「ブラック企業では労組なんかつくっても無意味だ、労組結成を評価する赤旗はバカだ」という変人(追記あり)

  ちなみにそれはhttp://rsmp.seesaa.net/article/456559984.htmlの書き手です。
 なお、以前もこの御仁は
■裁判闘争で勝利した方の片言隻句に因縁つけるごろつきにあきれる
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20170804/1640158721
■『私は、地毛証明書は「時代の進歩」を示していると見ています』ねえ(呆)
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20170514/5640158721
■「ナチズムより共産主義が世界にとって脅威だ」という変人(追記あり
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20170820/5640176721
■「不倫者(浮気者)は人民の利益を侵害するからマスコミが袋だたきにして当然」という変人
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20170918/5640176721
で批判しています。「たまにまともなことをいうこともあるが」、「失礼ながら」基本的にこの御仁がまともな人間だとは俺は思っていません。id:noharraid:Mukkeなどと同じ「変人」「バカ」のカテゴリーに入れています。
 まあ、それはともかく。
 ブラック企業においてどうやって働く労働者は人権を守っていくのかと言ったら「諦めて泣き寝入り」「自分一人で戦う」「会社を辞める」の選択肢以外では「労組を結成し仲間と戦う」以外にないでしょう。ほかに何があるのか。
 そして「自分一人で戦う」より「仲間と戦う」方が、作戦としては合理的でしょう。たった一人で会社と戦って勝てるような天才は普通いない。
 一方「仲間と戦う」以外の選択肢として「泣き寝入り」では権利が守れませんし、「会社を辞める」というのも必ずしも合理的ではないでしょう(もちろん辞めることが合理的な場合もありますし、自殺するくらいなら辞めた方がましですが)。
 「一部のブラック企業以外はホワイト企業だ」「失業保障が充実している」「再就職は比較的簡単にできる」などという前提が日本社会にないからです。
 「ブラック企業に何が何でもしがみつけ」とはいいませんが、無責任に「ブラックならやめればいい」といえる状況にない。そういう日本の状況において「ブラック企業では労組なんかつくっても無意味だ、労組結成を評価する赤旗はバカだ」というような人間をなんと評価していいのか、言葉に詰まりますね。正直あちらのコメント欄にはコメントする気になりません。以前コメントしましたがまるで話が通じないので。
 労働者自主管理などと言う寝言を言ってるようですが、そんなことは現実的ではない。「ワーカーズコープをつくる」のならともかく、一般企業を労働者自主管理なんて、会社がよほどガタガタになるような異常事態でも無い限りそんなことはありえません(以前、鎌田慧*1のルポで読みましたが、経営がガタガタになって経営陣が総退陣した某中小企業*2でそういう事態があったようですが、まずあり得ない状況です)。かつ誰が労働者自主管理の担い手になるのかといったら、それは労組しかありえないはずです。

 「労組を敵視するのではなく、社員とともに会社体質の改善にとりくみ、社会的な信用を得る企業になってほしい」

というのもまあ普通の発言でしょう。内心ブラック企業経営者にそんな良心があるとは組合や赤旗もあまり思ってないでしょうがまさか「経営陣は敵だ、ぶっ潰す」などというわけにもいかないでしょう。
 もちろん「経営陣があまりにもめちゃくちゃを続ければ」最終的には「全面対決」になるでしょうが、組合結成直後から敵視発言なんか普通しないでしょう。なんつうかこの御仁(変人)は常識がなさ過ぎでしょう。まともに生活ができてるのか疑問に思います。

参考

■ペトリカメラ(ウィキペ参照)
 かつて存在した日本のカメラメーカーである。 社名は、輸出を考慮して新約聖書の「聖ペトロ」から命名された。1907年(明治40年)に「栗林製作所」として創業。日本では小西六写真工業(現コニカミノルタ)に次ぎ写真機メーカーとして参入しスプリングカメラ二眼レフカメラを製造、販売していた。1959年10月にペトリペンタで一眼レフカメラに参入、1962年7月にペトリカメラに商号変更した。
 1960年代には「ニコンのカメラと機能は一緒で価格は半値」という安価な製品を主力に据えたが、カメラが高価な道楽品という時代でもあり、かえって「安かろう悪かろう」というイメージが定着してしまった。そうした悪いイメージなどの結果他社との競合に負け、さらに末期は労働争議によるサボタージュ等によって生産ラインも遅滞し、1977年10月(昭和52年)に倒産した。その後労働組合(総評全国金属)が「ペトリ工業株式会社」として再建したものの電子化が遅れたカメラには競争力はなく、1980年代末のオートフォーカスカメラブームの中でカメラ業界から撤退した。会社自体は現存しており、埼玉県北葛飾郡杉戸町で双眼鏡のOEM生産を主業務としている。


【追記】
■多様性重視の時代だからこそ、押し付けがましい言説をスルーするスキルを獲得すべき
http://rsmp.seesaa.net/article/456626297.html
 まあばかばかしいですね。
 「押しつけがましい言説をやめるよう働きかけること」は何ら非難されることではない。
 もちろん「スルーする」というのも一つの価値観ですが、「スルーするのが正しい、なくすよう動く必要は無い」つう話ではない。なんでこの人ってこんなにバカなんでしょうか?。まあ、まともな話が通じるとは思ってないので、あちらにコメントする気は無いですが。

*1:著書『日本の兵器工場』(1983年、講談社文庫)、『ドキュメント失業』(1985年、ちくま文庫)、『鉄鋼王国の崩壊:ルポルタージュ新日鉄釜石』(1987年、河出文庫)、『ドキュメント 追われゆく労働者』(1987年、ちくま文庫)、『ロボット絶望工場』(1988年、講談社文庫)、『国鉄処分:JRの内幕』(1989年、講談社文庫)、『ドキュメント 労働者! 1967〜1984』(1989年、ちくま文庫)、『弘前大学教授夫人殺人事件』(1990年、講談社文庫)、『国鉄改革と人権:JRは安全か』(1990年、岩波ブックレット)、『ドキュメント 隠された公害:イタイイタイ病を追って』(1991年、ちくま文庫)、『「東大経済卒」の十八年』(1991年、講談社文庫)、『トヨタと日産:自動車王国の暗闇』、『反骨:鈴木東民の生涯』(1992年、講談社文庫)、『ルポルタージュを書く』(1992年、岩波同時代ライブラリー)、『ルポ 権力者:その素顔』(1993年、講談社文庫)、『ドキュメント 造船不況』(1993年、岩波同時代ライブラリー)、『ルポ大事故!:その傷痕』(1994年、講談社文庫)、『ドキュメント 家族』(1994年、ちくま文庫)、『日本の原発地帯』(1996年、岩波同時代ライブラリー)、『いじめ社会の子どもたち』(1998年、講談社文庫)、『ドキュメント 屠場』(1998年、岩波新書)、『原発列島を行く』(2001年、集英社新書)、『大杉榮語録』(2001年、岩波現代文庫)、『反骨のジャーナリスト』(2002年、岩波新書)、『椎の若葉に光あれ:葛西善蔵の生涯』(2006年、岩波現代文庫)、『いじめ自殺:12人の親の証言』、『教育工場の子どもたち』、『死刑台からの生還』(2007年、岩波現代文庫)、『ぼくが世の中に学んだこと』(2008年、岩波現代文庫)、『狭山事件の真実』(2010年、岩波現代文庫)、『増補版 自動車絶望工場』(2011年、講談社文庫)、『六ヶ所村の記録(上)(下):核燃料サイクル基地の素顔』(2011年、岩波現代文庫)、『ひとり起つ:私の会った反骨の人』(2014年、岩波現代文庫)、『残夢:大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯』(2015年、講談社文庫)など

*2:鎌田慧、労働者自主管理」ググったら「ペトリカメラ」という会社のようです。