今日の産経ニュース(2/18分)(追記・修正あり)

■【将棋】女性初「棋士」ならず、里見女流五冠が奨励会退会
http://www.sankei.com/west/news/180218/wst1802180048-n1.html
 いずれは「女性棋士」が誕生するのでしょうが残念ですね。「ゴリゴリのウヨで女性差別者であった」故・米長なんか典型だと思いますが、一部の男性棋士は明らかに女流棋士を不当に軽視していると思いますのでねえ。「女性棋士」が誕生すればそうした不当な軽視も減っていくでしょう。
 もちろん今回の退会は単に「女性の棋士の歴史が浅いから」にすぎず、「繰り返しますが」いずれは女性棋士は誕生するだろうとは思います。「女には将棋は向いてない」とかそういう話ではない。


■【書評】“奨学金悪玉論*1”のウソを突く『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』本山勝寛著
http://www.sankei.com/life/news/180218/lif1802180013-n1.html
 本当の話も何も
1)海外では贈与型奨学金がほとんど
2)貸与型の場合も無利子がほとんど
3)貸与型で有利子の日本はおかしい
つうことは何ら嘘ではなく事実ですが。
 まあ「奨学金サラ金化してる」といったら確かに「誇張しすぎ」なのでしょうが、だからといって日本の奨学金が国際基準で見たらおよそまともで無いこと、しかもそうした問題点(奨学金利子の引き上げなど)がどんどん悪化してることは事実であり否定できません。
 「借りたものは返すのが当然(産経や本山)」てそんな奨学金じゃ使いづらくてしょうが無い。なぜなら「卒業後、返済できる当てがないから」です。大学卒業後、高収入の職について返済できる保証はどこにもないわけです。今や大卒でも非正規労働でワーキングプアになっておかしくない時代です。
 「貸与型で有利子」では「そんな返済のリスクを冒すくらいなら進学しない」ということになりかねない。
 「全く、本山とか言う野郎は、何バカなこと言ってるんだ?」と心底呆れます。まあ小生の場合幸いにも奨学金でなく、親の収入で大学に行けましたが当然ながら皆がそうではない。大体、ウィキペ「本山勝寛」によれば彼は教育評論家でも、教育学者でも、文科官僚でも、文教族議員でも、何でも無い。 
 教育の専門家でも何でも無く、単に「俺は奨学金が返せたんだから皆返すべきだ」と放言してるだけの「奨学金を受けた経験がある一サラリーマン」でしかありません。全く馬鹿馬鹿しい。ポプラ社も良くこんなふざけた本が出せたもんです。この世知辛い世の中、「ポプラ社の専門であった児童文学、子ども向け教育書籍」だけでは食ってはいけない、大人向け書籍にも進出する必要があるのでしょうが、もう少しまともな本を出してほしい。

 バカ高い大学授業料の方を世間は非難すべきだろう。

 奨学金問題を批判してる人間で「大学授業料を引き下げるべきだ」と主張しない人間なんて俺は見たことも聞いたこともありませんが。また私学はともかく*2、国立大の授業料が高くなるのは、国が大学への交付金を減らし「自主努力」を求めるからですが、産経はそうした状況をどう考えてるのか。
 「国はもっと交付金を増やすべきだ」と主張するのか?。
 いつもながらバカ丸出しの産経です。


■【主張】羽生金メダル 感謝の心が育てた快挙だ
http://www.sankei.com/column/news/180218/clm1802180002-n1.html
 こういうくだらない精神論は辞めてほしいですね。内柴のような「準強姦のクズ」だって金メダルを取れるわけです。スポーツなんて技術の問題ですから。

*1:悪玉扱いされてるのは「奨学金それ自体」ではなく「奨学金の実態」ですね。贈与型、または無利子貸与型ではなく「有利子貸与型」であることが批判されてるわけです。

*2:まあ私学だって「国がもっと私学助成を増やすべき」つう話はあり得ますが。