■産経『安倍晋三首相「平和条約問題は私とプーチン*1大統領が終止符を打つ」 北方領土返還大会で』
http://www.sankei.com/politics/news/180207/plt1802070022-n1.html
「戦後７２年が経過してもなお、日本とロシアの間に平和条約がないのは異常な状態だ」と述べた上で「この課題に私とプーチン大統領が終止符を打つ」と強調した。
いやいや確かに「平和条約は締結すべき」でしょうが日本の立場は「領土問題解決なしでの平和条約はなし」「領土問題解決とは四島返還」なんですが。にもかかわらずこの発言。「旧ソ連（ロシア）との国交を樹立したがそれ以上には進めなかった鳩山一郎内閣以降、歴代首相ができなかったことを俺がやると言い出す」とはバカかと言いたくなります。
つうかむしろ「いつまで経っても北朝鮮と正式国交がないこと」「その上、国交樹立前の日中関係と違い北朝鮮常駐の政府事務所もないこと」のほうがよほど「異常な状態」ではないのか。
■産経『河野太郎外相、北方領土での軍事演習でロシアに抗議』
http://www.sankei.com/politics/news/180207/plt1802070010-n1.html
これでどうして「平和条約が結べる」と思えるんでしょうか？
■北海道新聞『四島返還合意後の安保除外「検討の事実なし」 政府答弁書』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/161333
ロシアが「日本が飲めないと思うこと（四島返還合意後の日米安保除外）」をぶち上げて返還拒否の口実にしてるのか、はたまた「返還してもいいが米軍基地を置かないことは最低限確約してくれ」と本気で思ってるのかはさておき。
向こうが「米軍基地を置かないことは返還の最低限の条件」としてるのにそれを検討しないでどうやって返還交渉する気なんでしょうか。
