記事はヘイトクライムの否定記事としては全く説得力も信憑性もありません。


■【阿比留瑠比の極言御免】財務省「忖度説」の破綻くっきり 固執する朝日新聞が書くほど浮き上がる別の構図
http://www.sankei.com/premium/news/171208/prm1712080009-n1.html

 昭恵氏への忖度で安く払い下げたというより、籠池氏の「恫喝」に、一刻も早く問題物件を売り払いたい財務省が屈したというのが本当のところではないか。

 阿比留も故意にデマってるのでしょうが酷いですね。
 まず第一に「忖度」云々という批判は朝日だけがしているわけではない。
 第二に「籠池の恫喝」と「安倍夫婦への忖度」は何ら矛盾しません。というより安倍夫婦との関係が無ければ財務省も「一幼稚園経営者」に過ぎない籠池の恫喝に屈したりしないでしょう。
 第三に仮に阿比留説に立つとしても
1)法的責任が否定されるだけであって、安倍夫婦が籠池のような問題人物と親密交際した道義的、政治的責任は消えませんし
2)もし財務省が籠池の不当な恫喝に屈したのなら安倍は徹底調査を命令し財務省関係者を処分すべきでしょう。安倍が調査指示も財務省関係者の処分もしないこと自体が阿比留説の虚妄性、デマ性を証明しています。


■米英、日本の軍事行動を予測、開戦誘導か ルーズベルトチャーチル往復電報
http://www.sankei.com/world/news/171208/wor1712080011-n4.html
 ハルノートに開戦責任を転嫁したがる産経の記事なので眉唾ですね。
 そもそも本当に米英が日本の開戦を予想していたのなら、真珠湾マレー半島での開戦直後の日本の戦争成果はありえないでしょう。日本をきっちり待ち構えて緒戦で日本軍に大ダメージを与えて完全に日本軍の戦意をそいだはずです。
 おそらくは「日本が軍事行動を実際に起こしたり、起こすかのようなポーズをしたりしても絶対に妥協しない」程度の話でしかないでしょう。


■「もり、かけ、スパ」追及 立憲民主・辻元清美*1国対委員長「(ボーガス注:もりそば、かけそばの次は)スパゲティまで出てきた」
http://www.sankei.com/politics/news/171208/plt1712080041-n1.html
 もりは森友、かけは加計学園、スパとはスパコンです。
■リテラ『助成金詐欺で逮捕のスパコン業者・ペジー社は安倍御用記者・山口敬之氏のスポンサーだった! 巨額助成金に官邸の関与は?』
http://lite-ra.com/2017/12/post-3631.html
■現代ビジネス『逮捕されたスパコン社長と自民党大物政治家の「疑惑の接点*2」』
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53744
東洋経済オンライン『スパコン補助金不正受給事件の深すぎる闇:森友・加計に続く「第3の問題」になるかも』
http://toyokeizai.net/articles/-/200304
だそうですが現時点ではスパコン業者と安倍ら政界との間に「山口敬之を通して」、森友、加計並みの癒着関係があったのかどうかは何ともいえません。まあ森友や加計の無茶苦茶さを考えれば、このスパコン業者と安倍ら自民党が癒着していたとしてももはや何ら驚きはないですが。


プーチン*3外交は「柔道型」 仙台「正論」懇話会で木村汎*4講演
http://www.sankei.com/column/news/171208/clm1712080005-n1.html
 もちろんアンチプーチンの木村はプーチン外交を褒めていません。である以上「柔道型」と呼ぶことはどう見ても柔道への侮辱でしかないのですが、当人、なぜか、そうは思ってないようです。
 それともまさかとは思いますが「柔道=準強姦犯・内柴正人*5のような無法者の巣窟」ということで「柔道なんざ日本の汚点だ、馬鹿にして何が悪い」つうのが木村の考えでしょうか。


■自民・二階俊博*6幹事長が中国元副首相と会談 「ともに日中関係を進めていこう」
http://www.sankei.com/politics/news/171208/plt1712080037-n1.html
 まあ産経だと「二階が勝手にやってる、安倍さん関係ない」と強弁するんでしょうけど。

*1:社民党政策審議会長、国対委員長鳩山内閣国交副大臣菅内閣首相補佐官(災害ボランティア担当)、民主党政調会長代理、役員室長、民進党幹事長代行などを経て立憲民主党国対委員長

*2:もちろん「大物政治家=安倍晋三」「接点=山口敬之」です。

*3:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領

*4:著書『プーチン主義とは何か』(2000年、角川oneテーマ21)、『新版・日露国境交渉史:北方領土返還への道』(2005年、角川選書)、『現代ロシア国家論:プーチン型外交とは何か』(2009年、中公叢書)、『プーチン〔人間的考察〕』(2015年、藤原書店)、『プーチン〔内政的考察〕』(2016年、藤原書店)など

*5:アテネ五輪北京五輪柔道男子66キロ級金メダル

*6:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て幹事長