■【ロンドンの甃】地中海の守護神と称えられた日本
http://www.sankei.com/column/news/180105/clm1801050004-n1.html
「日露戦争に勝利した日本が第一次大戦でフランスと地中海を守った」。
マルタの戦争博物館では、日本の功績を語り継いでいる。
今日本が世界で信頼を集めるのは、こうした先人たちの努力があったからだ。
産経らしいですが今時「日露戦争」だの「第一次大戦参戦」だので日本を評価してる外国人はまずいないでしょう。
■【主張】安全保障 「積極防衛」へ転換を急げ 北朝鮮の核危機は重大局面に
http://www.sankei.com/column/news/180105/clm1801050001-n1.html
「北朝鮮に攻撃される前に先制攻撃する」「憲法九条や国際法に反する疑いが強い？、知ったことか」「先制攻撃のためには軍拡が必要だ」つう物騒極まりない主張です。そもそも「北朝鮮に限らず」、相手の攻撃意思を正確に判断することなど不可能なわけです。
ただのはったりを「攻撃間近」と誤認識して、日本から開戦なんかしたら最悪です。いやそれどころか「日本政府が北朝鮮に攻撃意思がないのを承知しながら、攻撃意思があると強弁して先制攻撃」つう事態とて「絶対にない」とはいいきれないわけです。
だからこそそうした先制攻撃は国際法違反とされている。憲法九条以前の話です。
そもそも「北朝鮮対応だ」といって軍拡したところでそれを周辺諸国が信用する保証もない。中露などは「トランプ米国は我が国を敵視してる、日本の軍拡は本当は我が国がターゲットに違いない」と疑うでしょう。そうなれば中露と日本の関係が悪化しかねないし、中露が軍拡をしかねない。
そんなことになるくらいなら外交努力で北朝鮮問題は解決すべきでしょう。つうか本当は産経らウヨは「北朝鮮を口実に軍拡したいだけ」でしょうし、その軍拡のターゲットももしかしたら本当に「中露がターゲット」なのかもしれませんが。
■【産経抄】英国の脱欧入亜を歓迎する １月５日
http://www.sankei.com/column/news/180105/clm1801050002-n1.html
英国と日本の軍事協力について俺のようなハト派は産経と違い、批判せざるを得ないわけですが、それはさておき。
「英日軍事協力、TPP参加＝入亜」「ＥＵ離脱＝脱欧」つう珍論には吹き出さざるを得ません。
英国は「ＥＵを離脱しても」ＥＵとは異なる形でＥＵ諸国との付き合いは続くわけです。
そして英国はNATOには加盟しているし、この日英軍事協力も「NATOとの関係」という面は当然あるでしょう。NATOにはヨーロッパ諸国が入っている。
全然脱欧してない。入亜についていえば「むしろそんなことより英国のAIIB加盟が入亜じゃねえの？」ですね。
