今日の産経ニュース(12/29分)(追記・修正あり)

■【正論】明治150年をどう迎えるか 現代を生きる「自画像」を指導者も国民も手にしていない 拓殖大学学事顧問・渡辺利夫*1
http://www.sankei.com/column/news/171229/clm1712290004-n1.html
 もちろん明治維新には「民主主義の欠如」などマイナスの側面もあったのであり、今時、そうしたマイナス面*2を無視し「明治維新万歳」など非常識でしょう。
 つうか今回の安倍「明治150年」とまるきり似たり寄ったり「明治100年」を佐藤*3内閣がやったときに既にそうした批判が歴史学者から出ているわけですが。
 まあ、「明治100年をやった」「明治150年をやる(予定)」日本において戦前がきちんと反省されているかは疑問ですが、明治100年が「佐藤が期待したほどの成果がなかった」ように明治150年も「安倍が期待するような右翼的成果」はないでしょう。
 たとえば征韓論の存在を無視、軽視して西郷隆盛をたたえるような「中韓に対して無神経な行為」がいいとは思いませんが、それにしたって「中韓を完全に敵に回してもかまわない」つうほどの極右はさすがに日本でも少ないでしょう。


■台湾・蔡英文総統「軍事拡張の意図がますます明確になっている」 中国への警戒感露わ
http://www.sankei.com/world/news/171229/wor1712290032-n1.html
 先日の岩波広辞苑への言いがかりといい「ポピュリズム的理由(反中国分子が支持層に多い)から中国にけんかを売ってるのか」、はたまた「中国相手に無意味にけんかすることを正しい行為と考えるほどマジで頭がおかしいのか」知りませんが蔡英文のバカさには呆れて二の句が継げません。

 蔡氏の支持率は20%台で低迷

 まあ景気が悪いのに中国にけんかを売ってさらに景気を悪くすればそうなるのもある意味自業自得でしょう。


■【貴乃花降格】親方の後援会長が胸中代弁「モンゴル力士会はダメ」「暴力」「なれ合い」かねてから危惧
http://www.sankei.com/sports/news/171229/spo1712290003-n1.html
 貴乃花もいい大人なんだから自分でこういうことは言うべきでしょうにねえ。

*1:著書『社会主義市場経済の中国』(1994年、講談社現代新書)、『新世紀アジアの構想』(1995年、ちくま新書)、『韓国経済入門』(1996年、ちくま学芸文庫)、『中国経済は成功するか』(1998年、ちくま新書)、『新脱亜論』(2008年、文春新書)、『アジアを救った近代日本史講義』(2013年、PHP新書)など

*2:まあもしかしたら地方の明治150年企画では「北海道のアイヌ支配」「田中正造足尾鉱毒(栃木県)」「秩父事件(埼玉県)」など「マイナス面に着目した企画」があるかもしれませんが、安倍においてそういう問題意識はもちろんないでしょう。

*3:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相などを経て首相