今日の産経ニュース(1/18分)(追記・修正あり)

■ドゥテルテ*1大統領、マニラの「慰安婦像」に「しっかりとした措置をとる」 河井克行自民党総裁外交特別補佐との会談で
http://www.sankei.com/politics/news/180118/plt1801180003-n1.html
 飴と鞭でドゥテルテにこう言わせたことは見え透いてるわけですが、当のドゥテルテがどう動くか。あらゆる手段で銅像を排除するような無茶をすれば国内外の批判は避けられないかもしれません。しかし「慰安婦の違法性は事実」「銅像は日本をことさらにおとしめてるわけでもない(説明がなければ一見する限りただの少女銅像でしかない)」のにここまで発狂するとは安倍自民にも困ったもんです。

【追記】

http://japanese.cri.cn/2021/2018/01/18/161s268991.htm
■比大統領「慰安婦像の設置は被害者の権利」
 フィリピンのドゥテルテ大統領はこのほど、「マニラ市内に慰安婦像が設置されたことは、国内に健在の被害者とその家族が持つ表現の自由を表している」とコメントしました。
 また、ドゥテルテ大統領は地元メディアのインタビューを受けた際、「今月9日に、フィリピンを訪れた日本の野田聖子*2総務相と会談した。慰安婦像の設置について、野田総務相は残念に思うと述べた。しかし、この銅像の設置はフィリピンの憲法と法律に一致する行為であり、彼女はそれに干渉する権利を持っておらず、阻止することもできない」と強調しました。
 マニラに設置された慰安婦像について、フィリピン国内のある団体は、日本との関係が損なわれることを理由に、撤去するよう要求しています。これについて、ドゥテルテ大統領は、「今のところ、この銅像外交問題になるとは考えていない。マニラ市政府が対応すべき事だ」と示しました。
 フィリピンで慰安婦被害者の権利獲得を目指す女性団体「ガブリエラ」は17日、「我々は、慰安婦像の設置に関する日本側の発言を非難する。日本は慰安婦問題の解決を望むのであれば、歴史を直視し、正式に謝罪すべきだ。銅像を利用してフィリピン政府に圧力をかける行為は問題解決につながらない」と述べています。

 産経とは別メディアとはいえドゥテルテの言動がまるきり違うのには仰天します。どちらも正しいならばドゥテルテが変節したと言うことでしょう。
 いずれにせよ女性団体「ガブリエラ」のような批判がある以上、ドゥテルテを丸め込めばそれで済むという話でもないでしょう。


■【阿比留瑠比の極言御免】朝日新聞は優れた反面教師 都合が悪いと言論で立ち向かわずに即裁判…言論の自由はそんなに軽いのか
http://www.sankei.com/premium/news/180118/prm1801180009-n1.html
 名誉毀損という違法行為に裁判で立ち向かうことは何ら非難されることではない。
 しかもこんな文章を「名誉毀損訴訟で敗訴した前科が二度もある阿比留」に書かせるのだからお笑いぐさです。


■【外交安保取材】中韓、ウソ並べ世界に「反日」浸透 「外交危機」認める河野太郎外相がなすべきことは?(政治部 田北真樹子)
http://www.sankei.com/premium/news/180117/prm1801170007-n1.html

国際会議などで日本の主張が通りにくくなっているとの認識も示したという。

 抽象的かつ「個人的印象論」すぎて評価のしようが無いですね。

パキスタンのグワダル港やスリランカのハンバントタ港のように、中国から支援を受けて港湾施設を整備したものの、自国で管理できずに中国国有企業に管理権を譲渡するケースも出ている。時間とカネをかければ、争って領土を奪うことなく軍事にも転用できる外国の拠点を手中に収めることができるようになっている。

 国営とはいえ企業に管理が任されたものを勝手に軍事転用できるわけがない。まあ「時間を掛ければ=再交渉すれば」なら軍事転用できるかもしれませんが、当然ながら「再交渉しても軍事転用が認められる保証はない」し「再交渉」云々と言い出せば話は中国でなく、ほかの国だって同じことです。

日本と良好な関係にあるフィリピンの首都マニラで、慰安婦像が突然現れたのも、中韓や日本の一部による活動の結果と推察できる。

といいながら推察根拠を何一つだせない産経です。フィリピンとて日本の戦争被害を受けているのだから慰安婦銅像がつくられても何ら不思議でないしそんなことは産経も解った上でのデマでしょうが。

*1:ダバオ市長を経て大統領

*2:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て第4次安倍内閣総務相