■日刊イオ『朝鮮半島と日本の政治情勢が在日朝鮮人にどのような影響を与えるのか』
https://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/eff49f55ea2e92b341e54bdbeca225c6
いま安倍政権は、森友文書改ざんの問題で大きく揺らいでいる。が、まだ倒れていない。安倍内閣の支持率が急降下したといって、まだ30%ほどあり、私の感覚としては、びっくりするほど高い。
まあ俺もアンチ安倍として全く同感ですね。もっとどんどん下がって、とっとと20%台まで行かないとおかしい。知人で未だに安倍夫婦を擁護するようなバカ*1もいますし、まあなんともかんともです。
まあ「安倍が諸悪の根源」とまではいいませんが「在日朝鮮人問題」に限らず安倍が総理を辞めることで良くなることは多々あるでしょう。
【ここから産経です】
■「森友改竄」に染まり、安保・少子化置き去り 特異な予算審議の2カ月
http://www.sankei.com/politics/news/180328/plt1803280032-n1.html
まあ産経はいつもながら「やれやれ」ですね。「極めて右翼的な方向」とはいえ、安倍は「安保」には一応興味はあるでしょう。安保関連法などの安倍なりの政治的取り組みもあった。
しかし少子化なんて安倍は興味もない*2し、当然、独自の取り組みもない。今国会において提出された法案だって少子化は関係ないでしょう。まあ、「安保」だけでは国民受けがないと思って、無理矢理「少子化」を記事タイトルに入れたのでしょうが、当然ながら本文では「安倍政権が少子化問題においてこうした取り組みをしてきた」なんてことはまともに書けない無様さです。
■安倍晋三首相の発言全文「改竄問題は膿を出し切る」「内閣支持率は一喜一憂しないが、真摯に国民の声を受け止める」
http://www.sankei.com/politics/news/180328/plt1803280034-n1.html
自分自体が「改竄問題の元凶」のくせして、よくも「膿を出し切る」なんてふざけたことがいえたもんです。「全て財務官僚のせいにして俺は首相は辞めないし、麻生も財務相を続けさせる」宣言ですね。全く国民もなめられたもんです。
■安倍晋三首相、アグネス・チャンさん長男の結婚披露宴に出席
http://www.sankei.com/entertainments/news/180328/ent1803280008-n1.html
森友疑惑が騒がれてるこの時期に安倍を披露宴に招くアグネスも非常識なら、出席する安倍も非常識かと思いますね。
■「台湾から110キロしか離れていない」 両陛下の与那国ご訪問に台湾メディアも関心
http://www.sankei.com/world/news/180328/wor1803280039-n1.html
まあ酷いこじつけですね。別に親台湾的な意味での訪問ではないでしょうに。「一部の台湾人(李登輝のような即時独立派&アンチ中国)」って、そんなに中国に精神的に追い詰められてるんでしょうか?
「日本と台湾は正式な国交がないため、天皇や皇族の訪台は非常に難しい」とも伝えた。
まあそりゃあそうでしょう。安倍もそういうことをやる気はおそらくない。
記事で、中央研究院の研究員は、与那国島で戦前、漁民の交流などの経済関係が「密接不可分だった」*3などと紹介。一方、与那国に自衛隊の部隊が設立されてから28日で2年になるとし、「北京の観点から見れば」と断った上で、同日のご訪問は「政治的なにおいがする」とした記事もあった。
いやー、安倍はともかく今の天皇は「先代・昭和天皇と違い」、そういう「政治的に危ない橋」をわたりたがるほど反中国、親台湾でもないんじゃないか。
■殺人事件遺族の訴訟支援 福岡県が条例
http://www.sankei.com/west/news/180328/wst1803280094-n1.html
民事賠償訴訟の支援だそうです。まあ岡村勲のような厳罰論よりはマシでしょう。
■麻生太郎副総理兼財務相、「証人喚問は人民裁判じゃない」 佐川氏答弁拒否批判に反論
http://www.sankei.com/politics/news/180328/plt1803280035-n1.html
証言拒否なんか連発したあげく、「刑事訴追を受ける恐れがある」なんて拒否理由は「自分は違法行為に関与してました」と自白してるのも同然です。
証言拒否連発にもかかわらず、まともな根拠もあげず、安倍と麻生の関与だけは否定する。そんなことをすれば非難されるのは当然でしょう。
そもそも森友疑惑で安倍が無実なら、麻生の立場でも「証言拒否ばかりでは真相が明らかにならない」といって佐川氏に不満を表明して当然でしょう。
■町山智浩*4
財務省が勝手に公文書の改竄をやらかして、佐川元長官がそれについて証言を拒否したなら、内閣や(ボーガス注:与野党問わず全ての)議員は怒りまくるのが当然なのに、なんで(ボーガス注:自民、公明の議員は)喜んでるんですか?
■山崎雅弘*5
もし財務省の一部局が勝手に暴走して決裁文書を改ざんし、総理大臣と政権与党を含む衆参両院の国会議員と国民をだまし、約一年の国会審議を無駄にして億単位の国費を浪費させたのなら、総理大臣と与党は本当なら激怒する場面のはず。
という話です。
それを「人民裁判云々」と言って佐川氏をかばうとは全く今の自民も本当におちぶれたもんです。
■【森友文書】自民・竹下亘*6総務会長 「昭恵さんが迷惑をかけたのは事実」 証人喚問は否定 岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長支援も
http://www.sankei.com/politics/news/180328/plt1803280025-n1.html
証人喚問は否定しても「昭恵さんにも問題はあった」といってみたり、「総裁選での岸田氏や石破氏の支持もあり得る」といってみたりまあ態度がぐらぐらです。世論調査の動きなど、ちょっとしたことで安倍にへつらうだろうし、逆に安倍を切って捨てることもするでしょう。
■【正論】「日本型リベラル」の真相は何か 動物行動研究家 エッセイスト 竹内久美子*7
http://www.sankei.com/column/news/180328/clm1803280004-n1.html
「日本型リベラル」と呼ばれる人々をご存じだろうか。共産主義、社会主義が失敗に終わり、所詮は絵空事でしかなかったと判明した今でも、その思想にしがみついている人々。
リベラルといった場合、通常、三木武夫*8元首相、河野洋平*9元外相のような「保守リベラル」も含まれますし、まあ、社民党にせよ、共産党*10にせよ、彼らの主張の当否はともかく、今時「ソ連型共産主義」を墨守してるわけでもない。もちろんこれは海外のリベラル(社民主義)や共産主義*11とて話は同じです。
むしろ「絵空事にしがみついてる」のは「大東亜戦争はアジア解放の正義の戦争だった」と放言する産経らウヨの方でしょう。
自分にも「平等」に女を分け与えよ!
共産主義、社会主義とは要は女にモテない男にとって、このうえなく心地よい響きを放つ存在なのではないだろうか。
こういう与太を動物行動学研究家の名でかっ飛ばすつうのもなかなかの変人です。「産経がホームグランドというバカ女」とはいえ真面目な動物行動学研究家はきちんと批判した方がいいんじゃないか。
「共産主義シンパ(日本型リベラル?)の男はもてない男だ」「持てない男は共産主義シンパだ」「持てない男のひがみ=共産主義」と決めつける根拠が「平等に女を分け与えよ」てそんな共産主義主張なんて見たことも聞いたこともありませんが。
「貧富の格差をなくそう」という主張からそういう妄想を発動できるのもなかなかのタマです。
つうか「貧富の格差をなくそう」なら何も「狭義の共産主義、社会主義」に限った話ではなく「ドイツ社民党、英国労働党」などの「広義の社会主義(社民主義)」にも該当しますし、それどころか、一部の保守政治家にすら該当しますが、このバカ女はブレア元英国首相やシュレーダー元ドイツ首相などに対してもこんなバカなことを言うんでしょうか?
あるいは「共産主義は持てない男のひがみ」なんてのを「日本に限らず」実在の共産主義者、特に立志伝中の人物に向かって言う気なんでしょうか?。
「ソ連のレーニン、スターリン*12、トロツキー*13、フルシチョフ*14など」「ユーゴのチトー大統領」「毛沢東中国共産党主席」「劉少奇中国国家主席」「周恩来中国首相」「金日成北朝鮮国家主席」「ホー・チ・ミンベトナム国家主席」「キューバのカストロ議長」などに向かってそんなことを言ったら正気を疑われるでしょう。
そしてわざわざ「日本型リベラル」と名づけられるほど、日本に共産主義、社会主義に惹きつけられる人間(特に男)がなぜ多い*15かだ。
仮に「共産主義、社会主義に惹きつけられる人間が多い」として、そりゃ日本が格差社会だからじゃないんですかね。あるいは日本の自称保守が「日本会議とズブズブなど非常識右翼であること」の反動もあるでしょう。
政治と「セックス的な問題」という全く関係ない問題をこじつけるとは全くふざけています。
そもそも政治的指向と「異性にもてる、もてない」と関係ないし、政治的指向(右か左かなど)に関係なく、通常「政治リーダーになるような人間」は女性に対しても魅力的でもてると思いますね。
それはまず日本人の男が、欧米やアフリカ系の男と比べ、男性ホルモンの代表格であり、男の魅力を演出する、テストステロンのレベルが一般的に低いため、普通は彼らほどには男としての魅力がないからではないだろうか。
日本男は魅力がないだの「魅力の有無は男性ホルモンで決まる」だの馬鹿馬鹿しいとしか言い様がないですね。このバカ女にとっては男性が女性にもてるかどうかは「運動で体力をつけたり、勉強で教養を身につけたりすること」ではなく全ては男性ホルモンで決まるんだそうです。
日本人の男のなかでも、テストステロンのレベルが比較的高い男は、男として魅力的で浮気もしがちになるだろう。
ばかばかしい。当然ながら「浮気するかどうか」は男性ホルモンの量で決まるもんではないでしょう。
【追記】
竹内久美子 - Wikipedia
竹内は別冊正論31号(2018年3月26日号)において「動物学で日本型リベラルを看ると:睾丸が小さい男はなりやすい!!政治から学界まで本能の為せるワザ」と題して、睾丸のサイズによって日本人が「日本型リベラル」になるかどうかが左右されると主張した。
つうことで竹内は他でもこういう与太を飛ばしているようです。なるほどこの竹内説だと安倍や麻生は睾丸がでかく、志位和夫氏*16や菅直人氏*17などは睾丸が小さいわけです。馬鹿馬鹿しくて二の句が継げませんね。仮に「睾丸の病」で睾丸を切除せざるを得なかったなんて場合は竹内的にはどうなるんでしょうか?
そして女性の場合だとリベラル云々と肉体の特徴との関係はどうなるのか。完全に下ネタに突入して恐縮ですが、クリトリスがどうこうとか言い出すのか、はたまたすっとぼけて沈黙か。
なお、この件については竹内への批判として、
■リテラ『産経が「リベラルの男はキンタマ小さい」なる説を堂々掲載! 筆者の竹内久美子はデタラメ動物行動学でLGBT差別やレイプも正当化』
http://lite-ra.com/2018/03/post-3918.html
■論男時評『「睾丸が小さい男は左翼」説で自己肯定にひた走る右派論壇』(武田砂鉄*18)
http://wezz-y.com/archives/53526
■薄荷らぼ『産経の月刊「正論」が「チン論」!。竹内久美子「リベラルの男はキンタマ小さい」』https://plaza.rakuten.co.jp/hakkapan/diary/201803310002/
を紹介しておきます。
http://seiron-sankei.com/10888
■別冊正論31号『「日本型リベラル」の化けの皮』
■官・学・宗・マスコミを跋扈:リベラルが喜ぶ南北会談で交わされたおぞましい密約(櫻井よしこ*19×作家 山本一力)
■保守降る街のリベラル劇場:闇の中で嗤う草たち(漫画家 黒鉄ヒロシ*20)
■仮装政治家と捏造メディア 日本型リベラルとの最終戦争が始まった!!(元日本共産党政策委員長 筆坂秀世*21)
黒鉄とか山本ってこんなに残念な奴だったんだなあと。
特に山本なんて
■土佐高知の雑記帳『山本一力さんが日曜版に連載!』
http://jcphata.blog26.fc2.com/blog-entry-563.html
つうのは何だったんでしょうねえ(苦笑)。
いやもちろん「赤旗に連載があれば支持者だ」と思うほど俺もナイーブじゃないですが、さすがに「非常識極右ではないだろう」と思うわけです。うーん、商売右翼なのかしら?
そして予想の範囲内ですが筆坂も本当に落ちぶれたもんです。何せここで産経が悪口してる「リベラル」には政治家だと共産党だけではなく「枝野幸男*22・立憲民主党代表」「辻元清美*23・立憲民主党国対委員長」「菅直人・元首相」のような保守リベラル、社民リベラルも含まれますからねえ。
何せこの別冊正論では月刊文春編集長、週刊文春編集長、文藝春秋専務を歴任した保守文化人・半藤一利氏ですら、安倍や産経のような極右に批判的という理由で
■日本虚人列伝「半藤一利*24」 歴史を知らない人気作家が両陛下に歴をかたる:本物の日本人には迷惑な歴史・国家観(高知大学名誉教授 福地惇*25)
と悪口されています。
「予想の範囲内」ですが、こんな雑誌に寄稿する筆坂はもはや「共産党政策委員長をセクハラ問題でクビになったから党を恨んでます」なんて生やさしい状況じゃないわけです。何でこの男もここまで落ちたんですかね。
■【政権復帰後の5年】安倍首相を代えて良いのか? 「拉致問題を振り出しに戻さないで」「日本の成長に水差すな」
http://www.sankei.com/politics/news/180328/plt1803280021-n1.html
「安倍総理は無実だ」といえないあたり産経もかなり追い詰められてると言っていいでしょう。ここで産経が言ってることは「犯罪者で何が悪い」というただの居直りですから。
まあ仮に経済成長している*26としても「加計森友」のような安倍の無法は許されません。
そして、その産経の理屈なら、「ウォーターゲートなどどうでもいい、ニクソンは偉大だ。ニクソンは大統領を辞任しなくていい」ということにもなりかねません。
あるいは改革開放のトウ小平や、AIIBや一路一帯の習主席は天安門事件、チベット問題などいわゆる民主化問題、人権問題で何ら非難されるいわれ*27がなくなります。
チベット問題も「中国のおかげでチベットは豊かになった。今もダライ支配なら貧困のどん底だろう、ダライの言う人権問題(?)など知ったことか。」といえるでしょう。
あるいはプーチンが仮に「一部の反対派を巷間、噂されるように、公安部隊で暗殺していようとも」、あるいは金正恩が仮に「兄・正男を公安部隊で暗殺していよう」とも「景気など別の問題を理由に正当化が可能になります」。
金銭問題で都知事辞任に追い込まれた猪瀬も桝添*28も辞任する必要はなかったことになる。甘利*29にしてもUR疑惑で大臣を辞める必要はなかったことになる。
もちろん産経が「何があろうと経済成長してる、人権だの政治腐敗だの知ったことか」と「今日も後楽園球場は満員だ(安保闘争時の岸信介*30首相の放言)」並の強弁をするのは安倍のような「お仲間の時だけ」で、「習主席や金正恩、プーチン、猪瀬や桝添などには全く適用されない」わけですがそれはさておき。
株価高については「実質的成長ではなくマネーゲーム」、企業収益増については「サラリーマンの賃金カットの結果で経済成長とはいえない」という批判がありますし、実際そうだと思いますが、まあ、「日本の成長に水差すな」というのはまだわからないでもありません(もちろんアンチ安倍として支持はしませんが)。
「拉致問題を振り出しに戻さないで」て安倍が拉致問題で何の成果をあげたのかって話です。
拉致問題で成果を上げたのははっきり言って小泉*31総理だけでしょう。そして小泉訪朝には明らかに安倍はタッチしていない。
昭和53年8月、鹿児島県日置市から北朝鮮に連れ去られた市川修一さん(63)=拉致当時(23)=の兄、健一さん(72)=鹿屋市輝北町=はこう語る。その上で「安倍政権が代われば、また振り出しからだと思うと、心が重くなる」と言葉を続けた。
「今の国会は、スキャンダルで政権の追い落としだけを図っているようだ。森友問題で見せるあの勢いを拉致問題に向けてくれたら解決に近づく*32はずだが、野党には関心がないようだ」
などという拉致被害者家族はバカとしか言い様がない。こういうバカなことばかり言うから拉致被害者家族は世間に見捨てられ「拉致風化」「拉致敗戦」のわけです。
はっきり蓮池透氏などは「何の成果も上げてない」と批判しています。俺も全く同感です。
ポスト安倍をにらんで自民党の岸田文雄*33政調会長や石破茂*34元幹事長らの名前が取り沙汰されるが、実績もなく決め手を欠く。
いやいや安倍に何の実績があるのかって話です。つうか「党幹事長」石破はさておき、安倍政権を評価しながら「第二次、第三次安倍内閣外相」を長く務めた岸田氏に向かって「実績がない」は矛盾極まりない珍論でしょう。
自民党福岡県連のある幹部*35は「トランプ氏やプーチン*36露大統領、終身の国家主席となった*37中国の習近平*38“皇帝”、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長らと彼らが渡り合う姿は想像できない」と斬り捨てる。
て安倍政権の外交において岸田外相はかかしにすぎなかった、外交は全て安倍がやっていたとでも強弁する気でしょうか。
そして安倍のどこが「トランプ、プーチンや習主席」と渡り合ってるんでしょうか?
トランプに「日本が報復関税されてること」やプーチンが北方領土の経済開発をどんどん進めてることはどう理解されてるのか。
いつまでもスキャンダル狙いの政治パフォーマンスにうつつを抜かす時間はない。
細川政権時は佐川疑惑を、民主党政権時は小沢*39西松疑惑をさんざん騒いでいたくせに安倍の疑惑ではこれです。つうかロッキードやリクルートの時ですら産経はここまで無茶苦茶ではなかった気がします。
■【主張】中学の道徳教科書 信頼や公正を軽んじるな
http://www.sankei.com/column/news/180328/clm1803280001-n1.html
加計森友疑惑で安倍を詭弁で免罪しようとする新聞が「信頼や公正を軽んじるな」とはよくもいったもんです。安倍のような男を免罪しようとすることによって産経や自民の言う道徳が「庶民は権力者に従え」という奴隷道徳らしいことがよくわかります。
■【主張】佐川氏の喚問 核心の解明へ努力続けよ
http://www.sankei.com/column/news/180328/clm1803280002-n1.html
こんなタイトルでも「昭恵の証人喚問は必要ない」といういつもの産経です。
佐川氏は、改竄や国有地の貸し付け、売却契約への安倍晋三首相や夫人の昭恵氏、麻生太郎*40副総理兼財務相ら政治・官邸サイドの関与は否定した。
首相が自身や昭恵氏の関与があれば「首相も議員も辞める」とした昨年2月の国会答弁について、佐川氏は「あの首相答弁で私が答弁を変えたことはない」と述べ、首相への忖度(そんたく)も否定した。
嘘を語れば偽証罪に問われる証人喚問は、任意の参考人招致よりも重みはある。
おいおいですね。その理屈なら「嘘を語れば偽証罪に問われる証人喚問」での籠池の証言はどうなるのか。
「籠池は詐欺罪で逮捕された」と強弁する産経ですが、その理屈なら「刑事訴追に問われる恐れがある」として証言拒否を連発した佐川氏の証言だって信用などできないでしょう。
そしてその理屈なら昭恵が証人喚問を逃げ続けるのは「嘘を語れば偽証罪に問われる」からではないのか。
ただ、改竄への自身の関わりを証言しなかった佐川氏が、首相や官邸サイドの関与は完全に否定した点に野党は反発している。(ボーガス注:昭恵夫人、迫田元理財局長など)佐川氏以外の関係者から話を聞くべきだとする声が出てくるだろう。
「反発している」と書き「批判している」と書かないあたり産経らしい。不当な感情論と印象づけたいのでしょう。
ただしその産経ですら「佐川氏以外の関係者から話を聞くべきだとする声が出てくるだろう」と書かざるを得ません。
佐川氏への証人喚問が生煮えに終わったように、予算委で今後も喚問を重ねるだけでは事案の解明には至るまい。
ならば国会が自ら改竄問題を検証するため、特別委員会の設置を検討してしかるべきだ。その下に有識者による第三者機関を設け、関係者からの聞き取りなどを進めるのも一案だろう。
証人喚問はだめで特別委員会、第三者機関とやらならOKという理屈は全く意味不明です。結局「証人喚問を避けたいが何もしないというわけにも行かないので逃げ道を探してる」だけでしょう。
とはいえ、この産経主張に野党以前に、政府与党が従うかどうかは不明です。「どんな形でアレ」、本当にまともな調査を始めたら、与党(というか安倍)にたいし厳しい結果が出ることは避けられないからです。
「証人喚問にかわる調査方法を主張した上で、それで安倍を免罪する方向に持って行く」というのは楽ではないでしょう。
*1:ただし知人だとしがらみもあって「バカじゃねえの」と必ずしもいえないところがつらいところです。
*2:安倍だけではなく、産経もおそらく興味はないでしょう。
*3:そもそも戦前の台湾は日本領ですし、飛行機がバンバン飛ぶような時代じゃないでしょうから(つまり交通は船でしょうから)、日本本土より台湾の方が身近だったんでしょうね。
*4:個人サイト(http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/)。著書『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』(2011年、文春文庫)、『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』 (2012年、文春文庫)、『アメリカは今日もステロイドを打つ:USAスポーツ狂騒曲』(2012年、集英社文庫)、『底抜け合衆国:アメリカが最もバカだった4年間』(2012年、ちくま文庫)、『トラウマ映画館』(2013年、集英社文庫)、『99%対1%:アメリカ格差ウォーズ』(2014年、講談社文庫)など
*5:著書『日本会議:戦前回帰への情念』(2016年、集英社新書)、『「天皇機関説」事件』(2017年、集英社新書)など
*6:第三次安倍内閣復興相、自民党国対委員長(第二次安倍総裁時代)などを経て総務会長
*7:著書『男と女の進化論』(1994年、新潮文庫)、『パラサイト日本人論:ウイルスがつくった日本のこころ』(1999年、文春文庫)、『浮気で産みたい女たち:新展開!浮気人類進化論』(2001年、文春文庫)、『同性愛の謎:なぜクラスに一人いるのか』(2012年、文春新書)、『本当は怖い動物の子育て』(2013年、新潮新書)など
*8:片山内閣逓信相、鳩山内閣運輸相、岸内閣科学技術庁長官(経済企画庁長官兼務)、池田内閣科学技術庁長官、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官などを経て首相
*9:中曽根内閣科学技術庁長官、宮澤内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長など歴任
*10:まあリベラルの定義にもよりますが。高世仁などは「共産党はリベラルじゃない(リベラルの定義に該当しない)」と主張しています。
*14:党第一書記、首相を歴任
*15:勿論自民党政権が長期に続く以上「保守の男性」の方がどう見ても多いわけで主張が明らかにおかしい
*17:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相などを経て首相
*18:著書『紋切型社会』(2015年、朝日出版社→2019年、新潮文庫)、『芸能人寛容論』(2016年、青弓社)、『コンプレックス文化論』(2017年、文藝春秋→2021年、文春文庫)、『日本の気配』(2018年、晶文社→増補版、2021年、ちくま文庫)など
*19:著書『GHQ作成の情報操作書「真相箱」の呪縛を解く:戦後日本人の歴史観はこうして歪められた』(2001年、小学館文庫)、『アジアの試練 チベット解放は成るか』(編著、2008年、文藝春秋)、『異形の大国 中国:彼らに心を許してはならない』(2010年、新潮文庫)、『中国はなぜ「軍拡」「膨張」「恫喝」をやめないのか:その侵略的構造を解明する』(共著、2012年、文春文庫)、『日本とインド いま結ばれる民主主義国家:中国「封じ込め」は可能か』(共著、2014年、文春文庫)、『ニッポンの懸案: 韓・中との衝突にどう対処するか』(2014年、小学館新書)、『地政学で考える日本の未来:中国の覇権戦略に立ち向かう』、『チベット 自由への闘い:ダライ・ラマ14世、ロブサン・センゲ首相との対話』(2017年、PHP新書)、『朝日リスク:暴走する報道権力が民主主義を壊す』(共著、2018年、産経新聞出版)など
*20:著書『新選組』(2000年、PHP文庫)、『坂本竜馬』(2001年、PHP文庫)、『幕末暗殺』(2002年、PHP文庫)、『京都見廻組』(2003年、PHP研究所)、『清水の次郎長(上)(下)』(2006年、PHP文庫)、『龍馬を斬る:誰が龍馬を殺したか』(2007年、小池書院)、『GOLFという病に効く薬はない』(2013年、幻冬舎)、『韓中衰栄と武士道』(2014年、角川学芸出版)、『もののふ日本論:明治のココロが日本を救う』(2017年、幻冬舎新書)など
*21:著書『日本共産党と中韓:左から右へ大転換してわかったこと』(2015年、ワニブックスPLUS新書)、『野党という病い』(2016年、イースト新書)など
*22:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相、民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)などを経て立憲民主党代表
*23:社民党政策審議会長、国対委員長、鳩山内閣国交副大臣、菅内閣首相補佐官(災害ボランティア担当)、民主党政調副会長、幹事長代理、役員室長、民進党幹事長代行、立憲民主党政調会長などを経て立憲民主党国対委員長
*24:『ノモンハンの夏』(2001年、文春文庫)、『レイテ沖海戦』(2001年、文春文庫)、『ソ連が満洲に侵攻した夏』(2002年、文春文庫)、『「真珠湾」の日』(2003年、文春文庫)、『遠い島ガダルカナル』(2005年、PHP文庫)、『決定版・日本のいちばん長い日』(2006年、文春文庫)、『15歳の東京大空襲』(2010年、ちくまプリマー新書)、『あの戦争と日本人』(2013年、文春文庫)、『「昭和天皇実録」にみる開戦と終戦』(2015年、岩波ブックレット)など日中戦争、太平洋戦争に関する著書多数。
*25:福地について、「つくる会・元副会長」の肩書きを乗せないところが産経はいつもながらせこいです。
*26:後で述べますが俺は経済成長しているとは思っていません。
*27:まあ人権問題を考慮しても「改革開放で中国を経済大国に導いた」トウ小平は偉大だと俺は思います。正直、「天安門事件は残念ですが」、トウ小平の歩んだ道しか現実的かつ適切な道は当時の中国にはなかったんじゃないか。習主席はちょっと微妙かな。まあ安倍よりは習主席の方がマシだと思いますが。
*29:小渕内閣労働相、第一次安倍、福田内閣経産相、麻生内閣規制改革等担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第二次、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任
*30:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、自民党幹事長、石橋内閣外相などを経て首相。佐藤栄作首相の実兄。安倍晋太郎元外相の義父。現首相安倍の祖父。
*31:宮澤内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相
*32:おいおいですね。外交は政権与党の専権事項でしょうよ。野党に何かできると思ってるならただのバカです。
*33:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長
*34:小泉内閣防衛庁長官、福田内閣防衛相、麻生内閣農水相、自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任
*35:名前が出せないあたりが無様です。
*36:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領
*37:いい加減にしてほしいですね。「任期制限撤廃の是非」はともかく「任期制限がない=終身」ではありません。
*38:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席、党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席
*39:中曽根内閣自治相・国家公安委員長、自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、民主党幹事長(鳩山代表時代)などを経て自由党代表
*40:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相。現在、第二〜四次安倍内閣副総理・財務相